JP2875510B2 - 冷却機器の冷却方法および冷却装置 - Google Patents

冷却機器の冷却方法および冷却装置

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JP2875510B2
JP2875510B2 JP22388896A JP22388896A JP2875510B2 JP 2875510 B2 JP2875510 B2 JP 2875510B2 JP 22388896 A JP22388896 A JP 22388896A JP 22388896 A JP22388896 A JP 22388896A JP 2875510 B2 JP2875510 B2 JP 2875510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷却機器の冷却方法
および冷却装置に係り、特に、大型店舗に設置される冷
凍用または冷蔵用のショーケースの冷却に好適な冷却機
器の冷却方法および冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大型店舗に配設されるショーケー
スは、例えば別設された機械室に配置された冷却ユニッ
トの圧縮機から前記配管を通じて送られる高温高圧の冷
媒をショーケース内の蒸発器においてショーケースの商
品陳列部に供給される空気と熱交換することにより冷却
空気を発生させ、その冷却空気をもってショーケースの
商品陳列部を冷却するようにしていた。
【0003】しかし、蒸発器等の冷却ユニットの一部を
有するショーケースが占める売場面積は決して小さくな
く、冷凍食品・チルド食品が増勢を示す傾向にある食品
業界では、冷凍食品を陳列するためのショーケースや、
冷蔵食品用のショーケースを数多く配設しなけばならな
い状況を鑑みると、商品収納量を保ったまま、または増
やした状態で、ショーケース自体の小型化を図る必要性
があった。
【0004】また、高温高圧の冷媒をショーケースに送
るための冷媒配管は、機械室の圧縮機側から各ショーケ
ースに至るにつれて分岐するようにして複数本の配管を
冷媒が漏洩しないように連結しなければならず、その配
管が銅管からなる場合の連結手段としては隣接する配管
を熔接することによって連結したり、ねじ等の連結部材
をもって連結し、さらに各配管の外周を断熱部材により
被覆するようにしていた。
【0005】しかし、前述のように配管の連結を熔接を
もって行なった場合、外部からの何らかの衝撃で接続箇
所に過度に負担が掛かって配管が破損したり、前記配管
の接続をねじをもって行なった場合にも、温度変化によ
る銅管たる配管の収縮でねじが緩み、フロンガスからな
る冷媒が漏洩することがあった。このフロンガスの漏洩
はオゾン層の破壊を招来するため、重大な環境問題とな
っていた。一方、前記配管の連結箇所は、ショーケース
の数が増すほど増大し、冷媒漏洩の可能性も高くなるた
め、メンテナンスも煩雑であった。
【0006】さらに、ショーケース内に設置されショー
ケースの商品陳列部の空気と熱交換を行う蒸発器の表面
温度は一般に氷点下であるため、蒸発器の表面には霜が
付着することになる。このため、デフロストといわれる
霜取り作業が3〜4時間に1回程度の頻度で行なわれて
いた。このデフロストは、ショーケースの冷却を一時的
に中断することにより、蒸発器の着霜を除去するもので
あり、このため、従来、各ショーケースには、除霜の結
果として生じるドレン水の水抜きのための排水管を1本
ずつ設置しなければならなかった。
【0007】また、ショーケースの設置には、前述した
ような冷媒配管工事、断熱部材被覆作業、各ショーケー
ス近傍に排水管を設けるための排水管工事の他、各ショ
ーケースの機器に給電するための電気工事などの大掛か
りな工事が必要であり、そして、一旦、ショーケースを
設置した後は、排水管の確保や電気配線などの関係上、
ショーケースの大幅な移動がしにくかったし、ショーケ
ースの配置替えを行おうとすると、大規模な工事が必要
となるため、その費用も高額なものとなっているのが実
情であった。
【0008】さらに、前述したように蒸発器の着霜除去
のためデフロストを行なった場合、ショーケース内の温
度が10〜15℃上昇することは避けられないが、冷却
によってチルド状態に保たれている生鮮食料品のうち精
肉や鮮魚に、いわゆるドリップといわれる汁が染み出る
状態が生じるなど冷凍または冷蔵されている食品の品質
管理上の問題が生じていた。また、ショーケースに配置
された各機器に故障が生じた場合、店内での修理作業を
余儀なくされるため、営業上の支障をきたすことがあっ
た。
【0009】そこで、近年、出願人は、別設された機械
室内に冷凍サイクルの冷媒またはその冷媒によって冷却
されたブラインが供給される熱交換器を配設して空気と
の熱交換を行うようにした冷気発生室を設け、その冷気
発生室で低温の冷却空気を発生させ、店舗内に設置され
たショーケースへ供給用の風導管をもってその冷却空気
を供給し、ショーケース内では前記風導管を介して供給
される冷却空気量を調節することでショーケース内温度
の調整を行なうとともに、ショーケース内の冷却に供さ
れた冷却空気を回収用の風導管を介して前記機械室側へ
回収し、その回収空気を再冷却するというショーケース
や冷凍庫等の冷却機器(以下、特記しない限り、これら
を合せて「ショーケース」と記す)の冷却方法および冷
却装置を開発した。
【0010】前述の、近年開発したショーケースの冷却
方法および冷却装置における前記冷気発生室について、
以下説明する。
【0011】前記冷気発生室50は、図8に示すよう
に、前記ブラインを循環させる冷却フィンコイルからな
る熱交換器49をそれぞれ有する2室の熱交換室51
A,51Bが設けられている。そして、隔壁52を介し
て前記熱交換室51A,51Bに隣接するように冷気収
集室53が設けられており、前記熱交換室51A,51
Bと冷気収集室53との隔壁52には冷気の流通を行な
うファン54A,54Bが配設されている。前記ファン
54A,54Bは、熱交換室51A,51Bと冷気収集
室53との一切の通気を遮断可能とする遠隔操作により
開閉し得るシャッタ55A,55Bを有しており、前記
熱交換室51A,51Bにおいて発生する冷気は、前記
熱交換室51A,51Bと冷気収集室53との隔壁52
に配設されたファン54A,54Bを駆動させることに
よって冷気収集室53に集められるようになっている。
【0012】さらに、前記冷気発生室50の冷気収集室
53には、前記冷気発生室50内の熱交換室51A,5
1Bにおいてブラインとの熱交換により冷却され冷気収
集室53内に回収された冷却空気を前記各ショーケース
に供給するための供給配管56が接続されている。
【0013】さらにまた、前記冷気発生室50の熱交換
室51A,51Bには、各ショーケースの冷却に供され
た冷却空気を前記冷気発生室50に回収するための回収
配管57が接続されており、前記各熱交換室51A,5
1Bに対する回収配管57の開口部には前記各熱交換室
51A,51Bへの一切の通気を遮断可能とする遠隔操
作により開閉し得るシャッタ58A,58Bが形成され
ている。
【0014】前記熱交換室51A,51Bは2室で同時
に冷却動作させることも、もちろん可能であるが、どち
らか一方の熱交換室51A,51Bの前記シャッタ58
A,58Bを開状態とし、そのシャッタ58A,58B
が開状態となった方の熱交換室51A,58Bの熱交換
器49A,49Bを使用して空気の冷却を行ない、他方
の熱交換室51A,51Bは、必要に応じて熱交換器4
9A,49Bのデフロスト等の保守をおこなったり、非
常時に備えた待機状態とするようにして、前記2室の熱
交換室51A,51Bを交互に使用する。
【0015】また、前記デフロストの際には、デフロス
トが行なわれている熱交換室51A,51Bと冷気収集
室53との隔壁52に配設されたファン54A,54B
に設けられたシャッタ55A,55Bを閉ざすことによ
り、デフロストの際に発生する暖気が冷気収集室53へ
侵入することを防止することができるものである。
【0016】なお、前記熱交換器49A,49Bにブラ
インを循環させる配管(図8には図示せず)にはデフロ
スト用に別設されたホットブラインの供給・回収用の配
管が接続されており、このデフロスト用配管に介装され
ているデフロスト用弁の開閉操作をもってデフロストを
行なうようになされている。前記配管内には、前記ブラ
インたる塩化カルシウム溶液が封入されており、この配
管内のブラインは、前記冷凍サイクルにおいて凝縮器に
到達する前の高温高圧の冷媒ガスが流通するコイルと熱
交換されるようになっており、この冷媒ガスとの熱交換
によりホットブラインを約40℃前後の温度に保持する
ようになっている。なお、このホットブラインの温度制
御はデフロスト用配管に迂回路を設け、冷媒ガスとの熱
処理を必要に応じて行なうことで達成される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように
構成されている冷却機器の冷却装置および冷却方法にお
いても、熱効率の問題や消費電力等の削減、さらにはや
冷却装置の構成の簡略化等について検討の余地はあっ
た。
【0018】本発明は前記した点に鑑みなされたもの
で、近年開発した冷却機器の冷却装置および冷却方法を
さらに改良し、熱ロスが少なく、所望の温度の冷却空気
を効率的に製造できる冷却機器の冷却方法および冷却装
置を提供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載の冷却機器の冷却方法は、
それぞれ複数の冷却機器と供給配管および回収配管を介
して連通可能とされるとともに連通部を介して相互に連
