JP3611424B2 - 冷蔵空調装置および冷蔵空調方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショーケース、冷蔵庫、自動販売機などの冷却機器の冷却と室内空気の冷房などの空気調和を兼ねた冷蔵空調装置および冷蔵空調方法に係り、特に、大型店舗に設置される冷凍用または冷蔵用のショーケース、冷蔵庫などの冷却機器の冷却とその大型店舗内の空調とを一手に行うことを可能とした冷蔵空調装置および冷蔵空調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、大型店舗に配設されるショーケースは、例えば別設された機械室に配置された冷却ユニットの圧縮機から配管を通じて送られる高温高圧の冷媒をショーケース内の蒸発器においてショーケースの商品陳列部に供給される空気と熱交換することにより冷却空気を発生させ、その冷却空気をもってショーケースの商品陳列部を冷却するようにしていた。
【0003】
しかし、蒸発器などの冷却ユニットの一部を有するショーケースが占める売場面積は決して小さくなく、昨今の需要に応ずるべく冷凍食品を陳列するためのショーケースや、冷蔵食品用のショーケースを数多く配設しなけばならない状況を鑑みると、商品収納量を保ったまま、または増やした状態で、ショーケース自体の小型化をはかる必要性があること、また、高温高圧の冷媒をショーケースに送るための配管は、その配管の連結を熔接やねじにより行った場合に、その連結箇所からフロンガスなどからなる冷媒が漏洩することがあり、環境問題にも影響すること、 ショーケースの設置には、冷媒配管工事や排水管工事、電気工事などの大掛かりな工事が必要であり、そして、一旦、ショーケースを設置した後は、排水管の確保や電気配線などの関係上、ショーケースの大幅な移動がしにくく、ショーケースの配置替えを行おうとすると、大規模な工事が必要となるため、その費用も高額なものとなることなどの問題点があった。
【0004】
そこで、近年、出願人は、別設された機械室内に冷凍サイクルの冷媒またはその冷媒によって冷却されたブラインが供給される熱交換器を配設して空気との熱交換を行うようにした冷気発生装置を設け、この冷気発生装置において低温の冷却空気を発生させ、店舗内に設置されたショーケースへ供給用の風導管をもってその冷却空気を供給し、ショーケース内では前記風導管を介して供給される冷却空気量を調節することでショーケース内温度の調整を行なうとともに、ショーケース内の冷却に供された冷却空気を回収用の風導管を介して前記冷気発生装置へ回収し、その回収空気を再冷却するというショーケースや冷蔵庫などの冷却機器の冷却方法および冷却装置を開発している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前記ショーケースが陳列される店舗は、夏期にあっては冷房が施され、冬期にあっては暖房が施されており、この店舗の冷暖房に供される空調設備は、店舗の規模に比例して大型のものが必要とされるのが常である。
【0006】
しかしながら、前述のように、売り場面積を少しでも広く確保することが要求される現実を鑑みるに、前記店舗の空調設備においても小型化をはかる必要性がある。
【0007】
そして、前記空調装置としては、前記冷却機器の冷却装置にも配設した冷凍サイクルを使用するものがほとんどであり、また、店内の空調装置は閉店中である深夜にはあまり駆動されないのが実状である。
【0008】
そこで、前記冷却機器の冷却装置の一部を利用して集中的な制御を行うことが可能となれば、同じような冷凍サイクルを用いた冷却機器の冷却装置と店舗の空調装置とを併設するまでもなく、店舗の空調装置を独立して複数配設するよりも効率的かつ経済的に冷暖房を施すことができ、そのことは、前記冷却機器の冷却装置における排熱や低温の冷媒、冷却されたブラインなどを有効利用することに繋がる。また、深夜に空調装置が使用されないということは、深夜には冷凍サイクルの負荷が小さいことを意味するので、昼間の冷蔵や空調のために深夜電力を利用しやすいといえる。
【0009】
本発明は、前述した点に鑑みなされたもので、冷却機器の冷却および店舗など室内の空調を1台の装置で集中的に制御することができる冷蔵空調装置および冷蔵空調方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明に係る冷蔵空調装置は、冷却空気吹出口および冷却空気吸込口をそれぞれ有する複数の冷却機器と、冷媒に状態変化を生じさせるようにして循環する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却する熱交換器と、冷却された前記冷却ブラインを蓄冷する蓄冷槽と、蓄冷された冷却ブラインとの熱交換により冷却空気を発生させる冷気発生装置とを備える冷却機器の冷却システムと、室内に配設され空調用ブラインとの熱交換により所望の温度空気を発生させる少なくとも1つの空調ユニットを備える空調システムとからなる冷蔵空調装置であって、前記冷却システムにより前記冷却空気の発生に供せられた前記冷却ブラインと、前記空調システムで用いられる空調用ブラインとの熱交換を行う冷房用熱交換器を備えることを特徴とする。
また、前記空調システムは、前記冷却システムにおける冷凍サイクルの高温冷媒と前記空調用ブラインとの熱交換を行う排熱熱交換器と、前記冷房用熱交換器及び前記排熱熱交換器のいずれか一方と選択的に接続され、前記空調用ブラインの温度調節を行うブライン温度調節槽とを備えたことを特徴とする。
また、前記冷房用熱交換器は、前記冷却ブラインの循環経路において、冷気発生装置から蓄冷槽への経路途中に配設されていることを特徴とする。
また、前記空調システムは、前記排熱熱交換器と前記ブライン温度調節槽との間のブライン循環経路に、前記排熱熱交換器により加熱された空調用ブラインの熱エネルギを蓄熱材に蓄熱する蓄熱槽を配設したことを特徴とする。
また、前記空調システムは、前記排熱熱交換器および前記蓄熱槽を循環するブラインとして専用の暖房用ブラインを使用するとともに、水を加熱するボイラを配設し、該ボイラにより加熱された温水と前記暖房用ブラインとを熱交換する補助熱交換器を配設したことを特徴とする。
また、前記冷却システムは、前記蓄冷槽から前記冷気発生装置へ前記冷却ブラインを循環させる循環経路に、蓄冷された前記冷却ブラインと前記冷凍サイクルの冷媒との熱交換を行い、冷却ブラインをさらに冷却するための第1追加冷却用熱交換器を配設することを特徴とする。
また、前記空調システムは、前記ブライン温度調節槽へ供給される空調用ブラインと前記冷却システムにおける冷凍サイクルの冷媒との熱交換を行い、前記空調用ブラインをさらに冷却するための第2追加冷却用熱交換器を配設したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の冷蔵空調装置。
