JP2019084929A - 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法 - Google Patents

車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019084929A
JP2019084929A JP2017213978A JP2017213978A JP2019084929A JP 2019084929 A JP2019084929 A JP 2019084929A JP 2017213978 A JP2017213978 A JP 2017213978A JP 2017213978 A JP2017213978 A JP 2017213978A JP 2019084929 A JP2019084929 A JP 2019084929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
battery
air conditioner
compressor
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017213978A
Other languages
English (en)
Inventor
秀信 今井
Hidenobu Imai
秀信 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Webasto Thermo&comfort Japan Co Ltd
Original Assignee
Webasto Thermo&comfort Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Webasto Thermo&comfort Japan Co Ltd filed Critical Webasto Thermo&comfort Japan Co Ltd
Priority to JP2017213978A priority Critical patent/JP2019084929A/ja
Publication of JP2019084929A publication Critical patent/JP2019084929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 エンジン始動時等のバッテリの電圧低下時にも適切な動作を可能とする。【解決手段】 冷媒を圧縮するための、バッテリ40からの電力で駆動される圧縮機21と、圧縮機21で圧縮された冷媒を液化するための凝縮器25と、液化された冷媒を気化させて吸熱し車室内へ供給される空気温度を低下させるための蒸発器11と、バッテリ40からの直流電力を圧縮機21の駆動用の電力に変換するための電力変換部30とを備える車両用空気調和装置1であって、バッテリ40の電圧を測定する電圧測定装置19と、バッテリ40の電圧の低下を検知した場合には、測定したバッテリ40の電圧の時間変化に基づき、バッテリ40の電圧が所定の時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、車両用空気調和装置1の動作を停止させる制御装置400とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法に関する。
自動車等の車両に搭載される空気調和装置(以下「空調装置」とも称する)は、空調サイクルを構成する循環系に封止した冷媒を圧縮機で圧縮した後凝縮器で液化し、液化した冷媒をポンプで蒸発器に圧送し、蒸発器での冷媒の気化による吸熱で温度低下させた冷風を生成することで冷房機能を実現している。冷媒としてはフロンフリーのR134a、HFO−1234yf等が用いられる。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等のエンジンを搭載した車両の場合、エンジンの軸出力の一部を用いて圧縮機を駆動している。
エンジンを圧縮機の駆動源として利用する場合、エンジンを停止させている状態では、一般に空調装置を動作させることができない。このため、バス、トラック、トレーラ等の業務用自動車が高速道路のパーキングエリア等での休憩や、貨物配送先での荷下ろし待ち等のために長時間駐車する場合にエンジンを停止させると、空調装置を作動させることができない。そこで、車両に搭載されているバッテリの電力で圧縮機駆動用のモータを作動させる方式の空調装置が開発され、実用されている。例えば、特許文献1には、電力により駆動されるコンプレッサを有する空調装置と、車両駆動装置によって作動され得る電力生成用の発電機と、発電機が生成した電力によって充電され得るバッテリとを備える自動車において、バッテリに蓄積された電力によってコンプレッサが駆動される自動車が記載されている。これにより、エンジンを停止した状態であっても、空調装置を作動させることができる。
特表2009−523643号公報
ところで、空調装置には、電圧降下を検知するとその動作を自動的に停止させる機能が備わっている。したがって、バッテリを駆動源とする空調装置の場合も、当該空調装置を作動させた状態でエンジンを始動させると、前記の機能により空調装置が停止してしまう場合がある。すなわち、エンジン始動時のクランキングによりバッテリの一時的な電圧降下が生じ、これを検知した空調装置が動作を自動停止してしまう。
