JPH09318207A - 車両用冷凍装置 - Google Patents

車両用冷凍装置

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JPH09318207A
JPH09318207A JP14044396A JP14044396A JPH09318207A JP H09318207 A JPH09318207 A JP H09318207A JP 14044396 A JP14044396 A JP 14044396A JP 14044396 A JP14044396 A JP 14044396A JP H09318207 A JPH09318207 A JP H09318207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の目的地までの走行時間もしくは走行距
離に応じて冷凍室の冷却温度制御を行う。 【解決手段】 ステップS70にて搬出ドアが開いてい
ると判定されると、除霜モードには切り換えない。ま
た、ステップS80にて車両現在位置を算出し、ステッ
プS90にて車両の目的地(配送先)までの走行時間T
2を算出する。そして、ステップS100にてステップ
S90にて算出した走行時間T2が15分より短いと判
定されると、ステップS130に進んで除霜モードには
切り換わらず通常の冷却運転を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用冷凍装置であ
って、特に車両用冷凍装置の温度制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用冷凍装置は、例えば車両に
搭載された空調機器である圧縮機と、凝縮器と、減圧手
段と、冷凍用蒸発器とを有する周知の冷凍サイクル装置
を有し、この冷凍用蒸発器の蒸発潜熱により車両冷凍室
内の冷凍物(例えば冷凍食品)等を冷凍状態に保ち、こ
の冷凍物の保管および運搬するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記車両用
冷凍装置では、例えば何も冷凍食品等の冷凍物を積まず
に、冷凍物を受取先に受け取りに行く際には、予め設定
温度を設定して冷凍室内を低温状態にしておく必要があ
る。そして、これは乗員によって任意に冷凍室の冷却を
開始する冷凍スイッチ等が押されることで、圧縮機が駆
動されて冷凍室内が冷却される。
【0004】しかしながら、従来の車両用冷凍装置で
は、例えば荷物を受け取るよりもかなり前に冷却スイッ
チが押された場合、受取先に到着する前に冷凍室内が設
定温度まで冷却され、その後圧縮機を駆動して冷凍室内
を設定温度に維持することになる。従って、設定温度ま
で冷却された後に、設定温度を維持するために圧縮機を
駆動することは、例えば圧縮機を回転駆動する動力の浪
費となり、好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、冷凍
室内が空荷である場合では、車両の目的地までに必要な
走行時間もしくは走行距離が分かれば、この走行時間も
しくは走行距離に基づいて、冷凍室を冷却し始める冷却
開始時期が推定でき、これにより上述した圧縮機の動力
の浪費を低減できるのでないかと考えた。
【0006】つまり、上述した車両用冷凍装置において
は、車両の目的地までの走行時間や走行距離を考慮せず
に冷凍室の冷却温度制御を行っているので、上述の問題
が発生するのである。本発明は、車両の目的地までの走
行時間もしくは走行距離という点に着眼し、上記目的を
達成するため、請求項1ないし請求項5記載の発明で
は、冷凍室を有する車両の目的地までの走行時間もしく
は走行距離に応じて、前記冷凍室内の温度を調節制御す
る温度制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】これにより、車両の目的地までの走行時間
