JPH09310409A - 球面滑り支承装置 - Google Patents
球面滑り支承装置Info
- Publication number
- JPH09310409A JPH09310409A JP8150293A JP15029396A JPH09310409A JP H09310409 A JPH09310409 A JP H09310409A JP 8150293 A JP8150293 A JP 8150293A JP 15029396 A JP15029396 A JP 15029396A JP H09310409 A JPH09310409 A JP H09310409A
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- Japan
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- concave spherical
- concave
- spherical surface
- movable body
- spherical
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 凹球面部材と可動体との間の当接面における
摩擦抵抗の低減を図り得て、当接面での容易な滑り変位
を確保し得て、地震等による振動に対しての構造物の確
実な保護を達成し得る球面滑り支承装置を提供するこ
と。 【解決手段】 球面滑り支承装置１は、凹球面３が形成
された凹球面部材４と、凹球面５が形成された対向部材
６と、凸球面７を有し、当該凸球面７が凹球面部材４の
凹球面３に摺動自在に当接されている一方、他の凸球面
８を有し、当該他の凸球面８が対向部材６の凹球面５に
摺動自在に当接されている可動体９とを具備しており、
凹球面部材４は、凹球面部材本体２３と、凹球面部材本
体２３の一方の面２１の凹球面凹所２２に一体に形成さ
れて、露出表面２４が凹球面３を構成する低摩擦層２５
とを具備する。
摩擦抵抗の低減を図り得て、当接面での容易な滑り変位
を確保し得て、地震等による振動に対しての構造物の確
実な保護を達成し得る球面滑り支承装置を提供するこ
と。 【解決手段】 球面滑り支承装置１は、凹球面３が形成
された凹球面部材４と、凹球面５が形成された対向部材
６と、凸球面７を有し、当該凸球面７が凹球面部材４の
凹球面３に摺動自在に当接されている一方、他の凸球面
８を有し、当該他の凸球面８が対向部材６の凹球面５に
摺動自在に当接されている可動体９とを具備しており、
凹球面部材４は、凹球面部材本体２３と、凹球面部材本
体２３の一方の面２１の凹球面凹所２２に一体に形成さ
れて、露出表面２４が凹球面３を構成する低摩擦層２５
とを具備する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルディング等の
構造物を支持するための支承装置、更に具体的には、か
かる構造物を地震等に基づく振動等から保護して支持す
るための球面滑り支承装置に関する。
構造物を支持するための支承装置、更に具体的には、か
かる構造物を地震等に基づく振動等から保護して支持す
るための球面滑り支承装置に関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】球面滑り支承装置の一
つとしては、例えば本出願人の特許出願にかかる特公平
５−６２１７９号公報に記載のものが知られており、こ
の球面滑り支承装置は、原理的には、支持する構造物の
荷重に左右されることなしに、その固有振動周期が球面
の曲率半径のみによって決定されるため、設計が容易で
あって、種々の構造物に容易に適用し得るという利点を
有する。
つとしては、例えば本出願人の特許出願にかかる特公平
５−６２１７９号公報に記載のものが知られており、こ
の球面滑り支承装置は、原理的には、支持する構造物の
荷重に左右されることなしに、その固有振動周期が球面
の曲率半径のみによって決定されるため、設計が容易で
あって、種々の構造物に容易に適用し得るという利点を
有する。
【０００３】ところでこの種の球面滑り支承装置は、凹
球面部材とこれに対向して配された対向部材とに間に可
動体を配し、可動体の一方の凸球面を凹球面部材の凹球
面に摺動自在に当接させて、可動体の他方の凸球面を対
向部部材の凹球面に摺動自在に当接させて、これら当接
面における互いの滑り変位により、支持する構造物を地
震等の振動から保護しているため、当該当接面における
摩擦抵抗が大きいと、小規模の地震は勿論のこと、比較
的大きな加速度をもった地震振動においても、滑り変位
