JPH1181740A - 免震装置のための耐火装置 - Google Patents
免震装置のための耐火装置Info
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- JPH1181740A JPH1181740A JP26100097A JP26100097A JPH1181740A JP H1181740 A JPH1181740 A JP H1181740A JP 26100097 A JP26100097 A JP 26100097A JP 26100097 A JP26100097 A JP 26100097A JP H1181740 A JPH1181740 A JP H1181740A
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Abstract
することができ、設置作業及び除去作業を容易に行うこ
とができる免震装置のための耐火装置及びこの耐火装置
により耐火構造とされた免震装置並びにこの免震装置に
よって支持された構造物を提供する。 【解決手段】 免震装置1の周囲に配して免震装置1を
耐火構造とするための耐火装置2は、免震装置1の上方
部周囲を、当該上方部との間で断熱空間3を形成するよ
うに取り囲むための上部耐火枠装置4と、免震装置1の
下方部周囲を、当該下方部との間で断熱空間5を形成す
るように取り囲むための下部耐火枠装置6と、上部耐火
枠装置4と下部耐火枠装置6との間に介在されて、免震
装置1の中間部周囲を、当該中間部との間で断熱空間7
を形成するように取り囲むための中間部耐火枠装置8と
を具備している。
Description
造物に伝達させず、地震等による構造物の振動エネルギ
を減衰させるように構造物を支持する免震装置を耐火構
造にするための耐火装置に関する。
上部取り付け用のフランジと下部取り付け用のフランジ
との間に介在された積層ゴム体を具備しており、基礎等
の下部構造物と建物等の上部構造物との間に配されて上
部構造物を免震支持する。
鋼板等からなる補強層とが交互に配されてなるため、火
災等でそれが加熱されると、ゴム層が焼失されたり変形
したりして、構造物をまともに支持し得なくなる虞があ
る。
等においてこの種の耐火免震装置が提案されており、こ
の提案に係る耐火免震装置は、アイソレータとこのアイ
ソレータの外周を取り囲む上下耐火壁とを具備し、上耐
火壁が構造物に、下耐火壁が基礎にそれぞれ固着されて
なるものであるが、かかる耐火免震装置では、アイソレ
ータの最大横変形寸法の2分の1以上アイソレータから
離間して上下耐火壁を設置しなければならないため、基
礎上に比較的大きな設置領域を必要とする。また、上下
耐火壁の互いに対向する耐火壁の厚みをアイソレータの
最大横変形寸法以上に設定する必要があり、これによっ
ても、基礎上に比較的大きな設置領域を必要とする上
に、上下耐火壁の重量が増し、基礎と構造物との間の狭
い空間でのその設置作業及びアイソレータの交換時のそ
の除去作業が極めて困難となる。
であって、その目的とするところは、占有領域を小さく
して免震装置の周りに配置することができ、設置作業及
び除去作業を容易に行うことができる免震装置のための
耐火装置及びこの耐火装置により耐火構造とされた免震
装置並びにこの免震装置によって支持された構造物を提
供することにある。
免震装置を耐火構造とするための本発明の耐火装置は、
免震装置の上方部周囲を取り囲むための上部耐火枠装置
と、免震装置の下方部周囲を取り囲むための下部耐火枠
装置と、上部耐火枠装置と下部耐火枠装置との間に介在
されて、免震装置の中間部周囲を取り囲むための中間部
耐火枠装置とを具備しており、中間部耐火枠装置は、免
震装置の上部取り付けフランジ及び下部取り付けフラン
ジ間の積層ゴム体の周面に接触するための内周面を有し
ており、中間部耐火枠装置の上端面及び下端面のそれぞ
れは、上部耐火枠装置の下端面及び下部耐火枠装置の上
端面のそれぞれに互いに水平方向に摺動自在に接触して
いる。
火枠装置及び中間部耐火枠装置の少なくとも一つの装置
は、少なくとも二分割可能となるように、複数の分割体
で構成されており、当該複数の分割体で構成された少な
くとも一つの装置は、これらの分割体を連結する連結手
段と、連結部の隙間を封止する封止手段とを具備してい
