JP2000310191A - ローリングピストン型ロータリ圧縮機 - Google Patents
ローリングピストン型ロータリ圧縮機Info
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Abstract
ーリングピストン型ロータリ圧縮機の吸入通路のシリン
ダ開口部通路抵抗を少なくし、圧縮入力損失を低減する
ものである。 【解決手段】 圧縮室26,27と圧縮機外部吸入配管
系の吸入管51との間を連通する連通管61,62の上
流の圧縮室26、27への吸入口が、シリンダ15の円
筒内周面と側面との両方に跨って設けられたものであ
る。それによって、吸入口の開口面積を大きく形成で
き、シリンダ15内に導入された吸入気体の一部が圧縮
開始までに連通管61、62に排出される際の通路抵抗
が少なくなり、圧縮損失入力の低減ができる。
Description
入通路に関するものである。
ーリングピストン型ロータリ圧縮機の構造は、図8に示
す縦断面,図9に示す圧縮要素部横断面で代表される如
く、周知されている。
102と、この電動機102に駆動される圧縮部103
を設けて構成され、圧縮部103の駆動軸106が電動
機102に連結されてシリンダブロック111の両側に
配置された主軸受108と副軸受109で支持されてい
る。
111の内側には、駆動軸106の主軸から偏心したク
ランク部107に外装するローラ110がシリンダ11
9の内壁に接近して配置され、圧縮室115を形成して
いる。
は、ブレード114とブレード114の先端をローラ1
10に付勢するバネ装置113が配置されており、圧縮
室115が吸入側と圧縮側とに区画されている。
14を境としてシリンダ119に開口する吸入口116
と吐出口117が設けられている。
ためのアキュームレータ160が接続されている。
15を有する構成のロータリ圧縮機は、圧縮トルク変動
が大きいことから、振動が大きく圧縮機配管系を破損す
るという課題があり、図10に示す如く、シリンダ21
9内に二つの圧縮室を備えたローリングピストン型ロー
タリ圧縮機が提案されている。
案内溝220にブレード221とバネ装置222を、案
内溝223にブレード224とバネ装置225を各々配
置して、圧縮室226と圧縮室227を備えている。
29が開口し、圧縮室227には吸入口230と吐出口
231が開口している。
圧縮機は、図11に示す如く、駆動軸206の一回転当
りの圧縮トルク作用範囲が2分割され、圧縮機振動が図
8と図9の構成の圧縮機よりも半減する(特開昭63−
208688号公報)。
入口228と吸入口230を備えた圧縮機は、例えば図
12で示す如く、吸入側に第1のアキュームレータ21
4と第2のアキュームレータ218を配置する構成とな
り、吸入配管系簡素化のために図13に示す構成が提案
されている(特開平1−249977号公報)。
器301の側壁を貫通して一方の圧縮室の吸入口349
に接続される共に、吸入口349が他方の圧縮室の吸込
口に密閉容器301内の連通管363を介して連通させ
ている。連通管363は、駆動軸336を支持する主軸
受334の軸受ボス部を迂回して構成されている。
来の構成では、以下に述べる如く、吸入気体流れに基づ
く第1の課題があつた。
ロックに二つのブレードを配置してシリンダ内に二つの
圧縮室を形成する圧縮機の圧縮原理は、図4の(a)〜
(d)に示す通りである。
す空間は、圧縮室の最大吸入行程容積の状態を示す。
(b)における斜線で示す空間は、圧縮室の最小吸入行
程容積の状態で吸入口が閉塞される直前の圧縮室を示
し、(a)における最大吸入行程容積の状態から縮小し
ている。この吸入行程容積の減少は、吸入気体が吸入口
を通じて吸入配管系に逆流することを意味する。(c)
における斜線で示す空間は、吸入口が閉塞されて実質的
な圧縮開始の状態を示す。(d)における斜線で示す空
間は、圧縮室圧力が上昇した結果、吐出口と吐出弁を通
じて圧縮室から排出される状態を示す。
体の流入と逆流が起因して吸入通路内に脈動が発生する
ので、図13のような吸入経路を形成する連通管363
