JP2001032568A - 免震装置用の耐火装置 - Google Patents

免震装置用の耐火装置

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JP2001032568A
JP2001032568A JP11208570A JP20857099A JP2001032568A JP 2001032568 A JP2001032568 A JP 2001032568A JP 11208570 A JP11208570 A JP 11208570A JP 20857099 A JP20857099 A JP 20857099A JP 2001032568 A JP2001032568 A JP 2001032568A
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shoe
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fire
isolation mechanism
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Osamu Hasegawa
治 長谷川
Shigeo Fujio
重雄 藤生
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 免震機構の免震機能を低下させることなし
に、しかも、免震機構が高温、火炎等に晒されないよう
にすることができる免震装置のための耐火装置を提供す
ること。 【解決手段】 耐火装置1は、免震機構5の周囲を囲繞
して下沓3側に取り付けられた下耐火壁41と、免震機
構5の周囲を囲繞して上沓4側に取り付けられた上耐火
壁42と、免震機構5の周囲を囲繞して、且つ上耐火壁
42の下端面44に取り付けられていると共に、下耐火
壁41の上端面43に下面46で水平方向Hに摺動自在
に接触して、当該上端面43と下端面44との間に介在
された垂直方向Vに伸縮自在な耐火目地45とを具備し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物等の構造物を
地震の被害から防止するために構造物と基礎等の基体と
の間に配置される免震装置を火災等においても高温、火
炎等に晒されないようにするための耐火装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】免震装置は、構造物を
支持するように構造物と基体との間に配置されるのであ
るが、それの構成部材が火災での高温により溶壊、焼失
したりして支持機能がなくなると、その火災がぼや程度
であって火災自体は無事鎮火されても、構造物の倒壊と
いう極めて重大な事故となる虞がある。したがって、免
震装置には、火災によって構造物に対する支持機能が失
われないようにすることが要求され、このために、免震
装置を取り囲んで耐火壁等を設置して、火災等において
も免震装置が高温、火炎等に晒されないようにすること
が好ましい。
【0003】ところで、下沓と、この下沓上に水平方向
及び垂直方向に可動に配された上沓と、地震による下沓
の水平方向の振動に基づく上沓の水平方向の振動を、当
該上沓に上下動を伴わせて免震するように、上下沓の間
に介在された免震機構とを具備した免震装置に対して、
耐火壁を、免震機構を取り囲むようにして、一方では下
沓側に、他方では上沓側に夫々固定して設け、この耐火
壁により火災において免震機構が高温、火炎等に晒され
ないようにすると、火災に際しての免震機構の溶壊、焼
失に起因する構造物の倒壊という事態を回避し得るので
あるが、耐火壁により下沓に対する上沓の可動性が阻害
される結果となり、逆に、免震機構の免震機能を十分に
発揮できなくなる虞がある。
【0004】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、免震機構の免震機
能を低下させることなしに、しかも、免震機構が高温、
火炎等に晒されないようにすることができる免震装置の
ための耐火装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の耐
