JP2957923B2 - ショーケースの冷却方法および冷却装置 - Google Patents

ショーケースの冷却方法および冷却装置

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JP2957923B2
JP2957923B2 JP14767595A JP14767595A JP2957923B2 JP 2957923 B2 JP2957923 B2 JP 2957923B2 JP 14767595 A JP14767595 A JP 14767595A JP 14767595 A JP14767595 A JP 14767595A JP 2957923 B2 JP2957923 B2 JP 2957923B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はショーケースの冷却方法
および冷却装置に係り、特に、大型店舗に設置される冷
凍用または冷蔵用のショーケースの冷却に好適なショー
ケースの冷却方法および冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大型店舗法の緩和により店舗の大型化が
進む傾向にある昨今、食品業界では冷凍食品・チルド食
品が増勢を示している。それに伴い、冷凍食品を陳列す
るためのショーケースや、冷蔵食品用のショーケース
(以下、特記しない限り、これらの冷凍・冷蔵ショーケ
ースを合わせて「ショーケース」という)が店舗の売り
場面積を占める割合も増加している。
【0003】これらのショーケースは、冷凍サイクルを
構成する冷却ユニットにより冷却された冷却空気により
食品を冷凍または冷蔵するようになっている。
【0004】この冷却ユニットは、圧縮機、凝縮器、膨
脹部材および蒸発器からなる冷凍サイクルを構成する各
種機器を冷媒を循環させる配管をもって接続し、ファン
により蒸発器内の冷媒と周囲の被冷却媒体との熱交換を
行って被冷却媒体を冷却するものである。
【0005】この冷却ユニットについて、もう少し説明
を加えれば、まず、冷媒を圧縮機に吸入して圧縮し、高
温高圧の状態にする。この高温高圧の冷媒をキャピラリ
チューブのような凝縮器に通過せしめて外気との間で熱
交換して冷媒から放熱させ、冷媒を液化させる。この液
冷媒を膨脹弁のような膨脹部材において断熱膨脹させて
低温低圧の液状態とし、この低温低圧の液冷媒を蒸発器
に通過せしめて蒸発器の周囲を通過する被冷却媒体より
冷媒が熱を奪うことにより、被冷却媒体を冷却するとと
もに冷媒を気化させて元の気化状態とする。そして、冷
媒を再び圧縮機に吸入するという工程を繰り返し、被冷
却媒体を冷却する。
【0006】つぎに、従来のショーケースの冷却装置に
ついて説明する。
【0007】店舗内に配置された従来の各ショーケース
は、その内部に前述した膨脹部材、蒸発器、ファンおよ
び各種制御機器を有していた。一方、前記圧縮機は、こ
の圧縮機を駆動するモータとともに店舗外に設けられた
機械室に配設され、また、前記凝縮器は屋上などの風通
しのよい場所に配設されており、これらの圧縮機および
凝縮器と各ショーケース内の前記膨脹部材および蒸発器
とは、冷媒を循環させるための複数本の配管(冷媒配
管)により接続されていた。
【0008】前記圧縮機を複数のショーケース内の機器
と接続する際には、圧縮機側から各ショーケースに至る
につれて分岐するようにして複数本の配管を冷媒が漏洩
しないように連結しなければならない。そして、その配
管が銅管からなる場合の連結手段としては隣接する配管
を熔接することによって連結したり、ねじ等の連結部材
をもって連結したりしていた。また、各配管の外周を断
熱部材により被覆していた。
【0009】そして、従来のショーケースの冷却装置に
おいては、機械室に配置された冷却ユニットから前記配
管を通じて送られる高温高圧の冷媒を、ショーケース内
の蒸発器において、ショーケースの商品陳列部の空気と
熱交換することによりショーケースの商品陳列部を冷却
するようにしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ショーケー
ス内に設置されショーケースの商品陳列部の空気と熱交
換を行う蒸発器の表面温度は一般に氷点下であるため、
蒸発器の表面には霜が付着することになる。このため、
デフロストといわれる霜取り作業が3〜4時間に1回程
度の頻度で行なわれていた。このデフロストは、ショー
ケースの冷却を一時的に中断することにより、蒸発器の
着霜を除去するものであり、このため、従来、各ショー
ケースには、除霜の結果として生じるドレン水の水抜き
のための排水管を1本ずつ設置しなければならなかっ
た。
【0011】ショーケースの設置には、前述したような
冷媒配管工事、断熱部材被覆作業の他、各ショーケース
近傍に排水管を設けるための排水管工事、各ショーケー
スの機器に給電するための電気工事などの大掛かりな工
事が必要であり、そして、一旦、ショーケースを設置し
た後は、排水管の確保や電気配線などの関係上、ショー
ケースの大幅な移動がしにくかったし、ショーケースの
配置替えを行おうとすると、大規模な工事が必要となる
ため、その費用も高額なものとなっているのが実情であ
った。
【0012】また、前記冷媒配管工事において、前記配
管の連結を熔接をもって行なった場合、外部からの何ら
かの衝撃で接続箇所に過度に負担が掛かって配管が破損
したり、前記配管の接続をねじをもって行なった場合に
も、温度変化による銅管たる配管の収縮でねじが緩み、
フロンガスからなる冷媒が漏洩することがあったが、こ
のフロンガスの漏洩はオゾン層の破壊を招来するため、
重大な環境問題となっていた。一方、前記配管の連結箇
所は、ショーケースの数が増すほど増大し、冷媒漏洩の
可能性も高くなるため、メンテナンスも煩雑であった。
【0013】さらに、前述したように蒸発器の着霜除去
のためデフロストを行なった場合、ショーケース内の温
度が10〜15℃上昇することは避けられないが、冷却
によってチルド状態に保たれている生鮮食料品のうち精
肉や鮮魚に、いわゆるドリップといわれる汁が染み出る
状態が生じるなど冷凍または冷蔵されている食品の品質
管理上の問題が生じていた。また、ショーケースに配置
された各機器に故障が生じた場合、店内での修理作業を
余儀なくされるため、営業上の支承をきたすことがあっ
た。
【0014】また、例えば、従来のオープンショーケー
スでは、ショーケース前面に大きく開放されている商品
取りだし口からショーケース内の冷却空気がショーケー
ス外(店内)に流出する、いわゆるコールドアイルが発
生し、冷却効率が著しく悪かった。さらに、買い物客が
そのショーケース前を通過する際、または商品を物色す
る際に寒さを感じるといったことがあった。
【0015】本発明は、前述した従来のものにおける問
題点を克服し、ランニングコスト、イニシャルコストが
低廉で、しかもショーケース本体内部を商品収納のため
に有効に利用することができるショーケースの冷却方法
およびショーケースの冷却装置を提供することを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の請求項1に記載のショーケースの冷却方法は、
