JP2017119641A - Nashの可能性の試験方法並びに経口組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】NASHを非侵襲的に診断する技術を提供する。
【解決手段】フラボノイドを有効成分として含む、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防、改善又は治療用の経口組成物。
【選択図】図1
【解決手段】フラボノイドを有効成分として含む、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防、改善又は治療用の経口組成物。
【選択図】図1
Description
本発明は、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の可能性の試験方法並びに経口組成物に関する。
食生活やライフスタイルの変化に伴い生活習慣病が増加し、成人の20%に脂肪肝が観察されるようになった。脂肪肝の主な原因は飲酒であるが、飲酒を経ずに肝疾患症状を呈する非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、肝実質への脂肪沈着とともに炎症性細胞の浸潤や肝実質の障害、線維化を介して肝硬変、さらには肝がんに至る可能性のある疾患である。生活スタイルの欧米化に伴い、日本でもNASH患者が増加している。
NASHは肝生検により確定診断されるが、肝生検は侵襲的で入院を伴うので患者の負担が大きく、肝生検に代わる診断法の開発が求められている。
NASHの予防又は治療薬として、トラニラスト(N−(3,4−ジメトキシシンナモイル)アントラニル酸)又はその薬理学的に許容される塩が提案されている(特許文献1)。
また、クルクミン類もNASHの予防・治療剤として提案されている(特許文献2)。
本発明は、NASHの可能性を非侵襲的に試験する技術を提供することを目的とする。
また、本発明は副作用無しにNASHを予防、改善又は治療するための手段を提供することを目的とする。
本発明は、以下のNASHの可能性の試験方法並びに予防、改善又は治療用の経口組成物を提供するものである。
項1. フラボノイドを有効成分として含む、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防、改善又は治療用の経口組成物。
項2. 医薬品又は食品の形態にある項1に記載の経口組成物。
項3. 医薬品が、錠剤、カプセル剤、粉剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、又はドリンク剤の形態にある項2に記載の経口組成物。
項4. 食品が、サプリメントの形態にある項2に記載の経口組成物。
項5. フラボノイドがカテキン類、アントシアニン類、タンニン類、ルチン類、イソフラボン類及びヘスペリジン類からなる群から選択される1種又は2種以上である、項1〜4のいずれか1項に記載の経口組成物。
項6. ヘスペリジンが糖転移ヘスペリジンである項5に記載の経口組成物。
項7. 脾臓中の鉄蓄積を非侵襲的に評価し、前記鉄蓄積が基準値よりも高いと非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性が高く、前記鉄蓄積が基準値よりも低いと非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性が低いと評価することにより、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性を試験する方法。
項8. MRI又はCTにより脾臓中の鉄蓄積を非侵襲的に評価する、項7に記載の方法。
項1. フラボノイドを有効成分として含む、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防、改善又は治療用の経口組成物。
項2. 医薬品又は食品の形態にある項1に記載の経口組成物。
項3. 医薬品が、錠剤、カプセル剤、粉剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、又はドリンク剤の形態にある項2に記載の経口組成物。
項4. 食品が、サプリメントの形態にある項2に記載の経口組成物。
