JPH0932345A - 小型建築物用免震装置 - Google Patents

小型建築物用免震装置

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JPH0932345A
JPH0932345A JP20130495A JP20130495A JPH0932345A JP H0932345 A JPH0932345 A JP H0932345A JP 20130495 A JP20130495 A JP 20130495A JP 20130495 A JP20130495 A JP 20130495A JP H0932345 A JPH0932345 A JP H0932345A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型建築物の基礎部分に組み込むことができ
る安価な免震装置を提供する。 【構成】 小型建築物の基礎1の柱設置位置に設置さ
れ、基礎1の天端とほぼ等しい高さに上面位置が設定さ
れた本体プレート22と、基礎コンクリート2上に据え
付けられ、上面の所定位置に球座面が形成されたベース
プレート50と、ベースプレート50上の球座面上を転
動可能な鋼球54を収容したボールベアリング支承と、
ボールベアリング支承に支持され本体プレート22を弾
性支持可能なバネ支承40と、本体プレート22の下面
に設けられ、バネ支承40の上下方向移動をガイドする
ブラケット25と、ブラケット25に支持された支持軸
回りに回動可能に支持され、ベースプレート50の外周
フランジ58に係止可能なフック31を有するフックプ
レート30とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型建築物用免震装
置に係り、特に木造住宅等の小型の建築物の布基礎部分
の一部に組み込むようにした免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、施工例がふえてきた免震建築物
は、たとえば10階建て程度の中層構造の建物が対象と
されてきた。この種の建物は、建物の剛性が比較的大き
いため、基礎部分に設置された免震装置を介して建物に
地震波が入力されると、各階がほぼ一応に水平移動す
る。すなわち、建物振動が1次振動モードの卓越した振
動形を示すことで、建物に層間変位が生じないように
し、建物の損壊の防止を図っている。この種の免震装置
としては、積層ゴムからなるアイソレーターが多く使用
されている。また、必要に応じてエネルギー吸収能力を
有するダンパも組み込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の免震
装置は、多くの場合、中層RC建物に適用するように設
計、製造されている。これらを一般木造住宅に適用する
ためには、建物の基礎構造から大がかりなものとする必
要があり、アイソレーターのコストも含め、設備コスト
が高くなりすぎるという問題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、布基礎等によって支持され
ている木造住宅のような小型の構造物の基礎部分に、組
み込むようにしたコンパクトな小型建築物用免震装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は小型建築物の基礎の柱設置位置に設置され
る小型建築物用免震装置であって、前記基礎の天端とほ
ぼ等しい高さに上面位置が設定された前記免震装置の上
部構造の一部を構成する本体プレートと、基礎コンクリ
ート上に据え付けられ、前記免震装置の上部構造と組み
合わされる下部構造を構成し、その上面の所定位置に球
座面が形成されたベースプレートと、該ベースプレート
上の球座面上を転動可能な鋼球を収容したボールベアリ
ング支承と、該ボールベアリング支承に支持され前記本
体プレートを弾性支持可能なバネ支承と、前記本体プレ
ートの下面に設けられ、前記バネ支承の上下方向移動を
ガイドするブラケットと、該ブラケットに支持された支
持軸回りに回動可能に支持され、前記ベースプレートの
外周フランジに係止可能なフック部を有するフックプレ
ートとを備え、前記免震装置への入力地震動が所定の作
用力より小さい場合には、前記ベースプレートの外周フ
