JPH11183012A - オープンショーケース、冷蔵庫等の冷蔵方法 - Google Patents

オープンショーケース、冷蔵庫等の冷蔵方法

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JPH11183012A
JPH11183012A JP37016897A JP37016897A JPH11183012A JP H11183012 A JPH11183012 A JP H11183012A JP 37016897 A JP37016897 A JP 37016897A JP 37016897 A JP37016897 A JP 37016897A JP H11183012 A JPH11183012 A JP H11183012A
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JP
Japan
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cooling
coolant
cooler
refrigerator
cooling liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP37016897A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiharu Koide
文春 小出
Masaru Seki
勝 関
Akira Ito
彰 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINSEI REIZOU KOGYO KK
Original Assignee
SHINSEI REIZOU KOGYO KK
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Publication date
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Priority to JP37016897A priority Critical patent/JPH11183012A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 1台の圧縮機で複数のオープンショーケー
ス、冷蔵庫等を冷却するに際し、圧縮機容量を削減して
電力を節減するとともに冷媒配管長を短縮し配管からの
フロン冷媒漏出の機械を減少し大気汚染を防止する。 【解決手段】 圧縮機を用いて槽内のプロピレングリコ
ール液を冷却し、冷却された液を複数のショーケース等
に送り冷却するに当り、槽内に2つの冷却コイル7,
7′を設け1つの冷却コイルは冷却液の結氷温度に、1
つの冷却器は非結氷温度に設定し冷却液を冷却すること
により、結氷温度の時間帯には蓄熱氷を生成しながら、
冷却液の循環によりケース内を設定温度に冷却し、非結
氷温度の時間帯には蓄熱氷を溶解しながら、ケース内を
冷却し、不足分は冷凍機の追いかけ運転で冷却液を冷却
する複数のオープンショーケース、冷蔵庫等の冷蔵方法
とする。冷媒配管は短かくて済み、運転効率も良好で電
力も節減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はオープンショーケ
ース、冷蔵庫等の冷蔵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オープンショーケース、冷蔵庫等は従来
にあっては、高圧側、定圧側を有する冷凍機によってフ
ロンガスを冷却媒体を用い、高圧側で圧縮して凝縮し、
熱交換器である冷却器で蒸発させて熱を奪い、気化した
フロンガスを冷凍機に戻して圧縮するサイクルによるフ
ロンガス直膨式冷却によって行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして行われ
る冷蔵方法にあっては1つのオープンショーケースある
いは冷蔵庫等による冷蔵の場合には、フロン冷媒の配管
は短くて済む利点はあるものの、個別にモータを必要と
