JPH10149066A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH10149066A
JPH10149066A JP8309283A JP30928396A JPH10149066A JP H10149066 A JPH10149066 A JP H10149066A JP 8309283 A JP8309283 A JP 8309283A JP 30928396 A JP30928396 A JP 30928396A JP H10149066 A JPH10149066 A JP H10149066A
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JP
Japan
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unit
paper
cpu
image
sheet
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Application number
JP8309283A
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English (en)
Inventor
Akio Nakajima
昭夫 中島
Keiji Kusumoto
啓二 楠本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の読取り終了後オペレータが原稿を持ち
帰る場合でも、用紙切れの発生のおそれを低減すること
ができる複写機を提供する。 【解決手段】 複写機は、ジョブを記憶可能なRAM
と、RAMに記憶されたジョブを実行して画像が形成さ
れた用紙を出力するためのプリンタ部と、収容用紙の残
量を検出するためのセンサと、RAMに記憶されたジョ
ブの出力に必要な用紙の必要枚数を算出するためのCP
Uと、CPUにより算出された必要枚数と残量とを比較
する(#804a)ためのCPUと、CPUによる比較
結果が所定の条件を満たしたことに応答して予め定めら
れた所定の制御を行なう(#808a)ためのCPUと
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報を記憶す
るメモリを有する、複写機、ファクシミリ等の画像形成
装置に関し、特に用紙切れの発生を管理する機能を有す
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来画像データを記憶するためのメモリ
を備えた画像形成装置では、原稿群のすべてを読取って
からプリントを開始するものが知られている。また、特
開平4−306059号公報に示されているように、原
稿を読取りながら画像データをメモリへ格納すると同時
に、そのメモリへ格納されているデータを順次読出しな
がらプリントを行なうものが知られている。
【0003】このような画像形成装置では原稿を読取っ
て一旦メモリに格納すると、プリント動作はメモリに格
納されている画像データに基づいて行なわれるため、操
作者は原稿の読取が完了次第(プリント動作が終了して
いなくても)原稿を持って帰ることができるという特徴
を有する。
【0004】ここで、プリント時は、給紙カセットにセ
ットされた用紙が順次給紙され、その用紙に対してプリ
ント動作が行なわれるが、その給紙カセット内に用紙が
なくなる(以下「ペーパーエンプティ」という)場合に
備えて、その給紙カセット内にセットされた用紙と同一
の大きさ・方向・属性を持った用紙がセットされた別の
給紙カセットを設けて、給紙カセットを切換えてプリン
ト動作を継続するようにし、各給紙カセットの容量以上
の用紙が利用できるようにしたものも知られている。
【0005】なお、最近の画像形成装置には画像形成装
置が所定の時間の間動作停止状態で放置されていた場合
には、画像形成装置を自動的に電源オフにする、という
エナジースター規制に対する対策が施されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した画像形成装置
のように、複数の給紙カセットを設け、ペーパーエンプ
ティの発生に応じて給紙カセットを切換えても、大量の
