JPH09307740A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09307740A
JPH09307740A JP8123529A JP12352996A JPH09307740A JP H09307740 A JPH09307740 A JP H09307740A JP 8123529 A JP8123529 A JP 8123529A JP 12352996 A JP12352996 A JP 12352996A JP H09307740 A JPH09307740 A JP H09307740A
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JP
Japan
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image
area
ratio
composite
shape
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JP8123529A
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English (en)
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Akiko Sugano
明子 菅野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な形状のエリアに適用できるグラデーシ
ョン機能を提供する。 【解決手段】 矩形以外の形状のエリアを指定するエリ
ア指定手段1と、エリア指定手段1により指定されたエ
リア内に、エリア境界線の形状に対応して区切った複数
の領域を生成する領域生成手段2と、領域生成手段2に
より生成された各領域ごとに合成比率が変化するように
して第1画像と第2画像との合成比率の情報を生成する
合成比率生成手段3と、合成比率生成手段3により生成
された合成比率の情報に基づいて上記第1画像と上記第
2画像との合成画像を形成する画像合成手段とを設け、
矩形以外の形状のエリアに対し、エリア境界線の形状に
対応して区切った上記エリア内の複数の領域ごとに第1
画像と第2画像との合成比率を変化させながら合成画像
を形成するようにすることにより、矩形以外のエリアに
ついてもグラデーション画像を形成することができるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、特に、カラー画像の編集機能を有するカラー画像処
理装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】現在、カラー複写機等のカラー画像処理
装置の編集機能の1つに、グラデーション機能がある。
このグラデーション機能では、図10に示すように、所
定の領域を指定すると、その指定領域の境界線を始点と
し、中心または反対側の境界線を終点として、徐々に変
化するように重み付けされた合成比率で指定色1と指定
色2とが積和演算される。これにより、出力画像とし
て、位置が変わるに従って指定色1から指定色2へと色
が徐々に変化する画像が得られる。
【0003】また、指定色1、指定色2の代わりに、一
方に通常の画像信号をセットするとともに他方に「無
色」をセットすれば、画像が徐々にフェードアウトする
ような効果を得ることもできる。
【0004】図11に、従来のグラデーション合成比率
作成回路のブロック図を示す。図中、1101は主走査
アップ/ダウンカウンタ、1102は副走査アップ/ダ
ウンカウンタである。各カウンタ1101、1102
は、それぞれ傾き(一周期のカウント数)とピッチ(一
度の変化幅)とを任意に設定することができ、また、任
意の設定値で動作を停止させることもできる。
【0005】なお、主走査アップ/ダウンカウンタ11
01に関する傾き、ピッチ等の設定値は、レジスタ11
04、1105に格納される。また、副走査アップ/ダ
ウンカウンタ1102に関する傾き、ピッチ等の設定値
は、レジスタ1104、1105に格納される。
【0006】エリア信号HSYNC,VSYNCの入力
によって各カウンタ1101、1102がイネーブルに
なると、あらかじめ設定されたピッチ、傾きで両カウン
タ1101、1102が動作する。このとき両カウンタ
1101、1102から出力されるカウント値r1,r
2は、合成比率演算部1103に入力され、 r=(r1×r2)/128 (式1) (0<r1<128,0<r2<128)の演算により
合成比率信号rが出力される。
【0007】なお、各カウンタ1101、1102の設
定の仕方によって、図10に示した7通りのグラデーシ
ョン画像を生成することが可能である。そして、このよ
うにして生成された合成比率信号rから、図示しない演
算回路で、 x={(128−r)×A+r×B}/128 (式2) (0<r<128)の演算が行われ、これにより出力画