複数のショーケースから隔離して配設された冷却源にお
いて各ショーケースの設定温度より低温に冷却された冷
却空気を前記各ショーケース内に供給配管を介して供給
し、ショーケース内の冷却を行なうとともに、ショーケ
ース内の冷却に供された空気の一部を冷却源に回収配管
を介して回収し、この回収空気を冷却源において再冷却
して再度冷却空気として利用するショーケースの冷却方
法であって、各ショーケースと冷却源との冷却空気の循
環を、回収配管に配設された送風機の駆動をもって行な
い、昼間は冷却源として配設された昼間冷却用冷却ユニ
ットにより冷却空気を発生させ、夜間は同じく冷却源と
して配設された夜間冷却用冷却ユニットにより冷却空気
を発生させるとともに、前記昼間冷却用冷却ユニット
それ自体の蓄冷運転を行なうことを特徴とする。
【0017】
【0018】請求項に記載のショーケースの冷却方法
は、請求項1に記載のショーケースの冷却方法におい
て、各ショーケースから回収された回収空気を屋外に排
気するとともに、低温の外気を冷却源に給気して冷却空
気として利用することを特徴とする。
【0019】請求項に記載のショーケースの冷却装置
は、商品陳列部、この商品陳列部に冷却空気を供給する
空気循環通路、この空気循環通路に外部から冷却空気を
供給する冷却空気吹出口および前記商品陳列部の冷却に
供された空気の一部を前記空気循環通路から外部に回収
する冷却空気吸込口をそれぞれ有する複数のショーケー
スと、各ショーケースから隔離して設置され、冷凍サイ
クルを有する冷却源と、前記冷却源において製造された
冷却空気を前記各ショーケースに供給する供給配管と、
前記各ショーケースから冷却に供された空気を前記冷却
源に回収する回収配管と、前記回収配管に配設され各シ
ョーケースと冷却源との間で冷却空気を循環させる送風
機とからなり、前記冷却源は、夜間にもブラインに蓄冷
するために駆動される昼間冷却用冷却ユニットおよび夜
間に各ショーケースを冷却するために駆動される夜間冷
却用冷却ユニットを有することを特徴とする。
【0020】
【0021】請求項に記載のショーケースの冷却装置
は、請求項に記載のショーケースの冷却装置におい
て、回収配管に、各ショーケースから回収された回収空
気を屋外に排気するための排気管と、屋外に排気された
回収空気と同量の低温の屋外空気を給気するための給気
管とを回収空気の流動方向において前記排気管が前記給
気管より上流側に位置するように接続し、前記排気管お
よび給気管ならびにこれらの排気管および給気管の両接
続部位間の前記回収配管内にそれぞれ開閉弁を配設した
ことを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明に係るショーケースの冷却方法および冷
却装置によれば、ショーケースと冷却源との間における
冷却空気の循環を回収配管に配設された送風機によって
行なうことにより、送風機の駆動に際し発生する様々な
熱は、ショーケースから回収される回収空気にのみ作用
することとなり、ショーケースに供給される冷却空気が
送風機の駆動により発生する熱が加熱されることを防止
することができ、冷却空気を有効利用することができ
る。
【0023】また、冷却源として昼間冷却用冷却ユニッ
トと夜間冷却用冷却ユニットの2つを設け、昼間は冷却
源として配設された昼間冷却用冷却ユニットにより冷却
空気を発生させ、夜間は同じく冷却源として配設された
夜間冷却用冷却ユニットにより冷却空気を発生させると
ともに、前記昼間冷却用冷却ユニットの蓄冷を行なうよ
うに使い分けることで、消費電力の削減を図ることが可
能となる。
【0024】そして、ショーケースの冷却装置におい
て、冷却源に回収された回収空気を屋外に排気するため
の排気管と、排気された回収空気と同量の低温の屋外空
気を給気するための給気管とを設けて、ショーケースの
冷却に供された回収空気と屋外空気のうち、いずれか低
温の方を選択して利用することができるように各開閉弁
を開閉制御することで、冷却効率を向上させることがで
きる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0026】図1は本発明のショーケースの冷却方法お
よびショーケースが適用されるショーケースの冷却装置
の概略を示すものであり、スーパーマーケットなどの店
舗S内には、複数のショーケース1が設置されている。
【0027】図2には代表する1つのみのショーケース
1が示されている。このショーケース1はいわゆるオー
プンショーケースであり、前面の一部が商品取出し口2
として広く開放された箱型に形成されたショーケース本
体1Aを有しており、ショーケース本体1Aの商品取出
し口2内には、商品陳列部3が商品取出し口2と連通す
るように形成されている。この商品陳列部3には、複数
枚の着脱可能な棚板4,4…が上下方向に間隔を隔てて
配設されるとともに、商品陳列部3の下端部には、箱型
の商品収納部3Aが形成されている。なお、このショー
ケース本体1Aには、従来のものにおける凝縮器、膨脹
部材、蒸発器などは設置されてなく、また、ドレン水回
収のための配水管も接続されていない。さらに、このシ
ョーケース本体1Aの商品陳列部3は、図2の構成に限
定されるものではない。
【0028】前記ショーケース本体1Aの商品陳列部3
の裏側には、後述する商品陳列部3の上壁7、背壁9お
よび下壁10に沿ってコ字状に形成された空気循環通路
6が配設されており、前記空気循環通路6の上部前端部
には、前記商品陳列部3の前部上壁7に開口し前記空気
循環通路6の冷却空気を下方に吹出す冷却空気吹出口8
Aおよび前記冷却空気吹出口の前方隣に開口し斜前方に
エアカーテンとしての冷却空気を吹出すガイドエア吹出
口8Bとが形成されている。また、このガイドエア吹出
口8Bのさらに前方近傍には、前記ショーケース本体1
Aの商品陳列部3をショーケース1の外部と仕切るため
のロール状に巻回されるとともに、引き出し、巻回を自
在とされた図示しないばねにより巻回方向に付勢されて
いるナイトカバー5が配設されている。また、前記商品
取出し口2の下方となるショーケース本体1Aの前面に
は、前記ナイトカバー5の下端に突設されたフック5A
を係止するための係止部材5Bが取付けられている。そ
して、前記空気循環通路6の下部前端部には、前記商品
陳列部3の前部下壁10に開口し冷却に供された冷却空
気の一部を前記空気循環通路6内に導入する冷却空気吸
込口11が形成されている。
【0029】また、空気循環通路6内の前記商品陳列部
3の下壁10の下方の空気循環通路6内には、前記ショ
ーケース本体1Aの後部側に空気循環通路6を区画する
傾斜状の仕切板12が配設されており、前記仕切板12
には、図2において、仕切板12の左側から右側へ冷却
空気を供給する空気循環通路6を連通させるファン13
が設けられている。
【0030】さらに、前記冷却空気吸込口11と前記仕
切板12との間の空気循環通路6内における前記仕切板
12の近傍は空気混合室14とされており、一方、前記
仕切板12から前記冷却空気吹出口8Aおよびガイドエ
ア吹出口8Bに至る間の空気循環通路6は混合冷気通路
14Aとなっている。そして、冷却空気の循環方向にお
