JP2001002568A - 更年期及び成熟期不定愁訴症候群の予防又は治療を目的とする食品または医薬品 - Google Patents

更年期及び成熟期不定愁訴症候群の予防又は治療を目的とする食品または医薬品

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JP2001002568A
JP2001002568A JP11173736A JP17373699A JP2001002568A JP 2001002568 A JP2001002568 A JP 2001002568A JP 11173736 A JP11173736 A JP 11173736A JP 17373699 A JP17373699 A JP 17373699A JP 2001002568 A JP2001002568 A JP 2001002568A
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Kenichi Mizutani
健一 水谷
Yasuhiro Kawai
康弘 川井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はタデ科植物、ブドウ種植物、バイケ
イソウの粉末や抽出物またはスチルベン系化合物を必須
成分としてなる更年期不定愁訴症候群及び成熟期不定愁
訴症候群を予防したり改善の予防又は治療を目的とする
食品または医薬品を提供する。 【解決手段】 スチルベン系化合物及びその多量体から
選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する食品
組成物及び医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、更年期不定愁訴症
候群及び成熟期不定愁訴症候群の予防及び治療に関する
食品または医薬品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】倦怠感や頭痛、疲労感、息切れ、動悸、
胃腸の不調感などはっきりしない愁訴であり、かつ背景
になる器質的な疾病が判明しない場合を不定愁訴と診断
される。不定愁訴を発症時期に着目して分類すると、思
春期不定愁訴症候群、成熟期不定愁訴症候群、更年期不
定愁訴症候群、老年期不定愁訴症候群に大別できる。こ
の症候群は男女とも発症が見とめられているが、女性の
方が多く、20代から40代にかけて特に多い。これら
の症状は様々であり、また原因も判明しない場合が多い
為、その治療に関しても色々な試みがなされている。例
えば、自律神経の失調症とみなし、精神安定剤や自律神
経安定剤などの投与されたり、内分泌ホルモンの失調と
みなしホルモン療法を行なったり、或いは生活習慣が強
く関与しているとみなし、運動や休養、食事のカウンセ
リングを行なったりしている。特に、更年期不定愁訴症
候群及び成熟期不定愁訴症候群においてはホルモン療法
を用いられる事が多い。この場合、ホルモン療法の利点
としては、症状の大きな緩和効果が得られるだけでな
く、心疾患や骨粗鬆症の予防効果も期待できる点が挙げ
られる。反面、弊害としては、出血や乳房膨満、月経前緊
張症(PMS)様の症状が現れ不快感を増幅させるとも
いわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記したような不快感がない、更年期不定愁訴症候
群及び成熟期不定愁訴症候群の予防又は治療効果のある
食品又は医薬品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、植物成分
に含まれる生理活性物質について鋭意検討を重ねた結
果、タデ科植物やブドウ、バイケイソウなどに多く含有
されるスチルベン系化合物を継続的に摂取した場合、更
年期不定愁訴症候群及び成熟期不定愁訴症候群の予防や
治療効果が期待できることを見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、一般式(1)で表されるスチルベ
ン系化合物を有効成分としてなる更年期不定愁訴症候群
及び成熟期不定愁訴症候群の予防や治療効果を目的とす
る食品または医薬品を提供するものである。
【0005】本発明は、以下に示す項目に基づく発明を
提供するものである。 項1 一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】[式中A及びBは同一又は異なって、ハロ
ゲン原子、アミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、
