JPH09311502A - 静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーの製造方法

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JPH09311502A
JPH09311502A JP6290397A JP6290397A JPH09311502A JP H09311502 A JPH09311502 A JP H09311502A JP 6290397 A JP6290397 A JP 6290397A JP 6290397 A JP6290397 A JP 6290397A JP H09311502 A JPH09311502 A JP H09311502A
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rotor
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謹爾 真造
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英樹 渡邊
Seiichi Uno
誠一 宇野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機溶剤や分散安定剤や界面活性剤などを使わ
ずに、容易かつ生産性が高い静電荷像現像用トナーの連
続製法を提供する。 【解決手段】(1)イオン性基を有する静電荷像現像ト
ナー用合成樹脂と着色顔料との混練物を加熱熔融して成
る着色樹脂熔融体(a)と、該イオン性基を中和する物
質を含むとともに、加熱し、必要に応じてさらに加圧す
ることにより該合成樹脂の軟化点以上の温度に加熱した
水性媒体(b)とを混合し、(2)該混合物の温度を該
合成樹脂の軟化点以上の温度に維持しながら、前記着色
樹脂熔融体(a)を水性媒体(b)中に機械的手段によ
り微分散させ、(3)その後直ちに急速冷却することに
より着色樹脂微粒子の水分散液を製造し、(4)該分散
液から該着色樹脂微粒子を分離し、(5)分離された該
着色樹脂微粒子を乾燥させることを特徴とする静電荷像
現像用トナーの製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法、静電記
録、静電印刷等の技術分野において用いられる静電荷像
現像用トナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トナー、粉体塗料等の樹脂粒子と
しては、樹脂単独もしくは樹脂と顔料などとを熔融混練
したコンパウンドをジェットミルなどの粉砕機を用いて
微粉砕を行う、いわゆる粉砕法の樹脂粒子が工業的に広
く用いられていた。
【0003】ところが近年、ビニル単量体単独もしくは
ビニル単量体に顔料などを分散させた分散体を水性媒体
中に懸濁分散させて懸濁重合を行う、いわゆる懸濁重合
法の樹脂粒子や、有機溶剤中にモノマを溶解させておい
て重合の進行と共に樹脂粒子を析出させる分散重合法の
樹脂粒子、あるいは乳化重合した微粒子を会合造粒した
樹脂粒子など粉砕法の樹脂粒子以外の樹脂粒子も知られ
てきており、それぞれトナーとして応用され始めてい
る。
【0004】これら従来技術の樹脂粒子の、特にトナー
としての問題点を列記すると下記の如くである。 1)いわゆる粉砕法によって製造されるトナーは、形状
が不定形にならざるを得ず、特に体積平均径が8ミクロ
ン以下のいわゆる小粒径トナーの場合には粉体としての
流動性が極端に悪化するという問題点がある。
【0005】粉砕法のトナーの第2の問題点は、小粒径
になればなるほどトナー重量当たりに必要な粉砕エネル
ギーが飛躍的に増大し、コスト高になってしまうことで
ある。近年の電子写真技術の動向として、解像力、階調
性など画質向上の要請からトナーの平均粒子径は益々小
粒径化する方向にあり、近い将来5ミクロン以下の超微
粒子トナーの出現が期待されているが、従来技術の粉砕
法のトナーでは上記2点の問題を克服するのは非常に困
難である。
【0006】更に近年はトナーに関わる安全衛生上の問
題が厳しく指摘されるようになってきた。トナ−中に残
留する単量体類、特にスチレンアクリル系トナーに残留
したスチレンモノマーは強く懸念されており、樹脂合成
段階での残留量低減の検討が行われている。
【0007】一方、ポリエステル系トナーでもテレフタ
ル酸モノマーなど芳香族カルボン酸類の残留を如何に低
減すべきかが次の課題として認識されている。 2)懸濁重合法はビニル単量体に顔料等を分散させた油
相にラジカル重合開始剤を加え、水中に懸濁させて重合
反応せしめ、球形のトナーの懸濁重合樹脂粒子を得るも
のであるが、この場合当然のことながら、樹脂の主成分
はラジカル重合が可能なビニール重合体に限られてい
る。100%ポリエステルの樹脂粒子は懸濁重合法では
製造できない。ポリエステル樹脂をビニル単量体に溶解
させておいて懸濁重合する方法も可能であるが、多くの
ポリエステル樹脂はビニル単量体への溶解性が悪く、全
樹脂中にポリエステル樹脂を50%以上含有した樹脂粒
子を懸濁重合法で製造することは困難である。
【0008】懸濁重合のもう一つの問題点は、トナーの
懸濁重合の1バッチあたりの得量が低いことである。こ
れはラジカル重合反応は通常10時間程度を要するが、
10時間の間、反応温度(60〜95℃)においてトナ
ーサイズの懸濁粒子がお互いに凝集ブロック化せず、安
定に攪拌できる為には、通常、水/単量体比率は80/
20以上の大過剰に設定する必要があるためである。更
に、懸濁重合法では懸濁安定剤を多量に(約1%以上)
使用する必要があり、反応終了後これが表面に残留する
とトナーの帯電特性に悪影響を与えるため、非常に困難
な洗浄除去作業が必要であり、トナーの製造コストが上
昇してしまうという難点がある。
【0009】3)分散重合法や乳化重合した微粒子を会
合造粒した樹脂粒子においても上記懸濁重合法と同様の
問題点を有している。 4)本出願人は、既に懸濁安定剤や乳化剤を用いず、自
己乳化性樹脂を転相乳化法による球形のトナーおよびそ
の製造方法(特開平5ー66600号公報)を提案し
た。これらの技術は、バッチ処理ではあるがごく普通の
攪拌だけでシャープな粒度分布のトナー粒子を提供する
ものであり、通常の転相乳化、すなわち溶剤を使用する
転相乳化であるため、転相乳化後に溶剤を除去回収する
工程や、転相の際に生じる乳化ロスの回収処理をする工
程が必要であって、プロセス全体は複雑なものとなる難
点があった。(以下特開平5ー66600号記載の転相
乳化の方法を「溶剤法」と言う。)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の持つ問題点を解決した新規な静電荷像現像用トナーの
製造方法を提供しようとするものである。
【0011】本発明は、溶剤法を抜本的に改良して、そ
の問題点を解決したものである。具体的には、 本発明は、溶剤法における有機溶剤は一切使用しない
新規な製法原理(以下無溶剤乳化法という)によるポリ
エステルを主体とする合成樹脂水分散液の製造方法であ
る。この合成樹脂は、特に電子写真に用いられる静電荷
像現像用の新規なポリエステル系球形トナーとして用い
ることができる。
【0012】本発明は、溶剤法におけるような有機溶