そして、この空調装置を再起動させるためには、オイル戻りや油圧の安定化のために一定の時間(約3分程度)を要するため、結果として空調効果が低下し、空調装置の利便性が損なわれるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、バッテリの一時的な電圧低下時にも適切な動作が可能な車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法を提供することを一つの目的としている。
前記の、及び他の問題点を解決するために、本発明の一つの態様は、冷媒を圧縮するための、バッテリからの電力で駆動される圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を液化するための凝縮器と、前記液化された冷媒を気化させて吸熱し車室内へ供給される空気温度を低下させるための蒸発器と、前記バッテリからの直流電力を前記圧縮機の駆動用の電力に変換するための電力変換部とを備える車両用空気調和装置であって、前記バッテリの電圧を測定する電圧測定装置と、前記バッテリの電圧の低下を検知した場合には、前記測定したバッテリの電圧の時間変化に基づき、前記バッテリの電圧が所定の時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、前記車両用空気調和装置の動作を停止させる制御装置とを備える。
また、本発明の他の一態様は、前記制御装置は、前記バッテリからの電力供給により始動するエンジンが、前記電力供給を受けてから始動するまでに要する時間を記憶し、前記バッテリの電圧の低下を検知した場合には、前記測定したバッテリの電圧の時間変化に基づき、前記バッテリの電圧が前記記憶した時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、前記車両用空気調和装置の動作を停止させる。
また、本発明の他の一態様は、前記電圧測定装置が測定したバッテリの電圧に関する情報を出力する出力部を備える。
また、本発明の他の一態様は、前記制御装置は、前記バッテリの電圧が所定の時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、前記圧縮機の動作を停止させる。
また、本発明の他の一態様は、前記制御装置は、前記エンジンが前記電力供給を受けてから始動するまでに要する時間として、少なくとも3秒以上の時間を記憶している。
上記した本発明の態様によれば、バッテリの一時的な電圧低下時にも適切な動作が可能となる。
図1は、本実施形態に係る車両用空気調和装置1を取り付けた貨物用自動車100の部分模式図を示している。 図2は、車両用空気調和装置の全体構成例を示す模式図である。 図3は、貨物用自動車100における電気系統例である。 図4は、制御装置400の機能をハードウェア構成と関連させて説明する模式図である。 図5は、停止判定情報436の一例を示す図である。 図6は、電圧情報記憶処理の一例を説明するフローチャートである。 図7は、電圧情報435の一例を示す図である。 図8は、自動停止制御の一例を説明するフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。なお、本発明は、それらの実施形態に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置は、乗用車、トラック(貨物用自動車)、トレーラ等の自動車に取り付けられる空気調和装置(いわゆるカーエアコン)である。以下、本実施形態の車両用空気調和装置を、貨物用自動車に取り付けた場合について説明する。
<車両用空気調和装置1の配置構成>
図1は、本実施形態に係る車両用空気調和装置1を取り付けた貨物用自動車100の部分模式図を示している。図1は、貨物用自動車100の左側面図を示しており、車両用空気調和装置1の取り付け状態を明確に示すために、貨物用自動車100の運転室110の周辺部分を模式的に示している。
貨物用自動車100は、運転室110(キャブ)、及び荷室140とを有し、これらはシャシー130上に取り付けられている。また、シャシー130の側面には貨物用自動車100の電源となるバッテリ40が設置されている。
運転室110には、長距離運行等に備えて、仮眠用ベッド115を有する居住空間112が設けられている。そして、運転室110には、運転室110内の空気調和を行う車両用空気調和装置1が設けられている。
車両用空気調和装置1は、運転室110内に冷風を供給するための室内機10、運転室110内の空気と外気との熱交換を行うための室外機20、及びインバータ30を含んで構成されている。室内機10と室外機20との間は、図示を省略する管路で接続され、室内機10、室外機20で熱交換を行うための冷媒の流路を構成している。
インバータ30は、バッテリ40から供給される直流電力を交流電力に変換し、この交流電力を室内機10及び室外機20に供給するための電力変換部(DC/ACインバータ)である。
