JPH0414613Y2 - - Google Patents

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JPH0414613Y2
JPH0414613Y2 JP1985199809U JP19980985U JPH0414613Y2 JP H0414613 Y2 JPH0414613 Y2 JP H0414613Y2 JP 1985199809 U JP1985199809 U JP 1985199809U JP 19980985 U JP19980985 U JP 19980985U JP H0414613 Y2 JPH0414613 Y2 JP H0414613Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、構造物、建造物、機械装置等の被
支持体を基礎コンクリート等の支持体に支持する
吊り床構造等の支持装置に関する。
〔従来の技術〕 従来、構造物、建造物等の被支持体を支持する
免震・防振構造には、積層ゴム免震構造、ばね免
震構造、スライド機構免震構造等が知られてい
る。例えば、積層ゴムベアリングによる免震構造
もすでに開示されている。これについて第7図を
参照して説明する。
第7図において、積層ゴムベアリングが符号2
5で全体的に示されている。積層ゴムベアリング
25は、約1mm程度の厚さのゴム板24と鉄板2
3とが交互に積層接着された円柱、角柱等の柱状
体又は筒状体から成るものである。この積層ゴム
ベアリング25は、水平方向の変位量を大きくす
ることができ、水平方向の振動を絶縁することが
できる。
通常、この積層ゴムベアリング25は、上下方
向即ち圧縮方向の固有振動数を約18〜20Hz程度に
設定し、水平方向の固有振動数を約0.5〜1Hz程
度に設しており、水平方向に自由に動くことがで
きるように構成されている。積層ゴムベアリング
25は、天然ゴム等の有機材料で作られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のような積層ゴムベアリン
グ25については、恒久的な構造物、建造物等の
支持装置としては耐久性、耐候性あるいは火災、
薬品、放射線等による老化、損傷等に弱点があ
り、しかも水平方向を動き易くするため極端に軟
質のゴム材料を使用し、薄いゴム板と鉄板とを交
互に積層することによつて構成されている。この
ような構成であるため、軽量負荷の場合、構造が
非常に細長い形状となり、座屈の発生等の構造的
な問題を有していた。
また、ばね免震構造による場合には、負荷が加
わつてばねが撓んだ状態では横方向すなわち水平
方向の剛性が大きくなり、そのため水平方向に対
する免震には十分なものでなく同様に問題点があ
つた。
更に、スライド機構による免震構造について
は、すべり部又はころがり部の摩擦係数が問題と
なる。例えば、摩擦係数μが、μ=0.1の場合に
は、水平方向に0.1G(=98ガル)の振動によつて
初めて免震作用が生じることになる。それ故に、
実質的に摩擦係数μがμ<0.05でなければ実用的
でないものであつた。
また、ころがり軸受の構造に構成すると、メイ
ンテナンス上に問題点がある等、十分な免震及び
防振の機能を果たすことができないものであつ
た。
そこで、この考案の目的は、上記の問題点を解
決することであり、水平方向に移動し易い構造で
あり且つ支持装置自体が金属製で作られており、
しかも上下方向の剛性を任意に設定することがで
き、構造物、建造物等の被支持体を機械振動から
免震即ち絶縁することができると共に、地震から
絶縁即ち被支持体の保護を達成して耐震性を確保
できる支持装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するために、次
のように構成されている。即ち、この考案は、支
持体に固定され且つ第1孔が形成されている第1
吊り金具、該第1吊り金具の前記第1孔に対向す
る第2孔が形成され且つ被支持体に固定された第
2吊り金具、前記第1孔と前記第2孔とに挿通し
て取付けられ且つ前記被支持体を前記支持体に支
持する金属材料から成る吊り部材、及び前記第1
吊り金具と前記吊り部材との間及び前記第2吊り
金具と前記吊り部材との間に介在した金属製弾性
部材、を有することを特徴とする支持装置に関す
る。
また、この支持装置において、前記第1吊り金
具と前記第2吊り金具とは上下方向に対向して設
置されているものである。
また、この支持装置において、前記吊り部材は