いて前記空気混合室14より上流側となる空気循環通路
6の底部には、前記冷却空気吸込口11に対向するよう
に開口する吸引口15を有する冷却空気回収ダクト16
が、ショーケース本体1Aの一側面(図3において左側
面)内においてショーケース本体1Aの前部から後部へ
水平状に延在し、ショーケース本体1Aの後部下端部か
ら鉛直方向上方にショーケース本体1Aの上壁1Bを貫
通するまで延在するように配設されている。
【0031】また、前記冷却空気回収ダクト16より前
記ファン13の近傍となる前記空気混合室14の底部に
は、前記ファン13に対向するように開口する放出口1
8を有する冷却空気供給ダクト19が、ショーケース本
体1Aの前記空気回収ダクト16が位置する側面と反対
側の側面(図3において右側面)内おいてショーケース
本体1Aの前部から後部へ水平状に延在し、ショーケー
ス本体1Aの後部下端部から鉛直方向上方にショーケー
ス本体1Aの上壁1Bを貫通するまで延在するように配
設されている。
【0032】図3および図4に示すように、前記ショー
ケース本体1Aの背面側上壁1Bの近傍の冷却空気回収
ダクト16には、後述する機械室M内の冷気発生室30
へショーケース1内の回収用冷却空気を回収する回収配
管21の端部が接続されており、また前記冷却空気回収
ダクト16の水平部17の中央部には、ショーケース1
内から回収される回収空気量を調節するための通気量自
動調節手段としての回収空気量制御弁22が配設されて
いる。
【0033】同じく、前記ショーケース本体1Aの背面
側上壁1Bの近傍の冷却空気供給ダクト19にも、前記
冷気発生室と連通する冷却空気の供給配管23の端部が
接続されており、また冷却空気供給ダクト19の水平部
20の中央部には、冷気発生室30から供給される供給
空気量を調節するための通気量自動調節手段としての供
給空気量制御弁24が配設されている。
【0034】また、ショーケース本体1A内には、ショ
ーケース本体1A内の温度を制御するために前記回収空
気量制御弁22および供給空気量制御弁24の開度を調
節する図示しないサーモスタットが配設されている。
【0035】図1に戻って、前記各ショーケース1が設
置されている店舗S内と隔離した機械室M内には、前記
各ショーケース本体1A内の商品陳列部3を昼間に冷却
するための昼間冷却用冷却ユニット25とショーケース
本体1A内の商品陳列部3を夜間に冷却するための夜間
冷却用冷却ユニット26が設置されている。
【0036】前記昼間冷却用冷却ユニット25は、図示
しない圧縮機、凝縮器、膨脹部材および後述する蒸発器
31からなる冷凍サイクル27と、前記冷凍サイクル2
7によって冷却された冷媒との熱交換により冷却された
第1ブラインの保冷を行なう蓄冷槽28と、冷却フィン
コイルからなる熱交換器29内を循環する第1ブライン
と周囲の被冷却媒体との熱交換を行うことにより冷却空
気を発生させる冷気発生室30とから構成されている。
なお、本実施例においては、前記冷凍サイクル27の凝
縮器は屋上等にクーリングタワー等として別設されてい
るものとする。
【0037】そして、前記冷凍サイクル27を構成する
圧縮機、凝縮器および膨脹部材は、冷媒を循環させるた
めの図示しない2本の配管をもって順次接続されてお
り、また、前記冷凍サイクル27と蓄冷槽28内に配設
された冷凍サイクル27の蒸発器31とは、前記冷凍サ
イクル27用の冷媒を循環させる2本の配管P1,P1
をもって接続されている。さらに、前記蓄冷槽28は、
前記冷気発生室30内に配設されている2つの各熱交換
器29のそれぞれと比較的低温でも凍結しない第1ブラ
インを循環させるための2本の配管P2,P2をもって
接続されている。そして、前記第2ブラインは、配管P
2に配設されたポンプ32により蓄冷槽28および冷気
発生室30間を循環するようになっている。なお、冷凍
サイクル27をブラインクーラとして蒸発器をも内蔵す
るように構成し、蓄冷槽28には単に冷却された第1ブ
ラインを供給するように構成することも可能である。
【0038】ここで、この昼間冷却用冷却ユニット25
を構成する各々についてさらに説明する。
【0039】まず、前述した冷凍サイクル27内におい
て、冷媒は冷凍サイクル27の膨張部材を通過すること
により低温低湿とされ、この状態で前記冷媒を循環させ
る2本の配管P1,P1をもって第1ブラインを蓄冷す
る蓄冷槽28内の蒸発器31に供給されるようになって
いる。一方、前記第1ブラインとしては、粘性が出にく
い特性を有する塩化カルシウム溶液を用いるか、あるい
はエチレングリコール溶液を用いることが望ましいが、
本実施例としては、塩化カルシウム溶液を用いた場合を
もって説明する。
【0040】前記蓄冷槽28内には、第2ブライン、例
えば硝酸ナトリウムと水を主体とし、冷却された前記塩
化カルシウム溶液(第1ブライン:−30℃〜−35
℃)より若干高い温度(−25℃〜−30℃)で凍結す
るようにこれにその他の材料を調合した調合剤を容器内
に封入した複数の蓄冷部材28Aが外周に沿って第1ブ
ラインが流通しうるように相互に間隔を隔てて配設され
ている。
【0041】そして、前記蓄冷槽28は、第1ブライン
を循環させる2本の配管P2,P2をもって冷気発生室
30内に配設された冷却フィンコイルを有する熱交換器
29、29とそれぞれ接続されており、前記各配管P2
には、冷気発生室30内に配設されたサーモスタットの
ような温度制御手段(図示せず)と連結されたモータ
(図示せず)により自動的に開閉される図示しない開閉
弁と、前記蓄冷槽29に保冷された第1ブラインを循環
させるためのポンプ32とが配設されている。この配管
P2に配設された開閉弁およびポンプ32は、冷気発生
室30内に配設された図示しない温度制御手段が検知し
た冷気発生室30内における発生冷気の温度が上限設定
温度より上昇した場合に、配管P2の開閉弁を開くとと
もにポンプ32の駆動を開始して発生冷気の温度を低下
せしめ、また、前記温度制御手段が冷気発生室30内の
下限設定温度を検知したら、配管P2の開閉弁を閉じる
とともにポンプ32の駆動を停止して発生冷気の温度を
上昇するように構成されている。
【0042】なお、前記熱交換器は2基を同時に冷却動
作させることも、もちろん可能であるが、必要に応じ
て、どちらか一方の熱交換器29を使用して空気の冷却
を行ない、着霜した他方の熱交換器29の除霜(デフロ
スト)をおこなったり、非常時に備えた待機状態とする
等、交互に使用することが好ましい。
【0043】図1に示すように、前記熱交換器29に第
1ブラインを循環させる配管P2にはデフロスト用に別
設され除霜可能な温度に維持されているホットブライン
の供給・回収用の配管P3が接続されており、この配管
P3に介装されているデフロスト用ポンプ33および図
示しないデフロスト用弁の操作をもってデフロストを行
なうようになされている。前記配管P3内には、前記第
1ブラインたる塩化カルシウム溶液が封入されており、
この配管P3内の第1ブラインは、前記冷凍サイクル2
7において図示しない凝縮器に到達する前の高温高圧の
冷媒ガスが流通するコイルと熱交換されるようになって
おり、この冷媒ガスとの熱交換によりホットブラインを
約40℃前後の温度に保持するようになっている。な