また、前記冷却システムの各冷却機器にて冷却に供した空気を前記冷気発生装置に回収する回収配管に、空調用冷気吐出ユニットと室内空気吸入ユニットとをそれぞれ分岐接続し、これらの空調用冷気吐出ユニットと室内空気吸入ユニットとに、空気流量を相互に比例制御しうる弁部材をそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る冷蔵空調方法は、各冷却機器から隔離して配設された冷却源にて冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却した後、前記冷却ブラインを蓄冷槽において蓄冷し、蓄冷された前記冷却ブラインと前記各冷却機器から回収された回収空気との熱交換により冷却機器用の冷却空気を製造するとともに、前記冷却空気の製造に供せられた冷却ブラインとの熱交換により空調用ブラインを冷却し、冷却された前記空調用ブラインと室内空気との熱交換により室内空調用の冷却空気を製造することを特徴とする。
また、前記蓄冷槽に蓄冷された前記冷却ブラインを、その循環経路において冷気発生装置に供給される前に前記冷凍サイクルの冷媒と再び熱交換させて追加冷却させることを特徴とする。
また、前記空調用ブラインを、前記冷凍サイクルの冷媒と熱交換させて追加冷却させることを特徴とする。
また、各冷却機器から隔離して配設された冷却源にて冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却した後、前記冷却ブラインを蓄冷槽において蓄冷し、蓄冷された前記冷却ブラインとの熱交換により冷却機器用の冷却空気を製造するとともに、室内空調のための冷却空気あるいは加熱空気を選択的に製造するため、前記冷却空気の発生に供せられた冷却ブラインとの熱交換により空調用ブラインを冷却し、冷却された前記空調用ブラインとの熱交換により所望の温度空気を製造するか、あるいは、前記冷却源の冷凍サイクルにて高温とされた冷媒との熱交換により暖房用ブラインを高温に加熱した後、この暖房用ブラインとの熱交換により前記空調用ブラインを加熱し、加熱された前記空調用ブラインとの熱交換により所望の温度空気を製造することを特徴とする。
また、前記暖房用ブラインを、その循環経路において前記空調用ブラインとの熱交換に供される前にボイラにより加熱された温水と熱交換して追加加熱することを特徴とする。
また、各冷却機器から隔離して配設された冷却源にて冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却した後、前記冷却ブラインを蓄冷槽において蓄冷し、蓄冷された前記冷却ブラインと冷却機器から回収配管を介して冷気発生装置内に回収された回収空気との熱交換により所望の温度で各冷却機器に供給配管を介して供給される冷却機器用の冷却空気を製造するとともに、室内空調のための冷却空気を製造するため、前記冷却空気の製造に供せられた冷却ブラインとの熱交換により空調用ブラインを冷却し、冷却された前記空調用ブラインと室内空気との熱交換により所望の温度空気を製造するか、あるいは、前記回収配管に分岐接続された空調用冷気吐出ユニットにより室内に前記回収配管内の冷却空気を供給し、この室内に供給した冷却空気とほぼ等量の室内空気を前記回収配管に分岐接続された室内空気吸入ユニットにより前記回収配管内に回収することを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冷蔵空調方法が適用される冷蔵空調装置の一実施形態の概略を示す図1を参照して説明する。
【0047】
図1に示すように、スーパーマーケットなどの店舗S内には、冷却機器の一例としての複数のショーケース1が設置されている。
【0048】
前記各ショーケース1が設置されている店舗S側と隔離した機械室M側には、前記各ショーケース1の商品陳列部を昼間に冷却するための昼間冷却用冷凍サイクル2、この昼間冷却用冷凍サイクル2によって冷却された冷媒と熱交換することにより冷却された第1ブラインの保冷を行なう蓄冷槽3、前記第1ブラインおよび散布される冷却液と周囲の被冷却媒体との熱交換を行うことにより冷却空気を発生させる冷気発生装置4、前記被冷却媒体と熱交換を行なった冷却液に含まれる水分を蒸発させる水分除去装置(図1には図示せず)、および、前記ショーケース1の商品陳列部を夜間に冷却するための夜間冷却用冷凍サイクル5が配設されている。
【0049】
前記昼間冷却用冷凍サイクル2は、冷凍機本体2A内に配設されている圧縮機(図示せず)、凝縮器2B、膨脹部材2Cおよび蒸発器(図示せず)からなり、これらの圧縮機、凝縮器2B、膨脹部材2Cおよび蒸発器は冷媒に状態変化を生じさせるようにして循環させるための配管12,12により順次接続されている。本実施形態において、前記蒸発器は熱交換器6内に配設されており、この熱交換器6は、ポンプ7を有する2本の配管14,14により前記蓄冷槽3と接続されている。そして、熱交換器6において、前記配管14,14を循環する蓄冷槽3に貯留された比較的低温でも凍結しない第1ブラインを、前記昼間冷却用冷凍サイクル2によって冷却された冷媒と熱交換を行なうことにより冷却するようになっている。
【0050】
つまり、昼間冷却用冷凍サイクル2内において、冷媒は前記膨張部材2Cを通過することにより低温低圧の気液混合状態とされ、この状態において前記冷媒を循環させる配管12により前記熱交換器6の蒸発器に供給されるようになっており、この冷媒によって第1ブラインの冷却を施すことになる。なお、前記第1ブラインとしては、粘性が出にくい特性を有する塩化カルシウム溶液を用いるか、あるいはエチレングリコール溶液を用いることが望ましい。
【0051】
以下、塩化カルシウム溶液を用いた場合をもって説明する。
【0052】
前記第1ブラインが貯留される蓄冷槽3内には、第2ブライン、例えば硝酸ナトリウムと水を主体とし、冷却された前記第1ブラインより若干高い温度で凍結するようにこれにその他の材料を調合した調合剤を容器内に封入した図示しない複数の蓄冷部材が外周に沿って第1ブラインが流通しうるように相互に間隔を隔てて配設されている。
【0053】
また、前記冷気発生装置4内には、図2に示すように、熱交換器としての冷却フィンコイル51、後述する冷却液の散布ノズル52および貯留槽53がそれぞれ配設されている。
【0054】
そして、前記蓄冷槽3は、前記冷気発生装置4内に配設されている前記冷却フィンコイル51と第1ブラインを循環させるための2本の配管18,18により接続されており、前記第1ブラインは、配管18に配設されたポンプ8により蓄冷槽3および冷気発生装置4間を循環するようになっている。
【0055】
前記冷気発生装置4についてさらに詳細に説明すると、図2に示すように、前記冷気発生装置4内には、ジグザグ状に複数回折り返すようにして配設された熱交換器としての冷却フィンコイル61,61…が、前記回収空気の流通方向に沿うように配列して収納されている。そして、冷気発生装置4の天井近傍で前記冷却フィンコイル61の上方には、冷却液を冷気発生装置4内に散布するとともに前記冷却フィンコイル61に対して被着させるための複数の散布ノズル62,62…が配設されている。
【0056】
さらに、前記冷気発生装置4の底部には、散布ノズル62から散布された前記冷却液を回収して貯留する貯留槽63が形成されている。前記貯留槽63には、冷却液供給手段としての散布用ポンプ65を有する散布用配管64の一端部が接続されており、前記散布用配管64の他端部は、前記散布ノズル62に接続されている。
