JPH09317627A - 油圧ポンプ - Google Patents

油圧ポンプ

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Publication number
JPH09317627A
JPH09317627A JP8153269A JP15326996A JPH09317627A JP H09317627 A JPH09317627 A JP H09317627A JP 8153269 A JP8153269 A JP 8153269A JP 15326996 A JP15326996 A JP 15326996A JP H09317627 A JPH09317627 A JP H09317627A
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JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
port
conduit
pressure
hydraulic pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP8153269A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetaka Nakamura
重孝 中村
Yasuharu Goto
安晴 後藤
Kazumasa Yuasa
一正 湯浅
Yukihiro Motosawa
幸裕 本沢
Tetsuya Sakairi
哲也 坂入
Haruki Sou
東輝 曹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP8153269A priority Critical patent/JPH09317627A/ja
Publication of JPH09317627A publication Critical patent/JPH09317627A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出流量脈動の低減と効率の向上とをはかる
ことができる斜軸形油圧ポンプを提供する。 【解決手段】 弁板6に第一コンジット10と第二コン
ジット11とを設ける。第一コンジット10の開口位置
は、シリンダポート9が吸入ポート7に連通する直前
に、シリンダポート9が第一コンジット10に連通する
ように設定されている。第二コンジット11の開口位置
は、シリンダポート9が吸入ポート7から外れた直後
に、シリンダポート9が第二コンジット11に連通する
ように設定されている。第一コンジット10、第二コン
ジット11は、それぞれ逆止弁12、13を介して蓄圧
室16に連結されている。逆止弁12は第一コンジット
10側から蓄圧室16への流れを許容し、逆止弁13は
蓄圧室16から第二コンジット11側への流れを許容す
るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜軸形油圧ポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の一例として、実用新案出願
公告平2−27191号公報に記載されている斜軸形油
圧ポンプについて図4および図5を参照して述べる。
【0003】図4に示すように、原動機により駆動され
る回転軸1は軸受を介してケーシング2内に支持されて
おり、回転軸1と共に回転させられるロータ3には円周
方向に複数個のシリンダ4(ただし、図には1個しか表
わしてない)が設けられている。各シリンダ4にはそれ
ぞれ往復運動をするピストン5がおさめられており、そ
の一端側の球面部は回転軸1に形成した球面凹部で受け
られている。
【0004】ロータ3の摺動端面は、図5に示すように
円弧状の吸入ポート7と吐出ポート8とを設けた弁板6
の端面に接合している。ロータ3の弁板側の壁部には、
シリンダ4と吸入ポート7、吐出ポート8との連通、遮
断を行わせるシリンダポート9が設けられている。すな
わち、シリンダポート9の一端はシリンダ4につらな
り、他端はロータ3の摺動端面に開口している。
【0005】回転軸1を回転させると、ピストン5を介
してロータ3が同期的に回転し、その回転にともなって
ピストン5がシリンダ4内を往復運動をし、弁板6の切
替え作用により吸入、吐出のポンプ作用が行われる。な
お、図5の矢印Rはロータ3の回転方向を表わす。
【0006】吸入工程ではシリンダポート9を介して吸
入ポート7からシリンダ4内に油が吸入され、吐出工程
ではシリンダ4内の圧油がシンダポート9を介して吐出
ポート8から吐出される。シリンダポート9が吸入ポー
ト7から吐出ポート8へ切替わる場合、シリンダポート
9がピストン5の下死点Dに対応する位置にある時に
は、シリンダ4内の圧力は吸入圧力になっている。そし
て、図5に示す予圧縮区間θ2でシリンダ4内の圧力
は、加圧されて吐出圧力近くまで上昇する。その後シリ
ンダポート9は吐出ポート8に接続していく。この予圧
縮区間θ2での加圧量は一定のため、吐出圧力が変化す
るとシンダポート9が吐出ポート8に接続された時、シ
リンダ4内の圧力と吐出圧力との差が大きくなり、シリ
ンダ4内の圧力変化が激しくなる。それが振動、騒音の
