JP2003205731A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003205731A
JP2003205731A JP2002022723A JP2002022723A JP2003205731A JP 2003205731 A JP2003205731 A JP 2003205731A JP 2002022723 A JP2002022723 A JP 2002022723A JP 2002022723 A JP2002022723 A JP 2002022723A JP 2003205731 A JP2003205731 A JP 2003205731A
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engine
compressor
temperature
vehicle
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Yasushi Suzuki
康 鈴木
Shigeki Iwanami
重樹 岩波
Keiichi Uno
慶一 宇野
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン停止時における空調性能を確保しつ
つ、バッテリ容量不足やモータの耐久性低下を防止でき
る車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 走行中に一時停車した時に、エンジン1
0が停止される車両に適用されるものであって、バッテ
リ12を駆動源とするモータ210によってそれぞれ作
動されると共に、冷媒を圧縮する圧縮機部220あるい
は冷却水を循環させるポンプ部230の少なくとも一方
と、モータ210の作動を制御する制御装置130とを
有し、冷房装置110あるいは暖房装置120の作動時
に、エンジン10が停止した場合、制御装置130によ
って、圧縮機部220あるいはポンプ部230が作動す
るようにモータ210が駆動される車両用空調装置にお
いて、エンジン10の作動時における空調状態を所定範
囲内で継続させるのに必要な分だけ、エンジン10の停
止中にモータ210を駆動するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中に一時停車
した時にエンジンを停止させる所謂アイドルストップ車
両における車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省燃費の観点より所謂アイドルス
トップ車両が市場に投入される例が有る。この車両にお
いては、走行中一時停車した時にエンジンを停止させる
ようにしているため、エンジンの駆動力を受けて作動す
る冷房装置用の圧縮機や、暖房装置用の機械式ポンプも
停止することになり、エンジン停止中は空調装置として
作動しないことになる。
【0003】この解決策として例えば、特開2000−
127753号公報では、冷房装置内の圧縮機に加え
て、バッテリを駆動源とするモータによって駆動する電
動圧縮機を設けて、エンジン停止時にはこの電動圧縮機
により冷房装置を作動させ、エンジンの作動、停止にか
かわらず冷房機能を果たすようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン停止時にモータの作動を開始し、エンジンの停止中は
モータの作動を継続するようにしているので、バッテリ
の容量低下により、次のエンジン始動時のバッテリ容量
不足を招いたり、モータ自身の耐久性が確保できなくな
るという問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記問題に鑑み、エンジ
ン停止時における空調性能を確保しつつ、バッテリ容量
不足やモータの耐久性低下を防止できる車両用空調装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の技術的手段を採用する。
【0007】請求項1に記載の発明では、走行中に一時
停車した時に、エンジン(10)が停止される車両に適
用されるものであって、エンジン(10)の駆動力を受
けて作動する圧縮機(111)によって冷媒を圧縮した
後、凝縮、膨張、蒸発させて空気を冷却する冷房装置
(110)あるいは、エンジン(10)の駆動力を受け
て作動する機械式ポンプ(11)によって循環される冷
却水を熱源として空気を加熱する暖房装置(120)の
少なくとも一方と、バッテリ(12)を駆動源とするモ
ータ(210)によってそれぞれ作動されると共に、冷
媒を圧縮する圧縮機部(220)あるいは冷却水を循環
させるポンプ部(230)の少なくとも一方と、モータ
(210)の作動を制御する制御装置(130)とを有
し、冷房装置(110)あるいは暖房装置(120)の
作動時に、エンジン(10)が停止した場合、制御装置
(130)によって、圧縮機部(220)あるいはポン
プ部(230)が作動するようにモータ(210)が駆
動される車両用空調装置において、制御装置(130)
は、エンジン(10)作動時の冷房装置(110)ある
いは暖房装置(120)による空調状態を所定範囲(T
1〜T2)内で継続させるのに必要な分だけ、エンジン
(10)の停止中にモータ(210)を駆動するように
したことを特徴としている。
【0008】これにより、従来技術のようにエンジン
(10)停止と同時にモータ(210)を作動開始、継
続作動させるのではなく、空調状態を所定範囲(T1〜
T2)内で継続させるのに必要な分だけ作動させるの
で、空調性能を確保した上で、モータ(210)の作動
時間を短くすることができ、バッテリ(12)容量不足
やモータ(210)自身の耐久性低下を防止できる。
【0009】請求項2に記載の発明では、エンジン(1
0)停止後、モータ(210)の停止状態を継続し、空
調状態が所定範囲の上限あるいは下限を超えた時点で、
制御装置(130)によって、モータ(210)を駆動
させ、その後、空調状態が所定範囲の逆側となる下限あ
るいは上限を超えた時点で、モータ(210)を停止す
るようにしたことを特徴としている。
【0010】これにより、エンジン(10)停止直後
は、エンジン(10)作動時の空調状態を所定範囲(T
1〜T2)内で継続させることができるので、その分モ
ータ(210)の駆動を不要とし、確実にモータ(21
0)の作動時間を短縮できる。
【0011】請求項3に記載の発明では、空調状態は、
所定部位における空気温度をもって決定するようにした
ことを特徴としている。
【0012】これにより、通常空調装置を制御するのに
用いられる温度信号をそのまま活用できるので、モータ
(210)の制御が容易にできる。
【0013】更に、請求項4〜請求項6に記載の発明の
ように、モータ(210)が駆動された後に、バッテリ
(12)のバッテリ容量(C)が所定容量(C1)を下
回った時や、モータ(210)の所定部位のモータ温度
(Tm)が第1所定温度(T3)を上回った時や、モー
タ(210)の作動時間(tm)が第1所定時間(t
1)を上回った時に、モータ(210)を停止させるよ
うにしてやれば、確実にバッテリ(12)容量不足やモ
ータ(210)自身の耐久性低下を防止できる。
【0014】請求項7に記載の発明では、制御装置(1
30)は、エンジン(10)が停止に至ると予測した場
合において、冷房装置(110)内に設けられ、圧縮機
(111)からの冷媒を蒸発させる蒸発器(114)の
温度をエンジン(10)停止予測直前の温度よりも低下
させる温度低下モードを実行し、エンジン(10)が停
止した時点で、温度低下された蒸発器(114)によっ
て放冷を行ない、その後にモータ(210)を駆動する
ようにしたことを特徴としている。
【0015】これにより、蒸発器(114)の温度が所
定範囲(T1〜T2)の上限温度に至るまでの時間を長
くすることができ、モータ(210)の作動時間を更に
短くすることができるので、モータ(210)の消費電
力を低減してバッテリ(12)の容量不足やモータ(2
10)の耐久性低下の防止を効果的に行なえる。
【0016】尚、請求項8に記載の発明のように、エン
ジン(10)が停止に至る予測は、少なくとも車両の減
速時における車速、エンジン回転数、ブレーキ作動状況
のいずれかに基づいて決定されるようにすれば、容易に
行なうことができる。
【0017】上記温度低下モード実行における具体的な
方法は、以下の請求項9〜請求項15に記載の発明のよ
うにするのが良い。即ち、請求項9に記載の発明では、
冷房装置(110)は、蒸発器(114)に空気を送風
する送風機(114a)を有し、温度低下モードの実行
は、送風機(114a)の送風量をエンジン(10)停
止予測直前の送風量よりも小さくするようにしたことを
特徴としている。
【0018】これにより、蒸発器(114)における熱
負荷が低減され、蒸発器(114)の温度を低下させる
