JPH09309840A - 抗脱毛症状剤 - Google Patents
抗脱毛症状剤Info
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Abstract
状を抑制、改善または予防する薬剤で、抗癌剤の投与を
受けている患者に苦痛や不快感を与えず、またその薬剤
による副作用が全くなく安全な、抗脱毛症剤及び該抗脱
毛症状剤を含む飲食物を提供する。 【解決手段】 本発明の抗脱毛症状剤は、ウーロン茶抽
出物を有効成分として含有することを特徴とする。
Description
発生頻度の高い脱毛症状を抑制、改善または予防する薬
剤に関し、更に詳しくは、ウーロン茶抽出物を有効成分
として含有することを特徴とする抗脱毛症剤に関するも
のである。
現在様々な抗癌剤が開発されており、癌患者に対して投
与されているが、その反面、抗癌剤の副作用として脱毛
症状が非常に問題となってきている。癌患者にとって抗
癌剤の投与は生命に係わることであり、副作用である脱
毛症状は生命に直接影響を与えるものではないために、
抗癌剤投与計画を中止或は緩和することはほとんどない
が、脱毛症状の発生率は非常に高く、また抗癌剤の投与
を受けている患者が苦痛に思う副作用の中でも嘔吐、悪
心に続き順位が高く、脱毛症状により患者が非常に精神
的に動揺、不安をおぼえ、脱毛症状により多大な精神的
苦痛を患者に与えていることも確かである。
細胞の分化により成長する。体毛の頭部の毛疱(頭皮毛
器官)は成長速度が最も早く、かつその成長期間が長い
ため体毛のうちで最も長くなる性質を有し、成長期にあ
る毛疱の割合が高いことが知られている。脱毛症は、臨
床的に簡単に分類すると、男性型脱毛症、円形脱毛症、
老人性脱毛症、先天性脱毛症、内分泌異常などの代謝異
常或は栄養障害、ショック症状、持続性高熱などの全身
疾患に随伴する脱毛、頭髪部に生じた各種皮膚症状など
の疾患に続発する続発性脱毛、薬物性脱毛に分類される
が、遺伝的要因から疾病までその原因は様々でありなが
ら、頭部の毛疱(頭皮毛器官)に障害をきたす結果とな
る。抗癌剤による脱毛症状の機序は正確には判明されて
いないが、頭皮毛器官は他の部位の毛器官より生物学活
性が著しく高いため、骨髄リンパ組織、消化管粘膜上皮
組織と並んで、抗癌剤による障害を受けやすく、毛疱内
毛母細胞が障害される。その結果、毛母細胞機能の成長
が中断し、毛球が変形して委縮毛あるいは栄養障害毛と
なって毛が脱落する。または、毛器官が急速に休止期に
移行して脱毛することになる。
ンを始めとするアンスラサイクリン系薬剤や、エンドキ
サン、あるいはエトポシドなどが発生頻度としては高
く、また脱毛症状の強度も強い。他には、ニトロソウレ
ア、5−フルオロウラシル、シスプラチン、インターフ
ェロンなどにもみられる。アドリアマイシン、或はエト
ポシドによる脱毛症状の発生率は、60%〜80%とも
各種の文献では指摘され、また、いずれの抗癌剤も1回
の投与量が多いほど、脱毛の発現が高くなるとも指摘さ
れている。
て、抗癌剤に特異的な拮抗剤を併用する方法、例えばC
o−enzyme Q10併用法、頭皮毛器官に達する抗
癌剤の量を低下させるために経口又は静注による投与を
避けた投与経路の変更、例えば動脈内又は腹腔内投与
法、駆血帯を用いて頭皮への血液を減少させ、投与され
た抗癌剤の毛根への到達を抑制しようとする頭皮血流遮
断法などがあるが、いずれも十分な効果が得られておら
ず、投与経路の変更は、例えば肝腫瘍などの動脈支配が
明確な癌種にしか動脈内投与は適応できず、限定的にし