剤を除去回収する工程が全く不要である、シンプルなか
つ生産性の高い連続製造方法を提供するものである。 本発明は、溶剤法のような乳化ロスがほとんど無く、
従って廃水から乳化ロスを回収する工程が不要である新
規な製造方法を提供するものである。
【0013】本発明は懸濁重合法や分散重合法等に記
載されている方法において必ず使用せざるをえない分散
安定剤、界面活性剤類は使わなくてもよい新規な製造方
法を提供するものである。
【0014】本発明は、トナー中に残留しているポリ
エステルの酸成分モノマーが少ない、球形のトナーを提
供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、有機溶剤
を全く使用しないで、油相は溶融樹脂自体のみで、乳化
ができないかと鋭意試行検討を繰り返した結果、本発明
に到達したものである。
【0016】すなわち本発明は、(1)イオン性基を有
する静電荷像現像トナー用合成樹脂と着色顔料との混練
物を加熱熔融して成る着色樹脂熔融体(a)と、該イオ
ン性基を中和する物質を含むとともに、加熱し、必要に
応じてさらに加圧することにより該合成樹脂の軟化点以
上の温度に加熱した水性媒体(b)とを混合し、(2)
該混合物の温度を該合成樹脂の軟化点以上の温度に維持
しながら、前記着色樹脂熔融体(a)を水性媒体(b)
中に機械的手段により微分散させ、(3)その後直ちに
急速冷却することにより着色樹脂微粒子の水分散液を製
造し、(4)該分散液から該着色樹脂微粒子を分離し、
(5)分離された該着色樹脂微粒子を乾燥させることを
特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法を提供する
ものであり、好ましくはイオン性基を有する静電荷像現
像トナー用合成樹脂が、100g当たり1〜50mg当
量のイオン性基を有するものであり、好ましくはポリエ
ステル樹脂及び/又はビニル系共重合体であり、該樹脂
の各々の軟化点が70〜150℃であり、好ましくはイ
オン性基を有する静電荷像現像トナー用合成樹脂が、ポ
リエステル樹脂を50重量%以上含有する静電荷像現像
用トナーの製造方法であり、好ましくはスリットを有す
るリング状固定子とスリットを有するリング状回転子と
を、僅かな間隙を保って、該固定子と該回転子が相互に
咬み合うように同軸上に設けた高速回転型連続式乳化分
散機を使用して機械的に微分散を行う静電荷像現像用ト
ナーの製造方法である。
【0017】
【発明の実施の態様】本発明は溶剤を使わずに着色樹脂
微粒子を水性媒体中に分散させ、この乳化分散液から着
色樹脂粒子を分離乾燥することにより静電荷像現像用ト
ナーを製造する方法(無溶剤乳化法)であり、5つの工
程を経るものである。
【0018】まず本発明の第1工程について説明する。
すなわちイオン性基を有する静電荷像現像トナー用合成
樹脂と着色顔料との混練物を加熱熔融して成る着色樹脂
熔融体(a)と、該イオン性基を中和する物質を含むと
ともに、加熱し、必要に応じてさらに加圧することによ
り該合成樹脂の軟化点以上の温度に加熱した水性媒体
(b)とを混合する工程である。
【0019】この工程で用いるイオン性基を有する静電
荷像現像トナー用合成樹脂は、分子中にイオン性基を有
し、静電荷像現像用トナーに適していれば、どのような
樹脂であってもかまわない。イオン性基は、合成樹脂水
分散液中の合成樹脂の分散安定性の点から樹脂100g
当たり1〜50mg当量のイオン性基を有していること
が好ましい。より好ましくは100g当たり2〜30m
g当量であり、さらに好ましくは5〜30mg当量であ
る。
【0020】イオン性基とは、中和によって親水性で自
己水分散能に寄与するイオン基になりうる樹脂中の官能
基を言う。例えばアニオン性基(酸基)はNaOH、ア
ンモニアなどの塩基性物質で中和されると自己水分散能
に寄与するイオン基(アニオン)になり、カチオン性基
は塩酸などの酸性物質で中和されると自己水分散能に寄
与するイオン基(カチオン)になるものを言う。
【0021】イオン性基としては、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、燐酸基などのアニオン性基(酸基)、ジエ
チルアミノ基、ピリジンなどのカチオン性基等が挙げら
れる。 イオン性基を有する静電荷像現像トナー用合成
樹脂としては、これらのイオン性基を有するポリエステ
ル樹脂、ビニル系共重合体、ポリウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂などが挙げられる。これらのうちポリエステル樹
脂及び/又はビニル系共重合体が好ましく用いられる。
【0022】本発明の電子写真用トナーがカラー複写
機、カラープリンタに用いられるカラートナー用に使用
される場合は、ポリエステル樹脂100%もしくはポリ
エステル成分が全樹脂中に50重量%以上を占める樹脂
の他の樹脂との混合体、もしくは他の樹脂とのグラフト
共重合体もしくはブロック共重合体が好ましい。ポリエ
ステル成分が全樹脂中50重量%以上である場合には、
カラー顔料の分散性が良好で、発色性が良くなる。
【0023】アニオン性基を有する合成樹脂の例として
は、アニオン性基含有重合性単量体を他のイオン性基を
含まない重合性単量体類と共重合したアニオン性基含有
ビニル系共重合体がある。
【0024】こうしたアニオン性基含有重合性単量体類
としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸モ
ノブチル、マレイン酸モノブチル、アシッドホスホオキ
シエチルメタクリレート、アシッドホスホオキシプロピ
ルメタクリレート、3−クロロ−2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸または2−スルホエチル
メタクリレートなどが挙げられる。
【0025】他のイオン性基を含まない重合性単量体類
としては、例えばスチレン、ビニルトルエン、2−メチ
ルスチレン、t−ブチルスチレンもしくはクロルスチレ
ンのごとき、各種のスチレン系単量体(芳香族ビニル単
量体)類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル
酸イソブチル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソ
アミル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸デシ
ルもしくはアクリル酸ドデシルのごとき、各種のアクリ
ル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸n−アミル、メタクリル酸n−ヘキ
シル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
n−オクチル、メタクリル酸デシルもしくはメタクリル
酸ドデシルのごとき、各種のメタクリル酸エステル類;
アクリル酸ヒドロキシエチルもしくはメタクリル酸ヒド
ロキシプロピルのごとき、各種のヒドロキシル基(水酸
基)含有単量体類;またはN−メチロール(メタ)アク
リルアミドもしくはN−ブトキシメチル(メタ)アクリ
ルアミドのごとき、各種のN−置換(メタ)アクリル系
単量体類などがある。3官能のビニル単量体を少量共重
合したものも使用可能である。