が所望になされなくなり、地震等の振動に対して、支持
する構造物の保護が所望に得られない場合がある。
球面部材とこれに対向して配された対向部材とに間に可
動体を配し、可動体の一方の凸球面を凹球面部材の凹球
面に摺動自在に当接させて、可動体の他方の凸球面を対
向部部材の凹球面に摺動自在に当接させて、これら当接
面における互いの滑り変位により、支持する構造物を地
震等の振動から保護しているため、当該当接面における
摩擦抵抗が大きいと、小規模の地震は勿論のこと、比較
的大きな加速度をもった地震振動においても、滑り変位
が所望になされなくなり、地震等の振動に対して、支持
する構造物の保護が所望に得られない場合がある。
【０００４】また、凹球面部材は、通常、鋼等の金属製
であるため、これが長期に亘って放置されると、その凹
球面が腐食されて錆等が発生する虞があり、これによっ
て当接面における摩擦抵抗が大きくなり、したがって、
上記の不都合は長期の使用において生じ易くなる。
であるため、これが長期に亘って放置されると、その凹
球面が腐食されて錆等が発生する虞があり、これによっ
て当接面における摩擦抵抗が大きくなり、したがって、
上記の不都合は長期の使用において生じ易くなる。
【０００５】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、凹球面部材と可動
体との間の当接面における摩擦抵抗の低減を図り得て、
当接面での容易な滑り変位を確保し得て、中規模の地震
に対しては勿論のこと、更に小規模の地震等による振動
に対しても、支持する構造物の確実な保護を達成し得る
球面滑り支承装置を提供することにある。
であって、その目的とするところは、凹球面部材と可動
体との間の当接面における摩擦抵抗の低減を図り得て、
当接面での容易な滑り変位を確保し得て、中規模の地震
に対しては勿論のこと、更に小規模の地震等による振動
に対しても、支持する構造物の確実な保護を達成し得る
球面滑り支承装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、一方の面に、所定の曲率半径を有した凹球面が形成
された凹球面部材と、この凹球面部材の一方の面に対面
して、当該凹球面部材に相対移動自在に対向して配され
おり、前記曲率半径よりも小さい曲率半径の凹球面が形
成された対向部材と、凹球面部材の凹球面と同一の曲率
半径を有する凸球面を有し、当該凸球面が凹球面部材の
凹球面に摺動自在に当接されている一方、対向部材の凹
球面と同一の曲率半径を有する他の凸球面を有し、当該
他の凸球面が対向部材の凹球面に摺動自在に当接されて
いる可動体とを具備しており、凹球面部材は、凹球面部
材本体と、凹球面部材本体の一方の面に一体に形成され
て、露出表面が凹球面を構成する低摩擦層とを具備する
球面滑り支承装置によって達成される。
は、一方の面に、所定の曲率半径を有した凹球面が形成
された凹球面部材と、この凹球面部材の一方の面に対面
して、当該凹球面部材に相対移動自在に対向して配され
おり、前記曲率半径よりも小さい曲率半径の凹球面が形
成された対向部材と、凹球面部材の凹球面と同一の曲率
半径を有する凸球面を有し、当該凸球面が凹球面部材の
凹球面に摺動自在に当接されている一方、対向部材の凹
球面と同一の曲率半径を有する他の凸球面を有し、当該
他の凸球面が対向部材の凹球面に摺動自在に当接されて
いる可動体とを具備しており、凹球面部材は、凹球面部
材本体と、凹球面部材本体の一方の面に一体に形成され
て、露出表面が凹球面を構成する低摩擦層とを具備する
球面滑り支承装置によって達成される。
【０００７】本発明は、低摩擦層を具備して凹球面部材
を構成し、可動体の凸球面を低摩擦層からなる凹球面に
摺動自在に当接させるようにしたものであって、低摩擦
層の形成材料の一つとして、ポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂を例示し得るが、その他の低摩擦材料であっても
よい。低摩擦層は、例えば、凹球面部材本体の一方の面
に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末等を均一に配
し、これを溶融焼き付けして、又はポリテトラフルオロ
エチレン樹脂薄膜（フィルム又はシート）を凹球面部材
本体の一方の面に接着剤等により接着して形成する。低
摩擦層は、支持する荷重によりこれに大きなコールドフ
ロー等が生じないようにするために、その厚みが数百ミ
クロンから数ミリメートル程度の値となるように形成す
ることが好ましいが、これに限定されない。
を構成し、可動体の凸球面を低摩擦層からなる凹球面に