項5. フラボノイドがカテキン類、アントシアニン類、タンニン類、ルチン類、イソフラボン類及びヘスペリジン類からなる群から選択される1種又は2種以上である、項1〜4のいずれか1項に記載の経口組成物。
項6. ヘスペリジンが糖転移ヘスペリジンである項5に記載の経口組成物。
項7. 脾臓中の鉄蓄積を非侵襲的に評価し、前記鉄蓄積が基準値よりも高いと非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性が高く、前記鉄蓄積が基準値よりも低いと非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性が低いと評価することにより、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性を試験する方法。
項8. MRI又はCTにより脾臓中の鉄蓄積を非侵襲的に評価する、項7に記載の方法。
本発明によれば、NASHの検出、予防、改善又は治療が可能になる。
NASHは非アルコール性脂肪性肝炎であり、その初期の段階で脾臓に鉄を蓄積する。この脾臓の鉄蓄積を評価することによりNASHの可能性を試験することができる。NASHの初期段階で肝臓における鉄の蓄積はわずかであり、NASHの検出には、肝臓と脾臓の鉄蓄積を比較することもできる。
脾臓の鉄蓄積の評価は、MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)、CT(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)により非侵襲的に行うことができる。脾臓における鉄蓄積量とNASH症状スコアは強い正の相関を示し、脾臓の鉄蓄積量が多いほど、NASHが進行している。本発明によれば、脾臓中の鉄蓄積を評価することにより、NASHの進行の程度を検出することができる。
NASHは、フラボノイドを有効成分として含む経口組成物により予防、改善又は治療することができる。本発明の経口組成物によるNASHの改善又は治療の効果は、臨床症状および臨床検査成績の改善やNASH症状スコアの増悪化の抑制ないしは低下により観察することができる。NASHの罹患者に対しては、本発明の経口組成物を摂取させることで、NASHの症状を改善、治療したり、NASHの進行を遅らせて、肝繊維化、肝硬変、肝がんなどへの移行を阻止できる。また、本発明の経口組成物は、NASHそのものを予防する効果も発揮する。NASHは、一般に、加齢のほか、肥満や高血圧などの生活習慣病がその要因若しくは遠因とされているので、本発明の経口組成物は、高齢者や生活習慣病が懸念される健常者の健康状態の維持にも有用である。さらに、本発明の経口組成物は、家族にNASH患者がいるか、遺伝的にNASHに罹患する可能性が高い健常者の場合、NASHの罹患前に本発明の経口組成物を摂取することで、NASHを予防することができる。また、本発明の経口組成物は、脾臓の鉄蓄積量を低減することでNASHを予防、改善又は治療することができる。
本発明の経口組成物の有効成分として用いるフラボノイドは、安全に経口摂取できるものである限り特に制限はなく、例えば、フラボノイドを多く含有することが知られる緑茶、ぶどう、そば、たまねぎ、大豆、ブルーベリー、レモンなどの柑橘類そのものや、これら植物ないしは食材の抽出物、さらには、これら植物ないしは食材を給源として経口摂取可能な状態に単離されたフラボノイドから選ばれる1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。単離されたフラボノイドの具体例としては、カテキン類、アントシアニン類、タンニン類、ルチン類、イソフラボン類、ヘスペリジン類を挙げることができ、本発明においては、これら化学名もしくは一般名で表されるフラボノイドは、それぞれ、それらの糖化物、アルキル化物などの誘導体を包含する。これらフラボノイドのうち、安全性及び効果の点で、ヘスペリジン類がより有用であり、さらにヘスペリジン類の内、ヘスペリジンに含まれるルチノース構造を構成するグルコースの4位にグルコースが1分子結合したα−グルコシルヘスペリジン(例えば、株式会社林原製、商品名『林原ヘスペリジンS』など)は、水溶性、安定性に優れ、取り扱い性も良好であることから、本発明を実施するに際し、最も好適に用いることができる。
