JPH09268799A - 免震装置 - Google Patents
免震装置Info
- Publication number
- JPH09268799A JPH09268799A JP7574296A JP7574296A JPH09268799A JP H09268799 A JPH09268799 A JP H09268799A JP 7574296 A JP7574296 A JP 7574296A JP 7574296 A JP7574296 A JP 7574296A JP H09268799 A JPH09268799 A JP H09268799A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- building structure
- metal
- seismic isolation
- hardware
- isolation device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Building Environments (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 建築構造物とこの建築構造物を載置する基礎
部との間に設けられる免震装置において、ダンパー金物
の取り付けの自由度が大きく、金属疲労等の経年劣化が
起きない免震装置を提供する。 【解決手段】 建築構造物とこの建築構造物を載置する
基礎部との間に、建築構造物を支えるとともに地震力を
緩和する弾性体と、地震力を吸収する機能を有するダン
パー金物を併設した免震装置において、ダンパー金物
は、建築構造物の下部に取り付けられる、磁石２ａを装
着した金物１ａと、基礎部に取り付けられる、磁石２ｂ
を装着した金物１ｂとから構成され、お互いの金物同志
が磁力で反発するように嵌め合わせることを特徴とす
る。
部との間に設けられる免震装置において、ダンパー金物
の取り付けの自由度が大きく、金属疲労等の経年劣化が
起きない免震装置を提供する。 【解決手段】 建築構造物とこの建築構造物を載置する
基礎部との間に、建築構造物を支えるとともに地震力を
緩和する弾性体と、地震力を吸収する機能を有するダン
パー金物を併設した免震装置において、ダンパー金物
は、建築構造物の下部に取り付けられる、磁石２ａを装
着した金物１ａと、基礎部に取り付けられる、磁石２ｂ
を装着した金物１ｂとから構成され、お互いの金物同志
が磁力で反発するように嵌め合わせることを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は地震等による基礎部
からの揺れを直接建築構造物へ伝達させないために建築
構造物の下部と基礎部との間に設けられる免震装置に関
し、一般の建築構造物以外に例えば病院、公共建物、原
子力発電所建屋、高精密機器を収納する建屋等に有効な
ものである。
からの揺れを直接建築構造物へ伝達させないために建築
構造物の下部と基礎部との間に設けられる免震装置に関
し、一般の建築構造物以外に例えば病院、公共建物、原
子力発電所建屋、高精密機器を収納する建屋等に有効な
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の免震装置においては建築
構造物の揺れを小さくするために様々なダンパーが用い
られている。これらの多くは、シリンダー型のオイルダ
ンパーや、塑性変形能力の大きい鉛、超軟鋼等の金属材
を用いた弾塑性ダンパー等である。
構造物の揺れを小さくするために様々なダンパーが用い
られている。これらの多くは、シリンダー型のオイルダ
ンパーや、塑性変形能力の大きい鉛、超軟鋼等の金属材
を用いた弾塑性ダンパー等である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オイル
ダンパーはメンテナンスを必要とし、方向性が限定さ
れ、所要面積が大きくなるので取り付けの自由度が小さ
いという問題があった。一方、鉛等の金属材を用いた弾
塑性ダンパーは所要面積は小さくてすむが、金属疲労等
の経年劣化の問題があった。
ダンパーはメンテナンスを必要とし、方向性が限定さ
れ、所要面積が大きくなるので取り付けの自由度が小さ
いという問題があった。一方、鉛等の金属材を用いた弾
塑性ダンパーは所要面積は小さくてすむが、金属疲労等
の経年劣化の問題があった。
【０００４】本発明は上述のような従来技術における課
題を解決するために提案されたものであって、その目的
は規模の小さい地震から大きい地震まで幅広い範囲にわ