メルカプト基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC
1〜5アルキル基、糖残基または−OR1(R1は水素原
子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル
基またはC2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−O
COR2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒド
ロキシC1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基
を示す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、
0〜5の整数を示す。]で表されるスチルベン系化合物お
よびその多量体から選ばれる少なくとも1種以上を有効
成分として含有することを特徴とする更年期及び成熟期
不定愁訴症候群の予防又は治療用食品組成物。
【0008】項2 一般式(1)で表されるスチルベン
系化合物およびその多量体から選ばれる少なくとも1種
以上を有効成分として含有することを特徴とする更年期
及び成熟期不定愁訴症候群の予防又は治療用医薬組成
物。
【0009】項3 一般式(1)で表される化合物が、
タデ科植物またはブドウ科植物、バイケイソウ、桑から
なる群より選ばれる植物に由来することを特徴とする請
求項1または2に記載の組成物。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるスチルベン
(stilbene)系化合物は一般式(1)
【0011】
【化4】
【0012】[式中A及びBは同一又は異なって、ハロ
ゲン原子、アミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、
メルカプト基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC
1〜5アルキル基、糖残基または−OR1(R1は水素原
子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル
基またはC2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−O
COR2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒド
ロキシC1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基
を示す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、
0〜5の整数を示す。]で表される。一般式(1)におけ
る各基について説明すると、ハロゲン原子としては、フ
ッソ原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げ
られる。
【0013】炭素数1〜5のアルキル基としては、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル
基などの直鎖状または分岐状のアルキル基が挙げられ
る。 炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロ
キシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシn−プロ
ピル基、ヒドロキシイソプロピル基、ヒドロキシn−ブチ
ル基、ヒドロキシn−ペンチル基などの直鎖状または分
岐状のヒドロキシアルキル基が挙げられる。
【0014】炭素数2〜5のアルケニル基としては、ビ
ニル基、イソプロペニル基、アリル基、2−ブテニル基、
3−ブテニル基、1−メチルアリル基、2−ペンテニル
基、3−ペンテニル基などの直鎖状または分岐状のアル
ケニル基が挙げられる。 糖残基としては、ペントース、ヘキソースなどの単糖類
およびその誘導体(たとえばデオキシ糖、アミノ糖、ウ
ロン酸、糖アルコールなど)、二糖類、三糖類などが挙
げられる。
【0015】本明細書にて示される糖残基は、糖の還元
末端のグリコシド炭素原子に結合した水酸基の水素原子
がはずれた基である。ペントースの例としては、D−ア
ラビノース、L−アラビノース、D−キシロース、L−
キシロース、D−リボース、D−リブロースなどが挙げら
れる。ヘキソースの例としては、D−ガラクトース、L
−ガラクトース、D−グルコース、D−フルクトース、D