摺動自在に当接させるようにしたものであって、低摩擦
層の形成材料の一つとして、ポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂を例示し得るが、その他の低摩擦材料であっても
よい。低摩擦層は、例えば、凹球面部材本体の一方の面
に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末等を均一に配
し、これを溶融焼き付けして、又はポリテトラフルオロ
エチレン樹脂薄膜（フィルム又はシート）を凹球面部材
本体の一方の面に接着剤等により接着して形成する。低
摩擦層は、支持する荷重によりこれに大きなコールドフ
ロー等が生じないようにするために、その厚みが数百ミ
クロンから数ミリメートル程度の値となるように形成す
ることが好ましいが、これに限定されない。
【０００８】好ましい例では、可動体は、可動体本体
と、この可動体本体に一体に被着されて、露出表面が凸
球面を構成する滑り材とを具備しており、滑り材の形成
材料としては、低摩擦層と同等の材料であってもよい。
と、この可動体本体に一体に被着されて、露出表面が凸
球面を構成する滑り材とを具備しており、滑り材の形成
材料としては、低摩擦層と同等の材料であってもよい。
【０００９】本発明の球面滑り支承装置は、支持する上
部構造物と下部構造物又は地盤との間に配されて使用さ
れるが、凹球面部材を上部構造物側に、対向部材を下部
構造物又は地盤側に配して使用しても、これに代えて、
対向部材を上部構造物側に、凹球面部材を下部構造物又
は地盤側に配して使用してもよい。また、凹球面部材を
上部構造物又は下部構造物若しくは地盤に一体形成して
も、対向部材を上部構造物又は下部構造物若しくは地盤
に一体形成してもよい。
部構造物と下部構造物又は地盤との間に配されて使用さ
れるが、凹球面部材を上部構造物側に、対向部材を下部
構造物又は地盤側に配して使用しても、これに代えて、
対向部材を上部構造物側に、凹球面部材を下部構造物又
は地盤側に配して使用してもよい。また、凹球面部材を
上部構造物又は下部構造物若しくは地盤に一体形成して
も、対向部材を上部構造物又は下部構造物若しくは地盤
に一体形成してもよい。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に本発明及び本発明の実施の形
態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説
明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されな
いのである。
態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説
明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されな
いのである。
【００１１】
【実施例】図１から図３において、本例の球面滑り支承
装置１は、一方の面２に、曲率半径Ｒ１を有した凹球面
３が形成された凹球面部材４と、凹球面部材４の一方の
面２に対面して、当該凹球面部材４に相対移動自在に対
向して配され、曲率半径Ｒ１よりも小さい曲率半径Ｒ２
の凹球面５が形成された対向部材６と、凹球面部材４の
凹球面３と同一の曲率半径Ｒ１を有する凸球面７を有
し、当該凸球面７が凹球面部材４の凹球面３に摺動自在
に当接されている一方、対向部材６の凹球面５と同一の
曲率半径Ｒ２を有する他の凸球面８を有し、当該他の凸
球面８が対向部材６の凹球面５に摺動自在に当接されて
いる可動体９とを具備している。
装置１は、一方の面２に、曲率半径Ｒ１を有した凹球面
３が形成された凹球面部材４と、凹球面部材４の一方の
面２に対面して、当該凹球面部材４に相対移動自在に対
向して配され、曲率半径Ｒ１よりも小さい曲率半径Ｒ２
の凹球面５が形成された対向部材６と、凹球面部材４の
凹球面３と同一の曲率半径Ｒ１を有する凸球面７を有
し、当該凸球面７が凹球面部材４の凹球面３に摺動自在
に当接されている一方、対向部材６の凹球面５と同一の
曲率半径Ｒ２を有する他の凸球面８を有し、当該他の凸
球面８が対向部材６の凹球面５に摺動自在に当接されて
いる可動体９とを具備している。
【００１２】凹球面部材４は、鋼等の材料から形成され
て、一方の面２１の中央に凹球面凹所２２を有する凹球
面部材本体２３と、凹球面部材本体２３の一方の面２１
の凹球面凹所２２に一体に形成されて、露出表面２４が
凹球面３を構成する低摩擦層２５とを具備する。低摩擦
層２５は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末を凹球