することによって電力消費は大きくなる難点があり、ま
た1つの冷凍機によって複数のオープンショーケース、
冷蔵庫等をフロンガスによって冷却しようとすれば、フ
ロンガスの循環流のための配管の長さは長い距離となら
ざるを得ず、配管途中におけるフロンガス洩れの機会も
多くなり大気汚染を助長するものとなる。前記した電力
使用量を減少する方法として、氷畜熱方法があり、これ
は、フロンガスによって氷を冷却して製氷しこれを貯
え、一定時間後に、氷を溶解した冷水を利用して冷却を
行わせる方法であるが、この溶解した冷水を熱交換器を
通しての冷却を行うとすると、冷蔵箇所における冷却温
度は+5℃〜+8℃程度がせいぜいであり、これより低
い温度、例えば0℃程度の温度で冷蔵箇所を維持するこ
とは不可能である。これらの点に鑑み、この発明は、複
数のオープンショーケース、冷蔵庫等を冷却冷蔵するに
際して、冷凍機容量を削減して消費電力量を節減すると
共に、冷却媒体であるフロンガスの配管長さを短縮して
配管からのフロンガスの洩出の機会を減少して大気汚染
の防止に貢献することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ためこの発明は、冷凍機1からの冷却媒体を、冷却液を
満たした冷却液槽2内の冷却器に送った後、冷凍機1に
還流する循環流を形成する一方、冷却液槽2内の冷却液
は複数のオープンショーケース、冷蔵庫等3にある熱交
換器21に送流された後、冷却液槽2に還流する循環流
を形成して、熱交換器21によってケース内空気を冷却
して商品を冷蔵保存するに際し、冷却液槽2内の冷却液
としてプロピレングリコール水溶液を用い、冷却液槽2
には2つの冷却器7,7′を設けて、これら冷却器7,
7′を設けて、これら冷却器7,7′の冷却温度を冷却
液の結氷温度と非結氷温度とに設定し、冷凍機1からの
冷却媒体を、一定時間毎に結氷温度に設定された冷却器
7′と、非結氷温度に設定された冷却器7とに交互に送
流されて結氷温度に設定された冷却器7′による冷却時
間帯にあっては、冷却液は氷を生成しながらもオープン
ショーケース、冷蔵庫等3の熱交換器21に対する循環
流を継続すると共に、1部の冷却液は冷却液槽2内を循
環させて、冷却液の全量の結氷を防止し、非結氷温度に
設定された冷却器による冷却時間帯にあっては蓄積され
た氷を溶解しながらオープンショーケース、冷蔵庫等3
の熱交換器21に対する循環流を形成し、以降一定時間
毎に2つの冷却機7,7′による冷却液の冷却が行われ
て、オープンショーケース、冷蔵庫等3の商品の冷蔵方
法である。
【0005】この発明にあっては冷却液槽2の冷却液に
対する結氷温度と非結氷温度との設定温度差は1℃〜3
℃程度がよい。
【0006】冷却液槽2内の結氷温度に設定された冷却
器7′に対する冷却媒体による冷却は夜間に行われ、非
結氷温度に設定された冷却器7に対する冷却媒体による
冷却は昼間に行われることが最も好ましい。
【0007】この発明にあっては冷却液槽3の冷却液に
対する設定温度、例えば結氷温度は冷却水であるプロピ
レングリコール水溶液の濃度によって変化することか
ら、希望する結氷温度に対応する濃度のプロピレングリ
コール水溶液を選定しなければならない。
【0008】
【発明の実施の形態】
【実 施 例】図1はこの発明の実施の一例を説明する
ための系統図である。図において1は冷凍機であり、2
は冷却液槽3は品物を冷蔵陳列するオープンショーケー
スであって図に示したように複数設けられ、この発明に
あっては、複数のオープンショーケース3に対し、同様
の冷蔵が行われることから、1つのオープンショーケー
ス3についてのみ説明する。またこの発明にあっては、
冷蔵陳列する容器についてはオープンショーケースだけ
に限ることなく、冷蔵庫のように品物を冷蔵保管する容
器のようなものにも適用できるものである。冷凍機1に
は冷却媒体送流管4と冷却媒体還流管5とが設けられ、
冷却媒体として通常フロンガスが用いられる。冷却媒体
送流管4は分岐管6に接続し、分岐管6の一端は冷却分
岐流管4′に、また他端は冷却媒体分岐送流管4″に接
続している。この冷却媒体分岐送流管4′は冷却液槽2