通可能とされ、回収配管を介して各冷却機器から回収し
た冷却空気を熱交換器により冷却して供給配管を介して
各冷却機器に供給する2個の冷気発生室を有し、一方の
冷気発生室を交互且つ選択的に前記供給配管に連通し、
かつ、この冷気発生室と他方の冷気発生室の少なくとも
一方を前記回収配管に連通し、前記供給配管との連通が
遮断されている冷気発生室が前記回収配管に連通してい
る場合には前記連通部を開放するようにし、前記供給配
管と連通する冷気発生室を切換えた後に一次的に両冷気
発生室を前記回収配管と連通せしめるとともに前記連通
部を開放し、その後、前記供給配管と連通していない冷
気発生室と前記回収配管との連通を遮断するとともに前
記連通部を遮断するようにしたことを特徴としている。
【0020】また、請求項に記載の冷却機器の冷却方
法は、請求項1に記載の冷却機器の冷却方法において、
前記供給配管と連通していない冷気発生室の前記回収配
管との連通を遮断するとともに前記連通部を遮断した状
態において、この冷気発生室内の熱交換器のデフロスト
を行なうことを特徴としている。
【0021】本発明の請求項1および請求項2に記載の
冷却機器の冷却方法によれば、回収空気の冷却に供する
冷気発生室を簡単に選択することができ、冷却空気の流
通経路を一方の冷気発生室のみを通過する冷却空気通路
を構成すれば、その間に、他方の冷気発生室のデフロス
トやメンテナンスを行なうことができ、また、2つの冷
気発生室を連通する冷却空気通路を確保すれば、ショー
ケースの冷却に供した冷却空気を有効利用して冷気発生
室において熱交換器のデフロストを行なうとともに、着
霜した熱交換器の潜熱を利用して回収空気の予冷を行な
うようにすることができる。
【0022】そして、請求項に記載の冷却機器の冷却
方法は、請求項1または請求項2に記載の冷却機器の冷
却方法において、前記供給配管と連通している冷気発生
室内の熱交換器を駆動し、前記供給配管と連通していな
い冷気発生室内の熱交換器は前記供給配管と連通する前
に駆動を開始することを特徴としており、当該冷却機器
の冷却方法によれば、前記供給配管と連通していない冷
気発生室内に滞留する空気を冷却しておくとともに、当
該熱交換器自体も回収される冷却空気を冷却するに充分
な予冷と試運転を終了させておくことができるので、前
記供給配管と連通することで、直ちに冷却機器に充分な
低温に冷却された冷却空気を供給することができる。
【0023】また、請求項に記載の冷却機器の冷却方
法は、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の冷
却機器の冷却方法において、前記冷気発生室から前記供
給配管に供給される冷却空気と前記回収配管から冷気発
生室に回収される冷却空気量とをほぼ等しくしたことを
特徴としている。
【0024】そして、請求項に記載の冷却機器の冷却
装置は、冷却空気吹出口および冷却空気吸込口をそれぞ
れ有する複数の冷却機器と、各冷却機器から隔離して設
置され冷媒を冷却する冷凍サイクルと、前記冷凍サイク
ルとそれぞれ接続され空気との熱交換を行って各冷却機
器冷却用の冷却空気を発生させる熱交換器をそれぞれ内
蔵する2個の冷気発生室と、開閉可能とされたダンパお
よびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有し両冷気発
生室間における冷却空気を相互に連通可能とした連通部
と、前記各冷気発生室の空気流通方向における下流側と
接続されている供給配管であって、開閉可能とされたダ
ンパおよびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有し、
前記冷気発生室において製造された冷却空気を前記各冷
却機器の冷却空気吹出口から吹出すように供給する供給
配管と、前記各冷気発生室の空気流通方向における上流
側と接続されている回収配管であって、開閉可能とされ
たダンパおよびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有
し、前記各冷却機器の冷却空気吸込口から冷却機器の冷
却に供された冷却空気を前記冷気発生室の熱交換器に通
過させるために回収する回収配管と、前記冷気発生室、
供給配管、回収配管、各冷却機器を含む閉管路に冷却空
気を循環させる少なくとも1つのファンとからなり、前
記各熱交換器には前記冷凍サイクルの冷媒が供給される
ことを特徴としている。
【0025】この冷却機器の冷却装置によれば、ダンパ
の開閉を制御することで、回収空気の冷却に供する冷気
発生室を簡単に選択することができ、冷却空気の流通経
路を一方の冷気発生室のみを通過する冷却空気通路や2
つの冷気発生室を連通する冷却空気通路などを簡単に形
成することができる。
【0026】請求項に記載の冷却機器の冷却装置は、
求項に記載の冷却機器の冷却装置において、前記各
熱交換器にはデフロスト用のヒータが配設されているこ
とを特徴としている。
【0027】請求項に記載の冷却機器の冷却装置によ
ば、熱交換器のデフロストは、当該熱交換器に配設さ
れたデフロスト用ヒータにより行なうこととなる。
【0028】また、請求項に記載の冷却機器の冷却装
置は、冷却空気吹出口および冷却空気吸込口をそれぞれ
有する複数の冷却機器と、各冷却機器から隔離して設置
され冷媒を冷却する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクル
とそれぞれ接続され空気との熱交換を行って各冷却機器
冷却用の冷却空気を発生させる熱交換器をそれぞれ内蔵
する2個の冷気発生室と、開閉可能とされたダンパおよ
びこのダンパを開閉制御する開閉手段を有し両冷気発生
室間における冷却空気を相互に連通可能とした連通部
と、前記各冷気発生室の空気流通方向における下流側と
接続されている供給配管であって、開閉可能とされたダ
ンパおよびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有し、
前記冷気発生室において製造された冷却空気を前記各冷
却機器の冷却空気吹出口から吹出すように供給する供給
配管と、前記各冷気発生室の空気流通方向における上流
側と接続されている回収配管であって、開閉可能とされ
たダンパおよびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有
し、前記各冷却機器の冷却空気吸込口から冷却機器の冷
却に供された冷却空気を前記冷気発生室の熱交換器に通
過させるために回収する回収配管と、前記冷気発生室、
供給配管、回収配管、各冷却機器を含む閉管路に冷却空
気を循環させる少なくとも1つのファンとからなり、前
記熱交換器には前記冷凍サイクルにより冷却されたブラ
インが供給されることを特徴としており、請求項に記
載の冷却機器の冷却装置は、請求項に記載の冷却機器
の冷却装置において、前記熱交換器にはデフロスト用の
ホットブラインが供給されることを特徴としている。
【0029】この請求項に記載の冷却機器の冷却装置
によれば、冷却空気は熱交換器に供給される冷凍サイク
ルにより冷却されたブラインと熱交換を行なうこととな
り、その熱交換器のデフロストは、請求項に記載の冷
却機器の冷却装置によれば、デフロスト用のホットブラ
インにより行なうこととなる。
【0030】請求項に記載の冷却機器の冷却装置は、
請求項乃至のいずれか1項に記載の冷却機器の冷却
装置において、冷気発生室に配設された前記熱交換器
は、各冷気発生室の空気流通方向に直列配置された複数
の熱交換器から構成されていることを特徴としており、
当該冷却機器の冷却装置によれば、ショーケースの冷却
に供される空気は、未熱交換の冷媒またはブラインと接
触させる回数を増やし、前記冷却に供した冷却空気を効
率的かつ段階的に再冷却および除湿することができる。
【0031】請求項10に記載の冷却機器の冷却装置
は、請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の冷却
機器の冷却装置において、前記供給配管と連通していな
い冷気発生室内の複数の熱交換器は前記供給配管と連通
する前にはその一部のみが駆動されるようになっている
ことを特徴としており、当該冷却機器の冷却装置によれ
ば、少ない消費電力で、前記供給配管と連通していない
冷気発生室内に滞留する空気を冷却するとともに、当該
熱交換器自体の試運転を終了させておくことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0033】図1は本発明のショーケースの冷却方法が
適用される冷却装置の概略を示すものであり、スーパー
マーケットなどの店舗S内には、複数のショーケース1
が設置されている。
【0034】図2には代表する1つのみのショーケース
1が示されている。このショーケース1はいわゆるオー
プンショーケースであり、前面の一部が商品取出し口2
として広く開放された箱型に形成されたショーケース本
体1Aを有しており、ショーケース本体1Aの商品取出
し口2内には、商品陳列部3が商品取出し口2と連通す
るように形成されている。この商品陳列部3には、複数
枚の着脱可能な棚板4,4…が上下方向に間隔を隔てて
配設されるとともに、商品陳列部3の下端部には、箱型
の商品収納部3Aが形成されている。なお、このショー
ケース本体1Aには、従来のものにおける凝縮器、膨脹
部材、蒸発器などは設置されておらず、また、ドレン水
回収のための配水管も接続されていない。さらに、この
ショーケース本体1Aの商品陳列部3は、図2の構成に
限定されるものではない。
【0035】前記ショーケース本体1Aの商品陳列部3
の裏側には、後述する商品陳列部3の上壁7、背壁9お
よび下壁10に沿ってコ字状に形成された空気循環通路