たって対応できる免震装置を提供することである。
題を解決するために提案されたものであって、その目的
は規模の小さい地震から大きい地震まで幅広い範囲にわ
たって対応できる免震装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築構造物と
この建築構造物を載置する基礎部との間に、建築構造物
を支えるとともに地震力を緩和する弾性体と、地震力を
吸収する機能を有するダンパー金物を併設した免震装置
において、ダンパー金物は、建築構造物の下部に取り付
けられる、磁石２ａを装着した金物１ａと、基礎部に取
り付けられる、磁石２ｂを装着した金物１ｂとから構成
され、お互いの金物同志が磁力で反発するように嵌め合
わせることを特徴とする免震装置である。
この建築構造物を載置する基礎部との間に、建築構造物
を支えるとともに地震力を緩和する弾性体と、地震力を
吸収する機能を有するダンパー金物を併設した免震装置
において、ダンパー金物は、建築構造物の下部に取り付
けられる、磁石２ａを装着した金物１ａと、基礎部に取
り付けられる、磁石２ｂを装着した金物１ｂとから構成
され、お互いの金物同志が磁力で反発するように嵌め合
わせることを特徴とする免震装置である。
【０００６】また本発明において、金物１ａは外周（あ
るいは内周）に磁石２ａを装着した突出部３ａと建築構
造物の下部に取り付けるためのアンカーボルト穴を設け
た基板部４ａを有し、金物１ｂは内周（あるいは外周）
に磁石２ｂを装着した突出部３ｂと基礎部に取り付ける
ためのアンカーボルト穴を設けた基板部４ｂを有する。
また、複数の磁石を予めベルトにセットしておけば金物
への装着が簡単になるので望ましい。また、金物１ａ、
１ｂの突出部３ａ、３ｂ、基板部４ａ、４ｂの平面形状
は円形、矩形、多角形いずれの形状でもかまわない。突
出部３ａ、３ｂは反発磁力空間をもって嵌め合わせるこ
とが必要である。さらに、弾性体は例えばネオプレンゴ
ム等よりなる平板状の弾性シートとこれと同一形状にな
る金属性シートとを交互に積層しその両端にエンドプレ
ートを配置した構造のものが適用される。
るいは内周）に磁石２ａを装着した突出部３ａと建築構
造物の下部に取り付けるためのアンカーボルト穴を設け
た基板部４ａを有し、金物１ｂは内周（あるいは外周）
に磁石２ｂを装着した突出部３ｂと基礎部に取り付ける
ためのアンカーボルト穴を設けた基板部４ｂを有する。
また、複数の磁石を予めベルトにセットしておけば金物
への装着が簡単になるので望ましい。また、金物１ａ、
１ｂの突出部３ａ、３ｂ、基板部４ａ、４ｂの平面形状
は円形、矩形、多角形いずれの形状でもかまわない。突
出部３ａ、３ｂは反発磁力空間をもって嵌め合わせるこ
とが必要である。さらに、弾性体は例えばネオプレンゴ
ム等よりなる平板状の弾性シートとこれと同一形状にな
る金属性シートとを交互に積層しその両端にエンドプレ
ートを配置した構造のものが適用される。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１は本発明の免震装置の概略図
を示す。図２はこの免震装置に用いられるダンパー金物
を示す。図１および図２において、本免震装置には建築
構造物７の下部８と基礎部９との間に、建築構造物７を
支えるとともに地震力を緩和する弾性体１０と、地震力
を吸収する機能を有するダンパー金物１１が併設され
る。ダンパー金物１１は、金物１ａと金物１ｂを上下一
対として構成される。金物１ａは円柱状の突出部３ａと
アンカーボルト穴５ａを設けた円板状の基板部４ａを有
する。突出部３ａの外周には複数の磁石２ａが装着され
る。金物１ｂはくぼみのある突出部３ｂとアンカーボル
ト穴５ｂを設けた円板状の基板部４ｂを有する。突出部
３ｂの内周（くぼみ面）には複数の磁石２ｂが装着され
る。磁石２ａを付けた突出部３ａの外径は、磁石２ｂを
付けた突出部３ｂの内径よりも小さくして、十分磁力で
反発しあう程度の間隙を必要とする。建築構造物７の下
部８に金物１ａをアンカーボルト１２により固定し、そ
れと対向する基礎部９の位置に金物１ｂをアンカーボル
ト１３により固定する。このように構成することによ
り、地震等による基礎部からの揺れを反発しあう磁石に
より吸収して直接建築構造物へ伝達せず、併設した弾性
体により建築構造物の揺れを緩和できる。なお図１にお
いては、本免震装置を建築構造物が鉄筋コンクリート造
（ＲＣ造）あるいは鉄骨鉄筋コンクリート造（ＳＲＣ
造）に適用したイメージになっているが、鉄骨造（Ｓ
造）あるいは木造にも適用できる。
を示す。図２はこの免震装置に用いられるダンパー金物
を示す。図１および図２において、本免震装置には建築