もしくは走行距離に応じて冷凍室内の温度を良好に調節
することができる。そして、例えば、請求項4に記載し
た発明のように、目的地までの走行時間もしくは走行距
離に基づいて、冷凍用蒸発器に冷媒を供給し始める冷却
開始時期もしくは冷却開始距離を算出し、この算出され
た冷却開始時期もしくは冷却開始距離となると、前記蒸
発器に冷媒を供給し始めることを特徴としている。
【0008】従って、空荷にて車両を目的地まで走行さ
せる場合、例えば目的地までの走行時間が冷凍室を十分
冷却した状態にするために必要な走行時間となったとき
に、冷凍室内の冷却を開始すれば、目的地に到着した際
に冷凍室内を冷却した状態とすることができる。そし
て、冷凍室を冷却するのに必要な最短時間だけ、冷凍用
蒸発器に冷媒を供給すれば良いので、冷凍用蒸発器に冷
媒を供給する時間を効果的に短縮させることができ、例
えば上記冷凍用蒸発器を含む冷凍サイクルの圧縮機を動
力の浪費をも低減することができる。
【0009】また、特に請求項3記載の発明では、冷凍
室内の設定温度を設定する温度設定手段と、冷凍室内の
温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段の検
出する温度が、前記温度設定手段にて設定された設定温
度よりも高いときに前記蒸発器へ冷媒を供給し、前記温
度検出手段の検出する温度が、前記温度設定手段にて設
定された設定温度よりも低いと、前記蒸発器への冷媒供
給を停止する冷媒制御手段と、走行時間もしくは走行距
離が所定値より少ないか否かを判定する判定手段とを有
し、判定手段によって前記走行時間もしくは前記走行距
離が所定値より少ないと判定されると、冷媒制御手段
は、温度検出手段の検出する温度が設定温度より小さい
ときでも、前記蒸発器に冷媒を供給することを特徴とし
ている。
【0010】これにより、冷凍室内の温度と冷凍室の設
定温度とに基づいて、蒸発器への冷媒を供給もしくは停
止するように制御する車両用冷凍装置において、車両の
目的地までの走行時間もしくは走行距離が少ないと、冷
凍室内の温度が設定温度より小さくなっても、蒸発器へ
冷媒を供給する。従って、目的地に到着するときには冷
凍室内の冷凍物を過冷却しておくことができ、目的地に
てこの冷凍物を搬出する際の冷凍物の温度上昇を抑制
し、温度上昇による冷凍物の悪影響を防ぐことができ
る。
【0011】また、特に請求項5記載の発明では、車両
用冷凍装置は、冷凍用蒸発器に霜がついたときに、この
霜を除去する除霜モードが切換可能となっており、目的
地までの走行時間もしくは走行距離が、所定値より小さ
いか否かを判定し、所定値より小さいと判定されると前
記除霜モードを禁止することを特徴としている。
【0012】つまり、蒸発器に冷媒が供給されて低温状
態となると蒸発器には霜が付き、この霜によって蒸発器
の冷却能力が低下するので、車両用冷凍装置を除霜モー
ドに切り換えて霜を取り除く必要がある。そして、この
除霜モードでは、蒸発器に付着した霜をとかすので、蒸
発器の冷却能力は著しく低下し、冷凍室内を冷却するに
は不十分な状態となる。
【0013】従って、車両の目的地までの時間もしくは
距離が少ないときに、除霜モードに切り換わると、冷凍
室内の温度が上昇し、例えば目的に到着後に冷凍物を搬
出したり、積み込む場合に冷凍物に悪影響を及ぼす。そ
こで、上記時間もしくは距離が少ないときには、除霜モ
ードを禁止することで、目的地到着時に冷凍物への悪影
響を防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す第1の実
施形態について説明する。図1に、本実施の形態の車両
用冷凍装置1(以下、冷凍車)の全体構成図を示す。図
1に示すように冷凍車1のキャビン後方部には、冷凍室
2が設けられており、冷凍室2には例えば冷凍食品等の
冷凍物等が積み込まれる。冷凍室2には、冷凍室2内に
冷凍物を積み込む、もしくは冷凍室内の冷凍物を運び出
