JPH0771844A - 車両用冷凍サイクル装置 - Google Patents

車両用冷凍サイクル装置

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JPH0771844A
JPH0771844A JP21586093A JP21586093A JPH0771844A JP H0771844 A JPH0771844 A JP H0771844A JP 21586093 A JP21586093 A JP 21586093A JP 21586093 A JP21586093 A JP 21586093A JP H0771844 A JPH0771844 A JP H0771844A
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JP
Japan
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evaporator
refrigerant
cooling
freezing
solenoid valve
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Application number
JP21586093A
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English (en)
Inventor
Shinji Kato
信治 加藤
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍用蒸発器のホットガス除霜と冷房用蒸発
器による冷房運転とを並行して継続可能で、尚且つ除霜
期間中における冷媒圧縮機の負荷変動を抑制すること。 【構成】 冷房用蒸発器6及び冷凍用蒸発器10は、冷
媒圧縮機1及び凝縮器2などを含む冷媒通路中に並列に
配置され、特に、冷凍用蒸発器10の下流側には気液分
離器11が配置される。第3電磁弁13を備えたバイパ
ス用冷媒通路14は、その電磁弁13の開放時におい
て、冷媒圧縮機1から吐出された高温高圧の気化冷媒を
凝縮器2をバイパスさせて冷凍用蒸発器10に流入させ
ホットガス除霜を行う。第4電磁弁15を備えた補助冷
媒通路16は、その電磁弁15の開放時において、上記
ホットガス除霜に伴う融解熱により凝縮されて気液二相
状態となった冷媒のうち、気液分離器11内に流入した
液冷媒を冷房用蒸発器6に流入させて蒸発させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の冷房と積載物
品の冷凍とを同時に行い得るようにした車両用冷凍サイ
クル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用冷凍サイクル装置として
は、例えば特公平5−24418号公報に記載されたも
のが知られている。即ち、この公報に記載された装置
は、冷媒圧縮機から吐出された気化冷媒を、凝縮器によ
り液化した後に受液器を通じて冷房用蒸発器及び冷凍用
蒸発器の双方若しくは一方に選択的に供給できるように
構成されている。
【0003】具体的には、冷房用蒸発器及び冷凍用蒸発
器の上流側に各蒸発器への冷媒流入を遮断する第1及び
第2電磁弁を配置すると共に、冷房用蒸発器及び冷凍用
蒸発器の下流側に冷媒が各蒸発器の何れか一方を通って
流れるように切り替える第3弁手段(電磁弁及び逆止弁
の組み合わせより成る)を配置する構成とすることによ
って、車室内の冷房運転及び冷凍庫内の冷凍運転の双方
若しくは一方を選択的に行い得るようにしている。尚、
実際に冷房運転及び冷凍運転を双方とも行う場合には、
第1及び第2電磁弁を双方とも開放状態にした上で、第
3弁手段を冷房用蒸発器と冷凍用蒸発器とに交互に冷媒
を流すように切り替える制御を行うことにより、冷媒不
足運転になることを防止するようにしている。
【0004】また、上記公報に記載された装置において
は、冷媒圧縮機からの気化冷媒を凝縮器及び受液器をバ
イパスして冷凍用蒸発器に直接的に流入させるための冷
