JPH11344278A - 複数温度帯軽冷凍車 - Google Patents

複数温度帯軽冷凍車

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JPH11344278A
JPH11344278A JP15263498A JP15263498A JPH11344278A JP H11344278 A JPH11344278 A JP H11344278A JP 15263498 A JP15263498 A JP 15263498A JP 15263498 A JP15263498 A JP 15263498A JP H11344278 A JPH11344278 A JP H11344278A
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JP
Japan
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temperature
room
refrigerator
cold storage
freezing
Prior art date
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JP15263498A
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English (en)
Inventor
Katsue Sasaki
勝恵 佐々木
Jiro Okuda
二朗 奥田
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Topre Corp
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Topre Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保冷コンテナ内に冷凍室と冷蔵室を含む温度
帯の異なる複数の室を備え、走行中及び停車中において
も要求される冷凍温度域までの冷却が可能である複数温
度帯軽冷凍車を提供すること。 【構成】 保冷コンテナ4を搭載した軽自動車本体2の
前記保冷コンテナ4内を温度帯の異なる冷凍室S1と冷
蔵室S2及び常温室S3に区画し、電力で駆動されるコ
ンデンシングユニット6によって蓄冷される蓄冷板1
0,11を前記冷凍室S1と冷蔵室S2にそれぞれ設置
する。本発明によれば、夜間等において予め蓄冷板1
0,11に蓄冷しておけば、走行中及び停車中において
も冷凍室S1と冷蔵室S2の温度を蓄冷板10,11に
よってそれぞれ独立に制御することができ、要求される
冷凍温度域までの冷却が可能となって冷凍仕様を含む複
数仕様の軽冷凍車1が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保冷コンテナ内を
温度帯の異なる複数の室に区間して成る複数温度帯軽冷
凍車に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンで冷凍装置を駆動する軽冷凍車
の冷凍システムにおいては、エンジンの出力及びエンジ
ンルームのスペースの関係で圧縮機を1台しか設置する
ことができず、この1台の圧縮機が運転室のエアコン用
圧縮機と冷凍装置の圧縮機を兼ねていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、運転室と冷凍
室の温度を独立に制御することができず、このために冷
凍室内を要求される冷凍温度域(例えば、−20℃)ま
で下げることができず、冷凍室の断熱材の厚さを厚くし
て冷凍品の温度維持を図る以外に方法がなく、断熱材を
厚くするとコストアップを招いてしまう。
【0004】又、走行中も十分な冷却ができず、停車中
は圧縮機が作動しないために冷却が全く不可能となる。
【0005】以上の理由のため、普通冷凍車において実
用されている冷凍(フローズン)・冷蔵(チルド)の2
室仕様或は冷凍・冷蔵・常温(ドライ)の3室仕様等の
ように1つの保冷コンテナ内に冷凍室と冷蔵室を含む温
度帯の異なる複数の室を備えた軽冷凍車は今までに存在
しなかった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、保冷コンテナ内に冷凍室と冷
蔵室を含む温度帯の異なる複数の室を備え、走行中及び
停車中においても要求される冷凍温度域までの冷却が可
能である複数温度帯軽冷凍車を提供することにある。
【0007】又、本発明の目的とする処は、断熱材の厚
