JP4174766B2 - 冷媒圧縮機 - Google Patents

冷媒圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP4174766B2
JP4174766B2 JP2003347343A JP2003347343A JP4174766B2 JP 4174766 B2 JP4174766 B2 JP 4174766B2 JP 2003347343 A JP2003347343 A JP 2003347343A JP 2003347343 A JP2003347343 A JP 2003347343A JP 4174766 B2 JP4174766 B2 JP 4174766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
cylinder chamber
refrigerant
refrigerant compressor
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003347343A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005113742A (ja
Inventor
英明 前山
真一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2003347343A priority Critical patent/JP4174766B2/ja
Publication of JP2005113742A publication Critical patent/JP2005113742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4174766B2 publication Critical patent/JP4174766B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、冷媒圧縮機に関し、特に冷媒圧縮機のシリンダ室への給油機構に関するものである。
従来の冷媒圧縮機のシリンダ室への給油機構は、例えば次の記載のものがある。
「18は・・・軸受板7aの内面に形成した油溜め凹部であり、この油溜め凹部18は回転軸4が1回転する間に、・・・シリンダ5内の低圧室10と全面的に連通する区間、・・・及びこのピストン6の内側と全面的に連通する区間となる位置と大きさに構成されている。・・・電動要素によって回転軸4が駆動されると、・・・回転軸4の1回転によって、・・・上記凹部18が上記ピストン6内側へ位置している区間のとき、凹部18に上記ピストン6内側の潤滑油が供給される。なお、この潤滑油は給油路16を経て上記ピストン6の内側に導かれたものである。・・・さらに、凹部18が低圧室10と全面的に連通すると、凹部18内の潤滑油は、・・・低圧室10へ流出する。」(例えば、特許文献1参照。)
また、「中間仕切板36は・・・、その上面には、図2に示すように内周面から外側に・・・給油溝131が半径方向に向かって形成されている。・・・また、給油溝131の外側部分は上シリンダ38内の低圧室LR側(吸込側)に連通している。
一方、回転軸16内には軸中心に鉛直方向のオイル孔80と、このオイル孔80に連通する横方向の給油孔82、84(上下偏心部42、44にも形成されている)が形成されており、中間仕切板36の給油溝131の内周面側の開口は、これらの給油孔82、84を介してオイル孔80に連通している。これにより、給油溝131はオイル孔80と上シリンダ38内の低圧室LRとを連通する。・・・中間仕切板36に係る給油溝131を形成したことにより、密閉容器12内底部のオイル溜めから汲み上げられてオイル孔80を上昇し、給油孔82、84から出たオイルは、中間仕切板36の給油溝131に入り、そこを通って上シリンダ38の低圧室LR側(吸込側)に供給されるようになる。」(例えば、特許文献2参照。)
特公平7−72547号公報(第2頁、第3頁、第1図、第2図) 特開2003−129977号公報(第3頁、第4頁、図1〜図3)
従来の冷媒圧縮機のシリンダ室への給油機構は上記のように両者ともに、ピストン(ローラ)内側の回転軸の給油径路からシリンダ内に油を導く構成となっている。
特許文献1では、ピストンの偏心運動毎に一定量の油がシリンダ内に給油される構成となっているが、例えば、二酸化炭素(CO2)冷媒等の超臨界冷媒は一般に圧力が高くまた冷媒の密度も大きいことより、冷媒ガスシールのためにシリンダ室内に多量の油の供給が必要であり(通常冷媒使用の冷蔵庫の数十倍以上の量)、この方式では油溜め凹部の大きさを相当大きくする必要がある。しかし、これだけの量の油を供給する大きさの油溜め凹部を設けると、ピストンの内側と外側へ交互に連通するようにするのは非常に困難になる。
