JPH09315948A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JPH09315948A
JPH09315948A JP15349696A JP15349696A JPH09315948A JP H09315948 A JPH09315948 A JP H09315948A JP 15349696 A JP15349696 A JP 15349696A JP 15349696 A JP15349696 A JP 15349696A JP H09315948 A JPH09315948 A JP H09315948A
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hair
agent
poe
hair dyeing
acid
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JP15349696A
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Shuhei Deguchi
修平 出口
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Hoyu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染毛力を低下させることなく、毛髪損傷度の
低い染毛剤を提供する。 【解決手段】 チオグリコール酸、システイン類、それ
らの塩およびチオ尿素からなる群から選ばれた、少なく
とも1種類以上を含有する第1剤と、酸性染料を含有す
る第2剤において、第1剤あるいは第2剤のいずれか一
方に鉄イオンを配合することを特徴とする染毛剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 酸性染料を配合した、毛髪を染
色する染毛剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒトの毛髪を染毛する方法のひとつに、
酸性染料を含有し、酸性で粘稠な液状である染毛液を頭
髪に塗布し、室温あるいは40〜50℃に加温し、5〜
30分放置後水洗する技術が従来より行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの際、使用者
の皮膚や施術者の手指が染料で汚染される欠点があっ
た。このような欠点を改善する方法として、酸性染料に
チオグリコール酸等の還元剤を加え、アルカリ性に調整
した染毛剤を用い同様な方法で染毛を行う事が考案され
ていた。
【0004】酸性染料にチオグリコール酸等の還元剤を
加え、アルカリ性に調整した染毛剤を用いて行う方法の
場合、皮膚や手指の汚染は少なくなるものの、毛髪の強
度が低下したり、感触が悪くなったりする欠点があっ
た。
【0005】この欠点をなくすため、チオグリコール酸
等の還元剤濃度を減じたり、pHを下げたり、油分等の
添加剤を加えることが試みられていたが、いずれも効果
がなかったり、毛髪強度の低下が少なくなると同時に染
毛効果の低下も起きるという問題点があった。
【0006】従来、毛髪を還元剤を含むパーマネントウ
ェーブ剤で処理する際、鉄イオンが存在すると還元作用
が弱まりウェーブ力が低下する事が知られていた。ま
た、還元処理と同時に酸性染料を毛髪に浸透させる染毛
方法においても鉄イオンの存在で染毛効果の低下現象が
みられた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の欠点
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、チオグリコール酸
及びその塩、システイン類及びその塩、チオ尿素から選
ばれる還元剤の少なくとも1種類以上と、酸性染料を含
有する染毛剤において、特定の濃度範囲の鉄イオンを配
合することにより上記の欠点の少ない染毛剤を発明する
に至った。
【0008】本発明者は、鉄イオンの配合により、毛髪
損傷度が低減する事に着目し、鉄イオン配合濃度を種々
検討した結果、低濃度の特定の範囲の配合で、染毛力を
維持しながら、毛髪の損傷度が減少する事を発見するに
至った。
【0009】本発明は第1剤と第2剤から成り、この第
1剤にチオグリコール酸、システイン類、それらの塩お
よびチオ尿素からなる群から選ばれた、少なくとも1種
類以上を配合する。チオグリコール酸塩としてはチオグ
リコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノ
ールアミン、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコ
ール酸カルシウム等が挙げられる。その配合量は、チオ
グリコール酸として、第2剤との混合時に換算して、
0.1〜7.0重量%、さらに好ましくは0.5〜5.0重
量%である。
【0010】システイン類及びその塩としては、L−シ
ステイン、D−システイン、DL−システイン、アセチ
ルシステイン、L−システイン塩酸塩等が挙げられ、そ
の配合量は、システインとして同じく0.1〜7.0重量
%、さらに好ましくは0.5〜5.0重量%である。
【0011】チオ尿素の配合量も、同じく0.1〜12.