媒バイパス通路を設け、除霜運転時には、当該冷媒バイ
パス通路に設けられた除霜用電磁弁を開放することによ
って、高温高圧の気化冷媒を冷凍用蒸発器に流入させ、
これにより当該冷凍用蒸発器の着霜を所謂ホットガス除
霜により融解する構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、冷
凍用蒸発器の除霜運転を行う場合に、冷房用蒸発器に対
する液冷媒の供給が停止されることになるため、その除
霜運転期間中は車室内の冷房運転が停止されたままにな
り、実際の使用上において極めて不便になるという問題
点がある。
【0006】このような問題点を解決するために、従来
では、冷凍用蒸発器の除霜運転期間中に、冷凍用蒸発器
に対し冷媒圧縮機からの高温高圧の気化冷媒を供給する
状態と、冷房用蒸発器に対し冷媒圧縮機から凝縮器を経
た液冷媒を供給する状態とに交互に切り替える動作を反
復して行う構成が考えられている。しかしながら、この
構成では、除霜期間中において冷媒圧縮機の比較的大き
な負荷変動が頻繁に発生することになるため、これが実
用化に当たっての支障になるという問題点がある。
【0007】本発明は上記のような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、冷凍用蒸発器をホットガス
除霜する場合でも、これと並行して冷房用蒸発器による
冷房運転を継続できると共に、その除霜期間中における
冷媒圧縮機の負荷変動を抑制できるようになる車両用冷
凍サイクル装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、冷媒圧縮機から吐出された気化冷媒を液化
する凝縮器の下流側に、冷房用減圧手段を備えた冷房用
蒸発器と冷凍用減圧手段を備えた冷凍用蒸発器とを並列
に接続すると共に、前記冷房用蒸発器に対する冷媒流入
を選択的に遮断するための第1弁手段、並びに前記冷凍
用蒸発器に対する冷媒流入を選択的に遮断するための第
2弁手段を設けて成る車両用冷凍サイクル装置におい
て、前記冷凍用蒸発器の下流側の冷媒通路に気液分離器
若しくは受液器を配置した上で、常時において閉鎖状態
に保持される第3弁手段を備え当該弁手段の開放時には
前記冷媒圧縮機から吐出された気化冷媒を前記凝縮器を
バイパスさせて前記冷凍用蒸発器に流入させるバイパス
用冷媒通路と、常時において閉鎖状態に保持される第4
弁手段を備え当該弁手段の開放時には前記気液分離器若
しくは受液器中の液冷媒を前記冷房用蒸発器に流入させ
る補助冷媒通路とを設け、前記冷房用蒸発器による冷房
運転状態において前記冷凍用蒸発器の除霜運転が選択さ
れたときには、前記第3弁手段及び第4弁手段を開放状
態に切り替える制御を行う構成としたものである。
【0009】
【作用】冷房用蒸発器による冷房運転状態において冷凍
用蒸発器の除霜運転が選択されたときには、第3弁手段
及び第4弁手段が開放状態に切り替えられる。すると、
冷媒圧縮機から吐出された気化冷媒が、第3弁手段の開
放に伴いバイパス用冷媒通路を介して冷凍用蒸発器に流
入して、当該蒸発器に付着した霜を融解すると共に、そ
の融解熱により凝縮されて気液二相状態となり、この状
態で上記冷凍用蒸発器の下流側に設けられた気液分離器
若しくは受液器に流入するようになる。また、上記のよ
うに第4弁手段が開放された状態では、前記気液分離器
若しくは受液器内の液冷媒が補助冷媒通路を介して冷房
用蒸発器に流入して蒸発するようになり、その蒸発熱に
より冷房用蒸発器が冷却されて当該蒸発器による冷房運
転が行われるようになる。
【0010】要するに、冷房用蒸発器による冷房運転状
態において冷凍用蒸発器の除霜運転が選択されたときに
は、冷凍用蒸発器が気化冷媒を凝縮液化する熱交換器と
して機能して、当該蒸発器の着霜が融解されるようにな
ると共に、ここで液化された冷媒が冷房用蒸発器に供給
されて冷房運転が継続されるものである。このような除
霜運転期間中における冷媒圧縮機の負荷変動は、冷房用
蒸発器及び冷凍用蒸発器での熱交換量の変化に伴う冷媒
流通系の緩やかな圧力変動に依存するものであるから、