−マンノース、D−タロース、L−ソルボース、D−タ
ガロースなどが挙げられる。 デオキシ糖の例としては、上記に記載した単糖類のデオ
キシ糖、たとえば、D−2−デオキシリボース、L−ラ
ムノース、L−フコースなどが挙げられる。アミノ糖の
例としては、上記に記載した単糖類のアミノ糖、たとえ
ば、N−アセチルグルコサミン、N−アセチルガラクト
サミン、N−アセチルノイラミン酸などが挙げられる。
ウロン酸の例としては、グルクロン酸、マンヌロン酸、
ガラクツロン酸、イズロン酸などが挙げられる。
【0016】糖アルコールの例としては、D−グルシト
ール、D−マンニトール、リビトール、ガラクチトール
などが挙げられる。二糖類の例としては、上記に記載し
た単糖類を適当に組み合わせて得られる二糖類が挙げら
れる。たとえば、スクロース、ラクトース、トレハロー
ス、マルトース、ソロビオース、キシロビオース、メリ
ビオース、ルチノース、ビシアノース、トレハロサミ
ン、コンドロシンなどに代表される。三糖類の例として
は、上記に記載した単糖類を適当に組み合わせて得られ
る三糖類が挙げられる。たとえば、ラフィノース、マル
トトリオース、セロトリオース、マンニノトリオースな
どに代表される。一般式(1)において、nとmは、0
から5の整数を示すが、各々同一でも異なっていても良
い。
【0017】本発明の組成物は、一般式(1)で表され
る化合物の二量体、三量体などの多量体を含有していて
も良い。二量体としては、α−ビニフェリン(α-Vinife
rin;レスベラトロール(Resveratrol)の二量体);三
量体としては、ε−ビニフェリン(ε- Viniferin;レ
スベラトロール(Resveratrol)の三量体);四量体と
しては、ホペフェノール(Hopeaphenol;レスベラトロ
ール(Resveratrol)の四量体)などが挙げられる。
【0018】以下に、一般式(1)で表されるスチルベ
ン系化合物およびその多量体の中で、好ましい化合物群
を示す。 (1)nおよびmが共に0である化合物[即ち、スチル
ベン(Stilbene)] (2)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、置換基が全て水酸基であるスチルベン系化合物
(ただし、nおよびmは同時に0ではない)。具体例と
しては、4、4'−スチルベンジオール(4、4-stilbenedio
l)、3、5−スチルベンジオール(3、5-stilbenediol)、
レスベラトロール(Resveratrol)[即ち、3、5、4'−スチ
ルベントリオール(3、5、4'-stilbenetriol)]などが挙
げられる。
【0019】(3)nおよびmが同一または異なって0
〜5の整数であり、置換基のいずれか一つが糖残基であ
るスチルベン系化合物(ただし、nおよびmは同時に0
ではない)。具体例としては、ラポンチシン(Rhaponti
cin)[即ち、4'-methoxy-3、3'、5-stilbenetriol-3-gluc
oside)]、ポリダティン(Polydatin)[即ち、パイシー
ド(Piceid)、または3、5、4'-スチルベントリオール-5-
グルコシド(3、5、4'- stilbenetriol-5-glucoside)]、
3、4'5-スチルベントリオール-4'-グルコシド(3、4'5- s
tilbenetriol-4'-glucoside)、2、3、5、4'-スチルベンテ
トラオール-2-グルコシド(2、3、5、4'- stilbenetetraol
-2-glucoside)などが挙げられる。 (4)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、少なくとも3位、5位、4’位に置換基が存在す
るスチルベン系化合物(ただし、nおよびmの和は3以
上である。)。具体例としては、レスベラトロール、ラ
ポンチシン、ポリダティン、3、4'5-スチルベントリオー
ル-4'-グルコシド、2、3、5、4'-スチルベンテトラオール-
2-グルコシドなどが挙げられる。
【0020】(5)nおよびmが同一または異なって1
〜5の整数であり、少なくとも4位、4’位に置換基が
存在するスチルベン系化合物。具体例としては、スチル
バミジン(Stilbamidine)[即ち、4、4'-ジアミジノスチ
ルベン(4、4'-diamidinostilbene )]、4、4'-ジアミノ
スチルベン(4、4'-diaminostilbene )、4、4'-スチルベ
ンジオール(4、4'-stilbenediol)などが挙げられる。 (6)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、置換基のいずれか一つがスルホン酸基またはカル