本発明において、前記フラボノイドは、それ単独で用いることも可能であるが、通常、フラボノイドの摂取を易くしたり、その保存安定性などを高める目的で、通常、水などの溶媒、甘味料、賦型剤、着色剤、着香料、強化剤、膨張剤、保存剤、殺菌剤、酸化防止剤、糊料、安定剤、乳化剤、pH調整剤などの1種又は2種以上の他の成分を適宜組み合わせて組成物の形態で提供される。前記他の成分としては、例えば、グルコース、果糖、フコース、プシコース、ラムノースなどの単糖;ショ糖、乳糖、マルトース、マルトトリオース、マルトテトラオース、トレハロースなどのオリゴ糖;環状糖質、シクロデキストリン、デキストリン、デキストラン、セルロース、グアーガム、ローカストビーンガム、タマリンドガム、キサンタンガム、カードラン、水溶性食物繊維、澱粉などの多糖類;キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、パラチノース、マルチトール、マンニトール、ラクチトール、マルトトリイトール、マルトテトライトール、還元澱粉糖化物などの糖アルコール;ステビア、カンゾウ抽出物、アスパルテーム、グリチルリチン、スクラロースなどの高甘味度甘味料;更には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、アジピン酸、クエン酸、グルコノデルタラクトン、酢酸、酒石酸、フマル酸、乳酸、酪酸、アスパラギン酸ナトリウム、アラニン、クエン酸、グルタミン酸、テアニンなどの経口摂取可能な生理学許容性の成分を例示することができる。
本発明の経口組成物は、通常、医薬品又は食品の形態で提供される。医薬品の形態にある本発明の経口組成物は、より具体的には、トローチ、チュアブル錠、口腔内崩壊錠などの錠剤のほか、カプセル剤、粉剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、又はドリンク剤を例示できる。食品の形態にある本発明の経口組成物は、より具体的には、サプリメント;炭酸飲料、乳酸菌飲料などの飲料;スムージー、スープなどの液状食品;牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品;ドレッシング、マヨネーズなどの調味料;バー、クッキー、ビスケット、キャンディー、チョコレート、煎餅、餅菓子、駄菓子、グミ、ゼリーなどの和菓子・洋菓子;及び流動食、栄養補助食品、栄養機能食品、特定保健用食品などを例示できる。
本発明の経口組成物は、後述するとおり、1日に必要な量を摂取すればよく、摂取する時期は特に制限されず、食事とともに摂取してもよい。
本発明の製剤におけるフラボノイドの成人1日摂取量は、1mg〜10g程度、好ましくは5mg〜5g程度である。
以下、本発明を実施例に従いより詳細に説明する。
実施例1
高齢でNonalcoholic steatohepatitis (NASH) を発症するTSOD (Tsumura Suzuki Obese Diabetes) マウスに普通食(CE-2, 日本クレア株式会社)を与え飼育した。マウスは恒温(23 ± 2 °C)、恒湿(50 ± 10%)、明暗サイクル12時間(明期8:00-20:00)の部屋で、自由摂食、自由摂水の条件下で飼育した。12週齢の肝臓病理解析を行った結果、正常マウス(図1a)と比較して、TSODマウスの肝臓ではNASHの特徴的な所見である脂肪変性、肝細胞の風船様腫大、マロリー小体等が観察された(図1b)。しかし、NASHから肝硬変へと至る前段階で観察される肝線維化は、TSODマウスでは観察されなかったことから、12週齢TSODマウスはNASH初期症状を呈することが明らかとなった。
実施例1
高齢でNonalcoholic steatohepatitis (NASH) を発症するTSOD (Tsumura Suzuki Obese Diabetes) マウスに普通食(CE-2, 日本クレア株式会社)を与え飼育した。マウスは恒温(23 ± 2 °C)、恒湿(50 ± 10%)、明暗サイクル12時間(明期8:00-20:00)の部屋で、自由摂食、自由摂水の条件下で飼育した。12週齢の肝臓病理解析を行った結果、正常マウス(図1a)と比較して、TSODマウスの肝臓ではNASHの特徴的な所見である脂肪変性、肝細胞の風船様腫大、マロリー小体等が観察された(図1b)。しかし、NASHから肝硬変へと至る前段階で観察される肝線維化は、TSODマウスでは観察されなかったことから、12週齢TSODマウスはNASH初期症状を呈することが明らかとなった。