構造物７の下部８と基礎部９との間に、建築構造物７を
支えるとともに地震力を緩和する弾性体１０と、地震力
を吸収する機能を有するダンパー金物１１が併設され
る。ダンパー金物１１は、金物１ａと金物１ｂを上下一
対として構成される。金物１ａは円柱状の突出部３ａと
アンカーボルト穴５ａを設けた円板状の基板部４ａを有
する。突出部３ａの外周には複数の磁石２ａが装着され
る。金物１ｂはくぼみのある突出部３ｂとアンカーボル
ト穴５ｂを設けた円板状の基板部４ｂを有する。突出部
３ｂの内周（くぼみ面）には複数の磁石２ｂが装着され
る。磁石２ａを付けた突出部３ａの外径は、磁石２ｂを
付けた突出部３ｂの内径よりも小さくして、十分磁力で
反発しあう程度の間隙を必要とする。建築構造物７の下
部８に金物１ａをアンカーボルト１２により固定し、そ
れと対向する基礎部９の位置に金物１ｂをアンカーボル
ト１３により固定する。このように構成することによ
り、地震等による基礎部からの揺れを反発しあう磁石に
より吸収して直接建築構造物へ伝達せず、併設した弾性
体により建築構造物の揺れを緩和できる。なお図１にお
いては、本免震装置を建築構造物が鉄筋コンクリート造
（ＲＣ造）あるいは鉄骨鉄筋コンクリート造（ＳＲＣ
造）に適用したイメージになっているが、鉄骨造（Ｓ
造）あるいは木造にも適用できる。
【０００８】図３はダンパー金物の他の実施例を示す。
図３において、複数の磁石２ａ、２ｂをそれぞれ予めベ
ルト６ａ、６ｂに貼る等してセットした後、それらを金
物１ａ、１ｂに装着したものである。磁石の装着が簡単
になるばかりでなく、ダンパー金物の製作コストが低減
できる。さらに、図４はダンパー金物の他の実施例を示
す。金物１ａ、１ｂの平面形状が矩形のものを示す。平
面形状は矩形、多角形でも同様の効果が得られる。
図３において、複数の磁石２ａ、２ｂをそれぞれ予めベ
ルト６ａ、６ｂに貼る等してセットした後、それらを金
物１ａ、１ｂに装着したものである。磁石の装着が簡単
になるばかりでなく、ダンパー金物の製作コストが低減
できる。さらに、図４はダンパー金物の他の実施例を示
す。金物１ａ、１ｂの平面形状が矩形のものを示す。平
面形状は矩形、多角形でも同様の効果が得られる。
【０００９】
【発明の効果】本発明の免震装置によれば、ダンパー機
能が反発しあう磁石によってなされるため地震時のエネ
ルギー吸収能力が大きく、建築構造物の揺れが小さくな
るので建築構造物を構成する躯体部材である柱やはり材
に軽微なものを用いることができる。このため建築構造
物の躯体部材のコスト低減を可能にする。また、建築構
造物の揺れが小さくなるので、柱やはりの水平方向の変
形が小さくなり、壁の脱落等を防ぐことができる。ま
た、ダンパー金物の所要面積を小さくすることができる
ので、取り付けの自由度が大きくなる。さらに、反発し
あう磁石は疲労等の経年劣化が起きない。
能が反発しあう磁石によってなされるため地震時のエネ
ルギー吸収能力が大きく、建築構造物の揺れが小さくな
るので建築構造物を構成する躯体部材である柱やはり材
に軽微なものを用いることができる。このため建築構造
物の躯体部材のコスト低減を可能にする。また、建築構
造物の揺れが小さくなるので、柱やはりの水平方向の変
形が小さくなり、壁の脱落等を防ぐことができる。ま
た、ダンパー金物の所要面積を小さくすることができる
ので、取り付けの自由度が大きくなる。さらに、反発し
あう磁石は疲労等の経年劣化が起きない。
【図１】本発明の免震装置の概略図を示す。
【図２】本発明の免震装置に用いられるダンパー金物を
示す。
示す。
【図３】本発明のダンパー金物の他の実施例を示す。
【図４】本発明のダンパー金物の他の実施例を示す。
１ａ、１ｂ・・金物、 ２ａ、２ｂ・・磁石、 ３ａ、
３ｂ・・突出部、４ａ、４ｂ・・基板部、 ５ａ、５ｂ
・・アンカーボルト穴、６ａ、６ｂ・・ベルト、 ７・
・建築構造物、 ８・・建築構造物の下部、９・・基礎
部、 １０・・弾性体、 １１・・ダンパー金物、１
２、１３・・アンカーボルト
３ｂ・・突出部、４ａ、４ｂ・・基板部、 ５ａ、５ｂ
・・アンカーボルト穴、６ａ、６ｂ・・ベルト、 ７・
・建築構造物、 ８・・建築構造物の下部、９・・基礎
部、 １０・・弾性体、 １１・・ダンパー金物、１
２、１３・・アンカーボルト
Claims (5)
- 【請求項１】 建築構造物とこの建築構造物を載置する
基礎部との間に、建築構造物を支えるとともに地震力を
緩和する弾性体と、地震力を吸収する機能を有するダン
パー金物を併設した免震装置において、ダンパー金物
は、建築構造物の下部に取り付けられる、磁石２ａを装