【0026】本発明に用いられるアニオン性基を有する
静電荷像現像トナー用合成樹脂の別の例として、多塩基
酸と多価アルコールとを脱水縮合して合成されるポリエ
ステル樹脂が挙げられる。多塩基酸の例としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、無水トリメリ
ット酸、ピロメリット酸、ナフタレンジカルボン酸、な
どの芳香族カルボン酸類、無水マレイン酸、フマール
酸、コハク酸、アルケニル無水コハク酸、アジピン酸な
どの脂肪族カルボン酸類、シクロヘキサンジカルボン酸
などの脂環式カルボン酸類が挙げられる。これらの多塩
基酸を1種又は2種以上用いることができる。またこれ
らの多塩基酸の中、芳香族カルボン酸が好ましく、この
中でもテレフタル酸がより好ましい。
【0027】多価アルコールの例としては、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリ
ン、などの脂肪族ジオール類、シクロヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフェノール
Aなどの脂環式ジオール類、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピレンオ
キサイド付加物などの芳香族系ジオール類が挙げられ
る。これらの中、芳香族ジオール、脂環式ジオール類が
好ましく、このうち芳香族ジオールがより好ましい。こ
れらの多価アルコールの1種又は2種以上用いることが
できる。これらの中、芳香族ジオールと脂環式ジオール
とを併用する場合は脂環式ジオールとして1,4シクロ
ヘキサンジメタノールを用いるのが好ましい。特に好ま
しくは、1,4ーシクロヘキサンジメタノ−ル(A)と
芳香族ジオール(B)のモル比(A):(B)は35:
65〜65:35の範囲が好ましく、更に好ましくは4
0:60〜60:40の範囲である。ただし、上記ポリ
エステル樹脂組成は本発明の一例にすぎず、これに限定
されるものではない。同程度に粒子生成が容易で、トナ
ーとしての性能が優れたポリエステル樹脂はすべて本発
明に使用することができる。
【0028】イオン性基を有する静電荷像現像トナー用
合成樹脂がポリエステル樹脂である場合は、末端に位置
するカルボキシル基がアニオン性基として機能すること
ができるが、ジメチロールプロピオン酸、5ナトリウム
スルホイソフタル酸ジメチルなどの単量体を共縮合させ
てポリエステル樹脂の側鎖にアニオン性基を導入するこ
ともできる。
【0029】一方、カチオン性基を有する静電荷像現像
トナー用合成樹脂の例としては、カチオン性基を有する
ビニル単量体をイオン性基を有していない前述の重合性
単量体と共重合したビニル系共重合体が使用できる。他
の例としては、2,2’−メチルアミノジエタノールな
どによって代表される三級アミノ基含有ジオール類を共
縮合したポリエステル樹脂が挙げられる。
【0030】カチオン性基を有するビニル単量体として
は、ジエチルアミノメタクリレート、4ビニルピリジン
などが挙げられる。以後の説明にはアニオン性基を有す
る樹脂について説明する。
【0031】本発明のイオン性基を有する静電荷像現像
トナー用合成樹脂と使用することができる他の樹脂とし
ては、例えばスチレンアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ス
チレンブタジエン樹脂、石油樹脂などを挙げることがで
きる。
【0032】本発明で得られる静電荷像現像用トナーが
フルカラー複写機、フルカラープリンタに使用されるト
ナーとして用いられる場合、合成樹脂のガラス転移点は
55〜75℃であるのが好ましく、より好ましくは60
〜70℃である。ガラス転移点が50℃未満であるとト
ナーとしての耐熱凝集性(保存性)が不良となり、75
℃を越えると定着性が不良となる。
【0033】合成樹脂の軟化点は、特に限定されるもの
ではないが、70℃〜150℃であることが好ましい。
また本発明の静電荷像現像用トナーがフルカラー複写
機、フルカラープリンタに用いられる場合には、合成樹
脂の軟化点は70℃〜130℃、より好ましくは90℃
〜120℃であるのが好ましい。合成樹脂の軟化点が1
30℃を越えると定着不良を来し、合成樹脂の軟化点が
70℃以下では通常ガラス転移温度は50℃未満となっ
て耐熱凝集性が不良となる。また定着ロールへの紙の巻
き付きやオフセット現象が起こりやすくなる。この合成
樹脂の軟化点とは、環球法での測定値を言う。
【0034】合成樹脂の重量平均分子量は、特に限定さ
れないが、2,000〜200,000であることが好ま
しい。この範囲の中、フルカラー用トナーとして使用さ
れる場合は、5,000〜20,000であることがより
好ましい。重量平均分子量が2,000未満であるとト
ナーバインダー樹脂として脆くなりすぎ、OHPシート
への定着性が悪化する。逆に重量平均分子量が200,
000を越えると定着性不良を起こす。
【0035】本発明の静電荷像現像トナー用合成樹脂
は、必要に応じて50重量%未満であれば他の樹脂を添
加することができるが、この場合合成樹脂全体としての
重量平均分子量が2,000〜200,000であること
が好ましい。
【0036】本発明の着色顔料としては、基本的には全
ての顔料が含まれると言えるが、本発明に好ましく使用
される顔料の例としては、ハンザイエロー10G、ハン
ザイエローG、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエ
ローGR、パーマネントオレンジ、リソールファースト
オレンジ3GR、パーマネントオレンジGTR、バルカ
ンファストオレンジGG、パーマネントレッド4R、フ
ァイヤーレッド、p−クロル−oーニトロアニリンレッ
ド、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアント
カーミンBS、ピラゾロンレッド、リソールレッド、レ
ーキレッドC、レーキレッドD、ブリリアントスカーレ
ットG、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカー
ミン6B、ピグメントスカーレット3B、ローダミンレ
ーキ(ファナルカラー)、アリザリンレーキ、トルイジ
ンマルーン、パーマネントボルドーF2R、ヘリオボル
ドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボン
マルーンメジアム、チオインジゴマルーン、ペリレンレ
ッド、パーマネントレッドBL、キナクリドン系顔料で
あるパーマネントピンクE(FH)、フタロシアニンブ
ルー、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルー
RS、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、
グリーンゴールド、フタロシアニングリーン、ナフトー
ルイエローSレーキ、キノリンイエローレーキ、ペルシ
アンオレンジ、ピーコックブルーレーキ、アシッドグリ
ーンレーキ、パラレッド、ボルドー5B、アルカリブル
ートーナーアニリンブラック、カーボンブラック等の顔
料を挙げることができる。しかしこれらに限定されるも
のではない。
【0037】これらの着色顔料のうち、黄色顔料として