ランジと前記フック部とが係止したままの状態にあり、
前記ボールベアリング支承と該バネ支承の移動が抑止さ
れ、入力地震動が所定の作用力より大きい場合には、前
記係止が解かれ、入力地震動に応じて前記ボールベアリ
ング支承と該バネ支承が移動または変位し、前記小型建
築物への地震動の作用力が軽減されるようにしたことを
特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の小型建築物用免震
装置の一つの実施の形態を、添付図面を参照して説明す
る。図1は、小型建築物の一例として挙げた木造建築物
の布基礎部分に、本発明による免震装置を組み込んだ状
態を示した部分正面図である。同図に示したように、布
基礎1の一部は、免震装置20を組み込むために、分離
されて施工されている。そして、その分離されたスペー
スに免震装置基礎2が構築されている。この免震装置基
礎2は鉄筋コンクリート製であり、割栗石3上に均しコ
ンクリート4を施工し、その上に鉄筋5を配筋し、所定
寸法のブロック状にコンクリートが打設されている。こ
の免震装置基礎2の寸法は、地質調査等により得られた
地耐力をもとに決定することが好ましい。
【0007】免震装置基礎2のほぼ中央位置には、合計
8本のアンカーボルト6が所定間かうをあけて埋設され
ている(図1では4本のみが図示されている)。このア
ンカーボルト6により、免震装置20が基礎2の上面に
固定される。また、基礎上面2aの外周位置には、基礎
上面2aを取り囲むようにして包囲壁7が基礎本体と一
体的に形成されている。さらに、この包囲壁7の内側に
は、排水溝8が基礎上面2aを周回するように設けられ
ている。なお、基礎上面2aには、この排水溝8に向け
て所定の水勾配がつけられており、基礎上に溜まった雨
水等を排水溝8内に排水することができる。排水溝8に
溜まった雨水等は、図示しない排水パイプを介して基礎
外に排水される。
【0008】布基礎1の端部は、包囲壁7の上方位置ま
で延設されている。布基礎1端部と包囲壁7との間に
は、弾性シール材9が介装されている。この弾性シール
材9を布基礎1と免震装置基礎2との間に設けることに
より、布基礎1側から免震装置基礎2への雨水の流入を
遮断できる。また、地震時に地盤から伝達される地震動
を、布基礎1と免震装置基礎2との間で絶縁させること
ができる。弾性シール材9としては、緩衝機能を備えた
ものであれば、合成ゴム、発泡スチレン樹脂等を種々の
材質のものを使用することができる。
【0009】免震装置20は、上部構造と下部構造とを
組み立てた構造からなり、上部構造は上面プレート21
と、この上面プレート21と一体化した本体プレート2
2とからなる。このうち、上面プレート21の天端と布
基礎1の天端とは、ほぼ等しいレベル(高さ)に設定さ
れている。土台10は、布基礎1に沿って配置され、布
基礎1と免震装置20とで均等に荷重分担され、支持さ
れている。この本実施の一形態に示した発明では、平面
レイアウトにおいて、免震装置20は、柱11及び筋か
い12の設置位置の土台10の下側に設置されている。
なお、アンカーボルト13は、図2に示したように、免
震装置20の上面プレート21上の所定位置に溶接され
ており、このアンカーボルト13により土台10が免震
装置20に直接固定されるようになっている。また、上
面プレート21を省略し、本体プレート22の上面にア
ンカーボルト13を溶接することもできる。
【0010】次に、図2及び図3を参照して免震装置2
0の構成について説明する。図2は免震装置20を側方
正面から見た正面図である。図3は内部の理解のために
免震装置20を分解して示した概略分解斜視図である。
免震装置20の上部構造を構成する上面プレート21と
本体プレート22とは、図2に示したように、等しい平
面寸法からなる略正方形状の鋼板であり、両者は、四隅
に設けられたネジ孔23部分(図3参照)で止めボルト
24によって一体化されている。本体プレート22の下
面には、各辺に沿って2個づつ計8個のブラケット25
が溶接されている。このブラケット25は、図3に示し
たように、略台形状をなし、下端近傍にボルト孔26が
形成されている。
【0011】フックプレート30は、図2、図3に示し
たように、側面視して下端部分が鋭角に屈曲した略V字
形をなし、屈曲した下端部分は、後述するベースプレー