6が配設されており、前記空気循環通路6の上部前端部
には、前記商品陳列部3の前部上壁7に開口し前記空気
循環通路6の冷却空気を下方に吹出す冷却空気吹出口8
Aおよび前記冷却空気吹出口8Aの前方隣に開口し斜前
方にエアカーテンとしての冷却空気を吹出すガイドエア
吹出口8Bとが形成されている。また、このガイドエア
吹出口8Bのさらに前方近傍には、前記ショーケース本
体1Aの商品陳列部3をショーケース1の外部と仕切る
ためのロール状に巻回されるとともに、引き出し、巻回
を自在とされた図示しないばねにより巻回方向に付勢さ
れているナイトカバー5が配設されている。また、前記
商品取出し口2の下方となるショーケース本体1Aの前
面には、前記ナイトカバー5の下端に突設されたフック
5Aを係止するための係止部材5Bが取付けられてい
る。そして、前記空気循環通路6の下部前端部には、前
記商品陳列部3の前部下壁10に開口し冷却に供された
冷却空気の一部を前記空気循環通路6内に導入する冷却
空気吸込口11が形成されている。
【0036】また、空気循環通路6内の前記商品陳列部
3の下壁10の下方の空気循環通路6内には、前記ショ
ーケース本体1Aの後部側に空気循環通路6を区画する
傾斜状の仕切板12が配設されており、前記仕切板12
には、図2において、仕切板12の左側から右側へ冷却
空気を供給する空気循環通路6を連通させるファン13
が設けられている。
【0037】そして、冷却空気の循環方向において前記
ファン13より下流側となる空気循環通路6の底部に
は、前記ファン13に対向するように開口する吸引口1
5を有する冷却空気回収ダクト16が、ショーケース本
体1Aの一側面(図3において左側面)内においてショ
ーケース本体1Aの前部から後部へ水平状に延在し、シ
ョーケース本体1Aの後部下端部から鉛直方向上方にシ
ョーケース本体1Aの頂壁1Bを貫通するまで延在する
ように配設されている。
【0038】また、前記冷却空気回収ダクト16より下
流側の前記空気循環通路6の底部には、前記空気循環通
路6内の下流側に向かって開口する放出口18を有する
冷却空気供給ダクト19が、ショーケース本体1Aの前
記空気回収ダクト16が位置する側面と反対側の側面
(図3において右側面)内においてショーケース本体1
Aの前部から後部へ水平状に延在し、ショーケース本体
1Aの後部下端部から鉛直方向上方にショーケース本体
1Aの頂壁1Bを貫通するまで延在するように配設され
ている。
【0039】図3および図4に示すように、前記ショー
ケース本体1Aの背面側頂壁1Bの近傍の冷却空気回収
ダクト16には、後述する機械室M内の冷気発生室30
へショーケース1内の回収用冷却空気を回収する回収配
管21の端部が接続されており、また前記冷却空気回収
ダクト16の水平部17の中央部には、ショーケース1
内から回収される回収空気量を調節するための通気量自
動調節手段としての回収空気量制御弁22が配設されて
いる。
【0040】同じく、前記ショーケース本体1Aの背面
側頂壁1Bの近傍の冷却空気供給ダクト19にも、前記
冷気発生室30と連通する冷却空気の供給配管23の端
部が接続されており、また冷却空気供給ダクト19の水
平部20の中央部には、冷気発生室30から供給される
供給空気量を調節するための通気量自動調節手段として
の供給空気量制御弁24が配設されている。
【0041】また、ショーケース本体1A内には、ショ
ーケース本体1A内の温度を制御するために前記回収空
気量制御弁22および供給空気量制御弁24の開度を調
節する図示しないサーモスタットが配設されている。
【0042】図1に戻って、前記各ショーケース1が設
置されている店舗S内と隔離した機械室M内には、前記
各ショーケース本体1A内の商品陳列部3を昼間に冷却
するための昼間冷却用冷却ユニット25とショーケース
本体1A内の商品陳列部3を夜間に冷却するための夜間
冷却用冷却ユニット26が設置されている。
【0043】前記昼間冷却用冷却ユニット25は、図示
しない圧縮機、凝縮器、膨脹部材および後述する蒸発器
31からなる冷凍サイクル27と、前記冷凍サイクル2
7によって冷却された冷媒との熱交換により冷却された
第1ブラインの保冷を行なう蓄冷槽28と、冷却フィン
コイルからなる熱交換器29内を循環する前記第1ブラ
インと周囲の被冷却媒体との熱交換を行うことにより冷
却空気を発生させるように構成され、隔壁43を介して
隣設された2つの冷気発生室30A、30Bとから構成
されている。なお、本実施形態においては、前記冷凍サ
イクル27の凝縮器は屋上等にクーリングタワー等とし
て別設されているものとする。
【0044】また、図1および図5に示す前記冷気発生
室30は、2つの冷気発生室30A、30Bを横に並べ
て配設する場合をもって説明しているが、前記冷気発生
室30A、30Bはその2室を縦に重ねて配設してもよ
い。
【0045】そして、前記冷凍サイクル27を構成する
圧縮機、凝縮器および膨脹部材は、冷媒を循環させるた
めの図示しない2本の配管をもって順次接続されてお
り、また、前記冷凍サイクル27と蓄冷槽28内に配設
された冷凍サイクル27の蒸発機器31とは、前記冷凍
サイクル27用の冷媒を循環させる2本の配管P1,P
1をもって接続されている。
【0046】さらに、前記蓄冷槽28は、前記冷気発生
室30A,30B内に配設されている各熱交換器29
A,29Bのそれぞれと比較的低温でも凍結しない第1
ブラインを循環させるための2本の配管P2,P2をも
って接続されている。そして、前記第1ブラインは、配
管P2に配設されたポンプ32aにより蓄冷槽28およ
び冷気発生室30間を循環するようになっている。
【0047】ここで、この昼間冷却用冷却ユニット25
を構成する各々についてさらに説明する。
【0048】まず、前述した冷凍サイクル27内におい
て、冷媒は冷凍サイクル27の膨張部材を通過すること
により低温低湿とされ、この状態で前記冷媒を循環させ
る2本の配管P1,P1をもって第1ブラインを蓄冷す
る蓄冷槽28内の蒸発器31に供給されるようになって
いる。前記第1ブラインとしては、粘性が出にくい特性
を有する塩化カルシウム溶液を用いるか、あるいはエチ
レングリコール溶液を用いることが望ましいが、本実施
形態としては、塩化カルシウム溶液を用いた場合をもっ
て説明する。
【0049】前記蓄冷槽28内には、第2ブライン、例
えば硝酸ナトリウムと水を主体とし、冷却された前記塩
化カルシウム溶液(第1ブライン)より若干高い温度
(−25℃〜−30℃)で凍結するようにこれにその他
の材料を調合した調合剤を容器内に封入した複数の蓄冷
部材28Aが外周に沿って第1ブラインが流通しうるよ
うに相互に間隔を隔てて配設されている。
【0050】そして、前記蓄冷槽28は、第1ブライン
を循環させる2本の配管P2,P2をもって冷気発生室
30A、30B内にそれぞれ配設された冷却フィンコイ
ルを有する熱交換器29A、29Bとそれぞれ接続され
ている。
【0051】また、前記各配管P2には、冷気発生室3
0A、30B内に配設されたサーモスタットのような温
度制御手段(図示せず)と連結されたモータ(図示せ
ず)により自動的に開閉される図示しない開閉弁と、前
記蓄冷槽29に保冷された第1ブラインを循環させるた
めのポンプ32aとが配設されている。この配管P2に
配設された開閉弁およびポンプ32aは、冷気発生室3
0A、30B内に配設された図示しない温度制御手段が
検知した冷気発生室30A、30B内における発生冷気
の温度が上限設定温度より上昇した場合に、配管P2の
開閉弁を開くとともにポンプ32aの駆動を開始して発
生冷気の温度を低下せしめ、また、前記温度制御手段が
冷気発生室30内の下限設定温度を検知したら、配管P
2の開閉弁を閉じるとともにポンプ32aの駆動を停止
して発生冷気の温度を上昇するように構成されている。
【0052】また、図1に示すように、前記熱交換器2
9に第1ブラインを循環させる配管P2にはデフロスト
用に別設され除霜可能な温度に維持されているホットブ
ラインの供給・回収用の配管P3が接続されており、こ
の配管P3に介装されているデフロスト用ポンプ32b
および図示しないデフロスト用弁の操作をもってデフロ
ストを行なうようになされている。前記配管P3内に
は、前記第1ブラインたる塩化カルシウム溶液が封入さ
れており、この配管P3内の第1ブラインは、前記冷凍
サイクル27において図示しない凝縮器に到達する前の
高温高圧の冷媒ガスが流通するコイルと熱交換されるよ
うになっており、この冷媒ガスとの熱交換によりホット
ブラインが約40℃前後の温度に保持されるようになっ
ている。
【0053】ところで、前記冷気発生室30A,30B
は、図5に示すように、それぞれに前記熱交換器29
A,29Bを収納している。本実施形態において、各熱
交換器29A,29Bは、例えば、冷気発生室30Aの
熱交換器29Aをもって説明すれば、冷却フィンコイル
を有し第1ブラインを循環させる4台の熱交換器29
a,29b,29c,29dが、冷気発生室30内に回
収された空気が全ての熱交換器を順次通過したのち供給
配管内に回収され得るように各冷気発生室の空気流通方
向に直列状に配設されているものとする。なお、各熱交
換器29a,29b,29c,29dには、それぞれに
前記配管P2の枝管が接続されているとともに、前記枝
管には、前記冷気発生室30A、30B内に配設された
サーモスタットのような温度制御手段(図示せず)と連
結されたモータ(図示せず)によりそれぞれの熱交換器
29a,29b,29c,29dに対して前記第1ブラ
インの供給を制御する図示しない開閉弁も配設されてい
る。この熱交換器29Aの構造は、冷気発生室30Bの
熱交換器29Bについても同様に構成されているものと
