JPH09307701A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH09307701A
JPH09307701A JP12180596A JP12180596A JPH09307701A JP H09307701 A JPH09307701 A JP H09307701A JP 12180596 A JP12180596 A JP 12180596A JP 12180596 A JP12180596 A JP 12180596A JP H09307701 A JPH09307701 A JP H09307701A
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JP12180596A
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Inventor
Seiichi Munemori
精一 宗森
Hirokazu Matsuo
洋和 松尾
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿両面の読取処理の効率が優れたシートス
ルースキャン方式の画像読取装置を提供する。 【解決手段】 原稿給紙トレイ301から第1搬送部D
F1に送られた原稿は、原稿読取位置P3において画像
読取部200によりその第1面が読み取られ、さらに第
2搬送部DF2により矢印方向に搬送されてUターンし
て表裏反転された状態で原稿読取位置P3を右方向から
通過してその第2面が読み取られる。その後、第3搬送
部DF3により原稿排出部302に排出される。読み取
られた第1面および第2面の画像データは、それぞれメ
モリユニット部に書き込まれ、第2面の画像データのメ
モリ読出しの際には、第1面の読出しの際と副走査方向
もしくは主走査方向の読出し順序を変えて、原稿通り画
像が形成されるように出力される。また、第2搬送部D
F2の搬送経路の長さは、読取可能な最大サイズの原稿
の送り方向の長さより大きく設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機などに用い
られる、自動原稿搬送装置を備えたシートスルースキャ
ン方式の画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動原稿搬送装置を備え
た複写機においては、利用者が原稿給紙トレイに原稿を
セットしてコピー開始キーを操作すると、当該自動原稿
搬送装置の給紙ローラや搬送ベルトが駆動して、原稿を
1枚ずつイメージリーダ部のプラテンガラスの読取基準
位置まで送り、スキャナを副走査方向に移動させて原稿
画像をスキャンして画像データを得るようしている。
【0003】しかし、このような複写機においては、1
枚の原稿を読み取るたびに、スキャナを読取開始位置に
戻してからスキャンしなければならず、複数枚の原稿を
続けて複写する場合にはその分だけ読取処理速度が遅く
ならざるを得ない。そこで、スキャナを原稿読取位置に
固定しておいて、上記自動原稿搬送装置により、原稿を
上記スキャンスピードと同じ速さで副走査方向に移動さ
せて画像を読み取る、いわゆるシートスルースキャン方
式の画像読取装置を備えた複写機が普及しつつある。
【0004】このようなスキャン方式によれば、複数枚
の原稿を連続して読取位置に送りながら、そのまま画像
を読み取って排紙トレイに排出することができるので、
原稿読取速度を極めて向上させることができるという利
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなシートスルースキャン方式の画像読取装置において
も、原稿の両面を読み取る場合には、必ずしも連続して
送ることができず、読取処理速度の低下が否めなかっ
た。例えば、特公平3−58511号公報においては、
自動原稿搬送装置を備えた原稿の両面の読取りが可能な
シートスルースキャン方式の画像読取装置が開示されて
いる。
【0006】図28は、当該自動原稿搬送装置における
原稿搬送路の構成の概略を示す図であって、搬送ローラ
などは図示を省略している。図示しない原稿給紙トレイ
から送られてきた原稿は、搬送路801を矢印J1方向
に移送されて、プラテンガラス802(画像読取位置)
を通過してその第1面(表)を読み取られ、そのまま搬
送路803を矢印J2方向に進む。原稿が全て搬送路8
03内に搬送されると、原稿の先端と後端が逆になった
状態で矢印J2と反対の矢印J3に逆送される。この
際、搬送路切換ゲート804の先端が下方に切り換えら
れ、原稿は、搬送路805に導かれて矢印J4方向に搬
送される(このように一旦他の搬送路に引き込んで、原
稿の搬送方向を変えることを以下「スイッチバック」と
いう。)。スイッチバックされた原稿は、さらに搬送路
切換ゲート808により搬送路806に導かれて矢印J
5方向に送られ、再び搬送路801を矢印J1方向に送
られて、その第2面(裏)がプラテンガラス802の上
を通過してその画像が読み取られ、そのまま搬送路80
3をJ2方向に進んで、搬送路807を経て、図示しな
い排紙トレイに排出される。
【0007】しかしながら、このような搬送路の構成に
おいては、原稿の第1面を読み取って、第2面の読取り
に到るまでの搬送経路が長く、また、スイッチバックす
る時間が必要なので、原稿の移送に時間がかかり、原稿
両面の読取速度が片面のみの読取速度に比して極端に悪
くなる。このような問題を避けるため、特開平6−65
42号公報では、自動原稿搬送装置の搬送路中に複数枚
の原稿を並べて連続して送ることにより原稿第2面の読
取速度を向上させようとしている。
【0008】図29は、当該公報に開示されている自動
原稿搬送装置の搬送路の構成を示す概略図であって、図
28同様搬送ローラなどは図示を省略している。図示し
ない原稿給紙トレイから矢印K1方向に送られてきた原
稿は、搬送路901を矢印K2方向に進んで、画像読取
ユニット902によってその第1面の画像が読み取られ
た後、搬送路切換用のゲート(切換爪)903の切換え
により下方の搬送路904に導かれ、さらにスイッチバ
ック用搬送路905に引き込まれて搬送方向を矢印K4
からK5に逆転させてスイッチバックされ、ゲート90
6の切換えにより搬送路907に導かれて矢印K6方向
に進み、搬送路908を矢印K7方向に上がって、再び
搬送路901を矢印K2方向に進み、その第2面を画像
読取ユニット902で読み取られた後、排出用搬送路9
09を介して図示しない排紙トレイに排出される。
【0009】このような構成において、搬送路901、
904、907、908からなる循環搬送路の総経路長
は、原稿が複数枚送り方向に並べて搬送できるだけの長
さがあり、所定枚数の原稿を次々と上記循環搬送路中に
送り込んで、まず第1面のみを読み込んだ後、循環途中
でスイッチバックして、今度は第2面のみを連続して読
み込むようにしているため、上記第1の公報に開示され
た読取方法に比べて搬送時間の無駄が少なく、第2面読
み込みのための処理速度が早くなるという効果がある。
【0010】しかしながら、このような構成においても
原稿がスイッチバック用搬送路905に引き込まれてそ
の前後端を入れ換えて搬送路607に引き出されるまで
の間、次の原稿は当該スイッチバック用搬送路905の
手前で待機しなけらばならず、その分全体の原稿の流れ
が停滞して原稿の片面を連続して読み取る場合に比べて
時間がかかることには変わりなかった。しかも、このよ
うな構成によれば、スイッチバック用搬送路905を通
常の循環用の搬送路とは別に設けなければならず、その
分だけ自動原稿搬送装置が大きくならざるを得ない。そ
の結果、省スペース化に反するだけでなく、また、プラ
テンガラスに載置された原稿の読取りも可能な複写機に
あっては、当該プラテンガラス上に原稿を載置するため
に自動原稿搬送装置を上方に開放しなけらばならず、こ
の自動原稿搬送装置が大きければ、それだけ重くなって
操作性が大変悪くなる。
【0011】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであって、原稿両面の読取処理の効率が優
れ、しかもコンパクトに形成できる自動原稿搬送装置を
備えた画像読取装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、画像読取位置に設けられた画像読取手段
に対して、原稿を副走査方向に送ることにより、当該原
稿の画像データを読み取る画像読取装置において、セッ
トされた複数枚の原稿を1枚ずつ送り出す原稿給紙手段
と、前記送り出された原稿を、第1の方向から前記画像
読取位置へ搬送する第1搬送手段と、前記第1の方向か
ら送られて前記画像読取手段により読み取られた原稿を
Uターンさせて表裏反転させ、前記第1の方向と逆の第
2の方向から前記画像読取位置に搬送する第2搬送手段
と、前記画像データを書き込むメモリと、前記メモリへ
の画像データの書込み/読出しを制御する制御手段と、
を備え、前記制御手段は、第2の方向から搬送された原
稿の画像データの前記メモリへの主走査方向もしくは副
走査方向における書込みもしくは読出しの順序を、第1
の方向から搬送された原稿の画像データの前記メモリへ
の書込みもしくは読出しの際の順序と逆にするように制
御することを特徴とする。
【0013】また、本発明は、前記第2搬送手段の搬送
経路の長さが、少なくとも読取り可能な最大サイズの原
稿の送り方向の長さよりも大きく設定されていることを
特徴とする。さらに、本発明は、前記第2搬送手段の搬
送経路の長さが、前記読取り可能な最大サイズの原稿の
半分のサイズの原稿を、同方向に2枚並べたときの送り
方向の長さよりも所定長さだけ大きく設定されているこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像読取装置
の実施の形態を、デジタル複写機に適用した場合につい
て説明する。 (1)デジタル複写機全体の構成 図1は、本発明に係る画像読取装置が適用されるデジタ
ル複写機(以下、単に「複写機」という。)の全体の構
成を示す図である。同図に示すように、この複写機は大
きく分けて、プリンタ部100と、画像読取部200
と、自動原稿搬送装置300とからなっており、以下、
この順に各部の構成を説明する。
【0015】(1−1)プリンタ部100 プリンタ部100の、略中央部に感光体ドラム2a、帯
電チャージャ、露光光学系、現像器、転写チャージャ、
ドラムクリーナ等を備えた周知の電子写真方式の作像部
2が配設されている。3a、3b、3cは、プリンタ部
100の側部に装着された給紙カセットで、選択された
給紙カセットからそれぞれに対応する給紙ローラ4a、
4b、4cおよびレジスタローラ5を介して前記作像部
2における感光体ドラム2aと転写チャージャの間の転
写部6に向かって用紙が供給される。
【0016】転写部6でトナー画像を転写された用紙
