JP4502904B2 - 2剤式酸化染毛・脱色剤組成物 - Google Patents

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本発明は、2剤式酸化染毛・脱色剤組成物に関するものであり、特に毛髪に対するコンディショニング効果に優れ、しかも頭皮刺激性を低減した2剤式酸化染毛・脱色剤組成物に関するものである。
染毛剤を使用する目的は、白髪を黒ないし茶褐色に染めることによって白髪を目立たなくする「白髪染め」、黒い髪を明るい色に染めて容貌に変化を与えてファッション性を付与する「おしゃれ染め」、或いは両者の機能を合わせ有する「おしゃれ白髪染め」などがあるが、いずれも美容を目的とするものである。
こうした染毛剤としては、従来から酸化染毛剤が知られているが、酸化染毛剤は、酸化染料やアルカリ剤を主成分として含む第1剤と、酸化剤を主成分として含む第2剤とから構成される2剤式酸化染毛剤が汎用されている。こうした、2剤式酸化染毛剤は、使用時に第1剤と第2剤を混合して用いられるものである。
上記2剤式酸化染毛剤は、第1剤に含まれるアルカリ剤と第2剤に含まれる酸化剤(主に過酸化水素)が反応することによって、毛髪中のメラニン色素を分解する(脱色)と共に、酸化染料が発色することで毛髪を明るくして染色を行うものである。
近年では、いずれの目的で使用するにしても、明るい色合いに染毛する要望が強くなっており、毛髪を明るい色合いに染めるためには毛髪中のメラニン色素を分解する必要があり、そのためには第1剤中のアルカリ剤の配合量を多くする傾向がある。
ところで、第1剤中に含有されるアルカリ剤としては、一般的にアンモニア水やモノエタノールアミンの様な有機アミンが使用されているが、こうしたアルカリ剤の使用量増加に伴って刺激臭や皮膚刺激の問題が生じる。
また、酸化染毛剤や脱色剤は、毛髪損傷を引き起こし易く、毛髪の艶がなくなったり、毛髪強度低下による枝毛、切毛の発生、パサツキ等の現象として現われてくる。特に、染毛後における染色液の洗い流し時、シャンプー時、乾燥時等において毛髪の傷みが顕著になり、仕上がり後のしっとり感、櫛通りが悪くなる傾向がある。
毛髪の損傷を防止するために、染毛剤組成物に様々なコンディショニング成分や油剤等を配合することが提案されている。例えば特許文献1には、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体およびアニオン性界面活性剤を特定の割合で含有することによって毛髪の状態を良好にする技術について開示されている。また、(a)炭酸イオンまたは炭酸水素イオン、(b)アミノ変性シリコーンまたはメチルポリシロキサン類、(c)カチオン性ポリマー等を配合することによって毛髪のコンディションを向上させる方法(例えば、特許文献2、3)等も提案されている。
上記のように、酸化染毛剤による毛髪のコンディション低下を改善するために、これまでにも様々な提案がなされており、これらの技術によってある程度の改善効果が発揮されているのであるが、頭皮刺激や毛髪損傷の改善において近年の傾向に対応できるだけの効果が発揮されているとはいえないのが実情である。またこうした状況は、2剤式酸化染毛剤において、第1剤に酸化染料を含有させずに構成される2剤式脱色剤組成物においても同様である。以下では、酸化染毛剤組成物と酸化脱色剤組成物を合わせて「酸化染毛・脱色剤組成物」と呼ぶ。
特開2004−75644号公報 特許請求の範囲など 特開2005−23023号公報 特許請求の範囲など 特開2005−23024号公報 特許請求の範囲など
本発明はこうした状況の下でなされたものであり、その目的は、毛髪の染色力(若しくは脱色力)に優れ、染毛〈脱色〉後のすすぎ時、仕上がり後のしっとり感、櫛通り等のコンディショニング効果に優れ、しかも頭皮刺激を緩和できる2剤式酸化染毛・脱色剤組成物を提供することにある。
上記目的を達成することができた本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物とは、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤から構成される2剤式酸化染毛・脱色剤組成物において、(A)フィチン酸またはその塩と、(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体を、第1剤および第2剤の少なくともいずれかに配合したものであり、(A)フィチン酸またはその塩は、第1剤と第2剤の混合時に、フィチン酸換算で0.05〜4.4質量%含有すると共に、(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体は、その配合量が0.01〜5質量%である点に要旨を有するものである。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物には、必要によって、更にアミノ変性シリコーンを含有させることも好ましく、こうしたアミノ変性シリコーンを含有させるときには、その含有量は、第1剤と第2剤の混合時に0.01〜5質量%であることが好ましい。
また、本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物においては、(a)アニオン界面活性剤および/または脂肪酸類若しくはその塩を含有させることや、(b)第1剤に炭酸塩および/または炭酸水素塩を含有させることも好ましい実施態様である。
本発明では、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤から構成される2剤式酸化染毛・脱色剤組成物において、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体と共に、フィチン酸またはその塩を、第1剤および第2剤の少なくともいずれかに配合することによって、毛髪の染色力(若しくは脱色力)に優れ、染毛〈脱色〉後のすすぎ時、仕上がり後のしっとり感、櫛通り等のコンディショニング効果に優れ、しかも頭皮刺激を緩和できる2剤式酸化染毛・脱色剤組成物が実現できた。