はベンジジンイエロー類、赤色顔料としてはブリリアン
トカーミン6B、キナクリドン系の顔料、青色の顔料と
してはフタロシアニンブルーが好ましい。
【0038】本発明の静電荷像現像トナー用合成樹脂を
磁性トナー用に使用する場合には、磁性材料として四三
酸化鉄、γ酸化鉄、各種フェライト粉、鉄粉等を用いる
ことができる。
【0039】本発明のイオン性基を有する静電荷像現像
トナー用合成樹脂と着色顔料との混練物を加熱熔融して
着色樹脂溶融体を得るには、上記に挙げた合成樹脂と上
記に挙げた着色顔料とを含む混合物を加圧ニーダー、加
熱3本ロール、2軸押し出し混練機などを用いて合成樹
脂の軟化点以上、熱分解温度以下の温度に加熱し混練す
る。着色樹脂溶融体は、事前に用意したマスタバッチと
希釈用樹脂とを、1軸または2軸の押し出し機で溶融混
練し着色樹脂溶融体とし直接第2工程に移すことができ
る。
【0040】またこの加熱熔融の際、例えば帯電特性を
コントロールする帯電制御剤、耐オフセット性を向上さ
せるオフセット防止剤などを混合することができる。次
に本発明のイオン性基を中和する物質を含有する水性媒
体について説明する。
【0041】一般に水性媒体は基本的には水であり、イ
オン性基を中和する物質を含有しているものをいい、例
えばイオン性基がアニオン性基である場合は、イオン性
基を中和する物質としては塩基性物質である。
【0042】中和用の塩基性物質とは、合成樹脂中に含
有されるカルボキシル基、スルホン酸基、燐酸基の酸性
基を中和して親水性基を生成して樹脂を自己水分散性に
するためのものである。
【0043】溶剤を用いた転相乳化法で得られるトナー
の場合には、転相水を滴下する前に予め合成樹脂の酸基
は所定量の塩基性物質で中和しておく必要があった。し
かし本発明者らの検討の結果、溶剤を使わない本発明の
電子写真用トナーの場合には、合成樹脂のイオン性基を
予め中和しておく必要は無く、中和用の塩基性物質は水
性媒体に加えておけば充分であることが判明した。この
点で本発明は溶剤法に比べて工程が簡略化されたもので
ある。
【0044】本発明の無溶剤乳化法においては、前記イ
オン性基を有する合成樹脂熔融体と同時に、中和用の塩
基性物質もしくは酸性物質を所定量含む水性媒体を樹脂
の軟化点以上の温度に加熱しておくことを特徴とする。
【0045】合成樹脂に対する水性媒体の比率は水系乳
化液を作るのに充分な量であるので、合成樹脂と水性媒
体が接触した瞬間に合成樹脂のアニオン性基が中和物質
により中和され、直ちに乳化がおこり、合成樹脂の水分
散液が形成される。
【0046】ここで合成樹脂中のアニオン性基の量に対
する水性媒体中の中和用の塩基性物質の使用量を中和率
と呼ぶ。本発明の静電荷像現像用トナーの場合には中和
率は100〜1000%(10倍量の大過剰)程度が適
当である。この中和率は使用する合成樹脂組成、特にア
ニオン性基含有量にも依存するので、この数値に限定さ
れるものではない。
【0047】本発明の着色樹脂微粒子は、トナー以外
の、例えば水性もしくは油性インキに用いる着色樹脂粒
子、粉体塗料に使用することができる。この場合には、
中和率は100%以下であっても、例えば極端にはゼロ
%であっても多量の懸濁安定剤や界面活性剤を加えてお
けば目的粒子の製造が可能である。
【0048】本発明の着色樹脂微粒子を静電荷像現像用
トナーとして使用する場合には、多量の懸濁安定剤や乳
化剤の使用は好ましくない。本発明においてアニオン性
基を中和するために使用する塩基性物質としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどの
アルカリ金属水酸化物、それらの炭酸塩、それらの酢酸
塩などおよびアンモニア水、メチルアミン、ジメチルア
ミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン類、ジエタ
ノールアミンなどのアルカノールアミン類などを挙げる
ことができる。これらの塩基性物質の中でも、後に述べ
る逆中和の工程と乾燥の工程で大部分が除去され、弊害
が少ない点で、アンモニア水を用いるのが特に好まし
い。
【0049】イオン性基がカチオン性基である場合に
は、このカチオン性基を中和するために使用する物質と
しては、塩酸、硫酸、硝酸などの鉱酸類、蟻酸、酢酸な
どの有機酸類が挙げられる。
【0050】上記の水性媒体は、加熱し、必要により加
圧した高温の水性媒体である。加熱用熱交換器等の使用
により、イオン性基を有する静電荷像現像トナー用合成
樹脂を熔融させるため合成樹脂の軟化点以上の温度まで
加熱される。このため、水性媒体は、使用する合成樹脂
の軟化点によって、工程中に設けられた1Kg/cm 2
〜20Kg/cm2程度の加圧手段によって圧力をか
け、適性温度に調整される。特に合成樹脂の軟化点が低
い場合は必ずしも加圧手段を用いる必要はないが、軟化
点が100℃以上の場合には、水性媒体が沸騰しないよ
うに加圧する必要がある。
【0051】次に本発明の第2工程について説明する。
第2の工程は、上記の樹脂第1工程で得られる着色樹脂
熔融体と高温水性媒体との混合物を、合成樹脂の軟化点
以上の温度を維持しながら、着色樹脂溶融体を水性媒体
に機械的に微分散させるものである。
【0052】合成樹脂の軟化点以上の温度を維持しなが
ら、着色樹脂熔融体を水性媒体に機械的に微分散させる
ための装置としては、特に限定しないが、スリットを有
するリング状固定子とスリットを有するリング状回転子
とを、僅かな間隙を保って、該固定子と該回転子が相互
に咬み合うように同軸上に設けた構造を有する高速回転
型連続式乳化分散機を用いるのが好ましい。
【0053】この本発明の高速回転型連続式乳化分散機
は、着色樹脂熔融体と100℃以上の高温高圧の水性媒
体とを連続的に圧入して、合成樹脂の軟化点以上の温度
で合成樹脂の分解温度以下の高温高圧下で急速に均一混
合して乳化を起こさせて分散し、連続的に排出できる構
造の装置である。
【0054】高速回転型連続式乳化分散機は、前記回転
子を高速回転させることによって合成樹脂熔融体を水性
媒体中に微分散することができる。この乳化機の温度
は、合成樹脂を一定の熔融状態に保持するため、前記混
合物の温度を合成樹脂の軟化点以上の温度に維持する必
要があり、このため分散機には保温のためのジャケット
を設置することが好ましい。合成樹脂の最適温度は、目
的とする粒子の粒子径、樹脂の分子量などによって異な
るが、合成樹脂が重量平均分子量10,000程度の線
状ポリエステル樹脂で平均粒径3〜13ミクロンのトナ
ーを製造する場合では、150℃〜220℃に設定する
のが好ましい。
【0055】高速回転型連続式乳化分散機内の温度は、
供給する着色樹脂熔融体の温度、供給する水性媒体の温
度、ジャケットの保温効果と機内でのせん断力による発
熱量のバランスで、一定温度に制御される。
【0056】また高速回転型連続式乳化分散機内の圧力
は、水性媒体の機内温度における蒸気圧と回転子のポン
プ機能による吐出圧で決まる。通常、着色樹脂微粒子の
水分散液を冷却した後に自動圧力制御弁を設け、内部圧
を一定に保ち、該水分散液を大気圧下に連続的に取り出
す方法が好ましい。
【0057】高速回転型連続式乳化機内では、着色樹脂
熔融体と、高温水性媒体との混合物を、高速回転型連続
式乳化分散機に供給し、該混合物を、前記回転子の高速