お、このホットブラインの温度制御は配管P3に迂回通
路を設け、冷媒ガスとの熱交換を必要に応じて行なうこ
とにより達成される。
【0044】本実施例のショーケースの冷却装置として
は、前記冷気発生室30内を熱交換器29毎に仕切り、
各熱交換器29が収納された2つの熱交換室を形成する
ことで、各熱交換器29のデフロストの際に発生する暖
気が他方の熱交換器29が発生させる冷却空気に混合し
ないようにできる。さらには、前述のように前記冷気発
生室30内を熱交換器29毎に応じて仕切って熱交換室
とすると共に、冷却された空気を収集するための冷気収
集室を配設し、熱交換室と冷気収集室との隔壁に両室間
を連通させるシャッタ付きファンを設け、前記デフロス
トの際には、デフロストが行なわれている熱交換室と冷
気収集室とを連通させるファンに設けたシャッタを閉ざ
すことにより、デフロストの際に発生する暖気が冷気収
集室へ侵入することを防止することもできるものとす
る。このように冷気発生室30に2以上の熱交換室を配
設した場合には、回収配管21を通って回収される冷却
空気は、例えば、前記回収配管21に配設された切換弁
を操作することによって、各熱交換室に振り分けるよう
にすればよい。
【0045】さらに、前記昼間冷却用冷却ユニット25
の冷気発生室30には、前記冷気発生室30内の熱交換
器29により冷却された冷却空気を前記各ショーケース
1の冷却空気供給ダクト19に供給するための供給配管
23が接続されている。なお、供給配管23の冷気発生
室30に対する接続位置は、前記熱交換器29により冷
却された空気が吹き溜まる位置が望ましい。
【0046】また、本実施例においては、前記各ショー
ケース1の冷却空気回収ダクト16と連通する回収配管
21が、冷却に供された空気を吸引する大型の送風機3
3と夜間冷却用冷却ユニット26の一部を構成する蒸発
器34とを介して前記冷気発生室30と接続されてお
り、各ショーケース1の冷却に供された回収用冷却空気
を前記冷気発生室30の熱交換器29近傍に回収するよ
うに構成されている。
【0047】前記蒸発器34は、冷凍サイクル35と2
本の配管P4をもって接続され、夜間冷却用冷却ユニッ
ト26を構成している。
【0048】前記夜間冷却用冷却ユニット26につい
て、もう少し説明を加えれば、前記冷凍サイクル35に
は、図示しない圧縮機、凝縮器および膨張部材が配設さ
れている。そして、冷媒を圧縮機に吸入して圧縮し、高
温高圧の状態にし、この高温高圧の冷媒をキャピラリチ
ューブのような凝縮器に通過せしめて外気との間で熱交
換して冷媒から放熱させ、冷媒を液化させる。この液冷
媒を膨脹弁のような膨脹部材において断熱膨脹させて低
温低圧の液状態とし、この低温低圧の液冷媒を蒸発器3
4に通過せしめて蒸発器34に通過せしめて蒸発器の周
囲を通過する回収空気から冷媒が熱を奪うことにより、
回収空気を冷却するとともに冷媒を気化させて元の気化
状態とする。そして、冷媒を再び圧縮機に吸入するとい
う工程を繰り返し、冷却空気を発生させるものである。
【0049】つまり、この蒸発器34は、昼間は、前記
送風機33から送り込まれる回収空気を単に通過させて
前記冷気発生室30に回収する回収配管21の一部とし
て機能し、外気温度が下降し、ショーケース1内の温度
管理が比較的たやすくなる夜間においては、前述したよ
うに、夜間冷却用冷却ユニット26の一部として、冷却
空気を発生させてショーケースの保冷を行なうものであ
る。
【0050】また、冷気発生室30には、前述したよう
に、発生した冷気の温度を検知して配管P2に配設され
た開閉弁の開閉およびポンプ32の駆動を制御するサー
モスタット(図示しない)が配設されている。
【0051】次に、前記冷気発生室30と各ショーケー
ス1とを接続する供給配管23および回収配管21につ
いて説明する。
【0052】前記供給配管23および回収配管21は、
多数の断熱風導管36を順次連結して構成されている。
前記断熱風導管36は、図5に示すように、例えばグラ
スウールのような不燃断熱材料を筒状に形成した風導管
本体37を有しており、この風導管本体37の中央部内
周には、塩化ビニールその他の樹脂からなる円筒状の芯
体38が空気抵抗を小さくするために形成されており、
前記風導管本体37の一端部の内周縁部には、塩化ビニ
ールその他の樹脂からなる円筒状の連結部材39が前記
芯体38と連接するように形成されている。そして、隣
接する1対の断熱風導管36,36の端部間を内側から
連結部材39により接着などにより接続することにより
前記供給配管23および回収配管21が形成されること
になる。なお、隣接する1対の断熱風導管36,36の
外周の接続部は図示しないアルミ製テープなどにより封
止することが望ましい。また、前記風導管本体37の一
例としては、長さが1〜2m、内径が50〜600c
m、厚さが30〜75mm程度、望ましくは50〜75
mmのものが考えられるが、この各種寸法は、各冷却ユ
ニット25,26側の幹管とショーケース1側の枝管と
で異なることになる。また、前記風導管本体37の肉厚
は冷気温度の低いものほど厚いものが望ましい。
【0053】一方、前記供給配管23および回収配管2
1の分岐部あるいは集合部には、図6に示すようなT字
筒状の断熱風導管36Aや、図示しないL管、45度L
管、Y管等を使用すればよい。この断熱風導管36Aや
その他の形状の風導管は、前記断熱風導管36と同様、
断熱材料を筒状に形成した風導管本体37Aを有してお
り、その中央部内周には、図5に示す風導管(直管)と
同様に、芯体38Aが形成されている。なお、この断熱
風導管36Aも前記連結部材39のような連結部材39
Aを接着することにより他の断熱風導管36,36Aと
連結される。
【0054】図6に示した断熱風導管36Aは、3つ端
部の全てに連結部材39Aを装着してあるが、この断熱
風導管36Aには他の断熱風導管36,36Aの連結部
材39が設けられていない端部が連結される。また、必
ずしも前記断熱風導管36Aの3つ端部の全てに連結部
材39Aが設けられている必要はないことは勿論であ
る。
【0055】そして、機械室M内に配設された各冷却ユ
ニット25,26と店舗S内に配設されたショーケース
1との間を循環するようなされる前記供給配管23と回
収配管21の配管作業は、前記断熱風導管36,36A
の連結部材39を隣接する断熱風導管36,36Aの風
導管本体37,37Aの端部に挿入して、接着剤により
連結部材39を断熱風導管36,36Aと接着すること
により連結し、さらに、断熱風導管36,36Aの接続
部をアルミ製テープで封止させ補強をはかる。なお、こ
の断熱風導管36,36Aは天井裏のように、人目に触
れにくく、買物客の歩行や商品の搬入に邪魔にならない
ところに施すものとする。
【0056】なお、本実施例においては、芯体38とし
てステンレス等の金属部材を用いた前記断熱風導管3
6,36Aは結露のおそれがあるため、供給配管23に
は一切使用しないものとする。
【0057】また、本実施例において、ショーケースの
みでなく、冷蔵庫40をも同様にして、冷気発生室30
からの冷却空気により冷却するようになっている。