さを温度帯に応じて合理的に設定してコストダウンを図
ることができる複数温度帯軽冷凍車を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、保冷コンテナを搭載した軽
自動車の前記保冷コンテナ内を温度帯の異なる少なくと
も冷凍室と冷蔵室に区画し、電力で駆動されるコンデン
シングユニットによって蓄冷される蓄冷板を前記冷凍室
と冷蔵室にそれぞれ設置したことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記冷蔵室の断熱材の厚さを前記冷凍室の
断熱材の厚さよりも薄くしたことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記コンデンシングユニットを一般家庭用
AC100V電源によって駆動することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記保冷コンテナ内を冷凍室と冷蔵
室及び常温室の3室に区画し、常温室には蓄冷板と断熱
材を設けないことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記保冷コンテナに前記冷凍室と冷蔵室及
び常温室を独立に開閉するドアを設けたことを特徴とす
る。
【0013】従って、請求項1記載の発明によれば、エ
ンジンではなく電力で駆動されるコンデンシングユニッ
トによって蓄冷される蓄冷板を冷凍室と冷蔵室にそれぞ
れ設置したため、予め蓄冷板に蓄冷しておけば、走行中
及び停車中においても冷凍室と冷蔵室を含む複数温度帯
の室の温度を蓄冷板によってそれぞれ独立に制御するこ
とができ、要求される冷凍温度域までの冷却が可能とな
って冷凍仕様を含む複数仕様の軽冷凍車が実現し、配送
効率の向上を図ることができる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、冷凍室より
も温度帯の高い冷蔵室の断熱材の厚さを冷凍室の断熱材
の厚さよりも薄くしたため、必要十分な保冷効果を維持
しつつコストダウンを図ることができる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、蓄冷板を蓄
冷するコンデンシングユニットを一般家庭用AC100
V電源によって駆動するようにしたため、夜間等におい
て一般家庭で簡単に蓄冷することができるとともに、夜
間での商品の積み置きが可能となる。
【0016】請求項4記載の発明によれば、保冷コンテ
ナ内を冷凍室と冷蔵室及び常温室の3室に区画したた
め、軽冷凍車では実現不可能であった冷凍・冷蔵・常温
の3室仕様が実現する。又、常温室には断熱材を設けな
いために更なるコストダウンを図ることができる。
【0017】請求項5記載の発明によれば、保冷コンテ
ナに冷凍室と冷蔵室及び常温室を独立に開閉するドアを
設けたため、温度帯の異なる各室に対して商品をそれぞ
れ独立に出し入れすることができ、これによっても配送
効率が高められる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明に係る複数温度帯軽冷凍車の
左側面図、図2は同軽冷凍車の平面図、図3は同軽冷凍
車の後面図、図4は同軽冷凍車に備えられた冷凍装置の
回路構成図である。
【0020】図1〜図3に示す複数温度帯軽冷凍車1は
軽自動車本体2の後部荷台3上に矩形ボックス状の保冷
コンテナ4を搭載して構成されており、軽自動車本体2
は小排気量(660cc以下)の不図示のエンジンを搭
載し、運転室5はエンジンによって駆動される不図示の
エアコンによって冷房される。
【0021】又、軽自動車本体2の荷台3の左側下部に
は、図1及び図2に示すように、保冷コンテナ4内を所
定の温度まで冷やすための冷凍装置の一部を構成するコ
ンデンシングユニット6と電源ボックス7が車体の前後
にそれぞれ取り付けられている。
【0022】ところで、前記保冷コンテナ4は金属フレ
ームにFRP板を張設して矩形ボックス状に成形されて
おり、その内部は温度帯の異なる冷凍室S1と冷蔵室S
2及び常温室S3とに区画されている。即ち、保冷コン
テナ4内の後半部には前記常温室S3が形成され、前半
部には断熱材8,9によって区画される冷凍室S1と冷
蔵室S2が形成されている。そして、冷凍室S1と冷蔵
室S2の前記断熱材9の近傍には蓄冷板10,11が車
体前後方向に向けてそれぞれ配設されている。尚、冷凍
室S1の設定温度は約−20℃であり、冷蔵室S2の設
定温度は約−5℃であって、常温室S3の温度は外気温
度に保たれる。
【0023】ここで、図2に示すように、断熱材8の厚