コピーをとる場合には、依然としてペーパーエンプティ
が発生するおそれがある。特に、オペレータが原稿の読
取の完了次第、原稿を持ち帰る場合には、オペレータが
ペーパーエンプティの発生に気がつかない場合が多い。
【0007】またオペレータがペーパーエンプティの発
生に長時間気がつかず、何の操作も行なわれなかった場
合には、エナジースター規制に対する対策で画像形成装
置の電源が自動的に遮断されるので、一旦原稿を読取っ
てメモリに格納されていたデータが消滅してしまう。こ
のため再度原稿を読込んで格納する必要が生じ、作業性
が相当悪化する。
【0008】この場合メモリに格納されていたデータを
保存しておき、電源遮断後再度電源オンしたときに格納
データをメモリに復帰させるレジューム機能を設けるこ
とも考えられるが、別電源が別途必要となるため、大幅
なコストアップとなる。またレジューム可能な時間にも
限界がある。
【0009】さらにファックスの代行受信機能では、メ
モリ代行受信といって、受信側のファックスがペーパー
エンプティのときには、その装置外のメモリへデータを
記憶するものがある。またそれ以外にも、目的のファッ
クスがビジィ状態のときには、予め指定した別のファッ
クスに出力するものもある。
【0010】しかし単に装置外のメモリへデータを記憶
するという考え方では、電源オフモードに入った場合
に、ジョブの内容が破壊されるという問題を解消するこ
とはできない。また別の場所のファックスに出力する方
法では、ユーザはその場所へいちいち移動する必要が生
じる。また目的のファックスと代行先のファックスの両
方を管理しておく必要も生じ、煩雑である。
【0011】それゆえに本願の請求項1に記載の発明の
目的は、原稿を読取った時点でオペレータにペーパーエ
ンプティの発生を警告することができる画像形成装置を
提供することにある。
【0012】請求項2に記載の発明の目的は、ペーパー
エンプティの発生タイミングを先送りすることのできる
画像形成装置を提供することにある。
【0013】請求項3に記載の発明の目的は、請求項2
に記載の発明の目的に加え、用紙の出力速度を遅くする
ことのできる画像形成装置を提供することにある。
【0014】請求項4に記載の発明の目的は、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の目的に加え、動作
停止状態で所定時間放置されると、既に格納されたデー
タが消滅する場合であっても、格納データの消滅のおそ
れを低減することのできる画像形成装置を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像形
成装置は、ジョブを実行して画像が形成された用紙を出
力するための出力手段と、収容用紙の残量を検出する検
出手段と、ジョブの出力が完了するまでに必要な用紙枚
数を算出する必要用紙枚数算出手段と、前記必要用紙枚
数算出手段で算出された前記用紙枚数と、前記検出手段
で検出された前記残量とを比較する比較手段と、前記残
量が前記用紙枚数より少ないと判別されたとき、予測さ
れる用紙不足を警告する警告手段とを備えたことを特徴
とする。
【0016】請求項2に記載の画像形成装置は、ジョブ
を実行して画像が形成された用紙を出力するための出力
手段と、収容用紙の残量を検出する検出手段と、ジョブ
の出力が完了するまでに必要な用紙枚数を算出する必要
用紙枚数算出手段と、前記必要用紙枚数算出手段で算出
された前記用紙枚数と、前記検出手段で検出された前記
残量とを比較する比較手段と、前記残量が前記用紙枚数
より少ないと判別されたとき、出力手段による用紙の出
力速度を遅くする制御手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0017】請求項3に記載の画像形成装置は、請求項
2に記載の画像形成装置であって、前記制御手段は、出
力手段における用紙の給紙間隔を大きくすることにより
出力速度を遅くすることを特徴とする。
【0018】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であっ
て、前記画像形成装置の動作が所定時間以上停止してい
た場合には、電源を自動的に遮断する電源遮断手段を備
えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本願の実施の
形態について説明する。図1は本実施の形態に係る複写
機の全体構成図である。複写機1は、原稿を読取って画
像信号に変換するための走査系10と、走査系10から
送られる画像信号を処理するための画像処理ユニット2
0と、画像処理ユニット20から入力される画像データ
を記憶し、印字処理ユニットに出力するためのメモリユ
ニット30とを含む読取部IRと、メモリユニット30
から出力される画像データに基づいて半導体レーザ61
を駆動するための印字処理部40と、半導体レーザ61
からのレーザ光を感光ドラム71上の露光位置に導くた
めのレーザ光学系60と、露光による潜像を現像し、記
録紙上に転写し、定着して画像を形成するための作像系
70とを含むプリンタ部Pと、複写機1の上面に設けら
れた図示しない操作パネルと、原稿を搬送し必要に応じ
て表裏の反転を行なうための原稿搬送部500とを含
む。
【0020】読取部IRは原稿ガラス19上に載置され
た原稿の画像を読取り、その原稿の画像の各画素に対応
する画像データを生成する。露光ランプ12および第1
ミラー13aを有する第1スキャナ11と第2ミラー1
3b、第3ミラー13cを有する第2スキャナ14と
は、スキャンモータM2の駆動により矢印b、b′方向
(副走査方向)に移動される。露光ランプ12の光は原
稿ガラス19上の原稿によって反射され、第1ミラー1
3a、第2ミラー13b、第3ミラー13c、およびレ
ンズ15を介してラインセンサ17に照射される。ライ
ンセンサ17は、図1の紙面に直交する方向(主走査方
向)に多数の光電変換素子を配列したものであり、たと
えば400dpi(dots per inch )で画像を読取り、
各画素に対応する画像データを画像処理ユニット20に
出力する。また前述のようにスキャナ部が矢印b、b′
方向に移動することにより、ラインセンサ17は原稿画
像を副走査することができる。センサSE3は第1スキ
ャナ11がホームポジションにあることを検出するため
のものである。
【0021】ラインセンサ17から出力された画像デー
タは、画像処理ユニット20により処理された後、メモ
リユニット30へ送信される。メモリユニット30は、
画像処理ユニット20から受信した画像データを圧縮し
て一旦記憶し、伸長処理を行なってプリンタ部Pへ送信
する。画像信号処理部20とメモリユニット部30とに
ついては後述する。
【0022】次にプリンタ部Pについて詳細に説明す
る。印字処理ユニット40は、メモリユニット部30か
ら受信した画像データに基づいて、レーザ光学系60を
制御する。レーザ光学系60は、印字処理ユニット40
によって変調制御されるレーザビームを放射する半導体
レーザ61と、この半導体レーザ61から放射されたレ
ーザビームを感光体ドラム71上に走査させるためのポ
リゴンミラー62、fθレンズ63、ミラー64a、お
よび64bとを含む。
【0023】回転駆動される感光体ドラム71の周囲に
は、その回転方向に沿って帯電チャージャ72、現像器
73、転写チャージャ74、分離チャージャ75、クリ
ーナ76、およびイレーサランプ77が配置されてお
り、周知の電子写真プロセスによってトナー画像を生成
し、用紙上に転写する。用紙は、給紙カセット81aお
よび81bから給紙ローラ82aおよび82bによって
供給され、用紙搬送通路とタイミングローラ84とによ
って転写位置へ送り込まれる。転写位置でトナー像が転
写された用紙は、感光体ドラム71より剥離された後搬
送ベルト85、定着器86、および排出ローラ87を介
して、排紙トレー621上へ排出される。これら各種ロ
ーラや感光体ドラム71は、メインモータM1によって
駆動される。また給紙カセット81aおよび81bの近
傍には、各カセットに収容されている用紙のサイズを検
出するための用紙サイズ検出センサSE1、SE2およ
び給紙カセットの収納用紙の状態(ニアエプティやペー
パーエンプティ)を検出するためのセンサ10Eおよび
11Eが設けられている。
【0024】通紙経路には、用紙の搬送状態およびタイ
ミングを検出するための用紙検出センサが配置されてい
る。この用紙検出センサの状態を検出して、用紙のJA