ボキシ基であるスチルベン系化合物(ただし、nおよび
mは同時に0ではない)。具体例としては、4、4'-ジア
ミノ-2、2'-スチルベンジスルホン酸(4、4'-diamino-2、
2'-stilbenedisulfonic acid)、2-カルボキシ-3、4'-ス
チルベンジオール(2-carboxy-3、4'-stilbenediol)な
どが挙げられる。
【0021】(7)nおよびmが同一または異なって0
〜5の整数であり、置換基のいずれか一つがアルコキシ
基であるスチルベン系化合物(ただし、nおよびmは同
時に0ではない)。具体例としては、4-メトキシスチル
ベン(4-methoxystilbene)、2、5'-ジメトキシ-4、4'-ス
チルベンジオール(2、5'-methoxy-4、4'-stilbenediol)
などが挙げられる。 (8)置換基が−OR1であるスチルベン系化合物。 (9)上記(1)〜(8)の化合物の二量体。具体例と
してはレスベラトロールの二量体であるα−ビニフェリ
ンが挙げられる。 本発明では、上記の化合物の中でも、(2)、(3)及
び(4)のスチルベン系化合物が好ましく、さらに3
位、5位及び4’位の置換基が同一または異なって水酸
基、−OSOR2または糖残基であるスチルベン系化合
物が、特に好ましく、レスベラトロール、ポリダティン
が最も好ましい。また、多量体としては、α−ビニフェ
リン及びε−ビニフェリンが好ましい。 また、本発明組成物が食品組成物である場合には、
(8)のスチルベン系化合物が好ましい。
【0022】本発明の一般式(1)に表されるスチルベ
ン系化合物は、公知の方法によって合成することがで
き、たとえば該当するフォスフォニウム塩と該当するア
ルデヒドのヴィッティッヒ反応によって合成できること
ができる。(E.Reimann”Tetrahedron Letters”47、405
1(1970)参照)。また、一般式(1)で表される化合物
としては、該化合物を含有する植物を乾燥、抽出、精製
などの処理をすることによって得られた乾燥物、抽出物
などを用いても良い。本発明において、これら乾燥物、
抽出物などをも通る場合を”植物由来”であるという。
【0023】かかる植物としては、たとえば、乾燥物中
に一般式(1)の化合物を約0.0001重量%以上含
有するような植物を用いることができ、このような植物
としては、タデ科植物、ブドウ科植物、バイケイソウ、
桑などが挙げられる。 本発明に用いられるタデ科植物は、一般式(1)で表さ
れるスチルベン系化合物を含有するものであれば特に限
定されるものではないが、代表的な植物としては、アイ
(Polygonum tinctorium)イブキノトラノオ(Polygonu
m bistorta)、ソバ(Fagopyrum esculentum)、ダイオ
ウ(Rheum spp.)、ツルドクダミ(Polygonum multiflo
rum)、イタドリ(Polygonum cuspidatum)などが挙げ
られる。この中でも、特にダイオウ(Rheum spp.)、ツ
ルドクダミ(Polygonum multiflorum)、イタドリ(Pol
ygonum cuspidatum)にはスチルベン系化合物の含有量
が多いため好ましく、さらに好ましくは、レスベラトロ
ール類を多く含有するツルドクダミ(Polygonum multif
lorum)とイタドリ(Polygonum cuspidatum)が好まし
い。使用する部位も特に限定されるものではないが、根
茎または根が好ましい。
【0024】本発明に用いられるブドウ科植物(Vitace
ae)は、一般式(1)で表されるスチルベン系化合物を
含有するものであれば特に限定されるものではないが、
代表的な植物の品種としては、ビスティス種(Vitis sp
p.)が挙げられる。具体的には欧、中東品種のビスティ
ス ビニフェラ種(V.vinifra)、北米品種のビスティスラ
ブルスカ種(V.labrusca)。ビスティス カリフォルニ
ア種(V.California)に代表される15品種。北米ミ
ュカディン種のビスティス ムソニャーナ種(V.Munso
niana)に代表される2品種。アジア品種のビスティス
アミュレンシス種(V.Amurensis)に代表される3品
種が挙げられる。このなかでもビスティス ビニフェラ
種(V.vinifra)、ビスティス ラブルスカ種(V.labrusc
a)および日本で開発された品種が好ましい。具体的に
はイーレン(Airen),アリゴテ(Aligote),リースリ