ことができるので、より長い時間放冷効果を持たせてモ
ータ(210)の停止時間を長くすることができる。更
に、熱負荷の低減により冷媒の蒸発量が低減され、その
分、凝縮器(112)側へ液冷媒を多く溜めることがで
き、モータ(210)を作動させた時に、この溜められ
た液冷媒を使用することでモータ(210)の仕事を減
らすことができる。よって、温度低下された蒸発器(1
14)の放冷によるモータ(210)停止時間延長効果
に加えて、モータ(210)作動時の負荷低減効果によ
ってモータ(210)の消費電力を更に低減して、バッ
テリ(12)の容量不足やモータ(210)の耐久性低
下の防止を効果的に行なえる。
【0019】請求項10に記載の発明では、請求項9に
記載の発明に対して、冷房装置(110)は、圧縮機
(111)からの冷媒を膨張させて蒸発器(114)に
流入させる膨張弁(113)を有し、温度低下モードの
実行の際に、膨張弁(113)の弁開度を小さくして、
蒸発器(114)への冷媒流量をエンジン(10)停止
予測直前の冷媒流量よりも小さくするようにしたことを
特徴としている。
【0020】これにより、蒸発器(114)での冷媒蒸
発量が減少され、凝縮器(112)側へ液冷媒をより多
く溜めることができるので、モータ(210)作動時の
消費電力を更に低減させることができる。
【0021】請求項11に記載の発明では、冷房装置
(110)は、圧縮機(111)からの冷媒を凝縮させ
る凝縮器(112)に冷却空気を送風する冷却送風機
(112a)を有し、温度低下モードの実行は、冷却送
風機(112a)の冷却送風量をエンジン(10)停止
予測直前の冷却送風量よりも大きくするようにしたこと
を特徴としている。
【0022】これにより、凝縮器(112)での凝縮作
用が促進され、圧縮機(111)の吐出側圧力が低下さ
れるので、蒸発器(114)におけるエンタルピ差が増
大され、冷房能力を上げて蒸発器(114)の温度を低
下させることができる。そして、エンジン(10)停止
後のモータ(210)停止時間を延ばすことができ、モ
ータ(210)の消費電力を低減させることができる。
【0023】請求項12に記載の発明では、温度低下モ
ードの実行は、圧縮機(111)の吐出量をエンジン
(10)停止予測直前の吐出量よりも大きくするように
したことを特徴としており、具体的には、請求項13に
記載の発明のように、圧縮機(111)は、冷房装置
(110)の熱負荷が高くなるにつれて1回転当りの吐
出容量が大きくなる側に可変される可変容量型のものと
して、制御装置(130)は、エンジン(10)停止予
測時に熱負荷が高いものと見なして1回転当りの吐出容
量を大きくすることによって、圧縮機(111)の吐出
量を大きくするようにしたり、請求項14に記載の発明
のように、圧縮機(111)は、冷房装置(110)の
所定部位における空気温度が第2所定温度以上でONさ
れるON−OFF制御型のものとして、制御装置(13
0)は、エンジン(10)停止予測時に第2所定温度を
低い側の値に可変して稼働時間を増加させることによっ
て、圧縮機(111)の吐出量を大きくするのが良い。
【0024】これにより、吐出量増加に伴う冷房能力が
向上でき、蒸発器(114)の温度を低下させることが
できるので、エンジン(10)停止後のモータ(21
0)停止時間を延ばして、モータ(210)の消費電力
を低減できる。
【0025】上記請求項12〜請求項14に記載の発明
に対して、請求項15に記載の発明のように、温度低下
モードの実行の際に、蒸発器(114)に空気を送風す
る送風機(114a)の送風量をエンジン(10)停止
予測直前の送風量よりも小さくするようにしても良く、
請求項9に記載の効果を付加することができる。
【0026】また、請求項16に記載の発明のように、
制御装置(130)によって、エンジン(10)停止予
測後の送風量、弁開度、冷却送風量、吐出量の値を、モ
ータ(210)作動開始時あるいはエンジン(10)停
止予測解除時に、エンジン(10)停止予測直前の値に
戻すようにするのが良い。
【0027】請求項17に記載の発明では、制御装置
(130)は、圧縮機(111)の作動を制御する機能
を有し、エンジン(10)の作動負荷に応じて、圧縮機
(111)の作動を停止させ、且つ、モータ(210)
を駆動するようにしたことを特徴としている。
【0028】これにより、請求項1に記載の発明の効果
に加えて、圧縮機(111)を作動させる分のエンジン
(10)の駆動力が低減され、作動負荷が高い場合にお
けるエンジン(10)の動力性能の向上やオーバーヒー
ト防止等ができる。このとき、モータ(210)の駆動
によって、圧縮機部(220)が作動されることにな
り、冷房装置(110)の機能を継続させることができ
る。
【0029】尚、請求項18に記載の発明のように、圧
縮機(111)停止後、モータ(210)の停止状態を
継続し、冷房装置(110)の空調状態が所定レベル
(T2)を超えた時点で、モータ(210)を駆動する
ようにしてやれば、モータ(210)停止時間(t2)
分だけ圧縮機部(220)を作動させるためのモータ
(210)の消費電力を低減し、圧縮機111停止時に
おける冷房装置110の機能を継続させつつ、車両の加
速性を向上でできる。
【0030】また、請求項19に記載の発明のように、
圧縮機(111)停止後、モータ(210)の停止状態
を継続し、第2所定時間(t2)経過後にモータ(21
0)を駆動するようにしても良い。
【0031】請求項17〜請求項19に記載の発明にお
ける圧縮機(111)の作動停止は、請求項20に記載
の発明のように、車両の加速走行時、あるいはエンジン
(10)の冷却水の温度(Tw)が所定水温(Tw2)
を上回った時に実行されるようにすると良い。
【0032】尚、請求項21に記載の発明のように、圧
縮機部(220)を、圧縮機(111)に統合し、圧縮
機(111)は、エンジン(10)およびモータ(21
0)を選択的に駆動源として作動するハイブリッドコン
プレッサ(111)としても良い。
【0033】請求項22に記載の発明では、制御装置
(130)は、車両の減速時において、あるいはその減
速状態からエンジン(10)が停止に至ると予測した場
合において、冷房装置(110)の熱負荷に応じてモー
タ(210)を駆動するようにしたことを特徴としてい
る。
【0034】これにより、圧縮機(111)の作動に加
えて、モータ(210)による圧縮機部(220)の作
動が加わり、冷房装置(110)内の冷媒流量を増加さ
せて冷房性能を向上できるので、放冷効果を持たせてモ
ータ(210)の必要作動時間を更に短くすることがで
き、モータ(210)の消費電力を低減してバッテリ
(12)の容量不足やモータ(210)の耐久性低下の
防止を効果的に行なえる。尚、減速時に使用されるモー
タ(210)の消費電力は、減速エネルギーを用いて
(回生して)同時に発電可能であり、余分に燃料を消費
することは無い。
【0035】また、請求項23に記載の発明では、制御
装置(130)は、エンジン(10)停止後から再始動
する際に、冷房装置(110)の熱負荷に応じてモータ
(210)を駆動するようにしたことを特徴としてい
る。
【0036】これにより、圧縮機(111)の作動に加
えて、モータ(210)による圧縮機部(220)の作
動が加わり、冷房装置(110)内の冷媒流量を増加さ
せて冷房性能を向上できるので、エンジン(10)停止
中に圧縮機部(220)によって必要最小限で冷房が行
われていたものに対して、短時間で冷房フィーリングを
回復させることができる。
【0037】尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態を図1〜図3に示し、以下その具体的な構成につ
いて図1を用いて説明する。
【0039】車両用空調装置100は、走行中一時停車
した時にエンジン10が停止される所謂アイドルストッ
プ車両に適用されるものであり、冷房装置110、暖房
装置120、電動圧縮機−ポンプ200および制御装置
130とから成る。
【0040】冷房装置110は、周知の冷凍サイクルを
形成するものであり、冷凍サイクル内の冷媒を高温高圧
に圧縮する圧縮機111、圧縮された冷媒を液化凝縮す
る凝縮器112、液化された冷媒を断熱膨張させる膨張
弁113、膨張した冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱によ
り自身を通過する空気を冷却する蒸発器114が冷媒配
管115によって順次接続されたものである。
【0041】圧縮機111は、エンジン10の駆動力を
プーリーおよびプーリーベルトを介して作動されるもの
としている。
【0042】暖房装置120は、エンジン10に設けら
れた機械式ポンプ11と、エンジン10を冷却する冷却
水を熱源として自身を通過する空気を加熱する加熱器1
21とを冷却水配管123により接続した周知のもので
あり、加熱器121の冷却水流入側には流量を調節する
ウォータバルブ122が設けられている。