する。また、前記連設される熱交換器29a,29b…
の台数は前述の4台に限るものではない。
【0054】また、本実施形態においては、前記各ショ
ーケース1の冷却空気回収ダクト16と連通する回収配
管21の開口部21A,21Bが、冷却に供された空気
を吸引する大型のファン33と夜間冷却用冷却ユニット
26の一部を構成する蒸発器34とを介して前記各冷気
発生室30A,30Bと接続されており、各ショーケー
ス1の冷却に供された回収用冷却空気を前記冷気発生室
30の空気流通方向における最上流に配設された熱交換
器29aの近傍に回収するように構成されている。そし
て、それぞれの開口部21A,21Bには、回収配管2
1と冷気発生室30との連通および遮断を制御する開閉
手段(図示せず)を有する回収用ダンパ41A,41B
が形成されている。前記熱交換器29は、この回収用ダ
ンパ41の直前部に配設され、回収用ダンパ41から吹
出す回収用冷却空気がその熱交換器29を通過するよう
になっている。
【0055】さらに、冷気発生室30には、前記冷気発
生室30内の熱交換器29により冷却された冷却空気を
前記各ショーケース1の冷却空気供給ダクト19に供給
するための供給配管23の開口部23A,23Bが接続
されており、前記した回収配管21の開口部21A,2
1Bと同様に、供給配管23と冷気発生室30との連通
および遮断を制御する開閉手段(図示せず)を有する供
給用ダンパ42A,42Bが形成されている。なお、前
記供給配管23の各冷気発生室30A,30Bに対する
接続位置は、前記熱交換器29により冷却された空気が
吹き溜まる位置、つまり、各冷気発生室30A,30B
を単独駆動させた場合の空気流通方向における最下流の
近傍となる。
【0056】また、図5に示すように、本実施形態の冷
気発生室30A,30Bは隔壁43を介して隣設されて
おり、この隔壁43の前記回収用ダンパ41A,41B
の配設側近傍には冷却空気を相互に連通可能とし冷気発
生室30A,30Bのそれぞれ空気流通方向における上
流側に開口する連通部としての連通孔44が形成されて
いる。この連通孔44には前記冷気発生室30A,30
B間の冷気の流通を制御する連通用ダンパ45が形成さ
れており、この連通用ダンパ45も、その連通および遮
断を制御する図示しない開閉手段を有している。
【0057】なお、前記回収用ダンパ41、供給用ダン
パ42および連通用ダンパ45は、例えば、シャッタの
ようなものでもよい。そして、本実施形態においては、
各冷気発生室30A,30Bに配設された回収用ダンパ
41A,41B、供給用ダンパ42A,42Bおよび連
通用ダンパ45は、図示しない開閉手段により各々独自
に開閉可能なものとするが、冷却方法によっては、複数
のダンパを同期させて開閉動作を行なうように制御する
ことも可能である。
【0058】また、前記冷気発生室30A,30Bは2
室を同時に冷却動作させることも、もちろん可能である
が、前記連通用ダンパ45を閉状態とし、どちらか一方
の冷気発生室30を使用して通常の空気の冷却を行な
い、その一方で、他方の冷気発生室30では熱交換器2
9の除霜(デフロスト)をおこなったり、非常時に備え
た待機状態とする等、交互に使用することができる。前
記デフロストの際には、デフロストが行なわれている冷
気発生室30に接続する回収用ダンパ41および供給用
ダンパ42を閉ざすことにより、デフロストの際に発生
する暖気がこの冷気発生室30外へ漏洩することを防止
するようになっているものとする。また、連通用ダンパ
45を開状態とし、一方の冷気発生室30Aの回収用ダ
ンパ41Aを開状態とし、供給用ダンパ42Aを閉状態
とするとともに、他方の冷気発生室30Bの回収用ダン
パ41Bを開状態とし、供給用ダンパ42Bを閉状態と
することもできる。この方法については後述する。
【0059】ところで、前記夜間冷却用冷却ユニット2
6は、前記回収配管21に組込まれた前記蒸発器34
と、冷凍サイクル35とを2本の配管P4をもって接続
することにより構成されている。
【0060】前記夜間冷却用冷却ユニット26につい
て、さらに説明を加えれば、前記冷凍サイクル35に
は、図示しない圧縮機、凝縮器および膨張部材が配設さ
れている。そして、冷媒を圧縮機に吸入して圧縮して高
温高圧の状態にし、この高温高圧の冷媒をキャピラリチ
ューブのような凝縮器に通過せしめて外気との間で熱交
換して冷媒から放熱させ、冷媒を液化させる。この液冷
媒を膨脹弁のような膨脹部材において断熱膨脹させて低
温低圧の液状態とし、この低温低圧の液冷媒を前記蒸発
器34に通過せしめて蒸発器の周囲を通過する回収空気
から冷媒が熱を奪うことにより、回収空気を冷却すると
ともに、冷媒は元の気化状態とする。そして、この冷媒
を再び圧縮機に吸入するという工程を繰り返し、冷却空
気を発生させるものである。
【0061】つまり、前記蒸発器34についていえば、
昼間は、前記ファン33から送り込まれる回収空気を単
に通過させて前記冷気発生室30に回収する回収配管2
1の一部として機能し、外気温度が下降し、ショーケー
ス1内の温度管理が比較的たやすくなる夜間において
は、前述したように、夜間冷却用冷却ユニット26の一
部として、冷却空気を発生させてショーケースの保冷を
行なうこととなる。
【0062】また、各冷気発生室30A,30Bには、
前述したように、発生した冷気の温度を検知して配管P
2に配設された開閉弁の開閉およびポンプ32aの駆動
を制御するサーモスタット(図示しない)が配設されて
いる。
【0063】次に、前記供給配管23および回収配管2
1の構成について簡単に説明する。
【0064】前記供給配管23および回収配管21は、
多数の断熱風導管36を順次連結して構成されている。
前記断熱風導管36は、図6に示すように、例えばグラ
スウールのような不燃断熱材料を筒状に形成した風導管
本体37を有しており、この風導管本体37の中央部内
周には、塩化ビニールその他の樹脂からなる円筒状の芯
体38が空気抵抗を小さくするために形成されており、
前記風導管本体37の一端部の内周縁部には、塩化ビニ
ールその他の樹脂からなる円筒状の連結部材39が前記
芯体38と連接するように形成されている。そして、隣
接する1対の断熱風導管36,36の端部間を内側から
連結部材39により接着などにより接続することにより
前記供給配管23および回収配管21が形成されること
になる。なお、隣接する1対の断熱風導管36,36の
外周の接続部は図示しないアルミ製テープなどにより封
止することが望ましい。また、前記風導管本体37の一
例としては、長さが1〜2m、内径が50〜600c
m、厚さが30〜75mm程度、望ましくは50〜75
mmのものが考えられるが、この各種寸法は、各冷却ユ
ニット25,26側の幹管とショーケース1側の枝管と
で異なることになる。また、前記風導管本体37の肉厚
は冷気温度の低いものほど厚いものが望ましい。
【0065】一方、前記供給配管23および回収配管2
1の分岐部あるいは集合部には、図7に示すようなT字
筒状の断熱風導管36Aや、図示しないL管、45度L
管、Y管等を使用すればよい。この断熱風導管36Aや
その他の形状の風導管は、前記断熱風導管36と同様、
断熱材料を筒状に形成した風導管本体37Aを有してお
り、その中央部内周には、図5に示す風導管(直管)と
同様に、芯体38Aが形成されている。なお、この断熱
風導管36Aも前記連結部材39のような連結部材39
Aを接着することにより他の断熱風導管36,36Aと
連結される。
【0066】図6に示した断熱風導管36Aは、3つ端
部の全てに連結部材39Aを装着してあるが、この断熱
風導管36Aには他の断熱風導管36,36Aの連結部
材39が設けられていない端部が連結される。また、必
ずしも前記断熱風導管36Aの3つ端部の全てに連結部
材39Aが設けられている必要はないことは勿論であ
る。
【0067】そして、機械室M内に配設された各冷却ユ
ニット25,26と店舗S内に配設されたショーケース
1との間を循環するようなされる前記供給配管23と回
収配管21の配管作業は、前記断熱風導管36,36A
の連結部材39を隣接する断熱風導管36,36Aの風
導管本体37,37Aの端部に挿入して、接着剤により
連結部材39を断熱風導管36,36Aと接着すること
により連結し、さらに、断熱風導管36,36Aの接続
部をアルミ製テープで封止させ補強をはかる。なお、こ
の断熱風導管36,36Aは天井裏のように、人目に触
れにくく、買物客の歩行や商品の搬入に邪魔にならない
ところに施すものとする。
【0068】なお、本実施形態においては、芯体38と
してステンレス等の金属部材を用いた前記断熱風導管3
6,36Aは結露のおそれがあるため、供給配管23に
は一切使用しないものとする。
【0069】また、図1に示す本実施形態においては、
ショーケース1のみでなく、冷蔵庫40をも同様にし
て、冷気発生室30からの冷却空気により冷却するよう
になっている。
【0070】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0071】まず、昼間冷却用冷却ユニット25内の冷
凍サイクル27を駆動することにより低温低圧とされた
液冷媒を配管P1を介して蓄冷槽28内に配設された蒸
発器31を循環させることにより、ポンプ32aの駆動
により蓄冷槽28内を流動している第1ブラインと熱交
換を行なって第1ブラインを−30℃〜−35℃に冷却
する。
【0072】蓄冷槽28においては、−30℃〜−35
℃に冷却された第1ブラインたる塩化カルシウム溶液に
より、塩化カルシウム溶液よりも多少高い−25℃〜−
30℃で凍結するように調整された硝酸ナトリウムと水
を主体とした調合剤(第2ブライン)が封入された前記
蓄冷部材28Aが凍結するため、前記塩化カルシウム溶