また、特許文献2では、特許文献1の場合に比べて給油量を増やすことは可能である。しかし、ピストン(ローラ)の内側とシリンダ室との圧力差を利用した給湯方式であり、ピストン(ローラ)の内側への給油経路は、一般的に遠心ポンプを採用しており、回転数の2乗に比例する給油ヘッドとなるため、低速回転においては給油量が少なく、高速回転においては給油量が多すぎるという状態になりやすい。
また、図4は、給油温度と吐出管温度(圧縮機から吐出される冷媒吐出温度の低下量で表している)の関係を示す。横軸はシリンダ室への給油温度を示し、低圧シェルの圧縮機では、給油温度は25℃付近であり、高圧シェルの圧縮機では、90℃付近である。縦軸は吐出温度低下量を示し、これは、圧縮工程で、冷媒にある温度の油をある量だけ混ぜて圧縮した場合のモリエル線図上から求めた吐出温度の理論値である理論吐出温度を、例として100℃に設定し、この理論吐出温度に対して、油が混ざることによる温度低下量である。また、上の直線は、シリンダ室に吸入される冷媒重量に対する油供給重量の割合が10%、下の直線は、同じく20%の場合である。図4より、低圧シェルの圧縮機では、供給する油温が低いことより、圧縮機からの吐出温度の低下が大きくなる。
低圧シェルの圧縮機の場合、吸入ガスで圧縮機内を冷却することより、密閉容器内の温度は低下するが、これに伴いシリンダ室に供給される油の温度が低下することは、給湯用途に使用する圧縮機の場合、吐出温度を確保する必要があるため望ましくない。そこで、シリンダ室に供給する油の温度を上昇させる手段が別途必要となる。
更に、低圧シェルの圧縮機では、1回の圧縮工程中にシリンダ室から漏れ出す油は、低速回転時の方が多くなるため、シリンダ室への給油量は低速回転時の方が多めになることが望ましいが、従来の技術においては、回転数に対して定量給油又は回転数の高い方が給油量が増加する傾向となり、低速回転時の給油量を確保する手段が別途必要となる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、シリンダ室へ充分の油を供給し、圧縮室が高圧になってもガスシールを充分とすることを目的とする。
また、シリンダ室へ高温の油を供給することを目的とする。
また、従来の圧縮機の給油量の回転数依存性を解消し、低速回転時に充分の給油量を確保するとともに、高速回転時の給油過剰を防止することを目的とする。
本発明に係る冷媒圧縮機は、圧縮要素部と、圧縮要素部を駆動する電動要素部と、圧縮要素部と電動要素部を収容するとともに、冷凍サイクル回路へ吐出する圧縮冷媒の圧力より内部圧力が低い密閉容器と、高圧側の油分離器とを備えた冷媒圧縮機であって、
圧縮要素部で圧縮後、冷凍サイクル回路へ吐出する圧縮冷媒を油分離器へ導入し、冷媒と油を分離し、冷媒を冷凍サイクル回路へ吐出し、油を圧縮要素部に戻すものである。
本発明の冷媒圧縮機は、冷凍サイクル回路へ吐出する圧縮冷媒を油分離器へ導入し、冷媒と油を分離し、分離した油を直接圧縮要素部に戻すので、圧縮要素部へ油を充分供給でき、ガスシール性を向上できる。また、圧縮要素部への供給油温度が高く、冷媒の吐出温度低下が防止でき、給湯回路に使用する場合、好都合である。さらに、従来の圧縮機の給油量の回転数依存性を解消し、低速回転時に充分の給油量を確保するとともに、高速回転時の給油過剰を防止することができる。
実施形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の冷媒圧縮機の断面図である。
冷媒圧縮機として、スイングロータリ圧縮機の例で説明するが、ロータリ圧縮機でも同様である。
スイングロータリ圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮要素部100、圧縮要素部100を駆動する電動要素部101、これらを収容する密閉容器102及び密閉容器102外に設置した油分離器103等を主要構成要素とする。
圧縮要素部100は、シリンダ1とその上下両端に配置され、開口部を塞ぐとともに軸受となる上軸受2、下軸受3、これら両軸受2、3により支持され、シリンダ1内に偏心部を有するクランク軸4、このクランク軸4の偏心部に嵌入され、ピストンとブレードが一体に形成されたピストンであるスイングピストン5、シリンダ1のスイングガイド収納部に配置され、スイングピストン5のブレードの部分を支持する一対のスイングガイド6(ロータリ圧縮機では、ピストンであるローリングピストンとベーンとは別体であり、ベーンが直線的な運動をするのに対して、スイングピストン5のベーン部(ブレード)は、スイングガイド6に支えられて振り子のように運動する)及び下軸受3と吐出マフラを形成するマフラ板(図示省略)を備えた構成となっており、密閉容器本体21の下部に配置され、上軸受2にて密閉容器102の後述の密閉容器本体21に固定されている。
