JP4544022B2 - 車載冷凍機用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載冷凍庫内を冷却するための冷凍機を制御する車載冷凍機用制御装置に関する。
従来、冷凍車用の車載冷凍機においては、走行用エンジンにより駆動されて圧縮動作するメインコンプレッサと、電動モータにより駆動されて圧縮動作するサブコンプレッサとを備えており、走行用エンジンが稼働中にはメインコンプレッサを稼働させて車載冷凍庫内を冷却する一方、走行用エンジンが停止中にはサブコンプレッサを稼働させて車載冷凍庫内を冷却するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−130891号公報 特開2000−127753号公報
ところで、上述の車載冷凍機では、走行用エンジンが停止中にはサブコンプレッサを稼働させて車載冷凍庫内を冷却するようにしている。ここで、サブコンプレッサの駆動源としての電動モータに電力を供給するためには、車載バッテリが用いられる。そして、走行用エンジンが停止中には車載オルタネータによる発電が行われていなく、車載バッテリは蓄電されることはない。
したがって、サブコンプレッサを、度々、稼働させるには、消費電力が大きくなり、大容量の車載バッテリを必要とするので、車両重量の増大化を招き、燃料消費効率の悪化を招くことになる。
本発明は、上記点に鑑み、消費電力の低減化を図るようにした車載冷凍機用制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
走行用エンジン(8)および電動モータ(8b)のうち一方により駆動されて車載冷凍庫(2)内を冷却する車載冷凍機(5)を制御する車載冷凍機用制御装置であって、
前記走行用エンジン(8)が稼働している場合において、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が第1の閾値(t1)未満であるときには、前記車載冷凍機(5)を停止するとともに、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第1の閾値(t1)以上であるときには、前記走行用エンジン(8)の駆動により前記車載冷凍庫(2)内を冷却させるように前記車載冷凍機(5)を制御する第1の制御手段(S180、S190、S200)と、
前記走行用エンジン(8)が停止された場合において、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が第1期間(T1)以上経過したか否かを判定する第1の判定手段(S130)と、
前記車載冷凍庫(2)内の温度が前記第1の閾値(t1)よりも高い第2の閾値(t2)以上であるか否かを判定する第3の判定手段(S140、S230)と、
前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過していないと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ前記車載冷凍庫(2)内の温度が前記第2の閾値(t2)以上であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときには、当該第3の判定手段(S140、S230)の判定後の経過時間が第2期間(T2)以上経過したか否かを判定する第4の判定手段(S160)と、
前記第1の判定手段(S130)、前記第3の判定手段(S140、S230)及び前記第4の判定手段(S160)の判定結果に基づいて前記電動モータ(8b)による前記車載冷凍機(5)の稼働、停止を制御する第2の制御手段(S170、S220、S240)とを備え、
前記第2の制御手段(S170、S220、S240)は、
前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過したと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ前記車載冷凍庫(2)内の温度が前記第2の閾値(t2)以上であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときに、前記電動モータ(8b)の駆動に基づき前記車載冷凍機(5)を稼働させ、また、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過したと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第2の閾値(t2)未満であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときは前記電動モータ(8b)を停止して前記車載冷凍機(5)を停止し、