る。本発明の連結手段は、一の分割体の一方の端面に一
体的に形成された鈎部と、一の分割体の一方の端面に対
面する他の一の分割体の一方の端面に形成されており、
鈎部が嵌合された凹所とを具備しており、封止手段は、
一の分割体の内面に固着されており、連結部の隙間を越
えて、当該一の分割体に隣接する他の一の分割体の内周
面まで延びた封止板と、この封止板の端面に対面した端
面を有して、他の一の分割体の内周面に固着された固定
板と、封止板と固定板とのそれぞれの端面間に圧縮され
て配された弾性部材とを具備している。
と、この中空枠体の下端面に固着された弾性体と、この
弾性体の下面に固着された低摩擦部材とを具備してお
り、低摩擦部材の下面が、上部耐火枠装置の下端面とし
て、中間部耐火枠装置の上端面に水平方向に摺動自在に
接触している。また本発明では、下部耐火枠装置は、中
空枠体と、この中空枠体の上端面に固着された弾性体
と、弾性体の上面に固着された低摩擦部材とを具備して
おり、低摩擦部材の上面が、下部耐火枠装置の上端面と
して、中間部耐火枠装置の下端面に水平方向に摺動自在
に接触している。
面の中央部に積層ゴム体に向かって突出したフランジを
一体的に有した中空枠体を具備している。中間部耐火枠
装置が中空枠体を具備する本発明の耐火装置の場合、中
間部耐火枠装置は、中空枠体の上端面に固着された弾性
体と、この弾性体の上面に固着された低摩擦部材とを具
備しており、この低摩擦部材の上面が、中間部耐火枠装
置の上端面として、上部耐火枠装置の下端面に水平方向
に摺動自在に接触しており、またこれに代えて又はこれ
と共に、中間部耐火枠装置は、中空枠体の下端面に固着
された弾性体と、この弾性体の下面に固着された低摩擦
部材とを具備しており、この低摩擦部材の下面が、中間
部耐火枠装置の下端面として、下部耐火枠装置の上端面
に水平方向に摺動自在に接触している。
っても、円筒状であってもよく、これの端面形状に対応
して、各弾性体及び低摩擦部材は形成される。
部耐火枠装置のいずれもが、上記の弾性体及び低摩擦部
材を具備して構成されていてもよく、要は、免震装置の
免震機能を十分に発揮させることができるように、中間
部耐火枠装置に対して上部耐火枠装置及び下部耐火枠装
置が水平方向に容易に相対移動することができ、しか
も、上部構造物及び下部構造物との間並びに相互間に隙
間が生じないようにして、上部耐火枠装置、中間部耐火
枠装置及び下部耐火枠装置を高さ方向(垂直方向)に積
み重ねて上部構造物と下部構造物との間で免震装置を取
り囲んで配置することができるように、上記の弾性体及
び低摩擦部材が設けられていればよい。
ランジの内周面に固着された弾性体を具備しており、こ
の弾性体の内周面が積層ゴム体の周面に接触するための
内周面を構成している。フランジは、積層ゴム体の周り
で連続して形成されている必要はなく、飛び飛びに断続
的に形成されていてもよい。積層ゴム体が円柱状に形成
される場合には、フランジの先端の周面に固着された弾
性体は、円環状であるのが好ましい。
り耐火構造にされた免震装置が提供される。本免震装置
は、一つの例では、上部取り付け用のフランジと下部取
り付け用のフランジとの間に介在された積層ゴム体を具
備しており、積層ゴム体は、ゴム層と鋼板等等からなる
補強層とが交互に配されてなる。上部取り付け用のフラ
ンジと下部取り付け用のフランジとはそれぞれ、円盤状
であってよく、これに代えて、矩形状(四角)状であっ
てもよい。積層ゴム体は、通常、円柱状に形成されてな
るが、これに必ずしも限定されない。積層ゴム体の内部
には、振動減衰体としての鉛支柱が封入されてもよく、
鉛支柱は、一個でもよいが、複数個配されていてもよ
い。
震装置によって免震支持された構造物が提供される。本
構造物としては、一般の家屋、集合住宅(いわゆるマン
ション)、事務所用のビル、橋、高速道路等を一例とし
て挙げることができる。
示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。な
お、本発明はこれら実施例に何等限定されないのであ
る。
の周囲に配して免震装置1を耐火構造とするための耐火
装置2は、免震装置1の上方部周囲を、当該上方部との
間で断熱空間3を形成するように取り囲むための上部耐
火枠装置4と、免震装置1の下方部周囲を、当該下方部
との間で断熱空間5を形成するように取り囲むための下