か用いることができないし、頭皮血流遮断法については
患者に多大な苦痛を与えるという問題点があった。また
他には頭皮温を22℃以下にすることで脱毛を防止する
頭蓋(頭部)冷却法があるが、これはその効果について
は評価が分かれており、特に抗癌剤の投与量が増えた場
合、経口投与の場合は全く効果がないという報告もあ
り、また頭部を長時間にわたり冷却する事が必要なた
め、患者の動きがその間抑制されたり、外観から患者が
不快に思うこと、また煩雑な手間が看護側にも要求され
るという問題点があった。また他には、頭皮を刺激せ
ず、かつ血管拡張作用がない育毛クリーム(育毛プロテ
インクリーム等)の塗布、頭部の保清、全身的栄養維
持、精神的安定等などの予防措置を講じるしかなかっ
た。いずれの方法にしても、顕著かつ本質的な手段がな
いというのが現状である。
フェロールの経口投与のみが現在までに報告されてい
る。しかし、アドリアマイシンによる脱毛症状の発生に
対して予防効果があるという報告もあるが、アドリアマ
イシンと他の抗癌剤との併用においては全く効果がない
との報告もなされている。また、抗癌剤の投与による脱
毛症状は、毛母細胞が完全に障害されて無になることは
ないので、一時的また可逆的症状であり、投与を中止し
影響がなくなれば、新しい毛が再生するまで、多くの脱
毛症状に苦しむ患者は、最近では医療用かつらの着用を
行っている。
苦痛や不快感を与えず、またその薬剤による副作用が全
くなく安全な、かつ有効な抗脱毛症状剤を開発されるこ
とが強く望まれていた。
る薬剤として、広くその物質を探査して、鋭意研究の結
果、ウーロン茶抽出物の適用により、脱毛症状に対して
抑制、改善または予防が図られるという新たな知見を得
て、本発明を完成した。また、抗癌剤による毛母細胞機
能の成長停止、あるいは休息期への移行からの脱毛症状
に対して有効な効果があることを確認しており、他の多
くの要因による脱毛症状に対しても有効である。
り、古来より中国で広く飲用されていたお茶であるが、
中華料理とともに世界中で飲用されており、現在では日
本でもその愛飲者は非常に多い。また茶飲料であるので
1日の飲用量も多くなり、また長期にわたり常飲される
が何等その弊害は見出されたこともなく、反対にラット
やうさぎを用いた長期連続摂取による安全性についての
評価も何等問題ないとも報告(「コーヒーとお茶の現況
と展望」1989年8月31日工業技術会発行より、「ウー
ロン茶の生体に与える影響について」大鶴勝、西村公雄
著)されており、飲食物として安全性が非常に高いもの
である。従って、人間への適用に際しての安全性も非常
に高く、また患者に対しても、一般生活で馴染があり、
通常飲用されていたウーロン茶であることから、全く不
快感や、不安感を与えることがなく、安心して、また積
極的に投与を受けられる素地となる。
は、ウーロン茶葉を室温から100℃の範囲に加温した
水により、水の温度、または、得たい抽出物の濃度にも
よるが、茶葉を10秒から24時間抽出したものであ
る。また抽出に用いる水は、アルコール、好ましくはエ
タノールを混合したものを用いても良い。ウーロン茶抽
出に際して、飲用のために嗜好性を高めるためなどの理
由により、炭酸水素ナトリウムを抽出する水に添加した
り、あるいは抽出物に炭酸水素ナトリウム、L−アスコ
ルビン酸ナトリウムなどを添加する場合もあるが、これ
は本発明のウーロン茶抽出物として何ら障害がないた
め、これらも本発明のウーロン茶抽出物として用いるこ
とが出来る。
葉を加温した水で抽出したものであり、その濃度は0.