は、定着部7で定着され、排出ローラ8にてデュプレッ
クス・ユニット10に送出される。前記デュプレックス
・ユニット10には、排出ローラ8から排出された用紙
を受け入れる搬入ローラ11と排紙ローラ13の間に第
1の切換爪14が設けられ、この第1の切換爪14にて
用紙を排紙トレイ12に向かって送出すか、第1の正逆
回転可能な搬送ローラ15へ向かって送り出すかを選択
するように構成されている。
【0017】第1の正逆回転可能な搬送ローラ15は、
用紙の両面にコピーするモード(以下、「両面コピーモ
ード」という)時において、正回転してスイッチバック
路17に第1面複写済の用紙を送り出し、その後端が図
のPの位置まできたときに、第2の正逆転可能な搬送ロ
ーラ18の逆転により、進行方向を逆にして、第2の切
換爪16により、再給紙経路9の方向に送り出される。
【0018】再給紙経路9に送り出された用紙は、搬送
ローラ9a、9b、9cにより送られてレジスタローラ
5に到達して、ここでレジスタ調整された後、転写部6
に送られ、作像部2で作成された第2面の画像が、用紙
の第2面側に転写されるその後、定着部7で定着され、
排出ローラ8、搬入ローラ11、切換爪14、排紙ロー
ラ13を通って、第2面を上にした状態で排紙トレイ1
2に排出される。
【0019】また、用紙の片面のみコピーするモード
(以下、「片面コピーモード」という)時においては、
第1面にコピーされて排出ローラ8から排出された用紙
の後端が第1の切換爪14通過後、すぐに第1の正逆転
搬送ローラ15を逆転させ、排紙ローラ13へ向かって
送り出す。これにより、第1面コピー済み用紙は表裏反
転した状態で排紙トレイ12上に排出されるようになっ
ている。
【0020】なお、20はオプション給紙部で、21は
その給紙ローラ、22a、22bは搬送ローラである。
また、23a、23b、23cは、前記給紙カセット、
3a、3b、3cの下部に配置した周知の用紙サイズ検
知手段で、複数のマイクロスイッチなどから成り、用紙
のサイズおよび縦、横のいずれの方向に設置されている
かを検知する(例えば、特開昭63−70865号公報
参照)。
【0021】以上においては、1枚の用紙を送って画像
形成する場合について説明したが、複数枚の用紙につい
て両面コピーモードを実行する場合には、レジスタロー
ラ5から転写部6、定着部7、デュプレックス・ユニッ
ト10を経由し、さらに再給紙経路9を通ってレジスタ
ローラ5に戻る搬送経路(以下、「用紙循環経路」とい
う。)に複数枚の用紙を連続して送り、まず第1面の画
像形成を連続して行った後、第2面の画像形成を連続し
て行う。これにより両面コピー時のスループットを高め
ることができ、用紙循環経路における用紙の内蔵枚数を
多くするほどスループットは良くなる。
【0022】この用紙循環経路における用紙の送り方向
の最大内蔵枚数は、各給紙部から給紙された用紙がデュ
プレックス・ユニット10、再給紙経路9を通ってレジ
スタローラ5に戻るまでの通紙経路長と、用紙サイズお
よび給紙間隔によって決定される。そして給紙間隔は、
頁ごとの画像情報量および後述するメモリユニット部2
20のCPU406の処理能力によって異なる。また、
通紙経路長は用紙がスイッチバック路17に導入される
かどうかで異なる。つまり両面モードでスイッチバック
路17に用紙が導入される場合は、スイッチバック路1
7の分だけ長くなる。
【0023】なお、スイッチバック路17の搬送ローラ
18は、図1右側のローラ18aが駆動ローラ、左側ロ
ーラ18bが従動ローラとなっている。そしてスイッチ
バック路17に導入された用紙がローラ18aの逆転駆
動によってスイッチバックされ、送出ローラ19まで送
られると、以後送出ローラ19による搬送力により再給
紙経路9へと確実に送り込まれる。
【0024】ここで搬送ローラ18の駆動ローラ18a
の搬送力は搬送ローラ19のそれよりも小さく設定され
ており、搬送ローラ19によってスイッチバック路17
から用紙が引き出されている途中に駆動ローラ18aを
再度正転駆動に切り換えても前記引き出しに影響はな
く、用紙が引き出されているスイッチバック路17に次
の用紙をトラブルなく導入することができる。そのた
め、両面モードにおいて、スイッチバック路17を利用
するために特に用紙間隔を変更する必要はない。
【0025】そこで、複数枚の両面コピーモードについ
て次のようにして画像形成動作を行う。すなわち、ま
ず、読み取られた原稿の画像情報に対応して必要なサイ
ズの用紙を、その画像情報量および後述するメモリユニ
ット部220のCPU406の処理能力に応じた用紙間
隔で順次給紙しながら第1面の画像形成を逐次行う。第
1面に画像形成された用紙は、スイッチバック路17を
経て、第2面に画像形成されるべく再給紙経路9へと送
られ、そのまま停止されることなく搬送経路に内蔵され
ていき、その最先の用紙が作像部2の手前の所定位置、
つまり再給紙されようとする最先の用紙が新たに給紙さ
れる用紙と重なる直前のタイミングとなる位置に達した
ときに、新たな給紙を一旦停止して、次回の画像形成動
作まで待機させる。
【0026】これにより画像情報量およびメモリユニッ
ト部220のCPU406の処理能力に応じた最大限の
枚数の用紙を内蔵しながら作像動作を行い、再給紙され
る用紙と新たに給紙される用紙との重なりを確実に回避
して、両面コピーモードでの多数枚の作像を高能率に遂
行することができる。なお、上記の給紙停止のタイミン
グは、用紙サイズおよび用紙間隔や各給紙カセット3a
〜3c、およびオプション給紙部20の各給紙口から用
紙に画像形成が行われる転写部6までの距離の違いなど
によって異なり、以上のような給紙動作および再給紙動
作は、後述の制御部400のCPU4によってタイミン
グを取りながら制御される。
【0027】(1−2)画像読取部200 図2に画像読取部200と自動原稿搬送装置300の概
略図を示す。同図に示すように画像読取部200は、走
査系201および画像信号処理部202からなり、走査
系201は、プラテンガラス203の下方を移動するス
キャナ204に設置された露光ランプ205および第1
ミラー206と、このスキャナ204の移動速度の1/
2の速度で同方向に移動する第2、第3ミラー207、
208と、集光レンズ209と、CCDイメージセンサ
(以下、単に「CCDセンサ」と言う。)210と、上
記スキャナ204、第2、第3ミラー207、208を
移動させるためのスキャナモータM2とからなる。
【0028】自動原稿搬送装置300は、その奥側の1
辺を支軸として上方に開放可能に画像読取部200の上
面に取り付けられており、通常の原稿複写動作の場合に
は、この自動原稿搬送装置300を上方に上げてプラテ
ンガラス203上に原稿を設置し、再び自動原稿搬送装
置300を下げて当該原稿を押さえてプラテンガラス2
03に密着させ、スキャナ204を原稿の先端読取位置
P1から原稿の終端読取位置P2まで移動させて当該原
稿の画像をスキャンさせる(このようにスキャナ204
を移動させて原稿をスキャンするモードを以下「ミラー
スキャンモード」という。) 露光ランプ205から発光された光線の原稿からの反射
光は、第1ミラー206によってプラテンガラス203
と平行な方向に反射されて、第2、第3ミラー207,
208によって集光レンズ209に入射され、CCDセ
ンサ210のセンサ面で結像する。この際、上述のよう
に第2,第3ミラー207、208は、スキャナ201
と同方向にその1/2の速度で移動するので、原稿の反
射面から集光レンズ209までの光路長は一定に保た
れ、集光レンズ209による結像位置は常にCCDセン
サ210のセンサ面に維持される。
【0029】CCDセンサ210は、入射した反射光を
電気信号に変換して画像信号処理部202に出力し、画
像信号処理部202は、当該電気信号を多値のデジタル
信号に変換し、さらに画質改善のため必要な処理を施し
てから、メモリユニット部220に格納する。メモリユ
ニット部220に格納された画像データは、必要に応じ
て読み出され、この画像データに基づいて上記プリンタ
部100において画像形成される。
【0030】なお、自動原稿搬送装置300で搬送しな
がら原稿をスキャンするモード(以下、「シートスルー
スキャンモード」という。)の場合には、スキャナ20
4はプラテンガラス203左端の読取位置P3に固定さ
れ、自動原稿搬送装置300により一定速度でこの位置
に送られてくる原稿の画像を読み取る。 (1−3)自動原稿搬送装置300 図2に示すように自動原稿搬送装置300は、原稿給紙
トレイ301にセットされた原稿(図示せず)を、図の
破線に示す搬送経路に沿って搬送し、プラテンガラス2
03上の原稿読取位置P3を経由させた後、原稿排出部
302に排出するものであって、上記シートスルースキ
ャンモードにおいて使用される。
【0031】この自動原稿搬送装置300は、原稿給紙
トレイ301にセットされた原稿を給紙ローラ303、
捌きローラ304により1枚ずつ送り出す原稿給紙部D
F0と、この送り出された原稿を搬送ローラ305aに
より原稿読取位置P3まで搬送する第1搬送部DF1
と、原稿読取位置P3を通過した原稿を搬送ローラ30
5b、305c、305dによりUターンさせて表裏反
転した状態で、再び画像読取位置P3に搬送する第2搬
送部DF2と、この原稿読取位置P3を通過した原稿を
搬送ローラ305e、305fにより排出ローラ307
まで導く第3搬送部DF3と、原稿読取位置P3で原稿
を読取面にしっかりと押さえながら搬送する原稿読取位
置ローラ306と、各搬送路の交差する部分で搬送路の
切換を行う切換爪308a〜308cを備えている。
【0032】図中G1からG3とあるのは、各搬送部D
F1〜DF3の搬送経路を形成するための搬送ガイドで
あって、それぞれ一対のガイド板が対向配置され、その
間を原稿がガイドされながら円滑に搬送されるようにな
っている。そして、第2搬送部DF2の搬送路の長さ
は、後述するように読取可能な最大原稿サイズの送り方
向の長さ(本実施の形態ではJIS規格A3サイズの長
手方向の長さとして説明する。)より所定の長さだけ長
めに設定されている。一方、第1搬送部DF1の長さ
は、第2搬送部DF2の長さのような制限はなく、むし
ろ、できるだけ自動原稿搬送装置300がコンパクトに
なるように短く設定されることが望ましい。
【0033】なお、各ローラは図示しないモータにより
駆動されると共に、各切換爪は、同じく図示しないソレ
ノイドにより付勢され、その爪先の方向を切り換えられ
るようになっている。次に、このように構成された自動
原稿搬送装置300において、複数枚の原稿を連続して
送る場合の搬送動作を図3、図4を参照にして説明す
る。
【0034】なお、両図においては、煩雑さを避けるた
め図2における搬送ガイドG1〜G3の図示は省略され
ており、搬送経路のみが実線で表示されると共に、搬送
される原稿の位置は、太い実線で示している。また、原