【0058】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0059】まず、昼間冷却用冷却ユニット25内の冷
凍サイクル27を駆動することにより低温低圧とされた
液冷媒を配管P1を介して蓄冷槽28内に配設された蒸
発器31を循環させることにより、ポンプ32の駆動に
より蓄冷槽28内を流動している第1ブラインと熱交換
を行なって第1ブラインを−30℃〜−35℃に冷却す
る。
【0060】蓄冷槽28においては、−30℃〜−35
℃に冷却された第1ブラインたる塩化カルシウム溶液に
より、塩化カルシウム溶液よりも多少高い−25℃〜−
30℃で凍結するように調整された硝酸ナトリウムと水
を主体とした調合剤が封入された前記蓄冷部材28Aが
凍結するため、前記塩化カルシウム溶液が各ショーケー
ス1を冷却するための冷却空気の熱交換のために循環使
用されることにより冷却の度合が多少緩み、蓄冷部材2
8Aより温度が上昇すると、前記蓄冷部材28Aが、今
度は逆に第1ブラインたる前記塩化カルシウム溶液を冷
却する蓄冷部材28Aとして機能することになる。しか
も、蓄冷部材28Aは容器内の第2ブラインが凍結して
いるため融解することにより熱交換の対象物から大きな
潜熱を奪うことになるので、前記冷凍サイクル27を常
に駆動し続ける必要はない。つまり、第1ブラインたる
塩化カルシウム溶液が冷気発生室30において所定温度
の冷却空気を発生させることができない程の温度となっ
た場合にのみ前記冷凍サイクル27を駆動させて第1ブ
ラインたる塩化カルシウム溶液を冷却させるとともに、
配管P2に配置された開閉弁の開閉およびポンプ32の
駆動を行って塩化カルシウム溶液の循環を行なう。
【0061】したがって、例えば、安価な深夜電力を利
用して、22時から翌日の8時までの10時間で、前記
蓄冷槽28内に設置されている蓄冷部材28A内の第2
ブラインたる硝酸ナトリウムと水を主体とした調合剤を
十分に凍結しておき、昼間は前記冷凍サイクル27の運
転を停止し、第1ブラインおよび第2ブラインにおける
蓄冷利用運転を行なうようにして、第1ブライン温度が
設定温度より上回った時にのみ、冷凍サイクル27を駆
動するようにすればよい。
【0062】また、前記蓄冷槽28内に、その凍結温度
を異にした複数種の第2ブラインをそれぞれ複数個の容
器に封入してなる複数種の蓄冷部材28Aを配設すれ
ば、各複数個ずつの蓄冷部材28Aの溶融温度が複数種
得られることになるため、第1ブラインたる塩化カルシ
ウム溶液から大量の熱を奪う溶融時に時間差が生じるこ
とになり、よって、長時間に亘って前記第1ブラインの
保冷を安定的に行なうことができる。
【0063】そして、回収配管21を介して前記送風機
33の駆動により吸引され前記冷気発生室30内に回収
された各ショーケース1からの回収空気を、冷気発生室
30内の熱交換器29たる冷却フィンコイルを通過する
第1ブラインと熱交換させることによって冷却する。そ
して、この発生された冷却空気を、供給配管7を介し
て、その先端部12aが接続された冷却空気供給ダクト
19内に供給する。前記冷却空気はこの冷却空気供給ダ
クト19を介して、前記放出口18から前記空気循環通
路6内の空気混合室14へ吹き出される。
【0064】このように、本実施例においては、店舗S
側に配設されたショーケース1と機械室M側に配設され
た冷気発生室30との間における冷却空気の循環は、回
収配管21に配設された1台の大型の送風機33による
冷却に供された空気の吸引によって行なう。
【0065】そして、この大型の送風機33が回収配管
21のみに配設されていることにより、送風機33の回
転に伴い発生するファンモータの発熱による熱や送風機
33の各翼と空気との摩擦熱等の様々な熱は、ショーケ
ース1から回収された回収空気にのみ作用することとな
るので、冷却空気がショーケース1に供給される前に加
熱されてしまうような不都合を防ぐことができる。ま
た、大型の送風機33は機械室M側に配設されているた
め、店舗S内に送風機33の回転による騒音が発生する
ことを防止することができる。
【0066】前記空気循環通路6内の空気混合室14で
は、ショーケース1の商品陳列部3の前部下壁10に形
成された冷却空気吸込口11から空気混合室14内に吸
引された商品陳列部3内の冷却に供された冷却空気の一
部が、冷却空気回収ダクト16の前記吸引口15から冷
却空気回収ダクト16内へ回収されるとともに、残りの
冷却空気は冷却空気供給ダクト19の放出口18から供
給される供給用冷却空気と前記ファン13の回転により
混合され、ショーケース1内の冷却に最適な温度の冷却
空気に調整される。
【0067】このとき、例えば、前記ファン13により
空気循環通路6から商品陳列部3方向へ供給される冷却
空気の総量を100とし、ショーケース本体1A内の実
際の温度により商品陳列部3において冷却に供した冷却
空気量のうち前記冷却空気回収ダクト16に回収される
空気量を30とした場合、残りの70に相当する冷却に
供した冷却空気に、冷却空気供給ダクト19から供給さ
れる回収空気量とほぼ等しい30の空気量の冷却空気を
空気混合室14において混合させるようにする。なお、
ショーケース1の前方におけるコールドアイルの問題を
除去するためには冷却空気回収ダクト16からの回収空
気量を冷却空気回収ダクト19からの供給空気量より多
少多くするとよい。
【0068】この冷却空気の混合の割合は、冷却に要す
る時間やショーケース本体1A内の温度に合せて変える
ことができるものとする。その方法として、本実施例に
おいては、冷却空気回収ダクト16に配設された回収空
気量制御弁22および冷却空気供給ダクト19に配設さ
れた供給空気量調節弁24の開度を調節し、冷却空気回
収ダクト16からの回収冷却空気量と冷却空気供給ダク
ト19からの供給冷却空気量とがほぼ等しくなるように
して冷却空気回収ダクト16から回収されなかった冷却
空気に冷却空気回収ダクト19からの供給冷却空気を混
合すればよい。
【0069】前記回収空気量制御弁22および供給空気
量調節弁24の開度の調整は、ショーケース本体1A内
の温度に応じて前記サーモスタットに接続された回収空
気量制御弁22および供給空気量制御弁24のステップ
モータSMを駆動させることによって行なう。そして、
各ショーケース本体1A内に配設されたサーモスタット
が、ショーケース本体1A内の温度が一旦設定温度まで
下降したことを検出したら、各制御弁22,24の図示
しない弁板を閉じる方向に回動させることによって、前
記各制御弁22,24の開度を小さくし、ショーケース
1へ供給する冷却空気の量を減少させるとともに、ショ
ーケース1から回収する回収空気の量も減少させ、ショ
ーケース1内の保冷を行なう。
【0070】そして、ショーケース1内の温度が設定温
度以上に上昇した場合には、各制御弁22,24の弁板
をその開度を大きくするように開くことにより、ショー
ケース1へ供給する冷却空気の量を増大させ、ショーケ
ース1内にそれまでより多くの量の冷却空気を供給する
とともにショーケース1から回収される回収空気の量を
増大させるものとする。
【0071】前記サーモスタットは、ショーケース1の
設定温度と実際の温度との差が一例として±1℃となっ
たときに作動するように制御されており、前記冷却空気