Mの検出が可能となっている。用紙検出センサとして、
本実施の形態ではタイミングローラの前に配置されてい
る用紙検出センサ10P、搬送ベルト85に配置されて
いる用紙検出センサ11P、および排紙ローラ下流に配
置されている用紙検出センサ12Pがある。
【0025】原稿搬送部500は、原稿給紙トレー51
0上にセットされた原稿を自動的に原稿ガラス上に搬送
し、また走査系10によって読取られた原稿を原稿排紙
トレー511に排出するものである。通常モードにおい
ては、1枚または複数枚の原稿を、読取るべき面を上に
向けて給紙トレー510にセットし、サイド規制板を原
稿の幅に合わせる。動作が開始されると、セットされた
原稿の最下部の原稿から順番に給紙ローラ501によっ
て原稿台へ搬送される。このとき原稿は捌きローラ50
2と捌きパッド503によって捌かれて、1枚ずつ給紙
される。搬送される原稿は中間ローラ504、レジスト
センサSE51および幅サイズセンサSE53を通過し
た後、レジストローラ505によって斜行を補正され
る。原稿の後端が原稿スケール512の左側を通過した
直後に、原稿搬送ベルト506はわずかに逆転して停止
する。これにより、原稿の右端は原稿スケール512の
端縁に当接し、原稿が原稿ガラス19上の正確な位置に
設定される。このとき、次の原稿の搬送時間を短縮する
ため、次の原稿の先端はレジストローラ505に達して
いるように制御される。
【0026】原稿が原稿ガラス19の正確な読取位置に
設定されると、走査系10による原稿の読取走査が行な
われる。原稿の読取が終了すると、原稿が原稿搬送ベル
ト506により左方に搬送され、反転ローラ507で搬
送方向が変更され、切換爪508の上方を通過して排紙
トレー511上に排出される。
【0027】なお、両面原稿の場合には、第1面の読取
が終了すると、原稿搬送ベルト506により左方に搬送
され、反転ローラ507で搬送方向が変更された後、切
換爪508により再び原稿ガラス19上に送り出され
る。原稿は第2面が読取位置に設定される。第2面の読
取が終了した原稿は、原稿搬送ベルト506により左方
に搬送され、反転ローラ507、切換爪508および搬
出ローラ509を経て排紙トレー511上に排出され
る。
【0028】再給紙ユニット600は、両面コピーを自
動化するための付加装置としてプリンタの側面に組みつ
けられている。再給紙ユニット600は、排出ローラ8
7により本体から排出された用紙を一旦収納し、スイッ
チバック搬送を行なってプリンタ本体に用紙を送り返す
機能を有している。
【0029】片面コピーモードにおいては、用紙は再給
紙ユニット600を素通りして排紙トレー621上に排
出される。これに対して、両面コピーモードにおいて
は、図示しないソレノイドによって切換爪601上の左
端部が上方へ移動し、排出ローラ87から排出された用
紙は、搬送ローラ602を通り、正反転ローラ603に
達する。用紙後端が用紙センサSE61に達すると、正
反転ローラ603が反転する。これによって、用紙はプ
リンタ本体へ戻される。
【0030】戻された用紙は、水平搬送ローラ88a、
88b、および88cを通ってタイミングローラ84へ
送られて待機する。ここで、複数枚の用紙が連続給紙さ
れた場合には、各用紙が互いに重ならないように所定の
用紙間隔を設けて次々に搬送され、再給紙ユニット60
0に送り込まれる。用紙の搬送経路長は一定であるの
で、再給紙ユニット600および水平搬送ローラ88
a、88b、および88cによる一循環の用紙枚数(最
多循環枚数)Nは、用紙サイズに依存することになる。
【0031】図2および図3は本実施の形態に係る複写
機の制御部のブロック図である。図1で説明した要素と
同一の要素には同一の参照符号を付している。これらの
要素の詳細な説明はここでは繰返さない。図2および図
3を参照して、制御部100は、7個のCPU(Centra
l Processing Unit )101〜CPU107を中心に構
成され、これらの各CPU101〜CPU107には、
それぞれプログラムを格納したROM(Read Only Memo
ry)111〜ROM117、およびプログラム実行のワ
ークエリアとなるRAM(Random Access Memory)12
1〜RAM127が設けられている。なおCPU103