回転により前記スリットと前記間隙とを通して回転子の
内心から遠心の方向に流し、前記固定子のスリットと回
転子のスリットを通過する間にせん断力を与えるととも
に、該混合物が該固定子と該回転子との間の隙間を通過
する間にズリ応力を与えることによって、微分散がなさ
れる。この固定子及び回転子のスリットはノズルでも、
同様な効果を奏することができるので、固定子、回転子
の両方、又はいずれか一方のスリットをノズルに変える
こともできる。
【0058】以下図面により本発明の機械的微分散に好
ましく用いられる高速回転型連続式乳化分散機について
説明する。高速回転型乳化分散機の固定子1は、同一中
心で固着され、その中心が原料入口と連通する液入口2
となって開口している。固定子1の円形面には、固定子
と同心円でリング状の突起3が1段又は2段以上の多段
状に突設されている。突起同士の間隙には、円周溝4が
形成されており、それぞれの突起に複数のスリット5が
形成されている。これらのスリットの幅は、0.6mm
〜3.0mmであり、スリットは各リング状突起に12
〜72本付いていて櫛の歯状となっている。このスリッ
トの幅は、供給された液の粒子径を小さくするため、外
周の突起ほど小さくなるのが好ましい。
【0059】高速回転型連続式乳化分散機内の他方の内
壁の中心には駆動軸6が付設され、駆動部に接続され
て、高速回転される。高速回転型連続式乳化分散機の回
転子7は、この駆動部の先端に、固定子と平行にかつ同
一中心軸上に固定されている。固定子に対向する回転子
の対向面には、回転子と同心円で円環状の1段又は2段
以上の多段状突起8が突設されている。それぞれの回転
突起は固定子と同様に、突起同士の間隙には円周溝9が
形成され、それぞれの突起には複数のスリット10が形
成されている。
【0060】この固定子1と回転子7とは、固定子の突
起3及び円周溝4、回転子の突起8及び円周溝10が僅
かな間隙を維持しつつ挿入状態で咬み合わされた状態で
使用に供される。
【0061】本発明で用いる高速回転型連続式乳化分散
機は、この咬み合わせによって形成された間隙に着色樹
脂溶融体と高温高圧水性媒体との混合物が供給され、該
混合物が回転子の内心から遠心方向へ流れ、前記回転子
の高速回転によってせん断力を受け、及び該混合物が該
固定子と該回転子との間の隙間を通過する間にズリ応力
を受けることによって着色樹脂熔融体が水性媒体中に微
分散するものである。
【0062】この高速回転型連続式乳化分散機の主液入
口2に供給された着色樹脂溶融体と高温高圧水性媒体
は、回転子7が高速回転すると、最内側の回転子の突起
のスリットに入り、遠心力により該回転子の突起の外周
から吐出され、最内側の固定子の突起に押しつけられ、
その固定子の突起のスリットに入る。このスリットに入
った混合液は、遠心力により最内側の回転子のスリット
に入った混合物に押されて第2回転子の円周溝に押し出
される。このとき該混合物は、最内側の固定子の突起と
第2回転子の突起によってせん断力を加えられるととも
に、固定子と回転子との間隔を通過するに伴って、ズリ
応力が加えられる。混合液が合流するとさらにせん断力
が加えられ、後の混合液に押されて第2固定子の突起の
スリットに入り、前記と同様のことを繰り返して受けな
がら、混合物が順次遠心方向に移動され、乳化分散が完
了される。
【0063】この混合物の流れと、せん断力及びズリ応
力の関係については、図4に示されるとおりである。高
速回転型連続式乳化分散機の回転子の回転数は駆動軸に
接続された駆動モーターで制御される。回転数が大きく
周速が大きいほど大きいせん断力を受けて、合成樹脂の
粒子径が小さくなる。直径10cmの回転子を使用し
て、樹脂が重量平均分子量10,000程度の線状ポリ
エステル樹脂を使用して平均粒径3〜13ミクロンのト
ナーを製造する場合、好ましい回転数は3,000〜1
0,000rpmである。
【0064】本発明の高速回転型連続式乳化分散機とし
て市販されている装置の例としては、キャビトロン(株
式会社ユーロテック)を挙げることができる。次に本発
明の第3工程について説明する。
【0065】上記高速回転型連続式乳化分散機の出口か
ら得られた着色樹脂微粒子の水分散液を、生成した樹脂
粒子同士が衝突して凝集物が発生しない間に、出来るだ
け速やかに合成樹脂のガラス転移温度以下の温度まで急
速に冷却する。
【0066】急速に冷却する装置としては、市販されて
いる熱交換器を用いることができ、冷却水と熱交換させ
ながら冷却する。冷却速度は特に限定しないが、凝集物
が発生しないようにするためには、10℃/秒以上であ
ることが好ましい。
【0067】合成樹脂のガラス転移温度付近まで急速に
冷却した後は、圧力制御弁により圧力を大気圧にまで戻
すことにより、着色樹脂微粒子のスラリ−として得られ
る。次に本発明の第4工程及び第5工程について説明す
る。
【0068】上記第3工程で得られた着色樹脂微粒子の
水分散液から、着色樹脂微粒子を分離し、乾燥する。具
体的には、得られた着色樹脂微粒子のスラリーは一旦濾
過した後、表面の中和塩型の官能基を元の酸型に変換し
てやるため、0.01規定の希塩酸などを使い逆中和を
行う。
【0069】次いでこの樹脂スラリ−を脱水し乾燥した
後は、粉砕法の場合と同様に所望の粒度分布になるよう
に分級して特定の粒子径を有する着色樹脂微粒子を得る
ことができる。この着色樹脂微粒子を電子写真用トナー
として使用する場合、この樹脂に疎水性シリカなどいわ
ゆる外添材をドライブレンドして電子写真用トナーとす
る。なお分級工程は湿式サイクロンを用いる湿式分級を
併用してもよい。
【0070】以上の第1工程から第5工程までのフロー
の1例を図5により説明する。すなわち上記の方法で製
造された着色樹脂熔融体を入れたタンク12から樹脂ポ
ンプ13を介して高速回転型連続式乳化分散機11に着
色樹脂熔融体を供給すると同時に、水性媒体を入れた水
性媒体タンク14から加熱用熱交換器15を通して高温
水性媒体を得、この高温水性媒体をポンプ16を介して
高速回転型連続式乳化分散機11に供給する。着色樹脂
熔融体と高温水性媒体はこの乳化分散機11内で乳化分
散され、着色樹脂熔融体水分散液が得られる。この水分
散液を直ちに冷却用熱交換器17に通し冷却して着色樹
脂水分散液を得る。このフロー全工程の圧力を圧力調整
弁で調整する。
【0071】本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法
は、冷却用熱交換器17にさらに洗浄装置、脱水装置及
び乾燥装置を接続することにより、着色樹脂溶融体と高
温水性媒体から、高速回転型連続式乳化分散機を経て脱
水乾燥までの一連の工程を連続で行うことができるもの
である。もちろん急速冷却までを連続プロセスにし、合
成樹脂スラリを得た後は、合成樹脂をタンク中で水洗、
脱水乾燥を行ってもよい。
【0072】本発明は、上記のとおり着色樹脂熔融体と
高温高圧水性媒体との混合物を高速回転型乳化分散機で
高せん断力、ズリ応力及び高周波レベルの圧力変動を発
生させ、強力な攪拌・破砕作用を利用して無溶剤乳化を
行うものである。
【0073】乳化機内の乳化過程で合成樹脂は中和塩構
造を形成して自己分散安定性を有しており、分散安定剤
や乳化剤を使用しなくても短時間であるなら合成樹脂の
凝集物は発生しないので、本発明は基本的には分散安定
剤や乳化剤は使用する必要がない。