実施例2
12週齢マウス(正常マウス、TSODマウス)の肝臓における鉄蓄積量を解析するために、ベルリンブルー染色を行い、組織中の鉄を可視化した。その結果、可視化された鉄は正常マウス肝臓ではほとんど検出されず(図2a)、普通食TSODマウスの肝臓においてもわずかに検出される程度であった(図2b)。
12週齢マウス(正常マウス、TSODマウス)の肝臓における鉄蓄積量を解析するために、ベルリンブルー染色を行い、組織中の鉄を可視化した。その結果、可視化された鉄は正常マウス肝臓ではほとんど検出されず(図2a)、普通食TSODマウスの肝臓においてもわずかに検出される程度であった(図2b)。
実施例3
12週齢マウス(正常マウス、TSODマウス)の脾臓における鉄蓄積量を解析するために、ベルリンブルー染色を行った。その結果、正常マウス(図3a)と比較して、普通食TSODマウスの脾臓では鉄が顕著に蓄積することが明らかとなった(図3b)。
12週齢マウス(正常マウス、TSODマウス)の脾臓における鉄蓄積量を解析するために、ベルリンブルー染色を行った。その結果、正常マウス(図3a)と比較して、普通食TSODマウスの脾臓では鉄が顕著に蓄積することが明らかとなった(図3b)。
実施例4
5週齢のTSODマウスを2群に分け、一方には普通食、他方には柑橘類中フラボノイド1%含有食を与え、12週齢まで各群6匹を個別飼育した。NASH Clinical Research Networkから提唱されているNASH症状スコア化基準を一部改変したもの(表1)に準じて、マウスの肝障害度合いを数値化した。さらに、ベルリンブルー染色法で可視化された面積を画像解析ソフトで計算し、組織2000mm2当たりの鉄蓄積面積の割合を算出、NASH症状と鉄蓄積量の相関分析を行った。その結果、肝臓における鉄蓄積量とNASH症状の重症度の間には相関性がなかった(図4a)。一方、脾臓の鉄蓄積量とNASH症状の重症度の間には強い正の相関関係があることが明らかとなった(図4b)。以上の結果より、NASH発症初期に脾臓が関与すること、脾臓の鉄測定によって、NASH初期症状を診断できる可能性が示唆された。
5週齢のTSODマウスを2群に分け、一方には普通食、他方には柑橘類中フラボノイド1%含有食を与え、12週齢まで各群6匹を個別飼育した。NASH Clinical Research Networkから提唱されているNASH症状スコア化基準を一部改変したもの(表1)に準じて、マウスの肝障害度合いを数値化した。さらに、ベルリンブルー染色法で可視化された面積を画像解析ソフトで計算し、組織2000mm2当たりの鉄蓄積面積の割合を算出、NASH症状と鉄蓄積量の相関分析を行った。その結果、肝臓における鉄蓄積量とNASH症状の重症度の間には相関性がなかった(図4a)。一方、脾臓の鉄蓄積量とNASH症状の重症度の間には強い正の相関関係があることが明らかとなった(図4b)。以上の結果より、NASH発症初期に脾臓が関与すること、脾臓の鉄測定によって、NASH初期症状を診断できる可能性が示唆された。
実施例5
<錠剤>
糖転移ヘスペリジン(商品名『林原ヘスペリジンS』、株式会社林原製)1質量部と、α,α−トレハロース(商品名『トレハ』、株式会社林原製)19質量部を均一に混合し、常法に従って打錠し、一錠500mgの錠剤を得た。
<錠剤>
糖転移ヘスペリジン(商品名『林原ヘスペリジンS』、株式会社林原製)1質量部と、α,α−トレハロース(商品名『トレハ』、株式会社林原製)19質量部を均一に混合し、常法に従って打錠し、一錠500mgの錠剤を得た。
本品は、NASHを発症している患者或いは発症が危惧されるヒトに、通常、成人1日当たり、上記糖転移ヘスペリジンの質量として25〜300mg相当を目安に日常的に摂取せることにより、その症状を緩和又は改善できるとともに、その発症を効果的に遅延乃至は予防することができる。
実施例6
<ヨーグルト>
糖転移ヘスペリジン(商品名『林原ヘスペリジンS』、株式会社林原製)30質量部、脱脂粉乳700質量部、及び精製水4,000質量部を混合して、発酵乳の原料(ヨーグルトミックス)を調製し、これを95℃、10分間加熱殺菌した後、45℃に冷却した。次いで、混合スターター100gを接種し、タンク内において、47℃で5時間発酵させた後、8℃以下に冷却してヨーグルトを得た。
<ヨーグルト>