は、メモリユニット部30内に設けられている。
【0032】CPU101は、操作パネルの各種操作キ
ーからの信号の入力および表示にかかわる制御を行な
う。CPU102は、画像信号処理部20の各部の制御
と走査系10の駆動制御を行なう。CPU104は、印
字処理部40、レーザー光学系60、および作像系70
の制御を行なう。CPU104は、メインモータM1の
制御をも行なう。CPU105は、制御部100の全体
的なタイミング調整や動作モードの設定のための処理を
行なう。
【0033】CPU103は、メモリユニット部30を
制御することによって読取った画像データを図5で後述
する画像メモリ304に一旦格納し、これを読出して印
字処理部40へ出力する。用紙サイズ検出センサSE1
1、SE12からの信号は、CPU104の管理する入
出力部へ入力され、複写用紙のサイズは、CPU104
で管理される。またCPU104は、用紙検出センサ1
0P、11P、および12Pと、収容用紙状態検出セン
サ10E、および11Eの状態検出も入出力部を通じて
監視する。CPU106は、原稿送り装置500による
原稿搬送の制御を行なう。CPU107は、再給紙ユニ
ット600の制御を行なう。
【0034】次に画像信号処理部20について詳細に説
明する。図4は、本実施の形態に係る複写機の画像信号
処理部のブロック図である。図1および図2で説明した
要素と同一の要素には同一の参照符号を付している。こ
れらの要素の詳細な説明はここでは繰返さない。
【0035】タイミング制御部21より画像読取同期信
号が各ブロックへ供給される。CCD16は、原稿情報
を光電変換して電気信号を生成する。その信号が、アン
プ部23によって増幅制御され、AD(Analog Digita
l)変換器25によって8ビットのデジタル信号へ変換
される。その信号は、シェーディング補正部26によっ
て、光学系やCCDによる歪みを取り除く処理が行なわ
れる。次に濃度変換部27で、反射データを濃度データ
へ変換し、ガンマを補正する処理が行なわれる。その信
号は、電気変倍部28へ入力され、設定されている倍率
情報から主走査方向に対して電気的な変倍処理が実行さ
れる。次に編集加工部29で画像編集処理がされた画像
データがメモリユニット部30へ供給される。
【0036】画像モニタメモリ24は、CPU102の
指示により、画像データを1ライン分記憶する。CPU
102は、シェーディング補正部26、濃度変換部2
7、電気変倍部28、および編集加工部29へのパラメ
ータの設定、スキャナモータM2の駆動によるスキャン
制御、およびCPU105との通信等の画像信号処理部
20全体の制御を行なう。
【0037】次に原稿サイズの検知および原稿が縦か横
かの検知について説明する。読取った原稿は、たとえ
ば、原稿カバーを鏡面のものとして原稿を走査して反射
光量が多いところを原稿と判断する。鏡面であれば反射
光量はほとんどないためその判断が容易である。
【0038】CPU102は、CPU105から原稿サ
イズ検出動作の指示を受取ると、予備スキャンを行な
う。CPU102は、スキャナ位置センサSE−IRか
らのスキャナ位置情報に基づいてスキャナモータM2を
制御し、スキャナを副走査方向に走査させる。副走査位
置に対応したタイミングで画像データの内容とモニタ位
置情報とから、原稿サイズと縦置きか横置きかとを検出
し、検出結果をCPU105へ送信する。
【0039】CPU102は、CPU105から送信さ
れる倍率情報をもとに、画像読取時にその倍率情報に合
ったスキャン速度でスキャナモータM2の速度制御を実
行する。
【0040】次にメモリユニット部30の構成を図5の
ブロック図に基づいて説明する。メモリユニット部30
は、切換部301と、2値データを作成する2値化処理
部302と、400dpiでA4サイズの2ページ分の
容量を有するマルチポートの画像メモリ304と、それ
ぞれ独立に動作可能な圧縮器311と伸長器312とを
有した符号処理部305と、マルチポートを有する符号
メモリ306と、回転処理部307と、CPU103か
らのパラメータ設定に基づいて多値データを作成する多
値化処理部308と、変倍処理部309と、これらの全
体を制御するCPU103とを含む。
【0041】符号処理部305は、画像メモリ304に