液が各ショーケース1を冷却するための冷却空気の熱交
換のために循環使用されることにより冷却の度合が多少
緩んで蓄冷部材28Aよりも温度が上昇すると、前記蓄
冷部材28Aが、今度は逆に第1ブラインたる前記塩化
カルシウム溶液を冷却する蓄冷部材28Aとして機能す
ることになる。しかも、蓄冷部材28Aは容器内の第2
ブラインが凍結しているため融解することにより熱交換
の対象物から大きな潜熱を奪うことになるので、前記冷
凍サイクル27を常に駆動し続ける必要はない。つま
り、第1ブラインたる塩化カルシウム溶液が冷気発生室
30において所定温度の冷却空気を発生させることがで
きない程の温度となった場合にのみ前記冷凍サイクル2
7を駆動させて第1ブラインたる塩化カルシウム溶液を
冷却させるとともに、配管P2に配置された開閉弁の開
閉およびポンプ32aの駆動を行って塩化カルシウム溶
液の循環を行なうようにする。
【0073】したがって、例えば、安価な深夜電力を利
用して、22時から翌日の8時までの10時間で、前記
蒸発器31内に設置されている蓄冷部材28A内の第2
ブラインたる硝酸ナトリウムと水を主体とした調合剤を
十分に凍結しておき、昼間は前記冷凍サイクル27の運
転を停止し、第1ブラインおよび第2ブラインにおける
蓄冷利用運転を行なうようにして、第1ブライン温度が
設定温度より上回った時にのみ、冷凍サイクル27を駆
動するようにすればよい。
【0074】また、前記蓄冷槽28内に、その凍結温度
を異にした複数種の第2ブラインをそれぞれ複数個の容
器に封入してなる複数種の蓄冷部材28Aを配設すれ
ば、各複数個ずつの蓄冷部材28Aの溶融温度が複数種
得られることになるため、第1ブラインたる塩化カルシ
ウム溶液から大量の熱を奪う溶融時に時間差が生じるこ
とになり、よって、長時間に亘って前記第1ブラインの
保冷を安定的に行なうことができる。
【0075】そして、前記ファン33を駆動させること
により吸引され回収配管21を介して前記冷気発生室3
0内に回収された各ショーケース1からの回収空気を、
冷気発生室30内の熱交換器29たる冷却フィンコイル
を通過する第1ブラインと熱交換させることによって冷
却する。
【0076】例えば、一方の冷気発生室30Aのみを利
用して、ショーケースの冷却用の冷却空気を製造する場
合、まず、冷気発生室30Aに開口する供給用ダンパ4
2Aと回収用ダンパ41Aとをそれぞれ開状態とすると
ともに、前記連通用ダンパ45、他方の冷気発生室30
Bに開口する供給用ダンパ42Bおよび回収用ダンパ4
1Bをそれぞれ閉状態として、回収された冷却空気を冷
気発生室30Aにのみ導くようにして再冷却を施すよう
にする。
【0077】前述したように本実施形態において前記熱
交換器29Aは、それぞれ冷却フィンコイルからなり第
1ブラインを循環させる4台の熱交換器29a,29
b,29c,29dを有している。これらの熱交換器2
9a,29b,29c,29dは、前記回収配管21の
接続された側から供給配管の接続された側へ、つまり冷
気発生室30内の空気の流通方向において上流側から下
流側へ直列状に配列されており、前記冷気発生室30A
内に配設されたサーモスタットのような温度制御手段
(図示せず)と連結されたモータ(図示せず)により図
示しない前記枝管に配設された図示しない開閉弁の開閉
が制御されて、熱交換器29a,29b…のうち、少な
くとも1台の熱交換器29に対して前記第1ブラインの
供給を行なうようにする。
【0078】例えば、前記熱交換器29a,29b,2
9c,29dのうち、冷気発生室内の空気の流通方向に
おいて上流側から3台の熱交換器29a,29b,29
cに対して第1ブラインの供給を行なう場合、冷気発生
室30Aに回収される冷却空気を前記第1ブラインの供
給が行なわれている熱交換器29a,29b、29cを
通過させ、前記熱交換器29a,29b,29cを通過
する毎に順次前記第1ブラインと熱交換を行ない、前記
第1ブラインの供給が行なわれている熱交換器29a,
29b,29cのうち最下流に配設された熱交換器29
cを通過した時点で、所望の温度に冷却されているよう
にする。
【0079】つまり、熱交換器29a,29b,29c
内に供給されている第1ブラインは全て同じ温度であ
り、ショーケースの設定温度よりも低温に冷却されてい
るものであるが、回収された冷却空気と熱交換を行なっ
た第1ブラインは、熱交換を行なった分だけ、その潜熱
を奪われているため温度が上昇する。本実施形態の場
合、潜熱の奪われた第1ブラインは、直列された各熱交
換器29a,29b,29c,内のみ流通してすぐに回
収用の配管P2から前記蓄冷槽28内へ回収されるとと
もに、各熱交換器29a,29b,29cに対して前記
蓄冷槽28において低温に冷却された新しい第1ブライ
ンが供給されるので、前記回収された冷却空気を3回、
未熱交換の第1ブラインと接触させることが可能とな
る。
【0080】例えば、+8℃前後で回収された冷却空気
を−15℃程度に冷却したい場合、冷気発生室30内で
前記熱交換器29aを通過することにより、−6℃程度
までに冷却され(1次冷却)、次の熱交換器29bを通
過することにより、−10℃程度までに冷却され(2次
冷却)、最終の熱交換器29cを通過することにより、
所望の冷却空気温度である−15℃程度までに冷却され
る(3次冷却)ようにすることができる。
【0081】前記熱交換器29として熱交換器29a,
29b,29c,29dを複数台直列させずに、それら
4台分の冷却フィンコイルを有した大型の熱交換器29
をもって代えることも可能ではあるが、その場合、回収
された冷却空気と熱交換を行なったブラインは、たとい
その潜熱が供給路の上流部で奪われたとしても、延々、
前記冷却フィンコイル内を回収用の配管P2が接続され
ている最下流部まで流れることとなり、回収された冷却
空気との熱交換の効率は悪く、さらに、潜熱を大きく奪
われた第1ブラインの最冷却にも時間とコストがかか
る。
【0082】それに比して、本実施形態の場合、前記回
収された冷却空気を未熱交換の第1ブラインと接触させ
る回数も多いので回収された冷却空気との熱交換の効率
も良く、また、空気の冷却に供された第1ブラインの前
記冷却フィンコイル内の滞在時間も短いので必要以上に
熱が奪われることがなく、第1ブラインの再冷却も効率
よく行なうことができる。
【0083】さらに、冷気発生室30で製造される冷却
空気の温度を、冷気発生室30内に配設されたサーモス
タットにより第1ブラインの供給を前記開閉弁の開閉に
より調節する他、配設された複数の熱交換器29a,2
9b…のうち、何台の熱交換器29a,29b…を用い
るかによっても調節することが可能となる。
【0084】なお、前記熱交換器29a,29b…に対
する第1ブラインの流通の制御を手動でも行なえるよう
にして、前記2台の熱交換器29a,29bをもって回
収された冷却空気を所望の冷却温度にまで冷却するよう
にしたり、前記4台の熱交換器29a,29b,29
c,29dをフル稼働させて回収された冷却空気を再冷
却するようにする等、冷却空気の温度や時間に応じて稼
働状態を変化させることも可能である。
【0085】前述した一連の熱交換器29Aの利用の仕
方は、熱交換器29Bについても同様であることはいう
までもなく、また、冷気発生室30についても、両冷気
発生室30A,30Bを冷気を発生させるために同時に
駆動させたりすることも可能であるし、あるいは、どち
らか一方の冷気発生室30を使用して通常の空気の冷却
を行ない、その一方で、他方の冷気発生室30では熱交
換器29の除霜(デフロスト)をおこなうことができ
る。なお、デフロストについては後述する。
【0086】そして、この冷却空気を供給用ダンパ42
から供給配管23を介して、その先端部が接続されたシ
ョーケース1の冷却空気供給ダクト19内に供給する。
前記冷却空気はこの冷却空気供給ダクト19を介して前
記放出口18から前記空気循環通路6内へ吹き出され
る。
【0087】このように、本実施形態においては、店舗
S側に配設されたショーケース1と機械室M側に配設さ
れた冷気発生室30との間における冷却空気の循環は、
回収配管21に配設された1台の大型のファン33によ
る冷却に供された空気の吸引によって行なうものであ
り、冷気発生室30内にはファンが配設されていないの
で、折角の冷却された空気が冷気発生室30内において
そのファンの回転により生ずる熱により加熱されてしま
うような事態を防止することができる。
【0088】つまり、この大型のファン33が回収配管
21のみに配設されていることにより、ファン33の回
転に伴い発生するファンモータの発熱による熱やファン
33の各翼と空気との摩擦熱等の様々な熱は、ショーケ
ース1から回収された回収空気にのみ作用することとな
るので、冷却空気がショーケース1に供給される前に加
熱されてしまうような不都合を防ぐことができる。ま
た、大型のファン33は機械室M側に配設されているた
め、店舗S内にファン33の回転による騒音が発生する
ことを防止することができる。また、本実施形態の冷却
装置がこのようにして店舗S側と機械室M側の空気の循
環を行なうようにしたことで、冷気発生室30内にファ
ンを一切設けないで済み、冷却空気の製造時にファンの
駆動により発生する熱で冷却空気が冷気発生室30内で
加熱されてしまうような不都合を防ぐこともできる。
【0089】前記空気循環通路6内では、ショーケース
1の商品陳列部3の前部下壁10に形成された冷却空気
吸込口11から吸引された商品陳列部3内の冷却に供さ
れた冷却空気の一部が、冷却空気回収ダクト16の前記
吸引口15から冷却空気回収ダクト16内へ回収される
とともに、残りの冷却空気は冷却空気供給ダクト19の
放出口18から供給される供給用冷却空気と混合され、