【0043】機械式ポンプ11は、エンジン10の駆動
力を受けて作動し、加熱器121に冷却水を循環させる
ようにしている。
【0044】尚、エンジン10の冷却水は、冷却水配管
123aに設けられたラジエータ124によって冷却さ
れ、温度制御されるようにしている。
【0045】更に、電動圧縮機−ポンプ200は、モー
タ210の回転軸211の両端側にそれぞれ圧縮機部2
20、ポンプ部230が一体で設けられたものであり、
モータ210と圧縮機部220との間には、一方向クラ
ッチ260が介在されるようにしている。
【0046】モータ210は、バッテリ12を駆動源と
して作動する周知の直流モータであり、後述する制御装
置130によってその作動が制御される。モータ210
とバッテリ12の間には2つのリレー132a、132
bが介在される回路によって接続されるようにしてお
り、制御装置130によって、モータ210のON−O
FFおよび一方向(以下、正方向)あるいは逆方向の回
転制御を可能としている。この詳細については後述す
る。
【0047】また、モータ210の所定部位、例えば、
外部ハウジングにはモータ210作動時の温度変化を検
出するモータ温度センサ212を設けており、この温度
信号は、制御装置130に入力されるようにしている。
【0048】圧縮機部220は、一方向クラッチ260
によりモータ210の正方向回転のトルクが伝達され、
冷媒の圧縮、吐出を行ない、モータ210の逆方向回転
のトルクは遮断され、非作動状態となるようにしてい
る。
【0049】ポンプ部230は、冷却水の流入口233
および吐出口234が設けられたポンプハウジング内に
図示しない遠心式の羽根車を設けたものであり、上記モ
ータ210の回転軸211の他端側に配設されるように
している。羽根車は、モータ210の回転軸211に直
結されるように設けられ、モータ210のトルクが伝達
され、羽根車が回転作動するようにしている。
【0050】ここで、この羽根車は、上記一方向クラッ
チ260が圧縮機部220を正常圧縮作動させる正方向
とは逆方向の回転時に、冷却水を吐出する(以下、正常
吐出作動と呼ぶ)ように翼およびポンプハウジングの形
状を設定している。そして、正方向の回転時には羽根車
は、その翼およびポンプハウジングの形状により空回り
状態(以下、非作動と呼ぶ)となるようにしている。
【0051】以上のモータ210、圧縮機部220、ポ
ンプ部230は、それぞれハウジング内に収容され、一
体の電動圧縮機−ポンプ200を形成するようにしてい
る。
【0052】この電動圧縮機−ポンプ200の圧縮機部
220は、冷媒配管115aによって圧縮機111に対
して並列となるように、具体的には、凝縮器112の流
入側と蒸発器114の流出側の間で接続されるように冷
房装置110内に配設されるようにしている。
【0053】また、ポンプ部230は、機械式ポンプ1
1に対して直列となるように、具体的には、機械式ポン
プ11とウォータバルブ122の間に位置するように暖
房装置120内に配設されるようにしている。
【0054】尚、冷却水配管123には、モータ210
およびポンプ部230が非作動時に機械式ポンプ11か
らの冷却水がポンプ部230を迂回するバイパス流路2
70を設けるようにしている。そして、このバイパス流
路270には、ポンプ部230の正常吐出作動時に吐出
口234から流入口233にショートサーキットしない
ように逆止弁280が設けられている。
【0055】次に、本発明の要部となる制御装置130
について説明する。
【0056】制御装置130は、上記の電動圧縮機−ポ
ンプ200のモータ210の作動を制御するものであ
り、図示しない各種センサからの信号、即ち、車速、エ
ンジン回転数、蒸発器後方温度Te、車室内温度Tr、
モータ温度Tm、バッテリ容量C、A/C要求信号に基
づいて、モータ210をON−OFFさせ、且つ、回転
方向を制御するようにしたものである。
【0057】具体的には、車速信号が0(停車)および
エンジン回転数信号が0(エンジン停止)の時に、A/
C要求、空調状態(蒸発器後方温度Te、車室内温度T
r)、バッテリ容量C、モータ温度Tmの各信号に応じ
てモータ210を駆動、停止するようにしている。
【0058】A/C要求信号は、冷房装置110あるい
は暖房装置120を作動させる信号であり、冷房要求時
は、リレー132aを閉じ、リレー132bを開いて実
線方向に電流を流すことでモータ210を正方向に回転
させ、圧縮機部220を正常圧縮作動させるようにして
いる。(この時、ポンプ部230は非作動となる。)ま
た、暖房要求時は、リレー132aを開き、リレー13
2bを閉じて破線方向に電流を流すことでモータ210
を逆方向に回転させ、ポンプ部230を正常吐出作動さ
せるようにしている。(この時、圧縮機部220は非作
動となる。)尚、モータ210を停止させる時は、両リ
レー132a、132b共に開くようにしている。
【0059】また、空調状態の信号とは、冷房時におい
てここでは、蒸発器後方温度Teを代表特性としたもの
としており、予め定めた許容下限温度T1から許容上限
温度T2(T1<T2)の温度領域を所定範囲内として
いる。また、暖房時においては、車室内温度Trを代表
特性としたものとしており、予め定めた温度T10から
T20(T10<T20)の温度領域を所定範囲内とし
ている。
【0060】そして、冷房時、蒸発器後方温度Teが所
定範囲の許容上限温度T2を越える時にモータ210を
正方向に作動させ、所定範囲の許容下限温度T1を下回
る時にモータ210を停止させるようにしている。同様
に、暖房時は、車室内温度Trが所定範囲の下限側の温
度T10を下回る時にモータ210を逆方向に作動さ
せ、所定範囲の上限側の温度T20を越える時にモータ
210を停止させるようにしている。
【0061】また、バッテリ12から入力されるバッテ
リ容量C信号に対して、エンジン10が停止した後に再
度始動するのに必要な最小の容量を予め所定容量C1と
定めており、モータ210作動中にバッテリ容量Cが所
定容量C1を下回る時には、モータ210を停止させる
ようにしている。
【0062】更に、モータ温度Tm信号に対しては、モ
ータ210の耐久性を考慮して、作動中における代表部
位(ここでは、上記のように外部ハウジングとしてい
る。)の温度が予め定めた所定温度(第1所定温度)T
3を越える場合に、モータ210を停止させるようにし
ている。
【0063】以上の構成に基づく本実施形態の作動につ
いて説明する。
【0064】車両走行時、即ち、エンジン10が作動し
ている場合は、冷房装置110および暖房装置120は
周知のように作動する。即ち、冷房装置110において
は、エンジン10の駆動力を受けて圧縮機111が作動
し冷媒を圧縮し、圧縮された冷媒は、以下凝縮器11
2、膨張弁113、蒸発器114で順次液化凝縮、断熱
膨張、蒸発され、蒸発器114を通過する空気を蒸発潜
熱により冷却する。
【0065】また、暖房装置120においては、エンジ
ン10の駆動力を受けて機械式ポンプ11が作動し、ウ
ォータバルブ122が開かれ、冷却水を加熱器121に
循環させ(ポンプ部230においてはバイパス流路27
0を流通する。)、この冷却水を熱源として加熱器12
1を通過する空気を加熱する。
【0066】しかしながら、適用車両がアイドルストッ
プ車両のため、車両が一時停車した時にはエンジン10
が停止し、エンジン10を駆動源とする圧縮機111お
よび機械式ポンプ11が作動しなくなる。この時、電動
圧縮機−ポンプ200を作動させるようにしている。
【0067】この電動圧縮機−ポンプ200は、上記し
たように制御装置130によって制御されるようにして
おり、その制御の詳細について、図2に示すフローチャ
ートを用いて以下説明する。
【0068】尚、ここでは説明を簡単にするために、A
/C要求信号のうち、冷房要求の場合について説明す
る。よって、モータ210を駆動させる場合は、リレー
132aを閉じ、リレー132bを開き、電流が図1に
おいて実線方向に流れてモータ210を正方向に回転さ
せることで、一方向クラッチ260を介して圧縮機部2
20を正常圧縮作動させるものとする。(この時、ポン
プ部230は、非作動状態となる。)また、モータ21
0を停止させる場合は、上記のように、両リレー132
a、132b共に開くようにする。
【0069】まずステップS10で、モータ210を停
止状態とする。ステップS20で、A/C(冷房)の要
求が有るか否かをA/C要求信号より判定し、否であれ
ばステップS10に戻り、モータ210の停止状態を継
続する。冷房の要求がある場合は、ステップS30に進
み、車両が停車状態にあるか否かを車速信号より判定
し、停車状態であればステップS40でエンジン10が
停止状態か否かをエンジン回転数信号より判定する。
尚、ステップS30で否と判定されれば、ステップS1
0に戻る。
【0070】ステップS40でエンジン10が停止状態