火装置は、下沓と、この下沓上に水平方向及び垂直方向
に可動に配された上沓と、地震による下沓の水平方向の
振動に基づく上沓の水平方向の振動を、当該上沓に上下
動を伴わせて免震するように、上下沓の間に介在された
免震機構とを具備した免震装置のための耐火装置であっ
て、免震機構の周囲を囲繞して下沓側に固定して取り付
けられた下耐火壁と、免震機構の周囲を囲繞して上沓側
に固定して取り付けられた上耐火壁と、免震機構の周囲
を囲繞して、且つ下耐火壁の上端面と上耐火壁の下端面
とのうちのいずれか一方に取り付けられていると共に、
下耐火壁の上端面と上耐火壁の下端面とのうちのいずれ
か他方に水平方向に摺動自在に接触して、当該上端面と
下端面との間に介在された垂直方向に伸縮自在な耐火目
地とを具備している。
【0006】第一の態様の耐火装置によれば、免震機構
の周囲を囲繞する上下耐火壁を具備する上に、免震機構
の周囲を囲繞して、且つ下耐火壁の上端面と上耐火壁の
下端面とのうちのいずれか他方に水平方向に摺動自在に
接触して、当該上端面と下端面との間に介在された垂直
方向に伸縮自在な耐火目地を具備するために、免震機構
をこれら上下耐火壁及び耐火目地によって外部と隔離で
きて、上下耐火壁及び耐火目地で囲まれた空間を断熱で
きると共に、当該空間内への火炎の回り込みを好ましく
防止でき、而して、免震機構を火災において高温、火炎
等に晒されないようにすることができて、免震機構が過
度に加熱されることがなく、しかも、下沓に対する上沓
の相対的な水平方向及び垂直方向の可動性を維持でき
て、而して、免震機構の免震機能を低下させることがな
い。
【0007】耐火目地は、本発明の第二の態様の耐火装
置のように、上沓の下沓からの離反で、下耐火壁の上端
面と上耐火壁の下端面とのうちのいずれか他方との間に
垂直方向の隙間が生じないように、垂直方向に伸びるよ
うな弾性体からなっているとよい。
【0008】第二の態様の耐火装置によれば、耐火目地
が垂直方向に伸びるような弾性体からなるために、火災
における免震機構の熱膨張で上沓の下沓からの離反が生
じても、下耐火壁の上端面と上耐火壁の下端面とのうち
のいずれか他方と耐火目地との間に垂直方向の隙間が生
じないようにされる結果、上下耐火壁及び耐火目地で囲
まれた空間を更に確実に断熱できると共に、当該空間内
への火炎の回り込みを更に好ましく防止できる。
【0009】耐火目地としては、無機耐火材からなるこ
とが好ましく、特に本発明の第三の態様の耐火装置のよ
うに、セラミックファイバ又はグラスファイバを主成分
とした耐火材を含んでいることが好ましく、また、上下
耐火壁としては、耐火目地と同様に無機耐火材からなる
ことが好ましく、特に本発明の第四の態様の耐火装置の
ように、セラミックファイバ又はグラスファイバを含む
耐火ボードからなることが好ましい。
【0010】免震機構は、本発明の第五の態様の耐火装
置のように、下沓に固定された下に凸の凹面と、上沓に
固定された上に凸の凹面と、両凹面に夫々移動自在に接
触して両凹面間に介在された介在子とを具備していても
よく、この場合、介在子は、本発明の第六の態様の耐火
装置のように、下面では下に凸の凹面に、上面では上に
凸の凹面に夫々滑り移動自在に接触している滑り体から
なり、両凹面又は滑り体の上下面は、滑り材からなる滑
り層の露出面からなっていてもよく、ここで、滑り層を
形成する滑り材は、本発明の第七の態様の耐火装置のよ
うに、ポリテトラフルオロエチレン樹脂を含んでいても
よく、滑り材からなる滑り層を具備する場合には、耐火
目地は、本発明の第八の態様の耐火装置のように、滑り
層の軟化又は消失においても、上に凸の凹面と滑り体の
上面との間に隙間が生じないように、垂直方向に縮むよ
うな弾性体からなっていることが好ましく、また、介在
子としては、滑り体に代えて、本発明の第九の態様の耐
火装置のように、両凹面に転がり移動自在に接触してい
る転がり体からなっていてもよい。
【0011】本発明に係る免震装置は、事務所ビル、集
合住宅、戸建住宅又は美術品展示ケース等の構造物と、
地盤、基礎又は基台等の基体との間に介在されて、基体
上に構造物を免震支持するために用いられる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明を、その実施の形態の
