JP2012213054A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色の差分が所定量内と判断されて識別が困難な重複部分について、その背景画像領域の色を変更して明示する装置を提供する。
【解決手段】第1の要素画像及び第2の要素画像の少なくともいずれかについて、重複が検出された位置における背景画像領域を設定する背景領域設定ユニット53と、背景画像領域の色を変更する色変更ユニット54と、を有し、色変更ユニット54は、色判断ユニット52において色の差分が所定量内と判断された場合に、背景画像領域の色を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
一般的に、CAD(Computer Aided Design)等の画像データは、多数の線画やテキスト等のベクターデータを有する。そのため、画像データにおけるベクターデータ同士の描画画像の重複が頻繁に発生する。そのようなCAD等の画像データの印刷画像において、例えば、同一色のベクターデータの描画画像が重複した場合、当該重複画像の各部分がいずれのベクターデータによって描画されたのかを識別することが困難である。
具体的に、黒色の線のベクターデータと、黒色の文字列“一二三”等のベクターデータによる描画画像とが重複する場合、その印刷画像から黒色の線と黒色の文字列の情報を正確に区別して判読することが困難である。このように、複数の同一色のベクターデータの描画画像が重複する場合、その印刷画像における情報の判読性が不十分であり不便であった。
そこで、特許文献1では、画像形成処理において、ラスターデータとベクターデータ(例えば、「ABCDEFGHIJ」等の文字列)とが重複し、色が同一または近似する場合に、ベクターデータの色情報を変更することが記載されている。
特開2009−302966号公報
しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、ベクターデータ同士が重複した場合の処理については記載されていない。また、従来の画像形成装置では、例えば重複したベクターデータの色情報を変更する場合、「ABCDEFGHIJ」等の文字列全ての色情報を変更する。これにより、例えば、文字列等のベクターデータが当該ベクターデータと同一色のラスターデータA、及び、当該ベクターデータと色の異なるラスターデータBと重複する場合、ラスターデータAとの識別を可能にするためにベクターデータの色情報を変更した結果、変更後の色情報がかえってラスターデータBと同一または近似してしまうことがある。このような場合、判読性が困難な重複箇所の位置を確認することができなくなってしまう。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]描画開始座標情報と描画終了座標情報と色情報とを有する描画要素データの画像処理を行う画像処理装置であって、第1の描画要素データに基づく第1の要素画像と、第2の描画要素データに基づく第2の要素画像との重複を検出する重複検出手段と、前記第1の描画要素データの前記色情報と前記第2の描画要素データの前記色情報とを比較して色の差分が所定量内か否かを判断する色判断手段と、前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかについて、前記重複が検出された位置における背景画像領域を設定する背景領域設定手段と、前記背景画像領域の色を変更する色変更手段と、を有し、前記色変更手段は、前記色判断手段において前記色の差分が所定量内と判断された場合に、前記背景画像領域の色を変更することを特徴とする画像処理装置。
上記した画像処理装置によれば、重複検出手段において重複が検出され、色判断手段において色の差分が所定量内と判断された場合に、背景領域設定手段が、重複が検出された位置における背景画像領域を設定する。そして、色変更手段が、この背景画像領域の色を変更する。これにより、色の差分が所定量内と判断されて識別が困難な重複部分について、その背景画像領域の色を変更して明示することができる。
[適用例2]前記色変更手段は、前記背景画像領域の色が前記第1の要素画像又は前記第2の要素画像の補色となるように変更することを特徴とする上記画像処理装置。
上記した画像処理装置によれば、背景画像領域の色を、重複する画像の補色に変更することにより、背景画像領域をさらに分かり易く明示することができる。