運転室110の外部の上面には、走行時の運転室110による空気抵抗を減少させるための導風板120が設けられている。一般に導風板120は運転室110の前方側から滑らかに立ち上がる凸面を形成する部材であり、その裏側には運転室110上面への取り付け部材や導風板120自体の補強部材が設けられるものの、一定の空間が形成されている。本実施形態では、この導風板120が形成する内側空間に、空調装置の室外機20を設置している。なお、室外機20は運転室110の屋根上以外に、運転室110の外部後面の荷室140との間に設置してもよい。
運転室110内の前面等には、室内機10が設けられる。室内機10と室外機20との間は、図示を省略する管路で接続され、室内機10及び室外機20の間で熱交換を行うための冷媒の流路を構成している。
なお、図1に示した貨物用自動車100は一例であり、トレーラのように運転室110と荷室140が分離可能な形態の車両でもよい。また、インバータ30、バッテリ40の設置場所は、取り付け対象となる車両の構成に応じて適宜に選定することができる。
<車両用空気調和装置1の構成>
次に、本実施形態の車両用空気調和装置1の全体構成例について説明する。図2に、車両用空気調和装置1の全体構成例を模式的に示している。車両用空気調和装置1は、圧縮機21、凝縮器25、及び蒸発器11を備える。本実施形態では、蒸発器11が室内機10に設けられ、圧縮機21及び凝縮器25は室外機20に設けられる。圧縮機21、凝縮器25、及び蒸発器11のそれぞれの間は、冷媒が循環できるようにパイプ50によって液密状態に接続されている。パイプ50は、冷媒の種類や使用圧力に応じた耐圧性及び耐食性を有する材料(例えば銅等)によって適宜に構成することができる。
図2に例示する車両用空気調和装置1は、以下の空調サイクルを有する。まず、圧縮機21で圧縮された冷媒が、凝縮器25に対応して設けられた所定のブロワファン251によって、凝縮器25で冷却されて液化し、室内機10へ向けて圧送される。この高温高圧の液状冷媒は、毛細管等の微少な流路を通じて低温低圧の霧状となって蒸発器11内に噴出して気化し、その際の気化熱で蒸発器11の周辺の空気から吸熱する。このようにして冷却された空気は、蒸発器11に対応して設けられたブロワファン111によって、運転室110の居住空間112内に放出されて空調効果を発揮する。
以上の空調サイクルは、通常の車両用空気調和装置と同様であるが、本実施形態では凝縮器25のブロワファン251及び蒸発器11のブロワファン111が電動とされている。
<貨物用自動車100の電気系統>
次に、本実施形態の貨物用自動車100における電気系統、特に車両用空気調和装置1における電気系統の構成について説明する。図3に、本実施形態の貨物用自動車100における電気系統例を示している。
−電源−
貨物用自動車100におけるバッテリ40は、エンジン60、及びエンジン60を始動させるスタータモータ80に接続されており、バッテリ40はこれらに対して電力供給を行う。
また、本実施形態では、バッテリ40は、車両用空気調和装置1にも電力供給を行う。具体的には、車両用空気調和装置1とバッテリ40の間には、バッテリ40の直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を車両用空気調和装置1に供給するインバータ30が介在している。
なお、バッテリ40としては、自動車用バッテリとして一般的な鉛蓄電池を用いることができるが特に特定の形式のバッテリに限定されるものではない。鉛蓄電池を用いる場合には、実用的にはJIS D 5301に規定する5時間率容量で120Ah以上のものを使用することが好ましい。
インバータ30は、圧縮機21を駆動させるための駆動用モータであるCPモータ22に電力を供給するための電力変換部である。本実施形態では、EVファンモータ12及びCDファンモータ26の電源としてバッテリ40からの電力が、CPモータ22の電源として単相AC220Vが供給される構成としているが、これ以外の電力仕様を用いても差し支えない。インバータ30の回路方式としては、パルス幅変調(PWM)方式等の適宜の方式を採用することができる。またインバータ30の出力容量は、負荷となる各モータ等の仕様に応じて決定すればよい。
このように、車両用空気調和装置1はバッテリ40を電源としているので、貨物用自動車100のエンジン60が停止している場合でも運転可能であり、運転室110内に冷風を供給することができる。
−室外機20−
次に、室外機20内の電気系統について説明する。室外機20には、ブロワファン251、及び圧縮機21が備えられている。
ブロワファン251は、単相ACモータ又はブラシレスDCモータ等のモータと、このモータを駆動させる駆動回路と、ファン本体とを含んで構成されている。この駆動回路にはバッテリ40から電力が供給され、モータを駆動するための駆動電流に変換される。これによりファン本体が回転動作する。
圧縮機21は、AC三相誘導モータ等のモータと、このモータの駆動回路(例えば、スイッチング素子としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いたPWM方式等の駆動回路)とを含んで構成されている。圧縮機21のモータは、駆動回路から供給される三相交流電力によって駆動される。