回収ダクト16に配設された回収空気量制御弁22およ
び冷却空気供給ダクト19に配設された供給空気量調節
弁24は、前記サーモスタットと接続されている図示し
ないステップモータによりショーケース1内の温度によ
って開度を比例制御されることになる。
【0072】なお、前記各制御弁22,24は、前述し
たように開度を調節するものでなく、完全に冷気の流通
を開閉するようにオン、オフ制御なされるものとするこ
とも可能である。
【0073】なお、この冷却空気回収ダクト16に配設
された回収空気量制御弁22および冷却空気供給ダクト
19に配設された供給空気量調節弁24は、それぞれを
送風機に代え、この送風機の回転をオン、オフ制御した
り、あるいは送風機の回転数をインバーター制御するこ
とも可能である。
【0074】さらに、前記制御弁22,24は、前述の
供給配管23および回収配管21にも配設し、流通する
空気量を調節するようにしてもよい。
【0075】そして、ショーケース1内では、前述のよ
うにして混合された冷却空気は、前記仕切板12に配設
されたファン13によって前記ショーケース1の商品陳
列部3の背面および上面に形成された空気循環通路6内
に送り込まれ、前記商品陳列部3の冷却空気吹出口8A
から吹出される。
【0076】前記冷却空気吹出口8Aはショーケース1
の前部上壁7に設けられているため、冷却空気はショー
ケース1の商品陳列部3の上方から下方に向かって下降
することになり、その際に商品陳列部や商品は冷却さ
れることになる。また、前記空気循環通路6を通過した
冷却空気の一部は、ショーケース1内の冷気が店舗S内
に流出することを防止するガイドエアとして、前記ガイ
ドエア吹出口8Bから吹出される。
【0077】また、前記空気循環通路6を通過した冷却
空気の一部は、ショーケース1内の冷気が店舗S内に流
出することを防止するガイドエアとして、前記ガイドエ
ア吹出口8Bから吹出される。
【0078】そして、空気循環通路6内に設けられたフ
ァン13の吸引力によって、冷却に供せられた冷却空気
は再び前記冷却空気吸込口11から空気循環通路6内へ
回収され、前述のように、一部の冷却空気(回収用冷却
空気)は空気循環通路6内に開口する吸引口15から冷
却空気回収ダクト16内へ回収され、残りの冷却空気は
空気循環通路6から空気混合室14に到達し、空気混合
室14において冷却空気供給ダクト19の放出口18か
ら吹出された供給用冷却空気と混合される。
【0079】一方、冷却空気回収ダクト16内へ回収さ
れた冷却空気は、前述のように、前記送風機33の駆動
により、冷却空気回収ダクト16回収配管21および蒸
発器34を通って再び昼間冷却用冷却ユニット25の冷
気発生室30に戻されることになる。
【0080】このようにして、冷却空気は冷却ユニット
26と各ショーケース1との間およびショーケース1内
を循環し、各ショーケース1の商品陳列部3内の商品の
冷却に供される。
【0081】また、本実施例においては、夜間、冷凍サ
イクル27は第1ブラインおよび第2ブラインの蓄冷の
ためのみに駆動し、各ショーケース1の冷却には寄与し
ないようにもできる。
【0082】通常、夜間のショーケース1は、ショーケ
ース本体1Aに配設されロール状に形成され、引き出
し、巻回を自在に収納されたナイトカバー5を展開し、
そのフック5Aを係止部材5Bに係止させることでショ
ーケース本体1Aの商品取出し口2の全面を覆い、商品
陳列部3をショーケース1外部と仕切るようにすること
で、商品陳列部3の冷却空気がショーケース1外部に流
出することを防ぐようにされている。
【0083】さらに、夜間においては、ナイトカバー5
により各ショーケース1の商品取出し口2を被覆すると
ともに、外気温が昼間より低下するばかりでなく人の出
入りも少なくなるため、店舗S内の温度は低温で推移し
また温度変化も少なく、ショーケース1の温度変化の幅
も小さい。よって、店舗S全体のショーケース1の温度
管理は、夜間管理用に別設した小型の蒸発器34および
小型冷凍機35により構成される夜間冷却用冷却ユニッ
ト26をもって発生させる冷却空気をもって足り、前記
大型の送風機33の駆動によりこの冷却空気を冷気発生
室30を介して前記供給配管23から各ショーケース1
へ供給するようにする。このときの冷却空気の循環経路
については、前述した昼間の冷却空気の循環と同様に行
なわれるものとする。
【0084】なお、本実施例においては夜間冷却用冷却
ユニット26を用いた冷却方法を説明したが、前記夜間
冷却用冷却ユニット26は必須のものではなく、前記昼
間冷却用冷却ユニット25をもって昼間冷却用の蓄冷を
行なうとともに夜間のショーケース1の冷却を行なうよ
うにすることや、外気温の低い冬場や寒冷地では、冷却
ユニット25と低音の外気をもってショーケース1の商
品陳列部3内を保冷できることもある。
【0085】しかし、前記夜間冷却用冷却ユニット26
を配設すれば、前記昼間冷却用冷却ユニット25の蓄冷
槽28は小型のもので足りるので、前記昼間冷却用冷却
ユニット25の設置スペースを削減でき、また、使用電
力の種別をはっきりさせることができる。さらに、昼間
冷却用冷却ユニット25が昼間に、万が一、故障した場
合にも、バックアップとして機能させることができる
し、夏等の湿度の高い時期には、除湿用として昼間冷却
用冷却ユニット25の補助として利用するとが可能であ
るという利点がある。
【0086】ところで、食品管理上、前記ショーケース
1を冷凍庫としての利用する場合には−25℃程度が好
ましく、また、精肉・鮮魚等の生鮮食料品は3℃〜−3
℃程度に、牛乳や豆腐等の日配品は冷蔵庫として5℃〜
10℃程度に冷却することが好ましいといわれている。
【0087】そこで、本発明においては、必要な場合に
は、前述した冷却ユニット26を冷凍食料品冷凍庫用
と、生鮮食料品冷凍庫・日配品冷蔵庫共用の2基用意し
て、所定温度の冷却空気を所望のショーケース1に供給
配管23によって導き、ショーケース1を冷凍庫もしく
は冷蔵庫として用いるものとする。
【0088】以上述べたように、本実施例によれば、シ
ョーケース1のショーケース本体1A内に冷却空気が循
環する空気循環通路6を形成し、一部の冷却空気のみが
空気循環通路6内を完全に循環するようにし、一部の冷
却空気は冷気発生室30から冷却空気供給ダクト19に
供給されてきたさらに低温の冷却空気と交換されるの
で、ショーケース本体1A内の温度を安定的に設定温度
内に保持することができる。また、本実施例によれば、
ショーケース1の移動を希望の位置に容易に行なうこと
ができ、また、機械室Mの各冷却ユニット25,26と
店舗S内のショーケース1とを連結する断熱風導管3
6,36Aも簡単な作業で配管することができる。
【0089】そして、従来、ショーケース1ごとに配設
されていた冷凍サイクル27を機械室M内に一体化した
ため、ショーケース1自体の製造部品が削減され、製造
コストを抑えることが可能となる。さらに、ショーケー
ス自体の構造が簡素化されたことでショーケース1の設
置スペースが小さくなり、店舗Sの売場面積を有効に利
用することができる。
【0090】また、冷凍サイクル27を機械室Mに集中
させたことで、冷却ユニット26の冷媒配管、排水管、