像信号xを得る。
【0008】なお、合成が必要でないときには強制的に
(式2)と無関係にr=255に設定することにより、 x=A (式2′) に設定することができる。
【0009】ここで、(式2)中のA,Bは合成する2
つの画像信号を示す。これらが両方とも設定色信号の場
合はグラデーションペイント画像が得られる。また、片
方が画像信号でもう片方が「無色」の場合にはフェード
イン/フェードアウト、両方とも画像信号の場合には画
像合成が可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のグラデーション機能は、合成比率作成回路の構成
上、グラデーションの方向が主走査/副走査方向および
その組み合わせ方向に限られ、適用できる領域の形も矩
形に限定されていた。本発明は、上記従来例に鑑み、よ
り多様な形状のエリアに適用できるグラデーション機能
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、第1画像と第2画像との合成画像を形成する機能を
有する画像処理装置であって、上記合成画像を形成する
ための矩形以外の形状のエリアに対し、エリア境界線の
形状に対応して決まる上記エリア内の複数の領域ごとに
上記第1画像と上記第2画像との合成比率を変化させな
がら上記合成画像を形成する手段を有する。
【0012】本発明の他の特徴とするところは、第1画
像から第2画像へと徐々に変化するように、位置の変化
に対応して合成比率を変化させながら上記第1画像と上
記第2画像との合成画像を形成する機能を有する画像処
理装置であって、上記合成画像を形成するための矩形以
外の形状のエリアを指定するエリア指定手段と、上記エ
リア指定手段により指定されたエリア内に、エリア境界
線の形状に対応して決まる複数の領域を生成する領域生
成手段と、上記領域生成手段により生成された各領域ご
とに合成比率が変化するようにして上記第1画像と上記
第2画像との合成比率の情報を生成する合成比率生成手
段と、上記合成比率生成手段により生成された合成比率
の情報に基づいて上記第1画像と上記第2画像との合成
画像を形成する画像合成手段とを有する。
【0013】本発明のその他の特徴とするところは、上
記第1画像および上記第2画像は、それぞれ指定された
色信号および画像信号から選択可能とすることを特徴と
している。
【0014】本発明のその他の特徴とするところは、上
記エリア境界線の形状に対応して区切られた互いに隣接
する領域間で変化する合成比率に対して、スムージング
処理を行う手段を更に有することを特徴としている。
【0015】本発明のその他の特徴とするところは、上
記合成画像を形成するための矩形以外の形状のエリア
は、座標指定手段で指定することを特徴としている。
【0016】本発明のその他の特徴とするところは、上
記合成画像を形成するための矩形以外の形状のエリア
は、画像信号読込手段から読み込ませることで指定する
ことを特徴としている。
【0017】本発明のその他の特徴とするところは、第
1画像から第2画像へと徐々に変化するように、位置の
変化に対応して合成比率を変化させながら上記第1画像
と上記第2画像との合成画像を形成する機能を有する画
像処理装置であって、上記合成比率のパターンをユーザ
が任意に設定して使用することを可能とする手段を有す
る。
【0018】以上のような構成を、図1を参照しながら
具体的に説明する。図1に示す画像処理装置は、矩形以
外の形状のエリアに対し、エリア境界線の形状に応じて
上記エリア内の複数の領域ごとに第1画像と第2画像と
の合成比率を変化させながら合成画像を形成することに
より、いわゆるグラデーション画像を得る機能を有する
ものである。
【0019】すなわち、図1のエリア指定手段1は、合
成画像を形成するための矩形以外の形状のエリアを指定
するためのものであり、例えば、デジタイザなどの座標
指定手段やスキャナなどの画像信号読込手段により構成
される。ユーザは、このエリア指定手段1を使用して矩
形以外の任意の形状のエリアを指定することが可能であ
る。もちろん、矩形のエリアを指定することも可能であ
るが、ここでは本発明に特有の矩形以外の形状のエリア
についてのみ説明する。
【0020】領域生成手段2は、上記エリア指定手段1
により指定されたエリア内に、エリア境界線の形状に対
応して決まる複数の領域を生成する。すなわち、この領
域生成手段2は、指定エリアの内部に、エリア境界線と
相似形の境界線で区切った複数の疑似エリアを生成す
る。
【0021】合成比率生成手段3は、上記領域生成手段
2により生成された各領域ごとに合成比率が変化するよ
うにして第1画像と第2画像との合成比率の情報を生成
する。画像合成手段4は、上記合成比率生成手段3によ
り生成された合成比率の情報に基づいて、第1画像入力
手段5より入力される第1画像と、第2画像入力手段6
より入力される第2画像との合成画像を形成する。
【0022】これにより、上記領域生成手段2により生