部耐火枠装置6と、上部耐火枠装置4と下部耐火枠装置
6との間に介在されて、免震装置1の中間部周囲を、当
該中間部との間で断熱空間7を形成するように取り囲む
ための中間部耐火枠装置8とを具備している。
付け用のフランジ11及び12と、これら両フランジ1
1及びフランジ12の間に介在された円柱状の積層ゴム
体13とを具備しており、積層ゴム体13は、天然ゴム
等からなるゴム層14と鋼板等からなる補強層15とが
交互に積層されてなり、この積層体の中央に振動エネル
ギ吸収体としての円柱状の鉛支柱16を有している。
21の四箇所で接触する内周面22を有した中空枠体2
3と、中空枠体23の下端面24に接着剤等により固着
された弾性体25と、弾性体25の下面26に接着剤等
により固着された低摩擦部材27とを具備しており、低
摩擦部材27の下面が、上部耐火枠装置4の下端面29
として、中間部耐火枠装置8の上端面30に水平方向に
摺動自在に接触している。
3は、特に図3に詳細に示すように、矩形筒部35と、
矩形筒部35の内周面の下端から一体的に内方に突出さ
れた鍔部36とを具備しており、鍔部36の内周面37
は、積層ゴム体13の周面38と一定の間隔をもって離
間して配されるように、円環状に形成されている。矩形
筒部35及び鍔部36の下面が中空枠体23の下端面2
4を構成しており、下端面24全体に、セラミックファ
イバ等の若干弾性を有する耐火材からなる弾性体25が
固着されており、弾性体25の下面26全体に、ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂シート等からなる薄い低摩擦
部材27が固着されている。
27のそれぞれは、少なくとも二分割可能となるよう
に、複数の分割体、本例では、それぞれ二分割体である
中空枠体23の半割体23a、23b、弾性体25の半
割体25a、25b及び低摩擦部材27の半割体27
a、27bで構成されており、上部耐火枠装置4は、こ
れら分割体を相互に連結する連結手段41及び42と、
分割体の連結部の隙間43及び44を封止する封止手段
45及び46とを更に具備している。
に、半割体23aの一方の端面51に一体的に形成され
た鈎部52と、半割体23aの一方の端面51に対面す
る半割体23bの一方の端面53に形成されており、鈎
部52が嵌合された凹所54とを具備している。図4に
示すように、凹所54の開口55の高さ方向の幅d1
は、鈎部52の高さ方向の幅d2よりも若干広く、した
がって端面51を端面53に対して若干相対的に上方向
にずらして鈎部52を開口55を介して凹所54に押し
込むことにより鈎部52を凹所54に嵌合することがで
きる。
端面に設けられた連結手段42は、詳細は図示しない
が、連結手段41と同様に形成されている。連結手段4
1及び連結手段42は、以上のようにして鈎部と凹所と
の相互の嵌合により半割体23aと半割体23bとを相
互に連結して、上部耐火枠装置4を形成している。
着されて、連結部の隙間43を越えて、半割体23aに
隣接する半割体23bの内周面まで延びた封止板61
と、封止板61の端面に対面した端面を有して、半割体
23bの内周面に固着された固定板62と、封止板61
と固定板64とのそれぞれの端面間に圧縮されて配され
た弾性部材63とを具備している。鈎部52が凹所54
に嵌合されている際、弾性部材63は、封止板61の端
面と固定板62の端面との間において、これらに押圧さ
れて若干圧縮されている。封止手段45は、連結部の隙
間43を封止板61により実質的に封止して、隙間43
を介する火気の断熱空間3への進入を阻止する。
に、半割体23a及び23bの他方の端面側に設けられ
た封止手段46は、封止手段45と同様に構成されてお
り、半割体23bの内面に固着されており、連結部の隙
間44を越えて、半割体23bに隣接する半割体23a
の内周面まで延びた封止板65と、封止板65の端面に
対面した端面を有して、半割体23aの内周面に固着さ
れた固定板66と、封止板65と固定板66とのそれぞ
れの端面間に圧縮されて配された弾性部材67とを具備
している。封止手段46は、封止手段45と同様に、連
結部の隙間44を封止板66により実質的に封止して、
隙間44を介する火気の断熱空間3への進入を阻止す
る。
66はそれぞれ、中空枠体23と同様にセラミックのよ