ング(Riesling),ソーヴィニオンブラン(Sauvignon
blanc),トレッビアーノ(Trebbiano),シャルドネ
(Chardonnay),シュナンブラン(Chenin blanc)、セ
ミヨン(Semillon),ミュスカ(Muscat),カベルネ
ソービニオン(Cabernet Sauvignon)、カリニャン(Ca
rignan),サンソー(Cinsaut),グルナッシュノワー
ル(Grenache Noir)、メルロ(Merlot)、マタロ(Mat
aro),ピノノワール(Pinot Noir)、サンジョヴェー
ゼ(Sangiovese)、シラー(Syrah)、ガメイ(Gama
y)、テンプラニーリョ(Tempranillo)、トレッビアー
ノ(Trebbiano)、ゲヴェルツトラミネル(Gewurtrami
ner)、ツバイゲルトレーベ(Zweigltrebe)、ミュラー
トゥルガウ(Muller-Thurgau)、グロロー(Grollea
u)、カベルネフラン(Cabernet Franc)、プチベルド
(Petit Verdot)、甲州、マスカットベリーA、グラッ
ククイーンが挙げられる。その中でも、特にビスティス
ビニフェラ種(V.vinifra)のカベルネソービニオン(Ca
bernet Sauvignon)、ピノノワール(Pinot Noir)、シ
ラー(Syrah)、メルロ(Merlot)、グルナッシュ(Gre
nache)、カリニャン(Carignan)、ネッビオーロ(Neb
biolo)、サンジョヴェーゼ(Sangiovese)、ガメイ(G
amay)やビスティス ラブルスカ種(V.labrusca)、マ
スカットベリーA、グラッククイーンがスチルベン系化
合物を多く含有するので好ましい。使用する部位も特に
限定されるものではないが、葉または果実(果皮、種子
を含む)が好ましい。また、果実の場合は、未熟のもの
がより多くのスチルベン化合物を含有するため好まし
い。
【0025】本発明に用いられるバイケイソウ(Veratr
um album)は、ユリ科の植物であり、使用する部位は特
に限定されるものではないが、根茎が好ましい。本発明
に用いられる桑の使用する部位は特に限定されるもので
はないが、“桑の実”が好ましい。
【0026】上記に挙げたスチルベン系化合物を含有す
る植物は、天然乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥させたり、醗
酵させたりしたものをそのまま使用するか、もしくは常
法に従って、抽出、濃縮、粉末化などの処理を行なって
得られたものを使用する。このような方法としては、例
えば、特開昭61-171427号公報に記載されたような方法
が挙げられる。
【0027】本発明組成物における一般式(1)のスチ
ルベン系化合物の配合量は、本発明の所期の効果が得ら
れるものであれば特に限定されるものではなく、組成物
の形態などに応じて適宜設定できるものであるが、0.
0001〜5重量%、さらには0.001〜1重量%、
特に0.005〜1重量%が好ましい。これら範囲は溶
解性、嗜好性などの点から好ましい。
【0028】本発明の組成物を医薬品として使用する場
合には、予防または治療の目的に応じて、散剤、顆粒、
錠剤、カプセル剤、液剤、軟膏剤、クリーム剤、ジェル
剤、貼布剤、注射剤(液剤、懸濁剤)などの各種の形態
に、常法にしたがって調製する事ができる。
【0029】本発明における一般式(1)の化合物の好
ましい配合量は上述の通りであるが、注射薬の場合には
0.0002重量%以上、経皮吸収薬の場合には0.0
5重量%以上とする事がより好ましい。投与方法は特に
制限がなく各種形態に応じた方法により行なう事が出来
る。例えば、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤な
どは経口投与することができ、注射剤は静脈内や筋肉
内、皮肉、皮下または腹腔内に投与する事が出来る。こ
れら投与方法の中でも、本発明組成物の投与方法として
は、経皮または経口投与が望ましい。
【0030】本発明組成物を食品として摂取する場合に
は、例えば、塊状、液状、シロップ状、粉末状、ゼリー
状などの各種形態に、常法に従って調製する事ができ
る。かかる形態の具体的な例としては、清涼飲料水、ジ
ュース、茶類などの飲料(ドリンク剤);粉末ジュー
ス、粉末スープ、などの粉末飲料;クッキー、ビスケッ
ト、シリアル、チュアブル錠剤、チューイングガム、キ
ャンディー、グミ、ウェハース、せんべいなどの菓子
類;ドレッシング、ソース、粉末調味料などの調味料;
パン、麺類、餅などの主食製品;病者用食品、特定保健
