JP2014182036A - 計量方法及び計量装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源投入直後の過渡期や周囲温度が変化するような場合でも、床振動検出セルに生じるDC成分を効果的に除去して、計量精度を向上させることのできる新たな計量方法とその方法を実施する計量装置を提供する。
【解決手段】被計量物を計量する計量セルの出力から、振動検出セルの出力を減算して前記計量セルの出力に含まれる振動成分を除去するに際し、振動検出セルに含まれるDC成分を除去するために、振動検出セルの出力の平均値を求め、それを振動検出セルの出力から減算することにより、振動検出セルに含まれるDC成分の影響を除去する。
【選択図】図1

Description

この発明は、計量セルから出力される計量信号から、床の振動成分を除去して計量精度を向上させることのできる計量方法およびその方法を実施する計量装置に関する。
計量セルから出力される計量信号から、そこに含まれる床の振動成分を除去する方法として、下記特許文献に記載の技術が知られている。その除去方法は、被計量物の重量を計量する計量セルの近傍に計量セルが受ける床振動を検出する検出セルを設置して床の振動成分を検出し、それを計量セルの出力信号から減算するものである。
この他にも、計量セルの出力信号をフィルタリングして、床の振動成分を除去する方法も知られている。しかし、被計量物を計量セルに載荷した際に生じる機械的振動よりも、床の振動成分の方が低周波数であることから、この方法で床の振動成分を除去しようとすると、フィルタのカットオフ周波数を低く設定する必要がある。そのため、この方法を採ると、フィルタリング時間が長くなって計量速度が低下する問題がある。これに対し、床振動を検出し、その床振動成分を計量セルの出力信号から減算すると、フィルタのカットオフ周波数を高く設定することができることから、高速計量が可能となる。
特開昭59−190627号公報 特公平04−047773号公報
ところが、床振動検出セルの出力は、AC成分である振動成分のみとなることが理想であるが、床振動検出セルによっては、直流成分、すなわち、DC成分を含むことがあり、それが計量誤差を生じさせてしまう。そのため、計量セルの出力信号から床振動検出セルの出力を減算する前に、そのDC成分を除去しなければならないが、このDC成分は、一定ではなく、電源投入直後の過渡期や、周囲温度が変化する場合には、このDC成分が急激に或いは徐々に変化して無視できない計量誤差を発生させてしまう問題があった。
この発明は、電源投入直後の過渡期や周囲温度が変化するような場合でも、床振動検出セルに生じるDC成分を効果的に除去して、計量精度を向上させることのできる新たな計量方法とその方法を実施する計量装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、第1の発明に係る計量方法は、被計量物を計量する計量セルの出力から、振動検出セルの出力を減算して前記計量セルの出力に含まれる振動成分を除去する計量方法であって、予め振動検出セルの出力の平均値を異なる時間幅で複数求める工程と、求めた複数の平均値を前記振動検出セルの出力からそれぞれ減算して複数の補正済振動成分を求める工程と、求めた複数の補正済振動成分を前記計量セルの出力からそれぞれ減算して複数の補正済計量信号を求める工程と、求めた複数の補正済計量信号の中から誤差の最も少ない補正済計量信号を出力させる工程とを有する。
また、第2の発明に係る計量装置は、被計量物を計量する計量セルと、前記計量セルが受ける振動を検出する振動検出セルと、前記振動検出セルの出力の平均値を異なる時間幅で複数個算出する平均値算出手段と、算出された複数の平均値を前記振動検出セルの出力からそれぞれ減算して複数の補正済振動成分を求める第1減算手段と、求めた複数の補正済振動成分を前記計量セルの出力からそれぞれ減算して複数の補正済計量信号を求める第2減算手段と、求めた複数の補正済計量信号の中から誤差の少ない信号を選んで出力する選択手段とを備える。
また、第3の発明に係る計量装置は、第2の発明に係る計量装置において、前記選択手段は、前記第2減算手段で求めた補正済計量信号が有する誤差がより小さくなる方向に前記平均値算出手段の時間幅を調整する。