稿の送り順および各原稿の表裏反転の様子がよく分かる
ように、原稿面にタブ上の突起を付して、その原稿の順
番および表裏の別(第1面(表)を「F」、第2面
(裏)を「R」)を表記している。したがって、例えば
「3R」は、3番目の原稿の第2面を意味することにな
る。
【0035】図3は、読取可能な最大原稿サイズであ
る、A3サイズの原稿を縦方向(以下「A3T」とい
う。)に搬送して、その両面を読み取る場合の搬送動作
を示す図である。まず、最初の原稿D1が、原稿給紙部
DF0および第1搬送部DF1により原稿給紙トレイ3
01から原稿読取位置P3に搬送される(図3
(a))。この際、原稿読取位置ローラ306は、図の
矢印方向に回転すると共に、切換爪308bの先端の向
きが下方に切り換えられており、原稿D1は、第2搬送
部DF2の上側の搬送路に導かれ、そのまま搬送経路に
沿ってUターンされる(図3(b))。
【0036】上述したように第2搬送部DF2の経路長
は、A3サイズの縦方向の長さより所定長さだけ大きく
設定されているだけなので、原稿D1の第1面(1F)
を読取り終えたときには、原稿D1の先端が、原稿読取
位置P3の近くにきており、その第2面(1R)をすぐ
に読み取ることができる。そこで、原稿読取位置ローラ
306を反転させると共に、切換爪308aの先端を下
方に向けて原稿D1を第3搬送部DF3方向に導き、そ
のまま原稿排出部302に排出する(図3(c))。こ
の原稿D1の後端が第3搬送部DF3の搬送路に入り込
んだ時点で、次の原稿が第1搬送部DF1により原稿読
取位置P3の間近まで搬送されてきており、原稿読取位
置ローラ306を再度反転させ、以下同様にして次の原
稿D2の両面が連続して読み取られていく。
【0037】このような構成によれば、従来例のように
スイッチバック式のように原稿の流れを停滞させること
なく、第2搬送部DF2のUターン状の搬送路により表
裏反転させて連続して送ることができ、しかも、第2搬
送部DF2の搬送路長さは原稿の送り方向の長さより若
干長いだけなので、第1面の読取終了後すぐに第2面の
読取を開始することができ、片面のみの連続読取とほぼ
同じ速度での読取速度を実現することができる。
【0038】なお、原稿の片面のみを読み取る場合に
は、切換爪308cの先端を左側に倒しておくことによ
り、第1面が読み取られた原稿が、第2搬送部DF2の
搬送路の上部を通過し、そのまま排出ローラ307を介
して原稿排出部302に排出されるようになっている。
次に、図4により、原稿両面読取モードにおいて上記A
3サイズ原稿の半分の大きさのA4サイズの原稿を横方
向(以下、「A4Y」という。)に搬送する場合につい
て説明する。
【0039】この場合、A4Yサイズの原稿の送り方向
の長さは、上記A3Tサイズの原稿の送り方向の長さの
1/2になるため、第2搬送部DF2の搬送路内には、
当該A4Tサイズの原稿が丁度2枚分含まれることにな
る。最初のA4Yサイズの原稿D1が、原稿給紙部DF
0、第1搬送部DF1により原稿読取位置P3まで送ら
れ、切換爪308bにより第2搬送部DF2の上部搬送
路に導かれ、その後端が原稿読取位置P3を通過した時
点で、次の原稿D2の先端部が原稿読取位置P3の間近
に来ており(図4(a))、さらに原稿D2が原稿読取
位置P3を通過した時点で、原稿D1とD2が第2搬送
部DF2の搬送路内に含まれ、しかも、原稿D2は表裏
反転した状態でその先端が原稿読取位置P3の間近まで
来ており(図4(b))、原稿読取位置ローラ306を
反転させ、切換爪308aを下方に切り換えると、原稿
D1、D2が原稿読取位置P3を通過して第3搬送部D
F3の搬送路に導かれ、これにより排出ローラ307方
向に送られる(図4(c))。
【0040】このとき3番目の原稿D3が、すでに原稿
読取位置P3の間近にくるタイミングで第1搬送部DF
1により搬送されてきており、切換爪308a先端を上
方に戻し、原稿読取位置ローラ306を正転させて原稿
D3を原稿読取位置P3を経由して第2搬送部DF2の
上部搬送路方向に送る(図4(d))。しかし、原稿D
2は、まだ、搬送ローラ305cを通過中であるので、
原稿D3の先端が搬送ローラ305cに到達するまで
に、上記原稿D2が通過してしまう必要がある。
【0041】このために、まず、原稿D3を原稿給紙部
DF0から第1搬送部DF1に送り出すタイミングを遅
らせることが考えられるが、これによれば、そのタイミ
ングを遅らせた分だけ全体の読み取り速度が少し遅くな
ってしまう。そこで、本実施の形態においては、第3搬
送部DF3による搬送速度を、第2搬送部DF2におけ
る搬送速度よりも相対的に大きく設定することにより解
決している。すなわち、第2搬送部DF2の上部搬送路
における原稿読取位置ローラ306から搬送ローラ30
5cまでの経路長をL1、その搬送速度をV1、また、
第3搬送部DF3における原稿読取位置ローラ306か
ら搬送ローラ305cまでの経路長をL2、その搬送速
度をV2としたときに、L1/V1>L2/V2、すな
わち、V2>(L2/L1)・V1となるように搬送速
度V2の大きさが設定される。
【0042】これに応じて原稿読取位置ローラ306の
回転速度も、原稿を第2搬送部DF2方向に送るとき
は、その周速がV1になるように制御され、反転して原
稿を第3搬送部DF3に送るときはその周速がV2にな
るように制御される。このような搬送速度の変更は、搬
送ローラ305cについても行われ、第2搬送部DF2
の搬送路を送られてくる原稿に対しては、その周速がV
1になるように回転速度が制御され、第3搬送部DF3
の搬送経路を送られてくる原稿に対してはその周速がV
2になるように回転速度が制御される。
【0043】なお、このV1は、上記ミラースキャンモ
ード時におけるスキャナ204の移動速度と等しく設定
されるのはいうまでもないが、例えば、原稿を画素単位
で読取るためのクロックパルスの発生間隔を変更するこ
とにより、シートスルースキャンモード独自の大きさに
設定することも可能である。また、片面読取モードの場
合には、上述のような複雑な速度制御は必要ではなく、
切換爪308cの先端を左側に倒しておき、所定の用紙
間隔をおいて連続して原稿読取位置P3に搬送される原
稿を、第2搬送部DF2の上部搬送路を経由させてその
まま排出ローラ307により原稿排出部302に排出す
ればよい。
【0044】以上のような搬送動作は、全て、後述の制
御部400のCPU407(図7)によってタイミング
を取りながら制御される。ここで、第2搬送部DF2の
搬送経路の長さについて詳しく考察しておく。今、第2
搬送部DF2の総搬送経路長をLa、A3Tサイズの原
稿の送り方向の長さをLgとすると、La=Lg+Ls
に設定される。Lsは、Lgに比較してあまり大きくな
い所定の長さであって、図3の説明でも分かる通り、こ
のLsの大きさを少なくとも片面原稿モードでの原稿搬
送時における用紙間隔と同じに設定しておけば、当該片
面原稿モードの場合と同じ読取速度で原稿の両面読取を
行うことが可能となる。
【0045】一方、A4Yサイズの原稿の両面読取りの
場合には、例えば、図4(b)に示すように、Lsは、
A4Yサイズの片面原稿モードにおいて設定される用紙
間隔の2倍の長さに設定しておけば、片面原稿モードで
連続して読み取る場合と同じ速度で原稿両面を読み取る
ことができることになる。結局、Lsは、A3Tサイズ
の片面原稿モードでの原稿搬送時における用紙間隔と、
A4Yサイズの片面原稿モードでの原稿搬送時における
用紙間隔の2倍の長さと比較して、そのうちの大きい方
に設定されることになる。
【0046】以上のようにして第2搬送部DF2の長さ
は、片面原稿モードの場合の用紙間隔を基準にして容易
に設定することができるが、これとは別に、原稿の搬送
速度、メモリユニット部220のCPU406の処理能
力、第1面の読取終了後、第2面読取のため原稿読取位
置ローラ306が反転し、その周速が安定するまで時間
などを勘案して合理的に定めることも可能である。した
がって、メモリユニット部220のCPU406として
処理能力の高いCPUを使用し、原稿読取位置ローラ3
06の駆動機構として高精度回転制御可能なモータなど
を使用すれば、上記Lsの値をさらに小さくすることが
できる。
【0047】さらには、第2搬送部DF2の長さが、例
えば、A3Tサイズの原稿の送り方向の長さとほぼ同じ
であっても、その原稿の前端と後端が原稿読取位置ロー
ラ306で重ならなければよいのであって、この場合に
当該原稿の第1面を読み取った時点で、その前端は読取
位置P3の直前にきているので、この時点で原稿読取位
置ローラ306の反転速度が安定する時間(もしくは、
メモリユニット部220での処理に必要な時間)が必要
な場合には、その時間だけ原稿の搬送を停止させて、当
該時間経過後に搬送を開始させるようにすれば、技術的
には、第2搬送部DF2の長さは、少なくともA3Tサ
イズの原稿の送り方向の長さだけあればよいことにな
る。このように原稿の搬送を停止させても、それはもと
もと次の原稿読取のため必要な時間であったのだから読
取時間を遅延させることにはならない。
【0048】なお、A4Yサイズより送り方向の長さが
大きな原稿(例えば、B4Tサイズ)については、2枚
の原稿を同時に第2搬送部DF2の搬送路に内蔵するこ
とはできないから、上述のA3Tと同じような搬送制御
(図3)が行われ、反対にA4Yサイズより送り方向の
長さが小さな原稿(例えば、B5Yサイズ)について
は、上記A4Yサイズの原稿と同様な搬送制御(図4)
が実行される(以下、前者の搬送制御を「大サイズ両面
原稿搬送制御」、後者の搬送制御を「小サイズ両面原稿
搬送制御」という。)。
【0049】これらの場合には、第2搬送部DF2にお
ける搬送経路は原稿の長さに相対して長くなるので、そ
の両面読取の際には、上記A3TサイズやA4Yサイズ
の原稿の場合に比べて若干読取速度が遅くなるが、その
遅れは、従来のスイッチバック方式の両面読取時におけ
る大きな遅延に比べると微々たるものに過ぎない。とこ
ろで、このように本発明における自動原稿搬送装置30
0においては、原稿読取位置P3の位置における原稿の
第1面と第2面の搬送方向、すなわちスキャナ204に
よる原稿の読取方向が異なるため、原稿第2面を読取っ
て得られた画像データについて、原稿第1面と同じく正
しい再生画像が得られるようにそのメモリへの書込み順
序もしくは読出し順序を変える必要が生じるが、このよ
うなメモリ制御の内容については後述する。
【0050】なお、画像読取部200前面の操作しやす
い位置には、操作者の入力操作を受け付けるための操作
パネル500が設けられている。図5は、この操作パネ
ル500の構成の一例を示すものであって、コピー枚数
などを表示する液晶表示板501、複写枚数や複写倍率
などを入力するためのテンキー502、コピー動作の開
始を指示するスタートキー503、複写機内部に設定さ
れた諸条件を標準値に戻すパネルリセットキー504、
