JP7300446B2 - 外分泌促進剤 - Google Patents

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Description

本発明は、外分泌促進剤に関する。より詳細には、本発明は、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、及び涙液分泌促進剤に関する。
外分泌とは、腺細胞により直接、又は導管等を通じて体表面若しくは管腔内に出す分泌をいう。外分泌の代表例として唾液が知られており、その他に鼻粘膜及び気道粘膜の分泌、胃及び腸の分泌、膣の分泌、汗等が挙げられる。かかる外分泌の障害に伴う疾患としては、ドライマウス(口腔乾燥症)、ドライノーズ(鼻乾燥症)、ドライアイ(眼乾燥症)、ドライスキン(皮膚乾燥症)、ドライバジャイナ(膣乾燥症)等の乾燥症状;外分泌の低下による慢性膵炎、慢性胃炎、慢性気管支炎等が挙げられる。
ドライスキンは、角層水分量で判断し得る。そのため、角層水分量を増加すれば、ドライスキンを改善し得る。
角層水分量増加剤として、松樹皮抽出物、ヒアルロン酸及びセラミドを有効成分とする技術(例えば、特許文献1参照)や、キツネノマゴの抽出物を有効成分とする技術(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
また、ドライアイやドライマウスに悩む消費者は5000万人に上るとされている。ドライアイは、涙液分泌量で判断し得る。また、ドライマウスは、唾液分泌量で判断し得る。そのため、涙液分泌量や唾液分泌量を増加すれば、ドライアイやドライマウスを改善し得る。
涙液分泌と唾液分泌の両方の増加を目的として、PAR-2活性化作用を有するペプチド誘導体を有効成分とする技術(例えば、特許文献3参照)や、脂肪酸誘導体を有効成分とする技術が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2015-86160号公報 特開2014-62090号公報 特表2005-538961号公報 特表2003-504397号公報
しかしながら、ドライスキン、ドライアイやドライマウス等の症状改善という目的のため、外分泌を包括的に促進する技術が望まれている。また、これらの症状は、日常生活において起きる普遍的な症状なので、医者や医薬品に頼ることなく改善し得るものが望まれている。
本発明の課題は、ドライスキン、ドライアイやドライマウス等の症状改善という目的のため、外分泌を包括的に促進し、食品組成物として利用し得る外分泌促進剤、より詳細には、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、及び涙液分泌促進剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、特定の化学式で表される化合物を有効成分とすることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。また、当該有効成分を継続的に摂取することで、上記の症状効果が向上することを見出した。
即ち、本発明者らは、下記の〔1〕~〔7〕を提供する。
〔1〕下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とする外分泌促進剤。
Figure 0007300446000001
(前記一般式(1)中、Rは、水素原子、水酸基、又はメトキシ基を示す。Rは、水素原子、水酸基、又はメトキシ基を示す。Rは、水素原子、又は水酸基を示す。Rは、水素原子、又は-C11基を示す。Rは、水酸基、又はメトキシ基を示す。Rは、水素原子、又は-C11基を示す。Rは、水素原子、又は水酸基を示す。但し、R及びRの一方は、-C11基である。*は、不斉炭素原子を示す。)
〔2〕前記一般式(1)中、R及びRの少なくとも一方として表される-C11基が、テトラヒドロピラン骨格を有する基である上記〔1〕に記載の外分泌促進剤。
〔3〕前記一般式(1)中、R及びRの少なくとも一方として表される-C11基が、4つの水酸基を有する基である上記〔1〕又は〔2〕に記載の外分泌促進剤。
〔4〕下記一般式(2)で表される化合物で表される化合物をさらに含有し、前記一般式(1)で表される化合物に対する前記一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)が、0.001~1である上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の外分泌促進剤。
Figure 0007300446000002