ショーケース1内の冷却に最適な温度の冷却空気に調整
される。
【0090】このとき、例えば、前記ファン13により
空気循環通路6から商品陳列部3方向へ供給される冷却
空気の総量を100とし、ショーケース本体1A内の実
際の温度により商品陳列部3において冷却に供した冷却
空気量のうち前記冷却空気回収ダクト16に回収される
空気量を30とした場合、残りの70に相当する冷却に
供した冷却空気に、冷却空気供給ダクト19から供給さ
れる回収空気量とほぼ等しい30の空気量の冷却空気を
空気循環通路6内において混合させるようにする。
【0091】また、前記冷却空気の混合の割合は、冷却
に要する時間やショーケース本体1A内の温度に合せて
変えることができるものとする。その方法として、本実
施形態においては、冷却空気回収ダクト16に配設され
た回収空気量制御弁22および冷却空気供給ダクト19
に配設された供給空気量調節弁24の開度を調節し、冷
却空気回収ダクト16からの回収冷却空気量と冷却空気
供給ダクト19からの供給冷却空気量とがほぼ等しくな
るようにして冷却空気回収ダクト16から回収されなか
った冷却空気に冷却空気回収ダクト19からの供給冷却
空気を混合すればよい。
【0092】前記回収空気量制御弁22および供給空気
量調節弁24の開度の調整は、ショーケース本体1A内
の温度に応じて前記サーモスタットに接続された回収空
気量制御弁22および供給空気量制御弁24のステップ
モータSMを駆動させることによって行なう。そして、
各ショーケース本体1A内に配設されたサーモスタット
が、ショーケース本体1A内の温度が一旦設定温度まで
下降したことを検出したら、各制御弁22,24の図示
しない弁板を閉じる方向に回動させることによって、前
記各制御弁22,24の開度を小さくし、ショーケース
1へ供給する冷却空気の量を減少させるとともに、ショ
ーケース1から回収する回収空気の量も減少させ、ショ
ーケース1内の保冷を行なう。
【0093】そして、ショーケース1内の温度が設定温
度以上に上昇した場合には、各制御弁22,24の弁板
をその開度を大きくするように開くことにより、ショー
ケース1へ供給する冷却空気の量を増大させ、ショーケ
ース1内にそれまでより多くの量の冷却空気を供給する
とともにショーケース1から回収される回収空気の量を
増大させるものとする。
【0094】前記サーモスタットは、ショーケース1の
設定温度と実際の温度との差が一例として±1℃となっ
たときに作動するように制御されており、前記冷却空気
回収ダクト16に配設された回収空気量制御弁22およ
び冷却空気供給ダクト19に配設された供給空気量調節
弁24は、前記サーモスタットと接続されている図示し
ないステップモータによりショーケース1内の温度によ
って開度を比例制御されることになる。
【0095】なお、前記各制御弁22,24は、前述し
たように開度を調節するものでなく、完全に冷気の流通
を開閉するようにオン、オフ制御なされるものとするこ
とも可能である。
【0096】また、この冷却空気回収ダクト16に配設
された回収空気量制御弁22および冷却空気供給ダクト
19に配設された供給空気量調節弁24は、それぞれを
ファンに代え、このファンの回転をオン、オフ制御した
り、あるいはファンの回転数をインバータ制御すること
も可能である。
【0097】さらに、前記制御弁22,24は、前述の
供給配管23および回収配管21にも配設し、流通する
空気量を調節するようにしてもよい。
【0098】そして、ショーケース1内では、前述のよ
うにして混合された冷却空気は、前記仕切板12に配設
されたファン13によって前記ショーケース1の商品陳
列部3の背面および上面に形成された空気循環通路6を
通り、前記商品陳列部3の冷却空気吹出口8Aから吹出
される。
【0099】前記冷却空気吹出口8Aはショーケース1
の前部上壁7に設けられているため、冷却空気はショー
ケース1の商品陳列部3の上方から下方に向かって下降
することになり、その際に商品陳列部3や商品は冷却さ
れることになる。
【0100】また、前記空気循環通路6を通過した冷却
空気の一部は、ショーケース1内の冷気が店舗S内に流
出することを防止するガイドエアとして、前記ガイドエ
ア吹出口8Bから吹出される。
【0101】そして、空気循環通路6内に設けられたフ
ァン13の吸引力によって、冷却に供せられた冷却空気
は再び前記冷却空気吸込口11から空気循環通路6内へ
回収され、前述のように、一部の冷却空気(回収用冷却
空気)は空気循環通路6内に開口する吸引口15から冷
却空気回収ダクト16内へ回収され、残りの冷却空気は
空気循環通路6内に開口する冷却空気供給ダクト19の
放出口18のすぐ下流において冷却空気供給ダクト19
の放出口18から吹出された供給用冷却空気と混合され
る。
【0102】一方、冷却空気回収ダクト16内へ回収さ
れた冷却空気は、前述のように、前記ファン33の駆動
により、冷却空気回収ダクト16、回収配管21および
蒸発器34を通って再び昼間冷却用冷却ユニット25の
冷気発生室30に戻されることになる。この時、冷気発
生室30に回収される冷却空気の総量を前記冷気発生室
30から供給配管21を通して供給される冷却空気の総
量とを等しくすることで、冷却装置は、最も効率的で消
費電力を削減した運転が行なわれることとなる。
【0103】このように、ショーケース1のショーケー
ス本体1A内に冷却空気が循環する空気循環通路6を形
成し、一部の冷却空気のみが空気循環通路6内を完全に
循環するようにし、一部の冷却空気は冷気発生室30か
ら冷却空気供給ダクト19に供給されてきたさらに低温
の冷却空気と交換することで、ショーケース本体1A内
の温度を安定的に設定温度内に保持することができる。
【0104】また、本実施形態においては、夜間、冷凍
サイクル27は第1ブラインおよび第2ブラインの蓄冷
のためのみに駆動し、各ショーケース1の冷却には寄与
しないようにもできる。
【0105】通常、夜間のショーケース1は、ショーケ
ース本体1Aに配設されロール状に形成され、引き出し
ならびに巻回を自在にされたナイトカバー5を展開し、
そのフック5Aを係止部材5Bに係止させることでショ
ーケース本体1Aの商品取出し口2の全面を覆い、商品
陳列部3をショーケース1外部と仕切るようにすること
で、商品陳列部3の冷却空気がショーケース1外部に流
出することを防ぐようにされている。
【0106】さらに、夜間においては、ナイトカバー5
により各ショーケース1の商品取出し口2を被覆すると
ともに、外気温が昼間より低下するばかりでなく人の出
入りも少なくなるため、店舗S内の温度は低温で推移し
また温度変化も少なく、ショーケース1の温度変化の幅
も小さい。よって、店舗S全体のショーケース1の温度
管理は、夜間管理用に別設した小型の蒸発器34および
小型冷凍機35により構成される夜間冷却用冷却ユニッ
ト26をもって発生させる冷却空気をもって足り、前記
大型のファン33の駆動によりこの冷却空気を冷気発生
室30を介して前記供給配管23から各ショーケース1
へ供給するようにする。このときの冷却空気の循環経路
については、前述した昼間の冷却空気の循環と同様に行
なわれるものとする。
【0107】なお、本実施形態においては夜間冷却用冷
却ユニット26を用いた冷却方法を説明したが、前記夜
間冷却用冷却ユニット26は必須のものではなく、前記
昼間冷却用冷却ユニット25をもって昼間冷却用の蓄冷
を行なうとともに夜間のショーケース1の冷却を行なう
ようにすることや、外気温の低い冬場や寒冷地では、前
記ナイトカバーの使用のみをもってショーケース本体1
Aの商品陳列部3内を保冷できることもある。
【0108】しかし、前記夜間冷却用冷却ユニット26
を配設すれば、前記昼間冷却用冷却ユニット25の蓄冷
槽28は小型のもので足りるので、前記昼間冷却用冷却
ユニット25の設置スペースを削減でき、また、電気料
金の安価な深夜電力を用いて昼間の冷却用の蓄冷を行な
うことができるので、電気料金を削減できるという利点
がある。さらに、昼間冷却用冷却ユニット25が昼間
に、万が一、故障した場合にも、バックアップとして機
能させることができるし、夏等の湿度の高い時期には、
除湿用として昼間冷却用冷却ユニット25の補助として
利用するとが可能であるという利点がある。
【0109】また、本実施形態の冷却装置において、前
記冷気発生室30の熱交換器29のデフロストを行なう
場合には、前述した配管P3に介装されているデフロス
ト用ポンプ32bおよび図示しないデフロスト用弁の操
作をもって、前記ホットブラインをデフロストを行なう
熱交換器29に対して供給するようにする。この時、デ
フロストが行なわれている冷気発生室30に接続する回
収用ダンパ41および供給用ダンパ42を閉ざすことに
より、デフロストの際に発生する暖気が冷気発生室外へ
漏洩することを防止するようにする。
【0110】さらに、デフロスト時のホットブラインの
供給は、前述の構成では、冷気発生室30を単位に行な
うものであるが、各熱交換器29a,29b…に接続さ
れる配管P3の枝管部分にそれぞれ開閉弁を設けて、冷
気発生室30内に連設される熱交換器29a,29b…
毎に行なうことも可能である。
【0111】前記冷気発生室30内には、冷気発生室3
0内で温暖な空気を循環させるためデフロスト時に駆動
させるファンを配設することも可能である。
【0112】また、前述のショーケースの冷却方法は、
冷却空気がいずれか一方の冷気発生室を通過する流通経
路を確保する場合をもって説明したが、前記ダンパ4
1,42,45の開閉制御により冷却空気が2個の冷気
発生室を順に通過する流通経路を確保することもでき
る。
【0113】ここで、一方の冷気発生室30A内にある