成された各領域ごとに第1画像から第2画像へと徐々に
変化していくようなグラデーション画像が得られる。
【0023】このように、ユーザが矩形以外の形状のエ
リアを指定すると、その指定エリア内に、エリア境界線
に応じた複数の領域が生成され、それらの領域ごとに第
1画像と第2画像との合成比率が決定されて画像合成が
行われることとなり、矩形以外の形状のエリアについて
もいわゆるグラデーション画像を形成することが可能と
なる。
【0024】ここで、上記第1画像入力手段5および第
2画像入力手段6より入力される第1画像および第2画
像は、それぞれ指定された色信号および画像信号から選
択することが可能である。例えば、第1画像および第2
画像の両方とも色信号の場合は、通常のグラデーション
ペイント画像が得られる。また、片方が画像信号でもう
片方が「無色」の場合にはフェードイン/フェードアウ
ト画像が得られ、両方とも画像信号の場合には合成画像
が得られる。
【0025】また、スムージング手段7は、上記領域生
成手段2により生成された複数の領域のうち、互いに隣
接する領域間で変化する合成比率に対してスムージング
のための処理を行うものである。このような処理を行う
ことにより、領域の切り替わり目における階調飛びを目
立たなくすることが可能となり、より自然なグラデーシ
ョン画像を得ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、ディジタルフルカラー複写
機を例にとって、本発明の実施の形態を図面を参照して
詳細に説明する。
【0027】(第1の実施形態)図2は、第1の実施形
態によるカラー複写機の要部構成を示すブロック図であ
り、画像信号および領域信号の流れを示している。
【0028】まず、画像信号の流れについて説明する。
CCD201によって読み込まれ、A/D変換器202
でディジタル信号に変換された3色光量信号R0,G
0,B0は、公知のシェーディング補正回路203、入
力マスキング回路204により所定の処理が施されて、
標準3色光量信号R(レッド),G(グリーン),B
(ブルー)となる。
【0029】これらの標準3色光量信号R,G,Bは、
色空間圧縮回路205で後段のプリンタ212の再現範
囲内の色信号に圧縮された後、光量−濃度変換回路(L
OG変換回路)206でそれぞれ濃度信号C0(シア
ン),M0(マゼンタ),Y0(イエロー)に変換され
る。
【0030】そして、これらの濃度信号C0,M0,Y
0は、UCR(Under Color Removal )/出力マスキン
グ回路207で積和演算されることにより、プリンタ2
12で記録中のトナー色、すなわち、C,M,Y,Bk
(ブラック)のうちの何れか1色の記録信号Xに変換さ
れる。
【0031】この記録信号Xは、ユーザの指定により色
つけ編集処理を行う色つけ回路208、F値補正回路
(濃度補正回路)209、変倍/斜体回路210、空間
フィルタ回路211を通ってプリンタ212へ出力され
る。
【0032】次に、領域信号/編集関連信号の流れにつ
いて説明する。例えば、図示しないデジタイザにより所
定のエリアを表す座標が入力されると、その座標信号に
基づいて、領域生成回路213によりエリアコードRA
M214内にあらかじめ領域信号AREAが生成され
る。この領域信号AREAは、上記デジタイザにより指
定されたエリアを表すものである。
【0033】ここで、指定可能なエリアの一例を図3に
示す。図3(a)に示すように、本実施形態では矩形エ
リアと非矩形エリアとを指定することが可能である。図
3(a)に示す画面において「非矩形」の部分をマウス
クリックすると、図3(b)のような非矩形エリアを指
定するためのメニューがポップアップ表示される。この
例では、8種類の非矩形エリアを指定することが可能で
ある。
【0034】上記エリアコードRAM214内に記憶さ
れた領域信号AREAは通常、エリアデコードLUT
(ルックアップテーブル)215に入力される。エリア
デコードLUT215では、各エリア毎に独立にユーザ
が指定した編集機能に従って、領域信号AREAが原稿
モード信号MODEと、LOG切換信号LOGと、マス
キング切換信号MCHGと、F値切換信号GAMMAと
にデコードされ、各編集機能に適した画像処理に切り換
えられる。
【0035】上記領域信号AREAは、エリアデコード
LUT215に入力されるのと同時に色つけ回路208
にも入力される。また、UCR/出力マスキング回路2
07で画像を2値化した2値化信号BIが生成され、こ
の生成された2値化信号BIが、文字加工回路216で
文字/輪郭/影信号CHRに変換されて色つけ回路20
8に入力される。
【0036】図4に、色つけ回路208の内部構成ブロ
ック図を示す。図4において、機能LUT401には、
あらかじめユーザの指定に従って、処理内容(5bi
t)と文字/輪郭/影のイネーブル(3bit)とを各
エリア毎に格納してある。
【0037】この機能LUT401より出力される3b
