JPH071369Y2 - 免震装置の耐火被覆構造 - Google Patents

免震装置の耐火被覆構造

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JPH071369Y2
JPH071369Y2 JP1989042617U JP4261789U JPH071369Y2 JP H071369 Y2 JPH071369 Y2 JP H071369Y2 JP 1989042617 U JP1989042617 U JP 1989042617U JP 4261789 U JP4261789 U JP 4261789U JP H071369 Y2 JPH071369 Y2 JP H071369Y2
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rubber
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恵司 井上
稔 苅部
厚彦 八坂
正行 阪口
幸男 長
慎吾 大黒
博臣 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は積層ゴムの免震装置に耐火性能を付与した、
免震装置の耐火被覆構造に関するものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
積層ゴム支承等の免震装置は従来、一般に構造物下と基
礎との間に設置されるため特別な耐火被覆は不要である
が、今後通常の建築物の他に駐車場等各種構造物へ適用
範囲を拡張し、これらの構造物を免震構造化する。また
構造物の高層化に対応するには任意の箇所に設置可能と
するため免震装置に耐火性能を付与することが不可欠と
なる。
この考案はこの点に着目してなされたもので、耐火性能
を有する免震装置を新たに提案しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、鋼板とゴムとを交互に積み重ねてなる積層ゴ
ムの免震装置の周囲に、これを周回してその下端から上
端まで全高に亘り、耐火材を免震装置の周面から切り離
された状態に配置してなり、 第1請求項では耐火材はロープ材で免震装置の回りに全
高に亘って連続的に巻き付ける共に、水平方向に複数重
に巻き付けられており、耐火材の外周の上下位置に上部
構造体と下部構造体にアンカーボルトに固定した別の耐
火材に前記耐火材のはらみ出しを拘束させてあることを
特徴とする。
第2請求項では耐火材は可撓性で、免震装置の高さに相
当する長さを有する複数の帯状体からなり、各帯状体は
上部構造体下面から上部構造体に固定した取付金物にピ
ンで支持し、回転自在に懸架され、免震装置を被覆して
いることを特徴とする。
第3請求項では耐火材は所要の成を有するリング状の上
下の耐火材からなり、それぞれの耐火材の成の和は免震
装置の高さに等しく、免震装置が固定される上部構造体
又は下部構造体に固定され、平常時は両耐火材の端面が
接触して免震装置を被覆していることを特徴とする。
第4請求項では耐火材はリング状をし、免震装置の回り
に連続的に、積層状に積み重ねられ、耐火材の孔へ貫通
され、かつ上下構造体に端部を固定した伸縮自在な連結
部材により互いに連結され拘束されて免震装置を被覆し
ていることを特徴とする。
〔実施例〕
以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて説明する。
この考案は第1図以下に示すように積層ゴムの免震装置
1の周囲にその全高に亘り、周回して耐火材2を配置
し、これを被覆したものである。
耐火材2は免震装置1の周面から切り離された状態に配
置され、免震装置1の機能時にもその水平変形に追従自
在とされる。
第1図の実施例はロープ状の耐火材2を使用した場合
で、免震装置1の回りに連続的に、且つIIに示すような
免震装置1の変形時にも耐火性能が低下しないよう、水
平方向に複数重に巻き付けられる。
図示した実施例では耐火材2外周の上下位置に別の耐火
材2′を設置し、巻き付けられた耐火材2のはらみ出し
を拘束している。耐火材2′は免震装置1が固定される
上部構造体B1と下部構造体B2にアンカーボルト5により
固定される。
免震装置1を被覆する耐火材2は主としてセラミックフ
ァイバー等で製作され、耐火材2′には石綿珪酸カルシ
ウム板、石綿ロックウール板、石膏成形板等が使用され
る。
第2図の実施例は免震装置1の高さ相当の長さを有する
帯状の耐火材2を使用した場合で、免震装置1が固定さ
れる上部構造体B1の下面から鉛直に懸架して免震装置1
を被覆した場合である。
この耐火材2は免震装置1の変形時、上部構造体B1に対
する相対移動側の下部構造体B2が衝突しても衝撃を受け
ないよう、可撓性の材料で製作され、また同様の理由か
らIIIに示すように免震装置1の上部フランジの外周に
配置され、上部構造体B1にアンカーボルト5で固定され
る取付金物6にピン支持されて上部構造体B1から回転自
在に懸架される。
第3図の実施例は所要の成を有する2個のリング状の耐
火材2、2を用いて免震装置1を被覆した場合である。
耐火材2、2は成の和が免震装置1の高さにほぼ等し
く、免震装置1の周面から距離をおいて上下部構造体
B1、B2の同一平面上に取付金物6を介してアンカーボル
ト5により固定され、Iに示すように平常時には各耐火
材2、2の端面が接触している。
この耐火材2、2の端面には図示するように免震装置1
の作動による摩耗を防止するためセラミックファイバー
等耐火性の耐摩擦材3が接着される。
第4図の実施例は多数のリング状の耐火材2を免震装置
1の周面から距離をおいて連続的に、積層状に積み重ね
て免震装置1を被覆した場合である。