一方、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過していないと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第2の閾値(t2)未満であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときは前記電動モータ(8b)を停止して前記車載冷凍機(5)を停止し、また、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過していないと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第2の閾値(t2)以上であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときは、前記第3の判定手段(S140、S230)の判定後の経過時間が前記第2期間(T2)以上経過したと前記第4の判定手段(S160)が判定すると前記電動モータ(8b)の駆動に基づき前記車載冷凍機(5)を稼働させ、前記第3の判定手段(S140、S230)の判定後の経過時間が前記第2期間(T2)以上経過していないと前記第4の判定手段(S160)が判定したときは前記電動モータ(8b)を停止して前記車載冷凍機(5)を停止することを特徴とする。
一方、上述の従来技術では、走行用エンジンが停止後においても車載冷凍庫内の空気温度が第1の閾値よりも高くなると車載冷凍機を稼働させる制御を実施するので、第1期間(T1)以上経過する前に、車載冷凍庫内の空気温度が第1の閾値よりも高くなると車載冷凍機を稼働させることになる。
このような従来技術の制御に比べると、請求項1に記載の発明では、走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が第1期間(T1)以上経過したと判定し、かつ、車載冷凍庫(2)内の空気温度が第1の閾値(t1)よりも高い第2の閾値(t2)未満であると判定したときは電動モータ(8b)を停止して車載冷凍機(5)を停止状態にするとともに、走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が第1期間(T1)以上経過していないと判定し、かつ、車載冷凍庫(2)内の空気温度が第2の閾値(t2)未満であると判定したときも電動モータ(8b)を停止して車載冷凍機(5)を停止状態にする。
したがって、「第1期間以上経過すると、車載冷凍庫内の温度に無関係に車載冷凍機を稼働させる場合」に比べて、車載冷凍機を稼働させる頻度を減らすことができるので、電動モータ(8b)の消費電力の低減化を更に、図ることができる。
また、請求項1に記載の発明における「第1期間」は、「走行用エンジンが停止してから車載冷凍庫内の搭載物の温度を許容範囲内に維持できる最大時間」を意味する。このため、上述の請求項1に記載の如く、第1期間(T1)以上経過すると車載冷凍機を稼働させることにより、搭載物の温度を許容範囲内に維持するように冷却することができる。
そして、請求項に記載の発明によれば、走行用エンジン(8)が停止した後の経過時間の判定に加えて、車載冷凍庫(2)内の温度が第2の閾値(t2)以上である否かを判定するとともに、庫内温度が第2の閾値(t2)以上であると判定した後の経過時間が第2期間(T2)以上経過したか否かをも判定しているので、車載冷凍機駆動用電動モータ(8b)の停止、稼動の制御を適切に行って、電動モータ(8b)の消費電力の低減と庫内温度の適切な制御とを良好に実行できる。
ここで、請求項に記載の発明における「第2期間(T2)」は、「車載冷凍庫(2)内の温度が第2の閾値(t2)以上になってから車載冷凍庫(2)内の搭載物の温度を許容範囲内に維持できる最大時間」を意味する。このため、上述の如く、第2期間(T1)以上経過すると車載冷凍機(5)を稼働させることにより、搭載物の温度を許容範囲内に維持することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1、図2に、本発明に係る車載冷凍機用制御装置が適用される冷凍車の一実施形態の概略構成を示す。
本実施形態の冷凍車には、図1に示すように、冷凍食品等の搭載物を保管するための空間を有する冷凍庫2が設けられており、冷凍庫2の側方には、搭載物を搬入又は搬出するための開口部18を開閉する冷凍庫ドア34が設けられている。
また、冷凍車には、図2に示すように、冷凍庫2内の空気を冷却する蒸気圧縮式冷凍機5が搭載されている。この蒸気圧縮式冷凍機5は、電磁クラッチ7を介して走行用のエンジン8により駆動されて稼動するメインコンプレッサ6、および、電動モータ8bにより駆動されて稼動するサブコンプレッサ6bを備えている。
さらに、蒸気圧縮式冷凍機5には、メインコンプレッサ6およびサブコンプレッサ6bから吐出した高温・高圧冷媒を冷却する凝縮器9が設けられている。
一方、冷凍車には、凝縮器9に冷却風を送風する電動式のファン10、凝縮器9から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して液相冷媒を流出するとともに、余剰冷媒を液相冷媒として蓄えるレシーバ11、レシーバ11から流出した液相冷媒を減圧する減圧器12、及び冷凍庫2内に吹き出す空気から吸熱して減圧器12で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器13が設けられている。