の単純な分流構成では、吸入通路に生じる脈動が互いに
干渉し合い、その結果、特に、シリンダ内に吸入された
冷媒ガスの一部が圧縮開始までに吸入通路側に排出され
る際の流出抵抗が大きくなり、不要な圧縮入力の発生に
伴なって圧縮効率の低下を招くという課題があった。
圧縮行程における各シリンダ内の圧力状態を表す。
224が臨むシリンダ内圧力は両側とも低圧であり、ブ
レード221が臨むシリンダ内圧力は一方が低圧で他方
が高圧である。したがって、ブレード224のローラ側
先端とローラ210は、ブレード224に作用するバネ
装置225の付勢力、および吐出圧力と吸入圧力との差
圧による付勢力の両付勢力で接触している。
ーラ210は、ブレード221に作用するバネ装置22
2の付勢力、およびブレード221のローラ側先端に作
用するシリンダ内側からの冷媒ガス圧力分布による付勢
力(圧縮途中圧力の分布割合と吸入圧力の分布割合に基
づく付勢力)と吐出圧力による付勢力との間の付勢力差
の合成付勢力で接触している。このブレード221とロ
ーラ210との接触力は、図9におけるブレード114
とローラ110との接触力と同じである。
ブレード224が臨むシリンダ内圧力は両側とも低圧
(吸入圧力)である。したがって、ブレード221およ
びブレード224のローラ側先端とローラ210は、図
14の(a)におけるブレード224と同じ付勢力を受
けて接触している。
臨むシリンダ内圧力は両側とも低圧であり、ブレード2
24が臨むシリンダ内圧力は一方が低圧で他方が高圧で
ある。したがって、ブレード221のローラ側先端とロ
ーラ210は、図14の(a)におけるブレード224
と同じ付勢力を受けて接触している。ブレード224は
図14の(a)におけるブレード221と同じ付勢力を
受けてローラ210と接触している。
ード224が臨むシリンダ内圧力は両側とも低圧(吸入
圧力)である。したがって、ブレード221およびブレ
ード224のローラ側先端とローラ210は、図14の
(a)におけるブレード224と同じ付勢力を受けて接
触している。
(a),図14の(b)までの間、換言すれば、クラン
ク部207が180度回転する間、ブレード224のロ
ーラ側先端とローラ210は、ブレード224に作用す
るバネ装置225の付勢力、および吐出圧力と吸入圧力
との差圧による付勢力の両付勢力で接触している。
での間、換言すれば、クランク部207が180度回転
する間、ブレード221のローラ側先端とローラ210
は、ブレード221に作用するバネ装置222の付勢
力、および吐出圧力と吸入圧力との差圧による付勢力の
両付勢力で接触している。
4のローラ側先端は図9におけるブレード114の場合
よりもローラ210との接触力が大きいので、従来型の
ローリングピストン形ロータリ圧縮機よりも摩耗が早
く、ブレード221,ブレード224およびローラ21
0の耐久性が低下する課題があった。
ものであり、圧縮効率の向上を図ることを目的とするも
のである。
に本発明は、各圧縮室と圧縮機外部吸入配管系との間を
連通する各吸入通路の曲折を少なくして配設するもので
ある。
通路抵抗を小さくし、入力損失の低減と、吸入効率向上
が得られる。
室と圧縮機外部吸入配管系との間を連通する各吸入通路
の各圧縮室への各吸入口が、シリンダの円筒内周面と、
圧縮室を形成すべくシリンダブロックの端部に配置され
た側板の圧縮室形成側面との両方に跨って設けられたも
のである。そしてこの構成によれば、各吸入口面積が大
きくなり、圧縮室に吸い込まれた気体の一部が各吸入口
を介して圧縮機外部配管系に戻される際に、圧縮室から
の気体排出がし易くなり、圧縮開始前における圧縮室内
の気体の昇圧を防ぎ、圧縮入力増加を防止できる。
する各吸入口の内のシリンダの円筒内周面に設けた部分
は、側板に隣接する側のシリンダブロック端部のシリン
ダ壁面に切り欠き部を設けて形成されたものである。そ
してこの構成によれば、側板に設けた吸入口との合成通
路形成の実現が容易にできる。
口と圧縮機外部配管系との間に共通のマフラー室を前記
密閉容器の外部に設け、前記圧縮室の吸入口と前記マフ
ラー室との間をそれぞれ直接連通する吸入通路を設け、