であると判定されると、ステップS50に進み、空調状
態は所定範囲内か否かを判定する。即ち、上記したよう
に蒸発器後方温度Teが所定温度T1〜T2の間に有る
か否かを判定する。
【0071】蒸発器後方温度Teが所定温度T1〜T2
の間に有ると判定されると、ステップS60で、モータ
210は、初期の停止状態が継続され、ステップS50
との間を繰り返す。
【0072】即ち、これは、エンジン10始動時におけ
る本来の圧縮機111によって冷却された空気温度(蒸
発器後方温度Te)は、エンジン停止後すぐに圧縮機部
220を作動させずとも、所定の温度範囲(T1〜T
2)内で継続させることができるために、モータ210
の作動を節約するようにしたものである。
【0073】しかる後、ステップS50で否と判定され
た時、即ち、蒸発器後方温度Teが徐々に上昇し、所定
範囲T1〜T2のうち、ここでは許容上限温度T2を越
える時に、ステップS70に進み、圧縮機部220が正
常圧縮作動するようにモータ210を作動させる。
【0074】そして、ステップS80で、蒸発器後方温
度Teが所定の温度範囲に有るか、否かを再び判定し、
否の場合は、ステップS90に進み、モータ210を停
止させる。即ち、ステップS70でモータ210が作動
された後、圧縮機部220の作動により、蒸発器後方温
度Teは許容下限温度T1に向けて低下していくことに
なるので、許容下限温度T1よりも更に下回った時に
は、過冷却状態と考え、モータ210を停止し、その作
動を節約するようにしている。そして、ステップS40
に戻るようにしている。
【0075】一方、ステップS80で蒸発器後方温度T
eが所定の温度範囲T1〜T2に有ると判定された場合
(T2からT1に向けて低下途中の場合)は、ステップ
S100に進み、バッテリ容量Cが所定容量C1を下回
ったか否かが判定される。下回っていないと判定されれ
ば、更に、ステップS110に進み、モータ温度Tmが
所定温度T3を越えたか否かが判定され、越えていなけ
れば、ステップS70に戻り、モータ210の作動が継
続される。
【0076】しかしながら、ステップS100でバッテ
リ容量Cが所定容量C1を下回った時、およびステップ
S110でモータ温度Tmが所定温度T3を上回った時
には、それぞれ、バッテリ容量確保およびモータ耐久性
確保のために、ステップS90でモータ210を停止さ
せるようにしている。
【0077】そして、ステップS40でエンジン10が
始動すると、ステップS10に戻り、モータ210は停
止状態となる。
【0078】尚、暖房時のモータ210の制御について
は、上記制御フロー中、空調状態を車室内温度Trを用
いて所定範囲を温度T10〜T20と置換え、ステップ
S50では、車室内温度Trが下限側の温度T10を下
回った時にステップS70で、モータ210を逆回転方
向に駆動させ、ポンプ部230を正常吐出作動させ、ス
テップS80では、車室内温度Trが上限側の温度T2
0を越えた時にステップS90でモータ210を停止す
るものとしている。
【0079】以上の構成および作動説明より、本実施形
態における作用効果について説明する。
【0080】まず、従来技術のようにエンジン10停止
と同時にモータ210を作動開始、継続作動させるので
はなく、上記で説明したように制御フロー中にステップ
S50、S80の判定フローを設け、モータ作動、モー
タ停止するようにして、図3のタイムチャートに示すよ
うに、空調状態を所定範囲(T1〜T2)内で継続させ
るのに必要な分だけ作動させるので、空調性能を確保し
た上で、モータ210の作動時間を短くすることがで
き、バッテリ12容量不足やモータ210自身の耐久性
低下を防止できる。
【0081】また、制御フロー中にステップS50の判
定フローによって、エンジン10停止直後は、エンジン
10作動時の空調状態を所定範囲(T1〜T2)内で継
続させることができるので、その分モータ210の駆動
を不要とし、確実にモータ210の作動時間を短縮でき
る。
【0082】そして、空調状態は、所定部位における空
気温度(ここでは、蒸発器後方温度Teや車室内温度T
r)をもって所定範囲(T1〜T2あるいはT10〜T
20)を決定するようにしており、通常空調装置を制御
するのに用いられる温度信号をそのまま活用できるの
で、モータ210の制御が容易にできる。
【0083】更に、モータ210が駆動された後に、バ
ッテリ容量Cが所定容量C1を下回った時や、モータ2
10の所定部位のモータ温度Tmが所定温度T3を上回
った時にも、モータ210を停止させるようにしている
ので、確実にバッテリ12容量不足やモータ210自身
の耐久性低下を防止できる。
【0084】(第2実施形態)本発明の第2実施形態を
図4に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対し
て、制御フローのステップS110をステップS111
に変更したものである。
【0085】ここでは、モータ210に設けたモータ温
度センサ212に代えて、制御装置130にモータ21
0の作動時間tmを計時するタイマー機能を持たせてい
る。そして、モータ210の作動耐久寿命から算出した
一回当りの最大作動時間を予め所定時間(第1所定時
間)t1として定め、モータ210の作動時間tmがこ
れを越えた時に、ステップS90でモータ210の作動
を停止するようにしており、上記第1実施形態と同様の
効果が得られる。
【0086】(第3実施形態)本発明の第3実施形態を
図5〜図7に示す。第3実施形態は、冷房装置110側
を主体としており、エンジン10の停止前の段階で蒸発
器114の温度低下モード実行の制御を行ない、温度低
下された蒸発器114によってエンジン10停止時に放
冷して、モータ210の省電力化を更に図るようにした
ものである。尚、図5中、上記第1実施形態に対して暖
房装置120は割愛しており、電動圧縮機−ポンプ20
0は、電動圧縮機201として示している。
【0087】車両用空調装置100の全体構成として
は、図5に示すように、蒸発器114に空気を送風する
送風機114aを設けており、この送風機114aは、
制御装置130によって、送風量が可変されるものとし
ている。
【0088】また、制御装置130には、車両走行中に
エンジン10が停止に至るか否かを予測するエンジン1
0停止予測機能を持たせている。具体的には、ここでは
減速時における車速信号に基づいて行なうものとしてお
り、この車速信号が予め定めた所定の車速V1を下回っ
た時に、エンジン10が停止に至ると予測(判定)する
ようにしている。そして、このエンジン10停止を予測
した時には、送風機114aの送風量をエンジン10停
止を予測した直前の送風量よりも小さくするようにして
いる。
【0089】この制御装置130による送風機114
a、およびモータ210の作動制御を図6に示すフロー
チャート、および図7に示すタイムチャートに基づいて
説明する。図6に示すフローチャートは、図2に示す上
記第1実施形態のものに対して、ステップS21〜S2
3、ステップS41およびステップS71を追加したも
のとしており、以下この追加ステップを中心に説明す
る。
【0090】まず、ステップS20でA/C要求有りと
判定した後に、ステップS21で、走行中減速時におけ
る車両の車速信号からエンジン10が停止に至ると予測
すると、ステップS22で温度低下モードを実行する。
即ち、送風機114aの送風量をエンジン10停止予測
直前の送風量よりも小さくする(図7(b))。送風量
を小さくすると、蒸発器114に対する熱負荷が低下す
るので、蒸発器114の温度、即ち、蒸発器114で冷
却される空気の蒸発器後方温度Teは更に低下する(図
7(c))。そして、熱負荷の低下に伴って蒸発器11
4での冷媒蒸発量が低下する分、凝縮器112へ冷媒が
溜められていき凝縮作用により液冷媒が増加されていく
(図7(d))。尚、この時送風機114aの送風量が
低下された分、蒸発器後方温度Teは低下されるので、
乗員に対する冷房フィーリングは同等に維持される。
【0091】そして、エンジン10が停止した後には、
ステップS41で、温度低下された蒸発器114の空気
によって放冷が行われ、ステップS50、ステップS6
0で、蒸発器後方温度Teが許容上限温度T2に至るま
ではモータ210が停止状態のままで冷房が継続され
る。
【0092】更に、ステップS50で、蒸発器後方温度
Teが許容上限温度T2を越え、ステップS70で、モ
ータ210が作動されると(図7(e))、ステップS
71で、ステップS22における温度低下モードは解除
される。即ち、送風機114aの送風量の値はエンジン
10停止予測直前の時の値に戻される(図7(b))。
更に、凝縮器112に溜められた液冷媒とモータ210
自身の作動(圧縮機部220の作動)によって圧縮され
る冷媒とによって空気の冷却が行われる(図7(c)、
(d)、(e))。
【0093】尚、ステップS30、ステップS40で共
に否、即ち車両は停車に至らず、またエンジン10の停