【0057】
ここで、前記冷却液は、冷気発生装置4に回収される回収空気に含まれる湿気を吸収するとともに前記冷却フィンコイル61の外周面に被着することにより前記冷却フィンコイル61の着霜を防止することを目的に散布される液剤であり、例えば、プロピレングリコールや塩化リチウムのような高い吸湿性と熱伝導率を有するとともに、凍結点と粘性が低い液体を主となる液剤として用いる。特に、前記プロピレングリコールは食品添加物として公定されているので、食品衛生上からも、食品に直接的または間接的に当る冷却空気の製造には適しており、また、価格的にも安いとう利点を有している。本第1実施形態においては、このプロピレングリコールを主とし、それに酸化防止剤等の食品添加剤を添加した冷却液を用いた場合により説明する。なお、冷却液は冷却フィンコイル61との熱交換により冷却されているので、冷却液と回収空気との熱交換により回収空気を冷却するものである。
【0058】
また、前記冷気発生装置4の近傍には、前記冷却液に含まれる水分を蒸発させる水分除去装置66が配設されている。この水分除去装置66内の熱交換室67の上方には、加熱された状態で水分除去装置66に回収される冷却液(以下、回収冷却液という)を均一に散布するための複数の散布ノズル68,68…と、この散布ノズル68,68…から散布される回収冷却液の放出を阻止し蒸気のみを室外に放出するエリミネータ69が配設されており、前記熱交換室57の下方には回収冷却液の蒸発用貯留槽70が配設されている。
【0059】
前記蒸発用貯留槽70には、水分除去のために水分除去装置66内の回収冷却液の一部を繰り返し散布ノズル68から散布するために循環させる濃縮循環ポンプ72を有する散布用配管71の一端部が接続されており、この散布用配管71の他端部は前記散布ノズル68に接続されている。
【0060】
そして、前記冷気発生装置4と水分除去装置66は、前記冷却液を循環させる配管73,73により接続されている。前記配管73のうち、冷気発生装置4から水分除去装置66へ前記冷却液を循環させる配管73Aは、前記冷気発生装置4の貯留槽63にその一端部が接続されており、その他端部は循環ポンプ74、熱交換器75A,75B,75Cをそれぞれ介して前記散布用配管71に接続されている。一方、水分除去装置66から冷気発生装置4へ前記冷却液を循環させる配管73Bは、前記水分除去装置66の蒸発用貯留槽70にその一端部が接続されており、その他端部は前記熱交換器65Aを介して前記冷気発生装置4の貯留槽63に接続されている。
【0061】
また、前記冷気発生装置4の貯留槽63には、冷却液内に浸漬されることにより通電される図示しない電極棒が配設されており、この電極棒により貯留槽63に貯留される冷却液の液面制御を行ない、液面の上昇・下降に合せて前記濃縮循環ポンプ72や循環ポンプ74の駆動、さらには前記各配管71,73A,73Bに配設された各開閉弁76の開閉を行なうようになされている。
【0062】
ところで、前記熱交換器75Aにおいては、前記配管73Aを流れる冷却空気の製造に供された冷却液が、前記配管73Bを流れる水分除去装置66において加熱されることにより冷却液に含まれた水分を除去され濃縮された冷却液と熱交換を行なうように構成されている。また、前記各熱交換器75B,75Cにおいては、前記熱交換器75Aを通過したことにより加熱された冷却液が、例えば前記冷凍サイクル2,5において発生した排熱や店舗内用空調装置の排熱とそれぞれ熱交換を行ない、徐々に高温に加熱されるように構成されている。
【0063】
図1の冷蔵空調装置に戻って、前記冷却ブラインの循環経路となる前記配管18の前記蓄冷槽3から冷気発生装置4への経路途中には、蓄冷された前記第1ブラインと前記昼間冷却用冷凍サイクル2の冷媒との熱交換を行うための蒸発器を有する第1追加冷却用熱交換器9が配設されている。一方、前記第1追加冷却用交換器9と前記冷凍サイクル2との間には、前記低温とされた冷媒を循環させるための第1追加冷却用冷媒配管10が配設されており、この冷媒配管10の前記第1追加用熱交換器9の上流側の前記冷媒配管10には膨張部材2Cが配設されている。
【0064】
また、前記昼間冷却用冷凍サイクル2の図示しない圧縮機は、通常は、深夜電力を利用して駆動され、蓄冷槽3内の蓄冷部材を凍結させることにより熱エネルギを蓄積し、この蓄積した熱エネルギを昼間の冷却に使用するものであるが、昼間の冷却中に冷気発生装置4内に配設されたサーミスタのような温度検出手段(図示せず)によってもその駆動を制御されるようになっている。すなわち、前記圧縮機は、例えば、冷気発生装置4内に配設された図示しない温度検出手段が検知した冷気発生装置4内における発生冷気の温度が上限設定温度より上昇した場合に、圧縮機の駆動を開始するとともに、昼間には常時駆動されている配管18のポンプ8のほか配管14のポンプ7の駆動を開始する。すると、熱交換器6において冷媒により冷却された配管14内の第1ブラインが蓄冷槽3を介して配管18に供給され、熱交換器9において再度冷媒と熱交換されてさらに冷却されたうえで冷気発生装置4に供給されることになる。
【0065】
なお、前記温度検出手段が冷気発生装置4内の下限設定温度を検知したら、圧縮機の駆動を停止するとともに、配管14のポンプ7の駆動を停止し、ポンプ8のみの駆動を継続し、蓄冷槽3および冷気発生装置4間における第1ブラインの流通経路を確保するように構成されている。
【0066】
さらに、本実施形態の冷蔵空調装置は、夜間にショーケース1などを冷却するために用いられる夜間冷却用冷凍サイクル5を有している。この夜間冷却用冷凍サイクル5は、夜間にショーケース1などを冷却するためのものであるが、夜間は昼間と比較して外気温が比較的低いため、冷凍機本体5A内に配設されている圧縮機(図示せず)などの冷凍能力は前記昼間冷却用冷凍サイクル2のほぼ半分程度とされている。また、この夜間冷却用冷凍サイクル5には、その配管11の膨張部材5Cの下流側の冷媒と、循環する第1ブラインとの熱交換を行う熱交換器13を有している。この熱交換器13は、前記冷気発生装置4内に配設されている前記冷却フィンコイル61と第1ブラインを循環させるための2本の配管19,19により接続されており、前記第1ブラインは、配管19に配設されたポンプ15により熱交換器13および冷気発生装置4間を循環するようになっている。
【0067】
ところで、冷気発生装置4には、前記各ショーケース1と連通する回収配管16の開口部(図示せず)が接続されており、各ショーケース1の冷却に供された回収空気をファン16Fの駆動により前記冷気発生装置4の空気流通方向における最上流側に回収するようになっている。また、前記冷気発生装置4の空気流通方向における最下流側には、前記冷気発生装置4内において冷却された冷却空気をファン17Fの駆動により前記各ショーケース1に供給するための供給配管17の開口部(図示せず)が接続されている。
【0068】
そして、前記ショーケース1と、昼間冷却用冷凍サイクル2、蓄冷槽3、冷気発生装置、夜間冷却用冷凍サイクル5、回収配管16および供給配管17によりショーケース1の冷却システムを構成している。