さは一様ではなく、冷凍室S1と冷蔵室S2の温度帯
(設定温度)に応じた適切な厚さに設定されている。
【0024】即ち、外気との温度差が冷蔵室S2のそれ
よりも大きい冷凍室S1には冷蔵室S2より高い断熱性
が要求されるため、断熱材8の冷凍室S1を画成する部
分の厚さt1 は冷蔵室S2を画成する部分の厚さt2
りも厚く(t1 >t2 )設定されている。換言すると、
冷凍室S1に比して設定温度の高い冷蔵室S2における
断熱材8の厚さt2 は冷凍室S1における断熱材8の厚
さt1 よりも薄くて済むこととなる。
【0025】又、冷凍室S1と冷蔵室S2との温度差は
各室S1,S2と外気との温度差に比して小さいため、
冷凍室S1と冷蔵室S2とを区画する断熱材9の厚さt
3 は薄くて良く、本実施の形態ではこの厚さt3 はt2
に略等しく(t3 ≒t2 )設定されている。
【0026】尚、断熱材8,9の材質としては硬質発泡
ウレタンが使用されており、常温室S3には断熱材と蓄
冷板は設けられていない。
【0027】而して、保冷コンテナ4においては、その
前半部の両側面には冷凍室S1、冷蔵室S2をそれぞれ
独立に開閉するドア12(図1には一方のみ図示)が設
けられ、後面には常温室S3を独立に開閉する両開き
(観音開き)の2枚のドア13が設けられている(図3
参照)。
【0028】次に、前記蓄冷板10,11を蓄冷するた
めの冷凍装置の基本構成を図4に基づいて説明する。
【0029】図4において、14は一般家庭用AC10
0V電源によって駆動される圧縮機、15はコンデン
サ、10,11は冷凍室S1と冷蔵室S2にそれぞれ設
置された前記蓄冷板である。
【0030】上記圧縮機14と前記コンデンサ15とを
接続する冷媒ラインaにはオイルセパレータ16が設け
られており、コンデンサ15内の冷媒ラインbには熱交
換器17、レシーバタンク18、ドライヤ19及びサイ
トグラス20が設けられている。尚、21はファンであ
る。
【0031】上記冷媒ラインbからは2つの冷媒ライン
c,dが並列的に分岐しており、一方の冷媒ラインcは
冷凍室S1に設置された蓄冷板10に接続され、他方の
冷媒ラインdは冷蔵室S2に設置された蓄冷板11に接
続されている。そして、一方の冷媒ラインcには膨張弁
22が設けられ、他方の冷媒ラインdには電磁弁23と
膨張弁24が設けられている。
【0032】ここで、冷蔵室S2の蓄冷板11の近傍に
は温度センサ25が設置されており、この温度センサ2
5は温度コントローラ26に電気的に接続されており、
温度コントローラ26は前記電磁弁23に電気的に接続
されている。
【0033】又、各蓄冷板10,11から導出する冷媒
ラインe,fは冷媒ラインgに合流し、冷媒ラインgは
アキュームレータ27に接続されており、アキュームレ
ータ27から導出する冷媒ラインhは前記圧縮機14の
吸入側に接続されている。尚、前記オイルセパレータ1
6から導出するオイル戻しラインiは上記冷媒ラインh
に接続されている。
【0034】ところで、本実施の形態に係る冷凍装置に
おいては冷媒ラインhの圧力(圧縮機14の吸入圧力)
は圧力スイッチ28によって検出され、検出された圧力
が設定値以下に下がると圧力スイッチ28によって電源
スイッチ29がOFFされて圧縮機14(冷凍装置)の
駆動が停止される。
【0035】而して、以上説明した圧縮機14、オイル
セパレータ16、コンデンサ15、アキュームレータ2
7等は前記コンデンシングユニット6を構成しており、
このコンデンシングユニット6は前述のように軽自動車
本体2の荷台3の左側下部に取り付けられている(図1
及び図2参照)。
【0036】次に、以上のように構成される冷凍装置の
作用を説明する。
【0037】例えば、エンジンを停止させて冷凍車1を
車庫に収納している夜間において、一般家庭用AC10
0V電源のコンセントを図1及び図2に示す前記電源ボ
ックス7に差し込んでAC100V電源によって圧縮機
14を駆動する。尚、このとき、電源スイッチ29はO
N状態にある。
【0038】而して、上述のように圧縮機14が駆動さ
れると、該圧縮機14によって加圧された高温高圧の気
相冷媒は冷媒ラインaを流れる途中でオイルセパレータ
16によってオイル分を除去された後、コンデンサ15
に導入される。尚、オイルセパレータ16によって冷媒
から除去されたオイルはオイル戻しラインiを通って冷
媒ラインhに戻される。
【0039】ところで、コンデンサ15に導入された気
相冷媒は熱交換器17を流れる間に外気によって冷却さ
れて液化してレシーバタンク18に溜り、レシーバタン
ク18に溜った液相冷媒はドライヤ19によって水分が
除去された後に冷媒ラインc,dへと流れる。尚、この
