JPWO2005074961A1 - 体脂肪調整剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ホップより得られる体脂肪調整剤に関するもので、骨格筋量や内臓重量を低減させることなく、体脂肪の低減や蓄積抑制の作用を有する天然物由来の体脂肪調整剤を提供すること、更に詳細には、ホップよりポリフェノールを得て、これを体脂肪調整剤や筋張力増強剤、或いは体脂肪の低減や蓄積抑制および筋張力増強の飲食品や医薬品を提供する。体脂肪の低減および/または蓄積の抑制に有効なホップ由来のポリフェノールを有効成分とする体脂肪調整剤およびそれを含む飲食品、医薬品。

Description

本発明は、ホップより得られる体脂肪調整剤に関する。
近年日本人の食生活は著しく欧米化し、高カロリー化が進んでいる。特に、脂質の過剰摂取により脂肪の蓄積過多が生じ、肥満が引き起こされている。肥満は高血圧、耐糖能異常、高脂血症などを合併しやすく、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病などの危険因子と考えられており、生活習慣病予防の観点から、肥満対策は極めて重要である。また、美容の面からも好ましいとは言えない。
これまでの肥満予防や治療の方法としては、ほとんどが食事制限やダイエット食によるものであるが、食事制限は精神的困難さを伴い、その方法を誤ると栄養障害を引き起こしたり、あるいは拒食症といった病的症状を呈する危険性がある。また、一般的に、無理なダイエットや消化酵素の阻害は、栄養成分の体内供給を減少させることであるため、体脂肪ばかりでなく骨格筋量の減少も伴うことが知られており、この骨格筋量の減少がダイエット後のリバウンドの原因となっている。一方で、各種医薬品の投与も行われているが、効能と共に副作用を考慮しなければならない。このように、従来の肥満の予防や改善は容易かつ簡便にできるものではなかった。特に、近年の健康志向の風潮から、骨挌筋量を減少させずに体脂肪のみを低下させる天然由来のものが待ち望まれている。
一方、ホップ(Humulus Lupulus)は、イラクサ目クワ科に属する宿根、雌雄異株の多年生植物である。ホップの未受精の雌花(毬果)は、ビールの原料として世界中で広く使用されている。ホップの花には黄色いルプリン顆粒があり、この中にビールの苦味のもととなる樹脂と香りを付ける精油成分が含まれている。ホップはビールに苦味と芳香を付与し、泡持ちを良くし、雑菌の繁殖を抑えるという作用を有しているが、他にも多くの薬効作用があることが知られている。例えば、アレルギー疾患抑制、がん予防、抗骨粗しょう症効果、糖尿病合併症予防、抗うつ作用等があることが報告されている。また、肥満の予防や改善の作用として、本出願人は、ホップによりマウスの体重増加抑制効果があることを報告している(特許文献1)。また、ホップの消化酵素の阻害剤として、脂質を分解する酵素であるリパーゼの阻害活性があることを報告している(特許文献2)。
特開2001−131080号公報 特開2001−321166号公報
しかしながら、特許文献1に記載のホップによるマウスの体重増加抑制効果は必ずしも体脂肪のみが減少しているとは限らず、骨格筋量の減少や内臓重量の減少により体重が減少していることを否定できない。また、特許文献2に記載の脂質を分解する酵素であるリパーゼの阻害活性は食品中の脂質成分が体内に吸収されることを抑制するが、体脂肪は脂質だけではなく、糖質・タンパク質などからも容易に生合成されるため、リパーゼ阻害では体脂肪が減少するとは必ずしも言えない。従って、ホップに含まれるポリフェノール成分が、骨格筋量や内臓重量を減少させないで、体脂肪を低減させる作用及び/又は体脂肪の蓄積を抑制する作用を有することについては報告がなされていない。
本発明の目的は、骨格筋量や内臓重量を減少させないで、体脂肪を低減させる作用及び/又は体脂肪の蓄積を抑制する作用を有する体脂肪調整剤を開発することであり、特に天然物に由来する体脂肪調整剤を提供することにある。