【0069】
また、本実施形態の冷蔵空調装置は、前記冷却システムのほかに、室内の冷房、暖房を制御する室内空調システムを有している。
【0070】
前記室内空調システムは、例えば、ショーケース1が配設される店舗S内やその他の事務室などに配設され空調用ブラインとの熱交換により所望の温度の空調空気を発生させる複数の空調ユニット20を有している。前記各空調ユニット20は、内部を空調用ブラインが通過する図示しない熱交換用のコイルと、このコイルに対して熱交換の対象となる室内空気を供給するインバータ制御されるファンとを有するものであり、前記コイル内を循環する空調用ブラインとファンの回転数により制御された量の室内空気とを熱交換させることにより、所望の温度の空気を製造するように構成されている。
【0071】
また、前記室内空調システムは、各空調ユニット20へ供給する前記空調用ブラインの温度調節を行うブライン温度調節槽21を有しており、このブライン温度調節槽21と前記各空調ユニット20とは、空調用ブラインを各空調ユニット20に供給するためのポンプ23を備えた供給配管22と、各空調ユニット20において空調に供した空調用ブラインをブライン温度調節槽21に回収する回収配管24とにより接続されている。なお、前記空調用ブラインとしては、塩化カルシウム溶液あるいはエチレングリコール溶液などを用いることが望ましい。さらに、前記ブライン温度調節槽21は、空調用ブラインを貯留させ、内部に配設された攪拌用ファン(図示せず)を作動させつつ、図示しないサーミスタにより貯留する空調用ブラインの温度管理を行うように構成されている。
【0072】
一方、前記冷気発生装置4から前記蓄冷槽3に冷却ブラインを還流する前記配管18には、冷却ブラインと空調用ブラインとの熱交換を行う冷房用熱交換器25が配設されており、この熱交換器25と前記ブライン温度調節槽21との間は、ポンプ27を一方に備えた2本のブライン配管26により接続され、ポンプ27の駆動により前記熱交換器25と前記ブライン温度調節槽21との間において空調用ブラインを循環させるようになっている。なお、本実施形態において、前記冷房用熱交換器25を前記冷却ブラインの循環経路となる前記配管18の前記冷気発生装置4から蓄冷槽3への還流経路途中に配設したのは、ショーケース1の冷却に供する冷却空気を製造するために、十分冷却された第1ブラインを優先的に使用し、その後、若干温度の上昇した第1ブラインの余冷をもって空調用の冷却空気を製造することとしても、その製造される温度調節空気の設定温度を勘案したとしても十分であるからである。
【0073】
他方、前記第1追加冷却用交換器9と前記冷凍サイクル2との間に形成されている第1追加冷却用冷媒配管10からは、冷媒循環用のポンプ29を備えた他の冷媒配管28が分岐しており、この冷媒配管28には、冷媒と空調用ブラインとの熱交換を行う追加冷却用熱交換器30が配設されている。この熱交換器30と前記ブライン温度調節槽21との間は、ポンプ32を一方に備えた2本のブライン配管31により接続され、ポンプ32の駆動により前記熱交換器30と前記ブライン温度調節槽21との間において空調用ブラインを循環させるようになっている。
【0074】
前記両熱交換器25,30は、各空調ユニット20が冷房運転を行う際に空調用ブラインを冷却するために用いられる熱交換器であるが、各空調ユニット20が暖房運転を行う際には、空調用ブラインを加熱する必要がある。
【0075】
このため、前記昼間冷却用冷凍サイクル2において圧縮機を経由して高温高圧とされた冷媒を液化するために凝縮器2Bに導く配管12Aの途中には、冷媒と暖房用ブラインとの熱交換を行い暖房用ブラインを加熱する排熱熱交換器33が配設されている。また、前記排熱熱交換器33において冷媒と熱交換を行う暖房用ブラインを循環させる配管34が形成されており、この配管34には、前記排熱熱交換器33の下流側から、第1開閉弁35、温水との間で熱交換を行う補助熱交換器36、空調用ブラインとの間で熱交換を行う暖房用熱交換器37、第2開閉弁38、暖房用ブラインの熱エネルギを蓄熱材に蓄熱する蓄熱槽39、および、この配管34に沿って暖房用ブラインを循環させるポンプ40がそれぞれ設けられている。
【0076】
なお、前記蓄熱槽39の構成は、前記蓄冷槽と同様とされている。また、暖房用ブラインの材質は空調用ブラインと同様であるが、暖房用ブラインは暖房のみに使用されることにより空調用ブラインと比べて劣化しやすいため、暖房用ブラインが直接ブライン温度調節槽21に到達しないようにしている。
【0077】
前記配管34には、前記排熱熱交換器33の下流側と前記蓄熱槽39の上流側とを連通する短絡配管41が接続されており、この短絡配管41にも開閉弁42が設けられている。
【0078】
前記配管34の両開閉弁35,38と前記短絡配管41の開閉弁42とは、両開閉弁35,38が開放されているときには開閉弁42は閉鎖され、両開閉弁35,38が閉鎖されているときには開閉弁42は開放されているというように、暖房運転時には相互に開閉状態を逆となるように制御されている。
【0079】
また、前記補助熱交換器36には、ボイラ43により加熱された温水を前記配管34内の暖房用ブラインとの熱交換に供するための配管44が接続されており、この配管44には、温水を循環させるためのポンプ45が設けられている。前記ボイラ43は、前記蓄熱槽39内の蓄熱材が有する熱エネルギでは暖房用熱源として不足しているときに熱エネルギを補うために使用されるものである。
【0080】
さらに、前記暖房用熱交換器37と前記ブライン温度調節槽21との間には、空調用ブラインを循環させるためのポンプ47を備えた配管46が配設されている。
【0081】
さらに、本実施形態の冷蔵空調装置は、前記ショーケース1からその冷却に供した空気を回収する前記回収配管16に空調用配管51が分岐させるようにして接続されており、この空調用配管51の端部は、ファンを有し前記ショーケース1から回収した冷却空気を店舗S内に吐出させるように店舗S内に配設された空調用冷気吐出ユニット52に接続されている。また、前記回収配管16の前記空調用配管51との分岐と前記冷気発生装置4との間には、さらに回収空気補充用配管53が接続されており、その回収空気補充用配管53の他端部には、前記店舗S内の空気を回収するために前記店舗S内に配設された室内空気吸入ユニット54に接続されている。前記空調用配管51、回収空気補充用配管53、前記回収配管16の前記空調用配管51の分岐点と回収空気補充用配管53の分岐点との間には、図1に示すようにダンパ55が配設されている。これらのダンパ55は弁部材の一例として配設されており、店舗S内の温度に合わせて前記回収空気の吐出量を制御し、また、その吐出量に比例させて前記店舗S内から回収する空気量を制御するように構成されている。なお、前述したブライン温度調節槽21や各空調ユニット20を設けずに、前記回収配管16からの冷却空気のみを空調用冷気吐出ユニット52から吐出するとともに、ほぼ等量の室内空気を室内空気吸入ユニット54から吸入するようにしても簡略的な空調システムを構成することができる。
