JPH1162312A - すべり支承及びその製法 - Google Patents

すべり支承及びその製法

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JPH1162312A
JPH1162312A JP22880897A JP22880897A JPH1162312A JP H1162312 A JPH1162312 A JP H1162312A JP 22880897 A JP22880897 A JP 22880897A JP 22880897 A JP22880897 A JP 22880897A JP H1162312 A JPH1162312 A JP H1162312A
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JP
Japan
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fluorine
solid lubricant
lubricant layer
layer
substrate layer
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Pending
Application number
JP22880897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Omika
侑弘 五十殿
Yoshikatsu Miura
義勝 三浦
Kaoru Ueno
薫 上野
Masami Iizuka
真巨 飯塚
Yasuo Takenaka
康雄 竹中
Eiji Takaoka
栄治 高岡
Yutaka Nanami
豊 名波
Ryuji Yanagidate
龍司 柳舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Asahi Tec Corp
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Publication date
Application filed by Kajima Corp, Asahi Tec Corp filed Critical Kajima Corp
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高面圧の下でもフッ素に基づく優れた潤滑作
用を長期にわたって奏することのできるすべり支承を提
供することである。 【解決手段】 金属で形成された摺動面に固体潤滑剤層
を設けたすべり支承において、前記固体潤滑剤層にフッ
素を含浸させたすべり支承である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は金属で形成された
すべり支承及びその製法に関し、特に、建造物のすべり
支承として使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フッ素が摺動面の潤滑作用を
向上させることが知られている。このため、従来におけ
るすべり支承にあっては、金属で形成された摺動面に、
テフロン等の潤滑シートを被覆することによって摺動面
の潤滑作用を確保し、建築物の振動エネルギー等を吸収
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来におけるすべり支承にあっては、テフロン等の潤滑
シートを被覆していたにすぎないため、摺動面の面圧が
高くなると当該シートが押圧されて潰されやすく、この
結果、高面圧の摺動面には使用しにくい、
【0004】また、テフロン等の潤滑シートは摩擦係数
が0.06〜0.08程度が限界であるため、前記振動
エネルギーを吸収しにくい、
【0005】更に、テフロン等の潤滑シートは面圧によ
って摩擦係数が変化しやすいため、常時、前記振動エネ
ルギーを吸収しにくい、
【0006】更に、テフロン等の潤滑シートは金属面に
接着しにくい、
【0007】というそれぞれの不都合を有した。
【0008】この発明の課題はこれらの不都合を解消す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するため
に、この発明に係るすべり支承においては、金属で形成
された摺動面に固体潤滑剤層を設けたすべり支承におい
て、前記固体潤滑剤層にフッ素を含浸させため、高面圧
が摺動面にかかってもフッ素が飛散することはないもの
である。
【0010】また、固体潤滑剤層にフッ素を含浸させた
ため、耐久性が向上し建造物の寿命にも応えやすいもの
である。
【0011】また、固体潤滑剤層にフッ素を含浸させた
ため、テフロン等の潤滑シートよりも摩擦係数を小さく
することができる結果、前記振動エネルギーを吸収しや
すいものである。
【0012】更に、固体潤滑剤層にフッ素を含浸させた
ため、テフロン等の潤滑シートと異なり、面圧によって
摩擦係数が変化しにくいため、常時、前記振動エネルギ
ーを吸収しやすいものである。
【0013】更に、固体潤滑剤層にフッ素を含浸させた
ため、テフロン等の潤滑シートを使用したときとは異な
り、フッ素を金属面に配置しやすいものである。
【0014】また、その製法においては、前記金属で形
成された摺動面に非含フッ素固体潤滑剤層を設けるとと
もにこの非含フッ素固体潤滑剤層の表面に含フッ素固体
潤滑剤層を設けるようにしたため、前記発明に係るすべ
り支承を簡易に製造することができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1はこの発明に係るすべり支承
の第一実施例の使用状態の断面図、図2は同第二実施例
の使用状態の断面図、図3は同第三実施例の使用状態の
断面図、図4はすべり支承の潤滑部の拡大断面図、図5
はすべり支承の潤滑部の他の実施例の拡大断面図であ
る。
【0016】図1において、Gは地盤、3はこの地盤G
に載置された鉄製の下部支承盤(この発明の「すべり支
承」に相当する)である。この下部支承盤3の表面には
潤滑部31が形成されている。
【0017】一方、5は鉄製の上部支承盤(この発明の
「すべり支承」に相当する)であり、建造物Cの底面を
支えている。この上部支承盤5の表面(下表面)には潤
滑部51が形成されている。この上部支承盤5と前記下部
支承盤3とは各々の潤滑部31,51 を接触させた状態で重
