JPH11281202A - 冷凍車用冷凍装置の運転制御方法 - Google Patents

冷凍車用冷凍装置の運転制御方法

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JPH11281202A
JPH11281202A JP8345198A JP8345198A JPH11281202A JP H11281202 A JPH11281202 A JP H11281202A JP 8345198 A JP8345198 A JP 8345198A JP 8345198 A JP8345198 A JP 8345198A JP H11281202 A JPH11281202 A JP H11281202A
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refrigerant
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temperature
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JP8345198A
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Yoshiya Kitagawa
悌也 北川
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Topre Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】商品配送時の庫内温上昇を抑え、車庫収納時等
エンジン停止時でも庫内を所定温に保冷し、積み置き商
品の冷却が可能な冷凍装置の運転制御方法の提供。 【解決手段】エンジン駆動圧縮機1、凝縮器3、膨張弁
13及び蒸発器4を含む第1冷媒回路と、商用電源駆動
圧縮機2、凝縮器3、膨張13及び蒸発器4を含む第2
冷媒回路と、商用電源駆動圧縮機2、凝縮器3、膨張弁
15及び蓄冷板(蓄冷手段)5,6を含む第3冷媒回路
を備える冷凍車用冷凍装置において、エンジン駆動中で
あって、且つ庫内温が設定値以上であるときは冷媒を第
1冷媒回路に流し、エンジン停止中で商用電源駆動中で
あって、且つ庫内温度設定値以上であるときは冷媒を第
2冷媒回路に流し、エンジン停止中で商用電源駆動中で
あって、且つ庫内温が設定値以下であるときには冷媒を
第3の冷媒回路に流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン駆動コン
プレッサと商用電源駆動コンプレッサを選択的に駆動し
て冷凍庫内を冷却し或は蓄冷手段に蓄冷するようにした
冷凍車用冷凍装置の運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍車は冷凍庫内に積載された冷凍食品
等を冷却しながらこれを配送するものであるが、この冷
凍車に設置される冷凍装置に採用される冷却方式にはエ
ンジン駆動冷却方式と蓄冷板冷却方式とがある。
【0003】上記エンジン駆動冷却方式は、エンジンに
よって駆動されるコンプレッサによって加圧された高温
高圧の気相冷媒をコンデンサにおいて冷却して液化さ
せ、液化した高圧の液相冷媒を膨張弁で減圧してエバポ
レータに導いて蒸発させるサイクルを繰り返して冷凍庫
内を冷却する方式である。
【0004】又、前記蓄冷板冷却方式は、エンジン停止
時に商用電源によって駆動されるコンプレッサよって気
相冷媒を加圧し、この加圧された高温高圧の気相冷媒を
コンデンサにおいて冷却して液化させ、液化した高圧の
液相冷媒を膨張弁で減圧して蓄冷板に導いて蒸発させる
サイクルを繰り返して蓄冷板内の蓄冷剤を冷凍させるこ
とによって冷凍庫内を冷却する方式である。
【0005】ところで、エンジン駆動冷却方式を採用す
る冷凍車においては、エンジン停止時には庫内の冷却を
全く行うことができず、渋滞時等の低速走行時には所要
の冷凍能力を発揮することができないため、搬送品を所
定の温度に維持しておくことができないという問題があ