−室内機10−
次に、室内機10内の電気系統について説明する。室内機10内には、ブロワファン111、電圧測定装置19、制御装置400、及び入出力インタフェース部17が備えられている。
ブロワファン111は、例えば単相ACモータ、ブラシレスDCモータ等の駆動用モータと、この駆動用モータへの供給電力を制御するIGBTのゲートドライブ回路と、ファン本体とを含んで構成されている。ゲートドライブ回路は、バッテリ40からの電力を受けて駆動用モータ用の出力電圧を生成する回路ブロックであり、例えば、PWM方式により構成することができる。なお、バッテリ40とブロワファン111の間には電源スイッチ15が設けられており、車両用空気調和装置1を運転しない場合には電源スイッチ15をオフしておくことにより、ブロワファン111において無用の電力が消費されないように構成されている。なお、駆動回路、制御回路を省略してブロワファン111に直接バッテリ40からの電力を供給するようにしてもよい。
電圧測定装置19は、信号線71を介してバッテリ40と通信可能に接続されていると共に、制御線70を介して制御装置400と通信可能に接続されている。これにより、電圧測定装置19は、バッテリ40の電圧(端子電圧)を測定し、測定した電圧値を制御装置400に送信する。
制御装置400は、CPU、メモリ、及び入出力装置を備える情報処理装置(例えば、マイクロコンピュータ)であり、車両用空気調和装置1における各部品の動作を制御する。具体的には、制御装置400は、電圧測定装置19、ブロワファン111、入出力インタフェース部17、ブロワファン251、及び圧縮機21のそれぞれと制御線70により通信可能に接続している。
制御装置400は、入出力インタフェース部17から入力される所定の指示に基づき、ブロワファン111、ブロワファン251、及び圧縮機21に所定の制御信号を送信することにより、これらの装置の動作を制御することができる。
また、制御装置400は、電圧測定装置19が測定した電圧に基づき、所定の電圧降下があった場合に、車両用空気調和装置1の空調機能を停止させることができる。
入出力インタフェース部17は、車両用空気調和装置1に関連する情報(例えば、車両用空気調和装置1の設定温度や現在の運転室110の室温)の入出力を行う。また、入出力インタフェース部17は、電圧測定装置19が測定した電圧に関する情報(例えば、現在の電圧値や電圧値の時間変化)を表示する。
なお、以上の室内機10の構成は一例であり、後述する本実施形態の車両用空気調和装置1の機能を実現するために、他の種々の構成を採用することが可能である。
<制御装置400の構成及び機能>
次に、制御装置400の構成及び機能の詳細について説明する。図4は、制御装置400の機能をハードウェア構成と関連させて説明する模式図である。
まず、制御装置400は、ハードウェアとして、プロセッサ410、入出力装置420、及びメモリ430を備えている。プロセッサ410はCPU、MPU等の演算装置である。入出力装置420は、他の装置又は回路との間でのデータの入出力処理を行い、例えば、電圧測定装置19から電圧に関する情報を受信し、また、圧縮機21に所定の停止信号を送信する。メモリ430は、例えばROM、RAM等の記憶デバイスにより構成され、本実施形態の車両用空気調和装置1の制御を行うためのプログラム、及びそのプログラムが使用するデータ等を格納する記憶領域を提供している。
具体的には、メモリ430には、電圧情報取得部431、停止判定部432、停止指示部433、及び出力部434の各機能部(プログラム)が格納されている。また、メモリ430には、電圧情報435及び停止判定情報436が記憶されている。
電圧情報取得部431は、電圧測定装置19が計測した電圧から得られた電圧値を取得する。そして、電圧情報取得部431は、取得した電圧値を電圧情報435に蓄積する(記憶する)。電圧情報435の詳細は後述する。
停止判定部432は、バッテリ40の電圧の低下を検知した場合には、電圧情報435に記憶されているバッテリ40の電圧の時間変化に基づき、バッテリ40の電圧が所定の時間(以下、マスキング時間という)を超えて所定の電圧(以下、復帰時電圧という)を下回っているか否かを判断する。
なお、マスキング時間及び復帰時電圧に関する情報は、後述する停止判定情報436に記憶されている。例えば、マスキング時間は、バッテリ40からの電力供給により始動するエンジン60が、電力供給を受けてから始動するまでに要する時間(少なくとも3秒以上)である。
停止指示部433は、バッテリ40の電圧がマスキング時間を超えて復帰時電圧を下回っている場合に、車両用空気調和装置1の動作を停止させる(例えば、圧縮機21への電力供給を停止させる)。
出力部434は、電圧測定装置19が測定したバッテリ40の電圧に関する情報を、入出力インタフェース部17に出力する。
以上に説明した各機能部の機能は、プロセッサ410がメモリ430から該当機能部を読み込むことによって実行される。
ここで、停止判定情報436について説明する。図5は、停止判定情報436の一例を示す図である。停止判定情報436は、マスキング時間が格納されるマスキング時間4361と、復帰時電圧を特定する情報が格納される復帰時電圧4362とを含む。停止判定情報436は、例えば、予め車両用空気調和装置1の製造者が設定してもよいし、貨物用自動車100の利用者が設定してもよい。