【0074】また、水可溶成分の溶出(乳化ロス)も後
述するように全くゼロではないものの前記「溶剤法」に
比較すると大幅に少ないので、合成樹脂粒子の洗浄はほ
とんど不要であり、単に濾別するだけでも良い。この点
においても、本発明は工程がシンプルで全体工程を連続
化するのに有利である。
【0075】生成する着色樹脂微粒子の平均粒子径の支
配因子は、合成樹脂の酸基含有量、酸基の中和率、
乳化分散機の回転子の回転速度、合成樹脂および水
性媒体の温度である。これらの支配因子はすべてその数
値を大きくしてやると合成樹脂の水分散性がアップし、
合成樹脂微粒子の粒子径は小さくなる。
【0076】前記のとおり、合成樹脂のイオン性基は1
〜50mg当量/100gが好ましいが、1mg当量よ
り少ないと中和率をいくら調整しても、得られるトナー
の平均粒子径が12ミクロンを越えてしまうかあるいは
分散時に樹脂微粒子が凝集しやすくなる。
【0077】このような場合には、水性媒体中にポバー
ルなどの懸濁安定剤を加えておくと樹脂微粒子の凝集は
防止できるが、本発明の静電荷像現像用トナーの場合、
トナー粒子に付着した懸濁安定剤を完全に除去洗浄しな
ければならないという問題がある。
【0078】逆に樹脂のイオン性基が50mg当量/1
00gより大きいと中和率をいくら調整しても粒子径が
1ミクロン以下になってしまい、現在の電子写真技術で
広く用いられている粉体のトナーとしては粒子径が小さ
すぎたものとなり、好ましくない。
【0079】但し本発明は、1ミクロン以下の樹脂粒子
が将来のトナーとして使われることを否定するものでは
ない。前述した通り、本発明で用いる水性媒体は、基本
的には水であり、水に合成樹脂のイオン性基を中和する
ため塩基性物質を加えておくものであり、懸濁安定剤や
乳化剤は必ずしも使う必要がない。得られるトナーの品
質の点で、樹脂粒子に付着残留した懸濁安定剤や乳化剤
がトナーの帯電特性を著しく損なうので極力洗浄除去す
ることが必須であるが、完全な洗浄除去は不可能であ
る。本発明は、懸濁安定剤や乳化剤を併用することを禁
止するものではない。
【0080】懸濁安定剤の例としては、スチレン等の懸
濁重合で良く用いられているポリビニルアルコール、ヒ
ドロキシエチルセルローズなどの水溶性高分子分散安定
剤、あるいは燐酸カルシウムなど難水溶性の無機系分散
安定剤等が挙げられ、これらの中から適当なものを使用
すればよい。
【0081】次に本発明で得られる静電荷像現像用トナ
ーの特徴について詳説する。本発明者らは、本発明の製
造方法でポリエステル樹脂を含有するトナーを製造する
と、乳化の際にポリエステル樹脂中に残留していたテレ
フタル酸などの酸成分単量体が水性媒体で抽出洗浄され
ることを見い出だした。特に水性媒体中に大過剰の塩基
性物質が含有されると、酸成分単量体がかなりの程度除
去されることが判明した。
【0082】この現象は、従来の粉砕法のトナーには無
く、労働衛生上非常に好ましい。前述した通り、近年は
トナーに関わる安全衛生上の問題が厳しく指摘されるよ
うになってきた。トナ−中に残留する単量体類、特にス
チレンアクリル系トナーに残留したスチレンモノマーは
強く懸念されており、樹脂合成段階での残留量低減の検
討が行われている。
【0083】ポリエステル系トナーでもテレフタル酸モ
ノマーなど芳香族カルボン酸類の残留を如何に低減すべ
きかは困難な課題であった。スチレンモノマーは高真空
下で比較的容易に除去できるが、テレフタル酸など酸成
分単量体は真空下での除去は不可能だからである。とこ
ろが本発明者らの上記知見をもとに、本発明の方法で初
めてポリエステル樹脂中に残留していたテレフタル酸な
どの酸成分単量体の非常に低い新規なトナーが提供され
ることになった。
【0084】すなわち、通常トナー用ポリエステル樹脂
の合成では300〜1000ppm程度の酸成分単量体
の残留があるのに対し、本発明の無溶剤乳化法で得られ
るトナーでは、酸成分単量体の残留量は200ppm以
下であり、場合によりガスクロマトグラフィ分析での検
出限界である150ppm以下となる。
【0085】一般にトナーはキャリヤと現像ボックスの
中で長時間せん断力を受けて攪拌されているうちにトナ
ー中に残留する単量体や低分子量体がキャリヤ表面に選
択的に付着して表面を汚染していくという現象が知られ
ている。これは現像剤を市販複写機の現像ボックスに充
填し、外部モーターで駆動して長時間の強制攪拌試験
(現像は行わない耐久性シミュレーションテスト)を行
うことで評価できる。キャリヤ汚染が進んでくるとキャ
リヤの電気抵抗が上昇し、帯電量も変化してくる。
【0086】本発明で得られるトナーは酸成分単量体の
残留量が非常に低いトナーであるので、200時間の耐
久性テストでも電気抵抗、帯電量とも極めて安定で、耐
久性が優れるという効果がある。
【0087】本発明の製造方法で得られる着色樹脂微粒
子は、上記静電荷像現像用トナー以外にも、水性もしく
は油性インキに用いる着色樹脂微粒子、粉体塗料、パウ
ダースラリー塗料など広い分野で利用できる。
【0088】水性インキ用としては、インクジェット記
録、筆記具等の用途に使用される顔料を含有する着色樹
脂微粒子としての利用がある。油性インキ用としては、
簡便にインキ化が可能な樹脂と顔料からなる着色微粒子
としての利用がある。粉体塗料、パウダースラリー塗料
の分野では、従来より格段に小粒径(0.1〜10ミク
ロン)の粉体もしくはスラリーの塗料を提供できるもの
である。
【0089】
【実施例】以下本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
らの実施例によって制限されるものではない。また実施
例中の部、%はすべて重量基準によるものとする。
【0090】実施例1 攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管を有するフラ
スコにシクロヘキサンジメタノ−ル 576部(4モル
相当)、ビスフェノールAエチレンオキサイド2.2モ
ル付加物 1950部(6モル相当)、ついでテレフタ
ル酸 1494部(9モル相当)とジブチル錫オキサイ
ド 4部を仕込み、N2 ガス気流下攪拌加熱昇温し、2
40℃にて脱水縮合反応を行った。その際原料モノマー
が留出しないよう注意を払い、もし留出した場合には留
出分を補填して、仕込組成通りの樹脂組成となるよう調
整した。酸価が8mg・KOH/g(合計酸基含有量は
樹脂100g当たり14.3mg当量に対応する)とな
る迄反応した後、取り出した。このポリエステル樹脂の
環球法による軟化点は110℃であった。
【0091】この樹脂70部とフタロシアニン顔料(Pi
gment Blue 15-3)30部とを2本ロールを用いてマス
ターバッチを作成し、これを2軸連続混練機を用いて同
じ樹脂を用いて10倍に希釈した。これを図5の混練物
溶融体タンクに仕込み、200℃に加熱してキャビトロ
ンCD1010に毎分100gの速度で送り込んだ。
【0092】図5の水性媒体タンクには試薬アンモニア
水をイオン交換水で希釈した0.097重量%濃度の希
アンモニア水を入れ、熱交換器で150℃に加熱しなが
ら毎分1リットルの速度でキャビトロンに送り込んだ。
(中和率400%)回転子の回転速度は8000rp
m、圧力は7Kg/cm2で運転し、製造したスラリー
は165℃から65℃まで10秒以内に冷却して取り出