原稿の読取モードを原稿片面モードと原稿両面モードに
切り換えるための原稿読取モード設定キー505、その
切換状態を表示するLED505a、505b、用紙へ
のコピーモードを片面コピーモードと両面コピーモード
に切り換えるためのコピーモード設定キー506、その
切換状態を表示するためのLED506a、506b、
および原稿のサイズを検出して、その大きさに応じて用
紙のサイズを自動的に選択する用紙自動選択(以下、単
に「APS」(AUTO PAPER SELECTI
ONの略)という。)モードか、指定された用紙のサイ
ズにあうように自動的に倍率を変更する自動倍率選択
(以下、単に「AMS」(AUTO MAGNIFIC
ATION SELECTIONの略)という。)モー
ドか、用紙サイズ選択も倍率の指定も全てマニュアルと
するマニュアルモードの各モードに切り換える原稿サイ
ズ検出モード設定キー507、およびそれらの切換状態
を表示するLED507a、507b、507cとから
なる。
【0051】また、図1、図2におけるSE1〜SE8
は、それぞれ発光素子と受光素子を備えた反射式の光電
センサであって、原稿もしくは用紙の通過を検出するた
めのものである。このうちセンサSE1〜SE4および
SE7、SE8は、それぞれジャム(紙詰まり)検知用
のセンサであって、原稿(又は用紙)の前端を検出して
所定時間経過してもその後端が検出されない場合には、
紙詰まりと判断される。センサSE5、SE6は、原稿
サイズを検出するための原稿サイズ検出センサであっ
て、そのサイズ決定の詳細については後述する。なお、
これらのセンサとして、マイクロスイッチなどの接触式
のものを利用することも可能である。 (2)制御部400の構成 次に、上記複写機内部に設置されている制御部400の
構成を図6、図7のブロック図により説明する。
【0052】なお、図1では、便宜上メモリユニット部
220は、制御部400と分離して示しているが、制御
系としては制御部400と一体として捉えることができ
るので、以下、制御部400の一部として説明する。こ
の制御部400は、全部で8個のCPU401〜408
を中心に構成され、各CPU401〜408には、それ
ぞれのCPUにおける制御プログラムを格納したROM
411〜418、および各プログラム実行時のワークエ
リアとなるRAM421〜428が設けられている。
【0053】CPU401は、操作パネル500から指
示内容を各CPUに伝えると共に、操作パネル500の
表示を制御するものであって、操作パネル500の各種
操作キーからの信号をI/Oポート431を介して受信
し、また、I/Oポート441を介して液晶タッチパネ
ル501の表示内容や各種表示LEDの点灯を制御す
る。
【0054】CPU402は、画像信号処理部202各
部の制御を行う。この画像信号処理部202は、A/D
コンバータ、シェーディング補正部、MTF補正部や、
変倍部、γ補正部などを備えており、入力された画像デ
ータは、上記CPU402の制御を受けて、A/Dコン
バータでデジタルの多値信号に変換され、シェーディン
グ補正部で露光ランプ205の照度ムラやCCDセンサ
210の感度ムラを補正された後、MTF補正部でエッ
ジ強調などの画質改善のための処理を受け、さらに変倍
部やγ補正部で変倍処理やγ補正処理を加えられた後
に、メモリユニット部220に出力する。
【0055】CPU403は、走査系201の駆動制御
を行う。すなわち、スキャナモータM2の駆動方向や原
稿の画像データの主走査方向における読取方向を決定す
るスキャン制御および露光ランプ205のON/OFF
制御などを実行する。CPU404は、印字処理部4
0、光学系60、および作像部2を統一的に制御して、
メモリユニット部220から出力された画像データに基
づき印字動作を実行させる。
【0056】すなわち、ROM414には、当該印字制
御のプログラムが格納されており、CPU406は、こ
のプログラムに基づき、メモリユニット部220から出
力された画像データを印字処理部40に入力して、光学
系60内に設置されたレーザダイオード(LD)の出力
を制御する一方で、I/Oポート444を介して作像系
各部の駆動部の動作を制御して、用紙への印字を実行す
る。
【0057】この際、I/Oポート434を介して作像
系の各種センサの検出信号が入力され、例えば、感光体
ドラム2aへのトナーの付着量を検出する濃度検出セン
サのほか、温度センサや湿度センサなどの検出値(これ
らのセンサは、いずれも図示していない)により、帯電
チャージャや転写チャージャなどの出力を調整して再現
画像が最適になるように制御し、また、用紙サイズ検知
センサ23a、23b、23cからのサイズ検出信号に
より、用紙カセットを適切に選択して給紙動作を制御
し、あるいは、上述のジャム検知センサSE1〜SE4
からの信号により紙詰まりを検知して、CPU401を
介して操作パネル500の液晶タッチパネル501にそ
の旨を表示させる。
【0058】CPU405は、制御部400の全体的な
タイミング調整や動作モードの設定のための処理を行う
ものであって、当該ROM415から必要な制御プログ
ラムを読み出して、内部タイマーにより時間を管理しな
がら、全体の処理ルーチンを統一的に制御することによ
り、円滑なコピー動作を達成する。また、CPU406
は、メモリユニット部220内に設置されており、画像
信号処理部202から出力された画像データを画像メモ
リ223(図8参照)に一旦格納し、これを読み取して
印字処理部40へ出力する。このように一旦画像データ
をメモリユニット部220に書き込むことにより、画像
読取部200とプリンタ部100を必ずしも同期させて
制御する必要はなくなり、画像読み込み動作とプリント
動作をそれぞれ効率よく制御することができ、特に両面
コピーモードにおけるコピー速度を向上することが可能
となる。
【0059】CPU407(図7)は、自動原稿搬送装
置300の制御を行うものであって、ROM417に格
納された制御プログラムに従ってタイミングを取りなが
らI/Oポート447を介して各部の駆動回路を制御
し、上述のように両面原稿モードか片面原稿モードかに
よって搬送路を切り換えながら、原稿給紙トレイ301
にセットされた原稿を画像読取部200の原稿読取位置
P3に送り込む搬送制御を実行する。
【0060】また、I/Oポート437を介して上記原
稿サイズ検出センサSE5、SE6のほか、ジャム検知
センサSE7、SE8などのセンサ入力がなされ、これ
により原稿サイズを決定したり紙詰まりを検出する。C
PU408は、デュプレックス・ユニット10における
再給紙動作の制御を行い、上述したように両面コピーモ
ードか片面コピーモードかによって搬送路を切り換えな
がら、第1面に画像形成済みの用紙を反転させてそのま
ま排紙トレイ12に排出し、あるいは反転させたものを
再給紙経路9を介して再び転写部6に移送して第2面へ
の画像形成を実行させる。各部の駆動制御は、I/Oポ
ート448を介してなされ、また、I/Oポート438
を介して上記ジャム検知センサSE4などのセンサ入力
を得て、紙詰まりを検出する。
【0061】これらCPU401〜408の間では、割
込によるシリアル通信が行われ、コマンド、レポート、
その他のデータの授受がなされる。また、各CPU40
1〜408は、装置本体に電源が投入されると、それぞ
れのROMの初期化プログラムを読み出して初期状態に
設定されると共に、内部タイマーにより計時を開始し
て、各ルーチンの時間が所定時間内となるように監視す
るようになっている。
【0062】次に、上記メモリユニット部220の構成
を図8のブロック図により説明する。同図に示すように
メモリユニット部220は、メモリユニット部220全
体の動作を制御するCPU406、制御プログラムを格
納するROM416、ワークエリアとなるRAM42
6、画像データの出入を切り換える切換部221、CP
U406からのパラメータ設定に基づいて2値データを
作成する2値化処理部222、400dpiでA4サイ
ズの1頁分の容量を有するマルチポートの画像メモリ2
23、それぞれ独立して動作可能な圧縮器231、伸長
器232を備えた符号処理部224、マルチポートを有
した符号メモリ225、画像メモリ223に格納された
画像データの副走査方向の読出し順序をCPU406か
らの指示に基づき必要に応じて入れ換える副走査入換処
理部226、およびCPU406からのパラメータ設定
に基づいて多値データを作成する多値化処理部227と
からなる。
【0063】画像メモリ223、符号メモリ225双方
は、マルチポートを有し、しかも圧縮器231、伸長器
232は独立して動作可能なので、画像データの書込み
動作と読出し動作を並行して行うことができる。このよ
うな構成を有するメモリユニット部220に入力された
画像データD2は、値化処理部222で2値化された
後、画像メモリ223に書き込まれる。符号処理部22
4は、当該2値化データを画像メモリ223から読出
し、圧縮器231で圧縮して符号データを作成し、符号
メモリ225の所定のメモリ領域に書き込む。この際、
どのメモリ領域にどの頁の符号データを書き込まれたか
を示す管理テーブルがRAM426に作成され、これに
よりメモリ管理される。画像データを読み出す際には、
CPU406の指示により目的の頁の符号データを上記
管理テーブルに基づいて読出し、伸長器232により伸
長して画像データを作成し、これを画像メモリ223に
書き込む。
【0064】画像メモリ223に書き込まれた画像デー
タは、CPU406の指示により副走査入換処理部22
6で必要応じて副走査方向の読出し順序が入れ換わって
読み出され、多値化処理部227にて多値データに変換
された後、切換部221を介して画像データD3として
印字処理部40(図6)に出力される。副走査入換処理
部226による副走査方向の読出し順序の入れ換えは、
シートスルースキャンモードにおける原稿読取位置P3
での原稿搬送方向に応じて、出力画像が正しい方向に再
生されるように制御される。
【0065】例えば、図9(a)に示すようにX軸方向
(副走査方向)と直交するY軸方向(主走査方向)を上
下として「ABC」という文字が両面に書かれたA4Y
サイズの原稿601を読取る場合を考えると、原稿を原
稿送り方向H1から原稿読取位置P3に搬送してその第
1面をX軸方向およびY軸方向に読み取って、図9
(b)のように原稿通り用紙に画像が再現されるように
メモリの読み出し制御がなされる。
【0066】ところが、原稿601が第2搬送部DF2
で反転されて図10(a)に示すように搬送方向H2か
ら搬送されて原稿第2面の「ABC」が読み込まれる場
合に副走査方向の読出し順序を変えないでそのまま第1
面の場合と同じようにして読出すと、図10(b)の7
02のように副走査方向に反転された再生画像が出力さ
れてしまう。
【0067】そこで、本実施の形態では、CPU406
の制御により第2面の画像データの読出しの場合には、