マスキング時間4361には、マスキング時間として、例えば、エンジン60が電力供給を受けてから始動するまでに要する時間が設定される。この時間は、例えば3秒以上である。これは、本発明者らが、自動車用スタータ試験方法(JIS D 5004、D1607。接点電流測定3秒以内に各負荷を測定)により特定した値である。この時間以上のエンジンスタート時のクランキングは、バッテリの消費及び接点にダメージが及ぶ恐れがある。この時間をマスキング時間としておけば、エンジンスタート時のクランキングによる一時的な電圧降下と、バッテリ自身の電圧降下とを区別することができる。なお、前記の測定方法(固定モード方法)は、エンジンスタータに種々のトルク負荷を加えて運転し、それぞれの負荷点におけるトルク、電圧、電流、及び回転速度を測定するものである。各負荷点における測定はトルク負荷を加えてから3秒以内に行い、その都度スタータの温度を周囲温度にまで下げておく。
復帰時電圧4362には、所定の電圧値、例えば、バッテリ40の開放電圧値が設定される。また、復帰時電圧4362には、停止判定部432がバッテリ40の電圧の低下を検知した際におけるバッテリ40の電圧値(もしくはその電圧より所定値低い電圧値。バッテリ40の長期的な電圧低下(エンジン60のクランキングによる一時的な低下でない電圧低下)を考慮するため。)等が自動的に設定されるようにしてもよい。
<車両用空気調和装置1の動作>
次に、以上の構成を有する車両用空気調和装置1の動作について説明する。
<姿勢情報記憶処理>
まず、図6は、車両用空気調和装置1の動作のうち、制御装置400が電圧情報を記憶する処理(以下、電圧情報記憶処理という)の一例を説明するフローチャートである。なお、この処理は、例えば、車両用空気調和装置1の動作開始後、所定の時間間隔、又は所定のタイミングで繰り返し実行される。また、この処理は、貨物用自動車100の利用者等から入出力インタフェース部17に所定の入力がなされた場合や、貨物用自動車100の利用者等が利用する所定の遠隔操作機器(リモコン)から所定の信号が入出力インタフェース部17に送信されてきたことを契機に実行されてもよい。
まず、制御装置400の電圧情報取得部431は、電圧測定装置19から電圧値を受信する(s11)。そして、電圧情報取得部431は、受信した電圧値を電圧情報435に記憶する(s12)。その後はs11の処理が繰り返される。
なお、s12において、電圧情報取得部431は、電圧情報435の情報量が所定の閾値以上となった場合には古い情報を削除するようにしてもよい。これにより、メモリ430の使用量を節約できる。
また、s11又はs12において、出力部434は、電圧測定装置19から受信した現在の電圧値、又は、電圧測定装置19から受信した電圧値の履歴(時間変化)の情報を入出力インタフェース部17に表示してもよい。
ここで、図7は、電圧情報435の一例を示す図である。電圧情報435は、電圧測定装置19が電圧を測定した時刻が格納される時刻4351、及び、時刻4351が示す時刻に測定された電圧の内容(電圧値)が格納される電圧値4352の各項目を有する。
<自動停止制御>
次に、図8は、車両用空気調和装置1の動作のうち、制御装置400が電圧情報記憶処理で記憶した電圧情報435に基づき、車両用空気調和装置1の動作を自動的に停止する制御(以下、自動停止制御という)の一例を説明するフローチャートである。なお、この自動停止制御は、車両用空気調和装置1の動作開始後、所定の時間間隔、又は所定のタイミングで繰り返し実行される。
まず、制御装置400の停止判定部432は、車両用空気調和装置1が現在稼働中であるか否かを確認する(s21)。具体的には、例えば、停止判定部432は、圧縮機21が現在稼動しているか否かを判定する。
車両用空気調和装置1が現在稼働中でない場合は(s21:NO)、s21の処理が繰り返されるが、車両用空気調和装置1が現在稼働中である場合は(s21:YES)、停止判定部432は、エンジン60の始動等、何らかの原因によりバッテリ40の電圧が有意な低下を開始したか否かの検知を行う(s22)。具体的には、例えば、停止判定部432は、電圧情報435に記録されている、所定時間前から現在までの微小時間帯における電圧値の時間変化を解析し、電圧値が所定の速さ以上で低下しているか否かを判断する。
バッテリ40の電圧が有意な低下を開始していないと判断した場合には(s22:NO)、停止判定部432は、s21の処理を繰り返す。他方、バッテリ40の電圧が有意な低下を開始したと判断した場合には(s22:YES)、停止判定部432は、電圧の低下時間の測定を開始する(s23)。具体的には、例えば、停止判定部432は、所定のタイマーの時間を0にセットする。
なお、s23において停止判定部432は、前述のように、低下を開始した際のバッテリ40の電圧(もしくはその電圧より所定値低い電圧値)を、復帰時電圧4362に記憶してもよい。
次に、停止判定部432は、バッテリ40の現在の電圧が、s22で低下を開始する直前の電圧を下回っているか否かを判断する(s24)。具体的には、例えば、停止判定部432は、電圧情報435から取得した直近の電圧値が、復帰時電圧未満になっているか否かを判断する。