さらに、蒸発器13の冷媒出口側とコンプレッサ6、6bの冷媒吸入側との間には、蒸発器13から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒をコンプレッサ6、6bの吸入側に供給し、液相冷媒を蓄えるアキュムレータ14が設けられている。
また、冷凍車には、蒸気圧縮式冷凍機5を制御するための制御装置22が設けられており、制御装置22は、マイクロコンピュータ等のコンピュータ手段を含んで構成されている。
制御装置22には、庫内温度センサ24、温度設定器25、冷凍運転スイッチ26、およびエンジン運転スイッチ27が接続されている。庫内温度センサ24は冷凍庫2内の庫内温度を検出する。温度設定器25は冷凍庫2内の庫内設定温度を乗員の手動操作にて設定するもので、例えば、−10℃〜−20℃の範囲で任意に庫内設定温度が変更可能となっている。
冷凍運転スイッチ26は乗員の手動操作にて蒸気圧縮式冷凍機5の運転、停止の信号を出すもので、エンジン運転スイッチ27はエンジンの運転、停止に応じた信号を出すものである。一方、制御装置22の出力端子には、電磁クラッチ7、凝縮用ファン10、電動ファン17などが接続されている。電動ファン17は、空気流を蒸発器13に送風して冷凍庫2内の空気を攪拌する。また、冷凍車には、図1に示すように、電動モータ8bに電力供給するための冷凍機用車載バッテリBaが搭載されている。
次に、本実施形態の作動について図3を参照して説明する。図3は、蒸気圧縮式冷凍機5を制御する制御処理を示すフローチャートであり、制御装置22は、図3に示すフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。
先ず、冷凍運転スイッチ26がONされたか否かを判定し(ステップS100)、冷凍運転スイッチ26がONされたとしてYESと判定したときには、ステップS110に進んで、エンジン運転スイッチ27のスイッチ状態がONからOFFに変化したか否かを判定する。
ここで、エンジン運転スイッチ27がON状態である場合には(すなわち、走行用のエンジン8が稼働している場合には)、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t1以上であるか否かを判定する(ステップS180)。
ここで、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t1以上であるときには、YESと判定して、電磁クラッチ7をON状態に制御して走行用のエンジン8およびメインコンプレッサ6の間を連結して(ステップS190)、走行用のエンジン8の駆動によりメインコンプレッサ6を圧縮駆動させる。
このため、メインコンプレッサ6から吐出した高温・高圧冷媒を凝縮器9が冷却する。そして、レシーバ11が、凝縮器9から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して液相冷媒を流出するとともに、余剰冷媒を液相冷媒として蓄える。
そして、レシーバ11から流出した液相冷媒を減圧器12が減圧して、蒸発器13が冷凍庫2内に吹き出す空気から吸熱して減圧器12で減圧された冷媒を蒸発させる。その後、アキュムレータ14は、蒸発器13から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒をメインコンプレッサ6の吸入側に供給し、液相冷媒を蓄える。以上のような冷凍機5の作動により冷凍庫2内の空気が冷却されることになる。
一方、ステップS180において、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t1未満であるときには、NOと判定して、電磁クラッチ7をOFF状態に制御して走行用のエンジン8およびメインコンプレッサ6の間を切り離して(ステップS200)、メインコンプレッサ6を停止させる。その後、後述する内蔵タイマーT1、T2をリセットして(ステップ20)、ステップS100に戻る。
したがって、冷凍運転スイッチ26がON状態で、かつエンジン運転スイッチ27がON状態である場合には、ステップS190またはステップS200に進み、メインコンプレッサ6の稼働、あるいは、その停止が選択的に行われることになる。
また、ステップS110において、エンジン運転スイッチ27のスイッチ状態がONからOFFに変化したときには、YESと判定して、ステップS120に進んで、内蔵タイマーT1による計時を開始する。
その後、内蔵タイマーT1が一定期間:T1以上計時すると、ステップ130でYESと判定する。すなわち、ステップS110でYESと判定後に一定期間:T1以上経過したと判定されることになる。
ここで、一定期間:T1は、「走行用エンジン8が停止してから冷凍庫2内の搭載物の温度を許容範囲内に維持できる最大時間」である。
その後、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2以上であるか否かを判定する(ステップS230)。ここで、閾値t2は、閾値t1よりも高い値が用いられている。