電気配線の工事も各ショーケース1毎に行う必要がなく
なり、設備費を削減することができるとともに、故障を
未然防止するメンテナンス等の運転維持費も低減させる
ことが可能となる。また、冷媒配管は機械室M中で行わ
れ、ほぼ常設的なものとなるため、従来のようにショー
ケース1の移動の際に冷媒としてのフロンガスが漏洩す
るといったことはなく、しかも、冷媒配管の距離は従来
より格段に短くなるため、冷媒配管の接続箇所も少なく
なり、冷媒のガス洩れも減少させることができる。
【0091】また、従来の冷却装置ではかなりの距離の
冷媒配管が必要であり、例えば80〜100mの冷媒配
管を行なった場合には20〜30%程度の能力ダウンを
見越さなければならなかったのに対して、本実施例の冷
却装置はコンパクトであり、しかも配管長の圧力損失が
生じないため能力ダウンを考慮しなくてよい設計となっ
ている。
【0092】さらに、本実施例において用いるブライン
の冷却は、深夜電力を用いて行なうことができ、なおか
つ、蓄冷槽28内に配設された蓄冷部材28Aにより昼
間冷却用冷却ユニット25の冷凍サイクル27の駆動を
常時行う必要がなくなるので、図7に示すように、電力
用トータル費用を従来のショーケースに比べ大幅に抑え
ることが可能となる。
【0093】また、夜間のショーケース1の温度管理
は、別設の蒸発器および小型冷凍機を用いることで、昼
間のショーケース1の冷却負荷熱量の約25%で行なう
ことができ、経済的である。
【0094】そして、機械室Mにおける集中制御により
各ショーケース1内のデフロストを行なう必要がないの
でショーケース1内の温度管理が良好となり、よってド
リップも起こらず、商品の品質管理も万全を期すること
ができる。
【0095】また、本発明のショーケース1としては、
前記実施例に図示したようなオープンショーケースに拘
ることなく、クローズショーケースやリーチインショー
ケースを用いることができるが、例えば、クローズショ
ーケースを用いる場合、クローズショーケース内に収納
された商品を出し入れする時以外は、冷却空気をショー
ケース内に閉じ込めておくことができるため、例えばオ
ープンショーケースに比べて熱の損失は少なく、保温状
態も良好である。よって、冷却空気の供給・回収を常に
行う必要性は乏しく、特に、頻繁にドアの開閉がなされ
るリーチインショーケースと、そうでないリーチインシ
ョーケースとでは、ショーケース内の温度に差が生じて
いるにも拘らず、中央で一括管理して冷却空気を供給・
回収することは電力消費の無駄が生じる可能性がある
が、本実施例の場合には、前述したような回収空気量制
御弁および供給空気量制御弁を備えることで、個々のシ
ョーケース1内の温度を設定温度で一定に保つために必
要な時にのみ冷却空気の供給・回収を行うことができる
ようになり、ショーケース1内の冷却にかかる消費電力
をさらに大幅に節約することができ、効率的な温度管理
を施すことができる。
【0096】また、本実施例において、前述のように、
冷却空気供給ダクト19に配設された供給空気量制御弁
24の弁板の開度より、冷却空気回収ダクト16側に配
設された回収空気量制御弁22の弁板の開度を大きく
し、ショーケース1からの冷却空気の回収量をショーケ
ース1への冷却空気の供給量より、例えば5%程度多く
するように制御すれば、ショーケース1の前面に開放状
態で形成された商品取出口2部分から、ショーケース1
内の冷却空気が外部(店内)に漏れることがないという
効果が生じる。このことにより、ショーケース1の前の
通路に滞留する低温の冷気がなくなり、客や店員が低温
による被害を受けないようになることを意味し、いわゆ
るコールドアイルの問題を解決することもできる。
【0097】また、図8は別のショーケースの冷却方法
を実施するためのショーケースの冷却装置の実施例を示
しており、以下、前述した実施例のショーケースの冷却
装置と異なる点のみ説明する。
【0098】本実施例のショーケースの冷却装置におい
ては、各ショーケース1の冷却に供された回収用冷却空
気を前記冷気発生室30の熱交換器29近傍に回収する
ように配設された冷気発生室30内の回収配管21に
は、冷却空気の流通経路において上流側には屋外に他端
部を開口し回収された冷却空気を屋外に排気する排気管
41を設け、下流側には同じく屋外に他端部を開口し排
気された冷却空気と同量の低温の屋外空気を給気するた
めの給気管42とが配設されている。そして、前記冷気
発生室30内の回収配管の前記排気管41の配設位置と
給気管42の配設位置との間には、通気量制御弁43が
形成されている。
【0099】前記排気管41には排気量制御弁44が形
成されており、また、前記給気管42にも給気量制御弁
45が形成されており、さらに前記給気量制御弁45よ
り冷気発生室30側へ順に空気清浄装置46と屋外空気
を冷気発生室30内に供給するための送風機47とが形
成されている。
【0100】なお、前記通気量制御弁43、排気量制御
弁44、給気量制御弁45は、屋外に設けられた図示し
ない温度検出装置としてのサーモスタットと接続された
モータにより各弁43、44、45の開閉が制御される
ように構成されている。
【0101】次に、このショーケース1の冷却方法の作
用について説明する。
【0102】屋外に配設された図示しないサーモスタッ
トが冷気発生室30へ回収されるショーケース1の冷却
に供せられた冷却空気の温度より低い外気温度を検出し
た場合、排気管41の排気量制御弁44および給気管4
2の給気量制御弁45を開くとともに、通気量制御弁4
3は閉じるように前記サーモスタットと接続されたモー
タによって各弁43、44、45の開閉を制御する。
【0103】こうすることによって、ショーケース1の
冷却に供せられた冷却空気は屋外に排出され、その代わ
りに前記冷却空気よりさらに低温の外気が前記送風機4
7の回転により空気清浄装置46を介して冷気発生室3
0内に吸引供給されることになる。
【0104】逆に、屋外の空気の温度がショーケース1
の冷却に供された冷却空気の温度より高い場合には、排
気管41の排気量制御弁44および給気管42の給気量
制御弁45を閉じるとともに、通気量制御弁43を開く
ようにして、前述した第1実施例と同様の冷却を行な
う。
【0105】そして、ショーケースの冷却に供せられた
冷却空気と屋外空気のうち、選択されたいずれか低い温
度である方の空気を冷却空気として用いるようにする。
この時、必要に応じて昼間冷却用冷却ユニット25また
は夜間冷却用冷却ユニット26を駆動させ、冷却空気を
所望の温度にすることもできる。外部空気が所望の温度
より低温である場合には、前記昼間冷却用冷却ユニット
25または夜間冷却用冷却ユニット26を駆動させて再
冷却させる必要がないことはいうまでもない。
【0106】このように、本実施例のショーケース1の
冷却装置によれば、ショーケース1の冷却に供せられた
冷却空気と屋外空気のうち、いずれか低い温度である方
を選択してショーケースの冷却に供することができるの
で、冷却効率を向上させることができ、各冷却ユニット
25,26の負荷を軽減させることが可能となる。
【0107】なお、前記通気量制御弁43、排気量制御
弁44、給気量制御弁45の開度を調節することで通気