〔5〕1日当たりの摂取量が、0.001~1000mgであり、3日間以上摂取する上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の外分泌促進剤。
〔6〕角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、又は涙液分泌促進剤である上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の外分泌促進剤。
〔7〕上記〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の外分泌促進剤を含む外分泌促進用食品組成物。
本発明によれば、ドライスキン、ドライアイやドライマウス等の症状改善という目的のため、外分泌を包括的に促進し、食品組成物として利用し得る外分泌促進剤、より詳細には、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、及び涙液分泌促進剤を提供することができる。
図1は、評価試験1の結果を示すグラフである。 図2は、評価試験2の結果を示すグラフである。 図3は、評価試験3の結果を示すグラフである。 図4は、評価試験4の結果を示すグラフである。 図5は、評価試験5の結果を示すグラフである。 図6は、評価試験6の結果を示すグラフである。 図7は、評価試験7の結果を示すグラフである。 図8は、評価試験8の結果を示すグラフである。 図9は、評価試験9の結果を示すグラフである。 図10は、評価試験10の結果を示すグラフである。 図11は、評価試験11の結果を示すグラフである。 図12は、評価試験12の結果を示すグラフである。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
[1.有効成分]
本発明の外分泌促進剤、より詳細には、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、及び涙液分泌促進剤は、一般式(1)で表される化合物を共通の有効成分とする。
Figure 0007300446000003
一般式(1)中、Rは、水素原子、水酸基、又はメトキシ基を示す。Rは、水素原子、水酸基、又はメトキシ基を示す。Rは、水素原子、又は水酸基を示す。Rは、水素原子、又は-C11基を示す。Rは、水酸基、又はメトキシ基を示す。Rは、水素原子、又は-C11基を示す。Rは、水素原子、又は水酸基を示す。但し、R及びRの一方は、-C11基である。*は、不斉炭素原子を示す。
一般式(1)中、R~R、R及びRとしては、例えば、次の組み合わせ(R、R、R、R、R)が挙げられる。(水素原子、水酸基、水酸基、水酸基、水酸基)、(水酸基、水酸基、水素原子、水酸基、水酸基)、(水素原子、メトキシ基、水酸基、水酸基、水酸基)、(メトキシ基、水酸基、水素原子、水酸基、水酸基)、(水素原子、メトキシ基、水素原子、水酸基、水酸基)、(水素原子、水酸基、水素原子、水酸基、水酸基)、(水素原子、水素原子、水素原子、水酸基、水酸基)、(水素原子、水酸基、水素原子、メトキシ基、水酸基)、(水酸基、水酸基、水素原子、メトキシ基、水酸基)。
これらの中でも、R~R、R及びRは、(水酸基、水酸基、水素原子、水酸基、水酸基)の組み合わせが好ましい。
一般式(1)中、R及びRの少なくとも一方は、-C11基であり、Rが-C11基であることが好ましい。また、-C11基は、テトラヒドロピラン骨格を有する基であることが好ましく、4つの水酸基を有する基であることがより好ましく、下記式(3)で表される基であることがさらに好ましい。
及びRの少なくとも一方が-C11基であるC-配糖体は、O-配糖体と比較して、配糖体部が腸で切れにくく、配糖体が結合したまま血中に巡ると考えられる。また、式(1)のO-配糖体は、抗酸化能力を持つことが知られており、C-配糖体になることでその効果が強く現れるものと考えられる。
Figure 0007300446000004
一般式(1)中、*は、不斉炭素原子を示す。即ち、一般式(1)で表される化合物は、下記に示す(R)体と(S)体の光学異性体が存在する。本発明においては、いずれの光学異性体を用いてもよく、ラセミ体を用いてもよい。
Figure 0007300446000005
一般式(1)で表される化合物の1日当たりの摂取量の下限は、0.001mg以上が好ましく、0.05mg以上がより好ましく、0.1mg以上がさらに好ましく、0.2mg以上がさらにより好ましい。0.001mg以上であると、ドライスキン、ドライアイやドライマウス等の症状改善という目的のため、外分泌を包括的に促進し得る。一方、その上限は、1000mg以下が好ましく、100mg以下がより好ましく、50mg以下がさらに好ましく、10mg以下がさらにより好ましい。1000mg以下であると、苦味を抑制し得るため、食品組成物として好適に利用し得る。