原因となる。これを防ぐため、吐出ポート8の一端側に
絞り通路8aが設けられている。つまり、シリンダポー
ト9が吐出ポート8に接続される前に絞り通路8aに接
続し、シリンダ4内の圧力と吐出圧力との差がある時に
は絞り通路8aから徐々に油を流すことにより、シリン
ダ4内の圧力を徐々に吐出圧力に近付け、シリンダ4内
の圧力が急激に変化することを防いでいる。
【0007】また,シリンダポート9が吐出ポート8か
ら吸入ポート7へ切替わる場合、シリンダポート9がピ
ストン5の上死点Uに対応する位置にある時には、シリ
ンダ4内の圧力は吐出圧力になっている。そして、図5
に示す予膨張区間θ1でシリンダ4内の圧力は、減圧さ
れて吸入圧力近くまで低下する。その後シリンダポート
9は吸入ポート7に接続していく。この予膨張区間θ1
での減圧量は一定のため、吐出圧力が変化するとシリン
ダポート9が吸入ポート7に接続された時、シンダ4内
の圧力と吸入圧力との差が大きくなり、シリンダ4内の
圧力変化が激しくなる。それが振動、騒音の原因とな
る。これを防ぐため、吸入ポート7の一端側に絞り通路
7aが設けられている。つまり、シリンダポート9が吸
入ポート7に接続される前に絞り通路7aに接続し、シ
リンダ4内の圧力と吸入圧力との差がある時には絞り通
路7aから徐々に油を流すことにより、シリンダ4内の
圧力を徐々に吸入圧力に近付け、シリンダ4内の圧力が
急激に変化することを防いでいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の技術では、シリンダポート9が吐出ポート8の絞り通
路8aに接続する時、シリンダ4内の圧力より吐出ポー
ト8の吐出圧力が大きい場合は、絞り通路8aから吐出
ポート8の高圧油をシリンダ4内に流入させ、シリンダ
4内の圧力を昇圧させている。このため、吐出流量が変
動し吐出流量脈動を大きくする要因となっている。この
吐出流量脈動は前記の圧力差が大きいほど大きくなり、
吐出ホース等の振動を誘発し、その周りの構造物を振動
させ、騒音を発生させる。また、シリンダポート9が吸
入ポート7の絞り通路7aに接続する時、シリンダ4内
の圧力が吸入ポート7の吸入圧力より大きい場合は、シ
リンダ4内の高圧油を絞り通路7aから吸入ポート7へ
逃がしているため、その分効率が悪くなる。この発明
は、これらのことを改良し、吐出流量脈動の低減と効率
の向上とをはかることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、ケーシング
と、ケーシングに回転自在に支持された回転軸と、回転
軸と一体的に回転するようにケーシング内に支持され、
複数のシリンダが形成されているロータと、ロータの各
シリンダ内で行程運動をするピストンと、ケーシングと
ロータの端面との間に設けられ、ロータが摺動しつつ回
転するとき各シリンダと間欠的に連通する吸入ポートと
吐出ポートとが設けられた弁板とをそなえた油圧ポンプ
において、ピストンの上死点近傍に対応する位置の弁板
部にはシリンダのポートに間欠的に連通させる第一コン
ジットを設け、ピストンの下死点近傍に対応する位置の
弁板部にはシリンダのポートに間欠的に連通させる第二
コンジットを設け、両コンジットをそれぞれ逆止弁を介
して共通の蓄圧室に連通し、第一コンジット側の逆止弁
はコンジット側から蓄圧室への圧油の流れを許容し、第
二コンジット側の逆止弁は蓄圧室からコンジット側への
圧油の流れを許容するように構成したことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図1ないし図3により説明する。それらの図において、
図4および図5と同じものは同じ符号で示してある。
【0011】ピストン5の上死点U近傍に対応する位置
の弁板6部にはシリンダポート9に間欠的に連通させる
第一コンジット10が設けられ、ピストン5の下死点D
近傍に対応する位置の弁板6部にはシリンダポート9に
間欠的に連通させる第二コンジット11が設けられてい
る。両コンジット10、11は、それぞれ途中に逆止弁
12、13を設けた通路14、15により共通の蓄圧室
16に連結されている。蓄圧室16はケーシング2内に
設けられている。逆止弁12は第一コンジット10側か
ら蓄圧室16への圧油の流れを許容し、反対の圧油の流
れは阻止するように構成されている。逆止弁13は蓄圧
室16から第二コンジット11側への圧油の流れを許容
し、反対の圧油の流れは阻止するように構成されてい
る。
【0012】図2はシリンダポート9が吐出ポート8か
ら吸入ポート7へ切替わる時の状態を示す。シリンダポ
ート9が吐出ポート8との連通を終え、ピストン5の上
死点U時にはシリンダ4内は吐出圧力になっている。さ
らに上死点Uを過ぎ予膨張区間θ1に入るとシリンダ4
内の圧力は減圧していく。シリンダポート9が第一コン
ジット10につらなると、予膨張区間θ1で減圧された
シリンダ4内の圧油が通路14、逆止弁12を経て蓄圧
室16に流入する。そのため、シリンダ4内の圧力はさ
らに減圧され、反対に蓄圧室16内の圧力はシリンダ4
内の圧力まで昇圧される。これにより、シリンダ4内の
圧力と吸入ポート7の吸入圧力との差が小さくなるた
め、シリンダ4内の圧油を絞り通路7aから吸入ポート