【0082】
つぎに、前述した冷蔵空調装置を用いた冷蔵空調方法について、ショーケースの冷却空気を製造し、ショーケースの冷却を行うとともに、ショーケースが配設された店舗S内の冷房を行うべく、空調用の冷却空気を製造する場合から説明する。
【0083】
まず、昼間冷却用冷凍サイクル2を駆動することにより低温低圧とされた液冷媒を配管12を介して熱交換器6としての蒸発器に循環させることにより、ポンプ7の駆動によって前記蓄冷槽3から配管14内を循環する第1ブラインと熱交換を行ない、前記第1ブラインを−30℃〜−35℃に冷却する。
【0084】
蓄冷槽3においては、このようにして−30℃〜−35℃に冷却された第1ブラインにより、この第1ブラインよりも多少高い−25℃〜−30℃で凍結するように調整された第2ブライン(例えば、前記第1ブラインを塩化カルシウム溶液とすると、第2ブラインは硝酸ナトリウムと水を主体とした調合剤)が封入された前記蓄冷部材を凍結させる。前記蓄冷部材は、前記第1ブラインが各ショーケース1を冷却するための冷却空気の熱交換のために循環使用されることにより冷却の度合が多少緩んで前記蓄冷部材よりも温度が上昇した場合に、今度は逆に第1ブラインたる前記塩化カルシウム溶液を冷却するように機能することになる。
【0085】
容器内の第2ブラインが凍結した蓄冷部材は、その第2ブラインが融解し続ける間は熱交換の対象物から大きな潜熱を奪うことになるので、前記昼間冷却用冷凍サイクル2を常に駆動し続ける必要はない。つまり、第1ブラインが冷気発生装置4において所定温度の冷却空気を発生させることができない程度の温度となった場合にのみ、前記昼間冷却用冷凍サイクル2やポンプ3の駆動や、必要に応じて配設された図示しない開閉弁の開閉を行なって第1ブラインの冷却を行なうようにする。
【0086】
したがって、安価な深夜電力を利用して、例えば、22時から翌日の朝8時までの10時間だけ昼間冷却用冷凍サイクル2を駆動することにより、前記蓄冷槽3内に設置されている蓄冷部材を十分に凍結しておき、昼間は前記昼間冷却用冷凍サイクル2の運転を停止して前記第1ブラインおよび第2ブラインにおける蓄熱利用運転を行ない、前記第1ブラインの温度が設定温度より上回った場合にのみ、前記昼間冷却用冷凍サイクル2を駆動するようにすることができる。
【0087】
また、前記蓄冷槽3内に、その凍結温度を異にした複数種の第2ブラインをそれぞれ複数個の容器に封入してなる複数種の蓄冷部材を配設すれば、各複数個ずつの蓄冷部材の溶融温度が複数種得られることになるため、その溶融時に時間差が生じることになり、よって、長時間にわたって前記第1ブラインの保冷を安定的に行なうことができる。
【0088】
このようにして前記蓄冷槽3において低温に冷却された第1ブラインを、昼間、たとえば開店の1時間前に配管18,18…に配設されたポンプ8の駆動を開始して、前記冷気発生装置4の熱交換器としての冷却フィンコイル61(図2)へ供給する。
【0089】
その際、本実施形態においては、前記配管18に配設された第1追加冷却用熱交換器9において、前記昼間冷却用冷凍サイクル2の冷媒と第1ブラインとの直接の熱交換を行わせることが可能であり、例えば、蓄冷された第1ブラインの温度が高くなった場合の緊急の冷却方法として、前記第1ブラインを追加冷却することが可能となる。
【0090】
前記冷気発生装置4においては、図2に示すように、冷気発生装置4内の室温により前記貯留槽63に貯留している冷却液を予冷しておく。そして、前記散布用ポンプ65を駆動して、冷却液(例えば、プロピレングリコール液)を、前記貯留槽63から散布用配管64を介して前記冷却フィンコイル61の上方に配設された散布ノズル62から、前記冷却液を冷気発生装置4内に均一に散布するとともに、この冷却フィンコイル61と接触させることにより冷却液を−10℃〜−20℃に冷却する。なお、前記冷却液は、シャワー状に散布してもよいし、霧状に散布(噴霧)するようにしてもよい。
【0091】
そして、前記回収配管16を介して回収される被冷却媒体としての0℃〜5℃の回収空気を、冷気発生装置4内の空気の流通経路の上流側から、並列されている前記冷却フィンコイル61間を前記流通経路の下流に向かって流通させ、前記冷却フィンコイル61、この冷却フィンコイル61に被着する冷却液さらには空中に散布されている状態の冷却液と直交する方向から接触させて熱交換させることにより、前記回収空気を−12℃〜−15℃の温度に冷却する。ここで、前記冷却液を散布することとしたのは、冷却液と前記冷却フィンコイル61または回収空気との接触を良好に行なうためである。また、この冷却液と回収空気との接触の際、回収空気に含まれている水分が冷却液に奪われて除去される。この回収空気からの水分の除去は、供給配管17や各ショーケース1内における着霜の防止のために必要となる。
【0092】
そして、この冷却空気を前記供給配管17を介して各ショーケース1へ供給することにより、ショーケースの冷却を行う。
【0093】
また、冷気発生装置4内に散布され、回収空気と熱交換を行なうとともにその回収空気が含有する水分を吸収した冷却液は、冷気発生装置4の底部に配設された貯留槽63に回収する。その際、前記冷却フィンコイル61の外周面に被着した冷却液は、前記冷却フィンコイル61と接触したことにより熱交換を行なって冷却されるとともに、回収空気とも接触して回収空気の冷却を施しながら下方に配設された貯留槽63に回収されることになる。
【0094】
このように、回収した冷却液を再び前記散水用配管64を介して前記散布ノズル62から冷気発生装置4内に均一に散布し、回収空気の冷却と除湿とに用いる。また、その回収した冷却液のうち一部の冷却液を、循環ポンプ74の駆動により前記配管73Aの各熱交換器75A,75B,75Cを通過させることにより最終的に70℃〜80℃に加熱したうえで、配管73Aを介して水分除去装置66の散布ノズル68から熱交換室67内に均一に散布する。このように高温に加熱された冷却液を空気中に散布することにより、前記冷却液に含まれた回収空気の水分を蒸発させ、前記散布ノズル68の上方に配設されたエリミネータ69を通過させて排気する。そして、加熱された前記冷却液を再び前記蒸発用貯留槽70に回収し、その加熱された状態で約1時間滞留させ、さらに含有水分量を蒸発させて濃縮する。また、この加熱され濃縮されたプロピレングリコール液からなる冷却液の一部は、前記蒸発用貯留槽70から濃縮循環ポンプ72を有する散布用配管71を介して前記散布ノズル68から再度散布されるという一連の循環を繰り返すことにより、その濃縮の度合いを高めることができる。
【0095】
そして、その加熱された冷却液のうち一部の冷却液を、配管73Bを介して前記冷気発生装置4の貯留槽63へ供給する際に前記熱交換器75Aを通過させ、配管73Aを通過する冷却液と熱交換を行なうことにより熱を放出させる。そして、貯留槽63内において、濃縮された冷却液を残留する冷却液と混合し、貯留槽63から散布ノズル62へ供給される冷却液の含水率を低下せしめ、この冷却液による回収空気の水分の吸収を良好にする。そして、この混合された冷却液をその室温で予冷することは前述したとおりである。