止に至らなかった場合は、ステップS23で、ステップ
S22における温度低下モードを解除するようにしてい
る。
【0094】これにより、蒸発器後方温度Teが所定範
囲(T1〜T2)の許容上限温度T2に至るまでの時間
を長くすることができ、モータ210の作動時間を更に
短くすることができる。具体的には、図7(c)中の2
点鎖線に示すように、温度低下モードを実行しなかった
場合に比べて、Δt分の時間を延ばすことができ、図7
(e)中の2点鎖線に対してモータ210の作動時間を
短くすることができる。
【0095】更に、熱負荷の低減により冷媒の蒸発量が
低減され、その分、凝縮器112側へ液冷媒を多く溜め
ることができ、モータ210を作動させた時に、この溜
められた液冷媒を使用することでモータ210の仕事を
減らすことができる。よって、温度低下された蒸発器1
14の放冷によるモータ210の停止時間延長効果に加
えて、モータ210作動時の負荷低減効果によってモー
タ210の消費電力を更に低減して、バッテリ12の容
量不足やモータ210の耐久性低下の防止を効果的に行
なえる。
【0096】(第4実施形態)本発明の第4実施形態を
図5、図6、図8に示す。第4実施形態は、上記第3実
施形態に対する変形バリエーション1であり、蒸発器1
14の温度低下モードとして実行する送風機114aの
送風量制御に対して、膨張弁113の弁開度の制御を加
えたものである。
【0097】図5中の膨張弁113は、制御装置130
によってその弁開度が可変される電磁弁としている。そ
して、エンジン10停止を予測した場合に、図6中のス
テップS22における温度低下モードの実行として、上
記第3実施形態と同様に送風機114aの送風量を小さ
くして蒸発器後方温度Teを低下させると共に(図7
(b)、(d))、弁開度を小さくして(図7
(c))、蒸発器114への冷媒流量をエンジン10停
止予測直前の冷媒流量よりも小さくするようにしてい
る。尚、モータ210が作動した時には、ステップS7
1で、温度低下モードの解除として送風量および弁開度
の値をエンジン10停止予測直前の値に戻すようにして
いる(図8(b)、(c))。
【0098】これにより、蒸発器114での冷媒蒸発量
が減少され、上記第3実施形態に対して凝縮器112側
へ液冷媒をより多く溜めることができるので(図7
(e))、モータ210作動時の消費電力を更に低減さ
せることができる。尚、ここでは、凝縮器112で液冷
媒をより多く溜めることができるが、蒸発器114への
冷媒流量が減少されて蒸発器後方温度Teの温度低下分
は、少なくなるので両者のバランスを考慮して弁開度を
決定するのが良い。
【0099】(第5実施形態)本発明の第5実施形態を
図5、図6、図9に示す。第5実施形態は、上記第3実
施形態に対する変形バリエーション2であり、蒸発器1
14の温度低下モードの実行として凝縮器112の冷却
送風機112aの送風量を制御するものとしている。
【0100】図5に示すように、凝縮器112には、凝
縮液化を促進させる冷却送風機112aを設けている。
この冷却送風機112aは、制御装置130により冷却
送風量が可変される。
【0101】そして、図6中のステップS21で制御装
置130がエンジン10停止の予測をした場合には、ス
テップS22の温度低下モードの実行として、冷却送風
機112aの冷却送風量をエンジン10停止予測直前の
冷却送風量よりも大きくするようにしている(図9
(b))。尚、モータ210が作動した時には、ステッ
プS71で、温度低下モードの解除として冷却送風量の
値をエンジン10停止予測直前の値に戻すようにしてい
る(図9(b))。
【0102】これにより、凝縮器112での凝縮作用が
促進され、圧縮機111の吐出側圧力が低下されるの
で、蒸発器114におけるエンタルピ差が増大され、冷
房能力を上げて蒸発器後方温度Teを低下させることが
できる(図9(c))。そして、エンジン10停止後の
ステップS60におけるモータ210停止時間を延ばす
ことができ、モータ210の消費電力を低減させること
ができる。
【0103】(第6実施形態)本発明の第6実施形態を
図5、図6、図10に示す。第6実施形態は、上記第3
実施形態に対する変形バリエーション3であり、蒸発器
114の温度低下モードの実行として、圧縮機111の
吐出量を制御するものとしている。
【0104】ここでは、圧縮機111は、制御装置13
0によって冷房装置110の熱負荷が高くなるにつれて
1回転当りの吐出容量が可変される可変容量型のものと
している(例えば、周知の斜板式可変容量圧縮機)。そ
して、図6中のステップS21でエンジン10停止を予
測した場合に、ステップS22の温度低下モードの実行
として、その時の熱負荷が高い側の値であると見なし
て、吐出容量を大きくするようにしている(図10
(b))。
【0105】これにより、吐出容量増加に伴う冷房能力
が向上でき、蒸発器後方温度Teを低下させることがで
きる(図10(c))。そして、エンジン10停止後の
モータ210停止時間を延ばして、モータ210の消費
電力を低減できる。
【0106】尚、圧縮機111は上記した可変容量型の
ものに限らず、制御装置130によって冷房装置110
の所定部位における空気温度(例えば、蒸発器後方温度
Te)が所定温度(第2所定温度)以上でONされるO
N−OFF制御型のものとしても良い。この場合は、図
11(b)に示すように、エンジン10停止予測時に所
定温度を低い側の値に可変して全体の稼働時間を増加さ
せることによって吐出量を大きくすれば良い。
【0107】また、この圧縮機111の吐出量の制御に
加えて、上記第3実施形態で説明した、送風機114a
の送風量を低下させる制御を組合わせるようにしても良
く、これによれば、凝縮器112に溜まる液冷媒の量を
増加させて、モータ210作動時の消費電力を更に低減
させることができる。
【0108】(第7実施形態)本発明の第7実施形態を
図12〜図14に示す。第7実施形態は、上記第1実施
形態に対して、冷房装置110側を主体としており、エ
ンジン10の作動負荷に応じて圧縮機111の作動を停
止させ、冷房装置110の冷房性能を損なうことなく、
エンジン10の動力性能、ここでは加速性能を向上させ
る機能を付加したものとしている。
【0109】基本構成は図1に示す上記第1実施形態に
対して、図12に示すように、暖房装置120は割愛し
ており、電動圧縮機−ポンプ200は電動圧縮機201
としている。更に、エンジン10の作動負荷を把握する
ための信号として、アクセルスロットル開度を機制御装
置130に入力するようにしている。そして、アクセル
スロットル開度が増加する側に作動する時、車両が加速
走行状態にあると判定するようにしている。
【0110】一方、圧縮機111のプーリーには電磁ク
ラッチ111bが設けられており、制御装置130によ
って、断続されるようにしている。周知のようにクラッ
チ111bを接続することで、圧縮機111はエンジン
10の駆動力が伝達されて作動する。また、電磁クラッ
チ111bを切り離すことで、エンジン10が作動中で
あっても圧縮機111は停止される。
【0111】次に、上記構成に基づく作動について、図
13に示す制御フローチャートおよび図14に示すタイ
ムチャートを用いて説明する。まず、ステップS200
において、車両が走行状態にあるかアイドルストップ状
態にあるかを判定し、アイドルストップ状態であれば、
ステップS210で、エンジン10停止に伴い圧縮機1
11は停止となり、ステップS220で、モータ210
を駆動させ、圧縮機111の代わりに圧縮機部220を
作動させる。
【0112】一方、ステップS200で、車両が走行状
態にあると判定すれば、更にステップS230で、加速
走行状態にあるか否かを判定する。加速走行状態に無け
れば、ステップS240で圧縮機111はエンジン10
の駆動力を受けて作動し、ステップS250で、モータ
210を停止する。即ち、圧縮機部220を停止する。
【0113】しかしながら、ステップS230で、車両
が加速走行状態にあると判定すると、具体的には、図1
4(b)に示すようにスロットルバルブ開度が増加する
側に作動している判定すると、ステップS210、ステ
ップS220に進み、電磁クラッチ111bを切り離し
て、圧縮機111の作動を停止し、代わりにモータ21
0を駆動して圧縮機部220を作動させる。(図14
(d)中、斜線部で示したモータ210の作動。) これにより、圧縮機111を作動させる分のエンジン1
0の駆動力が低減され、加速時のように作動負荷を多く
要する場合の動力性能を向上させることができる。この
とき、モータ210の駆動によって、圧縮機部220が
作動されることになり、冷房装置110の機能を継続さ
せることができる。
【0114】ここでは、エンジン10が加速走行状態に
あるか否かを、エンジン10のアクセルスロットル開度
によって判定するようにしているので、通常エンジン1
0を制御する制御情報を流用して容易に対応が可能とな