7へ逃がす流量が減少し、その分効率が良くなる。
【0013】前述したように、第一コンジット10の開
口位置は、シリンダポート9が吸入ポート7に連通する
直前に、シリンダポート9が第一コンジット10に連通
するように設定されている。
【0014】図3はシリンダポート9が吸入ポート7か
ら吐出ポート8へ切替わる時の状態を示す。シリンダポ
ート9が吸入ポート7との連通を終え、ピストン5の下
死点D時には、シリンダポート9は第二コンジット11
に連通する。この時シリンダ4内の圧力は吸入圧力にな
っているため、蓄圧室16内の圧油が通路15、逆止弁
13、第二コンジット11を経てシリンダ4内に流入
し、シリンダ4内の圧力を上昇させる。この時蓄圧室1
6内の圧力は吸入圧力付近まで減圧される。これにより
シリンダ4内の圧力と吐出ポート8の吐出圧力との差が
小さくなるため、シリンダポート9が絞り通路8aにつ
らねられた時、吐出ポート8からシリンダ4内へ流入す
る流量が減少し、吐出流量脈動が小さくなる。前記の作
用時において蓄圧室16に蓄圧される圧力は、吐出圧力
と比例するため、吐出圧力の変化がある場合でも前記と
同様の作用が行われる。
【0015】前述したように、第二コンジット11の開
口位置は、シリンダポート9が吸入ポート7から外れた
直後に、シリンダポート9が第二コンジット11に連通
するように設定されている。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
シリンダポートが吐出ポートから吸入ポートへ切替わる
際、吸入ポート側の絞り通路から吸入ポートへ逃がす流
量が減少し、その分効率が良くなる。また、シリンダポ
ートが吸入ポートから吐出ポートへ切替わる際、吐出ポ
ートから逆流する流量が減少し、吐出流量脈動が小さく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による弁板の一実施形態を示す説明
図、
【図2】ピストンの下死点付近に対応する状態における
図1の弁板を示す説明図、
【図3】ピストンの上死点付近に対応する状態における
図1の弁板を示す説明図、
【図4】従来の斜軸形油圧ポンプの一例を示す断面側面
図、
【図5】従来の弁板を示す説明図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ケーシング 3 ロータ 4 シリンダ 5 ピストン 6 弁板 7 吸入ポート 7a 絞り通路 8 吐出ポート 8a 絞り通路 9 シリンダポート 10 第一コンジット 11 第二コンジット 12 逆止弁 13 逆止弁 14 通路 15 通路 16 蓄圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本沢 幸裕 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 坂入 哲也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 曹 東輝 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、ケーシングに回転自在に
    支持された回転軸と、回転軸と一体的に回転するように
    ケーシング内に支持され、複数のシリンダが形成されて
    いるロータと、ロータの各シリンダ内で行程運動をする
    ピストンと、ケーシングとロータの端面との間に設けら
    れ、ロータが摺動しつつ回転するとき各シリンダと間欠
    的に連通する吸入ポートと吐出ポートとが設けられた弁
    板とをそなえた油圧ポンプにおいて、ピストンの上死点
    近傍に対応する位置の弁板部にはシリンダのポートに間
    欠的に連通させる第一コンジットを設け、ピストンの下
    死点近傍に対応する位置の弁板部にはシリンダのポート
    に間欠的に連通させる第二コンジットを設け、両コンジ
    ットをそれぞれ逆止弁を介して共通の蓄圧室に連通し、
    第一コンジット側の逆止弁はコンジット側から蓄圧室へ
    の圧油の流れを許容し、第二コンジット側の逆止弁は蓄
    圧室からコンジット側への圧油の流れを許容するように
    構成したことを特徴とする油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 シリンダのポートが吸入ポートに連通す
    る直前に、シリンダのポートが第一コンジットに連通す
    るように第一コンジットの開口位置を設定した請求項1
    記載の油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 シリンダのポートが吸入ポートから外れ
    た直後に、シリンダのポートが第二コンジットに連通す
    るように第二コンジットの開口位置を設定した請求項1
    記載の油圧ポンプ。
JP8153269A 1996-05-25 1996-05-25 油圧ポンプ Pending JPH09317627A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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