ワイヤで構成されているものである。
また、この支持装置において、前記金属製弾性
部材はワツシヤ及びメツシユばねで構成されてい
るものである。
〔作用〕
この考案による支持装置は、上記のように構成
されており、次のように作用する。即ち、この支
持装置は、建造物、構造物、機械装置等の被支持
体をワイヤ等の弾性を有する金属材料から成る吊
り部材によつて支持体に支持されているので、特
に、水平方向の移動がし易い構造に構成すること
ができる。また、この支持装置における前記吊り
部材及び前記金属製弾性部材の弾性力を選定する
ことによつて、支持装置自体の上下方向の剛性を
任意に最適条件に設定することができる。
特に、この支持装置は、ワイヤ等の金属材料か
ら成る前記吊り部材及び前記金属製弾性部材によ
つて前記被支持体を前記支持体に吊り状態に且つ
弾性的に支持することによつて、前記吊り部材及
び前記金属製弾性部材のばねの内部摩擦によつて
大きな減衰作用を確保することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この考案による支持装
置の実施例を詳述する。第1図において、この考
案による支持装置が符号10によつて全体的に示
されている。この支持装置10は、主として、一
対の吊り金具1,2、ワイヤユニツト3、メツシ
ユばね4及びワツシヤ5から構成されている。一
対の吊り金具1,2については、一方の吊り金具
1(即ち、第1吊り金具)が基礎コンクリート、
土台等の基盤即ち支持体6にボルト・ナツト8等
によつて固定され、他方の吊り金具2(即ち、第
2吊り金具)が建造物、構造物、機械装置等のた
めの共通の台盤等の被支持体7にボルト・ナツト
8等によつて固定されている。吊り金具1,2の
形状は略U字形であり、且つその断面形状は第1
図イに示すように略T字形の形状を有している。
吊り金具1,2は、互いにその腕部1a,2a
がU字形の凹部11,12に入り込むように設置
されている。吊り金具1の腕部1aには、孔9
(即ち、第1孔)が穿孔され、また、吊り金具2
の腕部2aには、孔9(即ち、第2孔)が穿孔さ
れており、それらの孔9に吊り部材を構成するワ
イヤユニツト3の一端がそれぞれ貫通するように
挿通されている。
ワイヤユニツト3は、ワイヤ13を有し、その
両端には、第2図及び第3図に示すように、金具
14,15がかしめ止めによつて取付けられてい
る。また、ワイヤユニツト3は、横方向に曲がり
易く、免震に必要な固有振動数となるように長さ
が調整されており、しかもワイヤ13内部の摩擦
によつて減衰効果が得られるように考慮されてい
る。
ワイヤユニツト3の両端の金具14,15は、
ヘツド17付き金具又はボルト18付き金具から
成るものである。ワイヤユニツト3は吊り金具1
と吊り金具2との間に設置されるものである。
ワイヤユニツト3に取付けた金具15のヘツド
17と吊り金具1との間には、ワツシヤ5及びメ
ツシユばね4が介在されている。ワイヤユニツト
3に取付けた金具14のボルト18に螺合された
ナツト19と吊り金具2との間にも同様にワツシ
ヤ5及びメツシユばね4が介在されている。これ
らワツシヤ5及びメツシユばね4は上下方向に対
して弾性を与えるものであり、適宜に選定するこ
とによつて適切な最適条件に上下方向の剛性を設
定でき、支持装置10に減衰作用を提供すること
ができる。
第6図において、上記のように構成された支持
装置10を複数個組み合わせて被支持体7である
共通台盤を支持体6である基礎コンクリート上に
数個所で支持した状態が示されている。
一般に、地震については、水平方向の振動は上
下方向のものに比べ約3倍の加速度が作用すると
考えられている。地震が発生した場合に、これら
のワイヤユニツト3は、第5図に示すように、水
平方向に変位量Lで示す状態に自由に変位するこ
とができる。それ故に、共通台盤の被支持体7は
水平方向の加速度を免れることができる。
また、横方向の剛性を高め復元力を増すには、
ワイヤ13を太くするか又は短くすればよい。
上下方向の振動はワイヤ13の弾性を適切に選
定することにより絶縁することができるが、第1
図に示すように、メツシユばね4を装着すること
により、その内部摩擦により減衰効果を高めるこ
とができる。
第4図において、第1図に示されているメツシ
ユばね4の代わりにコイルばね16が使用されて
いる構造が示されている。しかしながら、ばねは
メツシユばね4、コイルばね16に限定されるも
のでなく、皿ばね、竹の子ばね等種々のばねを適