副走査入換処理部226において副走査方向のメモリ読
出しを逆にして出力し、再生画像が正しく出力されるよ
うにメモリ制御している。すなわち、第1面の読取によ
り形成されたメモリ上の画像は、図11のメモリ画像6
01aのようにメモリアドレス(0、0)から(x、
y)まで形成されるので、これをメモリアドレス(0、
0)から読み出ことにより、原稿通りの再生画像701
を形成する。一方、第2面の読取りにより形成されたメ
モリ上の画像は、図11のメモリ画像601bのように
なり、これをメモリアドレス(x、0)から読み出すこ
とにより、第1面と同じ、原稿通りの再生画像701を
形成するようにしている。 (3)制御部400における制御動作 図12は、上記制御部400による制御動作を示すメイ
ンルーチンであって、操作パネル500からのキー入力
の制御および表示制御などの操作パネル制御(ステップ
S1)の後、自動原稿搬送装置300による原稿の搬送
を制御し(ステップS2)、画像読取部200による原
稿読取が制御され(ステップS3)、その読み取られた
画像データのメモリへの書込み/読出しの制御がなされ
(ステップS4)、この画像データに基づきプリンタ部
100を制御して印字する印字制御(ステップS5)が
なされる。
【0068】なお、CPU405は、上述したように他
のCPUに対して起動、停止のコマンドおよび動作モー
ドのセットなどを行って複写機全体の動作を統一的に制
御するので、上記フローチャートにおける各制御の内容
を詳説するにあたり、まず、このCPU405の制御動
作を図13のフローチャートにより説明しておく。装置
本体に電源が投入されると、RAM415から初期化プ
ログラムを読出して、各レジスタの初期化などの初期設
定が行われ(ステップS61)(このような初期設定の
動作は、各CPUごとに行われるものであって、以下、
単に「初期設定」とのみ示す。)、内部タイマーをスタ
ートし、ルーチンの時間が一定になるよう監視する(ス
テップS62およびS68)。
【0069】そして、入力データの解析処理では、各C
PUから割込による通信で入力されたデータの内容を解
析(ステップS63)し、その内容に応じて動作モード
の設定処理を行う(ステップS64)。次のコマンドの
設定処理(ステップS65)では、当該動作モードを実
行するためのコマンドが作成され、通信によって出力す
るためにそのデータを出力エリアにセットする(ステッ
プS66)。その後、その他の必要な処理を行う(ステ
ップS67)。
【0070】このようにCPU405は、全体の時間管
理を行いながら、各部から受信したデータの解析とこの
解析に基づくコマンドの設定をすることによって、各C
PU間の動作の調整を図り、統一的に制御を行って図1
2のフローチャートに従って、コピー動作を実行させ
る。以下、図12のフローチャートに示された順番に従
って各制御の内容を説明していく。
【0071】(3ー1)操作パネル制御 図14は、図12のステップS1における操作パネル制
御のメインルーチンを示すフローチャートである。上述
のようにこの制御はCPU401によってなされる。初
期設定(ステップS110)の後、内部タイマーをスタ
ートさせて各処理ルーチンの時間が一定になるように監
視し(ステップS120およびステップS160)、操
作パネル500による入力制御(ステップS130)お
よび操作パネル500に対する表示制御(ステップS1
40)を実行した後、その他の制御を行う(ステップS
150)。この際、各処理において、必要に応じて割込
処理によって他のCPU402〜408との通信が行わ
れる。
【0072】図15、図16は、上記ステップS130
で実行される入力制御のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。このような入力制御においては、操作パネ
ル500の操作キーの操作に従って、モード等の設定変
更をCPU405へ送信する。すなわち、図15のフロ
ーチャートにおいて、原稿読取モード設定キー505
(図5)が押下されたときに、すでに片面原稿モードが
設定されていた場合には、これを両面原稿モードに切り
換えてセットし(ステップS1301、S1302、S
1304)、原稿読取モード設定キー505が押下され
たときに、片面原稿モードでなかった場合、すなわち、
すでに両面原稿モードに設定されていた場合には、これ
を片面モードに切り換えてセットし(ステップS130
1、S1302、S1303)、この原稿読取モードの
変更をCPU405へ送信する(ステップS130
5)。
【0073】一方、コピーモード設定キー506が押下
されたときに、片面コピーモードの状態であった場合に
は、これを両面コピーモードに切り換えてセットし(ス
テップS1306、S1307、S1309)、コピー
モード設定キー506が押下されたときに、片面コピー
モードでなかった場合、すなわち、両面コピーモードの
状態であった場合には、これを片面コピーモードに切り
換えてセットし(ステップS1306、S1307、S
1308)、このコピーモードの変更をCPU405へ
送信する(ステップS1310)。
【0074】図16に移り、原稿サイズ検出モード設定
キー507が押下されたとき、すでにAPSモードの状
態であった場合には、これをAMSモードに切り換えて
セットする(ステップS1311、S1312、S13
14)、また原稿サイズ検出モード設定キー507が押
下されたときに、APSモードでなく、AMSモードで
あった場合には、マニュアルモードにセットし(ステッ
プS1312、S1313,S1316)、またステッ
プS1313でAMSモードでもなかった場合には、A
PSモードを設定する。このように原稿サイズ検出モー
ド設定キー507の押下ごとにAPSモード、AMSモ
ード、マニュアルモードの順に切り換わって設定され、
このような原稿サイズ検出モードの変更が、CPU40
5へ送信される(ステップS1317)。
【0075】また、そのほかのキーが押下された場合に
は、それらの処理を実行する(ステップS1318、S
1319)。例えば、テンキー502によるコピー枚数
の設定があれば、この設定値をCPU405に送信す
る。さらに、CPU405から送信されて来た情報があ
る場合には、当該情報に該当する処理を行う(ステップ
S1320、S1321)。ここでは、例えば、CPU
405から、1枚のコピーが終了したごとに信号を受け
て、液晶表示板501における枚数表示を1ずつ減算し
て表示する処理を行い、その後リターンされる。
【0076】(3−2)原稿搬送制御 図17は、図12のステップS2における原稿搬送制御
のメインルーチンを示すフローチャートである。上述の
ようにこの制御は、CPU407によってなされ、初期
設定の後(ステップS210)、内部タイマーをスター
トさせ、ルーチンの時間が一定となるように監視する
(ステップS220およびステップS280)。
【0077】そして、CPU405からのプリント開始
のコマンドを受けて(ステップS230)、原稿給紙部
DF0により原稿を捌いて原稿の給紙を開始し(ステッ
プS240)、原稿が原稿読取位置P3まで搬送される
が、この際、ステップS250〜S253の原稿サイズ
検出センサSE5,SE6による原稿の検出動作が行わ
れる。
【0078】これらの原稿サイズ検出センサSE5、S
E6は、図2に示すように第1搬送部DF1の搬送路の
1番原稿給紙部DF0に近い場所(捌きローラ304の
すぐ下流側)に設けられ、その位置関係は、図9(a)
に示すようになっている。すなわち、両センサSE5、
SE6は、主操作方向(Y軸方向)並んで配設され、原
稿サイズ検出センサSE5は、搬送部DF1の搬送路の
全てのサイズの原稿の通過を検出できる位置に設置され
ると共に、原稿サイズ検出センサSE6は、A4Tサイ
ズの原稿602の幅は検出しないが、B5Yサイズの原
稿603の幅は検出する位置に設置される。これにより
原稿サイズ検出センサSE5は、もっぱら送られてくる
原稿の通過時間を検出すると共に、原稿サイズ検出セン
サSE6は、原稿の幅を検出するようになっており、こ
の両センサの検出信号の組合せによって、原稿サイズが
決定される。
【0079】さて、ステップS240において、原稿給
紙部DF0により原稿の給紙が開始されると、原稿の先
端が原稿サイズ検出センサSE5によって検出されてO
Nになり(ステップS250)、上記内部タイマーによ
るルーチン監視のための計時とは別に原稿サイズ検出用
の計時が開始される。この計時は、ステップS253で
原稿サイズ検出センサSE5がOFFになるまで続けら
れ、計時された時間(原稿通過時間)と原稿サイズ検出
センサSE5による検出信号に基づき次のステップS2
60において原稿サイズの決定が行われる。
【0080】なお、ステップS250において、原稿が
検出されない場合には、そのまま内部タイマーの終了を
待ちとなり(ステップS280)、また、原稿が検出さ
れて計時を開始しても(ステップS251)、原稿の後
端を検出する前に所定時間tが経過すると同じく内部タ
イマーの終了待ちとなる(ステップS242、S28
0)。この時間tは、最大読取可能原稿サイズのA3T
の原稿が、第1搬送部DF1の搬送速度で原稿サイズ検
出センサSE5の位置を通過する時間を基準にしてそれ
よりも少し大きめに設定される。
【0081】前者のように原稿サイズ検出センサSE5
により原稿が検出されない場合には、原稿がセットされ
ていないと考えられるので、操作パネル500の液晶表
示板501に、例えば「原稿をセットして下さい。」と
表示させ、また、後者のように所定時間t経過しても原
稿サイズ検出センサSE5がOFFにならない場合に
は、紙詰まりが生じたと考えられるので、同じく液晶表
示板501に「紙詰まりが生じました。」と表示させる
ようにすれば操作性がよくなる。
【0082】さて、ステップS253で原稿サイズ検出
センサSE5がOFFになった時点で原稿通過時間が分
かり、この原稿通過時間と原稿サイズ検出センサSE6
による原稿幅の検出信号に基づきテップS260におい
て原稿サイズが決定される。図18は、この原稿サイズ
決定のサブルーチンを示すフローチャートである。ま
ず、上記原稿通過時間と第1搬送部DF1の搬送速度に
より原稿の送り方向の長さSを算出する(ステップS2
601)。次に、ステップS2603で幅フラグが
「1」か否かを判断する。この幅フラグは、原稿サイズ
検出センサSE6のON/OFFによってRAM427
(図7)に設定され、上述したようにB5Y送り幅以上
のサイズの原稿を検出し、これにより幅フラグが「1」
にセットされ、それ以外の場合は「0」のままとなる。
【0083】原稿のサイズは、この幅フラグとステップ
S2602において算出した原稿長さSによって特定さ
れ、幅フラグが「1」である場合には、B5Yサイズよ
りも大きな幅のサイズの原稿が送られるのであるから、
ステップS2603でその長さSをチェックして、その