面凹所２２に溶融焼き付けして形成しても、またこれに
代えて、ポリテトラフルオロエチレン樹脂薄膜を凹球面
凹所２２に接着剤により接着して形成されていてもよ
い。
て、一方の面２１の中央に凹球面凹所２２を有する凹球
面部材本体２３と、凹球面部材本体２３の一方の面２１
の凹球面凹所２２に一体に形成されて、露出表面２４が
凹球面３を構成する低摩擦層２５とを具備する。低摩擦
層２５は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末を凹球
面凹所２２に溶融焼き付けして形成しても、またこれに
代えて、ポリテトラフルオロエチレン樹脂薄膜を凹球面
凹所２２に接着剤により接着して形成されていてもよ
い。
【００１３】全体が鋼等の材料から形成され対向部材６
は、基板部３１と、基板部３１の中央に一体的に突設さ
れた円柱部３２とを具備しており、円柱部３２の上端に
凹球面５が形成されている。なお、本例のように対向部
材６を地盤側に配する場合には、当該対向部材６をコン
クリート等から形成して構造物の基礎として用いてもよ
い。
は、基板部３１と、基板部３１の中央に一体的に突設さ
れた円柱部３２とを具備しており、円柱部３２の上端に
凹球面５が形成されている。なお、本例のように対向部
材６を地盤側に配する場合には、当該対向部材６をコン
クリート等から形成して構造物の基礎として用いてもよ
い。
【００１４】可動体９は、鋼等の材料から形成されて、
凸球面８及び凸球面４１を有した可動体本体４２と、可
動体本体４２の凸球面４１に接着剤等により一体に形成
されて、露出表面４３が凸球面７を構成する滑り材４４
とを具備している。滑り材４４は、低摩擦層２５と同等
の材料から同等の方法により形成されている。
凸球面８及び凸球面４１を有した可動体本体４２と、可
動体本体４２の凸球面４１に接着剤等により一体に形成
されて、露出表面４３が凸球面７を構成する滑り材４４
とを具備している。滑り材４４は、低摩擦層２５と同等
の材料から同等の方法により形成されている。
【００１５】以上のように構成された球面滑り支承装置
１は、本例では、支持する上部構造物５１側に凹球面部
材４が配されて例えば当該上部構造物５１にボルト等に
より固定され、対向部材６が地盤側に配されて、地盤側
の基礎３３にアンカーボルト等により固定され使用され
る。そして、地震等により地盤側の基礎３３に水平方向
の振動が生じると、凹球面部材４の凹球面３と可動体９
の凸球面７との間に滑り変位が生じると共に、可動体９
の凸球面８と対向部材６の凹球面５との間に滑り変位が
生じ、これによって地盤側の基礎３３の水平方向の振動
の上部構造物５１への伝達が阻止され、上部構造物５１
を地震振動から保護する。
１は、本例では、支持する上部構造物５１側に凹球面部
材４が配されて例えば当該上部構造物５１にボルト等に
より固定され、対向部材６が地盤側に配されて、地盤側
の基礎３３にアンカーボルト等により固定され使用され
る。そして、地震等により地盤側の基礎３３に水平方向
の振動が生じると、凹球面部材４の凹球面３と可動体９
の凸球面７との間に滑り変位が生じると共に、可動体９
の凸球面８と対向部材６の凹球面５との間に滑り変位が
生じ、これによって地盤側の基礎３３の水平方向の振動
の上部構造物５１への伝達が阻止され、上部構造物５１
を地震振動から保護する。
【００１６】しかも、球面滑り支承装置１では、凹球面
部材４の凹球面３が低摩擦層２５により構成されている
ため、凹球面部材４の凹球面３と可動体９の凸球面７と
の間の滑り変位がほとんど抵抗なしに行われるために、
中規模の地震振動は勿論のこと、比較的加速度の小さい
小規模の地震振動においても、基礎３３の水平方向の振
動の上部構造物５１への伝達を阻止することができ、上
部構造物５１を地震振動から効果的に保護することがで
きる。
部材４の凹球面３が低摩擦層２５により構成されている
ため、凹球面部材４の凹球面３と可動体９の凸球面７と
の間の滑り変位がほとんど抵抗なしに行われるために、
中規模の地震振動は勿論のこと、比較的加速度の小さい
小規模の地震振動においても、基礎３３の水平方向の振
動の上部構造物５１への伝達を阻止することができ、上
部構造物５１を地震振動から効果的に保護することがで
きる。
【００１７】また、低摩擦層２５をポリテトラフルオロ
エチレン樹脂等の腐食の虞のない樹脂で形成することに
より、長期に亘って初期の免震効果を発揮することがで
きる。
エチレン樹脂等の腐食の虞のない樹脂で形成することに
より、長期に亘って初期の免震効果を発揮することがで
きる。