に設けられた冷却器7の一端に接続されまた冷却媒体分
岐送流管4″は冷却液槽2に設けられたもう1つの冷却
器7′の一端に接続される。一方、前記した冷凍機1の
冷却媒体還流管5は、冷却器7の他端に接続する冷却媒
体還流管5′と、冷却器7′の他端に接続する冷却媒体
還流管5″とに接続している。これによって冷凍機の冷
却媒体は、冷却媒体送流管4を通り、冷却媒体分岐送流
管4′を経て冷却器7に至り、冷却液を冷却してから冷
却媒体還流管5′を経て冷却媒体還流管5を通り冷凍機
に還流する循環流が形成される。この一方、冷却媒体
は、冷却媒体送流管4を通り、冷却媒体分岐送流管4″
を経て冷却機7′に至り、冷却液を冷却してから冷却媒
体還流管5″を経て、冷却媒体還流管5を通り冷凍機に
還流する循環流が形成される。この冷凍機から冷却媒体
が送流されて冷凍機に還流する時、冷却機7を経由する
循環流と冷却機7′とを経由する循環流とは次のように
して形成される。
【0009】8は分岐管6の冷却媒体分岐送流管4′側
に設けられた開閉弁であり、8′は分岐管6の冷却媒体
分岐送流管4″側に設けられた開閉弁であって、開閉弁
8はタイマー9に接続し、開閉弁8′はタイマー9′に
接続していて、それぞれタイマーの指示に従って開閉弁
は作動する。例えば冷却媒体送流管4からの冷却媒体
が、開閉弁8′が開放され、開閉弁8が閉止している時
には、冷却媒体分岐送流管4′を通って冷却器7を経て
熱交換を行い、冷却媒体還流管5′を経て冷却媒体還流
管5から冷凍機に還流されるが、この間開閉弁8は閉止
されているから冷却媒体は冷却媒体分岐送流管4″には
送流されないから、冷却機7′での熱交換は行わない。
この状態にある時、一定時間を経過した時、タイマー
9′が作動して開閉弁8′を開放から閉止に切換える一
方、タイマー9が作動して開閉弁8を閉止から開放に切
換えることによって、冷却媒体分岐送流管4′に対する
冷却媒体の送流は停止されるから冷却器7の熱交換は停
止し、これとは反対に、今迄、閉止されていた開閉弁8
が開放されて冷却媒体は冷却媒体分岐送流管4″に送流
することから冷却器7′における熱交換が行れる。これ
を一定時間毎に繰返すことによって、冷却器7と7′と
によって冷却液槽2における冷却液に対する熱交換が行
われることになる。なお、10は冷却媒体分岐送流管
4″側に設けられた電磁弁であって、サーモスタット1
1と接続し、さらにサーモスタット11は冷却液槽2の
冷却器7′の側に設けられた温度検出器12に接続され
ることによって冷却器7′による冷却液の冷却温度を検
出して、サーモスタット11によって電磁弁10を作動
して、冷却媒体の流量を調節するものであり、冷却器7
による冷却液の冷却温度の変化は冷却器7の側に設けら
れた温度検出器12′で検出し、サーモスタット11′
によって電磁弁10′を作動して冷却器7に対する冷却
媒体の流量を調節して冷却器7について温度を設定温度
に調節する。なお、冷却器7で熱交換した後の冷却媒体
は冷却媒体還流管5′を経て、また冷却器7′で熱交換
した後の冷却媒体は冷却媒体還流管5″を経て冷却媒体
還流管5から冷凍機に還流される。
【0010】冷却液槽2には循環ポンプ13が設けら
れ、この循環ポンプ13から冷却液槽2内に冷却液吸上
管14が設けられ、この冷却液吸上管14は循環ポンプ
13からの冷却液送り本管15に接続している。また循
環ポンプ13には冷却液槽2に開口する冷却液還流管1
6と、これに接続している冷却液戻り本管17が設けら
れている。さらに冷却液槽2にはその上方に冷却液吸込
管18と冷却液槽2の下方に開口する冷却液排出管19
とが設けられ、これらは還流ポンプ20に接続されてお
り、還流ポンプ20の作動によって冷却液槽2内の冷却
液は冷却液吸込管18から吸込まれ、冷却液排出管19
から排出されることによって冷却液槽2内の冷却液には
循環流が形成される。
【0011】循環ポンプ13に接続された冷却液送り本
管15はオープンショーケース3に設けられた熱交換器
である冷却器21に送られ、熱交換されてから冷却液戻
り本管17を通り、循環ポンプ13によって、冷却液還
流管16を経て冷却液槽2に還流されて冷却液槽2内の