うな耐火材からなり、弾性部材63及び67は、弾性体
25と同様にセラミックファイバ等の若干弾性を有する
耐火材からなる。
ほぼ同様に構成されており、フランジ12の周面71の
四箇所で接触する内周面72を有した中空枠体73と、
中空枠体73の上端面74に接着剤等により固着された
弾性体75と、弾性体75の上面76に接着剤等により
固着された低摩擦部材77と、中空枠体73の下端面7
8に接着剤等により固着された弾性体79とを具備して
おり、低摩擦部材77の上面が、下部耐火枠装置6の上
端面81として、中間部耐火枠装置8の下端面82に水
平方向に摺動自在に接触している。
3は、特に図5に詳細に示すように、矩形筒部85と、
矩形筒部85の内周面から一体的に内方に突出された鍔
部86とを具備しており、鍔部86の内周面87は、積
層ゴム体13の周面38と一定の間隔をもって離間して
配されるように、円環状に形成されている。矩形筒部8
5及び鍔部86の上面が中空枠体23の上端面74を構
成しており、上端面74全体に、セラミックファイバ等
の若干弾性を有する耐火材からなる弾性体75が固着さ
れており、弾性体75の上面76全体に、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂シート等からなる薄い低摩擦部材7
7が固着されており、中空枠体73の下端面78の全体
にセラミックファイバ等の若干弾性を有する耐火材から
なる弾性体79が固着されている。
7及び弾性体79のそれぞれは、少なくとも二分割可能
となるように、複数の分割体、本例では、それぞれ二分
割体である中空枠体73の半割体73a、73b、弾性
体75の半割体75a、75b、低摩擦部材77の半割
体77a、77b及び弾性体79の半割体79a、77
bで構成されており、下部耐火枠装置6は、これら分割
体を相互に連結する連結手段91及び92と、分割体の
連結部の隙間93及び94を封止する封止手段95及び
96とを更に具備している。
及び96は、連結手段41及び42並びに封止手段45
及び46と同様に構成されているために、詳細な説明を
省略する。
12間の積層ゴム体13の周面38に接触するための内
周面101を有しており、上部耐火枠装置4の下端面2
9と中間部耐火枠装置8の上端面30とは、互いに水平
方向に摺動自在に接触しており、中間部耐火枠装置8の
下端面82と下部耐火枠装置6の上端面81とは、互い
に水平方向に摺動自在に接触している。
央部に積層ゴム体13に向かって突出したフランジ10
6を一体的に有した中空枠体107と、フランジ106
の環状内周面108に固着された環状の弾性体109と
を具備しており、セラミックファイバ等の若干弾性を有
する耐火材からなる弾性体109の円環状の内周面が、
積層ゴム体13の周面38に接触するための内周面10
1を構成している。
07は、特に図6に詳細に示すように、矩形筒部121
と、矩形筒部121の内周面の中央から一体的に内方に
突出された上記のフランジ106と、矩形筒部121の
内周面の上方から一体的に内方に突出された上鍔部12
2と、矩形筒部121の内周面の下方から一体的に内方
に突出された下鍔部123(図1参照)とを具備してお
り、上及び下鍔部122及び123の内周面124及び
125はそれぞれ、積層ゴム体13の周面38と一定の
間隔をもって離間して配されるように、円環状に形成さ
れている。矩形筒部121及び上鍔部122の上面が中
間部耐火枠装置8の上端面30を構成しており、矩形筒
部121及び下鍔部123の下面が中間部耐火枠装置8
の下端面82を構成している。
弾性体109のそれぞれは、少なくとも二分割可能とな
るように、複数の分割体、本例では、それぞれ二分割体
である中空枠体107の半割体107a、107b及び
弾性体109の半割体109a、109bで構成されて
おり、下部耐火枠装置8は、これら分割体を連結する連
結手段131及び132と、連結部の隙間133及び1
34を封止する封止手段135及び136とを更に具備
している。
詳細に示すように、半割体107aの一方の端面141
に一体的に形成された一対の鈎部142及び143と、
半割体107aの一方の端面141に対面する半割体1
07bの一方の端面144に形成されており、鈎部14
2及び143のそれぞれが嵌合された凹所145及び1
46とを具備している。凹所145及び146の開口の