【００１８】なお、一部伝達される上部構造物５１の水
平振動を速かに減衰させるために、凹球面部材４と対向
部材６との間に粘弾性体等のダンパーを設けてもよく、
また、対向部材６の凹球面５と可動体９の凸球面８との
間に、低摩擦層２５又は滑り材４４と同等の層又は滑り
材を介在させてもよい。
平振動を速かに減衰させるために、凹球面部材４と対向
部材６との間に粘弾性体等のダンパーを設けてもよく、
また、対向部材６の凹球面５と可動体９の凸球面８との
間に、低摩擦層２５又は滑り材４４と同等の層又は滑り
材を介在させてもよい。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、凹球面部
材と可動体との間の当接面における摩擦抵抗の低減を図
り得て、当接面での容易な滑り変位を確保し得て、大、
中規模の地震に対しては勿論のこと、更に小規模の地震
等による振動に対しても構造物の確実な保護を達成し得
る。
材と可動体との間の当接面における摩擦抵抗の低減を図
り得て、当接面での容易な滑り変位を確保し得て、大、
中規模の地震に対しては勿論のこと、更に小規模の地震
等による振動に対しても構造物の確実な保護を達成し得
る。
【図１】本発明の好ましい一実施例の断面図である。
【図２】図１に示す例のＩＩ−ＩＩ線断面図である。
【図３】図１に示す例の一部拡大説明図である。
１ 球面滑り支承装置 ３ 凹球面 ４ 凹球面部材 ５ 凹球面 ６ 対向部材 ７、８ 凸球面 ９ 可動体 ２５ 低摩擦層
Claims (5)
- 【請求項１】 一方の面に、所定の曲率半径を有した凹
球面が形成された凹球面部材と、この凹球面部材の一方
の面に対面して、当該凹球面部材に相対移動自在に対向
して配されており、前記曲率半径よりも小さい曲率半径
の凹球面が形成された対向部材と、凹球面部材の凹球面
と同一の曲率半径を有する凸球面を有し、当該凸球面が
凹球面部材の凹球面に摺動自在に当接されている一方、
対向部材の凹球面と同一の曲率半径を有する他の凸球面
を有し、当該他の凸球面が対向部材の凹球面に摺動自在
に当接されている可動体とを具備しており、凹球面部材
は、凹球面部材本体と、凹球面部材本体の一方の面に一
体に形成されて、露出表面が凹球面を構成する低摩擦層
とを具備している球面滑り支承装置。 - 【請求項２】 低摩擦層は、ポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂からなる請求項１に記載の球面滑り支承装置。 - 【請求項３】 可動体は、可動体本体と、この可動体本
体に一体に被着されて、露出表面が凸球面を構成する滑
り材とを具備している請求項１又は２に記載の球面滑り
支承装置。 - 【請求項４】 凹球面部材は支持する上部構造物側に配
され、対向部材は下部構造物又は地盤側に配されて使用
されるための請求項１から３のいずれか一項に記載の球
面滑り支承装置。 - 【請求項５】 対向部材は支持する上部構造物側に配さ
れ、凹球面部材は下部構造物又は地盤側に配されて使用
されるための請求項１から３のいずれか一項に記載の球
面滑り支承装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8150293A JPH09310409A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 球面滑り支承装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8150293A JPH09310409A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 球面滑り支承装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310409A true JPH09310409A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15493834
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8150293A Pending JPH09310409A (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 球面滑り支承装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09310409A (ja) |
Cited By (9)
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