る。
【0115】尚、加速走行時の判定は、アクセルスロッ
トル開度が所定開度以上で、増加側に作動している場合
とするようにしても良い。また、加速走行時を把握する
信号としては、アクセルスロットル開度の他に、エンジ
ン吸気圧、エンジン回転数、エンジン冷却水温、車速等
を用いるようにしても良い。更に、圧縮機111を可変
容量型の圧縮機として、圧縮機111の作動停止を吐出
量をゼロ近傍に制御装置130で制御することに置き換
えても良い。
【0116】(第8実施形態)本発明の第8実施形態を
図15、図16に示す。第8実施形態は、上記第7実施
形態に対して、車両の加速走行時に圧縮機111を停止
させた後にモータ210の停止状態を継続して、冷房装
置110の空調状態が所定レベル(許容上限温度T2)
を超えた時点で、モータ210を駆動するようにしたも
のである。
【0117】基本の構成は、上記第7実施形態と同一で
あり、加速走行時に圧縮機111を停止(加速カット)
させて、冷房装置110の空調状態として蒸発器後方温
度Teが所定範囲の許容上限温度T2を超える時点で、
モータ210を駆動して圧縮機部220を作動させるよ
うにしている。
【0118】尚、ここでの制御フローチャートは、図1
5に示すように、上記第7実施形態で説明した図13中
のステップS220をステップS221に変更したもの
としている。(加速カット判定をした場合は、蒸発器後
方温度Teが許容上限温度T2を超えた時点でモータ2
10を駆動。図16の(d)(e)。)これにより、加
速カット時に従来技術では、図16(e)の2点鎖線に
示すように蒸発器後方温度Teが上昇して冷房フィーリ
ングが悪化していたが、圧縮機部210の作動により、
それを悪化させずにエンジン10の加速性を向上でき
る。この時、圧縮機111停止後、図16(d)に示す
ように時間t2分のモータ停止時間が確保されるので、
その分モータ210の消費電力を低減することができ
る。
【0119】尚、上記第8実施形態の変形バリエーショ
ンとして、図17に示すように、圧縮機111停止後の
モータ210を駆動させる蒸発器後方温度Teを許容上
限温度T2よりも低い側の温度T21としてやれば(こ
のときのモータ210の停止時間はt21と短くな
る)、図17(b)に示すように、従来技術では加速カ
ット可能時間がt3に制限されたものが、更にt4分だ
け引き延ばすことが可能となり、図17(a)の2点鎖
線で示す従来技術に対して加速性を更に向上できる。
【0120】また、モータ210を駆動して圧縮機部2
20を作動させるタイミングとしては、圧縮機111停
止後の経過時間をもって決定するようにしても良い。即
ち、圧縮機111を停止した際の蒸発器後方温度Teが
許容上限温度T2(あるいはそれ以下のレベル)に達す
るまでの時間を所定時間(第2所定時間)t2として予
め定めて、その所定時間t2経過後にモータ210を駆
動させる訳である。
【0121】これによれば、温度(蒸発器後方温度T
e)を基に制御する場合に比べて、温度検出時の応答遅
れの心配がなく、制御(加速性、冷房性能、モータ消費
電力)の精度を向上できる。
【0122】(第9実施形態)本発明の第9実施形態を
図18〜図20に示す。第9実施形態は、上記第8実施
形態に対して、車両走行中においてエンジン10の作動
負荷として冷却水温Twが所定水温としての許容上限水
温Tw2を上回った時に、圧縮機111を停止させ(高
水温カット)、モータ210を駆動させるようにしたも
のである。尚、冷却水温Twが許容上限水温Tw2より
も低い側に設定される許容下限水温Tw1で圧縮機11
1は停止解除(高水温カット解除)するようにしてい
る。
【0123】基本構成としては、図18に示すように、
制御装置130にはエンジン水温の信号を入力するよう
にしており、このエンジン水温信号に基づいて、車両走
行中における圧縮機111およびモータ210を制御す
るようにしている。
【0124】具体的な制御は、図19に示すフローチャ
ートとしており、まず、ステップS300でモータ停止
状態とし、ステップS310で、高水温カット状態にあ
るか否かを判定し、高温水カット状態にあればステップ
320で、蒸発器後方温度Teが許容上限温度T2を超
えた時点でモータ210を駆動し、圧縮機部210を作
動させる。この時、高水温カット開始時点から時間t2
分のモータ210の停止時間ができる。尚、ステップS
310で否と判定されれば、ステップS300に戻り、
再び制御を繰り返す。
【0125】更に、高水温カット時の圧縮機111停止
によって、エンジン10の作動負荷が低減され、冷却水
温Twが許容下限水温Tw1を下回り、高水温カットが
解除されたか否かをステップS330で、判定し、解除
されていればステップS300に戻り、モータ210を
停止させる。また、否と判定すれば、ステップS340
でモータ210の作動を継続させる。
【0126】従来技術においては、高水温カットが作動
した時に、冷房装置110の性能(蒸発器後方温度T
e)を確保しようとすると、図20(c)の2点鎖線に
示すように圧縮機111の作動頻度が上がり、エンジン
10の冷却水温Twも図20(b)の2点鎖線に示すよ
うに、徐々に上昇していったが、本実施形態において
は、モータ210による圧縮機部220の作動により高
水温カット時における冷房性能を確保しながら、エンジ
ン10の作動負荷を低減して、冷却水温Twを安定化さ
せオーバーヒートを防止できる。
【0127】尚、このとき蒸発器後方温度Teに基づい
て許容上限温度T2に達するまでの時間t2の間はモー
タ210を作動させないようにしているので、モータ2
10の消費電力を低減できる。
【0128】(第10実施形態)本発明の第10実施形
態を図21、図22に示す。第10実施形態は、上記第
3実施形態に対して、車両の減速時に冷房装置110の
熱負荷に応じてモータ210を駆動させ、圧縮機部21
0を作動させる機能を付加したものである。
【0129】基本構成は、上記で説明した図12(第7
実施形態)と同一であり、モータ210の制御を一部変
更している。
【0130】その制御フローは、上記第3実施形態の図
6に示すフローチャートの途中部分に、図21で示すフ
ローを付加したものとしている。即ち、図6中のステッ
プS21で車両が減速時にあってエンジン停止予測有り
と判定した後に、図21中のステップS400で冷房装
置110の熱負荷が高いか否かを判定する。具体的に
は、圧縮機111がフルに作動されており、蒸発器後方
温度Teが所定値T12以上の場合である。
【0131】この時ステップS410で、モータ210
を駆動し、圧縮機部210を作動させる。尚、ステップ
S400で、熱負荷が低いと判定、即ち蒸発器後方温度
Teは所定値T12以上でも、圧縮機111がフルで作
動されていない(電磁クラッチ111bの断続が繰り返
されている)場合は、ステップS22で、温度低下モー
ドを実行する。これは上記第3〜第6実施形態で説明し
たものであって、たとえば、圧縮機111の吐出量を増
加させる。(電磁クラッチ111bの断続を接続状態に
する)そして、ステップS30、ステップS40で車両
が停車し、エンジン10が停止されたと判定されると、
ステップS420で一旦モータ210を停止させ(圧縮
機部210停止)、ステップS41以降のエンジン10
停止時におけるモータ210の制御に進む。
【0132】これにより、車両の減速時において、ある
いはその減速状態からエンジン10が停止に至ると予測
した場合において、圧縮機111の作動に加えて、モー
タ210による圧縮機部220の作動が加わり、冷房装
置110内の冷媒流量を増加させて冷房性能を向上でき
るので(図22(d))、放冷効果を持たせてモータ2
10の必要作動時間を更に短くすることができ、モータ
210の消費電力を低減してバッテリ12の容量不足や
モータ210の耐久性低下の防止を効果的に行なえる。
尚、減速時に使用されるモータ210の消費電力は、減
速エネルギーを用いて(回生して)同時に発電可能であ
り、余分に燃料を消費することは無い。
【0133】(第11実施形態)本発明の第11実施形
態を図23、図24に示す。第11実施形態は、上記第
10実施形態に対して、更に、エンジン10停止後から
再始動する際に、冷房装置110の熱負荷に応じてモー
タ210を駆動するようにしたものである。
【0134】ここでは、図23に示すように、エンジン
10が停止した後、再始動する際のモータ210の制御
フローを追加している。即ち、ステップS500で、エ
ンジン10が再始動したか否かを判定し、再始動したと
判定するとステップS510で冷房装置110の熱負荷
が高いか否かを判定する。具体的には、蒸発器後方温度
Teが許容上限温度T2以上の場合である。
【0135】そして、ステップS510で熱負荷が高い
と判定すると、ステップS520で、モータ210を駆
動し、圧縮機部210を作動させる。一方、ステップS
510で否と判定すれば、ステップS530でモータ2