本発明者らは、前記の課題について鋭意検討した結果、多くの天然物の中からビールの原料であるホップ由来のポリフェノールが、骨格筋量や内臓重量を減少させることなく、体脂肪の低減や蓄積を抑制する作用を有していることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1は、体脂肪の低減及び/又は蓄積の抑制に有効なホップ由来のポリフェノールを有効成分とする体脂肪調整剤に関する。
本発明の第2は、前記ホップ由来のポリフェノールは、プロシアニジンが高含有されるものである第1に記載の体脂肪調整剤に関する。
本発明の第3は、前記プロシアニジンは、カテキン体が重合したものである第2に記載の体脂肪調整剤に関する。
本発明の第4は、前記体脂肪は内臓脂肪である第1から第3いずれか記載の体脂肪調整剤に関する。
本発明の第5は、前記体脂肪は皮下脂肪である第1から第3いずれか記載の体脂肪調整剤に関する。
本発明の第6は、前記体脂肪が全脂肪である第1から第3いずれか記載の体脂肪調整剤に関する。
本発明の第7は、第1から第6いずれか記載の体脂肪調整剤を含有する飲食品に関する。
本発明の第8は、第1から第6いずれか記載の体脂肪調整剤を含有する医薬品に関する。
本発明の第9は、体脂肪の低減及び/又は蓄積の抑制に有効なホップ由来のポリフェノールを体脂肪調整剤の製造のために使用する方法に関する。
本発明で言うホップ由来のポリフェノール(以下、ホップポリフェノールと称する。)とは、例えば、ホップをアルコール等で抽出後清澄化し、スチレンジビニルベンゼン系の合成吸着樹脂へ通液してポリフェノール成分を吸着させ、これを水洗浄し、糖類や有機酸類を完全除去するようにしてから、含水エタノールによって溶出することにより得られる。このようにして得られたホップポリフェノールは、体脂肪の低減及び/又は蓄積の抑制の作用を備えているので、肥満に起因する病気予防や健康維持等の効果を有し、健康食品や機能食品として飲食品に添加されたり、医薬品として製剤される。また、筋肉や筋張力を増強する作用も備えており、筋肉の減衰の予防や筋肉、筋張力の増強にもなる。
このホップポリフェノール成分としては、カテキン体が重合した高分子プロシアニジン、ルチン、イソクエルシトリンなどのフラボノイド配糖体などが大部分を占める。
本発明でいう「体脂肪調整剤」とは、過剰なエネルギーの吸収によって生じるエネルギーの体脂肪としての蓄積を抑制し、これらのエネルギーを筋肉、内臓などの活動エネルギーに変換すること、及び過剰に蓄積されている体脂肪を減少することで体脂肪の量を調整して増加を抑える作用として働くもののことを言う。従って、この体脂肪調整は必要以上にエネルギーの吸収を抑制したり、体脂肪を低減させて痩せさせるような危険な作用を意味するものではなく、体脂肪の蓄積を防ぐものである。これは後記実施例に示されるように、本発明の体脂肪調整剤を投与した群が高栄養食で飼育した場合、非投与群と平均体重は変わらないにも係わらず、体脂肪としての脂肪が減少していること、一方、骨格筋量や内臓重量は低減されていないことからも明らかである。従って、本発明の体脂肪調整剤は、太りつつある状況に於いて投与すれば、脂肪蓄積を抑制し肥満の予防に働き、既に肥満した状況下に於いて投与すれば、脂肪の筋肉などのタンパク質への変換を促し肥満の改善に働く。
また、「筋張力増強」とは、筋量が増加したり又は筋張力(筋肉が発揮する力)が大きくなることをいう。また、「筋肉減衰」とは、筋量が減少したり又は筋張力が小さくなることをいい、筋萎縮、筋量減少及び筋疲労を包含する。
本発明の体脂肪調整剤は、一般的に使用される担体、助剤、添加剤等とともに製剤化することができ、常法に従って経口等の製品にして医薬品として用いることができ、又は食品素材と混合して飲食品とすることができる。
そして、医薬品としての投与は、体脂肪を低減して肥満を解消することになり、飲食品としての摂取は、健康食品、機能性食品として肥満に起因する病気予防や健康維持に用いられる。