冷却液は冷却液槽2とオープンショーケース3との間に
循環流を形成する。この循環流は複数箇所に設けられた
オープンショーケースにも同様にして形成される。この
冷却器21によって冷却されたオープンショーケース3
内の空気は送風ファン22によって送られ仕切り板23
によって仕切られた陳列棚24上の品物を冷却した後、
熱交換器21に還流され、再び熱交換器21によって冷
却され陳列棚22に向かう循環流を形成して品物を冷蔵
する。25は冷却液送水本管15から分岐してオープン
ショーケース3に冷却液を送流する冷却液送り枝管であ
って、この冷却液送り枝管25には電磁弁26が設けら
れ、この電磁弁26はオープンショーケース3内に設け
られた温度検出器27に接続したサーモスタット28に
接続されて、オープンショーケース3内の温度を検出し
て電磁弁26を作動してオープンショーケース3内の温
度を一定に維持する。なお29はオープンショーケース
3に設けられた断熱材であり、30は冷却液戻り枝管3
1に設けられた逆止弁であり、冷却液戻り枝管31は冷
却液戻り本管17に接続している。
【0012】オープンショーケース3は、冷却液槽2内
の冷却水を循環ポンプ13によって冷却液吸上管14で
吸上げ冷却液送り本管15から冷却液送り枝管25を通
り、冷却器21を経て、冷却液戻り枝管31から冷却液
戻り本管17を通り冷却液還流管16によって冷却液槽
2内に還流されて、前記冷却器21によってオープンシ
ョーケース3内の空気は冷却され送風ファン22によ
り、循環しながらオープンショーケース3内の品物を冷
蔵保管するが、オープンショーケース3はその役割から
して、24時間継続して冷蔵保管するもので、24時間
循環してオープンショーケース3を冷却するための冷却
液の選定とその冷却温度の設定及び維持にこの発明の特
徴がある。
【0013】今、冷却液槽2内の冷却液として通常の水
を使用したとし、オープンショーケース3内の温度を0
℃程度に維持したいとした時、通常の氷蓄熱方法によれ
ば0℃の氷を生成し蓄熱し、これを溶解して流水とし、
これを熱交換器である冷却器に送って冷却するのである
が、これによれば温度差を差引くと、オープンショーケ
ース3内の温度は+5℃〜+8℃の範囲内がせいぜいで
あって、目標とする0℃の冷却温度は得られないもので
ある。
【0014】そしてこの発明にあっては、プロピレング
リコールを水溶液とした時、その水溶液が結氷する温度
が、水溶液の濃度(重量%)によって差異があり、その
濃度による結氷温度が、この発明において求める温度に
最も適当であることから、冷却水としてプロピレングリ
コール水溶液を用いたものである。例えば30%(重量
%)のプロピレングリコール水溶液の結氷温度は−6℃
であることから冷却水槽2内に30%のプロピレングリ
コール水溶液を冷却水として満たし、冷却水の結氷温度
に設定された冷却時間帯にあっては、冷却器7′によっ
て冷却を行い、非結氷温度に設定された冷却時間帯にあ
っては冷却器7によって冷却を行うとした時冷却器7′
に接続したサーモスタット11の設定温度を−7℃に設
定し、冷却器7に接続したサーモスタット11′の設定
温度を−5℃に設定しておき、オープンショーケース、
3についての冷却を結氷温度に設定された冷却時間帯に
おける冷却と非結氷温度に設定された冷却時間帯におけ
る冷却の順序によって説明する。
【0015】冷凍機1で液化された冷却媒体であるフロ
ンは冷却媒体送流管4に送られるが、この時、タイマー
9によって分岐管6の開閉弁8は開放され、タイマー
9′によって開閉弁8′は閉鎖されているから、冷却媒
体は冷却媒体分岐送流管4″に送流され、途中、膨張弁
32によって気化し、冷却液槽2の中に設けられた冷却
器7′に送られ、この冷却器7′で冷却液槽2に満たさ
れた冷却液であるプロピレングリコール30%水溶液を
冷却するが、この冷却器7′に対する設定温度は−7℃
であることから、冷却液は冷却器7′によって時間の経
過と共に結氷されるが冷却器7′で熱交換がなされたフ
ロンガスは冷却媒体還流枝管5″から冷却媒体還流管5
を経て冷凍機1に還流し、こゝで圧縮液化されて冷却媒
体送流管4によって送られて再び冷却器7′に送られて