10を停止させ、圧縮機部210を停止させる。ここ
で、ステップS510で熱負荷が高くないと判定する際
に、エンジン10の停止時間t3の単調増加関数(αを
定数とする)で表される温度=αT(t3)を用いてい
る。即ち、蒸発器後方温度Te=T2−αT(t3)を
判定基準として、これを下回ったときにモータ210を
停止させる。(図24(d)、(e)) これにより、エンジン10の再始動後に圧縮機111の
作動に加えて、モータ210による圧縮機部220の作
動が加わり、冷房装置110内の冷媒流量を増加させて
冷房性能を向上できるので、エンジン10停止中に圧縮
機部220によって必要最小限で冷房が行われていたも
のに対して、短時間で冷房フィーリングを回復させるこ
とができる。
【0136】尚、モータ210を停止させる判定基準と
して、エンジン10停止時間t3を用いた蒸発器後方温
度Te=T2−αT(t3)で説明したが、これに限ら
ず、図24(d)に示すように、車速が上昇する時や車
両が加速して圧縮機111の吐出量が増加した時等とし
ても良い。
【0137】(その他の実施形態)空調状態を把握する
ものとして、上記実施形態では、蒸発器後方温度Teあ
るいは車室内温度Trを用いたが、これに限定されるも
のではなく、その他に、冷媒の圧力や加熱器114を流
通する冷却水温度などを用いるようにしても良い。
【0138】尚、上記第3〜第6実施形態中、エンジン
10停止予測を減速時における車速(V1)に基づいて
決定するものとして説明したが、他にもエンジン回転数
やブレーキ作動状況等に基づいて決定しても良く、いず
れの場合も容易にエンジン10停止予測を行なうことが
できる。
【0139】また、図25に示すように、上記第1〜第
9実施形態に対しては、圧縮機部220を圧縮機111
に統合し、圧縮機111は、エンジン10およびモータ
210を選択的に駆動源として作動するハイブリッドコ
ンプレッサ111aとして構成したものとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における全体構成を示す
模式図である。
【図2】図1における電動圧縮機−ポンプの作動制御を
示すフローチャートである。
【図3】図2における作動制御時の(a)はエンジンの
作動、(b)はモータの駆動、(c)は蒸発器後方温度
Te、(d)はバッテリ容量C、(e)はモータ温度T
mを示すタイムチャートである。
【図4】第2実施形態における電動圧縮機−ポンプの作
動制御を示すフローチャートの一部である。
【図5】第3実施形態における全体構成を示す模式図で
ある。
【図6】図5における電動圧縮機の作動制御を示すフロ
ーチャートである。
【図7】第3実施形態における作動制御時の(a)は車
速、(b)は蒸発器送風量、(c)は蒸発器後方温度T
e、(d)凝縮器冷媒量、(e)はモータ駆動を示すタ
イムチャートである。
【図8】第4実施形態における作動制御時の(a)は車
速、(b)は蒸発器送風量、(c)は弁開度、(d)は
蒸発器後方温度Te、(e)凝縮器冷媒量、(f)はモ
ータ駆動を示すタイムチャートである。
【図9】第5実施形態における作動制御時の(a)は車
速、(b)は凝縮器送風量、(c)は蒸発器後方温度T
e、(d)はモータ駆動を示すタイムチャートである。
【図10】第6実施形態の可変容量型圧縮機における作
動制御時の(a)は車速、(b)は吐出容量、(c)は
蒸発器後方温度Te、(d)はモータ駆動を示すタイム
チャートである。
【図11】第6実施形態のON−OFF制御型における
作動制御時の(a)は車速、(b)は吐出容量、(c)
は蒸発器後方温度Te、(d)はモータ駆動を示すタイ
ムチャートである。
【図12】本発明の第7実施形態における全体構成を示
す模式図である。
【図13】図12における圧縮機および電動圧縮機の作
動制御を示すフローチャートである。
【図14】図13における作動制御時の(a)は車速、
(b)はアクセルスロットル開度、(c)は圧縮機の作
動、(d)はモータ駆動を示すタイムチャートである。
【図15】第8実施形態における圧縮機および電動圧縮
機の作動制御を示すフローチャートである。
【図16】図15における作動制御時の(a)は車速、
(b)は加速カット判定、(c)は圧縮機の作動、
(d)はモータ駆動、(e)は蒸発器後方温度を示すタ
イムチャートである。
【図17】第8実施形態の変形例における作動制御時の
(a)は車速、(b)は加速カット判定、(c)は圧縮
機の作動、(d)はモータ駆動、(e)は蒸発器後方温
度を示すタイムチャートである。
【図18】第9実施形態における制御装置を示す模式図
である。
【図19】第9実施形態における電動圧縮機の作動制御
を示すフローチャートである。
【図20】第9実施形態における作動制御時の(a)は
エンジン作動負荷、(b)は冷却水温、(c)は圧縮機
の作動、(d)はモータ駆動、(e)は蒸発器後方温度
を示すタイムチャートである。
【図21】第10実施形態における電動圧縮機の作動制
御を示すフローチャートである。
【図22】第10実施形態における作動制御時の(a)
は車速、(b)は圧縮機の作動、(c)はモータ駆動、
(d)は蒸発器後方温度を示すタイムチャートである。
【図23】第11実施形態における電動圧縮機の作動制
御を示すフローチャートである。
【図24】第11実施形態における作動制御時の(a)
は車速、(b)はエンジン回転数、(c)は圧縮機の作
動、(d)はモータ駆動、(e)は蒸発器後方温度を示
すタイムチャートである。
【図25】その他の実施形態における全体構成を示す模
式図である。
【符号の説明】 10 エンジン 11 機械式ポンプ 12 バッテリ 100 車両用空調装置 110 冷房装置 111 圧縮機 111a ハイブリッドコンプレッサ 112 凝縮器 112a 冷却送風機 113 膨張弁 114 蒸発器 114a 送風機 120 暖房装置 130 制御装置 200 電動圧縮機−ポンプ 210 モータ 220 圧縮機部 230 ポンプ部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60H 1/32 B60H 1/32 623Z 624 624J 626 626D (72)発明者 宇野 慶一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中に一時停車した時に、エンジン
    (10)が停止される車両に適用されるものであって、 前記エンジン(10)の駆動力を受けて作動する圧縮機
    (111)によって冷媒を圧縮した後、凝縮、膨張、蒸
    発させて空気を冷却する冷房装置(110)あるいは、
    前記エンジン(10)の駆動力を受けて作動する機械式
    ポンプ(11)によって循環される冷却水を熱源として
    空気を加熱する暖房装置(120)の少なくとも一方
    と、 バッテリ(12)を駆動源とするモータ(210)によ
    ってそれぞれ作動されると共に、前記冷媒を圧縮する圧
    縮機部(220)あるいは前記冷却水を循環させるポン
    プ部(230)の少なくとも一方と、 前記モータ(210)の作動を制御する制御装置(13
    0)とを有し、 前記冷房装置(110)あるいは前記暖房装置(12
    0)の作動時に、前記エンジン(10)が停止した場
    合、前記制御装置(130)によって、前記圧縮機部
    (220)あるいは前記ポンプ部(230)が作動する
    ように前記モータ(210)が駆動される車両用空調装
    置において、 前記制御装置(130)は、前記エンジン(10)作動
    時の前記冷房装置(110)あるいは前記暖房装置(1
    20)による空調状態を所定範囲(T1〜T2)内で継
    続させるのに必要な分だけ、前記エンジン(10)の停
    止中に前記モータ(210)を駆動するようにしたこと
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置(130)は、前記エンジ
    ン(10)停止後、前記モータ(210)の停止状態を
    継続し、前記空調状態が前記所定範囲(T1〜T2)の
    上限あるいは下限を超えた時点で、前記モータ(21
    0)を駆動させ、その後、前記空調状態が前記所定範囲
    (T1〜T2)の逆側となる下限あるいは上限を超えた
    時点で、前記モータ(210)を停止するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】前記空調状態は、所定部位における空気温
    度をもって決定するようにしたことを特徴とする請求項
    1または請求項2のいずれかに記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記モータ(210)が駆動され、前記
    バッテリ(12)のバッテリ容量(C)が所定容量(C