そして、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2以上である場合には、ステップS230でYESと判定して、ステップ220に移行して電動モータ8bの駆動によりサブコンプレッサ6bを圧縮駆動させる。このため、メインコンプレッサ6が稼働している場合と実質的同様、冷凍機5が稼働して冷凍庫2内の空気が冷却されることになる。
一方、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2未満である場合には、ステップS230でNOと判定して、ステップ240に移行して電動モータ8bの駆動を停止してサブコンプレッサ6bを停止させる。
ところで、例えば、走行用エンジン8が停止してから冷凍庫ドア34が開放されると、冷凍庫2内から開口部18を通して冷気が漏れるため、冷凍庫2内の温度が上昇する。
この場合、ステップS110でYESと判定後に一定期間:T1以上経過する以前に、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2以上になり、ステップS130でNOと判定し、かつステップS140でYESと判定する。
これに伴い、ステップS150に進んで、内蔵タイマーT2による計時を開始する。その後、内蔵タイマーT2が一定期間:T2以上計時すると、「ステップS140でYESと判定後に一定期間:T2以上経過した」として、ステップ160でYESと判定する。
これに伴い、ステップ170に移行して電動モータ8bの駆動によってサブコンプレッサ6bを圧縮駆動させる。このため、冷凍機5が稼働して冷凍庫2内の空気が冷却されることになる。
ここで、一定期間:T2は、「冷凍庫2内の空気温度が閾値t2に到達してから冷凍庫2内の搭載物の温度を許容範囲内に維持できる最大時間」である。
一方、ステップS140でYESと判定後に一定期間:T2以上経過していない場合には、ステップ160でNOと判定する。これに伴い、ステップ240に移行して電動モータ8bを停止してサブコンプレッサ6bを停止させる。
その後、ステップS100に戻り、冷凍運転スイッチ26がON状態で、かつ、エンジン運転スイッチ27がOFFである状態が継続する場合には(ステップS100:YES、S110:YES)、ステップS120、S130、S150、S160の処理を行わない。そして、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2以上であるときには(ステップS140:YES)、サブコンプレッサ6b)の駆動により冷凍機5を稼働させて冷凍庫2内を冷却する。
一方、冷凍運転スイッチ26がON状態で、かつ、エンジン運転スイッチ27がOFFである状態が継続した場合であっても、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2未満であるときには(ステップS140:NO)、サブコンプレッサ6bを停止する。
以上のように、本実施形態の冷凍機5が制御装置22により制御されると、冷凍機5は、次のように作動する。
すなわち、エンジン運転スイッチ27がOFF状態で走行用エンジン8がOFF(停止)し、サブコンプレッサ6bが停止状態にあると、冷凍庫2内の温度は徐々に上昇する。
具体的には、冷凍庫2内の空気温度とともに、冷凍庫2内の搭載物の温度は上昇するものの、冷凍庫2内の空気と冷凍庫2内の搭載物との熱容量の違いによって、冷凍庫2内の空気温度の上昇(図4中実線参照)に比べると、搭載物の温度(図4中の符号taの破線参照)の上昇は、遅延を有する。
ここで、図4に示すように、冷凍庫ドア34が閉鎖されている場合には、エンジン8がOFF後に一定期間:T1以上経過して、かつ、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2以上になると、サブコンプレッサ6bをONして、冷凍機6を稼働させる。
一方、冷凍庫ドア34が開放されると、エンジン8がOFF後に一定期間:T1経過する前に、庫内温度センサ24の検出温度が閾値t2以上になる。この場合、検出温度が閾値t2以上になったときから一定期間:T2以上経過する前には、サブコンプレッサ6bをOFFさせる一方、一定期間:T2以上経過すると、サブコンプレッサ6bをONして冷凍機6を稼働させる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、走行用のエンジン8および電動モータ8bのうち一方により駆動されて冷凍庫2内を冷却する冷凍機5を制御する制御装置22を備えており、制御装置22は、走行用エンジン8が稼働している場合において、冷凍庫2内の空気温度が第1の閾値t1未満であるときには、冷凍機5を停止するとともに、冷凍庫2内の空気温度が第1の閾値t1以上であるときには、走行用エンジン8の駆動により冷凍庫2内を冷却させるように冷凍機5を制御する。