ねられているため、互いに摺動できる結果、各々の支承
盤3,5 の振動を互いに減衰しやすいものである。
【0018】次に、図4に基づいて、下部支承盤3の潤
滑部31を詳述する。図4において、311 は下地層であ
り、前記下部支承盤3の表面に形成されている。この下
地層311 は防錆, 耐磨耗,密着性のために採られる処理
手段であり、その厚さは、タフトライド処理を使用した
場合約10〜15μm,リン酸マンガン処理を使用した
場合には約5〜10μmである。次に、313 は含フッ素
固体潤滑剤層であり、前記下地層311 の表面に被覆され
ている。この含フッ素固体潤滑剤層313 はフッ素を約1
5重量%含んでおり、その厚さは約30〜40μmであ
る。これらの下地層311 と含フッ素固体潤滑剤層313 と
が前記潤滑部31を構成する。
【0019】次に、この潤滑部31の成形方法を説明す
る。前記下地層311 は下部支承盤3の表面に通常のタフ
トライド処理又はリン酸マンガン処理を行うことにより
形成する。
【0020】次に、MoS2 ,グラファイト,PTFE
(いずれも固体潤滑剤)にポリアミドイミド樹脂(バイ
ンダー)とフッ素オイル(約15%)を加えて溶剤に溶
かして得られた樹脂液を、前記下部支承盤3の下地層31
1 の表面に吹き付け塗装し、190°Cで約1時間焼き
付けることによって、前記含フッ素固体潤滑剤層313が
形成される。
【0021】なお、図5に示すように、下地層311 と含
フッ素固体潤滑剤層313 との間に、非含フッ素固体潤滑
剤層312 を被覆した状態で介在させることもできる。こ
のこの非含フッ素固体潤滑剤層312 の厚さは約20〜4
0μmである。
【0022】この場合、前記含フッ素固体潤滑剤層313
を塗布するまえに、MoS2 ,グラファイト,Sb2
3(いずれも固体潤滑剤)とポリアミドイミド樹脂(バ
インダー)を溶剤に溶かして得られた樹脂液を、前記下
部支承盤3の下地層311 の表面に吹き付け塗装し、19
0°Cで約1時間焼き付けることによって非含フッ素固
体潤滑剤層312 を設けることが必要である。なお、この
場合における塗膜の焼き付けは含フッ素固体潤滑剤層31
3 と同時に行われる。このように、前記含フッ素固体潤
滑剤層313 を形成するにあたって前記非含フッ素固体潤
滑剤層312 を介在させるのは、含フッ素固体潤滑剤層31
3 を下地層311 に接着しやすくするためである。
【0023】なお、前記上部支承盤5の潤滑部51も同様
に構成される。
【0024】図2は第二実施例を示したもので、下部支
承盤3が本体35と支承部36とに分かれ、この支承部36が
ゴム材37を介して本体35に嵌挿載置されているものであ
る。なお、上記潤滑部31は支承部36の先端面に形成され
ている。
【0025】図3は第三実施例を示したもので、1はこ
の地盤Gに載置された積層ゴム、2はこの積層ゴム1に
載置された受け台である。この受け台2の表面に下部支
承盤3が嵌挿されている。
【0026】
【発明の効果】この発明に係るすべり支承は、金属で形
成された摺動面に固体潤滑剤層を設けたすべり支承にお
いて、前記固体潤滑剤層にフッ素を含浸させたため、高
面圧が摺動面にかかってもフッ素が飛散することはない
ものである。
【0027】よって、このすべり支承を使用すれば、高
面圧の下でもフッ素に基づく優れた潤滑作用を長期にわ
たって奏することができるものである。
【0028】また、固体潤滑剤層にフッ素を含浸させた
ため、テフロン等の潤滑シートよりも摩擦係数を小さく
することができる結果、前記振動エネルギーを吸収しや
すいものである。
【0029】更に、固体潤滑剤層にフッ素を含浸させた
ため、テフロン等の潤滑シートと異なり、面圧によって
摩擦係数が変化しにくいため、常時、前記振動エネルギ
ーを吸収しやすいものである。
【0030】更に、固体潤滑剤層にフッ素を含浸させた
ため、テフロン等の潤滑シートを使用したときとは異な
り、フッ素を金属面に配置しやすいものである。
【0031】また、その製法においては、前記金属で形
成された摺動面に非含フッ素固体潤滑剤層を設けるとと
もにこの非含フッ素固体潤滑剤層の表面に含フッ素固体
潤滑剤層を設けるようにしたため、前記発明に係るすべ
り支承を簡易に製造することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るすべり支承の第一実施例の使用
状態の断面図である。
【図2】同第二実施例の使用状態の断面図である。
【図3】同第三実施例の使用状態の断面図である。
【図4】すべり支承の潤滑部の拡大断面図である。
【図5】すべり支承の潤滑部の他の実施例の拡大断面図
である。
【符号の説明】
3 … 下部支承盤(すべり支承) 313 … 含フッ素固体潤滑剤層 5 … 上部支承盤(すべり支承)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 薫 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 飯塚 真巨 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 竹中 康雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 高岡 栄治 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 名波 豊 静岡県小笠郡小笠町古谷145番地 (72)発明者 柳舘 龍司 静岡県焼津市柳新屋716−1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属で形成された摺動面に固体潤滑剤層
    を設けたすべり支承において、前記固体潤滑剤層にフッ
    素を含浸させたことを特徴とするすべり支承。
  2. 【請求項2】 金属で形成された摺動面に非含フッ素固
    体潤滑剤層を設けるとともにこの非含フッ素固体潤滑剤
    層の表面に含フッ素固体潤滑剤層を設けることを特徴と
    するすべり支承の製法。
JP22880897A 1997-08-10 1997-08-10 すべり支承及びその製法 Pending JPH1162312A (ja)

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