itのイネーブル信号と、図2の文字加工回路216よ
り出力される文字/輪郭/影信号CHRとから、デコー
ダ402によって2bitの文字加工切換信号を生成す
る。この文字加工切換信号の内訳は、0:文字、1:輪
郭、2:影、3:背景 である。
【0038】そして、この文字加工切換信号を使って、
セレクタ404により、文字色/輪郭色/影色/背景色
の各色信号が各領域ごとに格納されているパレットRA
M403から出力される文字/輪郭/影/背景の4つの
色信号のうちから現在ペイントする色信号COLORを
選択し、3つのセレクタ405、409、411に出力
する。
【0039】上記セレクタ405には、色信号COLO
Rの他に、画像信号VIDEOおよび固定の色レジスタ
406からの出力信号も入力されており、これらのうち
の何れかを機能LUT401からの出力に応じて選択す
る。
【0040】また、合成比率RAM407には各エリア
の合成比率信号RATIOが格納され、これがセレクタ
409に入力される。このセレクタ409には、上述し
た色信号COLOR、図11に示したのと同等の外部カ
ウンタ408からのグラデーション信号、およびグラデ
ーションパターンGRADも入力されており、これらの
うちの何れかを機能LUT401の出力に応じて選択す
る。
【0041】また、セレクタ411には、上述した色信
号COLORの他に、「無色」に相当する00h信号が
入力されており、これらのうちの何れかを機能LUT4
01の出力に応じてで選択する。
【0042】これら3つのセレクタ405、409、4
11の各出力信号は、積和演算部410に入力される。
積和演算部410は、従来例で述べた(式2)の演算を
行う部分である。例えば、上記した各セレクタ405、
409、411により画像信号VIDEO、合成比率信
号RATIO、色信号COLORがそれぞれ選択された
場合、積和演算部410では、 X={(128−RATIO)×VIDEO+RATIO×COLOR}/ 128 (式3) の演算が行われ、設定に応じたグラデーション画像ある
いは合成画像を得る。
【0043】次に、以上の構成を使用して、円形のエリ
アを指定し、図5のように指定エリア内の画像以外の部
分を、位置の変化に対応して色A(C,M,Y,Bk)
=(0,255,255,0 )から色B(255,0,255,0 )へと徐々
に変化させながら塗りつぶす「背景グラデーションペイ
ント」を行う場合を例にとって動作を説明する。
【0044】図示しない操作部から「背景グラデーショ
ンペイント」を指示し、図示しないデジタイザで図5に
示した円形エリアを指定すると、図2の領域生成回路2
13は、エリアコードRAM114内において、図6に
示すように、指定エリア内部に、その指定エリアの境界
線と相似形の境界線で区切った複数(この例では18
個)の疑似エリアDAREA0〜17を生成する。
【0045】また、色信号AをパレットRAM403の
エリア0〜エリア17にセットし、色信号Bを色レジス
タ406にセットする。各疑似エリアDAREA0〜1
7には、文字部分に原稿画像スルー、背景部分に合成比
率固定の色A:色Bの透かしペイントを設定する。
【0046】さらに、各色信号A,Bの合成比率rは、 r(DAREA)=((17−DAREA)×A+DAREA×B)/17 (式4) (0≦DAREA≦17、0≦r≦1)で求められる値
を設定し、合成比率RAM407にセットする。
【0047】このような設定条件の下で、図4のセレク
タ405で色レジスタ406からの出力信号を選択する
とともに、セレクタ411でセレクタ404からの出力
信号を選択し、また、セレクタ409で合成比率RAM
407からの出力信号を選択することにより、各疑似エ
リアごとに徐々に変化する合成比率を作ってペイントす
ることができる。これにより、指定エリア内全体を見る
と、階調数が疑似エリアDAREA0〜17の数に等し
い図5に示したようなグラデーションペイント画像を得
ることができる。
【0048】なお、グラデーションの傾きは、疑似エリ
アを生成する際のエリア間の間隔によって決定され、均
等にもでき、片寄った配置にもすることができる。セレ
クタ405,411,409の設定を変えることによ
り、表1に一例を示すような機能を実現することが可能
である。
【0049】
【表1】
【0050】この実施形態では、画像と色、色と色のグ
ラデーションであるが、積和演算部410の端子Bに第
2画像を入力することにより、2つの画像をグラデーシ
ョンで合成できるようにすることも可能である。
【0051】(第2の実施形態)上記第1の実施形態
で、生成できる疑似エリアの数がプリンタ212で再現
可能な階調数よりも少ない場合、エリアの変わり目で色
の差が大きくなり、不自然に見える場合がある。そこ
で、第2の実施形態では、合成比率信号RATIOの生
成後に以下に述べる処理を加えることで、見た目が自然
なグラデーション画像を得ることができるようにしてい
る。