電動要素部101は、密閉容器本体21の上部の内面に固定された固定子11、及び小間隔を隔てて外周をこの固定子11で囲まれ、クランク軸4に締まり嵌め等で固定された回転子12を備える。
密閉容器102は、円筒状の密閉容器本体21、この密閉容器本体21の上部の開口部を塞ぐ蓋体21a及び下部の開口部を塞ぐ底体21bを備える。密閉容器102の下部には、冷凍機油が貯留される油溜まり35がある。
密閉容器本体21には、下部に冷凍サイクル回路から冷媒を吸入する吸入管22が直接接続され、また、吸入接続管23が一端23aを上部に、他端23bを下部に接続して取付けられている。他端23bは、上軸受2に形成された吸入流路2aの一端で、密閉容器本体21に形成された開口部に接続される。吸入流路2aの他端はシリンダ室の吸入室10に接続する。また、密閉容器102内に吐出接続管24が形成され、一端24aが上軸受2内で、シリンダ室の圧縮室11の吐出口に連通し、他端24bが密閉容器102から出て、油分離器本体31内に開口する。
油分離器103は、油分離器本体31、上端部に設けた吐出管32及び下端部に設けた油戻し管25から構成され、この油戻し管25は毛細管等の減圧装置付きの油戻し管25であり、一端25aで油分離器31の底部に接続し、他端25bで、密閉容器本体21に固定された上軸受2に形成された油通路である連通穴2cの一端で、密閉容器本体21に形成された開口部に接続される。連通穴2cの他端は、シリンダ室に開口する。
次に、本冷媒圧縮機の動作を説明する。
電動要素部101により発生した回転力がクランク軸4により圧縮要素部100に伝えられ、圧縮要素部100では吸入冷媒が圧縮される。
吸入管22より密閉容器102内に吸入された冷媒ガスは、密閉容器102内を下部から上部へ電動要素部101を冷却しながら上昇し、油分離された後、吸入接続管23の一端23a及び他端23bを通って、吸入流路2aからシリンダ室の吸入室10に吸入される。この際、密閉容器102内に浮遊する多少の油も吸入接続管23よりシリンダ室の吸入室10に吸入される。
吸入室10に吸入された冷媒ガスは、シリンダ室の圧縮室11で圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、圧縮室11の吐出口に連通する吐出接続管24により油分離器103に入る。油分離器103内では油が分離され、分離された油は油戻し管25により上軸受2に設けられた連通穴2cに達し、再びシリンダ室に給油される。油分離器103で油分離された冷媒ガスは、吐出管32から冷凍サイクルの冷媒回路、例えば、給湯回路に吐出される。
上記の圧縮過程中に、油分離器103で分離された高温の油が油戻し管25、上軸受2内の連通穴2cを経て、シリンダ室の吸入ガス又は圧縮途中のガス中に供給される。即ち、油分離器103で分離された油は、直接シリンダ室に戻される。また、圧縮過程において、油の一部はスイングピストン5の端面の隙間よりスイングピストン5の内側に漏れ出す。
つまり、油は、シリンダ1のシリンダ室と油分離器103間を往復し、圧縮過程で漏れ出した分の油は、吸入接続管23に冷媒ガスが吸入される際、密閉容器102内に浮遊している油を共に吸入することにより、賄われることになる。
油分離器103から上軸受2に形成された連通穴2c経由してのシリンダ室への油を供給する際の油供給力は、油分離器103内の高圧圧力と油が供給されるシリンダ室内の圧力との差圧であり、油が供給されるシリンダ室の圧力が吸入圧に近いシリンダ室となるように上軸受2の端面のシリンダ室への開口部(連通穴2cの開口部)の位置を設定する、及び/又は給油量は上記開口部がシリンダ室に開口する開口時間に依存することより、上軸受2の端面の開口部の位置を開口時間が長くなるように設定することにより、シリンダ室へ充分の給油が可能となり、圧縮室11内の圧力が高くなってもガスシールが可能となる。要するに、開口部の位置は、吸入室10でも圧縮室11でもよい。
また、給油量は、上記開口部がシリンダ室に開口する開口時間に依存することより、冷媒圧縮機の一回転当たりの給油量は、開口部の開口時間の長い低速運転の方が多く、高速回転になるに従って、一回転当たりの給油量は減少する。また、1回の圧縮過程で漏れ出す油の量は低速回転の方が多いため、給油量と漏れ出す油の量のバランスが取れ、回転数によらず必要な給油量を得ることができる。
また、シリンダ室に供給される油は、油分離器103で高温の吐出冷媒ガスから分離された油であるため高温であり、例えば、この冷媒圧縮機を給湯用に給湯回路に接続した場合、低温の油が多く混入することによる吐出温度低下の問題も解消できる。
さらに、上軸受に形成した油通路である連通穴2cのシリンダ室への開口部が、ピストンの偏心回転に伴い間欠的にシリンダ室に連通するようにすることにより、油分離器で分離した油をシリンダ室に間欠的に供給するようにすることで、給油効果が大きいタイミングのみシリンダ室と連通でき、十分な給油量が得られる。