また、第4の発明に係る計量方法は、被計量物を計量する計量セルの出力から、振動検出セルの出力を減算して前記計量セルの出力に含まれる振動成分を除去する計量方法であって、振動検出セルの出力の平均値を求める工程と、求めた平均値を前記振動検出セルの出力から減算して補正済振動成分を求める工程と、求めた補正済振動成分を前記計量セルの出力から減算して補正済計量信号を求める工程と、求めた補正済計量信号が有する誤差がより小さくなる方向に前記平均値を算出するための時間幅を調整する工程とを有する。
例えば、電源投入直後の過渡期には、振動検出セルには、短時間に急激に変化するDC成分が生じる。このDC成分は、振動検出セルの出力をある時間幅で平均すれば、それに近似した直流成分を得ることができるから、その直流成分を振動検出セルの出力から減算すれば、そのDC成分を振動検出セルの出力から除去することができる。そうして除去された補正済振動成分は、ほぼ振動成分だけの信号となる。それを計量セルの出力から減算すれば、振動成分の除去された計量信号が得られる。しかし、どの程度の時間幅で平均値を求めれば、振動検出セルに生じたDC成分を除去できるかは不明である。また、そのDC成分も一定ではなく、時間とともに変動していくので、それに対応させる必要もある。
そこで、この発明では、時間幅の異なる平均値を複数個求め、求めたそれぞれの平均値で補正済振動成分を算出してから、何れの補正済振動成分を使えば、最終の補正済計量信号の誤差を最小にすることができるかを調べる。そして、最小にすることができる補正済振動成分がわかれば、それを使って補正済計量信号を出力する。
この発明は、それに止まらず、さらに平均値を求める時間幅を、補正済計量信号に含まれる誤差がより小さくなる方向に調整する。これにより、振動検出セルで発生する種々の特性を有するDC成分、例えば、時間とともに変動していくDC成分を効果的に減衰させることができる。
第1、第2の発明によれば、電源投入直後の過渡期や周囲温度の変化等によって振動検出セルの出力にDC成分が現れても、それを振動検出セルの出力から除去してその影響を排除してから、振動成分の除去された計量信号を出力させることができる。したがって、計量方法や計量装置としての精度をより向上させることができる。また、第3、第4の発明によれば、平均値を算出する時間幅を調整することによって、振動検出セルの出力に含まれる、変動するDC成分を、その変動に対応させて効果的に減衰することができるから、振動検出セルにどのような特性のDC成分が発生しても、常に高い計量精度を維持することができる。
この発明に係る計量装置の一実施形態の信号処理系の構成ブロック図。 DC成分の変動が安定しているときの振動検出セルの出力波形と、平均値算出手段から出力される各平均値A1,A2の出力波形図。 DC成分が急激に変化するときの振動検出セルの出力波形と、平均値算出手段から出力される平均値A1,A2の出力波形図。 (a)振動検出セルの出力波形と、補正済振動成分V1,V2の出力波形図。(b)計量セルの出力波形と、補正済計量信号W1,W2の出力波形図。 この発明に係る計量装置の他の実施形態の信号処理系の構成ブロック図。 (a)他の実施形態に係る振動検出セルのDC成分の変化と、平均時間を変化させてそのDC成分を減衰させた場合のグラフ。(b)前記図6(a)のグラフに対応する振動検出セルの出力波形と、平均時間を変化させた場合の補正済計量信号の出力波形図。
以下、この発明に係る計量方法、計量装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る計量装置の信号処理系の構成ブロック図である。同図において、計量装置100は、計量部10と、振動検出部20と、これらの出力信号を演算処理する信号処理部30とを備えている。
計量部10は、被計量物Xを載置する載置部1と、載置部1に載置された被計量物Xの重量を検出する計量セル2と、増幅器5と、A/D変換器7とを備えている。計量セル2は、載置部1に載置された被計量物Xを計量して、その重量に対応したアナログ計量信号を出力する。出力されたアナログ計量信号は、増幅器5で増幅された後、A/D変換器7でディジタル計量信号に変換されて、信号処理部30に入力される。
振動検出部20は、載置部1に相当する錘3が負荷された振動検出セル4と、増幅器6と、A/D変換器8とを備えている。振動検出セル4は、計量セル2が受ける振動を検出するために、同じフレームFRに、或いは、計量セル2と同一の床Fに設置されて、計量セル2が受ける振動を検出してアナログ振動信号を出力する。出力されたアナログ振動信号は、増幅器6で増幅された後、A/D変換器8でディジタル振動信号に変換されて、信号処理部30に入力される。