本発明者らは、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体をコンディショニング成分として含む2剤式酸化染毛・脱色剤組成物において、第1剤中のアルカリ剤の量をできるだけ低減させずに、コンディショニング効果および刺激低減効果を向上するために、様々な角度から検討した。その結果、第1剤および/または第2剤にフィチン酸を所定量配合することで、希望する2剤式酸化染毛・脱色剤組成物が実現できることを見出し、本発明を完成した。
フィチン酸は、キレート剤(例えば再公表特許WO2003/017954号)や酸化防止剤(例えば、特開平8−26977号、同2005−120011号等)、更には酸剤(例えば、特開平8−143434号)として使用されることは知られているが、本発明者らが検討したところ、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体をコンディショニング成分として含む2剤式酸化染毛・脱色剤組成物において、フィチン酸を所定量含有させるとコンディショニング効果および刺激緩和効果が有効に達成されることが判明したのである。
フィチン酸は、塩の形態で含有させてもよいが、その含有量が第1剤と第2剤の混合時にフィチン酸換算で0.05質量%(2剤式酸化染毛・脱色剤組成物全体に対して)以上とすることによってコンディショニング効果および刺激緩和効果が有効に達成される。しかしながら、フィチン酸の量があまり多くなってもその効果が飽和するので、5質量%以下とすることが好ましい。より好ましくは、4質量%以下である。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物では、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体を含有するものであるが、これらの成分はコンディショニング成分として知られているカチオン化ポリマーの一種である。本発明では、カチオン化ポリマーのうち特に塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体を選び、これにフィチン酸を併用することによって、本発明の目的が達成される。このカチオン化ポリマーによる効果を有効に達成するためには、第1剤と第2剤の混合時に、その含有量は0.01〜5質量%程度が好ましい。より好ましくは、0.1〜3質量%程度である。
尚、本発明の2剤式染毛・脱色剤組成物において、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体並びにフィチン酸は、2剤式染毛・脱色剤組成物の第1剤または第2剤のいずれかに含有させても良く、また第1剤と第2剤の両方に含有させることも可能である。第2剤だけに含有させた場合であっても、使用時に第1剤と第2剤が混合して用いられるものであるので、これらの成分を配合することによる効果が達成される。但し、これらの成分を第1剤と第2剤の両方に配合する場合には、その含有量は双方の合計で上記の範囲内となるように調整すれば良い。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物には、必要によって、アミノ変性シリコーンを含有させることも好ましい。このアミノ変性シリコーンは、すすぎ時、仕上がり時のすべり感としなやかさを付与するという作用を発揮するものであり、こうしたアミノ変性シリコーンを含有させるときには、その含有量は0.01〜5質量%程度であることが好ましい。尚、本発明で用いることのできるアミノ変性シリコーンとしては、アミノ基やアンモニウム基を有していれば良く、末端水酸基の全部または一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が置換されていないもの[例えば、「SS−3551」、「SF8452C」(いずれも東レ・ダウコーニング社製)]が挙げられる。またエマルション形式のアミノ変性シリコーンエマルションとしては、「SM8904 COSMETIC EMULSION」(東レ・ダウコーニング社製)等のアモジメチコンエマルション等が挙げられる。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物には、アニオン性界面活性剤とカチオン化ポリマーがコンプレックスを形成することにより、毛髪への付着性が高まるという観点から、更に、アニオン界面活性剤および/または脂肪酸類若しくは塩を含有させることもできる。こうした成分を含有させるときには、その含有量は0.01〜5質量%程度であることが好ましい。尚、本発明で用いることのできるアニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、例えば脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等)、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩等が挙げられる。また本発明で用いることのできる脂肪酸類としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン等が挙げられる。また、脂肪酸塩類としては、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等が挙げられる。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物において、その第1剤には、更に炭酸塩および/または炭酸水素塩を含有させることも好ましく、これによって毛髪損傷を更に低減することができる。こうした効果を発揮させるためには、その含有量は0.05〜5質量%程度とするのが良い。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物には、第1剤に少なくともアンモニア水やモノエタノールアミン等のアルカリ剤[染毛剤の場合には、更に酸化染料(例えば、パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、レゾルシン等)]を含有(例えば、モノエタノールアミンなら0.1質量%以上)すると共に、第2剤に少なくとも過酸化水素等の酸化剤を含有(例えば、過酸化水素なら6質量%以下)するものであるが、上記成分の他、これら第1剤および第2剤に通常含まれる添加剤を含むものであって良い。こうした添加剤としては、例えば保湿剤、油脂類、高級アルコール類、ラノリン類、ワセリン・ワックス類、フッ素化合物、シリコーン類、カチオン化ポリマー(上記したものを除く)、界面活性剤(カチオン性界面活性剤・非イオン性界面活性剤・両性界面活性剤)、増粘・ゲル化剤、防腐剤、キレート剤、pH調整剤・酸・アルカリ、酸化防止剤、溶剤、消炎剤、香料、色素等を通常程度配合することができる。