画像データが書込まれると、そのデータを読出しかつ圧
縮部311により圧縮して符号データを作成しこれを符
号メモリ306に書込む。CPU103の指令により符
号メモリ306に書込まれた符号データを読出しかつ伸
長部312により伸長して画像データを作成し、これを
画像メモリ304に書込む。
【0042】伸長によって、画像メモリ304に1ペー
ジ分の画像データが生成されると、CPU103は、画
像データを画像メモリ304より呼出し、回転処理部3
07へ供給する。回転処理部307において必要に応じ
て画像データが回転処理され、多値化処理部308にお
いて多値の画像データが生成され、これが変倍処理部3
09を介して出力される。変倍処理部では、主方向およ
び副方向の電気変倍処理が可能である。なお圧縮器31
1および伸長器312は互いに独立してかつ並行に動作
可能である。これらと符号メモリ306との間ではデー
タがそれぞれDMA(Direct Memory Access)転送され
る。このような原稿画像の一時的な記憶に際して、符号
メモリ306は、後述する、RAM123内に設けられ
た管理テーブルMT1により管理される。これらの制御
を担っているのはCPU103である。
【0043】図6は、本実施の形態に係る複写機の管理
テーブルの説明図である。図6および図5を参照して、
符号メモリ306は32キロバイト単位のメモリ領域に
区分されており、書込(原稿の読取時)と読出(プリン
ト時)との同時制御を可能とするために、それぞれの領
域にページごとの符号データが格納される。
【0044】管理テーブルMT1には、符号メモリ30
6の領域を示す番号と、書込順(原稿のスキャン順)に
付与される画像データのページ番号(原稿画像の番号)
PNと、連結されている領域の番号と、画像登録番号、
圧縮方式およびデータ長などの圧縮伸長処理に必要な各
種の付加情報とが格納されており、CPU103はこれ
らの情報に基づいて符号メモリ306を動的に管理す
る。
【0045】図6(a)における「前連結」は、各ペー
ジ内における32キロバイトごとの領域の前方向への繋
がりを示す。これが「00」である場合には、1ページ
分のデータの最初の格納領域であることを示す。「後連
結」もそれと同様に、各ページ内における32キロバイ
トごとの領域の後方向への繋がりを示す。これが「F
F」である場合には、最後の領域であることを示し、
「FF」以外の場合には、後に繋がる領域の番号を示
す。
【0046】CPU103は、画像メモリ304から画
像データを読出して圧縮する際に、管理テーブルMT1
の情報を参照しながら、圧縮器311を制御して、図6
(b)に示されるように符号メモリ306に格納してい
く。画像データを出力する際には、それと逆の動作によ
り符号メモリ306から符号データを読出す。管理テー
ブルMT1内の情報は、該当ページの情報が正常に読出
されオペレータの指定した枚数(部数)Nのコピーが完
了したときには、消去される。
【0047】次に複写機1の動作シーケンスにおいて各
CPUの間でやりとりされる要求コマンド(Q)、レポ
ート(A)およびデータの流れを説明する。図7は、本
実施の形態に係る複写機のメモリ書込動作の説明図であ
る。書込動作では、画像信号処理部20から画像メモリ
304へ画像データが転送される。図7を参照して、全
体のシーケンスを制御しているCPU105が、CPU
103に対してメモリ準備を要求する。これを受けてC
PU103は、内部ハードウェアに対し画像信号処理部
20からの画像データを画像メモリ304へ転送させる
ためのバス接続状態の設定、2値化処理のためのモード
の設定、および画像メモリ304への書込領域の開始ア
ドレス、XYレングス情報などの設定を行なう。
【0048】これらの設定が終わって準備が完了する
と、CPU103は、CPU105に対してメモリ準備
の完了を通知する。CPU105がCPU103および
CPU102に対して読取を要求すると、CPU102
の制御部がその内部の原稿走査部に対してスキャンを要
求する。原稿走査制御部によりスキャンが開始され、ス
キャナが画像領域に達すると、CPU102により設定
された画像処理モードに応じて、読取データ(画像デー
タ)が画像信号処理部20からメモリユニット部30へ
転送される。