トの外周フランジに係止する先端フック31を構成して
いる。一方、上端は丸曲げ加工され、軸受け部32を構
成している。この軸受け部32とボルト孔26とに取付
ボルト27を挿通し、フックプレート30をブラケット
25で回動可能に支持している。なお、図3において止
めボルト24及び取付ボルト27は、図の簡単化のため
に一か所のみが示されている。
【0012】さらに、本体プレート22の下方には、そ
の四隅がブラケット25の位置にくるように、バネ台座
プレート35が配置されている。このバネ台座プレート
35は略正方形を成した鋼板で、このバネ台座プレート
35上に後述する板バネ41及びコイルバネ42が載置
され、バネ支承部40が構成されている。本体プレート
22は、このバネ支承部40により弾性支持されてい
る。
【0013】一方、上部構造及びバネ支承部40を基礎
2上で支持し、免震装置20の下部構造を構成するベー
スプレート50が図3に示されている。このベースプレ
ート50は、平面視して正方形状をなした鋼板であり、
中央位置には所定の直径を有する偏平円筒形状の凹所5
1が形成されている。この凹所51の底面部分は、大き
な曲率の凹球面状を成し、球面座52を構成している。
そして球面座52の中央には水抜き孔53が設けられて
いる。この球面座52上には図3に模式的に示した4個
の鋼球54が転動可能に載置されるようになっている。
これら鋼球54は下方に開口を有するボール球座55内
に上半部分が収容支持されている。さらに4つのボール
球座55は、略十字形を成す連結フレーム56によって
連結され、さらに前述のバネ台座プレート35の下面に
中心位置が一致するように固着されている。この鋼球5
4とボール球座55とによりボールベアリング支承部が
構成されている。このボールベアリング支承部はバネ台
座プレート35を介してバネ支承部40を支持してい
る。
【0014】ベースプレート50の周縁には、下面が図
2、図5に示したように所定の曲率で切欠かれた外周フ
ランジ58が形成されている。この外周フランジ58
は、フックプレート30の先端フック31が、根元部に
堅固に係止している。また、この状態でストッパプレー
ト57上端がフックプレート30に当接している。この
状態ではフックプレート30は支持軸である取付ボルト
27回りに回動することができない。このため、図5に
下向き矢印で示した鉛直荷重が載荷されても、荷重は上
面プレート21、本体プレート22、フックプレート3
0、ベースプレート50の外周フランジ58を経由して
確実にベースプレート50に伝達される。このように、
鉛直荷重はバネ支承部40に伝達されず、柱位置は長期
荷重に対して弾性支点としてでなく、鉛直方向固定支点
として機能する。
【0015】これらの部品を組み立てる場合には、各部
材を組み立てた状態で、本体プレート22に回動可能に
支持された4個のフックプレート30の先端フック31
を、図2及び図5に示したように、ベースプレート50
の外周フランジ58(構成は後述する。)に堅固に係止
させればよい。また、この組立状態では、ベースプレー
ト50上面に配設されたストッパプレート57の上端
が、フックプレート30の内面の所定位置に当接してい
る。
【0016】図4は、上面プレート21及び本体プレー
ト22を取り除いた状態でフックプレート30がブラケ
ット25に支持された状態を示した概略平面図である。
同図ではブラケットの断面のみを示している。バネ台座
プレート35の四隅は、ブラケット25によって概略位
置決めされている。これにより、図5に示したように、
バネ支承部40の板バネ41及びコイルバネ42が圧縮
されると、バネ台座プレート35がこのブラケット25
にガイドされながら、上方に移動する。なお、コイルバ
ネ42及び板バネ41は、無載荷の状態でその上下端が
バネ台座プレート35及び本体プレート22の間に溶接
されている。このうち、板バネ41は、複数の板バネ4
1を十字形に積層した構造を成し、交差部が略U字形の
止め金フック43を介してバネ台座プレート35の中央
位置に固定されている。
【0017】なお、コイルバネ42内には円筒形状のワ
イヤメッシュスポンジを挿入しておくことが好ましい。
このワイヤメッシュスポンジは、所定線径のステンレス
鋼線を素線として細かく編み上げたもので、この編み上