一般式(1)で表される化合物の1日当たりの摂取量は、0.001~1000mgが好ましく、0.05~100mgがより好ましく、0.1~50mgがさらに好ましく、0.2~10mgがさらにより好ましい。
一般式(1)で表される化合物の摂取日数は、1日以上が好ましく、3日以上がより好ましく、7日以上がさらに好ましい。後述する実施例において、一般式(1)で表される化合物を継続的に摂取する場合、角層水分量、唾液量、涙液メニスカス高の向上が示されており、ドライスキン、ドライアイやドライマウス等の症状改善の向上が期待され得る。
なお、一般式(1)で表される化合物は、有効成分として、1種単独でもよく、2種以上を併用してもよい。
[2.外分泌促進剤、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、涙液分泌促進剤]
本発明の外分泌促進剤、より詳細には、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、涙液分泌促進剤(以下、総称して単に「剤」とも記載する)は、上記一般式(1)で表される化合物を有効成分とする。
上記した効能を考慮すれば、本発明の外分泌促進剤、より詳細には、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、涙液分泌促進剤は、それぞれ、肌乾燥改善剤、口腔乾燥改善剤、眼乾燥改善剤として利用を期待し得る。
本発明の外分泌促進剤、より詳細には、角層水分量増加剤、唾液分泌促進剤、涙液分泌促進剤は、下記一般式(2)で表される化合物で表される化合物を上記有効成分の助剤として含有することが好ましい。
一般式(2)で表される化合物を上記有効成分の助剤として含有する場合、一般式(1)で表される化合物に対する一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)は、0.001~1が好ましい。比率の範囲が斯かる範囲内であると、本発明の効果をさらに向上し得る。比率の上限値は、0.3以下が好ましく、0.2以下がより好ましく、0.1以下がさらに好ましい。また、下限値は、0.002以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、0.04以上がさらに好ましい。なお、一般式(2)で表される化合物を上記有効成分の助剤として含有する場合、比率が1超であると、一般式(1)で表される化合物の有効成分としての効果を顕著に低下させる場合がある。
Figure 0007300446000006
本発明の剤は、本発明の所望の効果を得られる限り、摂取(投与)経路は特に限定されない。例えば、経口(例えば、口腔内、舌下)、非経口(例えば、点眼、静脈内、筋肉内、皮下、経皮、経鼻、経肺)いずれの経路であってもよい。これらの中でも、侵襲性の少ない経路が好ましく、経口がより好ましい。
経口摂取(経口投与)の場合の態様としては、例えば、粉末、細粒、顆粒、カプセル、サシェ、タブレット、ボーラス、ロゼンジ等の固体態様;水溶液、エキス、懸濁液、シロップ、エリキシル、エマルジョン、分散体等の液体態様;半液体状、クリーム状、ペースト状等の態様が挙げられる。
中でも、カプセル中の粉末又は濃縮液であるピルの形態;粉末茶を飲むのと同様に、水やお湯等の液体に入れたり又は溶かしたりした後で摂取され得る粉末形態;フリーズドライ顆粒等の顆粒形態;チュアブル状等のタブレット形態で摂取(投与)することが好ましい。
非経口投与の場合の態様としては、例えば、水溶液、エキス、懸濁液、エマルジョン、分散体等の液体等の点眼剤;半液体状、クリーム状、ペースト等の眼科用剤;水溶液、エキス、懸濁液、エマルジョン、分散体等の液体等の静脈内注射剤、筋肉内注射剤又は皮下注射剤;水溶液、エキス、懸濁液、エマルジョン、分散体等の液体等の経皮投与剤;水溶液、エキス、懸濁液、エマルジョン、分散体等の液体、粉末、細粒等の経鼻投与剤又は経肺投与剤等の態様が挙げられる。
[3.外分泌促進用食品組成物]
本発明の剤は、そのまま摂取(投与)してもよい。また、本発明の剤は、飲食品や機能性食品、組成物に、涙液分泌促進作用、眼精疲労予防・改善作用及び眼の調節力低下予防・改善作用、唾液量増加作用、並びに涙液量増加作用からなる群から選ばれる少なくとも1つの作用を付与するための添加剤としても使用し得る。