[適用例3]前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかが複数の描画要素データからなる描画要素データ群に基づく画像に含まれる場合に、前記背景領域設定手段は、前記描画要素データ群に基づく画像について前記背景画像領域を設定することを特徴とする上記画像処理装置。
上記した画像処理装置によれば、重複が検出された要素画像を含む描画要素データ群に基づく画像について、背景画像領域を設定して色を変更する。これにより、重複対象となった描画要素データ群に基づく画像全体を分かり易く明示することができる。
[適用例4]前記色変更手段は、前記重複が検出された位置に遠い位置から近い位置に向かって段階的に色を変更することを特徴とする上記画像処理装置。
上記した画像処理装置によれば、重複が検出された位置に遠い位置から近い位置に向かって段階的に背景画像領域の色を変更することにより、画像全体として違和感の少ない背景画像を得ることができる。
[適用例5]前記所定量は、0であることを特徴とする上記画像処理装置。
上記した画像処理装置によれば、重複する同一色の描画画像に限定して、その重複部分についての背景画像領域の色を変更して明示することができる。
[適用例6]前記所定量は、前記画像処理装置において表色可能な色空間における最大の色の差分の3%未満であることを特徴とする上記画像処理装置。
上記した画像処理装置によれば、重複する識別困難な色の描画画像に対して、その重複部分についての背景画像領域の色を変更して明示することができる。
[適用例7]前記描画要素データは、ベクターデータであることを特徴とする上記画像処理装置。
上記した画像処理装置によれば、重複する識別困難な色のベクターデータの描画画像に対して、その重複部分についての背景画像領域の色を変更して明示することができる。
[適用例8]描画開始座標情報と描画終了座標情報と色情報とを有する描画要素データの画像処理を行う画像処理方法であって、第1の描画要素データに基づく第1の要素画像と、第2の描画要素データに基づく第2の要素画像との重複を検出する重複検出工程と、前記第1の描画要素データの前記色情報と前記第2の描画要素データの前記色情報とを比較して色の差分が所定量内か否かを判断する色判断工程と、前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかについて、前記重複が検出された位置における背景画像領域を設定する背景領域設定工程と、前記背景画像領域の色を変更する色変更工程と、を有し、前記色変更工程において、前記色判断工程において前記色の差分が所定量内と判断された場合に、前記背景画像領域の色を変更することを特徴とする画像処理方法。
上記した画像処理方法によれば、重複検出工程において重複が検出され、色判断工程において色の差分が所定量内と判断された場合に、背景領域設定工程において、重複が検出された位置における背景画像領域を設定する。そして、色変更工程において、この背景画像領域の色を変更する。これにより、色の差分が所定量内と判断されて識別が困難な重複部分について、その背景画像領域の色を変更して明示することができる。
[適用例9]描画開始座標情報と描画終了座標情報と色情報とを有する描画要素データの画像処理を行う画像処理プログラムであって、第1の描画要素データに基づく第1の要素画像と、第2の描画要素データに基づく第2の要素画像との重複を検出する重複検出機能と、前記第1の描画要素データの前記色情報と前記第2の描画要素データの前記色情報とを比較して色の差分が所定量内か否かを判断する色判断機能と、前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかについて、前記重複が検出された位置における背景画像領域を設定する背景領域設定機能と、前記背景画像領域の色を変更する色変更機能と、を有し、前記色変更機能において、前記色判断機能において前記色の差分が所定量内と判断された場合に、前記背景画像領域の色を変更することをコンピューターに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
上記した画像処理プログラムによれば、重複検出機能により重複が検出され、色判断機能により色の差分が所定量内と判断された場合に、背景領域設定機能により、重複が検出された位置における背景画像領域を設定する。そして、色変更機能により、この背景画像領域の色を変更する。これにより、色の差分が所定量内と判断されて識別が困難な重複部分について、その背景画像領域の色を変更して明示することができる。