これらの添加剤を例示すると、保湿剤としては、1,3−ブチレングリコ−ル、プロピレングリコール、グリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、コンドロイチン硫酸、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナトリウム、トリメチルグリシン、コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド等の蛋白・ペプチド類およびその誘導体、アルギニン、セリン、グリシン、グルタミン酸等のアミノ酸類、エラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス等の動物・植物抽出成分等が挙げられる。
油脂類としては、流動パラフィン、スクワラン、水添ポリイソブテン等の炭化水素油;ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、アボカド油、ゴマ油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、ティーツリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、シア脂、ホホバ油等の植物油脂類、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソセチル等の脂肪酸エステル類等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
ラノリン類としては、液状ラノリン、還元ラノリン、吸着精製ラノリン等のラノリン類が挙げられる。
ワセリン・ワックス類としては、ワセリン、固型パラフィン、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、蜜ろう、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等のワックス類等が挙げられる。
フッ素系化合物としては、パーフルオロポリエーテル、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロヒドロキシエチル、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロメチルジステアリルアミド、ポリパーフルオロエトキシメトキシジフルオロエチルポリエチレングリコールリン酸等のフッ素系化合物誘導体が挙げられる。
シリコーン類としては、低粘度ジメチルポリシロキサン、高粘度ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、カチオン変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等が挙げられる。
カチオン化ポリマー類としては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化澱粉、カチオン化グアーガム、4級化ポリビニルピロリドン誘導体等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(POE)アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルソルビタン脂肪酸部分エステル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルポリグリコシド、アルキルグルコシド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタイン等を挙げることができる。
増粘・ゲル化剤としては、グアーガム、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸、トラガントガム、デンプン誘導体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
防腐剤としては、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、四級アンモニウム塩類等を挙げることができる。
キレート剤としては、エデト酸塩、ホスホン酸類、ポリアミノ酸類等を挙げることができる。
pH調整剤・酸・アルカリとしては、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、炭酸、フマル酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、塩酸、硫酸、硝酸若しくはそれらの塩類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸水素二ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アルギニン、アンモニア水、アミノメチルプロパノール若しくはそれらの塩類等を挙げることができる。
酸化防止剤としては、アスコルビン酸およびその塩類、またはアスコルビン酸誘導体、亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸およびその塩類、システイン、トコフェロールおよびその誘導体、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