各吸入通路は、流体の流れ方向が著しく変わらないよう
に配接されたものである。そしてこの構成によれば、圧
縮室に吸い込まれた気体の一部が各吸入口を介してマフ
ラー室に逆流する際の通路抵抗が少ないので、圧縮室に
残留する気体の昇圧を少なくできる。
配管系に接続する吸入管の最下流端をマフラー室の概中
央部まで侵入させ、吸入流体が前記吸入管の最下流端の
開口部から各吸入通路に流入するまでの間に、吸入流体
の流れ方向を約90度以上変更させる手段を設けたもの
である。そしてこの構成によれば、吸入管を介してマフ
ラー室に流入した気液混合流体が圧縮室に直接流入する
のを防いで圧縮室での液圧縮発生を回避できる。
ーラと外側ローラとの2重のローラ構成から成り、内側
ローラの外周面が外側ローラの内周面に摺接すべく構成
されると共に、外側ローラが回転運動すべく各ブレード
への付勢力を設定したものである。そしてこの構成によ
れば、外側ローラが回転し、外側ローラの外周面に付着
した潤滑油がブレードの先端摺動部に送り込まれて潤滑
に供され、外側ローラの外周面とブレード先端の耐久性
を向上できる。
がら説明する。
型ロータリ冷媒圧縮機の縦断面を表し、密閉容器1の内
部の上部に電動機2、下部に圧縮部3が配置され、圧縮
機の外部配管系に接続する吐出管49が電動機2の上部
空間に接続されている。密閉容器1の底外部に圧縮部3
の吸入側に連通するマフラー室50が配置され、吸入管
51がマフラー室50に接続されている。
主軸受8と副軸受9がシリンダブロック11を挟んで固
定されている。
主軸受8と副軸受9に支持され、駆動軸6のクランク部
7にローラ10が装嵌されている。
けた案内溝12にはブレード14が装着され、バネ装置
13によってブレード14の先端がローラ10に押接さ
れている。また、その反対側位置に設けた案内溝23に
はブレード24が装着され、バネ装置25によってブレ
ード24の先端がローラ10に押接されている。
られた圧縮室26と圧縮室27に開口する吸入口28と
吸入口30がシリンダブロック11の副軸受9取り付け
面側に、シリンダ壁端面に設けた切り欠き部と、副軸受
9との両方に跨った開口部を設けて対称位置で配置され
ている。また、吐出口29と吐出口31がシリンダブロ
ック11の主軸受8取り付け面側に対称位置で配置され
ている。
イド63とが主軸受8に配置されて吐出冷媒通路の一部
を成す。
30に連通する連通管65は、図3で示す如く、各々そ
の一端が圧縮室26(圧縮室27)と吸入口28(吸入
口30)の両方に臨むと共に、他端が副軸受9と密閉容
器1の底部を軸方向に貫通して、マフラー室50に通じ
ている。
4(連通管65)の開口端部は、ローラ10の端部によ
って間欠的に開閉されるように配置されている。
底部とマフラー室50の外壁とで銀ロー付け固定され、
マフラー室50を支持すべく構成されている。
間と下部空間とは、電動機2の固定子4の外側に設けた
冷却通路71で連通している。
ている。マフラー室50に侵入している吸入管51の一
部に小孔36が設けられている。
マフラー室50との補助固定部材である。
ン型ロータリ冷媒圧縮機について、その動作を説明す
る。
が回転するに伴い、前述の図4(a)〜図4(d)の圧
縮原理によって冷媒ガスが圧縮室26と圧縮室27とで
それぞれ吸入・圧縮され、吐出弁装置61と吐出弁装置
62,主軸受8と吐出ガイド63との間の環状の通路を
経て電動機室70に排出される。
されて油溜35に帰還し、残りの潤滑油は冷媒ガスと共
に吐出管49を経て圧縮機外部に送出される。
過する際に、主軸受8が冷却される。
入管51を経由してマフラー室50に流入した冷媒ガス
(潤滑油を含む)は、障害壁面に衝突後、その流れ方向
を変える際に潤滑油の慣性力によって潤滑油の一部を分
離し、その後、連通管64と連通管65を経由して圧縮
室26と圧縮室27の吸入側に交互に流入する。
入冷媒ガスは、図4(a)〜図4(d)で説明した吸入
・圧縮原理によって連通管64,連通管65内を出入り
する。
なので、圧縮室26に通じた連通管64を逆流する吸入
冷媒ガスは、マフラー室50を介して、圧縮室27の吸