とき、電磁弁23は開状態にある。
【0040】そして、各冷媒ラインc,dを流れる高圧
の液相冷媒は膨張弁22,24を通過することによって
減圧されて蓄冷板10,11にそれぞれ導入され、これ
らの液相冷媒は蓄冷板10,11において蓄冷剤から蒸
発潜熱を奪って蒸発するため、各蓄冷板10,11に収
容された蓄冷剤が冷却される。尚、蓄冷板10,11に
それぞれ収容された蓄冷剤の凍結温度(凝固点)は冷凍
室S1と冷蔵室S2の各設定温度に対応しており、冷凍
室S1に設置された蓄冷板10の蓄冷剤の凍結温度は−
25℃〜−30℃に設定され、冷蔵室S2に設置された
蓄冷板11の蓄冷剤の凍結温度は−10℃〜−15℃に
設定されている。
【0041】而して、各蓄冷板10,11にてそれぞれ
蒸発した気相冷媒は冷媒ラインe,fを通って冷媒ライ
ンgに合流し、合流した気相冷媒は冷媒ラインgを通っ
てアキュームレータ27に至り、このアキュームレータ
27において気液が分離され、気相冷媒のみが冷媒ライ
ンhを通って圧縮機14に吸引されて再び加圧され、以
後は以上と同様の作用が繰り返されて各蓄冷板10,1
1内の蓄冷剤が冷却される。
【0042】そして、各蓄冷板10,11においては、
凍結温度が相対的に高い蓄冷剤を収容する冷蔵室S2側
の蓄冷板11の蓄冷剤が先に凍結し、このことが温度セ
ンサ25によって検知されると、温度コントローラ26
は電磁弁23に制御信号を送って該電磁弁23を閉じ
る。すると、コンデンサ15において液化した高圧の液
相冷媒の全ては冷媒ラインcを通って冷凍室S1側の蓄
冷板10に供給され、この液相冷媒の蒸発によって蓄冷
板10の蓄冷剤が効率的に冷却されてやがて凍結する。
【0043】而して、両蓄冷板10,11において蓄冷
剤の凍結が完了すると、蓄冷板10,11での液相冷媒
の蒸発量が減少するために冷媒ラインhにおける気相冷
媒の流量が減少して該冷媒ラインhの圧力が低下する。
そして、圧力スイッチ28によって検出される圧力が設
定値以下に下がると、該圧力スイッチ28は電源スイッ
チ29をOFFするため、冷凍装置(圧縮機14)の駆
動が停止される。
【0044】又、長時間に亘って商品を積み置きする場
合には蓄冷板10の蓄冷剤が溶解するが、このように蓄
冷剤が溶解すると冷媒ラインc,f,g,hの圧力が上
昇するため、圧力スイッチ28が上昇した圧力を検知し
て電源スイッチ29をONし、この結果、蓄冷板10が
再び冷却される。
【0045】以上のように、本実施の形態では、エンジ
ンではなく、夜間等において一般家庭用のAC100V
電源によって駆動されるコンデンシングユニット6によ
って蓄冷される蓄冷板10,11を冷凍室S1と冷蔵室
S2にそれぞれ設置したため、予め蓄冷板10,11に
蓄冷しておけば、走行中及び停車中においても冷凍室S
1と冷蔵室S2の温度を蓄冷板10,11によってそれ
ぞれ独立に制御することができ、冷凍室S1と冷蔵室S
2を要求される設定温度に維持することができる。
【0046】従って、冷凍仕様を含む冷凍・冷蔵・常温
の3室仕様の軽冷凍車が実現し、各温度帯の商品を効率
良く配送することができて配送効率の向上を図ることが
できる。この場合、保冷コンテナ4に冷凍室S1と冷蔵
室S2及び常温室S3を独立に開閉するドア12,13
を設けたため、温度帯の異なる冷凍室S1と冷蔵室S2
及び常温室S3に対して商品をそれぞれ独立に出し入れ
することができ、これによって配送効率が更に高められ
る。
【0047】又、夜間において蓄冷板10,11に蓄冷
するために冷凍室S1と冷蔵室S2はそれぞれ設定温度
まで冷却されることとなり、夜間での保冷コンテナ4へ
の商品の積み置きが可能となる。従って、例えば翌日に
軽冷凍車1をそのまま運転して保冷コンテナ4に積み置
きされていた商品をそのまま配送することが可能とな
る。
【0048】更に、本実施の形態では、断熱材8の冷蔵
室S2を画成する部分の厚さt2 を冷凍室S1を画成す
る部分の厚さt1 よりも薄くした(t2 <t1 )ため、
必要十分な保冷効果を維持しつつコストダウンを図るこ
とができる。そして、常温室S3には断熱材を設けない
ために更なるコストダウンを図ることができる。
【0049】尚、以上の実施の形態では冷凍・冷蔵・常
温の3室仕様の軽冷凍車について説明したが、本発明は
少なくとも冷凍仕様を含む複数温度帯軽冷凍車を適用対
象に含むものであって、本発明によれば冷凍・冷蔵の2
室仕様の軽冷凍車の実現も可能であることは勿論であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、エンジンではなく電力で駆動され