る。
【0006】一方、蓄冷板冷却方式を採用する冷凍車に
あっては、エンジン停止時や低速走行時にも所要の冷凍
能力を発揮することができるが、走行中に蓄冷すること
ができないために長期間の保冷が不可能であるという問
題がある。
【0007】そこで、冷凍装置にエバポレータと蓄冷板
を並設し、走行時においてエバポレータによって冷凍庫
内が冷却されて庫内温度が所定値以下に下がると、冷媒
を蓄冷板に導いて蓄冷する方式、或は商用電源で駆動さ
れるコンプレッサーを並設し、車庫収納時等のエンジン
停止時に商用電源によってコンプレッサーを駆動して冷
媒を蓄冷板に導いて蓄冷する方式を併用する提案がなさ
れている(特開昭64−6654号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、冷凍
車の走行時間(例えば、店舗から次の店舗までの走行時
間)が短くなってきており、走行中に蓄冷板に蓄冷する
ことは実際には殆ど不可能である。
【0009】又、冷凍車の車庫収納時に商品を積み置き
することが多くなってきており、このような場合には蓄
冷板への蓄冷と同時に庫内を所定温度に保冷しておくこ
とが必要であるが、前記提案に係る冷凍装置では、先ず
蓄冷板を冷却し、冷却された蓄冷板で冷凍庫内を冷却す
るようにしていたため、冷凍庫を積極的に冷却して庫内
温度を所定温度に保冷しておくことは不可能であった。
【0010】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、商品配送時の庫内温度の上昇
を抑えるとともに、車庫収納時等のエンジン停止時にお
いても冷凍庫内を所定温度に保冷して積み置きされた商
品を冷却することができる冷凍車用冷凍装置の運転制御
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、並列接続されたエンジン駆
動コンプレッサと商用電源駆動コンプレッサ、コンデン
サ、並列接続された第1の膨張手段とエバポレータ及び
第2の膨張手段と蓄冷手段を有し、前記エンジン駆動コ
ンプレッサ、コンデンサ、第1の膨張手段及びエバポレ
ータを含んで構成される第1の冷媒回路と、前記商用電
源駆動コンプレッサ、コンデンサ、第1の膨張手段及び
エバポレータを含んで構成される第2の冷媒回路と、前
記商用電源駆動コンプレッサ、コンデンサ、第2の膨張
手段及び蓄冷手段を含んで構成される第3の冷媒回路を
備える冷凍車用冷凍装置において、エンジン駆動中であ
って、且つ、庫内温度が設定値以上であるときには冷媒
を前記第1の冷媒回路に流し、エンジン停止中で商用電
源駆動中であって、且つ、庫内温度が設定値以上である
ときには冷媒を前記第2の冷媒回路に流し、エンジン停
止中で商用電源駆動中であって、且つ、庫内温度が設定
値以下であるときには冷媒を前記第3の冷媒回路に流す
ことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、エンジン駆動中であって、且つ、庫内温度
が設定値以下であるときには前記エンジン駆動コンプレ
ッサの駆動を停止することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、庫内温度を検出する温度検出手段を
設けるとともに、前記コンデンサと前記第1の膨張手段
及び第2の膨張手段との間に第1の切換手段と第2の切
換手段をそれぞれ設け、前記温度検出手段によって検出
された庫内温度に応じて前記第1及び第2の切換手段を
切換操作することを特徴とする。
【0014】従って、本発明によれば、冷凍車が車庫に
収納されてエンジンが停止している場合においても商用
電源を駆動してエバポレータによって冷凍庫内が積極的
に冷却されて庫内温度が設定値以下に保たれるため、冷
凍庫に積み置きされた商品を冷却してこれの温度を設定
値以下に保持しておくことができる。
【0015】又、本発明によれば、エンジンを停止して
冷凍車を車庫に収納している間に商用電源を用いて蓄冷
手段に蓄冷し、商品配送時にはエンジンを停止しても蓄
冷手段からの放冷によって冷凍庫を冷却することができ