溶剤類としては、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール類等を例示することができる。消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズレン等を例示することができる。また、染毛剤組成物として使用する場合には、その第1剤には、公知の酸化染料(例えば、パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、レゾルシン等)が配合されることになる。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物は、日常的に毛髪を処理するために用いることができ、その剤型は液状、ミスト状、クリーム状、ゲル状、泡状、エアゾール状など種々のタイプが可能で、特に限定されるものではない。
本発明の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物で用いる第2剤としては、上記成分以外は基本的に従来の処方に従えばよいが、第2剤に酸化剤として過酸化水素(H22)を用いる場合には、サルチル酸を含んだものをも用いることも有用である。即ち、第2剤中に含まれる酸化剤としては、過酸化水素が汎用されているのであるが、この過酸化水素は分解されやすく、第2剤の保存安定性が悪いという問題があった。こうした問題に対して、本発明者らが検討したところ、所定量のサルチル酸を安定化剤として含有させれば、過酸化水素の分解が抑制されることを見出しており、その技術的意義が認められたので別途出願している(同日に係る出願)。本発明の酸化染毛・脱色剤組成物で用いる第2剤として、こうした構成のものも採用できる。
次に、実施例によって本発明をより具体的に示すが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは、全て本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
下記表1〜7に示す各種配合割合で各種原料を配合して、各種2剤式脱色剤組成物を調製した[第1剤と第2剤の混合割合1:1(質量割合)]。この脱色剤組成物を、人由来の毛髪の毛束に塗布し、35℃、30分間放置した。この段階で、専門のパネラー(10名)により毛束の染色の程度を目視にて観察し、下記の基準によって評価した。
(染色の評価基準)
◎:非常に優れる
○:優れる
△:若干不良
×:不良
次いで、水洗、通常のシャンプー、トリートメントで仕上げた後風乾させた。そして、専門のパネラーにより毛髪の感触(水洗、シャンプー後の感触、乾燥後の感触)について、下記の基準によって評価した。
(感触の評価基準)
◎:指通りが非常に良く、滑らかで柔軟性がある。
○:指通りが良く、滑らかで柔軟性がある。
△:指通りが若干悪く、柔軟性が若干少ない。
×:指通りが悪く、柔軟性が少ない。
その結果を、下記表1〜7に併記するが、本発明で規定する要件を満足するもの(表1、2のNo.1〜12、表5〜7のNo.24〜42)では、良好なコンディション効果が得られていることが分かる。
Figure 0004502904
Figure 0004502904
Figure 0004502904
Figure 0004502904
Figure 0004502904
Figure 0004502904
Figure 0004502904
実施例2
下記表8に示す各種配合割合で各種原料を配合して、各種2剤式脱色剤組成物を調製した[第1剤と第2剤の混合割合1:1(質量割合)]。この脱色剤組成物を、パネラー25〜30名の前腕内側に塗布し、15分間放置し、刺激感(チクチク・ピリピリ感等)の有無、腕の左右での強弱について調査した。そして、各実験グループ(実施例・比較例No.43〜47)において、「実施例の方が刺激が強い」、「同程度」および「比較例の方が刺激が強い」の評価を行い、その評価の割合によってその良否を判定した。その結果を、下記表8に併記する。
この方法は、「刺激が強い」と評価される割合が小さい方が低刺激性であることを示すものであり、頭皮刺激との相関関係があることが確認されている方法である。
Figure 0004502904
この結果から明らかなように、本発明で規定する要件を満足する実施例では、皮膚刺激性(頭皮刺激性)が低減されることが分かる。
尚、上記各実施例では、第1剤と第2剤の混合割合を1:1としたが、混合割合はこれに限定されるものではなく、この混合割合は適宜調整できるものである。

Claims (5)

  1. 少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤から構成される2剤式酸化染毛・脱色剤組成物において、(A)フィチン酸またはその塩と、(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体を、第1剤および第2剤の少なくともいずれかに配合したものであり、(A)フィチン酸またはその塩は、フィチン酸換算で0.05〜4.4質量%含有すると共に、(B)塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体および/または塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体は、その配合量が0.01〜5質量%であることを特徴とする2剤式酸化染毛・脱色剤組成物。
  2. 更に、アミノ変性シリコーンを含有させたものである請求項1に記載の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物。
  3. アミノ変性シリコーンは、0.01〜5質量%含有させたものである請求項に記載の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物。
  4. 更に、アニオン界面活性剤および/または脂肪酸類若しくはその塩を含有させたものである請求項1〜のいずれかに記載の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物。
  5. 前記第1剤には、更に炭酸塩および/または炭酸水素塩を含有させたものである請求項1〜のいずれかに記載の2剤式酸化染毛・脱色剤組成物。
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