0重量%、さらに好ましくは1.0〜6.0重量%であ
る。
【0012】またこれら還元剤を2種類以上用いる場合
には、その合計濃度は、同じく0.3〜15.0重量%で
あり、さらに好ましくは2.0〜10.0重量%である。
【0013】還元剤の配合量が以上の範囲外であって
も、本発明の効果は得られるが、混合後の濃度が0.3
重量%未満では染毛効果が弱く、15.0重量%を越え
ると毛髪損傷度が高くなりヒトの毛髪を染毛するという
条件にあっては好ましくない。
【0014】本発明の第2剤に配合する酸性染料として
は、「医薬品等に使用することができるタール色素を定
める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められ
た酸性染料である、赤色2号、赤色3号、赤色102
号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤
色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230
号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤
色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503
号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5
号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄
色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄
色406号、黄色407号、だいだい色205号、だい
だい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色
204号、緑色205号、緑色401号、緑色402
号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202
号、青色203号、青色205号、かっ色201号、黒
色401号などが挙げられる。その配合量は、第1剤と
の混合時に換算して0.05〜5.0重量%、さらに好ま
しくは0.1〜2.0重量%である。酸性染料配合量が上
記の範囲外であっても、本発明の効果は得られるが、
0.1重量%未満では染毛効果が弱く、2.0重量%を越
えても染毛効果は向上しにくくなる。
【0015】本発明の染毛剤組成物は、第1剤あるいは
第2剤に鉄イオンを配合するが、実際の配合には鉄イオ
ン化合物を用いる。鉄イオン化合物としては、硫酸第一
鉄、硫酸第二鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、クエン酸第
二鉄、シュウ酸第一鉄、乳酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄
等が挙げられる。その配合量は、第1剤と第2剤の混合
時に、鉄イオンとして0.0001〜0.5重量%、さら
に好ましくは0.001〜0.2重量%であり、この範囲
では、染毛処理において染毛効果を低下させることなく
毛髪の強度低下を抑制できる。0.0001重量%未満
だと、毛髪損傷度を低下させる効果が低く、0.5重量
%を越えると染毛効果の低下が著しくなる。
【0016】なお、第1剤に還元剤を配合するため、還
元剤により分解されやすい酸性染料は、第2剤に配合さ
れる。鉄イオンは第1剤、第2剤いずれに入れても良い
が、還元剤の分解を促進する場合があるため第2剤の方
が好ましい。
【0017】また、本発明の染毛剤には、本発明の効果
を損なわない限り通常の染毛剤に用いられる以下の成分
を配合することができる。
【0018】高級アルコールおよび/または炭化水素を
加えると、安定性、染毛操作性(例えば毛髪への塗布の
しやすさ、垂れ落ちない、混合の容易さなど)、染色性
および堅牢性の点で優れた効果が得られる。
【0019】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、
オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オ
クチルドデカノールなどが挙げられる。
【0020】炭化水素としては、例えば、パラフィン、
流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動パラフ
ィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィ
ン、ワセリン、スクワラン、セレシン、マイクロクリス
タリンワックス、オゾケライト、プリスタンなどが挙げ
られる。
【0021】さらに次に挙げる界面活性剤を少なくとも
1種以上加えると染色性及び堅牢性の点で優れた効果が
得られる。例えば、アニオン性界面活性剤としては、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリウ
ム、ステアリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エス
テル塩;ポリオキシエチレン(以下、POEと略す。)
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエー
テル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリルエーテ
ル硫酸アンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナト
リウム、POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールア
ミン、POEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミ
ン、POEアルキルエーテル硫酸アンモニウムなどのア
ルキル及びアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩;硬
化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウムなどの高級脂
肪酸エステルの硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロー
ルアミドの硫酸エステル塩;硫酸化油硫酸化ヒマシ油;
POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテ
ルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステア
リルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、
POEアルキルフェニルエーテルリン酸、およびその塩
(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)などのリン
酸エステル塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪
酸エステルのスルホン酸塩;ヤシ油脂肪酸メチルタウリ
ンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムな
どの高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩;ドデシルベンゼ
ンスルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベン
ゼンスルホン酸塩;スルホコハク酸ナトリウム、スルホ