本発明の体脂肪調整剤は、天然物由来のホップポリフェノールを有効成分とするものであるので、副作用が少なくて生体にとって安全性が高い。また、骨格筋量や内臓重量を減少させないで、過剰な体脂肪を減少する作用や過剰なエネルギーを体脂肪の形で蓄積することを抑制する作用に優れるので、これを配合した飲食品或いは医薬品等は安全性が高く肥満の予防や改善に大変有益である。
飼育期間中の体積増加量を示した図である。 1日当たりの平均摂餌量を示した図である。
本発明の原料となるホップとは、ビールの原料として世界中で広く使用されているイラクサ目クワ科に属する宿根、雌雄異株の多年生植物で、その未受精の雌花が成熟した毬果である。このホップの使用形態は、ホップ毬果又はビールの苦味のもととなる樹脂と香りを付ける精油成分が含まれているルプリン顆粒を取り除いたホップ苞を生のまま、乾燥したもの、乾燥粉末などを原料としてもなんら問題ない。
ホップからポリフェノールを抽出する方法としては、原料であるホップ苞又はホップ苞を含むホップ毬果やホップペレットなどを、水又は50v/v%以下のアルコール、アセトン、アセトニトリルなどの水と混和する有機溶媒の水溶液で抽出する。好適な例として、水又はエタノール50v/v%以下の含水エタノールが挙げられる。原料と抽出溶媒の割合は、1:20〜100(重量比)程度が望ましく、また抽出は4〜95℃、攪拌下、20〜60分間程度行われることが望ましい。濾過により抽出液を得るが、その際必要があればパーライトなどの濾過助材を用いることもできる。
このようにして得られた抽出液は、ゲル型合成吸着剤及び/又は限外ろ過膜により処理する。
ゲル型合成吸着剤による処理について述べる。上記抽出工程で得られた原料の抽出液について、ゲル型合成吸着剤に体脂肪調整剤を吸着させる吸着工程、水又はエタノール水溶液、好ましくは1〜10v/v%のエタノール水溶液によりゲル型合成吸着剤を洗浄する洗浄工程、30v/v%以上のエタノール水溶液又はエタノールによりゲル型合成吸着剤から吸着画分を溶出する溶出工程を行い、体脂肪調整剤を得る。
吸着工程とは、同抽出溶液を15〜30℃の室温程度まで冷却した後、ゲル型合成吸着剤を充填したカラムに通液し、吸着剤に体脂肪調整剤を吸着させる工程である。その際、必要があれば、吸着効率をあげるために、減圧濃縮などによりあらかじめ抽出液の有機溶媒濃度を10%以下に下げておくことが望ましい。ゲル型合成吸着剤の材質としては、親水性ビニルポリマー、ヒドロキシプロピル化デキストラン、スチレン−ジビニルベンゼン重合体などを挙げることができる。通液時間は、SV値が0.5〜100の間となるように設定するのが好ましい。なお、ここで言うSV値とは、以下の数式1で定義される値である。
Figure 2005074961
洗浄工程は、体脂肪調整剤を保持したゲル型合成吸着剤を洗浄する工程であり、この工程により夾雑成分を除き、体脂肪調整剤の精製度をよりあげることが可能となる。洗浄に用いる溶媒としては、水ないし1〜10v/v%のエタノール水溶液が好適であり、樹脂量の1〜10倍程度の溶媒量を通液し、洗浄することが望ましい。
溶出工程は、体脂肪調整剤を保持したゲル型合成吸着剤より体脂肪調整剤を脱離溶出する工程であり、溶出に用いる溶媒としては含水アルコール、含水アセトン、含水アセトニトリルなどを用いることができ、特に好適な例としては30v/v%以上のエタノール水溶液又はエタノールが挙げられる。溶出溶媒の通液量は樹脂量の1〜6倍程度が望ましい。
得られた溶出液を減圧濃縮し、凍結乾燥、スプレードライなどの通常の方法により溶媒を除き、体脂肪調整剤を粉末として得ることができる。また減圧濃縮の際、アルコール、アセトン、アセトニトリルなどの溶媒を回収し、再利用することもできる。このようにして得られた体脂肪調整剤は、かすかに苦味を呈した無臭の肌色、褐色ないし淡黄色の粉末であり、その体脂肪調整剤本体は、ゲル型合成吸着剤に吸着し、かつ分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜を透過しないポリフェノール様物質である。