用できることは勿論である。
この考案による支持装置についての種々の実施
例を詳述したけれども、この考案は上記のものに
限定されることなく、この考案の実用新案登録請
求の範囲に記載された構成によつてのみ限定され
る技術的思想の範囲内において種々の設計変更を
行い得ることは勿論である。例えば、吊り金具を
2個用いた支持装置について説明したけれども、
3個以上を直列に設置することも可能である。
また、吊り金具の形状もU字形に限らず、被支
持体又は基盤に固定される形状であれば、いかな
る形状にでも構成することができることは勿論で
ある。また、吊り金具の断面形状についても同様
に種々の形状が適用できることも勿論である。
〔考案の効果〕
この考案による支持装置は、以上のように構成
されており、次のような効果を有するものであ
る。即ち、この支持装置は、吊り部材を構成する
ワイヤユニツトはすべて金属材料で作ることによ
つて、温度、湿度等に強く、耐候性、耐久性等に
富んでおり、メインテナンスもほとんど行う必要
がなく半永久的に使用できる。また、この支持装
置は、支持体に被支持体を吊り構造であるので、
水平方向に対して完全に免震を達成することがで
き、更に、支持装置の設置場所によつて上下方向
及び水平方向に対して独立的に支持することがで
き、各々の方向に独立の固有振動数を与えること
ができる。
特に、この支持装置では、前記吊り部材のワイ
ヤ及び金属製弾性部材のメツシユばね等のばねの
内部摩擦によつて大きな減衰作用を与えることが
できる。しかも、ワイヤユニツトの適宜な設定に
よつて上下方向の剛性も任意に設定することがで
き、そのため、地震で発生する揺れに対して被支
持体を保護できるのみでなく、機械振動等からも
被支持体を保護することができる。例えば、新幹
線等の振動交通公害から家屋や設備等を保護する
ことができる等、種々の効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による支持装置の一実施例を
示す一部断面の正面図、第1図イは第1図の線A
−Aにおける断面図、第2図及び第3図はこの考
案による支持装置におけるワイヤユニツトの異な
つた例をそれぞれ示す正面図、第4図はこの考案
による支持装置におけるワイヤユニツトの吊り金
具との取付け構造について第1図に示すものと別
の例を示す断面図、第5図はワイヤユニツトが横
方向に変位した状態を示す断面図、第6図はこの
考案による支持装置を適用して構造物を支持した
状態の異なつた例を示す概略図、及び第7図は従
来の支持装置を示す概略図である。 1……吊り金具(第1吊り金具)、2……吊り
金具(第2吊り金具)、3……ワイヤユニツト、
4……メツシユばね、5……ワツシヤ、6……支
持体、7……被支持体、9……孔(第1孔、第2
孔)、10……支持装置、13……ワイヤ、14,
15……金具、16……コイルばね。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 支持体に固定され且つ第1孔が形成されてい
    る第1吊り金具、該第1吊り金具の前記第1孔
    に対向する第2孔が形成され且つ被支持体に固
    定された第2吊り金具、前記第1孔と前記第2
    孔とに挿通して取付けられ且つ前記被支持体を
    前記支持体に支持する金属材料から成る吊り部
    材、及び前記第1吊り金具と前記吊り部材との
    間及び前記第2吊り金具と前記吊り部材との間
    に介在した金属製弾性部材、を有することを特
    徴とする支持装置。 (2) 前記第1吊り金具と前記第2吊り金具とは上
    下方向に対向して設置されていることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の支
    持装置。 (3) 前記吊り部材はワイヤで構成されていること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の支持装置。 (4) 前記金属製弾性部材はワツシヤ及びメツシユ
    ばねで構成されていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の支持装置。
JP1985199809U 1985-12-27 1985-12-27 Expired JPH0414613Y2 (ja)

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