バッテリ40の現在の電圧が、s22で低下を開始する直前の電圧を下回っている場合(s24:YES)、停止判定部432は、s23の処理を繰り返す。他方、バッテリ40の現在の電圧が、s22で低下を開始する直前の電圧を下回っていない場合には(s24:NO)、停止判定部432は、バッテリ40の電圧がs22で低下を開始する直前の電圧を下回っていた時間(以下、低電圧時間という)が、マスキング時間を超えているか否かを判定する(s25)。具体的には、例えば、停止判定部432は、前記のタイマーの現在の時間がマスキング時間を超えているか否かを判定する。
低電圧時間がマスキング時間を超えていない場合には(s25:NO)、停止判定部432は、s21の処理を繰り返す。他方、低電圧時間がマスキング時間を超えている場合には(s25:YES)、停止判定部432は、車両用空気調和装置1の動作を停止させるための所定の信号を所定の装置に送信する(s26)。具体的には、例えば、停止判定部432は、圧縮機21の動作を停止させる制御信号を圧縮機21に送信する。
圧縮機21は、停止判定部432から前記の制御信号を受信すると、(s31)、当該圧縮機21の動作を停止する(s32)。これにより、車両用空気調和装置1の動作が停止する(s33)。
以上のように、本実施形態の車両用空気調和装置1は、バッテリ40の電圧の低下を検知した場合には、測定したバッテリ40の電圧の時間変化に基づき、バッテリ40の電圧が所定の時間(マスキング時間)を超えて所定の電圧(復帰時電圧)を下回っていると判断した場合に、車両用空気調和装置1の動作を停止させるので、一定の時間長さ以上、バッテリ40の電圧が低下した場合に限り、車両用空気調和装置1(具体的には、圧縮機21)が自動的に停止する。これにより、車両(貨物用自動車100等)におけるバッテリ40の電圧が一時的に低下した場合に過ぎない場合でも車両用空気調和装置1が停止してしまうことを防ぐことができる。そして、空調効果が損なわれ、また、不必要に車両用空気調和装置1を再起動する事態を防ぐことができる。
また、本実施形態の車両用空気調和装置1においては、制御装置400は、バッテリ40からの電力供給により始動するエンジン60が、電力供給を受けてから始動するまでに要する時間(例えば、少なくとも3秒以上)を記憶し、バッテリ40の電圧がこの記憶した時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、車両用空気調和装置1の動作を停止させるので、エンジン60を始動する際に生じる一時的な電圧低下(クランキング等)によって車両用空気調和装置1が不必要に停止してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態の車両用空気調和装置1は、電圧測定装置19が測定したバッテリ40の電圧に関する情報を出力するので、車両(貨物用自動車100等)の利用者等は、現在のバッテリ40の電圧の状況を確認することができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、本実施形態では、制御装置400が、バッテリ40の電圧低下を検知した場合に圧縮機21の動作を停止するものとしているが、圧縮機21の動作を完全に停止するのではなく、その動作を弱めるものとしてもよい。また、制御装置400は、ブロワファン111やブロワファン251等の他の部品の動作を停止、又は動作を弱めるものとしてもよい。
また、本実施形態では、制御装置400は室内機10に設けられるものとしているが、制御装置400の一部又は全部の機能を、室外機20に設けてもよい。
100 貨物用自動車、110 運転室、120 導風板、112 居住空間、113 インストルメントパネル、115 仮眠用ベッド、140 荷室、130 シャシー、1 車両用空気調和装置、10 室内機、11 蒸発器、111 ブロワファン、15 電源スイッチ、17 入出力インタフェース部、18 膨張弁、19 電圧測定装置、20 室外機、21 圧縮機、211 ブロワファン、25 凝縮器、251 ブロワファン、30 インバータ、40 バッテリ、50 パイプ、60 エンジン、70 制御線、71 信号線、80 スタータモータ、400 制御装置、410 プロセッサ、420 入出力装置、430 メモリ、431 電圧情報取得部、432 停止判定部、433 停止指示部、434 出力部、435 電圧情報、4351 時刻、4352 電圧値、436 停止判定情報、4361 マスキング時間、4362 復帰時電圧

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮するための、バッテリからの電力で駆動される圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された冷媒を液化するための凝縮器と、
    前記液化された冷媒を気化させて吸熱し車室内へ供給される空気温度を低下させるための蒸発器と、
    前記バッテリからの直流電力を前記圧縮機の駆動用の電力に変換するための電力変換部とを備える車両用空気調和装置であって、