上軸受2に形成された連通穴2cは、下軸受3に形成してもよい。下軸受3の外周部を密閉容器本体21の内周部に接触するようにし(部分的にでもよい)、一端を密閉容器本体21に開口し、この開口部に油分離器103の油戻し管25の他端25bを接続し、他端をシリンダ室に開口する。このようにしてもシリンダ室への給油効果は同様である。
即ち、冷媒圧縮機がロータリ圧縮機又はスイングロータリ圧縮機の上軸受又は下軸受に形成した油通路のシリンダ室への開口部が、シリンダ室に連通することにより、油分離器で分離した油をシリンダ室に供給する。このようにしてもシリンダ室への給油効果は同様である。
本実施の形態の冷凍圧縮機の油分離器103で分離した油をシリンダ室に戻すという給油手段は、油分離器103からの油を圧縮室の吸入部に供給することにより、スイングロータリ圧縮機、ロータリ圧縮機の他に、低圧シェルタイプのスクロール圧縮機にも適用でき、同様の効果が得られる。
また、この給油手段は、シェル内部中間圧型多段(二段)圧縮機にも適用可能であり、同様な効果を得ることができる。即ち、第1の圧縮要素部で中間圧まで圧縮し、圧縮ガスを密閉容器102内に出し、この密閉容器内102の中間圧の圧縮ガスを吸入した第2の圧縮要素部が高圧に圧縮し、外部の冷媒回路に吐出するロータリ圧縮機で、第2の圧縮要素部で圧縮した高圧冷媒を油分離器103に吐出し、分離した油を第2の圧縮要素部のシリンダ室に戻すことにより、圧力の高い第2の圧縮要素部のシリンダ室に充分の給油を行うことができる。
実施形態2.
図2は本発明の実施形態2による冷媒圧縮機の断面図であり、図3は、図2の冷媒圧縮機のシリンダの要部横断面図であり、上軸受の連通穴の開口部と下軸受の給油穴の開口部を示す。
本冷媒圧縮機は、実施の形態1の冷媒圧縮機に更にシリンダ室内への給油手段を加えたものである。即ち、図1では、シリンダ室への給油は、油分離器103からの給油の他は吸入接続管23により密閉容器102内に浮遊する油を吸入冷媒ガスと共に吸入していたが、この浮遊油の回収は、給油量が安定しないため、給油不足となる恐れがあるため、新たな給油手段を追加した。
新たな給油手段を追加した他は、実施の形態1と同様であるので、以下主として実施の形態1との相違点を説明する。
本冷媒圧縮機は、下軸受3に密閉容器102下部の油溜まり35とシリンダ室の吸入室10とを連通する油通路である給油穴3aを設けた。給油穴3aは、一端が下軸受3の下端面に開口し、他端がシリンダ室の吸入室10に開口する。また、油溜まり35の油面が低い場合に対処して、下軸受3の下端面の開口部に密閉容器102の底部に至る接続管を接続して、下軸受3に形成した給油穴3aと合せて油通路としてもよい。このように給油手段として、給油穴3a又は給油穴3aとこれに接続する接続管を設けることにより、シリンダ内にはシリンダ室のガス流量に比例した油が安定して供給される。
図3に、上軸受2の連通穴2c(実施の形態1と同様に下軸受3の連通穴2cでも同様)のシリンダ室の開口部と下軸受3の給油穴3aのシリンダ室の開口部の位置関係を示すように、この2つのシリンダ室への開口部は、スイングピストン5の偏心運動に伴い異なるタイミング、異なる位置でシリンダ室に開口する。つまり、給油穴3aの開口部は、吸入室10に開口し、連通穴2cの開口部は、圧縮室11に開口するようにする。このようにすれば、高圧側に連通している連通穴2cが開口しても、シリンダ室の吸入室10の微小な圧力脈動を阻害することなく、給油穴3aから安定してシリンダ室に給油できる。
なお、給油穴3aの開口部は、吸入室10に開口し、連通穴2cの開口部は、圧縮室11に開口するようにするのであれば、同時に開口しても同様な効果が得られる。即ち、両開口部が同時に吸入室10に開口しなければよい。
本冷媒圧縮機によると、実施の形態1に記載の冷媒圧縮機の効果に加えて、給油手段の追加により、圧縮過程でシリンダ室から漏れ出した油を補充でき、シリンダ室に、より多量の油を安定して供給できる。
また、下軸受3に形成した油通路である給油穴3aのシリンダ室への開口部が、ピストンであるスイングピストン5の偏心回転に伴い間欠的にシリンダ室の吸入室10に連通することにより、油溜まり35の油をシリンダ室に間欠的に供給するので、給油効果が大きいタイミングのみシリンダ室と連通できることにより、給油穴3a内で吸入ガスがシェル内へ逆流するタイミングでの開口がなく、又は、そのタイミングでの開口が少なく、給油量を増加させることができる。
さらに、油分離器に連通する油通路である連通穴2cのシリンダ室への開口部と、油溜めに連通する油通路である給油穴3aのシリンダ室への開口部とは、シリンダ室に開口するタイミングが異なるようにすることで、2つの油通路が同時に吸入室10に開口することによる干渉を生じることがなく安定した給油ができる。即ち、連通穴2cのシリンダ室への開口部と、油溜めに連通する油通路である給油穴3aのシリンダ室への開口部とが同時に吸入室10に開口すると、給油穴3aからの給油を阻害するが、同時に吸入室10に開口することがないようにする(そこで、同時に開口しなければ、連通穴2cのシリンダ室への開口部は、圧縮室11でも吸入室10でもよい)ことで、給油穴3aからの給油を阻害することがない。