尚、収率は、ホップ苞重量換算で0.5〜20.0w/w%、ホップ毬果重量換算で0.5〜15.0w/w%である。使用したゲル型合成吸着剤は、80v/v%以上のアルコール水溶液、0.05N程度の水酸化ナトリウム水溶液などで洗浄した後、繰り返し使用することが可能である。
次に、限外ろ過膜による処理について述べる。上記抽出工程で得られたホップの抽出液を、分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜で処理する。その際必要があれば、抽出液を減圧濃縮し、有機溶媒濃度を下げておくこともできる。回収された有機溶媒は再利用することもできる。膜の素材としては、セルロース、セルロースアセテート、ポリサルフォン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエーテルスルホン、PVDFなど、通常限外ろ過膜の材質として使用するものであれば、特に制限なく用いることができる。また分画分子量は1,000以上であれば特に問題なく用いることができるが、あまり分画分子量の大きい膜を用いると、収量が極端に下がり、また分画分子量が小さい場合は、処理に要する時間が長くなるので、分画分子量10,000〜20,000の限外ろ過膜が好適である。また処理は、抽出溶媒の種類や抽出溶媒とホップ又はホップ苞の割合にもよるが、およそ上残り液の量が処理開始時の1/10〜1/100程度になるまで行うのが望ましい。その際の圧力は、限外ろ過膜やろ過装置にもよるが、およそ0.1〜10.0kg/cmであることが望ましい。また必要があれば、一度処理した上残り液を再び水などの適当な溶媒で薄め、同様に再処理して精製度を高めることもできる。
得られた上残り液の溶媒を濃縮、凍結乾燥、スプレードライなどの通常の方法により除き、体脂肪調整剤を粉末として得ることができる。また減圧濃縮の際、アルコール、アセトン、アセトニトリルなどの溶媒を回収し、再利用することもできる。このようにして得られた体脂肪調整剤は、かすかに苦味を呈した無臭の肌色、褐色ないし淡黄色の粉末であり、その体脂肪調整剤本体は、ゲル型合成吸着剤に吸着し、かつ分画分子量が1,000以上の限外ろ過膜により処理した際に膜を透過しないポリフェノール様物質である。
尚、収率は、ホップ苞重量換算で0.5〜20.0w/w%、ホップ毬果重量換算で0.5〜15.0w/w%である。
上記ゲル型合成吸着剤による処理、又は限外ろ過膜による処理によって得られた体脂肪調整剤の活性本体は、同一のポリフェノール類であるので、ゲル型合成吸着剤による処理で得られた体脂肪調整剤をアルコール水溶液などの適当な溶媒に溶解し、限外ろ過膜による処理でさらに活性本体であるポリフェノール類の精製度を高めることもできる。またその逆も可能であり、もちろんゲル型合成吸着剤を用いる方法又は限外ろ過膜を用いる方法単独でも十分に有用な体脂肪調整剤を得ることができる。
本発明で得られるホップポリフェノールの組成としては、高分子ポリフェノール化合物としてカテキン体を重合した高分子プロシアニジン類が主体で、その他にルチン、イソクエルシトリンなどのフラボノイド配糖体等も含まれており、これら成分は体脂肪の低減や蓄積の抑制に有効である。更には、筋肉や筋張力の増強にも有効である。
ホップから抽出されたポリフェノールは、一般に使用される担体、助剤、添加剤等と共に製剤化することができ、常法に従って経口の製品にして医薬品として用いることができ、また食品素材と混合して飲食品とすることができる。
医薬品は経口剤として錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤等がある。これらの製品を医薬品として人体に投与するときは、製剤の種類、加工状況、被投与者の症状、体調、身長、体重等により異なるが、1回当たり0.01〜1,000mg/kg体重の量、好ましくは0.1〜80mg/kg体重の量を1日に1ないしは数回投与し、十分にその効果を奏し得るものである。