の循環流を形成する。これと共に循環ポンプ13によっ
て冷却器7′によって冷却された冷却液は、冷却液吸上
管14によって吸上げられ、冷却液送り本管15に送り
出されて、冷却液送り枝管25からオープンショーケー
ス3内に設けられた熱交換器21に導入され、こゝで、
オープンショーケース3内の空気と熱交換して空気を冷
却する。
【0016】この時のオープンショーケース3内の温度
はサーモスタット28によって0℃に設定されているか
ら、オープンショーケース3内の温度変化は温度検出器
27によって検出され、これによってサーモスタット2
8の作動によって冷却液送り枝管25に設けられた電磁
弁26を作動して冷却液の流量を調節する。なお、33
はバイパス管であって冷却液送り枝管25における電磁
弁26から冷却液送り本管15側と、冷却液戻り枝管3
1における逆止弁30から冷却液戻り本管17の側との
間に設けられ、オープンショーケース3内で循環する冷
却空気について、熱交換器21での熱交換が不要である
とサーモスタット28によって温度コントロールされた
時、電磁弁26が閉鎖されることによって冷却液送り枝
管25の冷却液はバイパス管33を通って冷却液戻り枝
管31を経て冷却液戻り本館17に戻るものであり、こ
の電磁弁26の管路の閉鎖と同時に、冷却液戻り枝管3
1の逆止弁30も作動して管路を閉鎖して、冷却液戻り
枝管31での冷却液の逆流を阻止する。この時の冷却液
は冷却器7′の設定温度である−7℃に近く冷却された
ものが熱交換器21に到達し、こゝで熱交換をして温度
が上昇した冷却液となって、冷却液戻り枝管31から冷
却液戻り本管17を経て冷却液還流管16によって冷却
液槽2内に還流される。この還流された冷却液は冷却器
7′によって冷却され、再び循環流を形成して熱交換器
21においてオープンショーケース3内の空気と熱交換
して、陳列棚24の上の品物を冷蔵する。この循環ポン
プ13による冷却液の循環が24時間連続して行われる
ものでオープンショーケース3における品物を冷蔵する
必要がある限り連続して運転される。
【0017】冷却器7′による冷却液の冷却が行われて
いる間に、冷却液は−7℃以下の氷を生成しているが、
時間の経過と共に、冷却液槽2内の冷却液の全量が結氷
すると、オープンショーケース3に対する冷却液の送給
が出来なくなるので、これを防止するため冷却液槽2に
は冷却液吸込管18と冷却液排出管19とを備えた還流
ポンプ20を設けて、冷却器7′で熱交換がなされてい
る間である、冷却液が結氷する温度に設定された冷却器
7′の冷却時間帯だけこの還流ポンプ20を運転する。
この還流ポンプ20はタイマー9″によってその作動時
間を規制するのが良い。またオープンショーケース3内
の空気は送風ファン22によってケース内を循環してい
る。またオープンショーケース3において23は仕切板
であり29は断熱材である。このようにして時間の経過
と共に冷却液に対し結氷温度に設定された冷却時間が終
了すると、次には冷却液に対し非結氷温度に設定された
冷却時間帯となるが、この冷却時間帯については、次に
説明する。またこれまでに説明した冷却液に対し結氷温
度に設定された冷却時間帯とはオープンショーケースを
閉鎖して、内容物を陳列する必要がなく、しかも電力料
金が安い時間帯である夜間とするのがよく、これに対
し、冷却液に対し非結氷温度に設定された冷却時間帯
は、内容物を陳列し、しかも電力料金が高い時間帯であ
る昼間がよい。
【0018】前記したように冷却液に対し結氷温度に設
定された時間帯が経過すると、タイマー9が作動して開
閉弁8を閉鎖し、これと同時にタイマー9′が作動して
開閉弁8′を開放することによって、今迄、冷却媒体分
岐送流管4″に送流されていた冷却媒体は、開放された
冷却媒体分岐送流管4′に送流されることによって、冷
却器7′における熱交換は停止し、冷却器7における熱
交換は行われることとなるが、この冷却器7による冷却
液の冷却設定温度は、冷却器7′による冷却液の冷却設
定温度である−7℃より高い−5℃であることから、す
でに冷却液の大部分が−7℃の蓄熱氷として冷却液槽に
蓄積されていて、残余の冷却液がオープンショーケース