高さ方向の幅は、前記と同様に、鈎部142及び143
のそれぞれの高さ方向の幅よりも若干広く、したがって
端面141を端面144に対して若干相対的に上方向に
ずらして鈎部142及び143を開口を介して凹所14
5及び146のそれぞれに押し込むことにより鈎部14
2及び143を凹所145及び146のそれぞれに嵌合
することができる。
7a及び半割体107bの他方の端面に設けられた連結
手段132は、連結手段131と同様に形成されてい
る。連結手段131及び132は、以上のようにして鈎
部と凹所との相互の嵌合により半割体107aと半割体
107bとを相互に連結して、中間部耐火枠装置8を形
成している。
に固着されており、連結部の隙間133を越えて、半割
体107aに隣接する半割体107bの内周面まで延び
た一対の封止板151及び152と、封止板151及び
152のそれぞれの端面に対面した端面を有して、半割
体107bの内周面に固着された一対の固定板153及
び154と、封止板151及び152のそれぞれと固定
板153及び154のそれぞれとの端面間に圧縮されて
配された一対の弾性部材155及び156とを具備して
いる。鈎部142及び143が凹所145及び146の
それぞれに嵌合されている際、弾性部材155及び15
6は、封止板151及び152のそれぞれの端面と固定
板153及び154のそれぞれの端面との間において、
これらに押圧されて若干圧縮されている。封止手段13
5は、連結部の隙間133を封止板151及び152に
より実質的に封止して、隙間133を介する火気の断熱
空間7への進入を阻止する。
部の隙間134を封止するように、半割体107a及び
半割体107bの他方の端面側に設けられた封止手段1
36は、封止手段135と同様に構成されて、連結部の
隙間134を一対の封止板157(他方は図示せず)に
より実質的に封止して、隙間134を介する火気の断熱
空間7への進入を阻止する。
定板はそれぞれ、中空枠体107と同様にセラミックの
ような耐火材からなり、封止手段135及び136の弾
性部材は、弾性体109と同様にセラミックファイバ等
の若干弾性を有する耐火材からなる。
アンカープレート172に、フランジ12は、ボルト1
73により下部アンカープレート174にそれぞれ固着
される。上部及び下部アンカープレート172及び17
4はそれぞれ、アンカーボルト等により上部及び下部構
造物175及び176に固定されており、これにより上
部構造物175は、耐火装置2により耐火構造とされた
免震装置1によって免震支持される。この場合、中空枠
体23の上面181を上部構造物175の下面182に
接着剤等により固着して、上部耐火枠装置4を上部構造
物175に固定し、弾性体79の下面183を下部構造
物176の上面184に接着剤等により固着して、下部
耐火枠装置6を下部構造物176に固定してもよい。
免震装置1は、地震が生じて地表201が振動すると、
図11に示すように、下部構造物176に対して上部構
造物175を水平方向に相対移動させ、地震振動の上部
構造物175への伝達を低減し、地震振動による上部構
造物175の振動エネルギを減衰し、上部構造物175
を地震から保護する。地震振動がなくなると、積層ゴム
体13の作用により、免震装置1は、図1に示すような
元の状態に復帰されるが、この際、積層ゴム体13の周
面に接触した弾性体109を具備する中間部耐火枠装置
8もまた、積層ゴム体13により図1に示すように元の
位置も戻される。そして、耐火装置2は、免震装置1の
積層ゴム体13が火災等による炎に直接曝されないよう
にし得ると共に、積層ゴム体13へ火災等による熱を伝
達させないようにし得る結果、火災が生じても積層ゴム
体13のゴム層14が焼失されたり変形したりして、上
部構造物175をまともに支持し得なくなるような事態
を避けることができる。
置8に対する上部耐火枠装置4及び下部耐火枠装置6の
それぞれの水平変位量は、下部構造物176に対する上
部構造物175の水平方向の相対移動量の1/3となる
ために、鍔部36、86、上鍔部122及び下鍔部12
3の水平方向の幅を小さくすることができ、また、鍔部
36、86、上鍔部122及び下鍔部123の内周面3
7、87、124及び125と積層ゴム体13の周面3
8との離間距離を短くすることができ、したがって、上