本実施形態に係る画像処理装置を有する印刷システムの構成例を示す図。 本実施形態における描画例を示す画像、及び画像の描画命令リストの例を示す図。 ベクターデータ群グループのベクターデータ構成を説明するための図。 本実施形態における印刷処理の流れの例を説明するフローチャート。 描画命令の展開処理を説明するための図。 背景画像領域の設定処理を説明するための図。 変形例における背景画像領域の色変更を説明するための図。
以下、図面に従って、本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、本実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置を有する印刷システムの構成例を示す図である。同図に示す印刷システムは、ホストコンピューター40とプリンター10とを備えて構成される。
ホストコンピューター40は、CPU41、アプリケーションプログラム42、RAM43、画像処理装置としてのプリンタードライバー44、外部インターフェイス(I/F)45等を有する。
アプリケーションプログラム42は、CPU41と協働することによって機能する。プリンタードライバー44は、重複検出ユニット51、色判断ユニット52、背景領域設定ユニット53、色変更ユニット54等を有し、各ユニットは、CPU41と協働することによって画像処理装置の手段として機能する。各ユニットの処理の詳細については、後述する。
図1において、アプリケーションプログラム42は、画像データの印刷処理の開始を指示すると、GDI(Graphics Device Interface)の描画命令を呼び出しプリンタードライバー44に渡す。図示していないが、ホストコンピューター40はGDIモジュールを有する。GDIモジュールは、プリンター10やホストコンピューター40のディスプレイ等の出力デバイスに依存しない共通のグラフィックス用インターフェイスを、アプリケーションプログラム42に提供する。そして、プリンタードライバー44は、描画命令に基づいてレンダリング処理を行う。その結果、プリンター10において印刷可能な解像度の画素毎に、RGB表色系の256階調の色情報を有する画像データ11が生成され、外部I/F45を介してプリンター10に送信される。
一方、プリンター10は、コントローラー20と印刷エンジン30とを有する。コントローラー20は、例えば、外部I/F22、画像形成プログラム23、RAM24、CPU21、色変換ユニット27、二値化ユニット28等を有する。プリンター10は、コントローラー20の外部I/F22を介して画像データ11を受信すると、画像形成プログラム23を実行してRGB表色系の256階調の色情報を有する画像データ11を、印刷エンジン30が印刷可能な形式の画像データ(例えば、CMYKの2値の画像データ)に変換する。
具体的に、コントローラー20の色変換ユニット27は、RGB表色系の256階調の画像データ11をプリンター10の例えばトナーやインクの色に対応するCMYKの表色系の256階調の画像データに変換する。また、二値化ユニット28は、色変換処理後の画像データの階調(この例では、256階調)を、画素毎のドットの有無を表す2値に変換する。二値化処理には、例えば、誤差拡散法やディザ法などの方法が用いられる。そして、印刷エンジン30は、CMYK表色系の2値の画像データに基づいて、印刷媒体に画像を形成する。
なお、本実施形態では、プリンター10において色変換処理及び二値化処理を行う形態としているが、ホストコンピューター40においてこれらの処理を行う形態としても良い。また、本実施形態では、ホストコンピューター40において、重複検出処理、色判断処理、背景領域設定処理、及び色変更処理を行う形態としているが、プリンター10においてこれらの処理を行う形態としても良い。
図2は、本実施形態における描画例を示す画像Pc、及び画像Pcの描画命令リストCL1の例を示す図である。同図(a)に示す画像Pcは、描画要素データに基づいて描画される画像である。描画要素データは、描画対象の要素画像を規定する描画開始座標情報と描画終了座標情報と色情報とを有する。以下、描画要素データをベクターデータとして述べる。
図2(a)に示す画像Pcを描画するためのベクターデータは、線分L1を描画するベクターデータB1、及び文字列“テキスト”T1を描画するベクターデータ群グループB2を有する。ここで、ベクターデータ群グループは複数のベクターデータ群の集合体であり、ベクターデータ群は複数のベクターデータの集合体である。また、ベクターデータが有する色情報は、ここでは、ベクターデータB1及びベクターデータ群グループB2については同一の黒色RGB1=(0,0,0)である。