また、制御装置22は、走行用エンジン8が停止された場合において、そのエンジンの停止後に第1期間:T1以上経過していないと判定したときには、冷凍機5を停止するとともに、第1期間:T1以上経過して、かつ冷凍庫2内の温度が第2の閾値t2以上であると判定したときには電動モータ8bの駆動に基づき冷凍機5(すなわち、サブコンプレッサ6b)を稼働させる。
一方、従来技術においては、走行用エンジン8が停止後においても冷凍庫2内の空気温度が第1の閾値t1よりも高くなると冷凍機5を稼働させる制御を実施する。この場合、第1期間:T1以上経過する前に、冷凍庫2内の空気温度が第1の閾値t1よりも高くなると冷凍機5を稼働させることになる。
これに対し、本実施形態では、冷凍庫2内の空気温度が第1の閾値t1よりも高くなっても、走行用エンジン8が停止後に第1期間:T1以上経過する前では、冷凍機5のサブコンプレッサ6b(電動モータ8b)が停止状態になる。
したがって、本実施形態では、従来技術の制御に比べると、冷凍機5のサブコンプレッサ6b(すなわち、電動モータ8b)を稼働させる頻度を減らすことができるので、消費電力の低減化を図ることができる。このため、電動モータ8bに電力供給するための冷凍機用車載バッテリBaの充電容量の増大化を抑制しうる。
ここで、「走行用エンジン8が停止された場合に用いられる第2の閾値t2」の方が、「走行用エンジン8が稼働している場合に用いられる第1の閾値t1」に比べて高い。このため、走行用エンジン8が停止された後においても第1の閾値t1を用いて冷凍機6を制御する従来技術の場合に比べて、冷凍機6を稼働させる頻度を減らすことができるので、更に消費電力を減らし得る。
また、第1期間:T1は、「走行用エンジン8が停止してから冷凍庫2内の搭載物の温度を許容範囲内に維持できる最大時間」を意味する。このため、上述の如く、第1期間:T1以上経過すると冷凍機6を稼働させることにより、搭載物の温度を許容範囲内に維持することができる。
また、第2期間:T2は、「冷凍庫2内の温度が第2の閾値t2以上になってから冷凍庫2内の搭載物の温度を許容範囲内に維持できる最大時間」を意味する。このため、第1期間:T1以上経過する前に冷凍庫2内の温度が第2の閾値t2以上になった場合には、第2期間:T2以上経過すると冷凍機6を稼働させることにより、搭載物の温度を許容範囲内に維持することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、冷凍車に本発明の車載冷凍機用制御装置を適用した例について説明したが、これに限らず、冷凍車以外の車両であっても、「走行用エンジン8および電動モータ8bのうち一方により駆動されて冷凍庫2内を冷却する冷凍機6」を搭載する車両であれば、本発明の車載冷凍機用制御装置を適用してもよい。
上述の実施形態では、「走行用エンジン8が停止された後に第1期間:T1以上経過すると、冷凍庫2内の温度が第2の閾値t2以上であるか否かを判定して、その判定に応じて冷凍機6を稼働させる」例について説明したが、これに限らず、走行用エンジン8が停止された後に第1期間:T1以上経過すると、冷凍庫2内の温度に無関係に、冷凍機6を稼働させるようにしてもよい。
すなわち、走行用エンジン8が停止された後には、第1期間:T1以上経過する前では、冷凍機6を停止し、第1期間:T1以上経過すると、冷凍機6を稼働させるようにしてもよい。
また、これに代えて、走行用エンジン8が停止された後には、経過時間に無関係に、車載冷凍庫内の温度が第2の閾値t2(>t1)以上であるときに、冷凍機6を稼働させる一方、車載冷凍庫内の温度が第2の閾値t2未満であるときに、冷凍機6を停止させるようにしてもよい。
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、「前記走行用エンジンが稼働している場合において、前記車載冷凍庫内の空気温度が第1の閾値未満であるときには、前記車載冷凍機を停止するとともに、前記車載冷凍庫内の空気温度が第1の閾値以上であるときには、前記走行用エンジンの駆動により前記車載冷凍庫内を冷却させるように前記車載冷凍機を制御する第1の制御手段」がステップS180、S190、S200の制御処理に相当する。
請求項において、「車載冷凍庫内の温度が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値以上であるか否かを判定する第3の判定手段」はステップS140、S230の制御処理に相当する。
請求項において、「前記走行用エンジンの停止後の経過時間が前記第1期間以上経過していないと前記第1の判定手段が判定し、かつ前記車載冷凍庫内の温度が前記第2の閾値以上であると前記第3の判定手段が判定したときには、当該第3の判定手段の判定後の経過時間が第2期間(T2)以上経過したか否かを判定する第4の判定手段」がステップS160の制御処理に相当する。
請求項において、「前記第1の判定手段(S130)、前記第3の判定手段(S140、S230)及び前記第4の判定手段(S160)の判定結果に基づいて前記電動モータ(8b)による前記車載冷凍機(5)の稼働、停止を制御する第2の制御手段」がステップS170、S220、S240の制御処理に相当する。