量を制御し、ショーケース1から回収された冷却空気と
屋外空気とを混合することもできる。その際に、前記通
気量制御弁43、排気量制御弁44、給気量制御弁45
は、それぞれを送風機に代え、この送風機の回転をオ
ン、オフ制御したり、あるいは送風機の回転数をインバ
ーター制御することも可能である。
【0108】なお、本発明は前述した実施例のものに限
定されるものではなく、必要に応じて種々変更すること
が可能である。
【0109】例えば、本発明の冷却方法は、前記実施例
のようなショーケース1の冷却のみならず、店舗Sの内
外に配設された冷凍倉庫や冷蔵倉庫内の冷却に流用する
ことも可能である。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、冷却源をショーケース
から隔離して集中して配設することができるので冷却源
の冷媒配管長の圧力損失が生じないし、さらにはブライ
ンの蓄冷を行なえるので、電力費用をトータル的に大幅
に削減することができ、夜間のショーケースの温度管理
は、別設の夜間用冷却ユニットを用いることで、昼間の
ショーケースの冷却負荷熱量の1/3から1/4の負荷
熱量で行なうことができ、さらに経済的に冷却を行なう
ことができる。
【0111】また、本発明によれば、デフロストは冷却
源側で行なわれるので、ショーケース内に温度変化が生
じることもないので、ショーケース内の商品管理も良好
になる。
【0112】さらに、冷却空気の循環をショーケースか
ら隔離された前記冷却源側に配設された1つの送風機を
もって行なうようにすれば、店舗内に送風機の回転によ
る騒音の影響も生じないし、さらに、送風機を回収配管
のみに配設したことで、冷却源において一旦冷却された
冷却空気がショーケースへ供給する途中でファンの回転
により発生する熱の影響を受けて暖められてしまうよう
なことも防止して、有効な冷却を行なうことができる。
【0113】そして、冷気発生室内の回収配管に、回収
された冷却空気を屋外に排気する排気管と排気された冷
却空気とほぼ同量の低温の屋外空気を給気する給気管と
を設け、ショーケースの冷却に供せられた冷却空気と屋
外空気のうち、いずれか低い温度の空気を選択してショ
ーケースの冷却に供するようにしたので、冷却ユニット
の負荷が減少し、運転時間が短くなり、消費電力量が少
なくなるので省エネに大きく寄与することができる等の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショーケースの冷却方法を実施するた
めのショーケースの冷却装置の実施例を示す概略説明図
【図2】本実施例のショーケースを示す縦断面図
【図3】本実施例のショーケースを示す横断面図
【図4】本実施例のショーケースを示す平面図
【図5】断熱風導管の斜視図
【図6】図5の他種の断熱風導管の斜視図
【図7】本実施例の冷却装置における負荷熱量を示す蓄
冷運転表
【図8】本発明のショーケースの冷却方法を実施するた
めのショーケースの冷却装置の別の実施例を示す概略説
明図
【符号の説明】
1 ショーケース 1A ショーケース本体 2 商品取出口 3 商品陳列部 3A 商品収納部 4 棚板 5 ナイトカバー 5A フック 5B 係止部材 6 空気循環通路 7 上壁 8A 冷却空気吹出口 8B ガイドエア吹出口 9 背壁 10 下壁 11 冷却空気吸込口 12 仕切板 13 ファン 14 空気混合室 14A 混合冷気通路 15 吸引口 16 冷却空気回収ダクト 17 水平部 18 放出口 19 冷却空気供給ダクト 20 水平部 21 回収配管 22 回収空気量制御弁 23 供給配管 24 供給空気量制御弁 25 昼間冷却用冷却ユニット 26 夜間冷却用冷却ユニット 27 冷凍サイクル 28 蓄冷槽 28A 蓄冷部材 29 熱交換室 30 冷気発生室 31 蒸発器 32 ポンプ 33 送風機 34 蒸発器 35 小型冷凍機 36 断熱風導管 37 風導管本体 38 芯体 39 連結部材 40 冷蔵庫 41 排気管 42 給気管 43 通気量制御弁 44 排気量制御弁 45 給気量制御弁 46 空気清浄装置 47 送風機

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のショーケースから隔離して配設さ
    れた冷却源において各ショーケースの設定温度より低温
    に冷却された冷却空気を前記各ショーケース内に供給配
    管を介して供給し、ショーケース内の冷却を行なうとと
    もに、ショーケース内の冷却に供された空気の一部を冷
    却源に回収配管を介して回収し、この回収空気を冷却源
    において再冷却して再度冷却空気として利用するショー
    ケースの冷却方法であって、各ショーケースと冷却源と
    の冷却空気の循環を、回収配管に配設された送風機の駆
    動をもって行ない、昼間は冷却源として配設された昼間
    冷却用冷却ユニットにより冷却空気を発生させ、夜間は
    同じく冷却源として配設された夜間冷却用冷却ユニット
    により冷却空気を発生させるとともに、前記昼間冷却用
    冷却ユニットがそれ自体の蓄冷運転を行なうことを特徴
    とするショーケースの冷却方法。
  2. 【請求項2】 各ショーケースから回収された回収空気
    を屋外に排気するとともに、低温の外気を冷却源に給気
    して冷却空気として利用することを特徴とする請求項1
    に記載のショーケースの冷却方法。
  3. 【請求項3】 商品陳列部、この商品陳列部に冷却空気
    を供給する空気循環通路、この空気循環通路に外部から
    冷却空気を供給する冷却空気吹出口および前記商品陳列
    部の冷却に供された空気の一部を前記空気循環通路から
    外部に回収する冷却空気吸込口をそれぞれ有する複数の
    ショーケースと、 各ショーケースから隔離して設置され、冷凍サイクルを
    有する冷却源と、 前記冷却源において製造された冷却空気を前記各ショー
    ケースに供給する供給配管と、 前記各ショーケースから冷却に供された空気を前記冷却
    源に回収する回収配管と、 前記回収配管に配設され各ショーケースと冷却源との間
    で冷却空気を循環させる送風機とからなり、 前記冷却源は、夜間にもブラインに蓄冷するために駆動
    される昼間冷却用冷却ユニットおよび夜間に各ショーケ
    ースを冷却するために駆動される夜間冷却用冷却ユニッ
    トを有することを特徴とするショーケースの冷却装置。
  4. 【請求項4】 回収配管に、各ショーケースから回収さ
    れた回収空気を屋外に排気するための排気管と、屋外に
    排気された回収空気と同量の低温の屋外空気を給気する
    ための給気管とを回収空気の流動方向において前記排気
    管が前記給気管より上流側に位置するように接続し、前
    記排気管および給気管ならびにこれらの排気管および給
    気管の両接続部位間の前記回収配管内にそれぞれ開閉弁
    を配設したことを特徴とする請求項3に記載のショーケ
    ースの冷却装置。
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