るため、商品配送時の庫内温度の上昇を抑えることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明方法が適用される冷凍車用冷
凍装置の冷媒回路構成図、図2は同冷凍車用冷凍装置の
基本構成を示す斜視図、図3は同冷凍車用冷凍装置の蓄
冷板の配置を示す部分側断面図である。
【0018】先ず、冷凍車用冷凍装置の基本構成を図1
及び図2に基づいて説明する。
【0019】図1及び図2において、1は不図示のエン
ジンによって駆動されるエンジン駆動コンプレッサ、2
は商用電源によって駆動される商用電源駆動コンプレッ
サ、3はコンデンサ、4はエバポレータ、5,6は蓄冷
板である。
【0020】上記エンジン駆動コンプレッサ1と前記コ
ンデンサ3とを連結する冷媒ラインaには逆止弁7とオ
イルセパレータ8が設けられており、コンデンサ3内の
冷媒ラインbにはリキッドタンク9とドライヤー10及
びサイトグラス11が設けられている。そして、コンデ
ンサ3からは2つの冷媒ラインc,dが並列的に導出し
ており、一方の冷媒ラインcはエバポレータ4に接続さ
れ、その途中には電磁式の切換弁12と膨張弁13が設
けらている。又、他方の冷媒ラインdは前記蓄冷板5,
6に接続され、その途中には電磁式の切換弁14と膨張
弁15が設けられている。尚、膨張弁13はエバポレー
タ4に内蔵されている。
【0021】ここで、前記2つの蓄冷板5,6は冷媒ラ
インeによって直列接続されており、蓄冷板6から導出
する冷媒ラインfとエバポレータ4の熱交換器16から
導出する冷媒ラインgとは合流して1つの冷媒ラインh
となり、この冷媒ラインhはアキュームレータ17に接
続されている。尚、冷媒ラインf,gの途中には逆止弁
19,20がそれぞれ設けられている。
【0022】上記アキュームレータ17から導出する冷
媒ラインiの途中には吸入圧力調整弁21が設けられて
おり、冷媒ラインiは2つの冷媒ラインj,kに分岐し
ており、一方の冷媒ラインjは前記エンジン駆動コンプ
レッサ1の吸入側に接続されており、他方の冷媒ライン
kは前記商用電源駆動コンプレッサ2の吸入側に接続さ
れ、その途中には電磁式の切換弁22が設けられてい
る。そして、商用電源駆動コンプレッサ2の吐出側から
導出する冷媒ラインmは前記冷媒ラインaの逆止弁7と
オイルセパレータ8との間に接続されており、その途中
には逆止弁23が設けられている。
【0023】ところで、オイルセパレータ8から導出す
るオイル戻しラインnは前記冷媒ラインiに接続されて
いる。
【0024】又、前記冷媒ラインaのオイルセパレータ
8とコンデンサ3との間からは2つの冷媒ラインp,q
が分岐しており、一方の冷媒ラインpは前記冷媒ライン
cの膨張弁13の下流側に接続され、他方の冷媒ライン
qは前記冷媒ラインdの膨張弁15の下流側に接続され
ており、各冷媒ラインp,qの途中には電磁式の切換弁
24,25がそれぞれ設けられている。
【0025】ここで、前記2つの蓄冷板5,6は図3に
示すように冷凍庫(コンテナ)26内の前部に前後に平
行に並設されており、これらの上部にはクロスフローフ
ァン27が設置されている。尚、図3において、4はエ
バポレータである。
【0026】次に、以上の構成を有する冷凍装置の運転
制御方法を表1を参照しながら以下に説明する。
【0027】尚、図示しないが、本実施の形態に係る冷
凍装置には庫内温度を検出するサーモスタットが設けら
れており、該サーモスタットは庫内温度が設定値以上の
ときにはONし、設定値以下のときにはOFFして前記
切換弁12,14を表1に示すようにそれぞれ開閉制御
する。
【0028】 先ず、エンジンが駆動されている場合であって、庫内温
度が設定値以上であるためにサーモスタットがONであ
るときには、表1に示すように、エンジン駆動コンプレ
ッサ1が駆動(ON)され、商用電源駆動コンプレッサ
2が停止(OFF)されるとともに、切換弁12が開け
られ、切換弁14が閉じられる。尚、このとき、他の切
換弁22,24,25は全て閉じられている。
【0029】而して、上記状態においては、エンジン駆