入行程中に通じた連通管65に瞬時に吸い込まれ、圧縮
室26から連通管64へ排出する際の圧縮室26内の冷
媒ガスの昇圧が防止されると共に、マフラー室50内で
生じる吸入冷媒ガスの脈動が抑制される。
冷媒ガスがマフラー室50に逆流する際に、連通管64
(連通管65)が冷媒ガスの流れ方向を変化させない形
態(連通管64(連通管65)の開口端部が圧縮室26
(圧縮室27)の両方に臨んでいる構成)で構成されて
いるので、冷媒ガスが圧縮室26(圧縮室27)からマ
フラー室50へ排出する際の通路抵抗が極めて少ない。
ラー室50などの構成によって、冷媒ガスが連通管6
4,連通管65を逆流する時、圧縮室26,圧縮室27
での吸入行程中の昇圧は皆無に等しい。
る負圧発生によって、マフラー室50の底部に貯する潤
滑油が小孔36を通じて吸い上げられ、吸入冷媒ガスに
混入する。
(26、27)と圧縮機外部吸入配管系の吸入管51と
の間を連通する各吸入通路の圧縮室(26、27)への
吸入口(28、30)が、シリンダ15の円筒内周面
と、圧縮室(26、27)を形成すべくシリンダブロッ
ク11の端部に配置された側板9の圧縮室形成側面との
両方に跨って設けられたものである。そしてこの構成に
よれば、吸入口(28、30)の開口面積が大きくな
り、圧縮室(26、27)に吸い込まれた冷媒ガスの一
部が吸入口(28、30)を介して圧縮機外部配管系に
戻される際に、圧縮室(26、27)からの気体排出が
し易くなり、圧縮開始前における圧縮室内の気体の昇圧
を防ぎ、圧縮入力増加を防止できる。
6、27)に開口する吸入口(28、30)の内のシリ
ンダ15の円筒内周面に設けた部分は、側板9に隣接す
る側のシリンダブロック11の端部のシリンダ15壁面
に切り欠き部28aを設けて形成されたものである。そ
してこの構成によれば、側板9に設けた吸入口(28、
30)との合成通路形成による吸入通路面積の拡大が容
易にでき、その結果、圧縮室(26、27)に吸い込ま
れた冷媒ガスの一部が吸入口(28、30)を介して圧
縮機外部配管系に戻される際に、圧縮室(26、27)
からの気体排出がし易くなり、圧縮開始前における圧縮
室内の気体の昇圧を防ぎ、圧縮入力増加をより一層防止
できる。
入口と圧縮機外部配管系との間に共通のマフラー室を前
記密閉容器の外部に設け、前記圧縮室の吸入口と前記マ
フラー室との間をそれぞれ直接連通する吸入通路を設
け、各吸入通路は、流体の流れ方向が著しく変わらない
ように配接されたものである。そしてこの構成によれ
ば、圧縮室に吸い込まれた気体の一部が各吸入口を介し
てマフラー室に逆流する際の通路抵抗が少ないので、圧
縮室に残留する気体の昇圧を少なくでき,圧縮損出入力
を低減できる。
入配管系に接続する吸入管51の最下流端をマフラー室
50の概中央部まで侵入させ、吸入冷媒ガスが吸入管5
1の最下流端の開口部から連通管64、連通管65に流
入するまでの間に、吸入冷媒ガスの流れ方向を約90度
以上変更させる手段を設けたものである。そしてこの構
成によれば、吸入管51を介してマフラー室50に流入
した気液混合冷媒が圧縮室に直接流入するのを防いで圧
縮室での液圧縮発生を回避でき、圧縮機の破損を防止で
きる。
ラー室81を内蔵した冷媒圧縮機の構成を示す。
よって上部の高圧空間と下部のマフラー室81とに仕切
られている。
0(a)の端部と下部密閉容器80(b)の端部と共に
溶接密封されている。
吸入口30に連通する連通管84,連通管85の下端部
よりも高い位置に設定され、吸入管83からマフラー室
81に流入する冷媒ガスが、潤滑油を分離することなく
連通管84と連通管85に直接流入するのを阻止してい
る。その他の構成は図1と同様である。
壁と副軸受9との間に仕切り部材82を配置してマフラ
ー室81を形成したことにより、各吸入通路を最も短く
でき、各吸入通路で生じる脈動による弊害を回避でき
る。
配管系に接続する吸入管51の最下流端をマフラー室5
0の中央部まで侵入させ、最下流端を連通管64と連通
管65のマフラー室50への開口端よりも上部に配設さ
せたことにより、圧縮機外部吸入配管系からマフラー室