すための2つの搬出ドア4、5が設けられている。
【0015】冷凍車1は、周知の冷凍サイクル装置3を
有している。この冷凍サイクル装置3は、図1に示すよ
うに車両前方部に搭載されている。図2に上記冷凍サイ
クル装置3の詳細図、および冷凍サイクル装置3を制御
する制御装置6の構成図を示す。冷凍サイクル装置2
は、車両走行用エンジンもしくは冷凍サイクル装置専用
の駆動装置によって運転され、冷媒を高温高圧に圧縮す
る圧縮機7と、高温高圧に圧縮された冷媒を凝縮させる
凝縮器8と、凝縮された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに
分離すると共に、液相冷媒を貯留するレシーバー9と、
この液相冷媒をを減圧する減圧手段(本実施の形態では
定圧膨張弁)10と、この減圧された冷媒を蒸発させる
冷凍用蒸発器11と、この 冷凍用蒸発器11と圧縮機
7との間に設置され、冷凍用蒸発器11を通過した冷媒
のうち液相冷媒を貯留するアキュムレータ12と、これ
らをつなぐ冷媒配管13とからなる周知のものである。
【0016】圧縮機7は、断続装置である電磁クラッチ
14にて選択的に駆動もしくは停止となるように切り換
えられる。なお、この電磁クラッチ14は、通電される
と上記エンジンもしくは駆動装置の駆動力を圧縮機に伝
達し、通電が遮断されると上記エンジンもしくは駆動装
置からの駆動力を圧縮機に伝達されないように切り離す
周知のものである。
【0017】また、本実施の形態における冷凍サイクル
装置3は、圧縮機7の吐出側と、減圧手段10の下流側
かつ凝縮器8の上流側とを連通するバイパス流路15が
設けられており、バイパス流路15には、このバイパス
流路15を開閉する開閉手段である電磁弁16が設置さ
れている。凝縮器8は、車両の走行風を受けやすい位置
に設置されており、この走行風と送風ファン17によっ
て送風される冷却風とによって、内部の冷媒が凝縮され
る。凝縮器8の空気上流側には、凝縮器8に送風される
上記走行風および冷却風の温度(外気温度)を検出する
外気温度センサ18が設置されている。
【0018】冷凍用蒸発器11は、その蒸発潜熱により
冷凍室2を冷却するためのものである。そして、冷凍室
2内には、冷凍用蒸発器11に向かって送風する冷却用
ファン19が設けられており、この冷却用ファン19
は、冷凍室2内全体に冷凍用蒸発器11にて冷却された
冷却風を送風し、冷凍室2内を均一な温度分布にするた
めのものである。
【0019】冷凍用蒸発器11とアキュムレータ12と
の間における冷媒配管13には、冷凍用蒸発器11の下
流側の配管温度を検出し、除霜運転の終了を判定するた
めの除霜解除センサ20が取り付けられている。なお、
この除霜解除センサ20は、冷媒配管13に取り付けな
くても、冷凍用蒸発器11の外表面に取り付けても良
い。また、冷凍室2内には、冷凍室2内の温度を検出す
る冷凍室温度センサ21が設けられている。
【0020】なお、図2中上述した搬出ドア4、5のう
ち、搬出ドア5は図示されていないが、本実施の形態で
は搬出ドア4には、搬出ドア4の開閉状態を判断する開
閉スイッチ30が設けられている。制御装置6は、マイ
クロコンピュータ等のコンピュータ手段を含んで構成さ
れたものであって、入力端子からの入力信号に基づいて
演算処理し、上記冷凍サイクル装置3を制御するもので
ある。
【0021】制御装置6には、入力端子として上述した
外気温度センサ18と、着霜センサと20、冷凍室温度
センサ21と、開閉センサ30と、冷凍室内の設定温度
を設定する温度設定器22とが接続されている。なお、
温度設定器2は、例えば可変抵抗等によって任意に設定
温度が切り換わるように構成されている。そして、本実
施の形態では、制御装置6の入力端子には、端末機23
と入力装置24と受信機25とからなる車両情報装置2
6が接続されている。そして、受信機25は、例えばG
PS衛星からのGPS電波を受信することで車両の現在