信号処理部30は、高速演算が可能なCPUで構成され、プログラムを実行することにより、ディジタルフィルタ31,32としての機能と、平均値算出手段33としての機能と、第1減算手段34の機能と、第2減算手段35の機能と、選択手段36の機能とをそれぞれ有する。
ディジタルフィルタ31,32は、主として、被計量物Xが計量セル2に負荷された際に生じる計量セル2の機械的振動によって生ずる高周波数の振動成分を除去するもので、その機械的振動は、フレームFRを介して振動検出セル4にも伝わる。そのため、ディジタルフィルタ31,32は、計量セル2と振動検出セル4のそれぞれの出力側に設けられている。
平均値算出手段33は、振動検出セル4のディジタル振動信号Vの平均値を異なる時間幅で複数個算出する。図1では、一例として、時間幅として平均時間T1と平均時間T2を用い、それぞれの平均時間T1,T2で2つの平均値A1,A2を算出する場合を示しているが、これに限定されるものではなく、必要に応じて増やすこともできる。そして、この実施形態では、平均時間T2を、電源投入直後に振動検出セル4の出力に現れる、急激に変化するDC成分をキャンセルできる時間幅T2に設定し、平均時間T1を、電源投入から一定の時間が経過した時の振動検出セル4の出力に現れる、緩やかに変化するDC成分をキャンセルできる時間幅T1に設定している。そして、これらの平均時間T1,T2は、それらの平均時間T1,T2で求めた各平均値A1,A2が振動検出セル4で生じたDC成分により近づくように、選択手段36によって適宜に調整される。
第1減算手段34は、算出された複数の平均値A1,A2を振動検出セル4のディジタル振動信号Vからそれぞれ減算して複数の補正済振動成分V1,V2を出力する。
第2減算手段35は、求めた複数の補正済振動成分V1,V2を計量セル2のディジタル計量信号wからそれぞれ減算して複数の補正済計量信号W1,W2を出力する。
選択手段36は、得られた複数の補正済計量信号W1,W2の中から誤差の小さい方の信号を選んで出力する。ここでの誤差とは、被計量物Xの真の重量との誤差である。しかし、被計量物Xの重量は、未知数であるから、被計量物Xが載荷された状態では、どちらの平均値A1,A2の方が、より誤差が小さいかは、直ちには判明しない。そこで、計量セル2の載置部1に被計量物Xを載置していない時の零点と、その無負荷状態で算出した補正済計量信号W1,W2とを比較し、零点により近い方の補正済計量信号W1,W2の方を記憶しておく。そうすれば、被計量物Xを載荷したときでも、記憶した側の補正済計量信号W1,W2を選ぶことで、誤差の小さい方を出力させることができる。そこで、この選択手段36は、無負荷状態のときの補正済計量信号W1,W2の中で、零点により近い方を記憶しておき、被計量物Xを載荷したときは、記憶した側の補正済計量信号W1,W2を出力するようにしている。
また、この選択手段36は、上記誤差がより小さくなる方向に各平均時間T1,T2を調整する。例えば、緩く変化するDC成分を除去するために初期設定された平均時間T1を少し長くしたり短くしたりして、誤差がより小さくなる方へ平均時間T1を調整する。また、急激に変化するDC成分を除去するために設定された平均時間T2も誤差を見ながら逐次調整する。
出力調整手段37は、計量セル2と振動検出センサ4との感度差を無くすもので、第1減算手段33で得られた複数の補正済振動成分V1,V2の出力レベルを計量セル2から出力される振動成分の出力レベルに一致させる。
次に、計量装置100の動作を説明する。
まず、計量セル2から出力される振動成分と振動検出セル4の検出出力とを一致させるために、計量装置100に通電した後、十分時間が経過して安定状態になってから、計量セル2のディジタル計量信号wと振動検出セル4のディジタル振動信号Vとを直接比較して、両者の値w、Vが一致するように出力調整手段37の調整値を設定しておく。例えば、w/V=kとなれば、Vの値をk倍すれば、両者が一致するので、その係数kを出力調整手段37に設定しておく。