着した金物１ａと、基礎部に取り付けられる、磁石２ｂ
を装着した金物１ｂとから構成され、お互いの金物同志
が磁力で反発するように嵌め合わせることを特徴とする
免震装置。 - 【請求項２】 金物１ａは外周（あるいは内周）に磁石
２ａを装着した突出部３ａと建築構造物の下部に取り付
けるためのアンカーボルト穴を設けた基板部４ａを有
し、金物１ｂは内周（あるいは外周）に磁石２ｂを装着
した突出部３ｂと基礎部に取り付けるためのアンカーボ
ルト穴を設けた基板部４ｂを有することを特徴とする請
求項１に記載の免震装置。 - 【請求項３】 ベルトに各々セットされた磁石２ａ、２
ｂを装着したことを特徴とする請求項１または２に記載
の免震装置。 - 【請求項４】 突出部３ａ、３ｂ、基板部４ａ、４ｂの
平面形状が、円形、矩形、多角形のいずれかであること
を特徴とする請求項２に記載の免震装置。 - 【請求項５】 弾性体は積層ゴムを使用したものからな
ることを特徴とする請求項１に記載の免震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7574296A JPH09268799A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7574296A JPH09268799A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 免震装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09268799A true JPH09268799A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13585048
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7574296A Pending JPH09268799A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09268799A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6938889B2 (en) * | 2003-10-15 | 2005-09-06 | Pao-An Chuang | Shock absorbing and magnetic levitating cushion |
| CN103184749A (zh) * | 2013-03-14 | 2013-07-03 | 北京工业大学 | 一种基础隔震非接触式限位系统 |
| CN107060106A (zh) * | 2017-04-14 | 2017-08-18 | 福州市规划设计研究院 | 一种斥力型磁悬浮隔震支座及其制造施工方法 |
| CN117048678A (zh) * | 2023-10-11 | 2023-11-14 | 湖南大学苏州研究院 | 一种减震分体式运输装置 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP7574296A patent/JPH09268799A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6938889B2 (en) * | 2003-10-15 | 2005-09-06 | Pao-An Chuang | Shock absorbing and magnetic levitating cushion |
| CN103184749A (zh) * | 2013-03-14 | 2013-07-03 | 北京工业大学 | 一种基础隔震非接触式限位系统 |
| CN107060106A (zh) * | 2017-04-14 | 2017-08-18 | 福州市规划设计研究院 | 一种斥力型磁悬浮隔震支座及其制造施工方法 |
| CN107060106B (zh) * | 2017-04-14 | 2019-04-19 | 福州市规划设计研究院 | 一种斥力型磁悬浮隔震支座及其制造施工方法 |
| CN117048678A (zh) * | 2023-10-11 | 2023-11-14 | 湖南大学苏州研究院 | 一种减震分体式运输装置 |
| CN117048678B (zh) * | 2023-10-11 | 2024-01-02 | 湖南大学苏州研究院 | 一种减震分体式运输装置 |
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