比較的低い値に抑制されることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1には、本発明の車両用冷凍サイ
クル装置を冷凍車に適用する場合の配管構成を実体的に
示している。この図1において、冷媒圧縮機1は、自動
車用エンジンにより電磁クラッチ(図示せず)を介して
駆動される周知構成のもので、その冷媒吐出口1a側に
はファン2aを備えた凝縮器2の一端側(上流側)が接
続されている。
【0012】上記凝縮器2の他端側(下流側)は、液冷
媒を一時的に貯えるための受液器3を介した後に二分岐
されている。この場合、一方の分岐端は、第1弁手段と
しての第1電磁弁4、冷房用減圧手段としての温度作動
式膨張弁5、冷房用蒸発器6及び補助電磁弁7をこの順
に配置した冷媒通路を介した後に、冷媒圧縮機1の冷媒
吸入口1bに接続されている。また、他方の分岐端は、
第2弁手段としての第2電磁弁8、冷凍用減圧手段とし
ての温度作動式膨張弁9、冷凍用蒸発器10、気液分離
器11及び逆止弁12をこの順に配置した冷媒通路を介
した後に、冷媒圧縮機1の冷媒吸入口1bに接続されて
いる。
【0013】尚、上記冷房用蒸発器6には、当該蒸発器
6と熱交換した空気を車室内に吐出するためのファン6
aが付設され、また、上記冷凍用蒸発器10には、当該
蒸発器10と熱交換した空気を冷凍庫内で循環させるた
めのファン10aが付設されている。
【0014】第3弁手段としての第3電磁弁13を備え
たバイパス用冷媒通路14は、その一端が冷媒圧縮機1
の冷媒吐出口1aに接続され、他端が冷凍用蒸発器10
の冷媒流入口側に接続されている。
【0015】第4弁手段としての第4電磁弁15を備え
た補助冷媒通路16は、その一端が気液分離器11の底
部に連通され、他端が第1電磁弁4と膨張弁5との間の
冷媒通路に連通されている。
【0016】図2には、上記のように構成された冷凍サ
イクル装置の運転制御を行うための電気回路構成を概略
的に示しており、以下これについて関連した作用と共に
説明する。即ち。図2において、エアコンスイッチ17
及び冷凍スイッチ18は、車室内の乗員により操作可能
に設けられたもので、エアコンスイッチ17のオン状態
では、車載バッテリ19から冷房運転用制御機器20に
通電され、また、冷凍スイッチ18のオン状態では、車
載バッテリ19から冷凍運転用制御機器21に通電され
るようになっている。
【0017】除霜スイッチ22は、例えば、車室内の乗
員により操作されたときにオンすると共に冷凍用蒸発器
10が所定温度以上になったとき(着霜が融解したと
き)にオフ状態に自動復帰する構成のものであり、この
除霜スイッチ22及び前記冷凍スイッチ18が双方とも
オンされた状態では、車載バッテリ19から除霜運転用
制御機器23及びリレーコイル24aに通電されるよう
になっている。
【0018】上記リレーコイル24aの通電状態でオン
されるリレースイッチ24bは、一端がエアコンスイッ
チ17を介して車載バッテリ19のプラス側端子に接続
され、他端が第4電磁弁15を介して車載バッテリ19
のマイナス側端子(グランド端子)に接続されている。
【0019】この場合、エアコンスイッチ17、冷凍ス
イッチ18及び除霜スイッチ19のオン状態に応じて、
以下(a)〜(e)のような制御動作が行われる。
【0020】(a)エアコンスイッチ17のみがオンさ
れた場合… この場合に通電状態となる冷房運転用制御機器20は、
図示しない電磁クラッチに通電して冷媒圧縮機1を駆動
すると共に、凝縮器2のファン2a及び冷房用蒸発器6
のファン6aを駆動し、また、第1電磁弁4及び補助電
磁弁7を通電開放すると共に、第2電磁弁8及び第3電
磁弁13を断電閉鎖状態に保持する。また、この場合に
は、リレーコイル24aが断電状態にあってリレースイ
ッチ24bがオフされているから、第4電磁弁15も断
電閉鎖状態に保持される。
【0021】従って、このような状態では、冷媒圧縮機
1から吐出された高温高圧の気化冷媒が、凝縮器2を経
て液化された後に受液器3、第1電磁弁4及び膨張弁5
を介して冷房用蒸発器6に流入して蒸発し、この後に補
助電磁弁7を介して冷媒圧縮機1に吸入されるというサ