げた束線を所定形状に巻き上げて圧縮成形し、一定の減
衰作用とバネ作用とを合わせ持たせたエネルギー吸収金
属材料である。このワイヤメッシュスポンジをコイルバ
ネ42内に収容しておくことにより、この免震装置20
にたて波が入力された場合に、その入力波の振動エネル
ギーを吸収減衰させることができる。
【0018】次に、この免震装置20に地震動が入力さ
れた際の、免震装置20の動作について図6〜図8を参
照して説明する。図6は常時の免震装置20の状態を示
した部分断面図である。このときブラケット25に回動
可能に支持されたフックプレート30は、先端フック3
1がベースプレート50の外周フランジ58に係止され
ている。また、ストッパプレート57の先端はフックプ
レート30の内面位置に当接している。この状態では、
フックプレート30の先端フック31がベースプレート
50の外周フランジ58と堅固に係止しているため、常
時に上面プレート21に作用した柱からの鉛直荷重は、
直接ベースプレート50に伝達される。すなわち、コイ
ルバネ42及び板バネ41にはこの常時荷重は作用せ
ず、上面プレート21からベースプレート50に対して
直接伝達される。
【0019】さらに、地震動を構成する地震波がこの免
震装置20に入力された場合について説明する。まずP
波としてのたて波がこの免震装置20に入力されると、
例えば、図7に矢印で示したように、地震波は、ベース
プレート50に上下波として伝達される。これにより、
ベースプレート50が上方に持ち上げられようとする
と、まず押し上げ力がストッパプレート57位置でフッ
クプレート30を上方へ強く押し上げ、外周フランジ5
8と係止している先端フック31の係止部分が塑性変形
して外周フランジ58とフックプレート30との係止が
解かれる。この結果、押し上げ力はフックプレート30
の矢印方向Rへの回動力として作用し、フックプレート
30は、図7に示したように、外方に向かって回動す
る。これにより、鋼球54を介して沿直上向力がコイル
バネ42及び板バネ41に入力される。このときコイル
バネ42内のワイヤメッシュスポンジが最大ΔVだけ圧
縮されて塑性変形する。このため、ベースプレート50
から伝達された入力波は、上面プレート21に伝達され
る間にエネルギーが吸収され、上面プレート21からさ
らに上部へ伝わる地震力は大幅に軽減される。その後に
繰り返される地震波においても、免震装置20の上部に
位置する建物本体に入力されるP波(たて波)は大幅に
軽減される。
【0020】次に、図8を参照してこの免震装置20に
入力されるS波(横波)が作用した際の、免震装置20
の動作について説明する。P波に引き続いてS波が入力
された際、一旦係止がはずれたフックプレート30は定
位置である外周フランジ58との係止状態に戻ってい
る。このときすでにフックプレート30の先端フック3
1部分は塑性変形してしまっている。このため、この部
分での係止は緩くなっている。この状態で横波地震波が
免震装置20に入力されると、図8で示した装置の右側
位置に示されたストッパプレート57の上端が右側のフ
ックプレート30を持ち上げるように右方向に移動す
る。このとき左側のフックプレート30はベースプレー
ト50の右方向への移動に伴ってフリーになるので、支
持軸まわりに矢印方向に回動する。このとき鋼球54で
支持された免震装置20の上部構造は、鋼球54が転動
することにより、ベースプレート50の移動に追従せず
に当初位置を保持する。このため、免震装置20に入力
されたS波(横波)によって建物本体が横方向へ移動す
るのを防止することができる。
【0021】次に、図9を参照して実際の木造建物にこ
の免震装置20を設置する実施の一形態について説明す
る。図1以下に示した免震装置20では、バネ支持プレ
ート40を、4つの鋼球54によって支承したが、この
バネ支持プレートを2つの鋼球54で支承させたり、ま
た1つの鋼球54で支承させることにより免震装置20
の支持能力を種々設定することができる。
【0022】図9において、符号Aで示した免震装置2
0は4個の鋼球54によって支持されるタイプの免震装
置20である。このAタイプの免震装置20は、主に大
きな鉛直荷重を受ける隅柱位置に設置することが好まし
い。さらに鋼球542個を備えたBタイプの免震装置2
0を、通し柱が配置される基礎部分に設置する。そして