    前記バッテリの電圧を測定する電圧測定装置と、
    前記バッテリの電圧の低下を検知した場合には、前記測定したバッテリの電圧の時間変化に基づき、前記バッテリの電圧が所定の時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、前記車両用空気調和装置の動作を停止させる制御装置と
    を備える、車両用空気調和装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記バッテリからの電力供給により始動するエンジンが、前記電力供給を受けてから始動するまでに要する時間を記憶し、
    前記バッテリの電圧の低下を検知した場合には、前記測定したバッテリの電圧の時間変化に基づき、前記バッテリの電圧が前記記憶した時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、前記車両用空気調和装置の動作を停止させる
    請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記電圧測定装置が測定したバッテリの電圧に関する情報を出力する出力部を備える、請求項1又は2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記制御装置は、前記バッテリの電圧が所定の時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、前記圧縮機の動作を停止させる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記制御装置は、前記エンジンが前記電力供給を受けてから始動するまでに要する時間として、少なくとも3秒以上の時間を記憶している、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用空気調和装置。
  6. 冷媒を圧縮するための、バッテリからの電力で駆動される圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された冷媒を液化するための凝縮器と、
    前記液化された冷媒を気化させて吸熱し車室内へ供給される空気温度を低下させるための蒸発器と、
    前記バッテリからの直流電力を前記圧縮機の駆動用の電力に変換するための電力変換部とを備える車両用空気調和装置の制御方法であって、
    電圧測定装置が、前記バッテリの電圧を測定し、
    前記制御装置が、前記バッテリの電圧の低下を検知した場合には、前記測定したバッテリの電圧の時間変化に基づき、前記バッテリの電圧が所定の時間を超えて所定の電圧を下回っていると判断した場合に、前記車両用空気調和装置の動作を停止させる
    車両用空気調和装置の制御方法。
JP2017213978A 2017-11-06 2017-11-06 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法 Pending JP2019084929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017213978A JP2019084929A (ja) 2017-11-06 2017-11-06 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017213978A JP2019084929A (ja) 2017-11-06 2017-11-06 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019084929A true JP2019084929A (ja) 2019-06-06

Family

ID=66763810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017213978A Pending JP2019084929A (ja) 2017-11-06 2017-11-06 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019084929A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023112589A (ja) * 2022-02-01 2023-08-14 エバスペヒャ-ミクニクライメットコントロールシステムズ株式会社 空調装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062919A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Yoshio:Kk 車載用電気毛布システム
US20100019896A1 (en) * 2008-07-28 2010-01-28 Omega Patents, L.L.C., State Of Incorporation: Georgia Remote climate control device including electrical ac unit for an electric vehicle and associated methods