3に対し送給されて、ケースを冷却しているが、この冷
却液の冷却設定温度の変更によって、変更前に−7℃に
設定されて循環していた冷却液は、オープンショーケー
ス3での熱交換によって温度が上昇して冷却液槽2に還
流してきても、蓄積されている蓄熱氷を僅かに溶かすだ
けであることから、この蓄熱氷をオープンショーケース
3と冷却液槽2との間に循環する冷却液の冷却熱源とし
て利用し、冷却器7による冷却液の冷却は追いかけ運転
として稼動すればよいものとなる。このようにして冷却
液に対し非結氷温度に設定された時間帯が経過すると、
前記した冷却液に対し結氷温度に設定された時間帯に対
する作動が開始される。
【0019】この発明に用いられる冷却水であるプロピ
レングリコール水溶液は、結氷温度が、その濃度(重量
%)によって異なり、例えば10%では−1℃〜−2
℃,20%では−3℃〜−4℃,30%では−5℃〜−
6℃,35%では−7℃〜−8℃,40%では−10℃
程度であることから、オープンショーケース、冷蔵庫等
の冷蔵箇所における冷蔵温度である冷風の温度と、この
冷風温度にするための熱交換器の設定温度との差を5℃
〜7℃としなければならないから、今、冷蔵箇所の冷風
温度を0℃程度と希望する時には、冷蔵箇所の熱交換器
の設定温度を−5℃〜−7℃程度としなければならず、
従ってこの熱交換器に送流される冷却液は−5℃〜−7
℃であることを必要とすることで、冷却液であるプロピ
レングリコール水溶液の濃度は30重量%〜35重量%
の範囲で設定することとなる。
【0020】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、この発明
の冷蔵方法は、冷凍機による冷却媒体としてのフロンは
常時運転されながら、冷却液槽内の2つの冷却器に、一
定時間毎に交互に送流され、この時1つの冷却器は冷却
液であるプロピレングリコール水溶液の濃度(重量%)
に応じた凍結温度を冷却設定温度とし、他の1つの冷却
器は非凍結温度を冷却設定温度とされていることから、
凍結温度の設定時間帯にあっては複数のオープンショー
ケース、冷蔵庫等に、冷却液は循環流を形成しながらも
凍結温度での蓄熱氷が生成蓄積される。この時間帯が経
過すると、フロンはこの冷却器から他の1つの冷却器に
送られるが、この他の1つの冷却器の冷却設定温度はプ
ロピレングリコール水溶液である冷却液の非凍結温度に
設定されていることから、前記凍結温度の時間帯で生成
蓄積された蓄熱氷を溶解しながら複数のオープンショー
ケース、冷蔵庫等に対する循環流として使用され、これ
らケース内の冷蔵のための冷風を熱交換するのに用いら
れることから冷風を再冷却するためのカロリーは少なく
て済み、この時間帯での冷凍機によるフロンの送流は追
いかけ運転程度で充分であることから電力消費は軽減さ
れるものとなる。それ故冷却器に対する冷却設定温度
を、凍結温度とする時間帯を夜間に、非凍結温度とする
時間帯を昼間とする時には安い夜間電力料金の時間帯に
蓄熱氷を生成して蓄積し、昼間帯には蓄熱した熱源を利
用しての追いかけ運転によって、必要な電気容量とする
ことができ、冷凍機容量を極めて大きく節減できるもの
となり、省エネルギーと共にコストを大きく低減できる
ものとなり、地球温暖化防止にも役立つものとなった。
またオープンショーケース、冷蔵庫等について、これら
の複数個を1つの冷凍機と冷却槽とで冷蔵できることか
らフロンの循環に必要な管路は冷凍機と冷却液槽との間
だけで済むことから、管路は短くて良く、フロンの必要
も少量であり、また管路途中でのフロンの洩出の心配を
減少するものとなり、フロンガスの洩出による大気汚染
の防止にも役立つものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一例を説明するための系統
図。
【符号の説明】