イクルが形成される一方で、冷凍用蒸発器10への液冷
媒の流入が第2電磁弁8により阻止されるようになる。
これにより、冷房用蒸発器6が温度低下するようになる
と共に、ファン6aの駆動に伴い当該蒸発器6と熱交換
した冷却空気が車室内に吐出されるようになり、以て冷
房単独運転が行われる。
【0022】(b)冷凍スイッチ18のみがオンされた
場合… この場合に通電状態となる冷凍運転用制御機器21は、
電磁クラッチに通電して冷媒圧縮機1を駆動すると共
に、凝縮器2のファン2a及び冷凍用蒸発器10のファ
ン10aを駆動し、第2電磁弁8及び補助電磁弁7を通
電開放すると共に、第1電磁弁4、第3電磁弁13を断
電閉鎖状態に保持する。尚、補助電磁弁7を開放するの
は、冷媒不足運転を防止するためである。また、この場
合にも、リレースイッチ24bがオフされているから、
第4電磁弁15は断電閉鎖状態に保持される。
【0023】従って、このような状態では、冷媒圧縮機
1から吐出された高温高圧の気化冷媒が、凝縮器2を経
て液化された後に受液器3、第2電磁弁8及び膨張弁9
を介して冷凍用蒸発器10に流入して蒸発し、この後に
気液分離器11及び逆止弁12を介して冷媒圧縮機1に
吸入されるというサイクルが形成される一方で、冷房用
蒸発器6への液冷媒の流入が第1電磁弁4により阻止さ
れるようになる。これにより、冷凍用蒸発器10が温度
低下するようになると共に、ファン10aの駆動に伴い
当該蒸発器10と熱交換した冷却空気が冷凍庫内で循環
されるようになり、以て冷凍単独運転が行われる。
【0024】(c)エアコンスイッチ17及び冷凍スイ
ッチ18が双方ともオンされた場合(除霜スイッチ22
はオフ)… この場合には、冷房運転用制御機器20及び冷凍運転用
制御機器21に通電されるようになり、それら冷房運転
用制御機器20及び冷凍運転用制御機器21は、電磁ク
ラッチに通電して冷媒圧縮機1を駆動すると共に、凝縮
器2のファン2a、冷房用蒸発器6のファン6a及び冷
凍用蒸発器10のファン10aを駆動し、また、第1電
磁弁4及び第2電磁弁8を通電開放すると共に、第3電
磁弁13を断電閉鎖状態に保持し、さらに、第1電磁弁
4及び補助電磁弁7を所定周期にて断続的に通電開放す
るようになる。この場合、リレースイッチ24bはオフ
されたままであるから、第4電磁弁15は断電閉鎖状態
に保持される。尚、上記のように第1電磁弁4を開放す
るのは、低負荷時に補助電磁弁7を介したリキッドバッ
ク現象が発生することを防止するためである。
【0025】このとき、補助電磁弁7が開放された状態
では、冷房用蒸発器6内での蒸発圧力が冷凍用蒸発器1
0内での蒸発圧力より高くなって逆止弁12が閉鎖状態
に保持されるようになっている。このため、補助電磁弁
7が開放された期間には、冷媒圧縮機1から吐出された
高温高圧の気化冷媒は、凝縮器2を経て液化された後に
受液器3、第1電磁弁4及び膨張弁5を介して冷房用蒸
発器6側に流入するようになる。また、第1電磁弁4及
び補助電磁弁7が閉鎖された期間には、受液器3からの
液冷媒が、第2電磁弁8及び膨張弁9を介して冷凍用蒸
発器10側に流入するようになるものであり、これによ
り、冷房用蒸発器6による冷房運転及び冷凍用蒸発器1
0による冷凍運転の双方が冷媒不足を来たすことなく行
われるようになる。
【0026】(d)冷凍スイッチ18のオン状態で除霜
スイッチ22がオンされた場合(エアコンスイッチ17
はオフ)… この場合には、冷凍運転用制御機器21及び除霜運転用
制御機器23に通電されると共に、リレーコイル24a
に通電される。従って、リレースイッチ24bがオンす
るようになるが、エアコンスイッチ17がオフされてい
るから第4電磁弁15が通電開放されることはない。除
霜運転用制御機器23は、通電状態となったときには、
第3電磁弁13を通電開放すると共に、第1電磁弁4及
び第2電磁弁8を強制的に断電閉鎖し、さらに、このと
きに通電状態にある冷凍運転用制御機器21による凝縮
器2のファン2a及び冷凍用蒸発器10のファン10a
の駆動機能を無効化するようになる。また、このときに
は、通電状態にある冷凍運転用制御機器21が、冷媒圧