した。
【0093】トナー原体粒子を濾別した後に希塩酸を注
いで逆中和を行い、粒子表面に存在する中和塩構造を酸
型に変換した後に水洗を行い、乾燥してトナー原体を得
た。トナー原体粒子の収率は99%であった(乳化ロス
は1%以下)。
【0094】トナー原体粒子を分級機で分級した後、
0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−97
2)をドライブレンドして平均粒径6.8ミクロンのほ
ぼ球形の青色トナーを得た。
【0095】このトナー5部と平均粒径80ミクロンの
フェライトキャリヤ(電気抵抗が107オームセンチ)
95部とを1リットルポリビン中で100rpmの回転
数で1時間混合して現像剤を調整した。ブローオフ粉体
帯電量測定装置TB−200で帯電量を測定したとこ
ろ、−30μC/gであった。セレン感光ドラムを使用
した市販の複写機を改造してヒートロール定着装置を取
り外し、これを現像試験機として現像試験を行った結
果、かぶりや滲みの無い鮮明な青色の画像が得られた。
(紙への定着は150℃の定温乾燥機で行った。)トナ
ー中の残留テレフタル酸の量をガスクロマトグラフィ分
析したところ検出限界(150ppm)以下であった。
【0096】上記現像剤を市販複写機の現像ボックスに
充填し、外部モーターで駆動して200時間の強制攪拌
試験(現像は行わない耐久性シミュレーションテスト)
を行った。200時間後に帯電量を測定したところー3
0μC/gとであった。トナーをブローオフで分離した
後のキャリヤの電気抵抗を測定したところ107オーム
センチであった。このトナーはキャリヤ汚染を起こしに
くい極めて耐久性の良いトナーであることが判った。
【0097】比較例1 上記実施例1に対応した「溶剤法」の例を比較例として
示す。溶剤法での乳化ロスは10%もあり、上記無溶剤
法の1%以下と比較すると非常に大きく、排水処理が困
難であった。
【0098】攪拌機、温度計、N2 ガス導入管、分留管
を有するフラスコにシクロヘキサンジメタノ−ル 57
6部(4モル相当)、ビスフェノールAエチレンオキサ
イド2.2モル付加物1950部(6モル相当)、つい
でテレフタル酸 1494部(9モル相当)とジブチル
錫オキサイド4部を仕込み、N2 ガス気流下攪拌加熱昇
温し、240℃にて脱水縮合反応を行った。その際原料
モノマーが留出しないよう注意を払い、もし留出した場
合には留出分を補填して、仕込組成通りの樹脂組成とな
るよう調整した。酸価が8mg・KOH/g(合計酸基
含有量は樹脂100g当たり14.3mg当量に対応す
る)となる迄反応した後、N2ガスを停止して攪拌しな
がら160℃まで冷却した。分留管をジムロートに交換
して、更に攪拌冷却しながら5551部のTHFをジム
ロートの上部から徐々に加え、20℃まで冷却してから
25.2部の25%アンモニア水を加えて中和反応せし
め、室温まで冷却して、本発明の、中和塩構造を有する
ポリエステル(中和率70%)のTHF溶液(樹脂分4
0%)を得た。この樹脂溶液を完全にドライアップした
樹脂の環球法の軟化点は110℃であった。
【0099】上記樹脂溶液242.5部にフタロシアニ
ン顔料[大日本インキ化学製KETBLUE104(C.
I.Pigment Blue 15-3)]3部を加え、ボールミルで2
4時間混練する。混練中に失われたTHFを追加補正し
た後、この混練物100部を300ミリリットルフラス
コに仕込み、タービン翼で600rpmで攪拌しながら
イオン交換水100部を1時間かけて滴下する。内容物
を40℃に保ちながら減圧蒸留でTHFを留去した後、
にトナー原体粒子を濾別する。ウエットケーキは水洗し
た後に希塩酸を注いで逆中和を行い、粒子表面に存在す
る中和塩構造を酸型に変換した後に再度良く水洗を行
い、乾燥してトナー原体を得た。
【0100】トナー原体粒子の収率は90%であった。
すなわち10%は粒子生成時点で水媒体中に溶出してし
まった。すなわち乳化ロスが10%もあった。 比較例2 実施例1で得た混練物をジェットミルで粉砕、分級し
て、0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−
972)をドライブレンドして平均粒径6.8ミクロン
の青色トナーを得た。トナー中の残留テレフタル酸の量
をガスクロマトグラフィ分析したところ320±40p
pmであった。
【0101】このトナー5部と平均粒径80ミクロンの
フェライトキャリヤ(電気抵抗が107オームセンチ)
95部とを1リットルポリビン中で100rpmの回転
数で1時間混合して現像剤を調整した。ブローオフ粉体
帯電量測定装置TB−200で帯電量を測定したとこ
ろ、−32μC/gであった。
【0102】上記現像剤を市販複写機の現像ボックスに
充填し、外部モーターで駆動して200時間の強制攪拌
試験(現像は行わない耐久性シミュレーションテスト)
を行った。200時間後に帯電量を測定したところー3
9μC/g変化していた。トナーをブローオフで分離し
た後のキャリヤの電気抵抗を測定したところ108オー
ムセンチに上昇していた。
【0103】実施例2 実施例1のポリエステル樹脂の替わりにスチレン/2エ
チルヘキシルアクリレート/メタクリル酸共重合体(モ
ノマー重量比=85/10/5、酸基含有量=58mg
当量/100g,環球法軟化点=125℃)を使用す
る。この共重合体92部とキャボット社製カーボンブラ
ック エルフテックス8 を8部 加圧ニ−ダーで混練
した。混練チップを単軸の押し出し機を用いて190℃
にまで加熱してキャビトロンCD1010に毎分100
gの速度で送り込んだ。 水性媒体は0.4重量%濃度
の希アンモニア水を、熱交換器で160℃に加熱しなが
ら毎分1リットルの速度でキャビトロンに送り込んだ。
(中和率400%) 回転子の回転速度は9000rpm、圧力は7Kg/c
2で運転し、製造したスラリーは165℃から65℃
まで10秒以内に冷却して取り出した。
【0104】トナー原体粒子を濾別した後に希塩酸を注
いで逆中和を行い、粒子表面に存在する中和塩構造を酸
型に変換した後に水洗を行い、乾燥してトナー原体を得
た。トナー原体粒子の収率は99%であった(乳化ロス
は1%以下)。トナー原体粒子を分級機で分級した後、
0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−97
2)をドライブレンドして平均粒径7.5ミクロンのほ
ぼ球形の黒色トナーを得た。このトナー5部と平均粒径
80ミクロンのフェライトキャリヤ95部とを1リット
ルポリビン中で100rpmの回転数で1時間混合して
現像剤を調整した。ブローオフ粉体帯電量測定装置TB
−200で帯電量を測定したところ、−25μC/gで
あった。セレン感光ドラムを使用した市販の複写機を改
造してヒートロール定着装置を取り外し、これを現像試
験機として現像試験を行った結果、かぶりや滲みの無い
鮮明な黒色の画像が得られた。
【0105】実施例3 実施例1で使用したポリエステル樹脂を60部と実施例
2で使用したスチレン/2エチルヘキシルアクリレート
/メタクリル酸共重合体(モノマー重量比=85/10
/5、酸基含有量=58mg当量/100g,環球法軟
化点=125℃)を40部混合して使用する。この混合
樹脂70部と赤色顔料ブリリアントカーミン6B(C.I.