部耐火枠装置4、中間部耐火枠装置8及び下部耐火枠装
置6を軽量にし得る上に、比較的小さな領域で免震装置
1の周り配置することができ、耐火装置2の設置作業及
び除去作業を容易に行うことができる。
のそれぞれを、矩形筒部を具備して形成したが、これに
代えて円筒部を具備して形成してもよい。また、上部耐
火枠装置4及び下部耐火枠装置6のぞれぞれに、弾性体
と低摩擦部材とを備えたが、中間部耐火枠装置8にこれ
ら弾性体と低摩擦部材とを備えて構成してもよく、更
に、当該弾性体を上部耐火枠装置4、中間部耐火枠装置
8及び下部耐火枠装置6のいずれか一つの装置のみに備
えて構成してもよい。一方、中間部耐火枠装置8の弾性
体109を省略して、フランジ106の環状内周面10
8を積層ゴム体13の周面38に直接接触させて、積層
ゴム体13の変形に応じて中間部耐火枠装置8が水平方
向に移動されるようにしてもよい。
火枠装置が上部耐火枠装置及び下部耐火枠装置の間にこ
れらに対して相対的に水平方向に摺動自在に配されてい
るため、比較的小さな領域で免震装置の周りに配置する
ことができ、設置作業及び除去作業を容易に行うことが
できる。
ある。
ある。
及び封止手段の説明図である。
ある。
である。
段及び封止手段の説明図である。
段の説明図である。
段の説明図である。
手段及び封止手段の説明図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 免震装置の周囲に配して免震装置を耐火
構造とするための耐火装置であって、免震装置の上方部
周囲を取り囲むための上部耐火枠装置と、免震装置の下
方部周囲を取り囲むための下部耐火枠装置と、上部耐火
枠装置と下部耐火枠装置との間に介在されて、免震装置
の中間部周囲を取り囲むための中間部耐火枠装置とを具
備しており、中間部耐火枠装置は、免震装置の上部取り
付けフランジ及び下部取り付けフランジ間の積層ゴム体
の周面に接触するための内周面を有しており、中間部耐
火枠装置の上端面及び下端面のそれぞれは、上部耐火枠
装置の下端面及び下部耐火枠装置の上端面のそれぞれに
互いに水平方向に摺動自在に接触している耐火装置。 - 【請求項2】 上部耐火枠装置、下部耐火枠装置及び中
間部耐火枠装置の少なくとも一つの装置は、少なくとも
二分割可能となるように、複数の分割体で構成されてお
り、当該複数の分割体で構成された少なくとも一つの装
置は、これらの分割体を連結する連結手段と、連結部の
隙間を封止する封止手段とを具備している請求項1に記
載の耐火装置。 - 【請求項3】 連結手段は、一の分割体の一方の端面に
一体的に形成された鈎部と、一の分割体の一方の端面に
対面する他の一の分割体の一方の端面に形成されてお
り、鈎部が嵌合された凹所とを具備している請求項2に
記載の耐火装置。 - 【請求項4】 封止手段は、一の分割体の内面に固着さ
れており、連結部の隙間を越えて、当該一の分割体に隣
接する他の一の分割体の内周面まで延びた封止板と、こ
の封止板の端面に対面した端面を有して、他の一の分割
体の内周面に固着された固定板と、封止板と固定板との
それぞれの端面間に圧縮されて配された弾性部材とを具
備している請求項2又は3に記載の耐火装置。 - 【請求項5】 上部耐火枠装置は、中空枠体と、この中
空枠体の下端面に固着された弾性体と、この弾性体の下
面に固着された低摩擦部材とを具備しており、この低摩
擦部材の下面が、上部耐火枠装置の下端面として、中間
部耐火枠装置の上端面に水平方向に摺動自在に接触して
いる請求項1から4のいずれか一項に記載の耐火装置。 - 【請求項6】 下部耐火枠装置は、中空枠体と、この中
空枠体の上端面に固着された弾性体と、この弾性体の上
面に固着された低摩擦部材とを具備しており、この低摩
擦部材の上面が、下部耐火枠装置の上端面として、中間
部耐火枠装置の下端面に水平方向に摺動自在に接触して
いる請求項1から5のいずれか一項に記載の耐火装置。 - 【請求項7】 中間部耐火枠装置は、内周面の中央部に
積層ゴム体に向かって突出したフランジを一体的に有し
た中空枠体を具備している請求項1から6のいずれか一
項に記載の耐火装置。 - 【請求項8】 中間部耐火枠装置は、中空枠体の上端面
に固着された弾性体と、この弾性体の上面に固着された
低摩擦部材とを具備しており、この低摩擦部材の上面
が、中間部耐火枠装置の上端面として、上部耐火枠装置