動コンプレッサ1によって加圧された高温高圧の気相冷
媒は冷媒ラインaを流れる途中でオイルセパレータ8に
よってオイル分を除去された後、コンデンサ3に導入さ
れる。尚、オイルセパレータ8によって冷媒から除去さ
れたオイルはオイル戻しラインnを通って冷媒ラインi
に戻される。
【0030】ところで、コンデンサ3に導入された気相
冷媒は冷媒ライン(熱交換器)bを流れる間に外気によ
って冷却されて液化してリキッドタンク9に溜り、リキ
ッドタンク9に溜った液相冷媒はドライヤー10によっ
て水分を除去された後に冷媒ラインcへと流れ、冷媒ラ
インcを流れる途中で膨張弁13を通過することによっ
て減圧されてエバポレータ4の熱交換器16に導入され
る。そして、熱交換器16に導入された液相冷媒は冷凍
庫26(図3参照)内の雰囲気から熱(蒸発潜熱)を奪
って蒸発するため、冷凍庫26内が順次冷却される。
【0031】エバポレータ4の熱交換器16において蒸
発した気相冷媒は冷媒ラインhを通ってアキュームレー
タ17に至り、アキュームレータ17において気液が分
離され、気相冷媒のみが冷媒ラインiを流れて吸入圧力
調整弁21によって所定圧に調節された後、気相冷媒は
冷媒ラインjを通ってエンジン駆動コンプレッサ1に吸
引されて再度加圧され、以後は以上と同様のサイクルが
繰り返されて冷凍庫26内が次第に冷却されて庫内温度
が低下していく。
【0032】而して、庫内温度が設定値以下に低下した
ためにサーモスタットがOFFすると、表1に示すよう
に、エンジン駆動コンプレッサ1の駆動が停止され、冷
媒は冷媒回路を流れず、エバポレータ4による冷凍庫2
6内の冷却が停止される。そして、その後、庫内温度が
設定値を超えて上昇すると再びサーモスタットがON
し、前述のようにエバポレータ4によって冷凍庫26内
が冷却される。このようにして庫内温度が設定値に保持
される。
【0033】尚、除霜運転時には切換弁24のみが開け
られ、他の切換弁12,14,22,25は全て閉じら
れてエンジン駆動コンプレッサ1によって加圧された高
温の気相冷媒は冷媒ラインaから冷媒ラインpを通って
エバポレータ4に導入され、エバポレータ4に付着した
霜を溶かした後、冷媒ラインhとアキュームレータ17
を経て冷媒ラインiを流れる途中で吸入圧力調整弁21
によって減圧され、冷媒ラインjを通ってエンジン駆動
コンプレッサ1に吸引され、以後は同様のサイクルを繰
り返してエバポレータ4に付着した霜を溶かして取り除
く。
【0034】一方、エンジンを停止させて冷凍車を車庫
に収納している夜間等においては、商用電源によって商
用電源駆動コンプレッサ2を駆動し、このとき庫内温度
が設定値以上であるためにサーモスタットがONである
場合には、表1に示すように切換弁12が開けられ、切
換弁14が閉じられる。尚、このとき、切換弁22は開
けられ、切換弁24,25は閉じられている。
【0035】而して、上記状態においては、前記エンジ
ン駆動コンプレッサ1に代えて商用電源駆動コンプレッ
サ2によって冷媒がコンデンサ3と膨張弁13及びエバ
ポレータ4を含む冷凍回路を循環せしめられ、前述と同
様にエバポレータ4によって冷凍庫内が冷却される。
【0036】即ち、商用電源駆動コンプレッサ2によっ
て加圧された高温高圧の気相冷媒は冷媒ラインaを通っ
てコンデンサ3に導入され、コンデンサ3において外気
によって冷却されて液化し、液相冷媒はコンデンサ3か
ら冷媒ラインcを流れる途中でエバポレータ4内の膨張
弁13によって減圧されて熱交換器16に導入される。
そして、熱交換器16に導入された液相冷媒は冷凍庫2
6内の雰囲気から熱(蒸発潜熱)を奪って蒸発するた
め、冷凍庫26内が冷却される。
【0037】エバポレータ4の熱交換器16において蒸
発した気相冷媒は冷媒ラインhを通ってアキュームレー
タ17に至り、アキュームレータ17において気液が分
離され、気相冷媒のみが冷媒ラインiを流れて吸入圧力
調整弁21によって所定圧に調節された後、気相冷媒は
冷媒ラインkを通って商用電源駆動コンプレッサ2に吸
引されて再度加圧され、以後は以上と同様のサイクルが