次に、電源投入直後に発生する振動検出セル4の急激に変化するDC成分をキャンセルするための平均時間T2と、ある時間が経過してから現れる、緩慢に変化するDC成分をキャンセルするための平均時間T1とを設定して、一旦電源を切る。そして、通常の使用状態に戻すために、十分な冷却期間を置いてから再び電源を投入すると、計量セル2の出力にも、振動検出セル4の出力にも、温度上昇に伴って急激に変化するDC成分が現れる。しかし、計量セル2の側には、載置部1が無負荷である時には、零点の自動更新が働くために、温度上昇に伴って現れるDC成分は、零点として記憶更新されるから、ディジタルフィルタ31の出力を処理して得られる計量信号は、ゼロとなる。これに対し、振動検出セル4の側には、零点の自動更新が働かないから、振動検出セル4の出力には、急激に変化するDC成分が現れる。
そのDC成分は、増幅器6、A/D変換器8、ディジタルフィルタ32を介して平均値算出手段33に入力され、そこで2つの平均時間T1,T2でそれぞれ平均されて、一方の算出手段33aからは、平均値A1が算出され、他方の算出手段33bからは、DC成分に見合った平均値A2が算出される。そして、それらの平均値A1,A2が第1減算手段34に入力されて、上記DC成分がまだ残っている補正済振動成分V1と、DC成分がほぼ除去された補正済振動成分V2とが出力される。
そして、これらの補正済振動成分V1,V2は、出力調整手段37においてレベル調整された後、第2減算手段35に出力される。第2減算手段35では、ディジタル計量信号wから補正済振動成分V1,V2を減算して、振動成分のない補正済計量信号W1,W2を選択手段36に出力する。
ここで、各出力W1,W2をWh(t)と置くと、Wh(t)は、次式(1)で表される。
Wh(t)=w(t)−k・Vn(t) ・・・(1)
Vn(t)=(V(t)−An(t)) ・・・(2)
ここで、
w(t):補正前の計量セル2の出力(計量信号)
Vn(t):第2減算手段35から出力されるディジタル振動信号V1,V2
An(t):平均値算出手段33から出力される平均値A1,A2
k:出力調整手段37で設定した係数
である。
そして、電源投入直後の場合には、第1減算手段34から出力される補正済振動成分V2の方が、他方の補正済振動成分V1よりも誤差が小さいから、選択手段36は、補正済振動成分V2の方を選択して出力する。また、電源投入直後のDC成分は、急激に変化していくから、当初に設定された平均時間T2では、その変化に対応できなくなり、誤差が次第に大きくなっていく。そこで、選択手段36は、平均時間T2を徐々に長くしてDC成分の変化に追従させていく。
しかし、時間経過に伴ってDC成分の変動は、次第に収まっていくから、今度は、平均時間T1で求めた補正済振動成分V1の方が他方の補正済振動成分V2よりも誤差が小さくなる。すると、選択手段36は、補正済振動成分V1の方を選択して出力する。そして、振動検出セル4のDC成分がさらに安定してくると、選択手段36は、それに対応して、平均時間T1をより長く設定して、安定したDC成分を除去させて行く。
図2に示す波形は、振動検出セルのDC成分が安定している場合のディジタル振動信号Vと、各平均値A1,A2の変化を表したものである。この波形を見れば、平均時間T1が長く設定された平均値A1の方が、ディジタル振動信号Vに含まれるDC成分をよく再現しているから、この場合には、ディジタル振動信号Vから平均値A1を除去する方が、DC成分を効果的に除去できることが解る。
図3に示す波形は、振動検出セルのDC成分が1秒から2秒の間に急激に上昇した場合のディジタル振動信号Vと、各平均値A1,A2の変化を表したものである。この場合には、平均時間T2を短く設定した平均値A2の方が、DC成分の変化によく追従しているから、この場合には、ディジタル振動信号Vから平均値A2を除去する方が、DC成分を効果的に除去できることが解る。
図4(a)に示す波形は、ディジタル振動信号Vのサンプリング間隔を1/640秒、平均時間T1を約1秒、平均時間T2を約0.1秒とした場合の補正済振動成分V1,V2の波形である。このグラフを見ると、1秒付近においてDC成分が変化した際、補正済振動成分V1の方は、元の波形に対してDC成分が残っているが、補正済振動成分V2の方は、減算後の値は安定しないものの、DC成分は除去されているから、V1よりは良いことが分かる。