1 冷凍機 2 冷却液槽 3 オープンショーケース 4 冷却媒体送流管 4′,4″ 冷却媒体分岐送流管 5 冷却媒体還流管 5′,5″ 冷却媒体還流枝管 6 分岐管 7,7′ 冷却器 8,8′ 開閉弁 9,9′,9″ タイマー 10,10′ 電磁弁 11,11′ サーモスタット 12,12′ 温度検出器 13 循環ポンプ 14 冷却液吸上管 15 冷却液送り本管 16 冷却液還流管 17 冷却液戻り本管 18 冷却液吸込管 19 冷却液排出管 20 還流ポンプ 21 熱交換器 22 送風ファン 23 仕切板 24 陳列棚 25 冷却液送り枝管 26 電磁弁 27 温度検出器 28 サーモスタット 29 断熱材 30 逆止弁 31 冷却液戻り枝管 32,32′ 膨張弁 33 バイパス管
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 彰 東京都品川区西五反田3−16−12 新星冷 蔵工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機1からの冷却媒体を冷却水を満た
    した冷却液槽22内の冷却器に送った後、冷凍機に還流
    する循環流を形成する一方、冷却液槽2内の冷却液は複
    数のオープンショーケース、冷蔵庫等3にある熱交換器
    21に送流された後、冷却液槽2に還流する循環流を形
    成して、熱交換器21によってケース内空気を冷却して
    商品を冷蔵保存するに際し、冷却液槽2内の冷却液とし
    てプロピレングリコール水溶液を用い冷却液槽2には2
    つの冷却器7,7′を設けて、これら冷却器7,7′の
    冷却温度を、冷却液の結氷温度と非結氷温度とに設定
    し、冷凍機1からの冷却媒体を、一定時間毎に結氷温度
    に設定された冷却器7′と、非結氷温度に設定された冷
    却器7とに交互に送流されて、結氷温度に設定された冷
    却器7′による冷却時間帯にあっては、冷却液は氷を生
    成しながらもオープンショーケース、冷蔵庫等3の熱交
    換器21に対する循環流を継続すると共に、1部の冷却
    液は冷却液槽2内を循環させて、冷却液の全量の結氷を
    防止し、非結氷温度に設定された冷却器7によっる冷却
    時間帯にあっては、蓄積された氷を溶解しながらオープ
    ンショーケース、冷蔵庫等3の熱交換器21に対する循
    環流を形成し、以降一定時間毎に、2つの冷却器7,
    7′による冷却液の冷却が行われてオープンショーケー
    ス、冷蔵庫等の商品の冷却保存が行われることを特徴と
    するオープンショーケース、冷蔵庫等の冷蔵方法。
  2. 【請求項2】 冷却液に対する結氷温度と非結氷温度と
    の設定温度差は1℃〜3℃程度であることを特徴とする
    請求項1記載のオープンショーケース、冷蔵庫等の冷蔵
    方法。
  3. 【請求項3】 冷却液槽2内の結氷温度に設定された冷
    却器7′に対する、冷却媒体による冷却は夜間に、非結
    氷温度に設定された冷却器7に対する冷却媒体による冷
    却は昼間に行われることを特徴とする請求項1記載のオ
    ープンショーケース、冷蔵庫等の冷蔵方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467988B1 (ko) * 2002-07-13 2005-01-24 대하에너텍 주식회사 온도 조절이 가능해진 축냉식 냉동 시스템
EP3076108A1 (de) * 2015-03-30 2016-10-05 Viessmann Werke GmbH & Co. KG Kühleinrichtung und verfahren zum betreiben einer kühleinrichtung
EP3076105A3 (de) * 2015-03-30 2016-12-07 Viessmann Werke GmbH & Co. KG Kältespeicher und kühlsystem
DE102015117948B4 (de) 2015-03-30 2023-06-29 Viessmann Refrigeration Solutions Gmbh Kältespeicher und Kühlsystem

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