本発明の車載冷凍機用制御装置が適用される冷凍車の一実施形態の概略構成を示す模式図である。 図1の冷凍車に搭載される冷凍機の構成を示す模式図である。 図2の制御装置の制御処理を示すフローチャートである。 図1の冷凍車の作動を示すタイミングチャートである。
符号の説明
2…冷凍庫、6b…冷凍機、8…走行用エンジン、8b…電動モータ、
22…制御装置、T1…第1期間、T2…第2期間、
t1、t2…閾値。

Claims (1)

  1. 走行用エンジン(8)および電動モータ(8b)のうち一方により駆動されて車載冷凍庫(2)内を冷却する車載冷凍機(5)を制御する車載冷凍機用制御装置であって、
    前記走行用エンジン(8)が稼働している場合において、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が第1の閾値(t1)未満であるときには、前記車載冷凍機(5)を停止するとともに、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第1の閾値(t1)以上であるときには、前記走行用エンジン(8)の駆動により前記車載冷凍庫(2)内を冷却させるように前記車載冷凍機(5)を制御する第1の制御手段(S180、S190、S200)と、
    前記走行用エンジン(8)が停止された場合において、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が第1期間(T1)以上経過したか否かを判定する第1の判定手段(S130)と、
    前記車載冷凍庫(2)内の温度が前記第1の閾値(t1)よりも高い第2の閾値(t2)以上であるか否かを判定する第3の判定手段(S140、S230)と、
    前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過していないと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ前記車載冷凍庫(2)内の温度が前記第2の閾値(t2)以上であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときには、当該第3の判定手段(S140、S230)の判定後の経過時間が第2期間(T2)以上経過したか否かを判定する第4の判定手段(S160)と、
    前記第1の判定手段(S130)、前記第3の判定手段(S140、S230)及び前記第4の判定手段(S160)の判定結果に基づいて前記電動モータ(8b)による前記車載冷凍機(5)の稼働、停止を制御する第2の制御手段(S170、S220、S240)とを備え、
    前記第2の制御手段(S170、S220、S240)は、
    前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過したと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ前記車載冷凍庫(2)内の温度が前記第2の閾値(t2)以上であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときに、前記電動モータ(8b)の駆動に基づき前記車載冷凍機(5)を稼働させ、また、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過したと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第2の閾値(t2)未満であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときは前記電動モータ(8b)を停止して前記車載冷凍機(5)を停止し、
    一方、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過していないと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第2の閾値(t2)未満であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときは前記電動モータ(8b)を停止して前記車載冷凍機(5)を停止し、また、前記走行用エンジン(8)の停止後の経過時間が前記第1期間(T1)以上経過していないと前記第1の判定手段(S130)が判定し、かつ、前記車載冷凍庫(2)内の空気温度が前記第2の閾値(t2)以上であると前記第3の判定手段(S140、S230)が判定したときは、前記第3の判定手段(S140、S230)の判定後の経過時間が前記第2期間(T2)以上経過したと前記第4の判定手段(S160)が判定すると前記電動モータ(8b)の駆動に基づき前記車載冷凍機(5)を稼働させ、前記第3の判定手段(S140、S230)の判定後の経過時間が前記第2期間(T2)以上経過していないと前記第4の判定手段(S160)が判定したときは前記電動モータ(8b)を停止して前記車載冷凍機(5)を停止することを特徴とする車載冷凍機用制御装置。
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