好ましい例を示す図を参照して詳細に説明する。なお、
本発明はこれら実施の形態に何等限定されないのであ
る。
【0013】図1から図3において、耐火装置1が用い
られる本例の免震装置2は、下沓3と、下沓3上に水平
方向H及び垂直方向Vに可動に配された上沓4と、地震
による下沓3の水平方向Hの振動に基づく上沓4の水平
方向Hの振動を、当該上沓4に上下動(垂直方向動)を
伴わせて免震するように、上下沓3及び4の間に介在さ
れた免震機構5とを具備している。
【0014】下沓3は、基体としての直方体状の基台1
1の上面12にボルト等により固定された矩形状の下ア
ンカープレート13と、下アンカープレート13の上面
14に同じくボルト等により固定された矩形状の下基板
15と、下基板15の上面16に同じくボルト等により
固定された円板状の下側滑り受板17とを具備してい
る。
【0015】上沓4は、構造体としての展示ケース21
の下面22にボルト等により固定された矩形状の上アン
カープレート23と、上アンカープレート23の下面2
4に同じくボルト等により固定された矩形状の上基板2
5と、上基板25の下面26に同じくボルト等により固
定された円板状の上側滑り受板27とを具備している。
【0016】下沓3としては、下アンカープレート13
及び下基板15のいずれかを省いて構成してもよく、更
には、下アンカープレート13及び下基板15の両方を
省いて、下側滑り受板17を直接に基台11の上面12
にボルト等により固定して構成してもよく、いずれにし
ても、下側滑り受板17を基台11に固定して下沓3を
構成すればよく、また、上沓4も同様であって、上沓4
としては、上アンカープレート23及び上基板25のい
ずれかを省いて構成してもよく、更には、上アンカープ
レート23及び上基板25の両方を省いて、上側滑り受
板27を直接に展示ケース21の下面22にボルト等に
より固定してもよく、いずれにしても、上側滑り受板2
7を展示ケース21に固定して上沓4を構成すればよ
い。
【0017】免震機構5は、下側滑り受板17の上面3
1に形成された下に凸の凹面32と、上側滑り受板27
の下面33に形成された上に凸の凹面34と、下に凸の
凸面である下面35では凹面32に、上に凸の凸面であ
る上面36では凹面34に夫々滑り移動自在に接触し
て、両凹面32及び34間に介在された介在子としての
円盤状の滑り体37とを具備しており、凹面32は、下
側滑り受板17の上面31に形成された凹面に、ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂等の滑り材を塗布して形成さ
れた滑り層の露出面からなり、凹面34も、同じく上側
滑り受板27の下面33に形成された凹面に、ポリテト
ラフルオロエチレン樹脂等の滑り材を塗布して形成され
た滑り層の露出面からなり、こうして、凹面32は、下
沓3に固定して形成され、凹面34は、上沓4に固定し
て形成されている。滑り体37において、下面35及び
上面36の夫々は、凹面32及び34の夫々と面接触す
るように、当該凹面32及び34の夫々と相補的な形状
を有しており、而して、本例の下面35、上面36、凹
面32及び34は、互いに同一の曲率半径を有して、球
面の一部からなっている。
【0018】なお、下側滑り受板17及び上側滑り受板
27の上面31及び下面33の夫々の凹面に滑り層を形
成する代わりに又はこの形成と共に、滑り体37の下面
35及び上面36に、ポリテトラフルオロエチレン樹脂
及び充填材等を含む滑り材を塗布して滑り層を形成し
て、この滑り層の露出面を凹面32及び34の夫々に滑
り移動自在に接触させてもよい。
【0019】耐火装置1は、免震機構5の周囲を囲繞し
て下沓3側に取り付けられた下耐火壁41と、免震機構
5の周囲を囲繞して上沓4側に取り付けられた上耐火壁
42と、免震機構5の周囲を囲繞して、且つ下耐火壁4
1の上端面43と上耐火壁42の下端面44とのうちの
いずれか一方、本例では下端面44に取り付けられてい
ると共に、下耐火壁41の上端面43と上耐火壁42の
下端面44とのうちのいずれか他方、本例では上端面4