【0096】
一方、前記配管18に配設された冷房用熱交換器25においては、ポンプ27を駆動させてブライン温度調節槽21と冷房用熱交換器25との間で空調用ブラインを循環させつつ前記冷却ブラインと空調用ブラインとの熱交換を行い、冷却された空調用ブラインをブライン温度調節槽21において一時貯留させる。このとき、前記空調用ブラインと熱交換させる冷却ブラインは、各ショーケース1の冷却用の冷却空気の発生に供された戻りのブラインであるので、その冷却空気の温度は各ショーケース1の冷却に供される時点よりも高温となっている。そこで、この冷却ブラインと熱交換を行い、前記ブライン温度調節槽21に貯留される空調用ブラインの温度は、冷房用として0〜8℃程度となるようにポンプ27の回転数をインバータ制御するなどして管理制御する。この温度の管理は、このブライン温度調節槽2に配設された攪拌用フィンとを作動させ、攪拌されることにより均一の温度となったブライン温度調節槽21内の空調用ブラインの温度をサーミスタにより検出することにより行う。そして、ブライン温度調節槽21内の空調用ブラインの温度が上昇した場合には、本実施形態においては、配管31のポンプ32を駆動してブライン温度調節槽21内の空調用ブラインを第2追加冷却用熱交換器30に循環させるようにして、空調用ブラインと前記昼間冷却用冷凍サイクル2の冷媒と熱交換させることにより、強制的に所望の温度を得るようにする。
【0097】
このようにして、所望の温度に管理されたブライン温度調節槽21内の空調用ブラインを供給配管22を介して店舗S内に配設されている各空調ユニット20の熱交換器(図示せず)に供給し、前記空調ユニット20において、図示しないファンにより供給される室内空気とこの熱交換器内を循環する空調用ブラインとの熱交換を行うことにより冷房に適した温度に調節された空気を製造し、店舗S内の冷房に供することにより店舗S内の空気の温度を制御することができる。
【0098】
なお、この空調用ブラインの循環は、店舗内の温度を検出して、前記供給配管22に配設されたポンプ23の回転数をインバータ制御して行う。
【0099】
なお、前記ブライン温度調節槽21に貯留する空調用ブラインの設定温度を0℃以下としないことにより、店舗S内に配設された各空調ユニット20に着霜が生じることを防止することができる。また、個々の空調ユニット20における設定温度を異ならせる場合には、それぞれの空調ユニット20における空気循環用のファンの回転数を調節したり、あるいは、各空調ユニット20における空調用ブラインを導入するための導入配管22Aに配設された開閉弁(図示せず)を制御して前記空調用ブラインの供給量を制御することなどにより調整することが可能である。
【0100】
さらに、夜間においては、各ショーケース1の商品取出し口はナイトカバーなどによって被覆されるとともに、外気温が昼間より低下するばかりでなく、人の出入りも少なくなるため、店舗S内の温度は低温で推移し、かつ、温度変化も少なく、ショーケース1における温度変化の幅も小さい。よって、店舗S全体のショーケース1の温度管理は、夜間管理用に別設した小型の夜間冷却用冷凍サイクル5を駆動することによって冷却空気を製造することとし、昼間冷却用冷凍サイクル2は、前述したとおり、その昼間の冷却空気の製造のための蓄熱にのみ駆動させる。一方、夜間における店舗S内の空調制御は、夜間における冷房が必要であれば、各ショーケース1を冷却した後に回収配管16から回収される冷却空気を直接空調用冷気吐出ユニット52から店舗S内に放出して店舗S内を冷却すればよい。このとき、回収されるショーケース1の冷却に供された空気は温度が上昇しており、マイナス温度となることはことはなく、したがって、前記空調用冷気吐出ユニット52に着霜が生じることを防止することができる。
【0101】
前述のようにして回収空気を空調に用いた場合には、前記室内空気吸入ユニット54から前記回収空気補充用配管53を介して吐出した量とほぼ同量の店舗S内の空気を前記回収配管16に導入し、前記冷気発生室4に回収され前記冷却液と熱交換を行わせる回収空気を補充することとする。その際、前記ダンパ55の開閉を制御し、店舗S内の温度に合わせて前記回収空気の吐出量を制御するとともに、その吐出量に合わせて、前記店舗S内から回収する空気量を制御することは前述したとおりである。
【0102】
このようにすることで、冷蔵空調装置の冷却ブラインや冷媒のみならず、ショーケースの冷却空気をも有効に利用することができ、冷房に要するエネルギを省くことができる。
【0103】
つぎに、ショーケース1の冷却用の温度調節空気を製造してショーケースの冷却を行うとともに、ショーケースが配設された店舗S内の暖房を行うべく、空調用の温暖な空気を製造する場合を説明する。なお、ショーケース1の冷却のための冷却空気は、前述したのと同様にして前記昼間冷却用冷凍サイクル2により温度制御され、製造されることとし、その説明を省略する。
【0104】
冬季に店舗S内の暖房を行う場合には、まず、配管34の両開閉弁35,38を閉鎖しておくとともに、短絡配管41の開閉弁42を開放した状態において、配管34のポンプ40を駆動しておき、夜間電力を用いた昼間冷却用冷凍サイクル2の駆動時に、排熱熱交換器33において、前記昼間冷却用冷凍サイクル2の高温高圧とされた冷媒(以下、高温冷媒という)と、ポンプ40の駆動により排熱熱交換器33、開閉弁42および蓄熱槽39を通過するように循環する暖房用ブラインとの熱交換を行い、暖房用ブラインを高温に加熱する。前記高温冷媒は、排熱熱交換器33を通過した後に凝縮器2Bとしての空冷コンデンサにより、さらに低温低圧とされることになる。
【0105】
一方、前記加熱された暖房用ブラインは、ポンプ40の駆動により排熱熱交換器33、開閉弁42および蓄熱槽39を通過することになるが、蓄熱槽39を通過する際に蓄熱槽39内の蓄熱部材に熱エネルギを付与することになる。この蓄熱槽39に貯留される蓄熱部材は、夜間においては65℃程度となるように温度制御を行う。
【0106】
そして、昼間には、前記配管34の両開閉弁35,38を開放するとともに、短絡配管41の開閉弁42を閉鎖し、配管34のポンプ40を駆動することにより、配管34内の暖房用ブラインが前記蓄熱槽39と暖房用熱交換器37にかけて循環されるようにする。このとき、ブライン温度調節槽21と暖房用熱交換器37とにかけて空調用ブラインが循環されるように配管46のポンプ47を駆動する。すると、前記蓄熱槽39を通過することにより加熱されている暖房用ブラインとブライン温度調節槽21から暖房用熱交換器37に供給された空調用ブラインとの熱交換が暖房用熱交換器37において行われ、空調用ブラインは加熱される。この暖房用ブラインと空調用ブラインとの熱交換により、前記空調用ブラインを室内の設定温度より高温に加熱する。
【0107】