用食品、栄養補助食品などの機能性食品などが挙げられ
る。また、本発明組成物は、任意の食品を調製するため
に使用する事の出来る食品素材(例えば食品添加剤な
ど)として用いることもできる。
【0031】本発明組成物には、本発明の効果を損なわ
ない範囲であれば、必要に応じて、通常、医薬品や食品
に用いられる成分、例えば、他の薬効成分、栄養素、動
植物成分、賦形剤、増量剤、甘味料、香味剤、着色剤、
防腐剤、乳化剤、可溶化剤、ハイドロトロープ剤などが
配合できる。
【0032】また、経口で摂取する場合は、スチルベン
系化合物に特有の収斂味を抑制させるために、蛋白質を
共存させることが好ましく、特に牛乳や乳製品に混合し
たり、乳性蛋白質を添加することが好ましい。
【0033】本発明組成物の投与量または摂取量につい
ては、その形態、患者または摂取者の年齢、性別、その
他の条件、疾患の程度などにより適宜設定される。具体
的には、予防のために日常の食生活において長期間にわ
たり摂取する場合は、一般式(1)のスチルベン系化合
物の量が、1日成人1人当たり0.1〜500mg程度、
好ましくは0.5〜100mg程度、より好ましくは1〜
50mg程度となるような量とするのがよい。
【0034】また症状の緩和や治療を目的として積極的
に投与または摂取する場合であって、経口投与または摂
取する場合は、通常、1日成人一人当たり1〜500mg
程度、好ましくは10〜500mg程度、更に好ましくは
10〜100mg程度となるような量にするのがよい。静
脈注射など直接体内に投与する場合には、1日成人1人
当たり0.01〜50mg程度が好ましい。本発明組成物
は、1日に1回または数回に分けて投与または摂取する
事ができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例および実験例に基づいて本発明
をより詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定さ
れるものではない。なお、配合量の数値は、特に記載し
ない限りは「重量%」を意味する。
【0036】実験例1 人飲用試験 更年期不定愁訴症候群と診断された患者10名を被験者
とした。まず、被験者に下表に示す質問表に記載しても
らい、その後、被験者を無作為に2群に分け、プラセボ
(A:250mg糖衣錠)または本発明組成物(B:250mg糖
衣錠)を1日当たり4粒を1ヶ月間飲用した。飲用後、
再び同じ質問表に記入してもらい、投与前後での症状の
変化について調査した。試験期間中は、試験試料飲用以
外は通常の食生活・日常生活を行い、カウンセリングや
食事制限は一切行わなかった。評価は、質問表の各項目
の回答を加算した合計点の比較とカウンセリングの結果
に基づいて行なった。
【0037】 試験試料A: 成分 分量(%) 澱粉 75.0 粉末還元麦芽糖水飴 20.0 乳糖 15.0 合計 100.0 試験試料B: 成分 分量(%) 澱粉 74.0 粉末還元麦芽糖水飴 20.0 乳糖 15.0 レスベラトロール 1.0 合計 100.0
【0038】質問表 下記の項目について7段階評価(そう思わないを1、そ
う思うを7とする)で点数を自己評価する。 評価項目:(1)眠れない時が多い。(2)憂うつな気
分になることが多い。(3)めまいを良く起こす。
(4)なんとなく体がだるいことが多い。(5)動悸を
感じる事が多い。(6)筋肉や関節が痛い事が多い。
(7)体のほてり感を感じる事が多い。(8)理由も無
く汗が出てくる事が多い。(9)頭痛を良く起こす。
【0039】試験の結果、質問表の点数を評価した場
合、プラセボの飲用により若干の改善(5〜15程度)
が認められたが、本発明品の飲用の場合には明らかな改
善効果(30〜50程度)が認められた。また、カウン
セリングの結果でも同様な結果が得られた。また、服用
による不快感などの意見も認められなかった。 従って、本発明品は、従来のホルモン療法に見られる様
な副作用の心配がなく、更年期不定愁訴症候群の症状を
改善できると認められた。
【0040】実施例1:成熟期不定愁訴症候群の症状緩
和目的に用いる飲料添加用剤 下記の処方により各成分を常法に従って調製した。 成分 配合量(重量%) ブドウ果抽出濃縮液(リスベラトロール含量 0.001%) 70.0 エチルアルコール 15.0 マルチトース 10.0 アスコルビン酸 5.0 防腐剤 微量 合計 100.0
【0041】実施例2:更年期不定愁訴症候群の予防飲
料 下記の製造方法により各成分を混合して、常法に従って
調製した。25%脱脂粉乳溶液に乳酸菌を接種しpH約
4になるまで培養した後、均質化する。次いで、砂糖6.