50に流入する気液混合冷媒ガスが圧縮室26と圧縮室
27にそのまま流入するのを防止できる。
ク11に二つのブレード14,24を等間隔に配置させ
たが、更に多くのブレードを等間隔に配置させた場合も
同様の作用効果を発揮する。
は、内側ローラ10(a)と外側ローラ10(b)との
2重構成で、内側ローラ10(a)の外周面が外側ロー
ラ10(b)の内周面と摺接できる。内側ローラ10
(a)の軸方向寸法は、内側ローラ10(a)の側面と
主軸受8および副軸受9の側面との間で油膜形成ができ
ないように、外側ローラ10(b)の軸方向寸法より小
さく設定され、内側ローラ10(a)の内側に供給され
た潤滑油が外側ローラ10(b)の内周面に供給される
ように構成されている。
溝12にはブレード14(a)が装着され、バネ装置1
3(a)によってブレード14(a)の先端が外側ロー
ラ10(b)に押接されている。また、その反対側位置
に設けた案内溝23にはブレード24(a)が装着さ
れ、バネ装置13(a)によってブレード24(a)の
先端が外側ローラ10(b)に押接されている。
によって仕切られた圧縮室26と圧縮室27に開通する
吸入口28(a)と吸入口30(a)がシリンダブロッ
ク11(a)に設けたシリンダ15の内周面に開口して
いる。吐出口29と吐出口31がシリンダブロック11
(a)の主軸受8取り付け面側にそれぞれ対称位置に設
けられている。
ン型ロータリ冷媒圧縮機の潤滑油の流れとローラ10お
よびブレード14(a),24(a)の作動について説
明する。
(図示なし)によって内側ローラ10(a)の内側に供
給された潤滑油は、圧縮室26,27との間の差圧およ
び遠心力によって、内側ローラ10(a)の側面を経て
外側ローラ10(b)の内側に供給される。
貫通して設けられた油穴(図示なし)を通しても外側ロ
ーラ10(b)の内周面に供給される。
(a)と外側ローラ10(b)との間の摺接面は油膜形
成が可能な状態を保つ。
溝12,23内の潤滑油圧力とバネ装置(線バネ)13
(a)による付勢力を得たブレード12(a),24
(a)は、外側ローラ10(b)の外周面に押圧され
る。図7−1(a)〜図7−1(d)で説明したよう
に、ブレード12(a),24(a)への付勢力は、案
内溝12,23の潤滑油圧力と圧縮室26,27との間
の差圧によって変化する。
たように、ブレード12とブレード24に作用する付勢
力が等しい時期は無く、駆動軸6が1回転する間、半回
転毎に付勢力の大きさが入れ替わる。
(a)に両側から抱き抱えられる形態の外側ローラ10
(b)は、駆動軸6の回転方向への回転運動に著しい制
限を受ける。
の圧縮冷媒ガス圧力を受ける外側ローラ10(b)は、
内側ローラ10(a)に支持されながら内側ローラ10
(a)との間で滑りが生じる。更に、内側ローラ10
(a)を支持する駆動軸6のクランク部7は、内側ロー
ラ10(a)との間で滑りを生じている。
ーラ10(a),外側ローラ10(b),ブレード14
(a),24(a)の先端との間は、互いに滑り運動が
生じている。その結果、外側ローラ10(b)とブレー
ド14(a),24(a)の先端との間の摺動速度は、
極低速を維持し、ブレード14(a),24(a)の先
端摩耗を防ぐ。
外周面には冷媒ガスに混入する潤滑油が着しており、外
側ローラ10(b)の回転と共に漸次、ブレード14
(a),24(a)の先端部にまで供給され、摩耗を防
ぐ。
10が内側ローラ10(a)と外側ローラ10(b)と
の2重のローラ構成から成り、内側ローラ10(a)の
外周面が外側ローラ10(b)の内周面に摺接すべく構
成されたことにより、駆動軸6のクランク部7の外周面
に摺接する内側ローラ10(a)が外側ローラ10
(b)の内周面に摺接する一方、外側ローラ10(b)
はブレード14(a),24(a)の先端との摩擦抵抗
を受けて内側ローラ10(a)との間で著しい滑りを生
じ、微小回転運動する。そして、外側ローラ10(b)
はブレード14(a),24(a)の先端との間で微小
滑り運動を行い、外側ローラ10(b)の外周面とブレ
ード14(a),24(a)の先端の摩耗を低減するこ