繰り返されて冷凍庫26内が次第に冷却されて庫内温度
が低下していく。
【0038】そして、庫内温度が設定値以下に低下した
ためにサーモスタットがOFFすると、表1に示すよう
に、商用電源駆動コンプレッサ2がそのまま駆動された
状態で切換弁12が閉じられ、切換弁14が開けられ
る。すると、コンデンサ3にて液化した高圧の液相冷媒
は冷媒ラインdを流れ、膨張弁15によって減圧された
後に蓄冷板5,6に順次導入されて蓄冷板5,6内の蓄
冷剤から熱(蒸発潜熱)を奪って蒸発するため、蓄冷剤
は順次冷却される。
【0039】而して、蓄冷板5,6にて蒸発した気相冷
媒は冷媒ラインf,hを通ってアキュームレータ17に
至り、アキュームレータ17において気液が分離され、
気相冷媒のみが冷媒ラインiを流れて吸入圧力調整弁2
1によって所定圧に調節された後、気相冷媒は冷媒ライ
ンkを通って商用電源駆動コンプレッサ2に吸引されて
再度加圧され、以後は以上と同様のサイクルが繰り返さ
れて蓄冷板5,6内の蓄冷剤が冷却されて凍結する。
【0040】その後、庫内温度が設定値を超えて上昇す
ると再びサーモスタットがONし、表1に示すように切
換弁14が閉じられて切換弁12が開けられ、前述のよ
うにエバポレータ14によって冷凍庫26内が冷却され
る。このようにして庫内温度が設定値に保持される。
【0041】尚、切換弁14が閉じられて切換弁12が
開けられ、冷凍装置の運転が蓄冷板5,6への蓄冷から
エバポレータ4による冷却に切り換えられると、切換弁
25が所定時間だけ開けられて商用電源駆動コンプレッ
サ2によって加圧された高温高圧の気相冷媒が冷媒ライ
ンqを通って蓄冷板5,6に導入され、これらの蓄冷板
5,6に残留していた気相冷媒やオイルは気相冷媒によ
って押し出されて冷凍回路に戻され、冷凍庫26の冷却
に供される。
【0042】以上のように、冷凍車が車庫に収納されて
いる場合においてもエバポレータ4によって冷凍庫26
内が冷却されて庫内温度が設定値以下に保たれるため、
冷凍庫26に積み置きされた商品を冷却してこれの温度
を設定値以下に保持しておくことができ、従って、例え
ば翌日に冷凍車をそのまま運転して冷凍庫26に積み置
きされた商品をそのまま配送することができる。
【0043】又、エンジンを停止して冷凍車を車庫に収
納している間に商用電源を用いて蓄冷板5,6を冷却し
て該蓄冷板5,6内の蓄冷剤を凍結させるようにしたた
め、配送中の冷凍車が各店舗においてエンジンを停止し
て商品を出し入れするために冷凍庫26のドアを開閉す
る際には、図3に示すクロスフローファン27を駆動し
て冷凍庫26内の空気を矢印に示すように蓄冷板5,6
を通過させて冷却された冷気を冷凍庫26内で循環させ
ることによって庫内温度の上昇を抑えることができる。
尚、本実施の形態では、冷凍庫26のドアを開け、次に
閉じるとこれを検知してクロスフローファン27が駆動
され、このクロスフローファン27の駆動はドアを閉め
た後の所定時間だけ継続されるよう設定されている。
【0044】ここで、冷凍車が出発して合計11の店舗
に商品を配送した後に帰還するまでの間の商品温度と蓄
冷板5,6の表面温度の変化を図4に示す。
【0045】図4のカーブAは従来の冷凍装置(エバポ
レータのみによる冷却方式を採用する装置)での商品温
度を示し、カーブBは本発明に係る冷凍装置での商品温
度を示し、カーブCは本発明に係る冷凍装置での蓄冷板
5,6の表面温度を示す。
【0046】図4から明らかなように、従来の冷凍装置
においては時間の経過(冷凍車が回る店舗数の増加)と
共に商品温度が次第に上昇するが、本発明に係る冷凍装
置においては前述のように蓄冷板5,6の放冷による冷
凍庫26内の冷却(蓄冷剤の融解潜熱による冷却)によ
って庫内温度の上昇が抑えられるため、冷凍車が出発し
てから帰還するまでの間の商品温度の上昇が抑えられて
商品温度が略一定に保持される。尚、図4のカーブCは
蓄冷板5,6が放冷するために該蓄冷板5,6の表面温
度が経時的に高くなっていく様子を示している。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、冷凍車が車庫に収納されてエンジンが停止して