本発明の体脂肪調整剤を含有した医薬品は、通常の方法で、不活性な、無毒性で薬学的に適当な賦形剤、又は溶剤を用いて、通常の配合例、例えば錠剤、カプセル、糖衣剤、丸薬、タブレット、細粒剤、エアロゾル、シロップ、乳化液、懸濁剤及び液剤にすることができる。治療に有効な化合物は、それぞれの場合、配合剤全体に対して約0.5ないし90重量%の濃度、すなわち上述した効果を達成するのに十分な量を含むよう存在することができる。配合剤は、例えば活性化合物を溶媒及び/又は賦形剤で、もし適当ならば乳化剤及び/又は懸濁剤を用いて増量して製造される。希釈剤として水を使用する場合は、もし適当ならば、補助溶剤として有機溶剤を使用することもできる。補助剤として、例えば水、非毒性有機溶剤、例えばパラフィン(例えば石油溜分)、植物油(例えば落花生油、胡麻油)及びアルコール類(例えばエタノール及びグリセリン)、賦形剤、例えば粉末にした天然鉱物(例えばクレー、アルミナ、タルク及びチョーク)、粉末状合成鉱物(例えば高度分散性シリカ及び硅酸塩)、糖類(例えばショ糖、ラクトース及びデキストロース)、乳化剤(例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アリールスルホン酸塩)、懸濁剤(例えばリグニン亜硫酸廃棄液、メチルセルロース、澱粉及びポリビニールピロリドン)および滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸及びラウリル硫酸ナトリウム)が挙げられる。
投与は通常の方法、好ましくは経口で用いられるか、又は非経口的にも投与される。その特別な場合、経舌的に又は静脈内に行うこともできる。注射用媒体としては、特に水を使用し、これは注射溶液で常用の安定化剤、溶解補助剤及び/又は緩衝液を含有する。このような添加剤は、例えば酒石酸塩緩衝液、ホウ酸塩緩衝液、エタノール、ジメチルスルホキシド、錯化剤(例えばエチレンジアミンテトラ酢酸)、粘度調整のための高分子ポリマー(例えば液状ポリエチレンオキシド)又は水素化ソルビタンのポリエチレン誘導体である。経口投与の場合、特に水性懸濁剤の場合、矯味矯臭剤あるいは着色剤を先に挙げた補助剤とともに活性化合物に添加することができる。
本発明の体脂肪調整剤を含有した飲食品は、上記製剤の形態でもよいが、固形食品、半流動食品、ゲル状食品、飲料などあらゆる食品形態にすることが可能であり、例えば、常用されている任意の基材を用いて清涼飲料、お茶類、コーヒー、スープ、リキュール、発泡酒、牛乳、乳清飲料、乳酸菌飲料、ゼリー飲料、飴(キャンディー)、チューインガム、チョコレート、グミ、ヨーグルト、アイスクリーム、せんべい、クッキーなどとすることができる。これらの食品等の形態でそれぞれの食品原料に所要量を加えて、一般の製造法により加工製造することもできる。この際の好ましい配合量は特に限定されないが、各種飲食品の特性、嗜好性、摂取量、安全性、経済性等を考慮すれば、0.01〜50重量%であり、好ましくは0.1〜10重量%配合するのがよく、目的に応じて適当な製造工程の段階で適宜配合すればよい。
本発明の体脂肪調整剤を含有する飲食品は、病気予防、健康維持、筋肉増強等に用いられ、その摂取量は、特に限定するものでないが、1日当たりの量として0.1〜1,000g、好ましくは1〜100gを含む加工品として摂取される。
これらの飲食品に体脂肪調整剤を添加する際には、体脂肪調整剤を粉末のまま添加してもよいが、好ましくは体脂肪調整剤を1〜2%の水溶液又はアルコール水溶液の溶液あるいはアルコール溶液として添加することが望ましい。
また、本発明の体脂肪蓄積抑制を含有した飲食品は、その食品形態に応じて種々の成分を配合することができる。
ここで言う種々の成分とは、澱粉、コーンスターチ等の多糖類、デキストリン、シュークロース、グルコース、フラクトース、マルトース、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、カルシウム塩類、ビタミンB群、アスパルテーム、キシリトール、ソルビトール、ソルビタン脂肪酸エステル、L−アスコルビン酸、α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、クエン酸、酒石酸、りんご酸、コハク酸、乳酸、アラビアガム、カラギナン、ペクチン、アミノ酸類、酵母エキス、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン、プロピレングリコール、カゼイン、ゼラチン、寒天、色素、香料、保存料等を意味する。