とができる。
(b)が回転運動すべくブレード14(a),24
(a)への付勢力を設定したことにより、外側ローラ1
0(b)が回転することによって外側ローラ10(b)
の外周囲面に付着した潤滑油が漸次にブレード14
(a),24(a)の先端摺動部に送り込まれ、ブレー
ド14(a),24(a)の先端摺動部潤滑に供され、
摩耗を少なくできる。
ーラ10(a)と外側ローラ10(b)との2重構成で
あるが、3重構成以上でも実質的には2重構成と同様の
作用・効果を得ることができる。
(a),24(a)をシリンダブロック11(a)に配
設したが、3つ以上のブレードを配設する場合は、外側
ローラ10(b)がより一層の極低速回転する。
説明したが、他の気体(例えば、酸素,窒素,ヘリウ
ム,空気など)を圧縮する気体圧縮機の場合も同様な作
用・効果を生じるものである。
に記載の発明は、各圧縮室と圧縮機外部吸入配管系との
間を連通する各吸入通路の各圧縮室への各吸入口が、シ
リンダの円筒内周面と、圧縮室を形成すべくシリンダブ
ロックの端部に配置された側板の圧縮室形成側面との両
方に跨って設けられたものである。そしてこの構成によ
れば、各開口面積が大きくなり、圧縮室に吸い込まれた
気体の一部が各吸入口を介して圧縮機外部配管系に戻さ
れる際に、圧縮室からの気体排出がし易くなり、圧縮開
始前における圧縮室内の気体の昇圧を防ぎ、圧縮入力増
加を防止できる。
する各吸入口の内のシリンダの円筒内周面に設けた部分
は、側板に隣接する側のシリンダブロック端部のシリン
ダ壁面に切り欠き部を設けて形成されたものである。そ
してこの構成によれば、側板に設けた吸入口との合成通
路形成の実現が容易にできる。
口と圧縮機外部配管系との間に共通のマフラー室を前記
密閉容器の外部に設け、前記圧縮室の吸入口と前記マフ
ラー室との間をそれぞれ直接連通する吸入通路を設け、
各吸入通路は、流体の流れ方向が著しく変わらないよう
に配接されたものである。そしてこの構成によれば、圧
縮室に吸い込まれた気体の一部が各吸入口を介してマフ
ラー室に逆流する際の通路抵抗が少ないので、圧縮室に
残留する気体の昇圧を少なくできる。
配管系に接続する吸入管の最下流端をマフラー室の概中
央部まで侵入させ、吸入流体が前記吸入管の最下流端の
開口部から各吸入通路に流入するまでの間に、吸入流体
の流れ方向を約90度以上変更させる手段を設けたもの
である。そしてこの構成によれば、吸入管を介してマフ
ラー室に流入した気液混合流体が圧縮室に直接流入する
のを防いで圧縮室での液圧縮発生を回避できる。
ーラと外側ローラとの2重のローラ構成から成り、内側
ローラの外周面が外側ローラの内周面に摺接すべく構成
されると共に、外側ローラが回転運動すべく各ブレード
への付勢力を設定したものである。そしてこの構成によ
れば、外側ローラが回転することによって外側ローラの
外周囲面に付着した潤滑油が漸次に各ブレードの先端摺
動部に送り込まれ、ブレード先端摺動部潤滑に供される
ので、外側ローラの外周面とブレード先端との間の油膜
形成によって、一層の耐久性向上を実現できるという効
果を奏する。
ロータリ冷媒圧縮機の縦断面図
明図
型ロータリ冷媒圧縮機の要部断面図
型ロータリ冷媒圧縮機の横断面図
縦断面図
縮機の圧縮部横断面図
リ圧縮機の要部縦断面図
びブレードとローラの接触状態説明図
Claims (5)
- 【請求項1】密閉容器の内部に電動機と圧縮部を配置
し、前記圧縮部のシリンダブロックに設けた円筒内面を
有するシリンダと、前記電動機に連結する駆動軸のクラ
ンク部に外装し且つ前記シリンダの内面に沿って移動す
るローラと、前記ローラの外周面に先端が摺接すべく前
記シリンダブロックから前記シリンダ内に出没して前記
円筒内面と前記ローラの外周面とで形成される圧縮室を
等間隔で仕切る複数のブレードと、分割された各圧縮室
にそれぞれ吸入口と吐出口を備えたローリングピストン
型ロータリ圧縮機において、前記各圧縮室と圧縮機外部
吸入配管系との間を連通する各吸入通路の前記各圧縮室
への前記各吸入口が、前記シリンダの円筒内周面と、前
記圧縮室を形成すべく前記シリンダブロックの端部に配