地を認識するためのものである。端末機23は、例えば
車両の現在地を車両運転者に表示する表示部や、地図情
報等が記憶されている。また、入力装置24は、例えば
車両目的地の設定等を行うものである。
【0022】また、端末機23には、例えば各種交通情
報(渋滞情報、道路工事情報等)が入力可能となってお
り、これにより、入力装置24にて設定された車両目的
地までの到達走行時間および到達走行距離が算出される
ようになっている。一方、制御装置6は出力端子とし
て、上記電磁クラッチ14の通電回路(図示しない)
と、電磁弁16と、送風ファン17と、冷却用ファンと
に接続されている。
【0023】そして、本発明では、上述した車両情報装
置によって算出された到達走行時間および到達走行距離
に基づいて制御装置6により、以下の冷凍室の冷却温度
制御が行われるようになっている。図3および図4に冷
凍室の温度制御内容を示すフローチャートを示す。な
お、このフローチャートは、車室内に設置された冷凍開
始スイッチ(図示しない)をオンすることで実行される
ようになっている。
【0024】冷凍開始スイッチがオンされると、後述の
除霜タイマーをリセットし、ステップS30にて各種情
報、具体的には上述した外気温度センサ18と、除霜終
了センサ20と、冷凍室温度センサ21と、温度設定器
22と、開閉センサ30から検出値、設定値、入力装置
24にて設定された車両の目的地が読み込まれる。そし
て、ステップS40では、ステップS30にて読み込ま
れたこの検出値および設定値とから冷凍室の冷却運転を
開始する。
【0025】なお、この冷却運転とは、本実施の形態で
は冷凍室温度センサ21の検出温度が、上記設定温度よ
り2°C以上高いと電磁クラッチ14をオンとして圧縮
機7を作動させ、冷凍室温度センサ21の検出温度が上
記設定温度より2°C以上低いと電磁クラッチ14をオ
フとして圧縮機を停止させるように制御されることを言
う。
【0026】つまり、冷却開始スイッチがオンされて、
冷凍室温度センサ21の検出温度が設定温度より2°C
以上高ければ、電磁クラッチ14がオンされて圧縮機7
が駆動される。ステップS50では、冷凍開始スイッチ
がオンされて冷凍室の冷却運転が開始されて、除霜タイ
マーが所定時間t1(本実施の形態では60分)経過し
たか否かを判定し、60分経過したと判定されるとステ
ップS60に進む。
【0027】そして、ステップS60では、除霜モード
に切り換えるか否かを判定するのであるが、本実施の形
態では冷却開始スイッチがオンされて60分経過しない
と、仮に冷凍用蒸発器に霜が付着していたとしても、除
霜モードに切り換わらないようになっている。ステップ
S60では、冷凍室温度センサ21の検出温度が所定温
度T1(本実施の形態では0°C)より低いか否かを判
定する。ここで、このステップS60は冷凍室内の温度
が0°C以下であると、冷凍用蒸発器11に霜が付着し
ている可能性が強く、この霜を除去する除霜モードに切
り換えるか否かを判定するものである。
【0028】ステップS60にて冷凍室温度センサの検
出値が0°Cより低いと判定される、すなわち冷凍用蒸
発器11に霜が付着していると判定されると、ステップ
S70に進む。ステップS70では、上記開閉センサ3
0によって搬出ドア4が閉じているか否かを判定し、搬
出ドア4が閉じていると判定されると、ステップS80
に進む。
【0029】ステップS80では、受信機25により受
信されたGPS信号より車両の現在地を算出してステッ
プS90に進み、入力装置24によって設定された車両
の目的地(配送地)までに必要な走行時間T2を算出す
る。次に、ステップS100にて上記走行時間T2が、
所定時間(本実施の形態では15分)より短いか否かを
判定し、15分より長いと判定されると、ステップS1
10進んで除霜モードに切り換わり、冷却用ファン19
を停止し、電磁弁16を開弁状態としてバイパス流路1
5を通じて圧縮機7から吐出された高温の冷媒を直接冷