の下端面に水平方向に摺動自在に接触している請求項7
に記載の耐火装置。 - 【請求項9】 中間部耐火枠装置は、中空枠体の下端面
に固着された弾性体と、この弾性体の下面に固着された
低摩擦部材とを具備しており、この低摩擦部材の下面
が、中間部耐火枠装置の下端面として、下部耐火枠装置
の上端面に水平方向に摺動自在に接触している請求項7
又は8に記載の耐火装置。 - 【請求項10】 中間部耐火枠装置は、フランジの内周
面に固着された弾性体を具備しており、この弾性体の内
周面が、積層ゴム体の周面に接触するための内周面を構
成している請求項7から9のいずれか一項に記載の耐火
装置。 - 【請求項11】 請求項1から10のいずれか一項に記
載の耐火装置によって耐火構造にされた免震装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載の免震装置によって
支持された構造物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP26100097A JP3834956B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 免震装置のための耐火装置 |
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JP26100097A JP3834956B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 免震装置のための耐火装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1181740A true JPH1181740A (ja) | 1999-03-26 |
JP3834956B2 JP3834956B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=17355676
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JP26100097A Expired - Lifetime JP3834956B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 免震装置のための耐火装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3834956B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001032568A (ja) * | 1999-07-23 | 2001-02-06 | Oiles Ind Co Ltd | 免震装置用の耐火装置 |
CN111809740A (zh) * | 2020-08-05 | 2020-10-23 | 应急管理部天津消防研究所 | 一种预制装配式防火摩擦摆支座的功能实现方法 |
CN107605062B (zh) * | 2017-09-14 | 2023-08-01 | 震安科技股份有限公司 | 一种用于建筑隔震橡胶支座的可动式防火保护装置 |
-
1997
- 1997-09-09 JP JP26100097A patent/JP3834956B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001032568A (ja) * | 1999-07-23 | 2001-02-06 | Oiles Ind Co Ltd | 免震装置用の耐火装置 |
CN107605062B (zh) * | 2017-09-14 | 2023-08-01 | 震安科技股份有限公司 | 一种用于建筑隔震橡胶支座的可动式防火保护装置 |
CN111809740A (zh) * | 2020-08-05 | 2020-10-23 | 应急管理部天津消防研究所 | 一种预制装配式防火摩擦摆支座的功能实现方法 |
CN111809740B (zh) * | 2020-08-05 | 2024-05-14 | 应急管理部天津消防研究所 | 一种预制装配式防火摩擦摆支座的功能实现方法 |
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