本発明の剤を、添加剤として配合し得る飲食品や機能性食品、組成物には、特に制限はない。例えば、飲料(清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、粉末飲料、果実飲料、乳飲料、ゼリー飲料など)、菓子類(クッキー、ケーキ、ガム、キャンディー、タブレット、グミ、饅頭、羊羹、プリン、ゼリー、アイスクリーム、シャーベット等)、水産加工品(かまぼこ、ちくわ、はんぺん等)、畜産加工品(ハンバーグ、ハム、ソーセージ、ウィンナー、チーズ、バター、ヨーグルト、生クリーム、マーガリン、発酵乳等)、スープ(粉末状スープ、液状スープ等)、主食類(ご飯類、麺(乾麺、生麺)、パン、シリアル等)、調味料(マヨネーズ、ショートニング、ドレッシング、ソース、たれ、しょうゆ等)が挙げられる。
また、本発明の剤は、涙液分泌促進用、眼精疲労予防若しくは改善用又は眼の調節力低下予防若しくは改善用組成物に、有効成分として含めた、例えば、内服組成物、医薬組成物としても利用し得る。
本発明の剤又は組成物は、固形剤形や液体剤形を製造するのに用いられている慣用の任意の補助成分、例えば、賦形剤、崩壊剤、希釈剤、緩衝剤、着香剤、着色剤、矯味剤、結合剤、界面活性剤、増粘剤、滑択剤、懸濁剤、防腐剤、酸化防止剤等の1種以上を含有せしめてもよい。
賦形剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース及びその薬理学的に許容される誘導体;ポリビニルピロリドン、部分けん化ポリビニルアルコール等の合成高分子;ゼラチン、アラビアゴム末、プルラン、寒天、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、キタンサンガム等の多糖類;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ等のスターチ及びその薬理学的に許容される誘導体;乳糖、果糖、ブドウ糖、白糖、トレハロース、パラチノース、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、還元パラチノース、粉末還元麦芽糖水飴、マルチトール、黒糖ぶどう糖液糖等の糖類及び糖アルコール類;軽質無水ケイ酸、微粒酸化ケイ素、酸化チタン、水酸化アルミニウムゲル等の無機賦形剤が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、クロスポビドン、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、部分α化デンプンが挙げられる。
結合剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、デキストリン、デンプン、アルファー化デンプンが挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸が挙げられる。
矯味剤としては、例えば、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、ステビア、グリチルリチン酸二カリウム、アセスルファムカリウム、ソーマチン、スクラロース、果糖等の甘味料製剤;クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸又はそれらの塩等の酸味料が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテート、没食子酸プロピル、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、没食子酸プロピルとクエン酸との混合物、ハイドロキノン、三級ブチルハイドロキノン、二糖類のトレハロース、天然のトコフェロール系化合物、没食子酸の長鎖エステル(C8~C22)、例えば没食子酸ドデシル、チバスペシャルティケミカル(株)から入手可能なイルガノックス系化合物、クエン酸及び/またはクエン酸イソプロピル、4,5-ジヒドロキシ-m-ベンゼンスルホン酸/ナトリウム塩、ジメトキシフェノール、カテコール、メトキシフェノール、カロチノイド、フラン類、アミノ酸類が挙げられる。
着色剤としては、例えば、リコピンベース、ベニバナ赤色素、クチナシ黄色素、クチナシ青色素、シソ色素、紅麹色素、赤キャベツ色素、ニンジン色素、ハイビスカス色素、カカオ色素、スピルリナ青色素、タマリンド色素等の天然色素や、赤色3号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等の法定色素、リボフラビン、銅クロロフィリンナトリウム、二酸化チタンが挙げられる。
着香剤としては、例えば、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類;脂肪族アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコール類;脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類;脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類;脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒド,芳香族アルデヒド等のアルデヒド類;脂肪族ケトン、テルペンケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類;アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類;脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類;酸アマイド類;脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類;脂肪族エステル、フラン系カルボン酸族エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類;ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等々の合成香料及び動物や植物からの天然香料等の香料が挙げられる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。以下の実施例は、本発明を好適に説明するためのものであって、本発明を限定するものではない。
以下の実施例において使用する化合物A~Dの化学式を以下に示す。なお、化合物A~Dは、全て市販品を使用している。
Figure 0007300446000007
(錠剤の調製)
下記の評価試験で使用したチュアブル錠剤、プラセボ錠剤の調製方法を記載する。化合物A~Dを0.05mg~1mg、デキストリン(パインデックス#2、松谷化学工業社製)49~49.95mg(化合物A~D量に合わせ変動し、総量を50mgとする。)、エリスリトール(「エリスリトール50M」、物産フードサイエンス社製)100mg、結晶セルロース(「セオラスST-100」、旭化成社製)90mg、ステアリン酸カルシウム(「ステアリン酸カルシウム」、太平化学産業社製)10mgを均一に混合し、12kNで直打して錠剤を調製した。但し、プラセボ錠剤の場合、化合物A~Dを0mgとし、代わりにデキストリンを50mgとする。
(評価試験1:角層水分量の改善評価1)
被験者10名に、化合物A~Dをそれぞれ0.3mg単独で配合したチュアブル錠剤、化合物BとDをそれぞれ0.3mgずつ配合したチュアブル錠剤、及び化合物A~D非配合のプラセボ錠を摂取させた。被験者は、摂取から測定終了まで21±2℃、50±5%RHの恒温室で過ごし、摂取前と摂取120分後に、右腕内腕部の角層水分量を、SKICON-200(IBS社製)を用いて測定した。角層水分量は、皮膚表面より約30μm深部(主に角層)に微弱な電気を流し、抵抗値を測定することで得られる。但し、血管部は除外するものとする。摂取前と摂取120分後の角質水分量の変化量を算出した。変化量の平均値の結果を図1及び表1に記す。
Figure 0007300446000008
図1及び表1からわかるように、化合物B~Dをそれぞれ0.3mg単独で配合したチュアブル錠剤を摂取すると、被験者の角層水分量が増加した。また、化合物BとDをそれぞれ0.3mgずつ配合したチュアブル錠剤を摂取すると、被験者の角層水分量増加効果が向上した。一方、プラセボ錠及び化合物Aを0.3mg配合したチュアブル錠剤には、被験者の角層水分量増加効果はほとんど認めらなかった。
(評価試験2:角層水分量の改善評価2)
同被験者10名に、化合物Dをそれぞれ0.05mg~1mg配合したチュアブル錠剤を摂取させた。評価試験1と同じ状況で過ごしてもらい、摂取120分後の角層水分量を同様の方法にて測定した。摂取前と摂取120分後の角質水分量の変化量を算出した。変化量の平均値の結果を図2及び表2に記す。
Figure 0007300446000009
図2及び表2からわかるように、0.1mg以上の化合物Dを配合したチュアブル錠剤を摂取すると、角層水分量の改善効果の向上が認められた。また、化合物Dの配合量を増加すると、角層水分量も改善効果のさらなる向上が認められた。
(評価試験3:肌乾燥感の改善評価)
被験者10名に、化合物Dを0.3mg配合したチュアブル錠剤とプラセボ錠を1日1回、1週間摂取させた。摂取開始1日目、3日目、7日目に肌乾燥感の改善度について、VAS(Visual Analogue Scale)法(Ahlsio B,Britton M,Murray V,Theorell T;Disablement and quality of life after stroke Stroke 15:886-890,1984.参照)にて評価した。回答は、摂取前に比べ肌の乾燥感が「非常に改善した」場合を100とし、「まったく改善しなかった」場合を0とし、各被験者の改善度をその間の数値で自己評価した。数値の平均値の結果を図3及び表3に記す。
Figure 0007300446000010
図3及び表3からわかるように、化合物Dを0.3mg配合したチュアブル錠剤を摂取すると、乾燥感は、1日で改善が見られた。また、同錠剤を3日以上摂取し続けると、乾燥感の改善効果の維持が確認された。
(評価試験4:唾液量の改善評価1)
被験者10名に、化合物A~Dをそれぞれ0.3mg単独で配合したチュアブル錠剤、化合物BとDをそれぞれ0.3mgずつ配合したチュアブル錠剤、及び化合物A~D非配合のプラセボ錠を摂取させた。被験者は、摂取から測定終了まで21±2℃、50±5%RHの恒温室で過ごし、摂取前と摂取120分後に、安静にした状態で10分間唾液を吐出させた。但し、測定1時間前よりオーラルアクティビティは禁じた。摂取前と摂取120分後の唾液量の変化量を測定した。変化量の平均値の結果を図4及び表4に記す。
Figure 0007300446000011
(評価試験5:涙液メニスカス高の改善評価1)
評価試験4の試験の後、光干渉断層計(RS-3000 Advance、ニデック社製)を用い、2回瞬目後の2秒後に瞳孔下の角膜-下瞼間に貯留した涙液のメニスカス高を測定した。但し、測定1時間前よりオーラルアクティビティは禁じた。摂取前と摂取120分後の涙液メニスカス高の変化量を測定した。変化量の平均値の結果を図5及び表5に記す。
Figure 0007300446000012
図4及び表4からわかるように、化合物B~Dをそれぞれ0.3mg単独で配合したチュアブル錠剤を摂取すると、プラセボや化合物Aと比較して、被験者の唾液量が増加した。
また、図5及び表5からわかるように、化合物B~Dをそれぞれ0.3mg単独で配合したチュアブル錠剤を摂取すると、被験者の涙液メニスカス高が増加した。また、化合物BとDをそれぞれ0.3mgずつ配合したチュアブル錠剤を摂取すると、被験者の涙液メニスカス高増加効果が顕著に向上した。一方、プラセボ錠及び化合物Aを0.3mg配合したチュアブル錠剤には、涙液メニスカス高の増加効果が認められなかった。
(評価試験6:唾液量の改善評価2)
同被験者10名に、チュアブル錠剤について、化合物Dをそれぞれ0.05mg~1mg配合したこと以外は、評価試験4と同様にして唾液量の変化量を測定した。変化量の平均値の結果を図6及び表6に記す。
Figure 0007300446000013
(評価試験7:涙液メニスカス高の改善評価2)
同被験者10名に、チュアブル錠剤について、化合物Dをそれぞれ0.05mg~1mg配合したこと以外は、評価試験5と同様にして涙液メニスカス高の変化量を測定した。変化量の平均値の結果を図7及び表7に記す。
Figure 0007300446000014
図6及び表6からわかるように、0.2mg以上の化合物Dを配合したチュアブル錠剤を摂取すると、プラセボと比較して被験者の唾液量が増加した。
また、図7及び表7からわかるように、0.05mg以上の化合物Dを配合したチュアブル錠剤を摂取すると、被験者の涙液メニスカス高の増加効果が認められた。また、0.1mg以上の化合物Dを配合したチュアブル錠剤を摂取すると、被験者の顕著な涙液メニスカス高の増加効果が認められた。
(評価試験8:口腔乾燥感の改善評価)
被験者12名に、化合物Dを0.3mg配合したチュアブル錠剤とプラセボ錠を1日1回、1週間摂取させた。摂取開始1日目、3日目、7日目に口腔乾燥感の改善度についてVAS(Visual Analogue Scale)法にて評価した。回答は、摂取前に比べ、口腔内の乾燥感が「非常に改善した」場合を100とし、「まったく改善しなかった」を0とし、各被験者の改善度をその間の数値で自己評価した。数値の平均値の結果を図8及び表8に記す。
Figure 0007300446000015
(評価試験9:眼乾燥感の改善評価)
被験者12名に、化合物Dを0.3mg配合したチュアブル錠剤とプラセボ錠を1日1回、1週間摂取させた。摂取開始1日目、3日目、7日目に眼乾燥感の改善度についてVAS(Visual Analogue Scale)法にて評価した。回答は、摂取前に比べ、眼の乾燥感が「非常に改善した」場合を100とし、「まったく改善しなかった」を0とし、各被験者の改善度をその間の数値で自己評価した。数値の平均値の結果を図9及び表9に記す。
Figure 0007300446000016
図8及び表8からわかるように、化合物Dを0.3mg配合したチュアブル錠剤を摂取すると、口腔内の乾燥感は、1日で改善が見られた。また、同錠剤を3日以上摂取し続けると、顕著な口腔乾燥感の改善効果が確認された。
また、図9及び表9からわかるように、化合物Dを0.3mg配合したチュアブル錠剤を摂取すると、眼乾燥感は、1日で改善が見られた。また、同錠剤を3日以上摂取し続けると、顕著な眼乾燥感の改善効果が確認された。
以下、処方例を記載する。
なお、処方例に用いた化合物(1)~(5)を表10に記す。表10中、R~Rは、下記一般式(1)のR~Rに対応する。-C11基は、下記式(3)で表される立体構造である。
Figure 0007300446000017
Figure 0007300446000018
Figure 0007300446000019
(処方例1:錠剤)
化合物(1) 0.3mg
デキストリン 49.7mg
エリスリトール 100mg
結晶セルロース 90mg
ステアリン酸カルシウム 10mg
合計 250mg
(処方例2:錠剤)
化合物(1) 0.3mg
化合物(2) 0.3mg
デキストリン 49.4mg
エリスリトール 100mg
結晶セルロース 90mg
ステアリン酸カルシウム 10mg
合計 250mg
(処方例3:錠剤)
化合物(3) 0.3mg
化合物(4) 0.3mg
デキストリン 49.4mg
エリスリトール 100mg
結晶セルロース 90mg
ステアリン酸カルシウム 10mg
合計 250mg
(処方例4:錠剤)
化合物(2) 0.3mg
化合物(5) 0.3mg
デキストリン 49.4mg
エリスリトール 100mg
結晶セルロース 90mg
ステアリン酸カルシウム 10mg
合計 250mg
(処方例5:ドリンク剤)
化合物(3) 0.3mg
化合物(5) 0.3mg
黒糖ぶどう糖液糖 250mg
エリスリトール 200mg
甘味料製剤 1.4mg
アスコルビン酸 3mg
香料 12mg
リコピンベース 8mg
精製水 適量
合計 10g
以下の評価試験10~12において使用する化合物Eの化学式を以下に示す。なお、化合物Eは、市販品を使用している。
Figure 0007300446000020
(評価試験10:角層水分量の改善評価3)
被験者10名に、化合物Dを0.2mg及び化合物Eをそれぞれ0.001mg~0.4mg配合したチュアブル錠剤を摂取させた。評価試験1と同じ状況で過ごしてもらい、摂取120分後の角層水分量を同様の方法にて測定した。摂取前と摂取120分後の角質水分量の変化量を算出した。変化量の平均値の結果を図10及び表11に記す。
Figure 0007300446000021
図10及び表11からわかるように、化合物Dを0.2mg及び化合物Eをそれぞれ0.001~0.2mg(E/D=0.005~1)配合したチュアブル錠剤を摂取すると、角層水分量の改善効果の向上が認められた。一方、化合物Eが0.4mg(E/D=2)の場合は、化合物Dのみの場合と比較して同等であった。
(評価試験11::唾液量の改善評価3)
被験者10名に、化合物Dを0.2mg及び化合物Eをそれぞれ0.001mg~0.4mg配合したチュアブル錠剤を摂取させた。評価試験4と同様にして唾液量の変化量を測定した。変化量の平均値の結果を図11及び表12に記す。
Figure 0007300446000022
図11及び表12からわかるように、化合物Dを0.2mg及び化合物Eをそれぞれ0.001mg~0.2mg(E/D=0.005~1)配合したチュアブル錠剤を摂取すると、唾液量の改善効果の向上が認められた。一方、化合物Eが0.4mg(E/D=2)の場合は、化合物Dのみの場合と比較して同等であった。
(評価試験12::涙液メニスカス高の改善評価3)
被験者10名に、化合物Dを0.2mg及び化合物Eをそれぞれ0.001mg~0.4mg配合したチュアブル錠剤を摂取させた。評価試験5と同様にして涙液メニスカス高の変化量を測定した。変化量の平均値の結果を図12及び表13に記す。
Figure 0007300446000023
図12及び表13からわかるように、化合物Dを0.2mg及び化合物Eをそれぞれ0.001mg~0.2mg(E/D=0.005~1)配合したチュアブル錠剤を摂取すると、涙液メニスカス高の増加効果の向上が認められた。一方、化合物Eが0.4mg(E/D=2)の場合は、化合物Dのみの場合と比較して同等以下であった。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とし、
    下記一般式(2)で表される化合物をさらに含有し、
    前記一般式(1)で表される化合物に対する前記一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)が、0.005~1である、角層水分量増加剤
    Figure 0007300446000024
    (前記一般式(1)中、R 、R 、R 及びR 水酸基であり、6 -C11であり、R 3 、R 4 が水素原子である。*は、不斉炭素原子を示す。)
    Figure 0007300446000025
  2. 下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とし、
    下記一般式(2)で表される化合物をさらに含有し、
    前記一般式(1)で表される化合物に対する下記一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)が、0.005~1である、唾液分泌促進剤。
    Figure 0007300446000026
    (前記一般式(1)中、R 、R 、R 及びR が水酸基であり、R 6 が-C 11 基であり、R 3 、R 4 が水素原子である。*は、不斉炭素原子を示す。)
    Figure 0007300446000027
  3. 下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とし、
    下記一般式(2)で表される化合物をさらに含有し、
    前記一般式(1)で表される化合物に対する前記一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)が、0.005~1である、涙液分泌促進剤。
    Figure 0007300446000028
    (前記一般式(1)中、R 、R 、R 及びR が水酸基であり、R 6 が-C 11 基であり、R 3 、R 4 が水素原子である。*は、不斉炭素原子を示す。)
    Figure 0007300446000029
  4. 前記一般式(1)で表される化合物がS体である、請求項1~3のいずれか1項に記載の剤。
  5. 前記一般式(1)で表される化合物の1日当たりの摂取量が、0.001~1000mgであり、3日間以上摂取する請求項1~3のいずれか1項に記載の剤。
  6. 下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とし、
    下記一般式(2)で表される化合物をさらに含有し、
    前記一般式(1)で表される化合物に対する前記一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)が、0.005~1である、角層水分量増加用食品組成物。
    Figure 0007300446000030
    (前記一般式(1)中、R 、R 、R 及びR 水酸基であり、R 6 が-C 11 基であり、R 3 、R 4 が水素原子である。*は、不斉炭素原子を示す。)
    Figure 0007300446000031
  7. 下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とし、
    下記一般式(2)で表される化合物をさらに含有し、
    前記一般式(1)で表される化合物に対する前記一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)が、0.005~1である、唾液分泌促進用食品組成物。
    Figure 0007300446000032
    (前記一般式(1)中、R 、R 、R 及びR が水酸基であり、R 6 が-C 11 基であり、R 3 、R 4 が水素原子である。*は、不斉炭素原子を示す。)
    Figure 0007300446000033
  8. 下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とし、
    下記一般式(2)で表される化合物をさらに含有し、
    前記一般式(1)で表される化合物に対する前記一般式(2)で表される化合物の比率(一般式(2)で表される化合物/一般式(1)で表される化合物)が、0.005~1である、涙液分泌促進用食品組成物。
    Figure 0007300446000034
    (前記一般式(1)中、R 、R 、R 及びR が水酸基であり、R 6 が-C 11 基であり、R 3 、R 4 が水素原子である。*は、不斉炭素原子を示す。)
    Figure 0007300446000035
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