前記暖房用ブラインと熱交換した前記空調用ブラインは、一時、前記ブライン温度調節槽21内に貯留されるが、その際に、その温度が55〜65℃となるように制御する。その温度制御は、前記ブライン温度調節槽21に配設されたサーミスタにより液温に応じて前記ポンプ47の回転数をインバータ制御することにより行われる。この昼間の暖房時に、前記蓄熱槽39内に蓄えられていた熱エネルギが減少し、暖房用ブラインの温度が低下した場合には、ボイラ43を駆動して配管44内を循環する温水の温度を上昇させたうえで、補助熱交換器36において温水と暖房用ブラインとの熱交換を行い、暖房用ブラインを加熱したうえで、この暖房用ブラインと空調用ブラインの熱交換を前記暖房用熱交換器37において行えばよい。
【0108】
このようにして、前記ブライン温度調節槽21において55〜65℃とされた空調用ブラインを前記供給配管22を介して店舗S内に配設された複数の空調ユニット20に供給し、この空調ユニット20において、前述した冷却空気を製造する場合と同様にして室内空気と熱交換をさせて、所望の温度とされた暖房用空気を製造し、店舗S内の空気温度を制御して暖房を施すことができる。
【0109】
なお、本実施形態の冷蔵空調装置を用いて店舗S内に冷房を施すべく空気温度を制御する場合には、前記空調用ブラインが前述した暖房用熱交換器37に供給されないようにこの暖房用熱交換器37とブライン温度調節槽21とを接続する配管46のポンプ47の駆動を停止すればよいし、また逆に、店舗S内に暖房を施すべく空気温度を制御する場合には、前記空調用ブラインが前述した両冷房用熱交換器25,30に供給されないようにこれらの冷房用熱交換器25,30とブライン温度調節槽21とをそれぞれ接続する配管26,31のポンプ27,32の駆動を停止すればよい。
【0110】
このように、本実施形態の冷蔵空調装置を用いた冷蔵空調方法よれば、ショーケースの冷却に供する冷却空気の製造と、店舗S等の空気温度を制御するための所望の温度の空気の製造を季節や時間を問わず、常に1つの冷蔵空調装置において行うことができる。
【0111】
また、店舗S内を冷房すべく店舗S内の空調ユニット20に供給される空調用ブラインは、ショーケースの冷却に用いた冷却ブラインを有効に利用するものであり、その温度は空調用の冷却空気の製造には十分であり、しかも、前記空調ユニット20に着霜を発生させることがないように温度制御されている。また、店舗S内を暖房すべく、店舗S内の空調ユニット20に供給される空調用ブラインは、ショーケースの冷却に用いた冷凍サイクルの高温冷媒を有効に利用するものであり、さらには、前記昼間冷却用冷凍サイクル2を夜間電力を用いて駆動させることにより、ショーケースの冷却空気の製造コストのみならず、昼間の店舗S内の冷却に要していたコストを低廉に抑えることが可能となる。
【0112】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0113】
例えば、店舗の規模や必要に合わせて、店舗内の空気温度の制御は、前述の冷気吐出用ユニットおよび室内空気吸入ユニットを用いて前記ショーケースの冷却に供した冷却空気を使って制御する方法のみを採用することも可能である。また、冷却する冷却機器としては実施の形態において説明したショーケースのみならず冷凍冷蔵庫や自動販売機など他の機器も適用できることはもちろんである。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る冷蔵空調装置および冷蔵空調方法によれば、ショーケース、冷蔵庫などの冷却機器の冷却と店舗内の温度管理を1台の冷凍機や熱源機器のみを使用した1台の装置で集中的に制御することができ、よって、冷却機器の冷却および店舗内の温度管理に要していたコストを低廉に抑えるとともに、ショーケースの冷却および店舗内の温度調節のための装置の配設スペースも小さいものとすることができ、さらには、店舗内の空調ユニット等における着霜を防止し、メンテナンスも簡単になる等の効果を奏する。
特に、冷却機器と室内冷暖房の熱源や蓄冷機器などを共用して冷却機器の冷却と室内空調とを行うことができる。
また、冷却機器の冷却のための冷却空気を製造した後の比較的温度の高い冷却ブラインを利用して効率よく室内の冷房を行うことができる。
また、深夜電力により蓄熱材に蓄熱された潜熱を昼間の暖房に使用することが可能となる。
また、暖房用ブラインを空調用ブラインと別にしたので、加熱により劣化しやすい暖房用ブラインのみを単独で交換することができる。
また、ボイラにより加熱された温水との熱交換を行うことにより、熱源不足時にも暖房を安定的に行うことができる。
また、冷凍サイクルの冷媒を用いて第1ブラインを追加冷却することにより、蓄冷槽における冷却用熱エネルギが不足しても安定的に冷却機器ならびに室内の冷却を行うことができる。
また、冷凍サイクルの冷媒を用いて空調用ブラインを追加冷却することにより、ブライン温度調節槽における冷却用熱エネルギが不足しても安定的に冷却機器ならびに室内の冷却を行うことができる。
また、ブライン温度調節槽内のブラインにより室内の冷房などを行うとともに、回収配管に回収した冷却空気を直接室内の冷房に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵空調方法が適用される冷蔵空調装置の実施の形態を示す概略説明図
【図2】図1の要部の詳細を示す説明図
【符号の説明】
1 ショーケース
2 昼間冷却用冷凍サイクル
3 蓄冷槽
4 冷気発生装置
5 夜間冷却用冷凍サイクル
6 熱交換器
9 第1追加冷却用熱交換器
10 第1追加冷却用配管
16 回収配管
17 供給配管
20 空調ユニット
21 ブライン温度調節槽
25 冷房用熱交換器
30 追加冷却用熱交換器
33 排熱熱交換器
36 補助熱交換器
39 蓄熱槽
43 ボイラ
52 空調用冷気吐出ユニット
54 室内空気吸入ユニット
61 冷却フィンコイル
66 水分除去装置
S 店舗
M 機械室
Claims (14)
- 冷却空気吹出口および冷却空気吸込口をそれぞれ有する複数の冷却機器と、冷媒に状態変化を生じさせるようにして循環する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却する熱交換器と、冷却された前記冷却ブラインを蓄冷する蓄冷槽と、蓄冷された冷却ブラインとの熱交換により冷却空気を発生させる冷気発生装置とを備える冷却機器の冷却システムと、
室内に配設され空調用ブラインとの熱交換により所望の温度空気を発生させる少なくとも1つの空調ユニットを備える空調システムとからなる冷蔵空調装置であって、
前記冷却システムにより前記冷却空気の発生に供せられた前記冷却ブラインと、前記空調システムで用いられる空調用ブラインとの熱交換を行う冷房用熱交換器を備えることを特徴とする冷蔵空調装置。 - 前記空調システムは、前記冷却システムにおける冷凍サイクルの高温冷媒と前記空調用ブラインとの熱交換を行う排熱熱交換器と、
前記冷房用熱交換器及び前記排熱熱交換器のいずれか一方と選択的に接続され、前記空調用ブラインの温度調節を行うブライン温度調節槽と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵空調装置。 - 前記冷房用熱交換器は、前記冷却ブラインの循環経路において、冷気発生装置から蓄冷槽への経路途中に配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の冷蔵空調装置。