【0052】図7に、後処理の一例として、スムージン
グ用の空間フィルタを使った場合の合成比率信号RAT
IOの出力の例を示す。なお、図7(a)(c)中の数
字は合成比率を示し、図7(b)中の数字はスムージン
グ係数を示す。
【0053】合成比率信号RATIOを入力する空間フ
ィルタの回路構成は、画像信号にかける空間フィルタ回
路211の構成と同じものである。図7の例では、合成
比率信号RATIOを空間フィルタに入力し、図7
(b)に示すように縦横5×5画素でスムージング処理
を行う。
【0054】この結果、処理前は図7(a)のように互
いに隣接する疑似エリアで突然に変化していた合成比率
が、図7(b)に示すように合成比率の変化がなだらか
になる。このため、互いに隣接する疑似エリア間の境界
線が目立たないスムーズなグラデーション画像を得るこ
とができる。
【0055】また、図8は、後処理の他の例を示すもの
である。この例では、一定の振幅(例えば±5)を有し
画像形成色ごとに異なる乱数を合成比率信号RATIO
に重畳するようにしている。このようにすると、一斉に
色が変わることによる段差を目立たなくするという効果
が得られる。なお、乱数は、合成比率信号RATIOに
重畳するほか、疑似エリア信号自体に重畳するようにし
ても良い。
【0056】(第3の実施形態)上記した第1、第2の
実施形態では、グラデーションの外形となるエリアをデ
ジタイザから指定したが、任意の図形を図示しないスキ
ャナからあらかじめ読み込んで、その図形を外形エリア
として使用することも可能である。
【0057】この場合、図2の構成を利用して、プリス
キャン時に読み込んだ画像信号をND(Neutral Densit
y )信号に変換し、それを2値化して図示しないエリア
プレーンメモリに書き込む。また、疑似エリアDARE
Aは、読み込まれた画像信号を変倍して重ね合わせるこ
とで生成する。任意の図形の中心値は、境界線から主走
査方向/副走査方向の最大値/最小値を求めて概算す
る。
【0058】(第4の実施形態)以上の実施形態では、
指定エリアの外形から装置内部でグラデーション画像を
生成するようにしたが、所望のグラデーションパターン
を持った原稿をあらかじめ作成し、それをプリスキャン
時に読み込んでエリアコードRAM214に登録してお
くことも可能である。
【0059】図9は、この第4の実施形態によるカラー
複写機の要部構成を示すブロック図であり、画像信号お
よび領域信号の流れを示している。この例では、図2に
示した構成に対して、セレクタ901が加えられた構成
となっている。このセレクタ901は、領域生成回路2
13からの出力信号とUCR/出力マスキング回路20
7からの出力信号との何れかを選択し、それをエリアコ
ードRAM214に供給するものである。
【0060】はじめに、図示しない原稿台に所望のグラ
デーションパターンを持つ原稿画像をセットし、読み込
みを指定すると、その原稿画像をプリスキャンにより読
み込む。このとき、RGB系の画像処理部201〜20
6では通常の処理が行われ、その結果得られる信号がU
CR/出力マスキング回路207で画像の濃淡のみを表
すND信号に変換される。
【0061】セレクタ901は、プリスキャン時にはこ
のND信号をエリアコードRAM214に通すように切
り換えられる。これにより、UCR/出力マスキング回
路207より出力されるND信号がエリアコードRAM
214内に書き込まれる。
【0062】次に、コピーしたい画像原稿を原稿台にセ
ットし、スタートを指示すると、エリアコードRAM2
14からは画像に同期して上述のND信号が疑似エリア
信号として出力される。そして、色つけ回路208にお
いて各疑似エリアごとに、エリア番号と合成比率が等し
くなるように合成比率RAM407内の値をセットする
ことで、プリスキャン原稿の濃度に比例した合成比率の
合成画像を得ることができる。
【0063】なお、ここでは合成比率設定用の画像を紙
の形で作り、それをスキャナで読み込む例を示したが、
画像ファイル形式で本体のメモリにダウンロードし、そ
れを展開するなど、種々の実施方法が可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明は上述したように、矩形以外の形
状のエリアに対し、エリア境界線の形状に対応して区切
った上記エリア内の複数の領域ごとに第1画像と第2画
像との合成比率を変化させながら合成画像を形成するよ
うにしたので、矩形以外の形状のエリアについても、第
1画像から第2画像へと徐々に変化するいわゆるグラデ
ーション画像を形成することができるようになり、より
高機能な編集画像をユーザに提供することができる。
【0065】また、指定エリアの境界線の形状に対応し
て区切られた互いに隣接する領域間で変化する合成比率
に対してスムージングのための処理を行うようにしたの
で、領域の切り替わり目における階調飛びを目立たなく
することができ、より自然で使い勝手の良いグラデーシ