以下に、実施例を挙げて更に詳しく本発明について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1](ゲル型合成吸着剤によるホップ毬果からの体脂肪調整剤の調製)
ホップ毬果20gを乳鉢で粉砕し、2Lの水で撹拌下、95℃、40分間抽出した。ろ過後、放冷し、抽出液を親水性ビニルポリマー樹脂(東ソー社製トヨパールHW40)80mlを充填したカラムに2時間かけて通液し(SV=12.5)、次いで400mlの5%エタノール水溶液で洗浄した。さらに同カラムに80%エタノール水溶液400mlを通液し、同溶出液を回収し、凍結乾燥して、体脂肪調整剤800mgを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得た。ホップからの収率は4%であった。
[実施例2](ゲル型合成吸着剤によるホップ苞からの体脂肪調整剤の調製)
ホップ苞20gを600mlの50%エタノール水溶液で撹拌下、80℃、40分間抽出した。ろ過後、容積が300mlになるまで減圧濃縮し、その濃縮液をスチレン−ジビニルベンゼン樹脂(三菱化学社製セパビーズ825)80mlを充填したカラムに1時間かけて通液し(SV=3.75)、注いで400mlの水で洗浄した。さらに同カラムに80%エタノール水溶液400mlを通液し、同溶出液を回収し、凍結乾燥して、体脂肪調整剤1.6gを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得た。ホップ苞からの収率は8%であった。
[実施例3](限外ろ過膜によるホップ毬果からの体脂肪調整剤の調製)
ホップ毬果20gを乳鉢で粉砕し、2Lの水で撹拌下、95℃、40分間抽出した。ろ過後、放冷し、抽出液を分画分子量が50000の限外ろ過膜(アミコン社製XM50)により、1.0kg/cm、室温下、20mlになるまで処理した。得られた上残り液を減圧乾固し、体脂肪調整剤200mgを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得た。ホップからの収率は1%であった。
[実施例4](限外ろ過膜によるホップ苞からの体脂肪調整剤の調製)
ホップ苞20gを600mlの50%エタノール水溶液で撹拌下、80℃、40分間抽出した。ろ過後、抽出液を分画分子量が10,000の限外ろ過膜(アミコン社製YM10)により、3.0kg/cm、室温下、60mlになるまで処理した。得られた上残り液を凍結乾燥して、体脂肪調整剤0.8gを無臭のかすかに苦味を呈した淡黄色の粉末として得た。ホップ苞からの収率は4%であった。
[試験例1](体脂肪蓄積の抑制効果(ラット))
実施例1で得られた体脂肪調整剤について、Wistar系雄ラット(11週齢)を用いて、体脂肪蓄積の抑制効果を調べた。
<対象、餌料、摂取方法>
雄性Wistar系ラット(11週齢)36匹を1週間予備飼育し、異常のないラットを体重が各群間で同じになるように3群に群分けを行い、第一の群のラットに実験動物用飼料(オリエンタル酵母工業社製)に対して実施例1で得られた体脂肪調整剤を2重量%添加してよく混練した飼料を自由摂食及び自由摂水させて3週間飼育し、経時的にラットの体重を測定した。これと並行してコントロール群として、第二の群のラットには、前記の実験動物用飼料のみで同様にして3週間飼育し、同じく経時的にラットの体重を測定した。そして飼育期間中の体重増加量をコントロール群と対比して図1に示した。また、夫々の群のラットが飼育期間に摂取した1日当たりの摂餌量を図2に示した。尚、実験動物用飼料(オリエンタル酵母工業社製)の飼料組成は表1に示す米国国立栄養研究所(AIN)から発表されている標準精製飼料AIN−93Mをベースとした。