本実施の形態1又は2の冷媒圧縮機は、シリンダ室や圧縮室に充分の給油ができるので、冷媒を二酸化炭素等の超臨界冷媒としてもシリンダ室のガスシールが確保できる。
本冷媒圧縮機は、ガスシール性を向上した圧縮機として、冷凍空調装置に利用できるが、特に、冷媒として二酸化炭素のような圧力差の大きい超臨界冷媒使用の冷媒圧縮機としてまた給湯装置用の冷媒圧縮機として最適に利用される。
本発明の実施形態1の冷媒圧縮機を示す断面図である。 本発明の実施形態2の冷媒圧縮機を示す断面図である。 図2の冷媒圧縮機のシリンダの要部横断面図である。 圧縮機のシリンダ室への給油の給油温度と圧縮機から吐出する吐出管温度の関係を示す図である。
符号の説明
2 上軸受、2c 油通路、3 下軸受、3a 油通路、5 ピストン、10 吸入室、10、11 シリンダ室、100 圧縮要素部、101 電動要素部、102 密閉容器、103 油分離器。

Claims (7)

  1. 圧縮要素部と、前記圧縮要素部を駆動する電動要素部と、前記圧縮要素部と前記電動要素部を収容するとともに、冷凍サイクル回路へ吐出する圧縮冷媒の圧力より内部圧力が低い密閉容器と、高圧側の油分離器とを備えた冷媒圧縮機において、
    前記圧縮要素部で圧縮後、前記冷凍サイクル回路へ吐出する圧縮冷媒を前記油分離器へ導入し、冷媒と油を分離し、前記冷媒を前記冷凍サイクル回路へ吐出し、前記油を前記圧縮要素部に戻すことを特徴とする冷媒圧縮機。
  2. 冷媒圧縮機がロータリ圧縮機又はスイングロータリ圧縮機であり、上軸受又は下軸受に形成した油通路のシリンダ室への開口部により、前記油分離器で分離した油を前記シリンダ室に供給することを特徴とする請求項1に記載の冷媒圧縮機。
  3. 前記上軸受又は前記下軸受に形成した前記油通路の前記シリンダ室への開口部が、ピストンの偏心回転に伴い間欠的に前記シリンダ室に連通することにより、前記油分離器で分離した油を前記シリンダ室に間欠的に供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷媒圧縮機。
  4. 前記密閉容器の油溜まりと前記シリンダ室の吸入室とを連通する油通路を前記下軸受に形成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の冷媒圧縮機。
  5. 前記下軸受に形成した前記油通路の前記シリンダ室への開口部が、ピストンの偏心回転に伴い間欠的に前記シリンダ室に連通することにより、前記油溜まりの油を前記シリンダ室に間欠的に供給することを特徴とする請求項4に記載の冷媒圧縮機。
  6. 前記油分離器に連通する前記油通路の前記シリンダ室への開口部と、前記油溜めに連通する前記油通路の前記シリンダ室への開口部とは、前記シリンダ室に開口するタイミングが異なることを特徴とする請求項5に記載の冷媒圧縮機。
  7. 冷媒が二酸化炭素等の超臨界冷媒であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載の冷媒圧縮機。
JP2003347343A 2003-10-06 2003-10-06 冷媒圧縮機 Expired - Fee Related JP4174766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003347343A JP4174766B2 (ja) 2003-10-06 2003-10-06 冷媒圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003347343A JP4174766B2 (ja) 2003-10-06 2003-10-06 冷媒圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005113742A JP2005113742A (ja) 2005-04-28
JP4174766B2 true JP4174766B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=34539950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003347343A Expired - Fee Related JP4174766B2 (ja) 2003-10-06 2003-10-06 冷媒圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4174766B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015062048A1 (zh) * 2013-10-31 2015-05-07 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机及制冷循环装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101499959B1 (ko) * 2008-07-22 2015-03-09 엘지전자 주식회사 밀폐형 압축기