なお、本実施形態では、ベクターデータ群の例として文字を挙げているが、ベクターデータ群はベクターデータの集合体であり、この例に限定されるものではない。ベクターデータ群は、例えば矢印や立方体の図形等であっても良い。また、本実施形態では、文字を描画するベクターデータの集合体をベクターデータ群、文字列を描画するベクターデータの集合体をベクターデータ群グループとしているが、この例に限定されなくても良い。例えば、文字列を描画するベクターデータの集合体をベクターデータ群としても良い。
図2(b)に示す描画命令リストCL1は、図2(a)の画像Pcの印刷時にプリンタードライバー44に渡される描画命令の例である。具体的には、描画命令リストCL1の初めの描画命令C1は、画像Pc全体におけるデフォルトのフォント及びフォントサイズを指定する命令である。この例では、描画命令C1によって、サイズ44のMSゴシックが画像Pcにおけるデフォルト設定のフォントとして指定される。
また、描画命令C2は、線分L1を描画するベクターデータB1の描画命令であり、線分L1の始点座標(描画開始座標)p1(10,10)と終点座標(描画終了座標)p2(100,100)、及び色情報RGB1=(0,0,0)が指定される。そして、描画命令C3は、文字列“テキスト”T1を描画するベクターデータ群グループB2の描画命令であり、描画する文字列T1と、描画する画素領域を指定する始点座標p3(30,25)と終点座標p4(62,40)、及び色情報RGB1=(0,0,0)が指定される。
プリンタードライバー44は、図2(b)に示す描画命令リストCL1の各描画命令C1〜C3に基づいてレンダリング処理を行い、画素毎にRGB表色系の256階調を有する画像データを生成する。ここで、図2(a)に示す画像Pcでは、ベクターデータB1の描画対象である線分L1の画素領域と、ベクターデータ群グループB2の描画対象であるテキストT1の画素領域とが重複している(重複部分E1)。この重複部分E1では、重複する線分L1とテキストT1との各描画画像が同一色(RGB1=(0,0,0))であり、且つ両描画画像の色の差分が所定量を超えないことから、印刷画像において線分L1とテキストT1との識別が困難になる。
なお、本実施形態における色の差分の所定量は、例えば、印刷対象の印刷装置において表色可能な色空間における最大の色の差分の約3%未満である。例えば、CIE2000の色差式に基づく色の差分が、色空間における最大の色の差分の約3%未満である場合に、両色の人の目による識別が困難であることが実測に基づいて確認されている。ただし、この色の差分の所定量は、印刷装置の機種、経年劣化、及び使用する色材の種類等に依存して変動する。
図3は、ベクターデータ群グループB2のベクターデータ構成を説明するための図である。以降、図面における説明上の位置は図面に向かっての位置として説明する。図3に示すように、文字列“テキスト”T1を描画するベクターデータ群グループB2は、文字列“テキスト”のうち文字“テ”を描画するベクターデータ群B21、文字“キ”を描画するベクターデータ群B22、文字“ス”を描画するベクターデータ群B23、文字“ト”を描画するベクターデータ群B24によって構成される。
各文字を描画するベクターデータ群B21〜B24は、それぞれ複数のベクターデータによって構成される。例えば、文字“テ”を描画するベクターデータ群B21の場合、文字“テ”を構成する2つの横線と縦の曲線をそれぞれ描画する3つのベクターデータB21−1〜B21−3によって構成される。同様にして、図示していないが、文字“キ”を描画するベクターデータ群B22は3つのベクターデータ、文字“ス”を描画するベクターデータ群B23は3つのベクターデータ、文字“ト”を描画するベクターデータ群B24は2つのベクターデータによって構成される。
また、図3では、文字列“テキスト”を構成するベクターデータ群グループB2についての背景画像領域H2を示している。また、文字“テ”, “キ”,“ス”,“ト”のそれぞれを構成するベクターデータ群B21〜B24についての各背景画像領域H21〜H24を示している。さらに、文字“テ”を構成するベクターデータB21−1〜B21−3についての各背景画像領域H21−1〜H21−3を示している。
なお、他の文字“キ”,“ス”,“ト” のベクターデータの各背景画像領域については、図示を省略する。また、背景画像領域の説明については後述する。