Figure 2005074961
<組織重量検査>
また、飼育3週間後、試験群及びコントロール群のラットについて、心臓、肝臓、腎臓、内臓、ひらめ筋(soleus)、足底筋(plantaris)、腓腹筋(gastrocnemius)を摘出し、それぞれの重量を測定した。その結果をコントロール群と対比して表2に示した。尚、表2に示した組織重量、内臓脂肪重量は解剖後の体重で補正したものを表す。
Figure 2005074961
<結果>
その結果、図1及び図2に示すように、体重変化及び摂餌量は試験群とコントロール群との間で差異は認められなかった。また、解剖後の体重で補正した各組織重量は、表2に示すように、下肢骨格筋(ひらめ筋、足底筋、腓腹筋)、肝臓、心臓、肝臓いずれも臓器の重量は試験群とコントロール群との間で差異は認められなかったが、内臓脂肪量は試験群の方が低減されていた。これによって、ホップポリフェノールを含有する体脂肪調整剤は、体重の増加を抑制することなく、また、骨格筋量や臓器重量を減少させないで体脂肪の蓄積を抑制していることが判る。すなわち、エネルギーの蓄積形態を脂肪以外の筋肉などの形にする作用を有していることが判る。
[実施例5](錠剤)
実施例2で得られたホップポリフェノールの体脂肪調整剤150gとラクトース90gとコーンスターチ17gとを混合し、この混合物をあらかじめコーンスターチ70gから調整したペーストとともに顆粒化した。得られた顆粒にステアリン酸マグネシウム1gを加えてよく混合し、この混合物を打錠機にて打錠して錠剤1000個を製造した。
[比較例1](錠剤)
ラクトース140gとコーンスターチ17gとを混合し、この混合物をあらかじめコーンスターチ70gから調整したペーストとともに顆粒化した。得られた顆粒にステアリン酸マグネシウム1gを加えてよく混合し、この混合物を打錠機にて打錠して錠剤1000個を製造した。
[試験例2](体脂肪調整剤の体脂肪低減作用(ヒト))
次に、実施例5で得られた錠剤について、ヒトに摂取させて臨床試験により、ホップ苞抽出した体脂肪調整剤の体脂肪低減作用を検討した。
<対象>
有償ボランティアで、本試験への参加を自発的に志願した20歳以上の男女の中から、試験開始4週間前に実施した予備試験において、肥満指数が22<BMI≦30を示す50名を選択した。ただし、脂質代謝に影響を及ぼす可能性のある医薬品や健康食品を服用している者、食品アレルギーの既往歴のある者、本試験開始1ヶ月以内に200ml、または、3ヶ月以内に400mlを越えるような採血(献血など)をした者、試験責任医師が試験参加に不適であると判断した者は対象から除外した。この50名を、試験に直接参加しない医師が、予備試験の検査結果(血液、理学的検査)および摂取前に行ったCT検査結果をもとに、年齢、体重、身長、肥満指数、血圧、中性脂肪、全脂肪面積(TFA)、内臓脂肪面積(VFA)および皮下脂肪面積(SFA)、ウェスト/ヒップ等の背景がそろうように2群に分けた。なお、本試験は、ヘルシンキ宣言の主旨に従い、被験者に対しては研究内容、方法などについて十分な説明を行ない、文書による同意を得て実施した。
<摂取錠剤>
摂取錠剤は、実施例5で得られた体脂肪調整剤を配合された試験錠剤(150mg/1錠)および比較例1で得られた体脂肪調整剤が配合されていない対照錠剤(以下、プラセボ錠剤と称する)とした。また、試験実施前に、試験責任医師が、風味、香りなどの官能面やパッケージなどにより、試験錠剤とプラセボ錠剤間で区別がつかないことを確認した。
<摂取方法とスケジュール>
試験は、無作為割付による2重盲検法を採用した並行2群間比較試験とした。試験期間は、前観察期間4週間、摂取期間12週間、摂取終了後の後観察期間4週間の計20週間を設定した。被験者は、2つのグループに分け、以下の方法で試験錠剤を摂取させた。
試験群:試験錠剤(150mg/1錠)を夕食前に各4錠(計4錠/日)摂取させた。