図4(b)に示す波形は、第2減算後の補正済計量信号W1,W2を表しているが、ディジタル計量信号wに0g付近で振動成分が含まれているとすると、補正済計量信号W1は、1秒付近においてDC成分の誤差が生じていることが分かる。これに対し、補正済計量信号W2は、W1に比べて誤差が小さくなっている。この誤差の差から、選択手段36は、1秒付近においては、W2を補正済計量信号Wとして出力するが、2秒付近からは、W1の方がW2に比べて誤差が小さくなるから、選択手段36は、W1を補正済計量信号Wとして出力する。したがって、計量精度の良い振動補正が可能となる。
以上の実施形態では、異なる時間幅T1,T2で求めた2つの補正済振動成分V1,V2の中で、どちらかを選択する場合について説明したが、異なる時間幅を3つ以上設け、それらで求めた3つ以上の補正済振動成分V1,V2,V3の中から選択するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、計量セル2および振動検出セル4をともに1つずつ設置して、1対1の振動補正を行うものであったが、1つ以上の計量セル2および複数の振動検出セル4を設けて補正する場合にも同様に適用することができる。
さらには、図5のように、電源投入直後に発生するDC成分の変動などの特性が予め解っている場合は、そのDC成分の変動に応じた平均時間を予め複数記憶させておき、時間経過とともに、平均時間を切り替えて、振動検出セル4に含まれる変動するDC成分を減衰させるように構成しても良い。例えば、電源投入直後の振動検出セル4のDC成分が、図6(a)のように変動する場合、電源投入直後は、DC成分の変動が大きいため、平均時間は短く設定する。そして、DC成分の変動が緩やかになっていくに従って、平均時間を長いものに切り替えていく。これにより、変動するDC成分による影響を抑えることができる。
その効果を確かめたときのグラフを図6(b)に示す。このグラフでは、平均時間を5秒、15秒、1分と用意しておき、電源投入直後は、平均時間5秒で平均値を算出し、電源投入から1分経過後は、平均時間15秒で平均値を算出し、電源投入から2分半経過後は、平均時間1分で平均値を算出した場合を示している。このようにすれば、図6(a)のようにディジタル振動信号VにDC成分が含まれていても、平均時間を変えることで、電源投入直後に急激に変動するDC成分をほぼ効果的に減衰させることができる。
100 計量装置
2 計量セル
4 振動検出セル
33 平均値算出手段
34 第1減算手段
35 第2減算手段
36 選択手段
T1 時間幅(平均時間)
T2 時間幅(平均時間)

Claims (4)

  1. 被計量物を計量する計量セルの出力から、振動検出セルの出力を減算して前記計量セルの出力に含まれる振動成分を除去する計量方法であって、予め振動検出セルの出力の平均値を異なる時間幅でもって複数求める工程と、求めた複数の平均値を前記振動検出セルの出力からそれぞれ減算して複数の補正済振動成分を求める工程と、求めた複数の補正済振動成分を前記計量セルの出力からそれぞれ減算して、複数の補正済計量信号を求める工程と、求めた複数の補正済計量信号の中から誤差の最も少ない補正済計量信号を選んで出力する工程を有する計量方法。
  2. 被計量物を計量する計量セルと、前記計量セルが受ける振動を検出する振動検出セルと、前記振動検出セルの出力の平均値を異なる時間幅で複数個算出する平均値算出手段と、算出された複数の平均値を前記振動検出セルの出力からそれぞれ減算して複数の補正済振動成分を求める第1減算手段と、求めた複数の補正済振動成分を前記計量セルの出力からそれぞれ減算して複数の補正済計量信号を求める第2減算手段と、得られた複数の補正済計量信号の中から誤差の少ない信号を選んで出力する選択手段とを備える計量装置。
  3. 請求項2に記載の計量装置において、前記選択手段が、前記第2減算手段で求めた補正済計量信号が有する誤差がより小さくなる方向に前記平均値算出手段の時間幅を調整する計量装置。
  4. 被計量物を計量する計量セルの出力から、振動検出セルの出力を減算して前記計量セルの出力に含まれる振動成分を除去する計量方法であって、振動検出セルの出力の平均値を求める工程と、求めた平均値を前記振動検出セルの出力から減算して補正済振動成分を求める工程と、求めた補正済振動成分を前記計量セルの出力から減算して補正済計量信号を求める工程と、求めた補正済計量信号が有する誤差がより小さくなる方向に前記平均値を算出するための時間幅を調整する工程とを有する計量方法。
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