るコンデンシングユニットによって蓄冷される蓄冷板を
冷凍室と冷蔵室にそれぞれ設置したため、予め蓄冷板に
蓄冷しておけば、走行中及び停車中においても冷凍室と
冷蔵室を含む複数温度帯の室の温度を蓄冷板によってそ
れぞれ独立に制御することができ、要求される冷凍温度
域までの冷却が可能となって冷凍仕様を含む複数仕様の
軽冷凍車が実現し、配送効率の向上を図ることができる
という効果が得られる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、冷凍室より
も温度帯の高い冷蔵室の断熱材の厚さを冷凍室の断熱材
の厚さよりも薄くしたため、必要十分な保冷効果を維持
しつつコストダウンを図ることができるという効果が得
られる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、蓄冷板を蓄
冷するコンデンシングユニットを一般家庭用100V電
源によって駆動するようにしたため、夜間等において一
般家庭で簡単に蓄冷することができるとともに、夜間で
の商品の積み置きが可能となるという効果が得られる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、保冷コンテ
ナ内を冷凍室と冷蔵室及び常温室の3室に区画したた
め、軽冷凍車では実現不可能であった冷凍・冷蔵・常温
の3室仕様が実現する。又、常温室には断熱材を設けな
いために更なるコストダウンを図ることができるという
効果が得られる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、保冷コンテ
ナに冷凍室と冷蔵室及び常温室を独立に開閉するドアを
設けたため、温度帯の異なる各室に対して商品をそれぞ
れ独立に出し入れすることができ、これによって配送効
率を高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数温度帯軽冷凍車の左側面図で
ある。
【図2】本発明に係る複数温度帯軽冷凍車の平面図であ
る。
【図3】本発明に係る複数温度帯軽冷凍車の後面図であ
る。
【図4】本発明に係る複数温度帯軽冷凍車に備えられた
冷凍装置の回路構成図である。
【符号の説明】
1 複数温度帯軽冷凍車 4 保冷コンテナ 6 コンデンシングユニット 8,9 断熱材 10,11 蓄冷板 12,13 ドア S1 冷凍室 S2 冷蔵室 S3 常温室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保冷コンテナを搭載した軽自動車であっ
    て、 前記保冷コンテナ内を温度帯の異なる少なくとも冷凍室
    と冷蔵室に区画し、電力で駆動されるコンデンシングユ
    ニットによって蓄冷される蓄冷板を前記冷凍室と冷蔵室
    にそれぞれ設置したことを特徴とする複数温度帯軽自動
    車。
  2. 【請求項2】 前記冷蔵室の断熱材の厚さを前記冷凍室
    の断熱材の厚さよりも薄くしたことを特徴とする請求項
    1記載の複数温度帯軽冷凍車。
  3. 【請求項3】 前記コンデンシングユニットを一般家庭
    用AC100V電源によって駆動することを特徴とする
    請求項1記載の複数温度帯軽冷凍車。
  4. 【請求項4】 前記保冷コンテナ内を冷凍室と冷蔵室及
    び常温室の3室に区画し、常温室には蓄冷板と断熱材を
    設けないことを特徴とする請求項1又は2記載の複数温
    度帯軽冷凍車。
  5. 【請求項5】 前記保冷コンテナに前記冷凍室と冷蔵室
    及び常温室を独立に開閉するドアを設けたことを特徴と
    する請求項4記載の複数温度帯軽冷凍車。
JP15263498A 1998-06-02 1998-06-02 複数温度帯軽冷凍車 Pending JPH11344278A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036498A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Mayekawa Mfg Co Ltd 保冷車
KR101351938B1 (ko) * 2012-05-02 2014-01-14 박혜원 이동이 가능한 p.c.m 축냉식 소형컨테이너를 구비한 p.c.m 축냉식 저온저장고.
CN109131600A (zh) * 2018-10-25 2019-01-04 安徽千山物流有限公司 一种环保节能冷链物流运输车厢

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