コハク酸ラウリル二ナトリウム、POEスルホコハク酸
二ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリ
ウム、スルホコハク酸POEラウロイルエタノールアミ
ドエステル二ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチ
ルスルホコハク酸二ナトリウムなどのスルホコハク酸
塩;ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシル
サルコシン塩;N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナト
リウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリ
ウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム
などのN−アシルグルタミン酸塩;オレイン酸、ステア
リン酸、ラウリン酸、パルミチン酸などのナトリウム
塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩あるいはアン
モニウム塩などの脂肪酸石鹸などが挙げられる。
【0022】また、非イオン性界面活性剤としては、P
OEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、PO
Eベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POE
ラウリルエーテルなどのPOEアルキルエーテル;PO
Eノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエ
ーテルなどのPOEアルキルアリルエーテル;モノオレ
イン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソル
ビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウ
リン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビ
タンなどのPOEソルビタン脂肪酸エステル;モノステ
アリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグ
リセリンなどのPOEグリセリルモノ脂肪酸エステル;
テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン
酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビッ
ト、POEソルビットミツロウなどのPOEソルビトー
ル脂肪酸エステル;POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ
油などのヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体;モノオレイン
酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチ
レングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコー
ルなどのPOE脂肪酸エステル;親油型モノオレイン酸
グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己
乳化型モノステアリン酸グリセリンなどの高級脂肪酸グ
リセリンエステル;モノオレイン酸ソルビタン、セスキ
オレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モ
ノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタ
ン、モノラウリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸
エステル;POEラノリン、POEラノリンアルコー
ル、POEソルビトールラノリンなどのラノリン誘導
体;ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエ
タノールアミドなどのアルキロールアミド;POEステ
アリン酸アミドなどのPOE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪
酸エステル;ジメチルラウリルアミンオキシドなどのア
ルキルアミンオキシドなどが挙げられる。
【0023】また、両性界面活性剤としてはカルボン酸
型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型
などが挙げられ、例えば、2−アルキル−N−カルボキ
シメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシ
ノイル−カルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイ
ミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウン
デシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチル
イミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチ
ルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイ
ン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリ
ルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、
ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油
アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボ
キシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシ
ド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−
N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒ
ドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナト
リウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油
脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カ
ルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダ
ゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロ
ピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナト
リウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチ
ルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタ
イン液等が挙げられる。
【0024】また、カチオン性界面活性剤としては、塩
化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリ
メチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリ
ルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチル
アンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、
塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジ
メチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモ
ニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ミ
リスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリ
ルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
【0025】その他、次の成分を適宜配合することがで
きる。例えば、アルカリ剤としてアンモニア、アルカノ
ールアミン等、安定剤として亜硫酸塩、アスコルビン酸
等、ポリペプタイドとしてコラーゲン、ケラチン、エラ
スチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼ
イン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等によ
り加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカ
チオン変性蛋白質、粘度調整剤としてメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースエチルエ
ーテル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、第4
級窒素含有セルロースエーテル、キサンタンガムなど、
保湿剤としてグリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソ
ルビトール、ヒアルロン酸など、油脂類としてヒマシ
油、カカオ脂、ミンク油、アボガド油、オリーブ油な
ど、ロウ類としてミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウなど、脂肪酸エステルとし
てミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳
酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オ
レイン酸オレイル、2−エチルヘキサン酸ヘキサデシ
ル、ミリスチン酸オクチルドデシルなど、シリコーン誘
導体としてジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ
変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性
シリコーンなど、染色助剤として、芳香族アルコールで
あるベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ベン
ジルオキシエタノール等、アルキルピロリドンであるN
−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン等、低級ア
ルキレンカーボネートであるエチレンカーボネート、プ
ロピレンカーボネート等、低級アルコールであるエチル
アルコール、イソプロピルアルコール等、その他、香
料、防腐・殺菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、動・植
物抽出成分、pH調整剤などである。
【0026】染毛方法としては、通常の染毛剤の使用方
法、即ち、染毛剤第1剤と染毛剤第2剤を混合した混合
液を頭髪に均一に塗布し、室温にて任意の時間放置後水
洗する方法の他に、染毛剤第1剤のみを塗布し放置後、
染毛剤第2剤を塗布し、頭髪上で第1剤と混合し放置し
て水洗するという方法でも染毛が可能である。
【0027】
【実施例】
実施例1〜5 表1に示した染毛剤第1剤処方1〜4の中のいずれか1
種と、表2に示した染毛剤第2剤処方5〜9の中のいず
れか1種を、表3に示した実施例1〜5及び比較例1〜
5の組み合わせにおいて4:1で混合した染毛液を、白
髪混じり人毛に塗布し、30℃にて30分静置後、水洗
した。
【0028】なお、処方1〜4は還元剤とアルカリ剤の
種類や、組み合わせ、配合量を変えた例、処方5〜9は
主に鉄イオン配合量を変えた例である。
【0029】染毛力に関しては、以上の処理を1回行っ
た後、目視判定により評価した。
【0030】また、損傷度に関しては、上記の処理を1
日おきに5回繰り返した毛束の中の任意の20本の毛髪
を、東洋測器株式会社製万能引張試験機UTM−IIを
使用して水中引張試験を行い、比較した。引張試験は、
サンプル長20mm、引張速度20mm/secの条件
で行ない、試験毛の断面積当たりの破断応力を測定し
た。
【0031】毛髪損傷度は、測定した破断応力すなわち
毛髪破断時の応力の平均値と、その低下率(標準毛の低
下率を0%とした相対値)により評価を行ない、毛髪の
破断応力の平均値が大きい(低下率が小さい)染毛処理
ほど、毛髪損傷度が少ないとした。
【0032】
【表1】
【表2】 以上の方法で行った染毛及び毛髪引張強度測定結果を表
3に示す。この結果より以下のような考察を行った。
【0033】比較例(1)は、第1剤に還元剤を3種配
合し、第1剤、第2剤のいずれにも鉄イオンを含まない
処方で処理を行ったものであり、毛髪損傷度は大きい、
すなわち破断応力低下率の値が大きいが、染毛力も大変
良い例である。
【0034】比較例(1)に比べ比較例(2)は、第1
剤が共通だが第2剤に鉄を多量(混合時0.59重量
%)に含むため、毛髪の損傷度は減少するが、これに比
例して染毛力も低下してしまう例である。一方、比較例
(1)と比べ実施例(1)は、鉄イオンの少量配合で、
染毛力は低下する事なく、毛髪損傷度の改善が、やや見
られる例である。
【0035】また、比較例(1)と比べ、もっとも好ま
しい量の鉄を含む実施例(2)は、染毛力が同程度に確
保された上で、破断応力の低下率が28.0%→22.2
%となり、毛髪の損傷度を約20%低下させた例と言え
る。このような効果は、比較例(3)と実施例(3)で
15.3%→13.2%、比較例(4)と実施例(4)
で、23.8%→19.6%、比較例(5)と実施例
(5)で16.4%→13.8%と、同じように見られ
る。
【0036】以上の結果は、いずれも鉄イオンを適量配
合することにより、染毛力をほとんど低下させることな
く、毛髪の損傷度を下げた例である。
【0037】
【表3】
【発明の効果】本発明により、従来の染毛剤に比べ毛髪
の損傷度を低くすることができ、かつ従来と同様の染毛
力を得ることが可能な染毛剤組成物を提供することがで
きる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チオグリコール酸、システイン類、それ
    らの塩およびチオ尿素からなる群から選ばれた、少なく
    とも1種類以上を含有する第1剤と、酸性染料を含有す
    る第2剤において、第1剤あるいは第2剤のいずれか一
    方に鉄イオンを配合することを特徴とする染毛剤組成
    物。
JP15349696A 1996-05-23 1996-05-23 染毛剤組成物 Pending JPH09315948A (ja)

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