その他の柱位置に1個の鋼球54を備えたCタイプの免
震装置20を配置している。例えば、図9に示した木造
住宅の例(建坪34坪程度)では、Aタイプを9か所、
Bタイプを4か所、Cタイプを11箇所に使用してい
る。このように鉛直荷重の大きさに合わせて種々の免震
装置20のサイズを変えて設置することで上部の建物部
分を荷重のバランス良く支持することができる。Bタイ
プ及びCタイプ内に組み込まれるバネ部材の種類は、板
バネタイプでも良いし、コイルバネタイプでも良いこと
は言うまでもない。また、本免震装置20を構成する部
材は耐腐食性の高い鋼材あるいはステンレススチール等
の金属材料を使用することが好ましい。
【0023】なお、地震が発生して免震装置20が動作
した場合には、その後、塑性変形したフックプレート3
0を交換すれば、免震装置20の再利用が可能である。
このとき免震装置20は布基礎1部分から独立した基礎
上に設置されているため、フックプレート30の交換作
業を行う空間が確保されている。このため、交換作業を
容易に行うことができる。また、免震装置20の上面プ
レート21に土台を取り付けるには、アンカーボルト6
による以外に、L形鋼等の鋼材ピースを用いてもよいこ
とは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による小型建築物用免震装置を基礎に組
み込んだ一実施の形態を示した正面図。
【図2】図1に示した小型建築物用免震装置を拡大して
示した正面図。
【図3】図1に示した小型建築物用免震装置の内部を分
解して示した分解斜視図。
【図4】図2のIV-IV端面線の矢視に沿って小型建築物
用免震装置の下部構造の配置を示した平面図。
【図5】図4のV-V断面線に沿って示した小型建築物用
免震装置の内部断面図。
【図6】常時荷重作用時の小型建築物用免震装置の作動
状態を示した部分断面図。
【図7】P波作用時の小型建築物用免震装置の作動状態
を示した部分断面図。
【図8】S波作用時の小型建築物用免震装置の作動状態
を示した部分断面図。
【図9】小型建築物用免震装置を建物基礎に配置した例
を模式的に示した基礎伏図。
【符号の説明】
1 布基礎 2 免震装置基礎 10 土台 20 免震装置 21 上面プレート 22 本体プレート 25 ブラケット 30 フックプレート 31 先端フック 35 バネ台座プレート 40 バネ支承部 41 板バネ 42 コイルバネ 50 ベースプレート 54 鋼球 55 ボール球座 57 ストッパプレート 58 外周フランジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小型建築物の基礎の柱設置位置に設置され
    る小型建築物用免震装置であって、前記基礎の天端とほ
    ぼ等しい高さに上面位置が設定された前記免震装置の上
    部構造の一部を構成する本体プレートと、基礎コンクリ
    ート上に据え付けられ、前記免震装置の上部構造と組み
    合わされる下部構造を構成し、その上面の所定位置に球
    座面が形成されたベースプレートと、該ベースプレート
    上の球座面上を転動可能な鋼球を収容したボールベアリ
    ング支承と、該ボールベアリング支承に支持され前記本
    体プレートを弾性支持可能なバネ支承と、前記本体プレ
    ートの下面に設けられ、前記バネ支承の上下方向移動を
    ガイドするブラケットと、該ブラケットに支持された支
    持軸回りに回動可能に支持され、前記ベースプレートの
    外周フランジに係止可能なフック部を有するフックプレ
    ートとを備え、 前記免震装置への入力地震動が所定の作用力より小さい
    場合には、前記ベースプレートの外周フランジと前記フ
    ック部とが係止したままの状態にあり、前記ボールベア
    リング支承と該バネ支承の移動が抑止され、入力地震波
    が所定の作用力より大きい場合には、前記係止が解か
    れ、入力地震動に応じて前記ボールベアリング支承と該
    バネ支承が移動または変位し、前記小型建築物への地震
    動の作用力が軽減されるようにしたことを特徴とする小
    型建築物用免震装置。
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