1重量%から30重量%(ブリックス;固形分)のもの
が用いられる。通常飲用に用いられる濃度は0.1重量
%から1重量%の範囲であるが、この濃度の範囲であれ
ば、その抽出物をそのまま飲用として適用することが、
嗜好性の面でも好適である。通常飲用に用いられる濃度
より濃い場合は、そのまま飲用すると苦味を強く感じる
場合があるので、エキス、凍結乾燥粉末など、あるいは
それを錠剤やカプセル剤としたものとして用いることが
適用には好ましい。通常飲用に用いられる濃度より薄い
場合は、そのまま飲用することも可能ではあるが、飲用
に際して、嗜好面から好まれないことが多い。また得た
い濃度の抽出物を得るために、抽出物を適宜水で希釈す
る、あるいは、蒸発等の手段を用いて濃縮し、使用する
ことも可能である。
物は、抽出物(抽出液)そのままの形で、あるいは水で
希釈して、経口的に投与できる。または、抽出物をシロ
ップ剤などの経口液状製剤として、または抽出物を、エ
キス、粉末などに加工して、薬学的に許容される担体と
配合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤,散剤などの経口固
形製剤として投与できる。薬学的に許容できる担体とし
ては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体
物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結
合剤、崩壊剤、液状製剤における溶剤、賦形剤、懸濁化
剤、結合剤などとして配合される。また、必要に応じ
て、防腐剤、抗酸化剤、着色料、甘味剤などの製剤添加
物を用いることもできる。
糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロー
ス、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤の好適な
例としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤の好適な例としては、例えば、結合セ
ルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えば、ポリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、Dーマンニトー
ル、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタ
ン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナト
リウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。液剤と
して好適な例は、例えば、精製水、アルコール、プロピ
レングリコールなどが挙げられる。懸濁化剤として好適
な例は、例えば、ステアリン酸エタノールアミン、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レ
シチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性
高分子が挙げられる。防腐剤の好適な例としては、例え
ば、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノー
ル、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒ
ドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤とし
て好適な例は、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸など
が挙げられる。
ン茶抽出物は、抽出物(抽出水)そのままの形で、ある
いは抽出物を、エキス、粉末などに加工して、飲食物の
形として投与できる。一般に用いられている飲食物素材
及び飲食物製造上に許容される担体と配合し、飲料とし
てウーロン茶ドリンク、他の茶ドリンクと混合した茶ド
リンク、炭酸飲料、果実飲料、乳酸菌飲料、スポーツ飲
料、豆乳などが挙げ等られ、菓子として、例えば、ビス
ケット類、チョコレート類、キャンデー類、チューイン
ガム類、スナック菓子類、油菓類、洋生菓子顆、和菓子
類、アイスクリーム類、ゼリー菓子などが挙げられ、食
品としては、パン類、めん類、豆腐などの大豆加工品、
ヨーグルト、バターなどの乳製品、ハム、ソーセージな
どの肉製品、卵焼、茶碗蒸しなどの卵加工品、佃煮など
の水産調味加工品、かまぼこなどの魚肉ねり製品、ソー
ス、ドレッシンク、マヨネーズ、ふりかけなどの調味
料、カレー、シチュー、ハンバーグ、スープなどの料理
が挙げられる。これらは常法により製造することができ
る。
糖、ブドウ糖、果糖、異性化液糖、フラクトオリゴ糖、
アルパルテーム、ソルビトール、ステビアなどの甘味
料、赤キャベツ色素、ぶどう果皮色素、エルダベリー色
素、カラメル、クチナシ色素、コーン色素、サフラン色
素、カロチンなどの着色料、ペクチン分解物、安息香
酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル類、ソル
ビン酸カリウムなどの保存料、アルギン酸ナトリウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、繊維素グリ
コール酸カルシウム、繊維素グリコール酸ナトリウムな
どの糊料、L−アスコルビン酸、トコフェロール、エリ
ソルビン酸、ルチンなどの酸化防止剤、硫酸第一鉄、亜
硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなどの発色剤、亜硫酸水
素ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウムなどの漂白剤、プ
ロピレングリコールなどの品質保持剤、L−システイン
塩酸塩、ステアリル乳酸カルシムなどの品質改良剤、塩
化アンモニウム、d−酒石酸水素カリウム、炭酸アンモ
ニウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリム。ミョウバン
などの膨張剤、レシチン、スフィンゴ脂質、植物性ステ
ロール、大豆サポニン、アルギン酸ナトリウム、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステルカゼインナトリウ
ム、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの乳化剤、コンドロ
イチン硫酸ナトリウムなどの乳化安定剤、レモン油、ユ
ーカリ油、はっか油、バニラ抽出物、オレンジ油、ガー
リック油、アセト酢酸エチル、アニスアルデヒド、エチ
ルバニリン、ケイ皮酸、酢酸シトルネリル、シトラー
ル、バニリン、酪酸ブチル、エステル類などの着香料、
L−アスコルビン酸、L−アスパラギン、L−アラニ
ン、イノシトール、L−グルタミン、カロチン、トコフ
ェロール、ビタミンA、葉酸、クエン酸鉄、ヘム鉄、未
焼成カルシウムなどの強化剤、過酸化ベンゾイル、過硫
酸アンモニウム、二酸化塩素などの小麦粉改良剤、サラ
シ粉、過酸化水素、次亜塩素酸などの殺菌料、アセチル
リシノール酸メチル、エステルガム、酢酸ビニル樹脂、
ポリイソブチレン、ポリブテンなどのチューインガム基
礎剤、D−マンニットなどの粘着防止剤、酸性ピロリン
酸ナトリム、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウ
ムなどの結着剤、アジピン酸、クエン酸、グルコン酸、
コハク酸、d−酒石酸、乳酸、dl−リンゴ酸などの酸
味料、魚介エキス、酵母エキス、コンブエキス、しょう
ゆ、トマトピューレ、肉エキス、みりん、果実ピュー
レ、かつおぶし、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL
−アラニン、L−アルギニンL−グルタミン酸塩、5’
−イノシン酸二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、L
−グルタミン酸、L−グルタミン酸ナトリウム、コハク
酸、L−酒石酸、乳酸ナトリウムなどの調味料、などど
して配合される。
用する被験者の脱毛症状の程度、被験者の相対的健康
度、被験者の年齢、性別、体重による種々選択できる
が、通常成人(体重60Kg)1人につき、1日当たり
ウーロン茶抽出物固形分として0.1gから20gの範
囲から選択でき、これらを1日1回から数十回に分けて
投与することができる。なお、20gの範囲を超えての
投与もなんら安全性に問題はなく、障害はない。
し、以下の(a)、(c)及び(d)の3群に分け、5
日間以下の薬剤を連続投与した。ラットは、(a)群は
6匹及び7匹ずつに分けて、(c)群は5匹ずつに分け
て、(d)群は、群ごとに1つのケージに入れ、各ケー
ジ毎に、母親ラットを1匹つけ、自由に哺乳させ、また
飲水も自由に行わせた。母親ラットは、固形飼料CE2
(日本クレア製)を自由に摂取させ、飲水も自由に行わ
せた。 (a)何も与えない(無投与) (c)ウーロン茶抽出物(スラッジ上部) 0.1ml/匹 経口投与 (d)何も与えない(コントロール) (c)のウーロン茶抽出物(スラッジ上部)は、以下の
方法で得られたものを使用した。ウーロン茶葉300g
を用いて、純水3500mlで60℃で10分間抽出を
行う。抽出液は、茶葉を振動篩80メッシュで分離後、
5500rpmの遠心回転速度で遠心分離処理後に室温
まで冷却する。得られた可溶性固形分(Brix)2.
8%の抽出液を16%前後まで60℃よりも低い温度で
真空薄膜濃縮を行う。その後濃縮した抽出液を1晩5℃
で保持した後、沈澱物を取り除き、上部の上清液を得
た。この抽出液の濃度は20重量%(ブリックス)であ
った。その後11日齢から、(a)群及び(c)群に脱
毛症状を誘発するために抗癌剤としてエトポシド注射液
(Etoposide、VP-16;「ラステット」日本化
薬製)を、1.5mg/kgを腹腔内に連続3日間投与
した。また、(d)群には、エトポシドの代わりに、エ
トポシドと同量の生理食塩水を腹腔内に同様に投与し
た。投与はいずれも、午前10時から11時の間に、1
日1回行った。その後、20日齢の脱毛度を肉眼的観察
により判定した。その結果を表1に示す。脱毛度は、0
から3の以下の4段階で表わした。 〔脱毛度の判定〕 0:0〜25%の脱毛が見られた。 1:26〜50%の脱毛が見られた。 2:51〜75%の脱毛が見られた。 3:76〜100%の脱毛が見られた。
に投入し、十分に撹拌して茶葉に含水させて、90℃以
上の温度を保ちつつ5分間置き、その後ネル布によって
茶葉と抽出液とを濾別して、ウーロン茶抽出物(抽出
液)を得た。
ールを重量比2:1の比で混合したもの)5000ml
中に投入し、十分に撹拌して茶葉に含水させて、90℃
以上の温度を保ちつつ30分間置き、その後100メッ
シュ網によって茶葉と抽出液とを濾別して、更に遠心分
離機で3000rpmの回転速度で処理しウーロン茶抽
出物(抽出液)4000mlを得た。この得られたウー
ロン茶抽出物を5℃以下で一晩静置し、上澄液と沈殿物
とを分離する。上澄液を可溶性固形分(Brix15
%)に調整してからマイナス40℃で凍結後、凍結乾燥
を行い、ウーロン茶抽出物粉末を得た。
ターチを均一に混合して、コンスターチバインダーで湿
式造粒する。更にステアリン酸マグネシウム混合後打錠
し錠剤とする。
投入し、十分に撹拌して茶葉に含水させて、90℃以上
の温度を保ちつつ5分間置き、その後100メッシュ金
網によって茶葉と抽出液とを濾別して、さらにネル布に
て濾過してウーロン茶抽出液を得た。抽出液を30℃ま
で冷却し、若干のアスコルビン酸を添加して後に、90
℃まで加熱して、缶容器に熱いまま充填して、密封し
た、密封後120℃で15分間のレトルト殺菌を行い、
常温までさげて、ウーロン茶ドリンクを得た。
加えて、だまにならないように溶かした。更にクエン酸
とクエン酸ナトリウムを加えて、沸騰させた。水飴をこ
れに加えて、100℃まで加熱後、残りの砂糖を加え、
109℃まで昇温した。数分間静置後、ウーロン茶抽出
物、香料及び色素を加えて、撹拌し、スターチモールド
に充填して、50℃以下で10時間以上乾燥させ、ウー
ロン茶抽出物入りゼリー菓子を得た。
で激しく撹拌し、全卵を加えて更に撹拌した。これに、
薄力小麦粉とベーキングパウダーをさっと切るにように
混ぜ合わせ、さらに最後にウーロン茶抽出物を混合す
る。天板状にこれを絞り袋で搾り出して成型後、あらか
じめ加熱しておいたオーブンで、焼き温度180℃で1
1〜13分間焼いて、ウーロン茶抽出物入りクッキーを
得た。
出物を加えて練り合わせ、ねかしてから成型して、あら
かじめ約90〜95℃に加温しておいた蒸し器で、蒸煮
して、その後放冷してウーロン茶抽出物入りかまぼこを
得た。
の結果からも明らかなように、脱毛症状発現率が非常に
高く、またその強度も強い抗癌剤であるエトポシドによ
る誘発脱毛症状に対して、予防あるいは抑制作用を示し
た。本発明のウーロン茶抽出物が、抗癌剤の副作用によ
る脱毛症状に対して、予防あるいは抑制作用を示すこと
を試験例によって顕かにしたが、他の要因による脱毛症
状の場合も、毛疱内毛母細胞が障害されている結果であ
るため、同様の予防あるいは抑制作用がある。また、本
発明のウーロン茶抽出物は、安全性が高く、副作用も全
くなく、また被験者に対して投与に対する不安を生じさ
せることがない。さらに、本発明のウーロン茶抽出物
は、医薬品として適用できるが、飲食物としても提供す
ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】ウーロン茶抽出物を有効成分として含有す
ることを特徴とする抗脱毛症状剤。 - 【請求項2】請求項1に記載のウーロン茶抽出物を有効
成分として含有することを特徴とする抗脱毛症状剤を含
む飲食物。 - 【請求項3】ウーロン茶抽出物を有効成分として含有す
ることを特徴とする、抗癌剤により誘発された脱毛症状
に対する抗脱毛症状剤。 - 【請求項4】請求項3に記載のウーロン茶抽出物を有効
成分として含有することを特徴とする抗脱毛症状剤を含
む飲食物。
Priority Applications (8)
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---|---|---|---|
JP9059494A JPH09309840A (ja) | 1996-03-18 | 1997-03-13 | 抗脱毛症状剤 |
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AT97104606T ATE248571T1 (de) | 1996-03-18 | 1997-03-18 | Substanz zur behandlung der alopezie |
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Applications Claiming Priority (3)
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JP6118696 | 1996-03-18 | ||
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