熱交換器29Aの霜取りを行なう際の各回収用ダンパ4
1A,41B、各供給用ダンパ42A,42Bならびに
連通用ダンパ45の開閉状態について説明する。
【0114】他方の冷気発生室30Bにおける回収用ダ
ンパ41B、42Bおよび連通孔44の連通用ダンパ4
5を閉鎖しておき熱交換器29Bの霜取りを行ない、各
29a,29b…には、ホットブラインに代えて冷却さ
れた第1ブラインを流通させる。但、熱交換器29Bに
この第1ブラインを流通させ始めた状態においては、前
記回収用ダンパ41B、供給用ダンパ42Bおよび連通
用ダンパ45はまだ閉鎖されたままである。こうするこ
とにより、前記供給配管23と連通していない冷気発生
室30内に滞留する空気があればその空気を予め冷却し
ておくことができ、前記供給用ダンパ42を開状態とし
て前記供給配管23と連通しても、冷気発生室30内に
滞留していた冷却されていない空気が供給配管23に流
れ込むことを防止することができる。
【0115】この状態においては、冷気発生室30Aに
おける回収用ダンパ41Aおよび供給用ダンパ42Aは
開いており、冷気発生室30A内における熱交換器29
Aを通過することにより熱交換して冷却された冷却空気
が供給配管23を介して各ショーケース1に供給され、
一方、回収配管21を介して各ショーケース1から冷気
発生室30A内に回収されている。
【0116】そして、冷却空気の形成に寄与していない
冷気発生室30Bの熱交換器29Bへの第1ブラインの
供給により熱交換器29Bの外周面の温度が回収配管2
1より冷気発生室30内に導入される回収空気の温度よ
り低くなったら、回収配管21と冷気発生室30B間に
位置する回収用ダンパ41Bを開くとともに、両冷気発
生室30A,30B間に位置する連通孔44の連通用ダ
ンパ45を開き、回収配管21からの回収空気を両冷気
発生室30A,30Bに導入する。
【0117】すると、冷気発生室30Bに導入された回
収空気は冷気発生室30B内の熱交換器29Bとの熱交
換により冷却された後に連通孔44を介して冷気発生室
30A内に導入され、ここで、回収用ダンパ41Aを介
して回収配管21から冷気発生室30A内に直接導入さ
れた回収空気と合流し、熱交換器29Aとの熱交換によ
りさらに冷却されたうえで供給ダンパ42Aを介して供
給配管23から各ショーケース1に供給される。
【0118】その後、ある設定時間が経過すると、熱交
換器29Aへの第1ブラインの循環を停止したうえで、
冷気発生室30Aの供給用ダンパ42Aが閉じられると
ともに冷気発生室30Bの供給用ダンパ42Bが開か
れ、両回収用ダンパ41A,41Bを介して両冷気発生
室30A,30B内に導入された回収配管21からの回
収空気は熱交換器29Aおよび/または熱交換器29B
との熱交換により冷却された上で冷気発生室30Bの供
給用ダンパ42Bを介して供給配管23に供給される。
このように、供給配管23と連通する供給用ダンパ42
が供給用ダンパ42Aから供給用ダンパ42Bに切り換
っても冷気発生室30A内の熱交換器29Aに回収空気
の一部を通過させるのは、熱交換器29Aにはまだ冷気
が残されているので、熱交換器29Aとの熱交換により
回収空気はまだ冷却されるし、逆に熱交換器29Aの着
霜は回収空気との熱交換により除去されやすくなるから
である。
【0119】このような状態において、さらにある設定
時間が経過すると冷気発生室30Aの熱交換器29Bの
みにより供給配管23に供給される冷却空気が製造され
ることになる。このようにして、冷気発生室30Aが完
全密閉状態となったら、冷気発生室30A内の熱交換器
29Aにはホットブラインが供給され、熱交換器29A
のデフロストが開始される。
【0120】前述した回収用ダンパ41A,41B、供
給用ダンパ42A,42Bおよび連通用ダンパ45の開
閉制御ならびに熱交換器29A,29Bへのブラインの
供給制御を行なって、両熱交換器29A,29Bをほぼ
交互に使用して供給配管23への冷却空気を効率よく連
続的に供給することができる。
【0121】この冷却空気の製造に供される冷気発生室
30A,30Bの切換は、デフロスト等の必要に応じて
行なうものとし、本実施形態においては2時間毎に行な
うこととした。
【0122】この方法によれば、熱交換器29のデフロ
ストのための熱源、つまり、前述した本実施形態の冷却
装置においてはホットブライン用の配管を設ける必要が
なくなり、冷却装置の構造が簡単となる。
【0123】また、前述の実施形態においては、回収空
気と熱交換を行なう熱交換器29に供給されには冷凍サ
イクルにおいて冷却されたブラインを用いる場合をもっ
て説明したが、前述したような冷気発生室30に配設さ
れる熱交換器29に供給される冷媒はブラインに限るこ
となく、冷凍サイクルの冷媒、例えば、フロンガスを用
いることも勿論可能である。その場合には、前記デフロ
ストは、熱交換器29の近傍にヒータとファンを配設
し、このファンを回転駆動させることにより、ヒータの
熱をもってデフロストを行なうように構成する。その場
合は、冷却ユニットは昼間冷却用と夜間冷却用とを別設
する必要はない。
【0124】そして、前記供給配管23と連通していな
い冷気発生室30内の複数の熱交換器29a,29b…
は、そのデフロストが完了した後で前記供給配管23と
連通する前には、その一部の熱交換器29にのみを駆動
するようにして、前記冷気発生室30内に回収される空
気を予冷するようにしてもよい。
【0125】また、前記連通用ダンパ45を開状態と
し、一方の冷気発生室30Aの回収用ダンパ41Aを開
状態とし、供給用ダンパ42Aを閉状態とするととも
に、他方の冷気発生室30Bの回収用ダンパ41Bを閉
状態とし、供給用ダンパ42Bを開状態とすることで、
冷却空気の流通経路を2つの冷気発生室30A、30B
を通過するようにして形成することもできる。
【0126】この方法は、冷却空気の製造を行なう冷気
発生室30を切換えた直後に用いる場合に特に有効な方
法であり、今まで冷却空気の製造に供していた冷気発生
室30Aの熱交換器29Aには、回収される冷却空気よ
り低温のブラインが残留し、着霜している状態となって
いる。そこで、回収された冷却空気を回収配管21から
回収用ダンパ41を通してこの今まで冷却空気の製造に
供していた冷気発生室30に回収し、この回収された冷
却空気をもって前記熱交換器29の潜熱と熱交換を行な
い、熱交換器29のデフロストを行なうとともに、回収
空気を予冷することができる。
【0127】ところで、食品管理上、前記ショーケース
1を冷凍用ショーケースとして利用する場合にはその設
定温度は−25℃程度が好ましく、また、精肉・鮮魚等
の生鮮食料品は3℃〜−3℃程度に、牛乳や豆腐等の日
配品は冷蔵庫として5℃〜10℃程度に冷却することが
好ましいといわれている。
【0128】そこで、本実施形態においては、必要な場
合には、前述した冷却ユニット26を冷凍食料品冷凍庫
用と、生鮮食料品冷凍庫・日配品冷蔵庫共用の2基用意
して、所定温度の冷却空気を所望のショーケース1に供
給配管23によって導き、ショーケース1を冷凍庫もし
くは冷蔵庫として用いるものとする。
【0129】以上述べたように、本実施形態によれば、
ショーケース1の移動を希望の位置に容易に行なうこと
ができ、機械室Mの各冷却ユニット25,26と店舗S
内のショーケース1とを連結する断熱風導管36,36
Aも簡単な作業で配管することができ、そして、従来、
ショーケース1ごとに配設されていた冷凍サイクル27
を機械室M内に一体化したため、ショーケース1自体の
製造部品が削減され、製造コストを抑えることが可能と
なる。さらに、ショーケース自体の構造が簡素化された
ことでショーケース1の設置スペースが小さくなり、店
舗Sの売場面積を有効に利用することができる。
【0130】また、冷凍サイクル27を機械室Mに集中
させたことで、冷却ユニット26の冷媒配管、排水管、
電気配線の工事も各ショーケース1毎に行う必要がなく
なり、設備費を削減することができるとともに、故障を
未然防止するメンテナンス等の運転維持費も低減させる
ことが可能となる。また、冷媒配管は機械室M中で行わ
れ、ほぼ常設的なものとなるため、従来のようにショー
ケース1の移動の際に冷媒としてのフロンガスが漏洩す
るといったことはなく、しかも、冷媒配管の距離は従来
より格段に短くなるため、冷媒配管の接続箇所も少なく
なり、冷媒のガス洩れも減少させることができる。
【0131】そして、機械室Mにおける集中制御により
各ショーケース1内のデフロストを行なう必要がないの
でショーケース1内の温度管理が良好となり、よってド
リップも起こらず、商品の品質管理も万全を期すること
ができる。
【0132】さらに、回収空気を有効利用し熱交換器2
9のデフロストを行なうとともに、着霜した熱交換器2
9の潜熱を利用し回収空気の予冷を行なうようにするこ
とで、供給空気の冷却に要する電力の消費を削減するこ
とができ、また、デフロスト用の熱源が不要となり、冷
却装置の構造を簡略にすることができる。
【0133】なお、本発明は前記実施例のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々変更することが可
能である。
【0134】例えば、前記ダンパ41,42,45の開
閉の組合わせは前述の組合わせに限らない。
【0135】
【発明の効果】このように、本発明のショーケースの冷
却方法および冷却装置によれば、隔壁を介して連設され
た冷気発生室に形成されたダンパの開閉を制御すること
で、回収空気の冷却に供する冷気発生室を簡単に選択す
ることができ、冷却空気の流通経路を一方の冷気発生室
のみを通過する冷却空気通路を構成すれば、その間に、
他方の冷気発生室のデフロストやメンテナンスを行なう