次に、本実施形態の画像処理装置の処理の詳細について説明する。
図4は、本実施形態における印刷処理の流れの例を説明するフローチャートである。
最初に、プリンタードライバー44は、描画命令リストCL1(図2(b)参照)を受信すると、描画命令リストCL1におけるベクターデータ群グループB2についての描画命令を、ベクターデータ単位の描画命令に展開する(ステップS10)。
ここで、描画命令の展開処理について説明する。
図5は、描画命令の展開処理を説明するための図である。同図に示す描画命令リストCL2は、図2の描画命令リストCL1をベクターデータ単位に展開したものである。図5の描画命令リストCL2において、描画命令C2はベクターデータB1の描画命令であり、描画命令C3はベクターデータ群グループB2の描画命令である。
プリンタードライバー44は、ベクターデータ群グループB2の描画命令C3を、ベクターデータ群B21〜B24単位の描画命令C31〜C34に展開する。描画命令C3の展開処理に伴い、描画命令C31〜C34におけるパラメーターの描画領域がそれぞれ設定される。具体的には、例えばベクターデータ群B21(“テ”)の描画命令C31の場合、文字列 “テキスト”T1の描画領域のうち、文字“テ”の描画領域を示す座標(30,25)、(38,40)が設定される。他の描画命令C32〜C34についても同様に、該当する描画領域の座標が設定される。
さらに、プリンタードライバー44は、ベクターデータ群B21〜B24単位の描画命令C31〜C34のそれぞれを、ベクターデータ単位の描画命令に分割して展開する。具体的には、例えばベクターデータ群B21(“テ”)の描画命令C31の場合、ベクターデータ群B21を構成するベクターデータB21−1〜B21−3の描画命令C31−1〜C31−3に展開される。他の描画命令C32〜C34についても同様に、該当するベクターデータ単位の描画命令に展開される。
図4のフローチャートに戻り、次に、プリンタードライバー44は、重複検出ユニット51(図1参照)により、描画命令の示す描画領域に基づいてベクターデータの描画領域が重複するか否かを検出する(ステップS20)。具体的には、プリンタードライバー44は、描画命令のパラメーターの示す描画対象の画素領域が、既に描画済みの他のベクターデータの画素領域、または、他のベクターデータの描画命令の示す画素領域と重複するか否かを判定する。ここで、重複検出ユニット51は、第1の描画要素データに基づく第1の要素画像と、第2の描画要素データに基づく第2の要素画像との重複を検出すると言い換えることができる。
ベクターデータの描画領域の重複が検出された場合(ステップS20:YES)、プリンタードライバー44は、色判断ユニット52(図1参照)により、重複が検出されたベクターデータの色情報における色の差分が所定量内であるか否かを判定する(ステップS30)。
色の差分が所定量内であると判定された場合(ステップS30:YES)、プリンタードライバー44は、背景領域設定ユニット53(図1参照)により、ステップS20において重複が検出された位置における背景画像領域を設定する(ステップS40)。
ここで、背景画像領域の設定処理について説明する。
図6は、背景画像領域の設定処理を説明するための図である。同図は、図2(a)に示す画像Pcにおいて、ベクターデータB1による線分L1と、ベクターデータ群グループB2によるテキストT1とが重複しているときの背景画像領域の設定例(a)〜(c)を示している。
図6(a)の場合、ベクターデータ単位に背景画像領域を設定する例を示している。ここでは、ベクターデータB1による線分L1と重複する、文字“テ”を構成する2つの横線を描画するベクターデータB21−1,B21−2について、それぞれ背景画像領域H21−1,H21−2を設定している。
図6(b)の場合、ベクターデータ群単位に背景画像領域を設定する例を示している。具体的には、ベクターデータB1による線分L1と重複する、文字“テ”を描画するベクターデータB21について、背景画像領域H21を設定している。
図6(c)の場合、ベクターデータ群グループ単位に背景画像領域を設定する例を示している。具体的には、ベクターデータB1による線分L1と重複する、文字列“テキスト”を描画するベクターデータB2について、背景画像領域H2を設定している。
図4のフローチャートに戻り、次に、プリンタードライバー44は、色変更ユニット54(図1参照)により、ステップS40において設定された背景画像領域の画素データの色情報を変更する。