対照群:プラセボ錠剤(150mg/1錠)を夕食前に各4錠(計4錠/日)摂取させた。なお、被験者には、試験錠剤、あるいはプラセボ錠剤を毎日摂取することを除いて、それまでの食生活、喫煙および運動などの日常生活を変えないように指導した。
<CT検査>
全ての被験者に、CTスキャンによる腹部脂肪解析を実施した。解析は、L4/L5椎間板横断部の腹部CT断層撮影から得られた画像から内臓脂肪計測PCソフト「Fat Scan」(N2システム株式会社製)を用いて、全脂肪面積(TFA)、内臓脂肪面積(VFA)および皮下脂肪面積(SFA)を求めた。
検査の実施時期は、摂取開始、摂取12週間後(摂取終了)の計2回とした。原則、検査の前後4日間以内に実施し、検査日は、少なくとも4時間の絶食、2時間の絶飲の後に検査を実施した。
また、CT検査と併せて、ウエストの測定も実施した。測定時期は、摂取開始、摂取4週間後、摂取8週間後、摂取12週間後(摂取終了)、後観察期間後の計5回とした。
<結果>
これらの結果を対照群と対比して表3に示した。2元配置の分散分析の結果、試験群と対照群間では、ウェストにおいて有意な差異が認められた(ANOVA:ウェスト p<0.05)。
また、全被験者における内臓脂肪面積の推移において、試験群は摂取12週間後において低下傾向を示したが、対照群では増加傾向が認められた。
また、全被験者における全脂肪面積の推移において、試験群は摂取12週間後において低下傾向を示したが、対照群では増加傾向が認められた。
以上の結果より、ホップポリフェノールにはウェストを引き締めることによる美容効果が期待でき、体脂肪を低下させる効果があることが確認された。
Figure 2005074961
[実施例6](錠剤、カプセル剤)
実施例1で得られた体脂肪調整剤55.5g、結晶セルロース41.0g、微粒二酸化ケイ素2.0g、ショ糖脂肪酸エステル1.5gの合計100.0g上記の各重量部を均一に混合し、常法に従って錠剤、カプセル剤とした。
[実施例7](散剤、顆粒剤)
実施例1で得られた体脂肪調整剤20.0g、澱粉30.0g、乳糖50.0gの合計100.0g上記の各重量部を均一に混合し、常法に従って散剤、顆粒剤とした。
[実施例8](飲料)
実施例1で得られた体脂肪調整剤0.45g、りんご透明濃縮果汁15.0g、果糖5.0g、クエン酸0.2g、香料2.0g、色素0.15g、アスコルビン酸ナトリウム0.05g、水77.15ml、上記の各成分の組成により飲料を製造した。
[実施例9](飴)
ショ糖20.0g、水飴(75%固形分)70.0g、水9.5g、着色料0.45g、香料0.04g、実施例1で得られた体脂肪調整剤0.01gの合計100.0g上記の各重量部の各成分を用い、常法に従って飴とした。
[実施例10](クッキー)
薄力粉32.0g、全卵16.0g、バター19.0g、砂糖25.0g、水7.2g、ベーキングパウダー0.2g、実施例1で得られた体脂肪調整剤0.6gの合計100.0g上記の各重量部の各成分を用い、常法に従ってクッキーとした。

Claims (9)

  1. 体脂肪の低減及び/又は蓄積の抑制に有効なホップ由来のポリフェノールを有効成分とする体脂肪調整剤。
  2. 前記ホップ由来のポリフェノールは、プロシアニジンが高含有されるものである請求項1に記載の体脂肪調整剤。
  3. 前記プロシアニジンは、カテキン体が重合したものである請求項2に記載の体脂肪調整剤。
  4. 前記体脂肪は内臓脂肪である請求項1から3いずれか記載の体脂肪調整剤。
  5. 前記体脂肪は皮下脂肪である請求項1から3いずれか記載の体脂肪調整剤。
  6. 前記体脂肪が全脂肪である請求項1から3いずれか記載の体脂肪調整剤。
  7. 請求項1から6いずれか記載の体脂肪調整剤を含有する飲食品。
  8. 請求項1から6いずれか記載の体脂肪調整剤を含有する医薬品。
  9. 体脂肪の低減及び/又は蓄積の抑制に有効なホップ由来のポリフェノールを体脂肪調整剤の製造のために使用する方法。
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