ことができるので、ショーケースの冷却が中断され、収
納される食品等の鮮度を害することも防止することがで
きる。
【0136】また、双方の冷気発生室を連通する冷却空
気通路を構成すれば、ショーケースの冷却に供した冷却
空気を有効利用して冷気発生室において熱交換器のデフ
ロストを行なうとともに、着霜した熱交換器の潜熱を利
用して回収空気の予冷を行なうようにすることで、供給
空気の冷却に要する電力の消費を削減することができ、
また、デフロスト用の熱源を不要とすることも可能とな
り、冷却装置の構造を簡略にすることができる。
【0137】そして、各冷気発生室においては、複数台
の熱交換器を一方の冷気発生室のみを通過する場合の冷
却空気通路に直列させて配設することで、ショーケース
の冷却に供される空気は、未熱交換の前記熱交換器内に
供給されるブライン等と接触させる回数を増やし、前記
冷却に供した冷却空気を効率的且つ段階的に再冷却およ
び除湿することができ、空気の冷却にかかる消費電力を
抑えることができる。
【0138】さらに、店舗側に配設されたショーケース
と機械室側に配設された冷気発生室との間における冷却
空気の循環を回収配管に配設されたファンによる冷却に
供された空気の吸引によって行なえば、折角の冷却され
た空気が冷気発生室内においてそのファンの回転により
生ずる熱により加熱されてしまうような事態を防止する
ことができる。
【0139】このようにショーケースの冷却にかかる熱
ロスを少なく抑え、経済的に冷却空気の製造を行なうこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショーケースの冷却方法を実施するた
めのショーケースの冷却装置の実施形態を示す概略説明
【図2】図1のショーケースを示す縦断面図
【図3】図1のショーケースを示す横断面図
【図4】図1のショーケースを示す平面図
【図5】図1の冷気発生室の構成を示す平面図
【図6】断熱風導管の斜視図
【図7】図6の他種の断熱風導管の斜視図
【図8】従来の冷却装置の冷気発生室の構成を示す平面
【符号の説明】
1 ショーケース 1A ショーケース本体 1B 頂壁 2 商品取出口 3 商品陳列部 3A 商品収納部 4 棚板 5 ナイトカバー 5A フック 5B 係止部材 6 空気循環通路 7 上壁 8A 冷却空気吹出口 8B ガイドエア吹出口 9 背壁 10 下壁 11 冷却空気吸込口 12 仕切板 13 ファン 14 冷却空気供給通路 15 吸引口 16 冷却空気回収ダクト 17 水平部 18 放出口 19 冷却空気供給ダクト 20 水平部 21 回収配管 22 回収空気量制御弁 23 供給配管 24 供給空気量制御弁 25 昼間冷却用冷却ユニット 26 夜間冷却用冷却ユニット 27 冷凍サイクル 28 蓄冷槽 28A 蓄冷部材 29 熱交換室 30 冷気発生室 31 蒸発器 32 ポンプ 33 ファン 34 蒸発器 35 小型冷凍機 36,36A 断熱風導管 37,37A 風導管本体 38,38A 芯体 39 連結部材 40 冷蔵庫 41 回収用ダンパ 42 供給用ダンパ 43 隔壁 44 連通孔 45 連通用ダンパ

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ複数の冷却機器と供給配管およ
    び回収配管を介して連通可能とされるとともに連通部を
    介して相互に連通可能とされ、回収配管を介して各冷却
    機器から回収した冷却空気を熱交換器により冷却して供
    給配管を介して各冷却機器に供給する2個の冷気発生室
    を有し、一方の冷気発生室を交互且つ選択的に前記供給
    配管に連通し、かつ、この冷気発生室と他方の冷気発生
    室の少なくとも一方を前記回収配管に連通し、前記供給
    配管との連通が遮断されている冷気発生室が前記回収配
    管に連通している場合には前記連通部を開放するように
    、前記供給配管と連通する冷気発生室を切換えた後に
    一次的に両冷気発生室を前記回収配管と連通せしめると
    ともに前記連通部を開放し、その後、前記供給配管と連
    通していない冷気発生室と前記回収配管との連通を遮断
    するとともに前記連通部を遮断するようにしたことを特
    徴とする冷却機器の冷却方法。
  2. 【請求項2】 前記供給配管と連通していない冷気発生
    室の前記回収配管との連通を遮断するとともに前記連通
    部を遮断した状態において、この冷気発生室内の熱交換
    器のデフロストを行なうことを特徴とする請求項1に
    載の冷却機器の冷却方法。
  3. 【請求項3】 前記供給配管と連通している冷気発生室
    内の熱交換器を駆動し、前記供給配管と連通していない
    冷気発生室内の熱交換器は前記供給配管と連通する前に
    駆動を開始することを特徴とする請求項1または請求項
    に記載の冷却機器の冷却方法。
  4. 【請求項4】 前記冷気発生室から前記供給配管に供給
    される冷却空気と前記回収配管から冷気発生室に回収さ
    れる冷却空気量とをほぼ等しくしたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の冷却機器の
    冷却方法。
  5. 【請求項5】 冷却空気吹出口および冷却空気吸込口を
    それぞれ有する複数の冷却機器と、 各冷却機器から隔離して設置され冷媒を冷却する冷凍サ
    イクルと、 前記冷凍サイクルとそれぞれ接続され空気との熱交換を
    行って各冷却機器冷却用の冷却空気を発生させる熱交換
    器をそれぞれ内蔵する2個の冷気発生室と、 開閉可能とされたダンパおよびこのダンパを開閉制御す
    る開閉手段を有し両冷気発生室間における冷却空気を相
    互に連通可能とした連通部と、 前記各冷気発生室の空気流通方向における下流側と接続
    されている供給配管であって、開閉可能とされたダンパ
    およびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有し、前記
    冷気発生室において製造された冷却空気を前記各冷却機
    器の冷却空気吹出口から吹出すように供給する供給配管
    と、 前記各冷気発生室の空気流通方向における上流側と接続
    されている回収配管であって、開閉可能とされたダンパ
    およびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有し、前記
    各冷却機器の冷却空気吸込口から冷却機器の冷却に供さ
    れた冷却空気を前記冷気発生室の熱交換器に通過させる
    ために回収する回収配管と、 前記冷気発生室、供給配管、回収配管、各冷却機器を含
    む閉管路に冷却空気を循環させる少なくとも1つのファ
    ンとからなり、 前記各熱交換器には前記冷凍サイクルの冷媒が供給され
    ることを特徴とする 冷却機器の冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記各熱交換器にはデフロスト用のヒー
    タが配設されていることを特徴とする請求項に記載の
    冷却機器の冷却装置。
  7. 【請求項7】 冷却空気吹出口および冷却空気吸込口を
    それぞれ有する複数の冷却機器と、 各冷却機器から隔離して設置され冷媒を冷却する冷凍サ
    イクルと、 前記冷凍サイクルとそれぞれ接続され空気との熱交換を
    行って各冷却機器冷却用の冷却空気を発生させる熱交換
    器をそれぞれ内蔵する2個の冷気発生室と、 開閉可能とされたダンパおよびこのダンパを開閉制御す
    る開閉手段を有し両冷気発生室間における冷却空気を相
    互に連通可能とした連通部と、 前記各冷気発生室の空気流通方向における下流側と接続
    されている供給配管であって、開閉可能とされたダンパ
    およびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有し、前記
    冷気発生室において製造された冷却空気を前記各冷却機
    器の冷却空気吹出口から吹出すように供給する供給配管
    と、 前記各冷気発生室の空気流通方向における上流側と接続
    されている回収配管であって、開閉可能とされたダンパ
    およびこのダンパを開閉制御する開閉手段を有 し、前記
    各冷却機器の冷却空気吸込口から冷却機器の冷却に供さ
    れた冷却空気を前記冷気発生室の熱交換器に通過させる
    ために回収する回収配管と、 前記冷気発生室、供給配管、回収配管、各冷却機器を含
    む閉管路に冷却空気を循環させる少なくとも1つのファ
    ンとからなり、 前記熱交換器には前記冷凍サイクルにより冷却されたブ
    ラインが供給されることを特徴とする 冷却機器の冷却装
    置。
  8. 【請求項8】 前記熱交換器にはデフロスト用のホット
    ブラインが供給されることを特徴とする請求項に記載
    の冷却機器の冷却装置。
  9. 【請求項9】 冷気発生室に配設された前記熱交換器
    は、各冷気発生室の空気流通方向に直列配置された複数
    の熱交換器から構成されていることを特徴とする請求項
    乃至請求項のいずれか1項に記載の冷却機器の冷却
    装置。
  10. 【請求項10】 前記供給配管と連通していない冷気発
    生室内の複数の熱交換器は前記供給配管と連通する前に
    はその一部のみが駆動されるようになっていることを請
    求項乃至請求項のいずれか1項に記載の冷却機器の
    冷却装置。
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