3に下面46で水平方向Hに摺動自在に接触して、当該
上端面43と下端面44との間に介在された垂直方向V
に伸縮自在な耐火目地45とを具備している。
【0020】下耐火壁41は、互いに分離可能な本例で
は4枚の耐火ボード51〜54からなり、耐火ボード5
1〜54の夫々は、ボルト等により下アンカープレート
13の各端面に取り外し自在に固定されて、下沓3側に
取り付けられており、上耐火壁42もまた、下耐火壁4
1と同様に、互いに分離可能な本例では4枚の耐火ボー
ド55〜58からなり、耐火ボード55〜58の夫々
は、ボルト等により上アンカープレート23の各端面に
取り外し自在に固定されて、上沓4側に取り付けられて
いる。耐火ボード51〜54及び55〜58の夫々は、
セラミックファイバ又はグラスファイバ等の耐火材から
形成されている。
【0021】下耐火壁41は、下アンカープレート13
に固定される代わりに、基台11、下基板15及び下側
滑り受板17のいずれかに取り外し自在に固定されても
よく、上耐火壁42も、同様に、上アンカープレート2
3に固定される代わりに、基台21、上基板25及び上
側滑り受板27のいずれかに取り外し自在に固定されて
もよい。
【0022】耐火目地45は、上耐火壁42と同様に4
本の目地棒61〜64からなり、目地棒61〜64の夫
々は、対応の耐火ボード55〜58の夫々の下面に、当
該下面に形成された凹溝65に目地棒61〜64の夫々
の上面に一体的に形成された突起68が嵌合されて、取
付けられている。目地棒61〜64の夫々は、上沓4の
下沓3からの垂直方向Hの離反で、上端面43との間に
垂直方向の隙間が生じないように、また、加熱による凹
面32及び34の滑り層の軟化又は消失においても、凹
面34と滑り体37の上面36との間に隙間が生じない
ように、垂直方向Hに伸縮するようなセラミックファイ
バ又はグラスファイバを主成分とした耐火材を含む弾性
体からなっている。
【0023】以上の例では下耐火壁41、上耐火壁42
及び耐火目地45を、施工、保守の容易化のために、互
いに分割可能な耐火ボード51〜54、耐火ボード55
〜58及び目地棒61〜64から構成したが、これに代
えて、必要に応じていずれかを一体成形物で構成しても
よい。
【0024】基台11が建物の床に設置された免震装置
2は、地震が生じない際には図1に示すように、上沓4
が下沓3に対して水平方向H及び垂直方向Vに移動する
ことなしに、展示ケース21を支持している。建物の床
が地震により水平方向Hに振動すると、免震機構5を介
して上沓4が、図3に示すように、下沓2に対して水平
方向H及び垂直方向Vに相対的に移動して、地震の水平
方向Hの振動による展示ケース21の振動を免震する。
そして、免震装置2のこの免震動作で、耐火装置1は、
下耐火壁41の上端面43に対して耐火目地45の下端
面46が水平方向Hに滑ると共に耐火目地45が垂直方
向Vに伸縮して、上沓4の下沓3に対する水平方向H及
び垂直方向Vの移動を許容する。
【0025】火災に際しては、耐火装置1は、下耐火壁
41、上耐火壁42及び耐火目地45が免震機構5を取
り囲んで、免震機構5の周りに断熱された空間70を形
成しているために、免震機構5の加熱を抑制できると共
に、免震機構5が火炎に晒されることを阻止し、免震機
構5を含む免震装置2の溶壊、焼失を好ましく防止す
る。
【0026】すなわち、耐火装置1によれば、免震機構
5の周囲を囲繞する上下耐火壁42及び41を具備する
上に、免震機構5の周囲を囲繞して、且つ下耐火壁41
の上端面43に水平方向Hに摺動自在に接触して、当該
上端面43と下端面44との間に介在された垂直方向V
に伸縮自在な耐火目地45を具備するために、免震機構
5をこれら上下耐火壁42及び41並びに耐火目地45
によって外部と隔離できて、上下耐火壁42及び41並
びに耐火目地45で囲まれた空間70を断熱できると共
に、当該空間70内への火炎の回り込みを好ましく防止
でき、而して、免震機構5を火災において高温、火炎等
に晒されないようにすることができて、免震機構5が過
度に加熱されることがなく、しかも、下沓3に対する上
沓4の相対的な水平方向H及び垂直方向Vの可動性を維
持できて、而して、免震機構5の免震機能を低下させる
ことがない。