縮機1を駆動すると共に、冷媒不足運転防止のために補
助電磁弁7を通電開放状態に保持するようになる。
【0027】すると、冷媒圧縮機1から吐出された高温
高圧の気化冷媒がバイパス用冷媒通路14を介して冷凍
用蒸発器10に流入した後に、気液分離器11及び逆止
弁12を介して冷媒圧縮機1に戻されるようになり、こ
れにより冷凍用蒸発器10のホットガス除霜が行われ
る。このようなホットガス除霜運転の継続に応じて冷凍
用蒸発器10の着霜が融解したしたときには、除霜スイ
ッチ22がオフ状態に自動復帰するため、前記(b)の
ような冷凍スイッチ18のみがオンした状態を呈するよ
うになり、これに応じて前述した冷凍単独運転状態に切
り替えられる。
【0028】(e)エアコンスイッチ17及び冷凍スイ
ッチ18が双方ともオンされた状態で除霜スイッチ22
がオンされた場合… この場合には、冷房運転用制御機器20、冷凍運転用制
御機器21及び除霜運転用制御機器23の全部に通電さ
れると共に、リレーコイル24aに通電されてリレース
イッチ24bがオンするようになり、第4電磁弁15
は、エアコンスイッチ17及びリレースイッチ24bを
介して通電開放されることになる。また、この場合に
は、除霜運転用制御機器23が、第3電磁弁13を通電
開放すると共に、第1電磁弁4及び第2電磁弁8を強制
的に断電閉鎖し、凝縮器2のファン2a及び冷凍用蒸発
器10のファン10aの駆動機能を無効化するようにな
る。さらに、このように各制御機器20、21及び23
の全部に通電された状態では、冷房運転用制御機器20
が、冷媒圧縮機1及び冷房用蒸発器6のファン6aを駆
動すると共に、補助電磁弁7を連続的な通電開放状態に
保持するようになる。
【0029】すると、冷媒圧縮機1から吐出された高温
高圧の気化冷媒は、バイパス用冷媒通路14を介して冷
凍用蒸発器10に流入して、当該蒸発器10に付着した
霜を融解するというホットガス除霜を行うと共に、その
融解熱により凝縮されて所定圧力(例えば冷媒としてR
134aが使用されていた場合は、0.2〜0.3MP
a程度)の気液二相状態となり、この気液二相状態で冷
凍用蒸発器10の下流側に設けられた気液分離器11に
流入して、気化冷媒と液冷媒とに分離されるようにな
る。この場合、気化冷媒は逆止弁12を介して冷媒圧縮
機1に戻されるが、液冷媒は、気液分離器11の底部か
ら補助冷媒通路16及び膨張弁5を介して冷房用蒸発器
6に流入して蒸発すると共に、補助電磁弁7を介して冷
媒圧縮機1に戻されるようになり、冷房用蒸発器6は上
述のような液冷媒の蒸発熱により冷却されて当該蒸発器
6による冷房運転が行われるようになる。
【0030】このような冷凍用蒸発器10のホットガス
除霜運転の継続に応じて着霜が融解したしたときには、
除霜スイッチ22がオフ状態に自動復帰するため、前記
(c)のようなエアコンスイッチ17及び冷凍スイッチ
18が双方ともオンした状態を呈するようになり、これ
により前述した冷房用蒸発器6による冷房運転及び冷凍
用蒸発器10による冷凍運転の双方が行われる状態に切
り替えられる。
【0031】以上要するに、冷房用蒸発器6による冷房
運転及び冷凍用蒸発器10による冷凍運転が行われた状
態において、当該冷凍用蒸発器10の除霜運転が選択さ
れたときには、冷凍用蒸発器10が気化冷媒を凝縮液化
する熱交換器として機能して、当該蒸発器10の着霜が
融解されるようになると共に、ここで液化された冷媒が
冷房用蒸発器6に供給されて冷房運転が継続されるもの
である。従って、冷凍用蒸発器10の除霜運転期間中に
おいても、冷房用蒸発器6による車室内の冷房運転を並
行して継続できることになる。しかも、上記のような除
霜運転期間中における冷媒圧縮機1の負荷変動は、冷房
用蒸発器6及び冷凍用蒸発器10での熱交換量の変化に
伴う冷媒流通系の緩やかな圧力変動に依存するものであ
るから、比較的低い状態に抑制されることになり、従来
構成のように除霜期間中において冷媒圧縮機1の大きな
負荷変動が頻繁に発生する虞がなくなる利点がある。
【0032】尚、上記実施例では、冷凍スイッチ18が
オンされていることを前提に除霜スイッチ22がオンさ