    1)を下回った時に、 前記制御装置(130)は、前記モータ(210)を停
    止するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3
    のいずれかに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記モータ(210)が駆動され、この
    モータ(210)の所定部位のモータ温度(Tm)が第
    1所定温度(T3)を上回った時に、 前記制御装置(130)は、前記モータ(210)を停
    止するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれかに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記モータ(210)が駆動され、この
    モータ(210)の作動時間(tm)が第1所定時間
    (t1)を上回った時に、 前記制御装置(130)は、前記モータ(210)を停
    止するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4
    のいずれかに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記制御装置(130)は、前記車両の
    減速時において、あるいはその減速状態から前記エンジ
    ン(10)が停止に至ると予測した場合において、前記
    冷房装置(110)内に設けられ、前記圧縮機(11
    1)からの冷媒を蒸発させる蒸発器(114)の温度を
    前記エンジン(10)停止予測直前の温度よりも低下さ
    せる温度低下モードを実行し、 前記エンジン(10)が停止した時点で、温度低下され
    た前記蒸発器(114)によって放冷を行ない、その後
    に前記モータ(210)を駆動するようにしたことを特
    徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車両用
    空調装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジン(10)が停止に至る予測
    は、少なくとも前記車両の減速時における車速、エンジ
    ン回転数、ブレーキ作動状況のいずれかに基づいて決定
    されることを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装
    置。
  9. 【請求項9】 前記冷房装置(110)は、前記蒸発器
    (114)に空気を送風する送風機(114a)を有
    し、 前記温度低下モードの実行は、前記送風機(114a)
    の送風量を前記エンジン(10)停止予測直前の送風量
    よりも小さくするようにしたことを特徴とする請求項7
    または請求項8のいずれかに記載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記冷房装置(110)は、前記圧縮
    機(111)からの冷媒を膨張させて蒸発器(114)
    に流入させる膨張弁(113)を有し、 前記温度低下モードの実行の際に、前記膨張弁(11
    3)の弁開度を小さくして、前記蒸発器(114)への
    冷媒流量を前記エンジン(10)停止予測直前の冷媒流
    量よりも小さくするようにしたことを特徴とする請求項
    9に記載の車両用空調装置。
  11. 【請求項11】 前記冷房装置(110)は、前記圧縮
    機(111)からの冷媒を凝縮させる凝縮器(112)
    に冷却空気を送風する冷却送風機(112a)を有し、 前記温度低下モードの実行は、前記冷却送風機(112
    a)の冷却送風量を前記エンジン(10)停止予測直前
    の冷却送風量よりも大きくするようにしたことを特徴と
    する請求項7または請求項8のいずれかに記載の車両用
    空調装置。
  12. 【請求項12】 前記温度低下モードの実行は、前記圧
    縮機(111)の吐出量を前記エンジン(10)停止予
    測直前の吐出量よりも大きくするようにしたことを特徴
    とする請求項7または請求項8のいずれかに記載の車両
    用空調装置。
  13. 【請求項13】 前記圧縮機(111)は、前記冷房装
    置(110)の熱負荷が高くなるにつれて1回転当りの
    吐出容量が大きくなる側に可変される可変容量型のもの
    であり、 前記制御装置(130)は、前記エンジン(10)停止
    予測時に前記熱負荷が高いものと見なして前記1回転当
    りの吐出容量を大きくすることによって、前記圧縮機
    (111)の吐出量を大きくするようにしたことを特徴
    とする請求項12に記載の車両用空調装置。
  14. 【請求項14】 前記圧縮機(111)は、前記冷房装
    置(110)の所定部位における空気温度が第2所定温
    度以上でONされるON−OFF制御型のものであり、 前記制御装置(130)は、前記エンジン(10)停止
    予測時に前記第2所定温度を低い側の値に可変して稼働
    時間を増加させることによって、前記圧縮機(111)
    の吐出量を大きくするようにしたことを特徴とする請求
    項12に記載の車両用空調装置。
  15. 【請求項15】 前記温度低下モードの実行の際に、前
    記蒸発器(114)に空気を送風する送風機(114
    a)の送風量を前記エンジン(10)停止予測直前の送
    風量よりも小さくするようにしたことを特徴とする請求
    項12〜請求項14のいずれかに記載の車両用空調装
    置。
  16. 【請求項16】 前記制御装置(130)は、前記エン
    ジン(10)停止予測後の前記送風量、前記弁開度、前
    記冷却送風量、前記吐出量の値を、前記モータ(21
    0)作動開始時あるいは前記エンジン(10)停止予測
    解除時に、前記エンジン(10)停止予測直前の値に戻
    すようにしたことを特徴とする請求項9〜請求項15の
    いずれかに記載の車両用空調装置。
  17. 【請求項17】 前記制御装置(130)は、前記圧縮
    機(111)の作動を制御する機能を有し、 前記エンジン(10)の作動負荷に応じて、前記圧縮機
    (111)の作動を停止させ、且つ、前記モータ(21
    0)を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の車両用空調装置。
  18. 【請求項18】 前記制御装置(130)は、前記圧縮
    機(111)停止後、前記モータ(210)の停止状態
    を継続し、前記冷房装置(110)の空調状態が所定レ
    ベル(T2)を超えた時点で、前記モータ(210)を
    駆動するようにしたことを特徴とする請求項17に記載
    の車両用空調装置。
  19. 【請求項19】 前記制御装置(130)は、前記圧縮
    機(111)停止後、前記モータ(210)の停止状態
    を継続し、第2所定時間(t2)経過後に前記モータ
    (210)を駆動するようにしたことを特徴とする請求
    項17に記載の車両用空調装置。
  20. 【請求項20】 前記圧縮機(111)の作動停止は、
    前記車両の加速走行時、あるいは前記エンジン(10)
    の前記冷却水の温度(Tw)が所定水温(Tw2)を上
    回った時に実行されることを特徴とする請求項17〜請
    求項19のいずれかに記載の車両用空調装置。
  21. 【請求項21】 前記圧縮機部(220)は、前記圧縮
    機(111)に統合され、 前記圧縮機(111)は、前記エンジン(10)および
    前記モータ(210)を選択的に駆動源として作動する
    ハイブリッドコンプレッサ(111a)としたことを特
    徴とする請求項1〜請求項20のいずれかに記載の車両
    用空調装置。
  22. 【請求項22】 前記制御装置(130)は、前記車両
    の減速時において、あるいはその減速状態から前記エン
    ジン(10)が停止に至ると予測した場合において、前
    記冷房装置(110)の熱負荷に応じて前記モータ(2
    10)を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の車両用空調装置。
  23. 【請求項23】 前記制御装置(130)は、前記エン
    ジン(10)が停止後から再始動する際に、前記冷房装
    置(110)の熱負荷に応じて前記モータ(210)を
    駆動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    車両用空調装置。
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