JP2011148427A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 I C L:Kk 車両用空気調和システム、及び、その運転制御方法
WO2016056151A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 本田技研工業株式会社 電装部品制御装置及び電装部品制御方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062919A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Yoshio:Kk 車載用電気毛布システム
US20100019896A1 (en) * 2008-07-28 2010-01-28 Omega Patents, L.L.C., State Of Incorporation: Georgia Remote climate control device including electrical ac unit for an electric vehicle and associated methods
JP2011148427A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 I C L:Kk 車両用空気調和システム、及び、その運転制御方法
WO2016056151A1 (ja) * 2014-10-08 2016-04-14 本田技研工業株式会社 電装部品制御装置及び電装部品制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023112589A (ja) * 2022-02-01 2023-08-14 エバスペヒャ-ミクニクライメットコントロールシステムズ株式会社 空調装置
JP7375058B2 (ja) 2022-02-01 2023-11-07 エバスペヒャ-ミクニクライメットコントロールシステムズ株式会社 空調装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4279854B2 (ja) 車両用電源制御装置
KR100440157B1 (ko) 모터 직결형 차량의 하이브리드 에어컨 시스템 제어장치및 방법
US6158225A (en) Automotive air-conditioning apparatus
US7240653B2 (en) System for assisting a main engine start-up
JP5488578B2 (ja) 車両用電動冷凍サイクル装置
US20150191073A1 (en) Method and vehicle for operating a vehicle air conditioning system
JP2000078701A (ja) 電気自動車用空調装置
JP2004155264A (ja) 車両用空調装置
US20070157649A1 (en) Method and a control unit for starting a compressor
JP2000085449A (ja) 車載用冷却装置
US20140316650A1 (en) Control system for auxiliary power unit of a vehicle
JP4702243B2 (ja) 車両用バッテリの充電制御装置
JP5423617B2 (ja) 電気自動車の制御装置
JP3697817B2 (ja) 車両用コンプレッサの制御装置
JP2019084929A (ja) 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法
JP6845783B2 (ja) 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法
JP2005163545A (ja) ハイブリッド電気自動車のエンジン制御装置
JP6751697B2 (ja) 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法
JP6839064B2 (ja) 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法
JP4544022B2 (ja) 車載冷凍機用制御装置
JP5868940B2 (ja) ハイブリッド圧縮機の電気モータの電力を決定するための方法
JP2006327226A (ja) 車両用空気調和装置及び車両の空気調和方法
JP2001180254A (ja) Iss制御車両用サブエンジン方式空調装置
KR102473721B1 (ko) 차량용 무시동 에어컨 작동 제어 및 압축 구동 장치
JP2019085062A (ja) 自動車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190409

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200929