本実施形態では、図6(a)における背景画像領域H21−1,H21−2、図6(b)における背景画像領域H21、図6(c)における背景画像領域H2に対して、例えば白色(255,255,255)から黄色(255,255,0)に変更する。なお、ここで、背景画像領域の色を、重複が検出されたベクターデータの色情報の補色に変更しても良い。例えば、ベクターデータの色情報が赤色(255,0,0)のとき、画素データの色情報を緑色(0,153,0)に変更する。
他方、ベクターデータの描画領域の重複が検出されない場合(ステップS20:NO)、または、重複が検出された場合であって(ステップS20:YES)、ベクターデータの色情報における色の差分が所定量内ではない場合(ステップS30:NO)、プリンタードライバー44は、背景画像領域の設定及び色変更を行わないでステップS60へ進む。
ステップS60では、プリンタードライバー44は、ベクターデータの描画命令に基づいて、レンダリング処理を行う。
ステップS70では、プリンタードライバー44は、全てのベクターデータの描画命令について処理が終了したか否かを判定し、未処理の描画命令がある場合(ステップS70:NO)は、ステップS20に戻り、ステップS20以降の処理を繰り返す。
他方、全てのベクターデータの描画命令について処理が終了した場合(ステップS70:YES)は、生成した画像データ11をプリンター10に送信する(ステップS80)。
そして、プリンター10に画像データ11が入力されると、プリンター10の色変換ユニット27は、画素毎にRGB表色系の階調値を有する画素データをトナーの表色系であるCMYKの階調値を有する画素データに色変換する(ステップS90)。
次に、画像データは、二値化ユニット28によって印刷エンジン30が印刷可能な階調を画素毎に有する画像データに変換され(ステップS100)、印刷エンジン30によって紙等の印刷媒体に印刷される(ステップS110)。
上述したように、本実施形態では、ベクターデータの画像同士が重複して、両画像の色の差分が所定量を超えない場合、即ち重複部分における両画像の識別が困難な場合、重複が検出された位置における背景画像領域を設定する。そして、この背景画像領域の画素データの色情報を、これまでとは異なる色に変更する。これにより、ベクターデータの画像について、識別が困難な重複部分を明示することができる。さらに、背景画像領域の画素データの色情報をベクターデータの色情報の補色に変更することにより、重複部分を見逃すことがないように、より明確化することができる。
また、図6(a)〜(c)の背景画像領域の設定例に示すように、図6(a)の場合、背景画像領域の対象領域を、重複するベクターデータ、即ち文字の構成要素に限定することにより、画像全体では違和感の少ない画像を得ることができる。また、図6(b)の場合、背景画像領域の対象領域を、重複するベクターデータ群、即ち文字に限定することにより、画像全体では違和感の少なさと明示性とのバランスを得ることができる。さらに、図6(c)の場合、背景画像領域の対象範囲を、重複するベクターデータ群グループ、即ち文字列全体にまで拡げることにより、重複対象となった文字列全体を明示して分かり易くすることができる。
(変形例)
上記した実施形態では、重複が検出された位置における背景画像領域を設定し、背景画像領域の画素データの色情報を、これまでとは異なる色に一律に変更している。しかし、背景画像領域の画素データの色情報を一律に変更するのではなく、段階的に変更しても良い。
例えば、図7に示すように、文字列“テキスト”を描画するベクターデータB2について、背景画像領域H2を設定した場合、背景画像領域H2の画素データの色情報を段階的に変更する。ここでは、背景画像領域H2−1→背景画像領域H2−2→背景画像領域H2−3のように、重複が検出された位置に遠い位置から近い位置に向かって段階的に色の濃度が濃くなるように変更している。
背景画像領域H2の画素データの色情報を、重複が検出された位置に遠い位置から近い位置に向かって、若しくは近い位置から遠い位置に向かって、段階的に変更することにより、背景画像領域の色の変更が画像全体では目立たなくなり、さらに違和感の少ない画像を得ることができる。
10…プリンター、11…画像データ、20…コントローラー、21…CPU、22…外部I/F、23…画像形成プログラム、24…RAM、27…色変換ユニット、28…二値化ユニット、30…印刷エンジン、40…ホストコンピューター、41…CPU、42…アプリケーションプログラム、43…RAM、51…重複検出ユニット、52…色判断ユニット、53…背景領域設定ユニット、54…色変更ユニット。