組合せにより、B5Yサイズ、A4Yサイズ、B4Tサ
イズ、A3Tサイズのいずれかに特定される(ステップ
S2604からS2607)。なお、原稿が部分的に重
なって送られるなどして、長さSが420mm(A3T
サイズの送り方向の長さ)を超える場合には、該当する
原稿サイズがなくサイズ不明となる(ステップS260
8)。この場合には、例えば、CPU401を介して操
作パネル500に原稿送りエラーとして表示させるよう
にすればよい。
【0084】このようにサイズが決定された後、ステッ
プS269において幅フラグを「0」に戻すと共に、上
記決定された原稿サイズの情報とサイズが確定した旨の
信号をCPU405に送信する(ステップS261
0)。一方、ステップS2602において、幅フラグが
「0」であれば、当該原稿のの幅はB5Yサイズの幅よ
りも小さいのであるから、ステップS2611に移り、
原稿の長さSとの組合せにより、A5Tサイズ、B5T
サイズ、A4Tサイズのいずれかに特定する(ステップ
S2612からS2614)。なお、この場合にも原稿
が部分的に重なって送られるなどして、長さSが297
mm(A4Tサイズの送り方向の長さ)を超える場合に
は、該当する原稿サイズがなくサイズ不明と判定される
(ステップS2615)。そして、上述したのと同様に
CPU401を介して操作パネル500に原稿送りエラ
ーとして表示させるようにすればよい。
【0085】このように原稿サイズが決定された後、そ
の原稿サイズの情報とサイズが確定した旨の信号をCP
U405に送信し(ステップS2616)、リターンさ
れる。原稿サイズ決定の動作が終了後、図17のステッ
プS270に移って搬送制御が行われる。
【0086】図19は、この搬送制御のサブルーチンを
示すフローチャートである。まず、CPU405から送
られてきたコマンド(図15のステップS1310およ
び図13のステップS66参照)により、まず、両面原
稿モードであるか否かを判断する(ステップS270
1)。両面原稿モードが設定されていなければ、片面原
稿搬送制御を行う(ステップS2705)。この片面原
稿搬送制御は、切換爪308c(図2)を左側に倒して
おき、原稿を所定の用紙間隔で連続して原稿読取位置P
3に送り、その第1面を読み取った後にそのまま、第2
搬送部DF2の上部搬送路を通過させ、搬送ローラ30
5c(図2)、排出ローラ307を介して原稿排出部3
02に排出させる制御である。
【0087】また、ステップS2701において両面原
稿モードであれば、その原稿長さSがA4Yサイズの長
さ以下か否かを判断し(ステップS2702)、当該長
さ以下であれば、上述した小サイズ両面原稿搬送制御を
行い(ステップS2703)、当該長さを超えている場
合には同じく上述した大サイズ両面原稿搬送制御を行う
(ステップS2704)。
【0088】そして、該当する搬送制御が実行された後
に、リターンされる。 (3−3)原稿読取制御 以上のようにして原稿搬送制御しながら、画像読取部2
00における原稿読取制御が行われる(図12のステッ
プS3)。図20は、CPU403による当該原稿読取
制御のサブルーチンを示すフローチャートである。初期
設定(ステップS310)の後、内部タイマーをスター
トして、ルーチンの時間が一定となるように監視する
(ステップS320およびS370)。CPU405か
らスキャン要求のコマンドの受信すると(ステップS3
30)、まず、原稿スキャンのモードがミラースキャン
モードかシートスルースキャンモードかを判断する(ス
テップS340)。
【0089】このモードの判断は、例えば、プラテンガ
ラス203の下方に原稿検出用のセンサを設置してお
き、このセンサが原稿を検出した場合には、ミラースキ
ャンモードと判断し、それ以外の場合にはシートスルー
スキャンモードと判断するようにすればよい。そして、
ミラースキャンモードと判断された場合には、ミラース
キャン制御を実行し(ステップS350)、そうでない
場合には、シートスルースキャン制御を実行する(ステ
ップS360)。
【0090】ミラースキャン制御の場合には、スキャナ
モータM2(図2)を駆動させてスキャナ204をプラ
テンガラス203の読取位置P1からP2まで移動させ
てプラテンガラス203に載置された原稿の情報を読取
る。一方、シートスルースキャン制御の場合は、スキャ
ナ204を読取位置P3に移動し、この位置に固定した
まま、原稿自動搬送部300により一定速度で送られて
くる原稿の情報を読み取ることになる。
【0091】(3−4)メモリ制御 以上のようにして読み取られた画像データは、画像信号
処理部202で信号処理された後、CPU406の制御
を受けてメモリユニット部220に書き込まれ、必要に
応じて読み出される(図12のステップS4、メモリ制
御)。図21は、CPU405が、CPU406にメモ
リ制御のコマンドを発する際におけるコマンド設定(図
13のステップS65参照)の処理を示すフローチャー
トである。
【0092】まず、CPU406への読出し頁順指示制
御を行う(ステップS651)。この制御は、原稿の読
取り順にデータを圧縮して格納した頁ごとの画像圧縮デ
ータを、各コピーモードに応じて複写動作が最も効率よ
く実行されるように、メモリユニット部220からの読
出し順を制御するものである。ここで、例えば、8頁分
の原稿情報を読み取った場合における具体的な読出し頁
順の指示の例を、図22のテーブルにより説明する。な
お、同テーブル中の「F」「R」は、すでに説明したよ
うにそれぞれ各原稿もしくは用紙の第1面(表)、第2
面(裏)を示す。また、上述したように本実施の形態に
おいては、プリンタ部100における両面コピー用の用
紙循環経路に内蔵できる用紙の枚数は、その送り方向の
長さによって異なる。図22のテーブルにおいては、A
3Tサイズの用紙では3枚分、A4Yサイズの用紙では
4枚分が、上記用紙循環経路に内蔵できる場合の例が示
されている 図22(a)は、片面原稿モードの場合の読出し頁順を
示すテーブルである。
【0093】8枚の原稿の第1面1F、2F、3F・・
・が順に読み込まれて圧縮された後、符号データとして
符号メモリ内に順次書き込まれていく。この符号データ
を読み出して片面コピーする場合には、上記書き込まれ
た頁順に読み出して伸長し、印字データとして用紙の片
面にコピーしていけばよい。一方、両面コピーをする場
合には、上述のように両面コピー用の用紙循環経路に内
蔵できる用紙の枚数は、その送り方向の長さによって異
なるので、連続して給紙できる枚数が限定され、次によ
うに用紙サイズによって読出し頁の順序が異なってく
る。
【0094】まず、A3Tの用紙の場合には、続けて3
枚しか送れないので、1F、3F、5Fと第1面の印字
を3回続けた後、デュプレックス・ユニット10で反転
された各用紙の第2面に2F、4F、6Fと印字を3回
続けた後、排紙トレイ12に排出し、さらにもう1枚の
用紙を給紙してその1面に7F、その2面に8Fと印字
することになる。したがって、その読出し順序は、表に
示すように1、3、5、2、4、6、7、8となる。
【0095】一方、A4Yサイズの用紙の場合には、続
けて4枚送れるので、1F、3F、5F、7Fと第1面
の印字を4回続けた後、2F、4F、6F、8Fと第2
面の印字を4回続けて両面コピーを終了できる。したが
って、その読出し順序は、表に示すように1、3、5、
7、2、4、6、8となる。図22(b)は、両面原稿
モードに設定されており、4枚の原稿の両面を読み取っ
て、片面コピーもしくは両面コピーする場合の原稿読出
し順を示すテーブルでる。
【0096】これは、原稿がA3Tサイズの場合(上
段)と、A4Yサイズの場合(下段)の場合とに分かれ
る。まず、上段の原稿がA3Tサイズの場合について説
明する。この場合には、図3の搬送動作の説明の際述べ
たように、原稿の読取りは、1F,1R,2F,2R・
・・と一枚ずつその表裏を読み取ってメモリに書き込ん
でいくことになる。したがって、片面コピーモードの場
合には、書込み順序のまま1、2、3、4、5、6、
7、8の順に読み出してコピーすればよい。
【0097】一方、両面コピーモードの場合には、上述
のようにA3Tサイズの用紙を3枚しか続けて送ること
ができないから、1F、2F、3Fと第1面の印字を3
回続けた後、1R、2R、3Rと第2面の印字を3回続
け、さらにもう1枚の用紙を給紙して、4F、4Rと印
字することになる。したがって、その読出し順序は、表
に示すように1、3、5、2、4、6、7、8となる。
【0098】次に下段の原稿サイズがA4Yサイズの場
合(図4参照)を考えると、原稿の読取は、1F、2
F、1R,2R・・・と二枚続ずつ原稿のFもしくはR
が連続して読み取られてメモリに書き込まれていくか
ら、片面コピーの場合の読出しは、1F,1R,2F,
2R・・・と並び変えて読み出していく必要がある。し
たがって、読出し順は表に示すように1、3、2、4、
5、7、6、8となる。
【0099】一方、両面コピーの場合には、A4Yの用
紙は4枚続けて送ることができるから、1F、2F、3
F、4Fと第1面の印字を4回続けた後、1R、2R、
3R、4Rと第2面の印字を4回続けることができる。
したがって、その読出し順は、表に示すように1、2、
5、6、3、4、7、8となる。図22のようなテーブ
ルがROM414に予め格納されており、CPU405
は、当該テーブルを参照しながら、原稿読取モード、コ
ピーモードおよび原稿サイズ、用紙のサイズにより読出
し頁順を決定して、これをCPU406に指示する。
【0100】また、シートスルースキャンモードが設定
されており、かつ、両面原稿モードが設定されている場
合において(図21のステップS652、S653)、
原稿の第2面の画像データを読み出す場合には、出力ア
ドレスフラグFoutを「1」に設定し(ステップS6
54、S655)、上記ステップS652、S653、
S654のいずれかにおいて、NOの場合には出力アド
レスフラグFoutを「0」に設定してリターンされ
る。後述するように、この出力アドレスフラグの設定状
態により、メモリユニット部220における副走査方向
の読出し順序が決定される。
【0101】このようなCPU405によるコマンド設
定に基づき、次のようにしてCPU406によるメモリ
制御(図12のステップS4)が行われる。図23は、
当該CPU406のメモリ制御のメインルーチンを示す
フローチャートであり、初期設定(ステップS410)
の後、他のCPUからのコマンドを受信すると共に(ス
テップS420)、メモリの書込み状態などを他のCP
Uに知らせるステータス送信を実行し(ステップS43
0)、さらに画像メモリ223への書込み制御を実行し
(ステップS440)、さらに、この画像データを符号
データに変換して符号メモリ225に格納する圧縮制御
を行う(ステップS450)。また、読出し時には、上
記符号メモリ225から目的の頁の符号データを読み出
して伸長して画像メモリ223に書込む伸長制御を行い