5部、オレンジ果汁10部、ペクチン30部を水に溶解し調
製した甘味添加剤を均質化したヨーグルトに重量比で
4:5の割合で加え混合する。更に、グルコン酸マグネ
シウムをを5重量%の割合で加え混合した後に、最後に
ブドウ葉抽出液(リスベラトロール含量0.05%)を
20重量%添加して得られる。
【0042】
【発明の効果】本発明の食品や医薬品を摂取することに
より、従来のホルモン療法を用いた際に生じる種々の副
作用を伴うことがなく、更年期不定愁訴症候群及び成熟
期不定愁訴症候群の症状を予防したり改善ができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/136 A61K 31/136 31/155 31/155 31/192 31/192 31/255 31/255 31/7034 31/7034 35/78 35/78 E C V D A61P 15/12 A61P 15/12 25/02 103 25/02 103 25/22 25/22 // C07H 15/203 C07H 15/203 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB02 LB08 LB09 LB10 MD15 MD49 MD52 MD61 ME14 4C057 BB02 DD01 JJ23 4C086 AA01 AA02 EA08 MA01 MA02 MA03 MA04 MA07 MA08 MA09 MA10 MA52 NA14 ZA05 ZA24 ZA81 ZC54 4C088 AB34 AB43 AB56 AB85 AC04 AC05 AC11 AC13 BA11 BA13 BA31 MA01 MA52 NA14 ZA05 ZA24 ZA81 ZC54 4C206 AA01 AA02 BA05 CA19 CA20 DB18 FA31 HA10 JA08 MA01 MA02 MA03 MA04 MA28 MA72 NA14 ZA05 ZA24 ZA81 ZC54

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式中A及びBは同一又は異なって、ハロゲン原子、ア
    ミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、メルカプト
    基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC1〜5アル
    キル基、糖残基または−OR1(R1は水素原子、C1
    5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル基または
    2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−OCOR
    2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC
    1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基を示
    す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、0〜
    5の整数を示す。]で表されるスチルベン系化合物および
    その多量体から選ばれる少なくとも1種以上を有効成分
    とすることを特徴とする更年期及び成熟期不定愁訴症候
    群の予防又は治療用の食品組成物。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化2】 [式中A及びBは同一又は異なって、ハロゲン原子、ア
    ミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、メルカプト
    基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC1〜5アル
    キル基、糖残基または−OR1(R1は水素原子、C1
    5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル基または
    2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−OCOR
    2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC
    1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基を示
    す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、0〜
    5の整数を示す。]で表されるスチルベン系化合物および
    その多量体から選ばれる少なくとも1種以上を有効成分
    とすることを特徴とする更年期及び成熟期不定愁訴症候
    群の予防又は治療用の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で表される化合物が、タデ
    科植物またはブドウ科植物、バイケイソウ、桑からなる
    群より選ばれる植物由来であることを特徴とする請求項
    1、2項のいずれか1項に記載の組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7815949B2 (en) 2004-12-17 2010-10-19 Bionovo, Inc. Estrogenic extracts of Morus alba and uses thereof
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CN103070849A (zh) * 2013-01-29 2013-05-01 江苏省中国科学院植物研究所 氧化白藜芦醇在制备抗卵巢衰老药物中的应用
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