【0027】更に、耐火目地45が垂直方向Vに伸びる
ような弾性体からなるために、火災における免震機構5
の熱膨張で上沓4の下沓3からの離反が生じても、下耐
火壁41の上端面43と耐火目地45の下端面46との
間に垂直方向Vの隙間が生じないようにされる結果、上
下耐火壁42及び41並びに耐火目地45で囲まれた空
間70を更に確実に断熱できると共に、当該空間70内
への火炎の回り込みを更に好ましく防止できる。
【0028】上記では、介在子として滑り体37を具備
して免震装置2を構成したが、これに代えて、図4及び
図5に示すように、介在子として円柱状の転がり体71
〜74を具備して免震装置75を構成してもよい。本免
震装置75は、上記の下沓3及び上沓4と、下沓3に対
しては上沓となり、上沓4に対しては下沓となる中間滑
り受板76と、地震による下沓3の水平方向Hの一の方
向H1の振動に基づく中間滑り受板76の方向H1の振
動を、当該中間滑り受板76に上下動を伴わせて免震す
るように、下沓3及び中間滑り受板76の間に介在され
た免震機構77と、地震による中間滑り受板76の水平
方向Hの一の方向H1に直交する他の一の方向H2の振
動に基づく上沓4の方向H2の振動を、当該上沓4に上
下動を伴わせて免震するように、中間滑り受板76及び
上沓4の間に介在された免震機構78とを具備してい
る。
【0029】免震機構77は、下側滑り受板17の上面
31にH1方向に並んで形成された下に凸の二つの凹面
81及び82と、中間滑り受板76の下面83にH1方
向に並んで形成された上に凸の二つの凹面84及び85
と、凹面81と凹面84とに及び凹面82と凹面85と
の夫々に転がり移動自在に接触して、凹面81と凹面8
4との間及び凹面82と凹面85との間に介在された介
在子としての前記の転がり体71及び72とを具備して
おり、免震機構78は、中間滑り受板76の上面86に
H2方向に並んで形成された下に凸の二つの凹面87及
び88と、上側滑り受板27の下面33にH2方向に並
んで形成された上に凸の二つの凹面89及び90と、凹
面87と凹面89とに及び凹面88と凹面90との夫々
に転がり移動自在に接触して、凹面87と凹面89との
間及び凹面88と凹面90との間に介在された介在子と
しての前記の転がり体73及び74とを具備している。
本例における凹面81、82、84、85、87、8
8、89及び90は、互いに同一の曲率半径を有して、
円筒面の一部からなっている。
【0030】図4及び図5に示す免震装置75のための
耐火装置1も、前記と同様に、免震装置75が火炎に晒
されることを阻止し、免震機構77及び78を含む免震
装置75の溶壊、焼失を好ましく防止する。
【0031】また、図1及び図2では、円板状の上側滑
り受板27及び円盤状の滑り体37を具備して免震装置
2を構成したが、これに代えて、図6に示すように、円
柱状の上側滑り受部材93及び介在子としての二つの半
球状体を一体にした滑り体94を具備して免震装置95
を構成してもよい。上側滑り受部材93は、その上面9
6で上基板25の下面26の中央部に溶接等により固着
されており、その下面97には、凹面32の曲率半径よ
りも十分に小さい曲率半径をもった上に凸の球面の一部
からなる凹面98が形成されており、滑り体94は、凹
面32の曲率半径と同一の曲率半径をもった下に凸の凸
面であって、球面の一部からなる下面99と、下面99
の曲率半径よりも十分に小さく、凹面98の曲率半径と
同一の曲率半径をもった上に凸の凸面であって、球面の
一部からなる上面100とを有しており、下面99では
凹面32に、上面100では凹面98に夫々滑り移動自
在に接触している。このような免震装置95に対して
も、耐火装置1は、前記と同様に、免震装置95が火炎
に晒されることを阻止でき、免震装置95の溶壊、焼失
を好ましく防止できる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、免震機構の免震機能を
低下させることなしに、しかも、免震機構が高温、火炎
等に晒されないようにすることができる免震装置のため
の耐火装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態の好ましい例の断