Pigment Red 57-1)30部とを2本ロールを用いてマス
ターバッチを作成し、これを2軸連続混練機を用いて同
じ樹脂で10倍に希釈した。この混練チップを単軸の押
し出し機を用いて190℃にまで加熱してキャビトロン
CD1010に毎分100gの速度で送り込んだ。水性
媒体は0.22重量%濃度の希アンモニア水を、熱交換
器で160℃に加熱しながら毎分1リットルの速度でキ
ャビトロンに送り込んだ。(中和率400%) 回転子の回転速度は8000rpm、圧力は7Kg/c
2で運転し、製造したスラリーは165℃から65℃
まで10秒以内に冷却して取り出した。
【0106】トナー原体粒子を濾別した後に希塩酸を注
いで逆中和を行い、粒子表面に存在する中和塩構造を酸
型に変換した後に水洗を行い、乾燥してトナー原体を得
た。トナー原体粒子の収率は99%であった(乳化ロス
は1%以下)。トナー原体粒子を分級機で分級した後、
0.2%の疎水性シリカ(日本アエロジル社製R−97
2)をドライブレンドして平均粒径6.5ミクロンのほ
ぼ球形の赤色トナーを得た。このトナー5部と平均粒径
80ミクロンのフェライトキャリヤ95部とを1リット
ルポリビン中で100rpmの回転数で1時間混合して
現像剤を調整した。ブローオフ粉体帯電量測定装置TB
−200で帯電量を測定したところ、−29μC/gで
あった。セレン感光ドラムを使用した市販の複写機を改
造してヒートロール定着装置を取り外し、これを現像試
験機として現像試験を行った結果、かぶりや滲みの無い
鮮明な赤色の画像が得られた。
【0107】トナー中の残留テレフタル酸の量をガスク
ロマトグラフィ分析したところ検出限界(150pp
m)以下であった。 参考例 実施例1で使用したポリエステル樹脂をヘキサメチレン
ジイソシアネート(HMDI)で鎖伸長してポリウレタ
ンを合成した。このポリウレタン(酸基含有量=3.5
mg当量/100g,環球法軟化点=140℃)を単軸
押し出し機を用いて190℃にまで加熱してキャビトロ
ンCD1010に毎分100gの速度で送り込んだ。水
性媒体としてはポバールPVA−420(株式会社クラ
レ製)の0.1%溶液を調整し、熱交換器で160℃に
加熱しながら毎分1リットルの速度でキャビトロンに送
り込んだ。(中和率0%) 回転子の回転速度は7000rpm、圧力は7Kg/c
2で運転し、製造したスラリーは165℃から65℃
まで10秒以内に冷却して取り出し、ろ過、乾燥した。
樹脂粒子の平均粒子径は40ミクロン、収率は99%で
あった(乳化ロスは1%以下)。この樹脂粒子は粉体塗
料として、また成形樹脂、塗料樹脂の充填材料などとし
て有用なものである。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、有機溶剤や分散安定剤
や界面活性剤などを使わずに、極めて容易かつ生産性が
高い連続製法で小粒径のトナーが製造できる。特にポリ
エステル樹脂を主成分とするトナーでは、トナー中の残
留酸成分モノマー量が低減されたトナーが製造できる。
【0109】また本発明の着色樹脂粒子の製造法によれ
ば従来の粉砕手段では粉体化できなかったような樹脂で
も経済的に粉体化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる回転型連続式乳化分散機の固定
子及び回転子の斜視図である。
【図2】本発明に用いる回転型連続式乳化分散機の要部
断面を表した図である。
【図3】図2のA−A'部を側面から見たときの固定子
突起と回転子突起の組み合わせ状態を表した図である。
【図4】本発明に用いる回転型連続式乳化分散機の回転
子の回転より固定子と回転子の間を流れる流体にかかる
力を表した図である。
【図5】本発明にかかる静電荷像現像用トナーの製造方
法の説明図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 液入口 3 固定子の突起 4 固定子の円周溝 5 突起のスリット 6 駆動軸 7 回転子 8 回転子の突起 9 回転子の円周溝 10 突起のスリット 11 回転型連続式乳化分散機 12 樹脂熔融体タンク 13 樹脂ポンプ 14 水性媒体タンク 15 加熱用熱交換器 16 水性媒体ポンプ 17 冷却用熱交換器 18 圧力制御弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)イオン性基を有する静電荷像現像ト
    ナー用合成樹脂と着色顔料との混練物を加熱熔融して成
    る着色樹脂熔融体(a)と、該イオン性基を中和する物
    質を含むとともに、加熱し、必要に応じてさらに加圧す
    ることにより該合成樹脂の軟化点以上の温度に加熱した
    水性媒体(b)とを混合し、(2)該混合物の温度を該
    合成樹脂の軟化点以上の温度に維持しながら、前記着色
    樹脂熔融体(a)を水性媒体(b)中に機械的手段によ
    り微分散させ、(3)その後直ちに急速冷却することに
    より着色樹脂微粒子の水分散液を製造し、(4)該分散
    液から該着色樹脂微粒子を分離し、(5)分離された該
    着色樹脂微粒子を乾燥させることを特徴とする静電荷像
    現像用トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】イオン性基を有する静電荷像現像トナー用
    合成樹脂が、100g当たり1〜50mg当量のイオン
    性基を有する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】イオン性基を有する静電荷像現像トナー用
    合成樹脂が、ポリエステル樹脂及び/又はビニル系共重
    合体であり、該樹脂の各々の軟化点が70〜150℃で
    ある請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】イオン性基を有する静電荷像現像トナー用
    合成樹脂が、ポリエステル樹脂を50重量%以上含有す
    る請求項1〜3のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】イオン性基がアニオン性基であり、イオン
    性基を中和する物質が塩基性物質である請求項1〜4の
    いずれか1項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】微分散の機械的手段として、スリットを有
    するリング状固定子とスリットを有するリング状回転子
    とを、僅かな間隙を保って、該固定子と該回転子が相互
    に咬み合うように同軸上に設けた高速回転型連続式乳化
    分散機を使用する請求項1〜5のいずれか1項記載の製
    造方法。
  7. 【請求項7】イオン性基を有する静電荷像現像トナー用
    合成樹脂と着色顔料との混練物を加熱熔融して成る着色
    樹脂熔融体と、該イオン性基を中和する物質を含む水性
    媒体との混合物を、前記高速回転型連続式乳化分散機に
    供給し、該混合物を、前記回転子の高速回転により前記
    スリットと前記間隙とを通して回転子の内心から遠心の
    方向に流し、前記固定子のスリットと回転子のスリット
    を通過する間にせん断力を与えるとともに、該混合物が
    該固定子と該回転子との間の隙間を通過する間にズリ応
    力を与えることによって、該着色樹脂熔融体を水性媒体
    中に微分散する請求項6記載の製造方法。
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