(ステップS460)、この画像メモリ223から読み
出す読出し制御を行った後(ステップS470)、回転
処理などのその他の処理(ステップS480)を実行し
て、リターンする。
【0102】図24は、上記ステップS470の画像メ
モリからの読出し制御のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。CPU406は、上述のCPU405から
読出し頁順(図22参照)の指示を受けて、画像メモリ
223からの読出し頁順制御を行う(ステップS470
1)。この際、CPU405から指示された出力アドレ
スフラグFoutが「1」であれば、それは、各原稿の
第2面の画像データであるから上述したように副走査方
向について逆に読み出す必要があり、そのためアドレス
(x,0)(図11参照)より出力するように制御する
(ステップS4702、S4703)。また、出力アド
レスフラグFoutが「0」であれば、アドレス(0、
0)より出力を行って(ステップS4702、S470
4)、リターンされる。
【0103】(3ー5)印字制御 上述のように読み出された画像データに基づき、CPU
4は印字制御を行って用紙上に画像を形成する(図12
のステップS5)。図25は、当該印字制御の処理を示
すフローチャートである。まず、初期設定(ステップS
501)の後、内部タイマーをスタートさせて、当該ル
ーチンを時間により監視する(ステップS502および
S512)。CPU405よりプリント開始のコマンド
を受信すると、CPU405に問い合わせてAPSモー
ドが設定されているか否かを判断し(ステップS50
3、S504)、設定されていれば、原稿サイズについ
て再びCPU405に問い合わせてサイズがすでに確定
しておれば、その原稿サイズと同じサイズの用紙を収納
する給紙カセットを選択して(ステップS505、S5
06)、給紙を開始すると共に上記メモリ制御により画
像メモリ223から読み出された画像データを印字処理
部40に送ると共に、作像部2の動作を制御して印字を
開始する(ステップS507、S508、S509)。
【0104】その後、その他の印字処理、例えば、定着
処理などを行った後(ステップS510)、印字処理以
外の排紙処理などを行い(ステップS511)、内部タ
イマーの計時が終了すれば(ステップS512)、ステ
ップS502に戻る。また、ステップS504において
APSモードが設定されていないと判断された場合に
は、ステップS513に移ってAMSモードが設定され
ているか否か判断し、AMSモードであれば、予め指定
されていたサイズの給紙を開始する(ステップS51
4)と共に、原稿サイズについてCPU405に問い合
わせ、原稿サイズがすでに確定しておれば(ステップS
515)、その原稿サイズが上記給紙された用紙と同じ
サイズか否か判断し(ステップS516)、同じサイズ
であれば、画像メモリから読み出した画像データに変倍
処理を施さずにそのまま印字を開始し(ステップS50
8、S509)、同じサイズでなければ、目的の画像デ
ータを当該用紙のサイズに転写するために適当な倍率を
設定する(ステップS517)。この倍率は、例えば、
ROM414(図6)に、原稿サイズと給紙サイズの組
合わせごとに対応する倍率がテーブルとして格納されて
おり、このテーブルを照合することにより容易に設定で
きる。
【0105】このようにして倍率が設定されると画像メ
モリから画像データを読み出して上記倍率になるように
変倍処理を施し(ステップS518、S519)、この
画像データに基づいて印字を開始する(ステップS50
9)。また、ステップS513においてAMSモードで
もない場合は、マニュアルモードが設定されているか
ら、指定されたサイズの用紙の給紙を開始し(ステップ
S520)、操作者からの倍率の指定がされておれば、
画像メモリから画像データを読み出して、その倍率の変
倍処理を行って印字を開始し(ステップS521、S5
22,S523、S509)、倍率の指定がなければス
テップS508に移って、画像メモリから読み出して、
変倍処理を行わずに印字を開始し(ステップS50
9)、ステップS510以下の処理を行ってリターンさ
れる。
【0106】なお、上記ステップS519やS523に
おける変倍処理は、例えば、ROM414内にビットマ
ップ変換プログラムを格納しておき、このプログラムに
基づき画像メモリ223から読み出した画像データを、
指定された倍率のメモリ領域にビットマップ変換してR
AM424に書き込んで行くことにより実行される。ま
た、上記フローチャートでは、APSモードにおいて変
倍処理はなされていないが、予め指定された倍率により
印字に必要な給紙サイズを決定して、当該サイズの用紙
を給紙し、読み出した画像データに変倍処理を加えて当
該用紙に印字するようにしてもよい。
【0107】(3−6)原稿サイズ検出と印字制御との
時間的関係 動作説明の最後として、APSモードが設定されている
場合の、原稿サイズ検出と印字制御の時間的関係につい
て説明する。通常のミラースキャンモードにおいては、
プラテンガラス203の下に原稿サイズ検出センサ(図
示せず)が設けられており、このプラテンガラス203
に原稿を載置するだけで、原稿サイズが検出される。し
たがって、常に原稿サイズの確定が先行するので、ミラ
ースキャンによる原稿読取開始と同時に、当該原稿サイ
ズと同じサイズの給紙を開始して印字処理することが可
能である。
【0108】しかしながら、シートスルースキャンモー
ドにおいて、上述のように自動原稿搬送装置300をコ
ンパクトに形成するために第1搬送部DF1の搬送路を
短く形成した場合には、原稿サイズ検出センサSE5で
原稿の通過を検出し終える前、すなわち原稿サイズが確
定する前に、その先端が原稿読取位置P3に達して原稿
読取が開始されてしまう(例えば、図3(a)参照)。
【0109】この場合には、もはや読取開始と同時に給
紙や印字を開始することはできないのであって、当該読
取動作と並行して原稿サイズ検出動作を行い、当該原稿
サイズ決定後に給紙や印字動作が開始されることにな
る。図26は、シートスルースキャンモードにおいてコ
ピースタートの指示から印字にいたるまでの処理手順を
示す図である。
【0110】コピースタートキーが押下されてコピーが
スタートされると(T1)、スキャナ204を原稿読取
位置P3まで移動し(T2)、自動原稿搬送装置30に
よる原稿搬送が開始される(T3)。原稿の先端が原稿
サイズ検出センサSE5の位置にくると原稿サイズ検出
センサによる原稿検出が開始され(T4)、原稿がさら
に送られて原稿読取位置P3にくると画像読取部200
による画像読取が開始される(T5)。この画像読取部
200で読み取られた画像データは画像信号処理部20
2で処理されてメモリユニット部220に順次書き込ま
れていき(T6)、さらに原稿が進んでその後端が原稿
サイズ検出センサSE5を通過した時点で原稿サイズが
決定され(T7)、該当するサイズの用紙をセットした
給紙カセットが選択されて(T8)、給紙が開始され
(T9)、メモリユニット部220から画像データを読
出しながら(T10)、印字が開始される(T11)。
このときも原稿の画像読取とメモリ書込みは継続して行
われており、画像読取が終了後(T12)、さらに印字
も終了し(T13)、印字された用紙が排出される(T
14)。
【0111】図27は、上記の処理手順における原稿読
取、原稿サイズ検出、給紙、印字の各動作の時間的関係
を明確にするためのタイムチャートである。まず、コピ
ースタートにより原稿給紙トレイ301上にセットされ
た原稿の給紙が開始され、その先端が、原稿サイズ検出
センサSE5の位置に到達して原稿サイズ検出が開始さ
れる(B1)、さらに原稿が原稿読取位置P3まで送ら
れて原稿の読取が開始される(A1)。本実施の形態で
は上述のように自動原稿搬送装置30のコンパクト化の
ため原稿の給紙位置と読取位置の距離を短くしているの
で、この時点では、原稿サイズ検出センサSE5による
原稿検出は終了しておらず時間B2の時点で原稿検出が
終了して原稿サイズが決定される。
【0112】すると、当該サイズの用紙を積載する給紙
カセットが選択されて給紙が開始され(C1)、この用
紙の先端が作像部2の転写位置に到達前に感光体ドラム
2a上に印字(作像)を開始する(D1)。また、原稿
サイズ決定後も原稿読取は続行しており、原稿後端が原
稿読取位置P3を通過して読取が終了する(A2)。そ
して給紙カセットからの最初の用紙の給紙が終了し(C
2)、さらに印字が終了する(D2)。
【0113】なお、2枚目の原稿からは、原稿サイズの
検出を行う必要はないから、その他の原稿読取り、給紙
および印字の各動作が上記と同じタイミングで繰り返さ
れることになる。このように、原稿読取開始後も原稿サ
イズの決定を待って始めて給紙動作や印字動作を行うの
で、コピー処理速度が長くなるように思えるかも知れな
いが、原稿サイズを決定してから原稿読取を開始する場
合には、前述のように第1搬送部DF1の搬送路の長さ
を原稿の送り方向の長さより大きくしなければならず、
その搬送時間だけ時間がかかるので、原稿給紙から印字
終了までのトータルで考えると結局は1回のコピー動作
に要する時間は変わらない。それにもかかわらず、本実
施の形態においては、原稿サイズの大きさにかかわら
ず、第1搬送部DF1の搬送路の長さを短くできるの
で、自動原稿搬送装置300のコンパクト化を可能とす
るものである。
【0114】これにより省スペース化を達成できると共
に、ミラースキャンモードにおいて、自動原稿搬送装置
300を上方に開放してプラテンガラス203に原稿を
載置する際の操作性を増すことができる。 (4) 以上、本発明の画像読取装置を複写機に適用し
た場合の実施の形態について説明してきたが、本発明
は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論である。
【0115】(4−1)上記実施の形態においては、最
大読取原稿の大きさをA3Tサイズに設定し、第2搬送
部DF2の搬送路の長さをA4Yサイズの原稿を2枚分
所定の用紙間隔をおいて含むことができる長さに設定し
たが、これは、通常の事務作業においてはA4サイズの
原稿を扱う機会が一番多いと考えられ、このサイズで一
番効率よくコピーすることを念頭においていたからであ
って、もちろん場合によってB4、B5サイズに合わせ
て当該搬送路の長さを設定してもよい。
【0116】(4−2)また、上記実施の形態における
メモリ制御においては、メモリユニット部220に副走
査入換処理部226を設けて、第2面の画像データの読
出しの際に、副走査方向のメモリ読出し順序を入れ換え
ることにより原稿と同じ向きに画像が形成されるように
配慮した。これは、図10において説明したように原稿
の文字の上下が主走査方向(Y軸)と一致している場合
には、第2面の文字の上下も主走査方向と一致してお