れた場合に冷凍用蒸発器10の除霜運転を行う構成とし
たが、除霜スイッチ22のみが単独でオンされたときに
も同様の除霜運転を行い得る構成とすることもできる。
また、上記実施例では、冷凍用蒸発器10の下流側の冷
媒通路に気液分離器11を配置する構成としたが、これ
に代えて受液器を配置し、この受液器の底部に補助冷媒
通路16の一端を連通させる構成としても良いものであ
る。
【0033】さらに、上記実施例では、冷媒の流通制御
のための弁手段として電磁弁4、7、8、13、15を
利用するようにしたが、これらをモータ弁などの他の形
式の弁に置き換えることもできる。また、冷房用蒸発器
6に対する冷媒流入を選択的に遮断するための第1電磁
弁4、並びに冷凍用蒸発器10に対する冷媒流入を選択
的に遮断するための第2電磁弁8は、それぞれに対応す
る蒸発器6或いは10の下流側に配置しても同様の機能
を果たすものである。加えて、上記実施例では、除霜ス
イッチ22として手動オン自動復帰タイプのものを用い
たが、着霜を自動検知してオンすると共に除霜完了に応
じて自動復帰する自動タイプのスイッチなど、他の形式
の除霜スイッチを利用する構成も採用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、冷房用蒸発器及び冷凍用蒸発器を、冷媒圧
縮機を駆動源とした冷媒流路中に並列配置して成る車両
用冷凍サイクル装置において、冷房用蒸発器による冷房
運転状態において冷凍用蒸発器の除霜運転が選択された
ときには、冷媒圧縮機からの高温高圧の気化冷媒を冷凍
用蒸発器に流入させてホットガス除霜を行うと共に、当
該冷凍用蒸発器において除霜に伴う融解熱により凝縮さ
れた液冷媒を冷房用蒸発器に流入させて蒸発させる構成
としたから、冷凍用蒸発器をホットガス除霜する場合で
も、これと並行して冷房用蒸発器による冷房運転を継続
できるようになり、しかも、その除霜期間中における冷
媒圧縮機の負荷変動を抑制できるという有益な効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷凍サイクルの実体的
な配管図
【図2】概略的な電気回路構成図
【符号の説明】
図面中、1は冷媒圧縮機、2は凝縮器、4は第1電磁弁
(第1弁手段)、5は膨張弁、6は冷房用蒸発器、7は
補助電磁弁、8は第2電磁弁(第2弁手段)、9は膨張
弁、10は冷凍用蒸発器、11は気液分離器、12は逆
止弁、13は第3電磁弁(第3弁手段)、14はバイパ
ス用冷媒通路、15は第4電磁弁(第4弁手段)、16
は補助冷媒通路、17はエアコンスイッチ、18は冷凍
スイッチ、22は除霜スイッチを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機から吐出された気化冷媒を液
    化する凝縮器の下流側に、冷房用減圧手段を備えた冷房
    用蒸発器と冷凍用減圧手段を備えた冷凍用蒸発器とを並
    列に接続すると共に、前記冷房用蒸発器に対する冷媒流
    入を選択的に遮断するための第1弁手段、並びに前記冷
    凍用蒸発器に対する冷媒流入を選択的に遮断するための
    第2弁手段を設けて成る車両用冷凍サイクル装置におい
    て、 前記冷凍用蒸発器の下流側の冷媒通路に配置された気液
    分離器若しくは受液器と、 常時において閉鎖状態に保持される第3弁手段を備え当
    該弁手段の開放時には前記冷媒圧縮機から吐出された気
    化冷媒を前記凝縮器をバイパスさせて前記冷凍用蒸発器
    に流入させるバイパス用冷媒通路と、 常時において閉鎖状態に保持される第4弁手段を備え当
    該弁手段の開放時には前記気液分離器若しくは受液器中
    の液冷媒を前記冷房用蒸発器に流入させる補助冷媒通路
    とを設け、 前記冷房用蒸発器による冷房運転状態において前記冷凍
    用蒸発器の除霜運転が選択されたときには、前記第3弁
    手段及び第4弁手段を開放状態に切り替える制御を行う
    ことを特徴とする車両用冷凍サイクル装置。
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