糖転移ヘスペリジン(商品名『林原ヘスペリジンS』、株式会社林原製)30質量部、脱脂粉乳700質量部、及び精製水4,000質量部を混合して、発酵乳の原料(ヨーグルトミックス)を調製し、これを95℃、10分間加熱殺菌した後、45℃に冷却した。次いで、混合スターター100gを接種し、タンク内において、47℃で5時間発酵させた後、8℃以下に冷却してヨーグルトを得た。
本品は、NASHを発症している患者或いは発症が危惧されるヒトに、通常、成人1日当たり、100〜500gを日常的に摂取せることにより、その症状を緩和又は改善できるとともに、発症を効果的に遅延乃至は予防することができる。
実施例7
<サプリメント>
糖転移ヘスペリジン(商品名『林原ヘスペリジンS』、株式会社林原製)1質量部、水溶性食物繊維(商品名『ファイバリクサ』、株式会社林原製)50質量部、α,α−トレハロース(商品名『トレハ』、株式会社林原製)、及びビタミンEを10質量部を均一に混合し、内面がアルミ箔でコーティングされたスティック状紙製容器に3gずつ充填し、サプリメントを得た。
<サプリメント>
糖転移ヘスペリジン(商品名『林原ヘスペリジンS』、株式会社林原製)1質量部、水溶性食物繊維(商品名『ファイバリクサ』、株式会社林原製)50質量部、α,α−トレハロース(商品名『トレハ』、株式会社林原製)、及びビタミンEを10質量部を均一に混合し、内面がアルミ箔でコーティングされたスティック状紙製容器に3gずつ充填し、サプリメントを得た。
本品は、NASHの改善、治療に有効なビタミンEも配合されていることから、NASHを発症している患者或いは発症が危惧されるヒトに、通常、成人1日当たり、1〜5本を日常的に摂取せることにより、その症状を緩和又は改善できるとともに、発症を効果的に遅延乃至は予防することができる。
Claims (8)
- フラボノイドを有効成分として含む、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防、改善又は治療用の経口組成物。
- 医薬品又は食品の形態にある請求項1に記載の経口組成物。
- 医薬品が、錠剤、カプセル剤、粉剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、又はドリンク剤の形態にある請求項2に記載の経口組成物。
- 食品が、サプリメントの形態にある請求項2に記載の経口組成物。
- フラボノイドがカテキン類、アントシアニン類、タンニン類、ルチン類、イソフラボン類及びヘスペリジン類からなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の経口組成物。
- ヘスペリジンが糖転移ヘスペリジンである請求項5に記載の経口組成物。
- 脾臓中の鉄蓄積を非侵襲的に評価し、前記鉄蓄積が基準値よりも高いと非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性が高く、前記鉄蓄積が基準値よりも低いと非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性が低いと評価することにより、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の可能性を試験する方法。
- MRI又はCTにより脾臓中の鉄蓄積を非侵襲的に評価する、請求項7に記載の方法。
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JP2015256457A JP2017119641A (ja) | 2015-12-28 | 2015-12-28 | Nashの可能性の試験方法並びに経口組成物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019083070A1 (ko) * | 2017-10-27 | 2019-05-02 | 주식회사 삼양사 | 비알코올성 지방간 질환의 예방 또는 개선용 조성물 |
JP2020145944A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | 日本光電工業株式会社 | 肝細胞構造体及びその製造方法 |
-
2015
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