面説明図である。
【図2】図1に示す例のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す例の動作説明図であって、III−
III線矢視図である。
【図4】本発明の好ましい実施の形態の好ましい他の例
の断面説明図である。
【図5】図4に示す例のV−V線矢視図である。
【図6】本発明の好ましい実施の形態の好ましい更に他
の例の断面説明図である。
【符号の説明】
1 耐火装置 2 免震装置 3 下沓 4 上沓 5 免震機構 41 下耐火壁 42 上耐火壁 45 耐火目地
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/04 F16F 15/04 A Fターム(参考) 2E001 DD01 DE01 DG02 FA21 GA01 GA06 HD11 HF12 JA22 JA28 KA03 LA01 LA03 LA07 LA18 3J048 AA04 BE12 BE15 BG02 BG10 DA03 EA38

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下沓と、この下沓上に水平方向及び垂直
    方向に可動に配された上沓と、地震による下沓の水平方
    向の振動に基づく上沓の水平方向の振動を、当該上沓に
    上下動を伴わせて免震するように、上下沓の間に介在さ
    れた免震機構とを具備した免震装置のための耐火装置で
    あって、免震機構の周囲を囲繞して下沓側に固定して取
    り付けられた下耐火壁と、免震機構の周囲を囲繞して上
    沓側に固定して取り付けられた上耐火壁と、免震機構の
    周囲を囲繞して、且つ下耐火壁の上端面と上耐火壁の下
    端面とのうちのいずれか一方に取り付けられていると共
    に、下耐火壁の上端面と上耐火壁の下端面とのうちのい
    ずれか他方に水平方向に摺動自在に接触して、当該上端
    面と下端面との間に介在された垂直方向に伸縮自在な耐
    火目地とを具備した耐火装置。
  2. 【請求項2】 耐火目地は、上沓の下沓からの離反で、
    下耐火壁の上端面と上耐火壁の下端面とのうちのいずれ
    か他方との間に垂直方向の隙間が生じないように、垂直
    方向に伸びるような弾性体からなっている請求項1に記
    載の耐火装置。
  3. 【請求項3】 耐火目地は、セラミックファイバ又はグ
    ラスファイバを主成分とした耐火材を含んでいる請求項
    1又は2に記載の耐火装置。
  4. 【請求項4】 上下耐火壁は、セラミックファイバ又は
    グラスファイバを含む耐火ボードからなる請求項1から
    3のいずれか一項に記載の耐火装置。
  5. 【請求項5】 免震機構は、下沓に固定された下に凸の
    凹面と、上沓に固定された上に凸の凹面と、両凹面に夫
    々移動自在に接触して両凹面間に介在された介在子とを
    具備している請求項1から4のいずれか一項に記載の耐
    火装置。
  6. 【請求項6】 介在子は、下面では下に凸の凹面に、上
    面では上に凸の凹面に夫々滑り移動自在に接触している
    滑り体からなり、両凹面又は滑り体の上下面は、滑り材
    からなる滑り層の露出面からなる請求項5に記載の耐火
    装置。
  7. 【請求項7】 滑り層を形成する滑り材は、ポリテトラ
    フルオロエチレン樹脂を含んでいる請求項6に記載の耐
    火装置。
  8. 【請求項8】 耐火目地は、滑り層の軟化又は消失にお
    いても、上に凸の凹面と滑り体の上面との間に隙間が生
    じないように、垂直方向に縮むような弾性体からなって
    いる請求項6又は7に記載の耐火装置。
  9. 【請求項9】 介在子は、両凹面に転がり移動自在に接
    触している転がり体からなる請求項5に記載の耐火装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか一項に記載
    の耐火装置を具備した免震装置。
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