- 前記空調システムは、前記排熱熱交換器と前記ブライン温度調節槽との間のブライン循環経路に、前記排熱熱交換器により加熱された空調用ブラインの熱エネルギを蓄熱材に蓄熱する蓄熱槽を配設したことを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の冷蔵空調装置。
- 前記空調システムは、前記排熱熱交換器及び前記蓄熱槽を循環するブラインとして専用の暖房用ブラインを使用するとともに、水を加熱するボイラを配設し、該ボイラにより加熱された温水と前記暖房用ブラインとを熱交換する補助熱交換器を配設したことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の冷蔵空調装置。
- 前記冷却システムは、前記蓄冷槽から前記冷気発生装置へ前記冷却ブラインを循環させる循環経路に、蓄冷された前記冷却ブラインと前記冷凍サイクルの冷媒との熱交換を行い、冷却ブラインをさらに冷却するための第1追加冷却用熱交換器を配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の冷蔵空調装置。
- 前記空調システムは、前記ブライン温度調節槽へ供給される空調用ブラインと前記冷却システムにおける冷凍サイクルの冷媒との熱交換を行い、前記空調用ブラインをさらに冷却するための第2追加冷却用熱交換器を配設したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の冷蔵空調装置。
- 前記冷却システムの各冷却機器にて冷却に供した空気を前記冷気発生装置に回収する回収配管に、空調用冷気吐出ユニットと室内空気吸入ユニットとをそれぞれ分岐接続し、これらの空調用冷気吐出ユニットと室内空気吸入ユニットとに、空気流量を相互に比例制御しうる弁部材をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の冷蔵空調装置。
- 各冷却機器から隔離して配設された冷却源にて冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却した後、前記冷却ブラインを蓄冷槽にて蓄冷し、蓄冷された前記冷却ブラインと前記各冷却機器から回収された回収空気との熱交換により冷却機器用の冷却空気を製造するとともに、
前記冷却空気の製造に供せられた冷却ブラインとの熱交換により空調用ブラインを冷却し、冷却された前記空調用ブラインと室内空気との熱交換により室内空調用の冷却空気を製造する冷蔵空調方法。 - 前記蓄冷槽に蓄冷された前記冷却ブラインを、その循環経路において冷気発生装置に供給される前に前記冷凍サイクルの冷媒と再び熱交換させて追加冷却させることを特徴とする請求項9に記載の冷蔵空調方法。
- 前記空調用ブラインを、前記冷凍サイクルの冷媒と熱交換させて追加冷却させることを特徴とする請求項10又は請求項11のいずれかに記載の冷蔵空調方法。
- 各冷却機器から隔離して配設された冷却源にて冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却した後、前記冷却ブラインを蓄冷槽にて蓄冷し、蓄冷された前記冷却ブラインと前記各冷却機器から回収される回収空気との熱交換により冷却機器用の冷却空気を製造するとともに、
室内空調のための冷却空気あるいは加熱空気を選択的に製造するため、前記冷却空気の発生に供せられた冷却ブラインとの熱交換により空調用ブラインを冷却し、冷却された前記空調用ブラインと室内空気との熱交換により所望の冷却空気を製造するか、あるいは、前記冷却源の冷凍サイクルにて高温とされた冷媒との熱交換により暖房用ブラインを高温に加熱した後、この暖房用ブラインとの熱交換により前記空調用ブラインを加熱し、加熱された前記空調用ブラインと室内空気との熱交換により所望の加熱空気を製造することを特徴とする冷蔵空調方法。 - 前記暖房用ブラインを、その循環経路において前記空調用ブラインとの熱交換に供される前にボイラにより加熱された温水と熱交換して追加加熱することを特徴とする請求項12に記載の冷蔵空調方法。
- 各冷却機器から隔離して配設された冷却源にて冷凍サイクルの冷媒との熱交換により冷却ブラインを冷却した後、前記冷却ブラインを蓄冷槽にて蓄冷し、蓄冷された前記冷却ブラインと冷却機器から回収配管を介して冷気発生装置内に回収される回収空気との熱交換により所望の温度で各冷却機器に供給配管を介して供給される冷却機器用の冷却空気を製造するとともに、
室内空調のための冷却空気を製造するため、前記冷却空気の製造に供せられた冷却ブラインとの熱交換により空調用ブラインを冷却し、冷却された前記空調用ブラインと室内空気との熱交換により所望の冷却空気を製造するか、あるいは、前記回収配管に分岐接続された空調用冷気吐出ユニットにより室内に前記回収配管内の冷却空気を供給し、この室内に供給した冷却空気とほぼ等量の室内空気を前記回収配管に分岐接続された室内空気吸入ユニットにより前記回収配管内に回収することを特徴とする冷蔵空調方法。
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JP13501697A Expired - Lifetime JP3611424B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 冷蔵空調装置および冷蔵空調方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102620365A (zh) * | 2012-04-01 | 2012-08-01 | 广州贝龙环保热力设备股份有限公司 | 直接供冷式水蓄冷空调系统及其运行方法 |
CN102620364A (zh) * | 2012-04-01 | 2012-08-01 | 广州贝龙环保热力设备股份有限公司 | 间接供冷式水蓄冷空调系统及其运行方法 |
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1997
- 1997-05-26 JP JP13501697A patent/JP3611424B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN102620365A (zh) * | 2012-04-01 | 2012-08-01 | 广州贝龙环保热力设备股份有限公司 | 直接供冷式水蓄冷空调系统及其运行方法 |
CN102620364A (zh) * | 2012-04-01 | 2012-08-01 | 广州贝龙环保热力设备股份有限公司 | 间接供冷式水蓄冷空调系统及其运行方法 |
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JPH10325571A (ja) | 1998-12-08 |
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