り、反対に文字の左右が第1面と第2面の読取で逆にな
るので副走査方向のメモリ読出し順を変える必要があっ
たからである。
【0117】しかし、原稿の文字の上下が、主走査方向
ではなく副走査方向と一致している場合には、その文字
の左右は、副走査方向ではなく主走査方向の読取に依存
することになる。したがって、この場合には、副走査入
換処理部226に代えて主走査入換処理部を設けて、第
2面の印字の際に主走査方向のメモリ読出し順を変える
必要がある。
【0118】上記実施の形態は、通常の事務作業で使用
頻度の1番高いA4サイズを想定して副走査入換処理部
226しか設置していない。しかし、さまざまなニーズ
に対応するため、メモリユニット部220に副走査入換
処理部226に加えて主走査入換処理部を設けると共
に、両面原稿モードの設定の際、操作パネル500から
原稿の文字の上下の方向も入力させるようにしておき、
この入力に応じて第2面の印字の際における読出し順序
を主操作方向もしくは副操作方向に変えて読み出すよう
にしてもよい。
【0119】(4−3)また、上記実施の形態における
メモリ制御においては、第2面の印字の際に画像メモリ
223からの読出しの段階で副走査方向の順序を副走査
入換処理部226により第1面の印字の場合とは逆にし
て、反転されない正しい再生画像を形成するようにした
が、一旦、画像メモリ223への書込みを終了した後、
圧縮器231で符号データに変換する際に、副走査方向
の読出し順序を変えて符号メモリ225に書き込むよう
にしてもよい。
【0120】また、上記(4−2)において述べたよう
に主走査方向の読出の順序を変更する必要のある場合に
は、CCDセンサ210における主走査方向のデータの
取り出し順序を変えてから画像メモリ223に書き込ん
で行くようにしてもよい。 (4−4)上記実施の形態では、複写機に本発明に係る
画像読取装置を適用した例について述べたが、本発明
は、その他ファクシミリ装置など、自動的に原稿を搬送
する装置を備えたシートスルースキャン方式の画像読取
装置を備える全ての装置に適用可能である。
【0121】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、シートスルースキャン方式の画像読取装置におい
て、原稿を画像読取位置に第1の方向から搬送して第1
面を読み取った後、第2搬送手段によりUターンさせて
表裏反転させ、上記第1の方向と逆の方向から画像読取
位置に搬送して第2面を読み取るように構成しているの
で、従来のようにスイッチバックによる原稿送りの停滞
がなく、画像読取位置に連続して原稿を送ってその第1
面、第2面を読み取ることができ、これにより、原稿両
面の読取速度を極めて向上させることができる。また、
スイッチバック用の余分な搬送路が不要なので、装置全
体をコンパクトに形成できる。
【0122】メモリへの当該画像データの書込み/読出
しを制御する制御手段を設けて、この制御手段により、
第2の方向から搬送された原稿の画像データの前記メモ
リへの主走査方向もしくは副走査方向における書込みも
しくは読出しの順序を、第1の方向から搬送された原稿
の画像データの前記メモリへの書き込みもしくは読み出
しの際の順序と逆にすることにより、第2面の画像デー
タを、正しく画像が再現される状態にして出力できる。
【0123】また、本発明によれば、前記第2搬送手段
の搬送経路の長さが、少なくとも読み取り可能な最大サ
イズの原稿の送り方向の長さより大きく設定しているの
で、当該原稿の第1面の後端が画像読取位置を通過した
時点で、Uターンしてきた原稿前端は、まだ画像読取位
置に到達しておらず、原稿の前端と後端が画像読取位置
で交差して当該原稿を傷つけたり、または読取不良が生
じるという事態が生じない。さらに、この搬送経路を最
大サイズの原稿送り方向の長さよりほんの少しだけ長め
に設定しておけば、第1面の後端が画像読取位置を通過
した時点で、その第2面の先端が画像読取位置の直前ま
で搬送されてきているおり、すぐに第2面を読み取るこ
とができ、原稿両面の読取速度がより一層速くなる。
【0124】また、さらに、本発明は、前記第2搬送手
段の搬送経路の長さが、前記読み取り可能な最大サイズ
の原稿の半分のサイズの原稿を2枚分だけ同方向に並べ
たときの送り方向の長さより所定長さだけ大きく設定さ
れているので、適当な用紙間隔をおいて、当該サイズの
原稿を2枚の原稿を第2搬送手段の搬送経路に内蔵する
ことができる。これにより、2枚目の原稿の第1面の後
端が画像読取位置を通過した時点で、1枚目の原稿の第
2面の前端が画像読取位置の間近にくるように搬送で
き、すみやかに各原稿の第2面を連続して読取ることが
できるので、原稿両面読取りの効率が大変よくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置が適用される複写機
の実施の形態の全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の自動原稿搬送装置と画像読取部の
構成を示す拡大図である。
【図3】上記自動原稿搬送装置によりA3サイズの原稿
を縦方向に送る場合の搬送動作を示す図である。
【図4】上記自動原稿搬送装置によりA4サイズの原稿
を横方向に送る場合の搬送動作を示す図である。
【図5】上記複写機の操作パネルの構成の一例を示す図
である。
【図6】上記複写機の制御部のブロック図である。
【図7】上記制御部の続きのブロック図である。
【図8】上記制御部におけるメモリユニット部のブロッ
ク図ある。
【図9】原稿の第1面を読み取って用紙に画像形成した
場合の結果を示す図である。
【図10】原稿の第2面を読み取って、メモリの読出し
順序を変えずに用紙に画像形成した場合の結果を示す図
である。
【図11】原稿の第1面、第2面の読取によってメモリ
上に形成された画像が、メモリの読出し制御により同じ
画像を形成する様子を示す図である。
【図12】コピー動作における、全体の制御のメインル
ーチンを示すフローチャートである。
【図13】CPU405の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図14】図12のフローチャートにおける操作パネル
制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図15】図14のフローチャートにおける入力制御の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】図15の続きのフローチャートである。
【図17】図12のフローチャートにおける原稿搬送制
御のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図18】図17のフローチャートにおける原稿サイズ
決定のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図19】図17のフローチャートにおける搬送制御の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図20】図12のフローチャートにおける原稿読取制
御のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図21】メモリ制御の際におけるCPU405による
コマンド設定のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図22】各モードに対応したメモリ読出しの順序のテ
ーブルを示す図である。
【図23】図12のフローチャートにおけるメモリ制御
のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図24】図23の画像メモリ読出し制御のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図25】図12のフローチャートにおける印字制御の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図26】シートスルースキャンモードにおけるコピー
スタートから印字を実行して排紙にいたるまでの処理手
順を示す図である。
【図27】図26の処理手順において、原稿読取り、原
稿サイズ検出、給紙、印字の各動作のタイミングを示す
フローチャートである。
【図28】従来のシートスルースキャン方式の画像読取
装置における原稿両面読取時の搬送経路を示す図であ
る。
【図29】別の従来のシートスルースキャン方式の画像
読取装置における原稿両面読取時の搬送経路を示す図で
ある。
【符号の説明】
100 プリンタ部 200 画像読取部 204 スキャナ 220 メモリユニット部 223 画像メモリ 226 副走査入換処理部 300 自動原稿搬送装置 306 原稿読取位置ローラ DF0 原稿給紙部 DF1 第1搬送部 DF2 第2搬送部 DF3 第3搬送部 400 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取位置に設けられた画像読取手段
    に対して、原稿を副走査方向に送ることにより、当該原
    稿の画像データを読み取る画像読取装置において、 セットされた複数枚の原稿を1枚ずつ送り出す原稿給紙
    手段と、 前記送り出された原稿を、第1の方向から前記画像読取
    位置へ搬送する第1搬送手段と、 前記第1の方向から送られて前記画像読取手段により読
    み取られた原稿をUターンさせて表裏反転させ、前記第
    1の方向と逆の第2の方向から前記画像読取位置に搬送
    する第2搬送手段と、 前記画像データを書き込むメモリと、 前記メモリへの画像データの書込み/読出しを制御する
    制御手段と、を備え、 前記制御手段は、第2の方向から搬送された原稿の画像
    データの前記メモリへの主走査方向もしくは副走査方向
    における書込みもしくは読出しの順序を、第1の方向か
    ら搬送された原稿の画像データの前記メモリへの書込み
    もしくは読出しの際の順序と逆にするように制御するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第2搬送手段の搬送経路の長さは、
    少なくとも読取り可能な最大サイズの原稿の送り方向の
    長さよりも大きく設定されていることを特徴とする請求
    1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第2搬送手段の搬送経路の長さは、
    前記読取り可能な最大サイズの原稿の半分のサイズの原
    稿を、同方向に2枚並べたときの送り方向の長さよりも
    所定長さだけ大きく設定されていることを特徴とする請
    求2記載の画像読取装置。
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