いる場合においても商用電源を駆動してエバポレータに
よって冷凍庫内が積極的に冷却されて庫内温度が設定値
以下に保たれるため、冷凍庫に積み置きされた商品を冷
却してこれの温度を設定値以下に保持しておくことがで
きるという効果が得られる。
【0048】又、本発明によれば、エンジンを停止して
冷凍車を車庫に収納している間に商用電源を用いて蓄冷
手段に蓄冷し、商品配送時にはエンジンを停止しても蓄
冷手段からの放冷によって冷凍庫を冷却することができ
るため、商品配送時の庫内温度の上昇を抑えることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法が適用される冷凍車用冷凍装置の冷
媒回路構成図である。
【図2】本発明方法が適用される冷凍車用冷凍装置の基
本構成を示す斜視図である。
【図3】本発明方法が適用される冷凍車用冷凍装置の蓄
冷板の配置を示す部分側断面図である。
【図4】冷凍車が出発して複数の店舗に商品を配送して
帰還するまでの間の商品温度と蓄冷板表面温度を示す図
である。
【符号の説明】
1 エンジン駆動コンプレッサ 2 商用電源駆動コンプレッサ 3 コンデンサ 4 エバポレータ 5,6 蓄冷板(蓄冷手段) 12 切換弁(第1の切換手段) 13 膨張弁(第1の膨張手段) 14 切換弁(第2の切換手段) 15 膨張弁(第2の膨張手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列接続されたエンジン駆動コンプレッ
    サと商用電源駆動コンプレッサ、コンデンサ、並列接続
    された第1の膨張手段とエバポレータ及び第2の膨張手
    段と蓄冷手段を有し、前記エンジン駆動コンプレッサ、
    コンデンサ、第1の膨張手段及びエバポレータを含んで
    構成される第1の冷媒回路と、前記商用電源駆動コンプ
    レッサ、コンデンサ、第1の膨張手段及びエバポレータ
    を含んで構成される第2の冷媒回路と、前記商用電源駆
    動コンプレッサ、コンデンサ、第2の膨張手段及び蓄冷
    手段を含んで構成される第3の冷媒回路を備える冷凍車
    用冷凍装置において、 エンジン駆動中であって、且つ、庫内温度が設定値以上
    であるときには冷媒を前記第1の冷媒回路に流し、エン
    ジン停止中で商用電源駆動中であって、且つ、庫内温度
    が設定値以上であるときには冷媒を前記第2の冷媒回路
    に流し、エンジン停止中で商用電源駆動中であって、且
    つ、庫内温度が設定値以下であるときには冷媒を前記第
    3の冷媒回路に流すことを特徴とする冷凍車用冷凍装置
    の運転制御方法。
  2. 【請求項2】 エンジン駆動中であって、且つ、庫内温
    度が設定値以下であるときには前記エンジン駆動コンプ
    レッサの駆動を停止することを特徴とする請求項1記載
    の冷凍車用冷凍装置の運転制御方法。
  3. 【請求項3】 庫内温度を検出する温度検出手段を設け
    るとともに、前記コンデンサと前記第1の膨張手段及び
    第2の膨張手段との間に第1の切換手段と第2の切換手
    段をそれぞれ設け、前記温度検出手段によって検出され
    た庫内温度に応じて前記第1及び第2の切換手段を切換
    操作することを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍車
    用冷凍装置の運転制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236828A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷凍装置
JP2011064429A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 輸送用冷凍装置

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