置された側板の圧縮室形成側面との両方に跨って設けら
れたローリングピストン型ロータリ圧縮機。 - 【請求項2】各圧縮室に開口する各吸入口の内のシリン
ダの円筒内周面に設けた部分は、側板に隣接する側のシ
リンダブロック端部のシリンダ壁面に切り欠き部を設け
て形成された請求項1記載のローリングピストン型ロー
タリ圧縮機。 - 【請求項3】密閉容器の内部に電動機と圧縮部を配置
し、前記圧縮部のシリンダブロックに設けた円筒内面を
有するシリンダと、前記電動機に連結する駆動軸のクラ
ンク部に外装し且つ前記シリンダの内面に沿って移動す
るローラと、前記ローラの外周面に先端が摺接すべく前
記シリンダブロックから前記シリンダ内に出没して前記
円筒内面と前記ローラの外周面とで形成される圧縮室を
等間隔で仕切る複数のブレードと、分割された各圧縮室
にそれぞれ吸入口と吐出口を備えたローリングピストン
型ロータリ圧縮機において、各圧縮室の吸入口と圧縮機
外部配管系との間に共通のマフラー室を前記密閉容器の
外部に設け、前記圧縮室の吸入口と前記マフラー室との
間をそれぞれ直接連通する吸入通路を設け、各吸入通路
は、流体の流れ方向が著しく変わらないように配接され
たローリングピストン型ロータリ圧縮機。 - 【請求項4】圧縮機外部吸入配管系に接続する吸入管の
最下流端をマフラー室の概中央部に侵入させ、吸入流体
が前記吸入管の最下流端の開口部から各吸入通路に流入
するまでの間に、吸入流体の流れ方向を約90度以上変
更させる手段を設けた請求項1記載のローリングピスト
ン型ロータリ圧縮機。 - 【請求項5】密閉容器の内部に電動機と圧縮部を配置
し、前記圧縮部のシリンダブロックに設けた円筒内面を
有するシリンダと、前記電動機に連結する駆動軸のクラ
ンク部に外装し且つ前記シリンダの内面に沿って移動す
るローラと、前記ローラの外周面に先端が摺接すべく前
記シリンダブロックから前記シリンダ内に出没して前記
円筒内面と前記ローラの外周面とで形成される圧縮室を
等間隔で仕切る複数のブレードと、分割された各圧縮室
にそれぞれ吸入口と吐出口を備えたローリングピストン
型ロータリ圧縮機において、前記ローラが内側ローラと
外側ローラとの2重のローラ構成から成り、前記内側ロ
ーラの外周面が前記外側ローラの内周面に摺接すべく構
成されると共に、前記各ブレードの先端と前記外側ロー
ラとが接触するように前記各ブレードの反圧縮室側の背
面に作用させる付勢力を、前記外側ローラが回転運動す
べく設定したローリングピストン型ロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11122131A JP2000310191A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | ローリングピストン型ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11122131A JP2000310191A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | ローリングピストン型ロータリ圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000310191A true JP2000310191A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14828394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11122131A Pending JP2000310191A (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | ローリングピストン型ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000310191A (ja) |
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