凍用蒸発器11に流して、冷凍用蒸発器11に付着した
霜を溶かして除去する。
【0030】そして、ステップS120に進んで、除霜
解除センサ20の検出温度が所定温度(本実施の形態で
は3°C)より高いか否かを判定する。つまり、このス
テップS120は、冷凍用蒸発器11に付着した霜が十
分と溶けて除去されたか否かを判定し、霜が除去された
と判定されると、ステップS125に進んで除霜を終了
すために電磁弁16を開弁状態から閉弁状態として、除
霜を終了する。
【0031】なお、走行時間T2が15分より長いか否
かを判定したが、この15分という時間は、除霜モード
に切り換えて冷凍用蒸発器11の除霜を行ったのちに、
冷凍用蒸発器11にて除霜を行う前の冷凍室2内の温度
に冷却することができる時間を意味する。一方、ステッ
プS100にてNOと判定され、車両の目的地までに必
要な走行時間が15分より少ない場合は、ステップS1
30に進んで冷却運転を継続する。この理由を以下に説
明する。
【0032】つまり、除霜モードに切り換わると冷凍用
蒸発器11の冷却能力はほとんど無い(本実施の形態で
は除霜モード運転に切り換えると冷凍用蒸発器11に高
温の冷媒が流れるので)。そして、車両の目的地までに
必要な走行時間が短いときに、除霜モードに切り換わる
と冷凍用蒸発器11の冷却能力が殆ど無いので、冷凍室
2内の温度が上昇し、車両が目的地に到着し冷凍室内の
冷凍物の搬出するときには、冷凍物の温度が上昇して冷
凍物に悪影響を与える。
【0033】そこで、本実施の形態では、車両の目的地
までの走行時間が短いときには、除霜モードとなること
を禁止しているので、冷凍室内の温度上昇を抑制するこ
とができ、この結果、冷凍物の温度上昇による悪影響を
防止できる。また、ステップS70にて上記開閉センサ
30によって搬出ドア4が開いている状態であると判定
されると、除霜モードとせずにステップS130に進ん
で冷却運転とするのであるが、この理由を以下に説明す
る。
【0034】つまり、例えば夏期のように外気温度が高
い時期に、搬出ドア4をあけると車室外と冷凍室2内と
が連通し、いくら冷凍用蒸発器11へ供給される冷媒量
や冷却用ファン19の送風量を増加させたとしても、冷
凍室2内の温度は上昇してしまう。そして、この搬出ド
ア部4が開けられたときに除霜モードとなると、さらに
冷凍室2内の温度の上昇を助長してしまう。この結果、
さらに冷凍室2内の冷凍物の温度が上昇してしまい、冷
凍物に悪影響を与えるという問題がある。
【0035】そこで、上述したように本実施の形態で
は、搬出ドア4が開けられたときには、除霜モードには
切り換わらず、ステップS130に進んで設定温度に基
づいた通常の冷却運転が行われる。これにより、夏期の
ように外気温度が高い時期に、搬出ドア4が開いている
ときには、冷凍室2内の温度の上昇を抑制できる。この
結果、冷凍物の温度上昇を抑制でき、冷凍物の悪影響を
防止できる。
【0036】次に本発明の第2の実施形態を説明する。
本実施の形態は車両の目的地までの時間を用いて、さら
に他の冷凍室2の温度制御内容を述べるものである。な
お、本実施の形態は例えば空荷の冷凍車1にて冷凍物を
受け取りに行く場合に有効な温度制御に関するものであ
る。図5にこの温度制御内容であるフローチャートを示
す。
【0037】先ず、ステップS140にてさらにステッ
プS160にて冷凍室2の設定温度、冷凍室2内の温
度、外気温度、各種交通情報、入力装置によって車両の
目的地等のデータを読み込む。そして、ステップS15
0にて目的地までの走行時間を算出し、ステップS16
0にて、上記ステップS140にて読み込まれたデータ
に基づき、冷凍室2内の温度を設定温度まで冷却するの
に必要な必要冷却時間を算出する。なお、この必要冷却
時間は、データ読み込み時の外気温度、冷凍室2の温
度、設定温度等によって変化し、冷凍室2の温度が設定
温度より高いほど長くなり、外気温度が高くなるほど長
くなる。
【0038】そして、ステップS170では、上記必要
冷却時間と上記ステップS150にて算出された目的地
までの走行時間とから、車両走行中、何時冷凍室2内の
冷却を開始するかを示す冷却開始時間T4を算出する。
次にステップS180にて上記冷却開始時間T4が経過
したかを判定し、冷却開始時間T4経過したと判定され
ると、ステップS190に進んで、電磁クラッチ14を
オンとして圧縮機7を駆動し、冷凍室内の冷却運転を開
始する。
【0039】このようにすることで、空荷で冷凍物を受
け取りにいくときに、冷凍室2内の温度が設定温度とな
るまでに必要な時間だけ、圧縮機7を駆動すれば良いの
で、例えば目的地に出発する時点から冷凍室2内の冷却
を行うことに比して、圧縮機7の駆動時間を最小限に抑
えることができ、圧縮機7を駆動する動力の浪費を格段
に抑えることができる。
【0040】次に本発明の第3の実施形態について説明
する。なお、本実施の形態は車両の目的地までの時間を
用いて、さらに他の冷凍室の温度制御内容を示すもので
ある。図6にこの制御内容であるフローチャートを示
す。先ず、ステップS200では、上記実施の形態と同
様に各種情報を読み込み、ステップS210に進む。ス
テップS210では車両の目的までの走行時間を算出す
る。
【0041】ステップS220では、ステップSにて算
出された走行時間が所定時間(本実施の形態では15
分)より短いか否かを判定し、15分よりも長いと判定
されるとステップS230に進み、上述した冷却運転が
行われる。ステップS220にて走行時間が15分より
も短いと判定されると、ステップS240に進んで、目
的地に到着するまで電磁クラッチ14をオンとする。
【0042】つまり、本実施の形態では、目的地までの
走行時間が15分より短いと冷凍室2内の冷凍物を冷凍
室2外に搬出するとみなし、電磁クラッチ14を設定温
度と冷凍室2の温度との差に応じて電磁クラッチ14を
オンオフせずに、強制的に電磁クラッチ14をオンとし
ておく。このようにすると、冷凍室2内は例えば設定温
度以下の状態となり、目的地に到着して冷凍物を搬出す
る際には冷凍物もさらに冷却された状態となっており、
この結果、冷凍物を搬出する際の外気温度による冷凍物
の温度上昇を打ち消すこができ、搬出先にて良好な冷凍
状態にて冷凍物を受渡しできる。
【0043】以上、本発明の実施形態を述べたが、以下
に説明するような他の例でも適用できる。例えば、往復
で異なる保存温度の冷凍物を搬送する際、目的地毎に冷
凍物の保存温度に応じて設定温度を変更するようにして
も良い。また、冷凍物を目的地(配送先)にて冷凍物を
解凍したい場合、目的地に到着する前に設定温度を上げ
ておき、冷凍物を解凍するようにしても良い。
【0044】また、上記実施の形態では車両に搭載した
制御装置6にて車両の目的地までの走行時間を算出した
が、外部から目的地に応じた走行時間を受信するように
しても良い。また、上記実施の形態では搬出ドア4だけ
に開閉センサ30を設けたが、さらに搬出ドア5の開閉
状態を判断する開閉センサを設け、搬出ドア4、5のう
ち少なくとも一方のドアが開いているときには除霜モー
ドに切り換わらないようにしても良い。
【0045】また、上記実施の形態では、冷凍室2を冷
却するために専用の冷凍サイクル装置2を用いたが、例
えば車両の運転室を冷却するための蒸発器と上記冷凍用
蒸発器11とを並列に配置し、一つの圧縮機にて各蒸発
器に冷媒を供給するようなものに適用しても良い。ま
た、冷蔵室と冷凍室とを有する車両用冷凍装置に適用し
ても良い。
【0046】また、以上述べた実施の形態では、車両目
的地までの走行時間に基づいて冷凍室2内の温度制御を
行ったが、車両目的地までの走行距離に基づいて冷凍室
2内の温度制御を行っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における車両用冷凍装
置の全体構成図である。
【図2】上記実施形態における冷凍サイクル装置3およ
び冷凍サイクル装置3を制御する制御装置6の構成を表
す構成図である。
【図3】上記実施の形態における冷凍室2の制御内容を
表すフローチャートである。
【図4】上記実施の形態における冷凍室2の制御内容を
表すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態における冷凍室2の制
御内容を表すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態における冷凍室2の制
御内容を表すフローチャートである。
【符号の説明】
2…冷凍室、6…制御装置、7…圧縮機、8…凝縮器、
10…減圧手段、11…冷凍用蒸発器、26…車両情報
装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍室(2)を有する車両の目的地まで
    の走行時間もしくは走行距離に応じて、前記冷凍室内の
    温度を調節制御する温度制御手段(6)とを備えること
    を特徴とする車両用冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を高温高圧に圧縮する圧縮機(7)
    と、 この高温高圧の冷媒を凝縮液化する凝縮器(8)と、 この凝縮器にて凝縮液化された液冷媒を減圧膨張させる
    減圧手段(10)と、 この減圧手段にて減圧膨張した冷媒を蒸発気化させる蒸
    発器(11)とを有し、 前記蒸発器の蒸発潜熱にて車両の冷凍室内を冷却するよ
    うに構成された車両用冷凍装置(1)であって、 前記車両の目的地までの走行時間もしくは走行距離に応
    じて、前記冷凍室(2)内の温度を調節制御する温度制
    御手段(6)とを備えることを特徴とする車両用冷凍装
    置。
  3. 【請求項3】 前記冷凍室内の設定温度を設定する温度
    設定手段(22)と、 前記冷凍室内の温度を検出する温度検出手段(21)
    と、 この温度検出手段(21)の検出する温度が、前記温度
    設定手段にて設定された設定温度よりも高いときに前記
    蒸発器へ冷媒を供給し、前記温度検出手段の検出する温
    度が、前記温度設定手段にて設定された設定温度よりも
    低いと、前記蒸発器への冷媒供給を停止する冷媒制御手
    段(6、14)と、 前記走行時間もしくは走行距離が所定値より少ないか否
    かを判定する判定手段(S220)とを有し、 前記判定手段(S220)によって前記走行時間もしく
    は前記走行距離が所定値より少ないと判定されると、前
    記冷媒制御手段は、前記温度検出手段の検出する温度が
    前記設定温度より小さいときでも、前記蒸発器に冷媒を
    供給することを特徴とする請求項2記載の車両用冷凍装
    置。
  4. 【請求項4】 前記目的地までの走行時間もしくは走行
    距離に基づいて、前記蒸発器に冷媒を供給し始める冷却
    開始時期もしくは冷却開始距離を算出し、車両走行中、
    この算出された冷却開始時期もしくは冷却開始距離とな
    ると、前記蒸発器に冷媒を供給し始めることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の車両用冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記車両用冷凍装置は、前記蒸発器に霜
    がついたときに、この霜を除去する除霜モード(S11
    0)を有しており、 前記車両用冷凍装置は、 前記目的地までの走行時間もしくは走行距離が所定値よ
    り小さいか否かを判定し、所定値より小さいと判定され
    ると前記除霜モードを禁止することを特徴とする請求項
    2記載の車両用冷凍装置。
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