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4719942Y1 (ja) * 1970-08-07 1972-07-06
JPS51117212U (ja) * 1975-03-19 1976-09-22
JPS528208U (ja) * 1975-07-04 1977-01-20
JPS6023517Y2 (ja) * 1976-02-24 1985-07-12 株式会社東芝 密閉形圧縮機
SA94140669B1 (ar) * 1993-04-27 2006-03-01 كارير كوربوريشن ضاغط دوار مع حقن للزيت
JPH1113667A (ja) * 1997-06-30 1999-01-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd ロータリ圧縮機および冷媒回収機
JP4258132B2 (ja) * 2001-04-09 2009-04-30 パナソニック株式会社 ロータリ式多段圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015062048A1 (zh) * 2013-10-31 2015-05-07 广东美芝制冷设备有限公司 旋转式压缩机及制冷循环装置
US10072661B2 (en) 2013-10-31 2018-09-11 Guangdong Meizhi Compressor Co., Ltd. Rotatory compressor and refrigerating cycle device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005113742A (ja) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6773242B1 (en) Scroll compressor with vapor injection
EP2689137B1 (en) Scroll compressor
JPS6275091A (ja) スクロ−ルコンプレツサ
JP4422209B2 (ja) 膨張機一体型圧縮機
JPWO2002061285A1 (ja) スクロール圧縮機
JP4174766B2 (ja) 冷媒圧縮機
JP3344843B2 (ja) スクロール圧縮機
KR101459150B1 (ko) 저압식 로터리 압축기
JP3593083B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2000310191A (ja) ローリングピストン型ロータリ圧縮機
JP2012036862A (ja) 密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JPH11294355A (ja) ローリングピストン型ロータリ圧縮機
JP5055110B2 (ja) ヘリウム用密閉型スクロール圧縮機
JPH09287579A (ja) 密閉形スクロール圧縮機
JP2003065236A (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2009127440A (ja) スクロール圧縮機
JP2004225578A (ja) ロータリ圧縮機
JPH04370384A (ja) スクロール圧縮機
KR100882480B1 (ko) 스크롤 압축기
JPH0579481A (ja) ロータリ圧縮機
JPH08159071A (ja) 回転式圧縮機
JP3980623B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
KR101172068B1 (ko) 밀폐형 압축기의 오일펌핑장치
JP2003206877A (ja) 密閉型回転式圧縮機
JP2009013798A (ja) 膨張機一体型圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080729

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080807

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees