JP2017001957A - 唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物 - Google Patents
唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017001957A JP2017001957A JP2015113816A JP2015113816A JP2017001957A JP 2017001957 A JP2017001957 A JP 2017001957A JP 2015113816 A JP2015113816 A JP 2015113816A JP 2015113816 A JP2015113816 A JP 2015113816A JP 2017001957 A JP2017001957 A JP 2017001957A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oral
- extract
- unfermented
- composition
- oral cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
【課題】ドライマウス改善に有効な唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤、口腔内うるおい付与剤、ならびに口腔用及び内服組成物を提供する。【解決手段】未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する唾液分泌促進剤。【選択図】図1
Description
本発明は、唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物に関するものである。
ドライマウスは、唾液分泌量が低下して唾液の質に異常をきたし、のどが渇いたり口のなかが乾燥し、痛みや不快感が生じる。そしてべとべとした不快感、会話の困難さ、口臭の発生等を伴う。更に病的になると、口腔内菌叢の変化から、う蝕、歯周疾患、種々の感染症等、口腔機能のみならず全身健康の不全を生ずる。
対症療法としては、人工唾液、口腔保湿・湿潤剤等により口腔内の保湿をすることが挙げられるが、根本的な解決にはならない。このことから、唾液の分泌を促進して口腔内を潤すことは、口腔を爽快に保ち、口腔疾患や全身疾患を予防する上で重要である。唾液分泌促進剤としては、ポリグルタミン酸及びその塩が挙げられるが、さらに優れた唾液分泌促効果を有する技術が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ドライマウス改善に有効な唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤、口腔内うるおい付与剤、ならびに口腔用及び内服組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物が、優れた唾液分泌促進作用を有することを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記剤及び組成物を提供する。
[1].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する唾液分泌促進剤。
[2].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する口腔乾燥抑制剤。
[3].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔内うるおい付与剤。
[4].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、唾液分泌促進用口腔用組成物又は唾液分泌促進用内服組成物。
[5].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔乾燥抑制用口腔用組成物又は口腔乾燥抑制用内服組成物。
[6].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔内うるおい付与用口腔用組成物又は口腔内うるおい付与用内服組成物。
[7].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物の含有量が、0.0001〜80質量%である[4]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
[1].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する唾液分泌促進剤。
[2].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する口腔乾燥抑制剤。
[3].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔内うるおい付与剤。
[4].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、唾液分泌促進用口腔用組成物又は唾液分泌促進用内服組成物。
[5].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔乾燥抑制用口腔用組成物又は口腔乾燥抑制用内服組成物。
[6].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔内うるおい付与用口腔用組成物又は口腔内うるおい付与用内服組成物。
[7].未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物の含有量が、0.0001〜80質量%である[4]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤、口腔内うるおい付与剤を提供する。
本発明は、未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤、口腔内うるおい付与剤を提供する。
[未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物]
アスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)は、ルイボスとも呼ばれ(以下、「ルイボス」と略す場合がある。)、マメ科(Fabaceae)アスパラトゥス属(Aspalathus)に属する。ルイボス抽出物は、植物の抽出に一般に用いられている方法により容易に得ることができ、その抽出方法は、本発明の効果が得られる限り特に制限されるものではない。また、市販の未発酵ルイボス茶エキス粉末を用いることができる。
アスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)は、ルイボスとも呼ばれ(以下、「ルイボス」と略す場合がある。)、マメ科(Fabaceae)アスパラトゥス属(Aspalathus)に属する。ルイボス抽出物は、植物の抽出に一般に用いられている方法により容易に得ることができ、その抽出方法は、本発明の効果が得られる限り特に制限されるものではない。また、市販の未発酵ルイボス茶エキス粉末を用いることができる。
ルイボスの抽出部位としては、特に制限はなく適宜選択することができる。例えば、葉部、若葉部、枝部、幹部、樹皮部、花部、果実部、根部等が挙げられる。これらの中でも、若葉部、枝部が好ましい。
本発明においては、従来の発酵型ルイボスではなく、未発酵のルイボスを抽出した抽出物である。未発酵のルイボスとは、従来のルイボスが発酵と呼ばれる酸化プロセスを経て製造されるのに対し、この発酵の酸化プロセスを経ないものをいう。発酵の酸化プロセスとは、含水させて20〜40℃でインキュベートする酸化プロセス、又は日光下での酸化プロセスをいう。下記試験例でも明らかであるように、従来の発酵型ルイボス抽出物に比べ、未発酵のルイボス抽出物は、より顕著な唾液分泌促進作用が確認された。
ルイボス抽出物は、上記未発酵ルイボスを、さらに粗砕機を用いた粉砕処理、又は乾燥処理、或いはこれらを組み合わせた後、後述の溶媒抽出に供することにより得ることができる。
抽出方法としては、特に制限はなく適宜選択することができる。例えば、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料である未発酵ルイボスの抽出部位を投入し、必要に応じて適宜攪拌しながら可溶性成分を溶出した後、ろ過して抽出残渣を取り除くことにより、抽出物を得ることができる。
抽出溶媒としては特に制限はなく、適宜選択することができる。例えば、水、親水性溶媒、疎水性溶媒、又はこれらの混合溶媒が挙げられる。水としては、例えば、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等が挙げられる。親水性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜6の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜6の多価アルコール等が挙げられる。疎水性溶媒としては、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭素;酢酸エチル、アセトニトリル、エーテル等の有機溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭素等が挙げられる。混合溶媒としては、特に制限はなく、上記水や上記親水性溶媒等を、適宜混合して使用することができる。混合溶媒の比率は、水10質量部に対して、低級アルコール、低級脂肪族ケトン、多価アルコール等を、それぞれ1〜90質量部添加することが好ましい。抽出溶媒としては水、エタノール、又は水とエタノールの混合液が好ましく、0〜20質量%エタノール水溶液がより好ましく、水がさらに好ましい。
抽出溶媒の使用量は特に制限はなく、抽出溶媒、抽出方法等に応じて適宜選択することができる。例えば、抽出部位1質量部に対して、抽出溶媒を1〜1,000質量部使用することができる。
抽出条件(抽出時間及び抽出温度)は特に制限はなく、抽出溶媒等の抽出方法等に応じて、適宜選択することができる。溶媒が水の場合は、抽出温度は室温〜熱水が好ましく、熱水がより好ましい。
抽出物は、必要に応じて精製して用いることができ、その精製方法に特に制限はなく、適宜選択することができる。例えば、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離、超臨界流体抽出等の精製方法が挙げられる。
抽出物の具体的態様は、特に制限はなく適宜選択することができ、例えば、抽出物自体、抽出物の乾燥物、抽出物の希釈液、抽出物の希釈液の乾燥物、抽出物の濃縮液(濃縮エキス)、抽出物の濃縮液の乾燥物、乾燥物の粉末等を用いることができる。抽出物としては水抽出物が好ましく、特に熱水抽出物が好ましい。
未発酵ルイボス抽出物としては、例えば、市販の未発酵ルイボス茶抽出物を使用することもできる。市販の未発酵ルイボス茶抽出物としては、例えば、未発酵ルイボスの若葉の熱水抽出物をろ過し、ろ液を濃縮乾燥した粉末等が挙げられる。
[唾液分泌促進剤]
上記未発酵ルイボス抽出物は、顕著な唾液分泌促進作用が得られる。本発明はこれを有効成分とする唾液分泌促進剤を提供する。
上記未発酵ルイボス抽出物は、顕著な唾液分泌促進作用が得られる。本発明はこれを有効成分とする唾液分泌促進剤を提供する。
[口腔乾燥抑制剤]
上記未発酵ルイボス抽出物は、顕著な唾液分泌促進効果が得られ、口腔内の乾燥を抑制する効果が得られる。本発明はこれを有効成分とする口腔乾燥抑制剤を提供する。
上記未発酵ルイボス抽出物は、顕著な唾液分泌促進効果が得られ、口腔内の乾燥を抑制する効果が得られる。本発明はこれを有効成分とする口腔乾燥抑制剤を提供する。
[口腔内うるおい付与剤]
上記未発酵ルイボス抽出物は、顕著な唾液分泌促進効果が得られ、口腔内にうるおい付与効果が得られる。本発明はこれを有効成分とする口腔内うるおい付与剤を提供する。
上記未発酵ルイボス抽出物は、顕著な唾液分泌促進効果が得られ、口腔内にうるおい付与効果が得られる。本発明はこれを有効成分とする口腔内うるおい付与剤を提供する。
未発酵ルイボス抽出物はそのまま用いてもよいし、適宜剤にして摂取(投与)してもよい。未発酵ルイボス抽出物の各剤に対する配合量は、その剤型、摂取(投与)形態、摂取(投与)対象によって適宜選定される。唾液分泌促進等の各剤の目的とする効果を発揮する有効量は以下の通りであり、摂取(投与)対象の状態及び年齢等から適宜選定される。
未発酵ルイボス抽出物の有効量は、ルイボス抽出物の乾燥物の場合、例えば、1〜10,000mg/dayが好ましく、10〜1,000mg/dayがより好ましく、20〜500mg/dayがさらに好ましい。かかる量を1日1回摂取(投与)してもよいし、1日に複数回(例えば1〜20回)に分けて摂取(投与)してもよい。複数回に分けて摂取(投与)する場合には、抽出前の乾燥ルイボスに換算して、5〜50,000mg/回が好ましく、50〜10,000mg/回がより好ましく、100〜5,000mg/回がさらに好ましい。
本発明の剤の摂取(投与)方法は特に限定されず、経口でも非経口でもよい。剤型も特に限定されるものではなく、固体、液体、ジェル、クリーム、ペースト等を適宜選択できる。中でも経口が好ましく、粉末、錠剤、口腔内崩壊錠、咀嚼錠、カプセル、フィルム、スプレー剤、液剤等、公知の剤型が選択できる。また、固体を水等の液体に溶かしたり、液体を水で希釈したりして摂取(投与)してもよい。中でも、口腔内崩壊錠、咀嚼錠、スプレー剤が好ましい。
[口腔用又は内服組成物]
上述したように、これらの組み合わせによって上記効果が得られるため、本発明は、上記剤又は未発酵アスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分とする、唾液分泌促進用、口腔乾燥抑制用、口腔内うるおい付与用の口腔用又は内服組成物を提供する。
上述したように、これらの組み合わせによって上記効果が得られるため、本発明は、上記剤又は未発酵アスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分とする、唾液分泌促進用、口腔乾燥抑制用、口腔内うるおい付与用の口腔用又は内服組成物を提供する。
組成物中の未発酵アスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物の含有量(乾燥物相当量)は、0.0001〜80質量%が好ましく、0.001〜70質量%がより好ましく、0.01〜60質量%がさらに好ましい。
口腔用組成物は、「主として口腔内で使用することを目的にするもの」であり、(i)摂取可能なものと、(ii)使用後排出するものが挙げられる。具体的には(i)摂取可能なものとしては、トローチ、口中清涼剤組成物等が挙げられる。(ii)使用後排出するものとしては、練り歯磨剤、液体歯磨剤、液状歯磨剤、粉歯磨剤等の歯磨剤組成物、洗口剤組成物、うがい剤組成物、口腔用塗布剤組成物、口腔用パスタ、義歯安定剤組成物等が挙げられる。但し、口腔用塗布剤組成物、口腔用パスタ等は、摂取可能なものも含まれる場合がある。
内服組成物は、「主として経口で摂取を目的にするもの」であり、特に限定されず、医薬品、特定保健用食品、食品等が例示される。特定保健用食品又は食品としては、キャンディ、チューインガム、ラムネ、グミ等の口腔中に長く滞在するものの他、飲料:清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、粉末飲料、果実飲料、乳飲料、ゼリー飲料等、食品:主食類(米、麦等の穀類、麺、パン、シリアル等)、菓子、乳製品、肉、魚、野菜・果物等の加工品、調味料等が挙げられ、特に限定されない。
口腔用組成物、内服組成物としては、それぞれの通常の剤型であり、特に限定されず、固体、液体、ジェル、クリーム、ペースト等を適宜選択でき、また、粉末、錠剤、カプセル、フィルム、口腔内崩壊錠、咀嚼錠、スプレー剤等にすることも適宜選択できる。
中でも、口腔中に長く滞在するものが好ましく、キャンディ、チューインガム、ラムネ、グミが好ましく、剤型としては、口腔内崩壊錠、咀嚼錠、スプレー剤等が好ましい。
本発明の剤又は組成物には、他の唾液分泌促進剤を併用することもできる。他の唾液分泌促進剤としては、ポリグルタミン酸及び/又はその塩等が挙げられる。
ポリグルタミン酸としては、化学的に合成されるα又はγ−ポリグルタミン酸、あるいは各種菌株からの発酵生産物として得られる天然α又はγ−ポリグルタミン酸、その塩が使用できる。この場合、口腔用組成物、食品に配合することから天然のポリグルタミン酸が好ましく、工業的に大量生産できるγ−ポリグルタミン酸が最も好適である。ポリグルタミン酸はD体でもよいしL体でもよい。ポリグルタミン酸は水に不溶であるが、塩にすると水溶性となる。この時の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩、塩基性アミノ酸塩等が挙げられるが、ナトリウム又はカリウム塩が好ましい。本発明に用いられる塩の中和度は、その1質量%濃度の水溶液がpH1〜pH14の範囲で目的に応じて任意に選ぶことができる。
ポリグルタミン酸又はその塩の粘度は、特に限定されず、製品の種類に応じて各種粘度のものを使用できるが、後述する方法により測定される4質量%水溶液の粘度が10〜200mPa・sが好ましく、30〜120mPa・sの範囲であることがより好ましい。
〈粘度測定法〉
200mLビーカーに水96gをとり、スターラーで攪拌しながらこれにポリグルタミン酸又はその塩を4.0g加えて完全に溶解させる。次に、25℃恒温水槽中に1時間静置後、下記のBL型粘度計を用いて正確に1分後の粘度を測定する。
BL型粘度計:東京計器:B型粘度計、型式:BL、ローター:No.2、回転数:60rpm、測定温度:25℃
200mLビーカーに水96gをとり、スターラーで攪拌しながらこれにポリグルタミン酸又はその塩を4.0g加えて完全に溶解させる。次に、25℃恒温水槽中に1時間静置後、下記のBL型粘度計を用いて正確に1分後の粘度を測定する。
BL型粘度計:東京計器:B型粘度計、型式:BL、ローター:No.2、回転数:60rpm、測定温度:25℃
上記ポリグルタミン酸又はその塩としては市販品を利用でき、例えばγ−ポリグルタミン酸ナトリウムとしては明治フードマテリア社製の明治ポリグルタミン酸等を用いることができる。
ポリグルタミン酸及び/又はその塩を併用する場合、ポリグルタミン酸及び/又はその塩の有効量は、成人一人、1日あたり、例えば、0.01〜5,000mg/dayが好ましく、0.05〜1,000mg/dayがより好ましく、0.1〜500mg/dayがさらに好ましい。また、その摂取(投与)回数は限定されず、例えば1日1〜20回摂取(投与)することができる。
ポリグルタミン酸及び/又はその塩を併用する場合、組成物中のポリグルタミン酸及び/又はその塩の含有量は、0.001〜50質量%が好ましく、0.01〜10質量%がより好ましい。
ポリグルタミン酸及び/又はその塩を併用する場合、本発明の剤及び組成物中における、ポリグルタミン酸及び/又はその塩と、未発酵ルイボス抽出物(乾燥物相当量)との配合比率(質量比)は、未発酵アスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物:ポリグルタミン酸及び/又はその塩=1:0.001〜1,000が好ましく、1:0.01〜100がより好ましい。
本発明の剤又は組成物には、未発酵ルイボス抽出物の他、各製剤又は組成物に用いられる任意成分を本発明の効果を損なわない範囲で、通常量を配合することができる。任意成分としては、例えば、賦形剤、希釈剤、緩衝剤、香料、着色剤、消泡剤、コーティング剤、甘味料、矯味剤、結合剤、界面活性剤、保湿剤、粘稠剤、増粘剤、滑択剤、懸濁剤、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、研磨剤、粘結剤、pH調整剤、光沢剤、薬剤、有効成分、溶剤等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
特に、洗口液等の液状口腔用組成物及びペースト状口腔用組成物の場合、粘稠剤、粘結剤、界面活性剤等を配合し得る。歯磨剤組成物の場合であれば、研磨剤を配合し得る。スプレー剤等の液状口腔用組成物の場合、界面活性剤、溶剤等を配合し得る。
本発明の剤及び組成物の摂取(投与)方法は特に限定されず、適宜選定され、口腔内が乾燥したときでもよく、1日に回数を決めてもよい。回数は特に限定されず、例えば1〜20回等の範囲で適宜選択される。
本発明は、さらに以下の発明を提供することができる。なお、最適な成分、量等は上記と同じである。(1)上記唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤又は口腔内うるおい付与剤を製造するための未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物の使用、(2)上記口腔用組成物又は内服組成物を製造するための未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物の使用であって、上記組成物に上記唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤又は口腔内うるおい付与剤を配合することを特徴とする使用、(3)上記口腔用組成物又は内服組成物に、上記唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤又は口腔内うるおい付与剤を配合し、上記口腔用組成物又は内服組成物に唾液分泌効果、口腔乾燥抑制効果又は口腔内うるおい付与効果を与える方法。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示す。
[試験例1]唾液分泌促進効果
下記表1に示す組成の錠剤(組成%)400mgを作製した。この錠剤1錠を口中で舐め溶かした。その後、吐唾法(15分間、安静時唾液質量を測定)により、唾液分泌量を測定した(n=5)。プラセボはマルチトールとした。唾液分泌量は個人で差があるため、結果は、被験者各々について、摂取なしの場合の唾液分泌量を100%として算出し、被験者5名の平均値を示した。結果(平均値)を表1及び図1に示す。マルチトールは三菱商事フードテックのアマルティMR−50、発酵ルイボス抽出物としては、丸善製薬製ルイボス茶乾燥エキスF(ルイボスの発酵した若葉の熱水抽出物をろ過し、ろ液を濃縮乾燥した粉末)、未発酵ルイボス抽出物としては、タマ生化学製グリーンルイボスエキス(未発酵ルイボスの若葉の熱水抽出物をろ過し、ろ液を濃縮乾燥した粉末であり、未発酵ルイボス抽出物70%、デキストリン30%を含む)を使用した。表1中のマルチトール、発酵ルイボス抽出物量及び未発酵ルイボス抽出物量は純分換算量(乾燥質量相当)である。
下記表1に示す組成の錠剤(組成%)400mgを作製した。この錠剤1錠を口中で舐め溶かした。その後、吐唾法(15分間、安静時唾液質量を測定)により、唾液分泌量を測定した(n=5)。プラセボはマルチトールとした。唾液分泌量は個人で差があるため、結果は、被験者各々について、摂取なしの場合の唾液分泌量を100%として算出し、被験者5名の平均値を示した。結果(平均値)を表1及び図1に示す。マルチトールは三菱商事フードテックのアマルティMR−50、発酵ルイボス抽出物としては、丸善製薬製ルイボス茶乾燥エキスF(ルイボスの発酵した若葉の熱水抽出物をろ過し、ろ液を濃縮乾燥した粉末)、未発酵ルイボス抽出物としては、タマ生化学製グリーンルイボスエキス(未発酵ルイボスの若葉の熱水抽出物をろ過し、ろ液を濃縮乾燥した粉末であり、未発酵ルイボス抽出物70%、デキストリン30%を含む)を使用した。表1中のマルチトール、発酵ルイボス抽出物量及び未発酵ルイボス抽出物量は純分換算量(乾燥質量相当)である。
本発明の未発酵ルイボス抽出物は、プラセボ、発酵ルイボス抽出物に比べ、唾液分泌促進効果が優れていた。
Claims (7)
- 未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する唾液分泌促進剤。
- 未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する口腔乾燥抑制剤。
- 未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔内うるおい付与剤。
- 未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、唾液分泌促進用口腔用組成物又は唾液分泌促進用内服組成物。
- 未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔乾燥抑制用口腔用組成物又は口腔乾燥抑制用内服組成物。
- 未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物を有効成分として含有する、口腔内うるおい付与用口腔用組成物又は口腔内うるおい付与用内服組成物。
- 未発酵のアスパラサス・リネアリス(Aspalathus linearis)抽出物の含有量が、0.0001〜80質量%である請求項4〜6のいずれか1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015113816A JP2017001957A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015113816A JP2017001957A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017001957A true JP2017001957A (ja) | 2017-01-05 |
Family
ID=57751586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015113816A Pending JP2017001957A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017001957A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2019208435A1 (ja) * | 2018-04-26 | 2021-05-13 | ライオン株式会社 | 外分泌促進剤 |
-
2015
- 2015-06-04 JP JP2015113816A patent/JP2017001957A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2019208435A1 (ja) * | 2018-04-26 | 2021-05-13 | ライオン株式会社 | 外分泌促進剤 |
JP7300446B2 (ja) | 2018-04-26 | 2023-06-29 | ライオン株式会社 | 外分泌促進剤 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5468757B2 (ja) | 線維芽細胞増殖促進能を有する組成物 | |
WO2014073490A1 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2006016390A (ja) | プロアントシアニジン含有組成物 | |
JP3241955B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2006316053A (ja) | 細胞障害抑制剤とその用途 | |
TWI586376B (zh) | Skin improvement methods and methods to promote collagen production | |
WO2005094859A1 (ja) | 皮膚保湿能改善剤 | |
JP6211406B2 (ja) | ムスカリン受容体活性化剤及び唾液分泌促進剤 | |
JP2009137860A (ja) | 口腔ケア用組成物 | |
WO2007020830A1 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2010063390A (ja) | 飲食品 | |
JPH08175945A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2017001957A (ja) | 唾液分泌促進剤、口腔乾燥抑制剤及び口腔内うるおい付与剤、及び組成物 | |
CN107613999B (zh) | 唾液分泌促进剂、口腔干燥抑制剂及口腔内湿润赋予剂 | |
WO2022075481A1 (ja) | サツマイモ由来のイモ蜜又はイモ蜜の上清を含有する口腔ケア組成物 | |
JP2015063520A (ja) | 唾液分泌促進剤 | |
JP7333751B2 (ja) | ヒト抗菌ペプチド産生促進剤 | |
JP5083504B2 (ja) | 経口育毛剤及び育毛用経口組成物 | |
JP6900973B2 (ja) | 飴 | |
JP6160098B2 (ja) | ガレート型カテキンとタンパク質との複合体を用いた不快味のマスキング剤の製造方法 | |
JPH10179077A (ja) | 苦味マスキング剤 | |
JP2001321123A (ja) | 抗う蝕性食品素材、およびその組成物 | |
JP4585066B2 (ja) | う蝕防止剤、口腔用剤および飲食物 | |
JP7393823B2 (ja) | 歯周病菌用口腔組成物 | |
JP7368858B2 (ja) | バイオフィルム形成抑制剤 |