ョン画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要素的特徴を表すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるカラー複写機の
要部構成を示すブロック図であり、画像信号および領域
信号の流れを示す図である。
【図3】指定可能なエリアの形状の例を示す図である。
【図4】色つけ回路の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図5】円形による背景グラデーションペイント画像の
例を示す図である。
【図6】図5に示したグラデーション画像を形成する際
に生成される疑似エリアの例を示す図である。
【図7】第2の実施形態におけるスムージングフィルタ
を利用した合成比率の生成を説明するための図である。
【図8】第2の実施形態における乱数重畳を利用した合
成比率の生成を説明するための図である。
【図9】第4の実施形態によるカラー複写機の要部構成
を示すブロック図であり、画像信号および領域信号の流
れを示す図である。
【図10】従来において形成可能なグラデーション画像
の例を示す図である。
【図11】従来の合成比率作成回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 エリア指定手段 2 領域生成手段 3 合成比率生成手段 4 画像合成手段 5 第1画像入力手段 6 第2画像入力手段 7 スムージング手段 207 UCR/出力マスキング回路 208 色つけ回路 213 領域生成回路 214 エリアコードRAM 216 文字加工回路 901 セレクタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1画像と第2画像との合成画像を形成
    する機能を有する画像処理装置であって、 上記合成画像を形成するための矩形以外の形状のエリア
    に対し、エリア境界線の形状に対応して決まる上記エリ
    ア内の複数の領域ごとに上記第1画像と上記第2画像と
    の合成比率を変化させながら上記合成画像を形成する手
    段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 第1画像から第2画像へと徐々に変化す
    るように、位置の変化に対応して合成比率を変化させな
    がら上記第1画像と上記第2画像との合成画像を形成す
    る機能を有する画像処理装置であって、 上記合成画像を形成するための矩形以外の形状のエリア
    を指定するエリア指定手段と、 上記エリア指定手段により指定されたエリア内に、エリ
    ア境界線の形状に対応して決まる複数の領域を生成する
    領域生成手段と、 上記領域生成手段により生成された各領域ごとに合成比
    率が変化するようにして上記第1画像と上記第2画像と
    の合成比率の情報を生成する合成比率生成手段と、 上記合成比率生成手段により生成された合成比率の情報
    に基づいて上記第1画像と上記第2画像との合成画像を
    形成する画像合成手段とを有することを特徴とする画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像処理装置
    において、 上記第1画像および上記第2画像は、それぞれ指定され
    た色信号および画像信号から選択可能とすることを特徴
    とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の画像処理装置
    において、 上記エリア境界線の形状に対応して区切られた互いに隣
    接する領域間で変化する合成比率に対して、スムージン
    グ処理を行う手段を更に有することを特徴とする画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の画像処理装置
    において、 上記合成画像を形成するための矩形以外の形状のエリア
    は、座標指定手段で指定することを特徴とする画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の画像処理装置
    において、 上記合成画像を形成するための矩形以外の形状のエリア
    は、画像信号読込手段から読み込ませることで指定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 第1画像から第2画像へと徐々に変化す
    るように、位置の変化に対応して合成比率を変化させな
    がら上記第1画像と上記第2画像との合成画像を形成す
    る機能を有する画像処理装置であって、 上記合成比率のパターンをユーザが任意に設定して使用
    することを可能とする手段を有することを特徴とする画
    像処理装置。
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