全耐火材2はIIに示すような免震装置1の変形時に連動
して追従し、無秩序な動きを防止するため伸縮自在の連
結部材4によって互いに連結され、拘束される。
耐火材2の連結部材4挿通位置には孔2aが明けられてお
り、連結部材4はこの耐火材2の孔2aを貫通し、上下部
構造体B1、B2に取付金物6、6を固定するアンカーボル
ト5、5間に架設される。
以上の第2図乃至第4図の実施例の耐火材2は第1図の
実施例における耐火材2′と同様に石綿珪酸カルシウム
板、石綿ロックウール板、石膏成形板等で製作される。
〔考案の効果〕
この考案は以上の通りであり、耐火材は上、下部構造体
又は上部構造体に確実に保持され、免震装置回りを周回
し、全高に亘って免震装置を被覆したものであるため耐
火性能が付与され、比較的任意の箇所へ設置することが
でき、適用範囲が拡張されることになる。
第1請求項の考案では耐火材は別の耐火材により上、下
部構造体への固定は確実であり、水平方向に複数重に巻
き付けられているから、免震装置の移動時にも耐火性能
が低下することがない。
第2請求項記載の考案では、複数の可撓性材料からなる
耐火材は上部構造体に取付金物により確実に固定するこ
とができ、耐火材はそれぞれ回転自在に懸架されている
から複数の耐火材も免震装置の移動に速やかに順応して
作動できる。
第3請求項記載の考案では、上、下のそれぞれの耐火材
は上、下端で構造材に確実に固定でき、平常時火災に際
しても単一の耐火材でもリング状の端面が接触して充分
耐火性能を発揮することができる。
第4請求項記載の考案では、積層状に積み重ねたリング
状の耐火材は伸縮自在な連結部材により確実に上、下部
構造体により取付けることができ、全体として連結部材
に拘束されながらも免震装置の移動に対応して容易に変
形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の実施例を示したもので、い
ずれもIは平常時、IIは変形時の立面図であり、第2図
乃至第4図の各IIIは各図IIの一部拡大図ある。 1……免震装置、2、2′……耐火材、2a……孔、3…
…耐摩擦材、4……連結部材、5……アンカーボルト、
6……取付金物、B1……上部構造体、B2……下部構造
体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 八坂 厚彦 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)考案者 阪口 正行 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)考案者 長 幸男 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)考案者 大黒 慎吾 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)考案者 佐藤 博臣 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−263335(JP,A) 特開 平1−154926(JP,A)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板とゴムとを交互に積み重ねてなる積層
    ゴムの免震装置の周囲に、これを周回してその下端から
    上端まで全高に亘り、耐火材を免震装置の周面から切り
    離された状態に配置してなり、 前記耐火材はロープ状で免震装置の回りに全高に亘って
    連続的に巻き付ける共に、水平方向に複数重に巻き付け
    られており、 耐火材の外周の上下位置に上部構造体と下部構造体にア
    ンカーボルトに固定した別の耐火材に前記耐火材のはら
    み出しを拘束させてあることを特徴とする免震装置の耐
    火被覆構造。
  2. 【請求項2】鋼板とゴムとを交互に積み重ねてなる積層
    ゴムの免震装置の周囲に、これを周回してその下端から
    上端まで全高に亘り、耐火材を免震装置の周面から切り
    離された状態に配置してなり、 前記耐火材は可撓性で、免震装置の高さに相当する長さ
    を有する複数の帯状体からなり、 各帯状体は上部構造体下面から上部構造体に固定した取
    付金物にピンで支持し、回転自在に縣架され、免震装置
    を被覆していることを特徴とする免震装置の耐火被覆構
    造。
  3. 【請求項3】鋼板とゴムとを交互に積み重ねてなる積層
    ゴムの免震装置の周囲に、これを周回してその下端から
    上端まで全高に亘り、耐火材を免震装置の周面から切り
    離された状態に配置してなり、 前記耐火材は所要の成を有するリング状の上下の耐火材
    からなり、それぞれの耐火材の成の和は免震装置の高さ
    に等しく、免震装置が固定される上部構造体又は下部構
    造体に固定され、平常時は両耐火材の端面が接触して免
    震装置を被覆していることを特徴とする免震装置の耐火
    被覆構造。
  4. 【請求項4】鋼板とゴムとを交互に積み重ねてなる積層
    ゴムの免震装置の周囲に、これを周回してその下端から
    上端まで全高に亘り、耐火材を免震装置の周面から切り
    離された状態に配置してなり、 前記耐火材はリング状をし、免震装置の回りに連続的
    に、積層状に積み重ねられ、 耐火材の孔へ、貫通され、かつ上下構造体に端部を固定
    した伸縮自在な連結部材により互いに連結され拘束され
    て免震装置を被覆していることを特徴とする免震装置の
    耐火被覆構造。
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