Claims (9)

  1. 描画開始座標情報と描画終了座標情報と色情報とを有する描画要素データの画像処理を行う画像処理装置であって、
    第1の描画要素データに基づく第1の要素画像と、第2の描画要素データに基づく第2の要素画像との重複を検出する重複検出手段と、
    前記第1の描画要素データの前記色情報と前記第2の描画要素データの前記色情報とを比較して色の差分が所定量内か否かを判断する色判断手段と、
    前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかについて、前記重複が検出された位置における背景画像領域を設定する背景領域設定手段と、
    前記背景画像領域の色を変更する色変更手段と、を有し、
    前記色変更手段は、前記色判断手段において前記色の差分が所定量内と判断された場合に、前記背景画像領域の色を変更することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色変更手段は、前記背景画像領域の色が前記第1の要素画像又は前記第2の要素画像の補色となるように変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかが複数の描画要素データからなる描画要素データ群に基づく画像に含まれる場合に、
    前記背景領域設定手段は、前記描画要素データ群に基づく画像について前記背景画像領域を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色変更手段は、前記重複が検出された位置に遠い位置から近い位置に向かって段階的に色を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定量は、0であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記所定量は、前記画像処理装置において表色可能な色空間における最大の色の差分の3%未満であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記描画要素データは、ベクターデータであることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 描画開始座標情報と描画終了座標情報と色情報とを有する描画要素データの画像処理を行う画像処理方法であって、
    第1の描画要素データに基づく第1の要素画像と、第2の描画要素データに基づく第2の要素画像との重複を検出する重複検出工程と、
    前記第1の描画要素データの前記色情報と前記第2の描画要素データの前記色情報とを比較して色の差分が所定量内か否かを判断する色判断工程と、
    前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかについて、前記重複が検出された位置における背景画像領域を設定する背景領域設定工程と、
    前記背景画像領域の色を変更する色変更工程と、を有し、
    前記色変更工程において、前記色判断工程において前記色の差分が所定量内と判断された場合に、前記背景画像領域の色を変更することを特徴とする画像処理方法。
  9. 描画開始座標情報と描画終了座標情報と色情報とを有する描画要素データの画像処理を行う画像処理プログラムであって、
    第1の描画要素データに基づく第1の要素画像と、第2の描画要素データに基づく第2の要素画像との重複を検出する重複検出機能と、
    前記第1の描画要素データの前記色情報と前記第2の描画要素データの前記色情報とを比較して色の差分が所定量内か否かを判断する色判断機能と、
    前記第1の要素画像及び前記第2の要素画像の少なくともいずれかについて、前記重複が検出された位置における背景画像領域を設定する背景領域設定機能と、
    前記背景画像領域の色を変更する色変更機能と、を有し、
    前記色変更機能において、前記色判断機能において前記色の差分が所定量内と判断された場合に、前記背景画像領域の色を変更することをコンピューターに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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