【0049】スキャンが終了し、CPU102およびC
PU103から読取の完了が通知されると、CPU10
5はCPU103に対してデータの圧縮を要求する。C
PU103は、画像メモリ304からの読出アドレス、
XYレングス情報、符号メモリ306への書込アドレ
ス、および圧縮器311のモード(たとえば算術符号化
方式)などを設定し、各部の起動を行なう。これによっ
て圧縮処理が行なわれ、符号データが符号メモリ306
に格納される。圧縮処理が完了するとCPU103から
CPU105へ圧縮の完了が通知される。
【0050】図8は、本実施の形態に係る複写機のメモ
リ読出動作の説明図である。図8を参照して、メモリ読
出動作では画像メモリ304から画像データが読出さ
れ、その画像データに基づいて用紙に複写画像がプリン
トされる。
【0051】まずCPU105は、CPU103に対し
てデータ伸長を要求する。CPU103は、符号メモリ
306からの読出アドレス、データ量、画像メモリ30
4への書込アドレス、XYレングス情報、および伸長器
312のモードなどを設定して各部の起動を行なう。こ
れによって伸長処理が行なわれ、画像データが画像メモ
リ304に書込まれる。
【0052】伸長処理が終了するとCPU105はCP
U103に対して、画像メモリ304から画像データを
読出すためのメモリ準備要求を行なう。CPU103
は、内部ハードウェアに対して画像メモリ304から印
字処理部40へ画像データを出力するためのバス接続状
態の設定、回転処理の設定、画像メモリ304の読出領
域の開始アドレス、およびXYレングス情報の設定を行
なう。これらの設定が終わって準備が完了しその通知を
受けると、CPU105はCPU103および印字処理
部40に対してプリントを要求する。印字処理部40か
らCPU105に用紙の搬送状態を知らせる給紙レポー
トが送られ、その後画像メモリ304から読出された画
像データが印字処理部40に出力され、プリントが行な
われる。
【0053】プリントが終了すると、CPU103およ
び印字処理部40が、CPU105に対してプリント完
了レポートおよびイジェクト完了レポートを送る。これ
らのレポートを受取ったCPU105は、必要に応じて
CPU103に対してメモリクリア要求を与える。
【0054】図9は、本実施の形態に係る複写機の操作
パネルの説明図である。図9を参照して、操作パネル
は、状態表示および各種のモード設定のための液晶タッ
チパネル91と、コピーの数値条件(枚数、倍率等)を
入力するためのテンキー92と、数値条件を標準値に戻
すためのクリアキー93と、コピーモードを初期化する
ためのパネルリセットキー94と、コピーの中止を指示
するためのストップキー95と、コピー開始を指示する
ためのスタートキー96と、片面原稿であるか両面原稿
であるかを指定するための原稿指定キー100と、両面
コピーと片面コピーとを切換えるためのコピーモードキ
ー101と、画像出力中に次のユーザの原稿の読取を開
始させるための原稿読取開始キー110と、原稿の読取
のみを中止させるための原稿読取ストップキー111
と、読込んだ原稿(ひとかたまりのジョブ)をメモリへ
登録するための登録キー112とを含む。
【0055】液晶タッチパネル91には、収納用紙のニ
アエンプティ、エンプティ表示、用紙のJAM発生時の
JAM表示、モータの駆動不良/定着ヒータ切れ等のト
ラブル発生時のトラブル表示等が行なわれる。
【0056】図10〜図13は、本実施の形態に係る複
写機のCPUの処理手順を示すフローチャートである。
図10では、操作パネルの制御を担うCPU101のメ
インフローチャートが示される。電源が投入されると、
CPU101はまずRAM、レジスタなどを初期化する
初期設定を行なう(#11)。その後1ルーチンの長さ
を規定する内部タイマのセット処理(#12)、キー操
作を受付けるキー入力処理(#13)、操作に応じた表
示を行なうパネル表示処理(#14)、その他の処理
(#15)、および内部タイマのタイムアップの確認処
理(#16)が繰返し実行される。また適時に割込処理
として他のCPUとの通信が行なわれる。
【0057】図11では、プリンタ部Pの制御を担うC
PU104のメインフローチャートが示される。図11
を参照して、CPU104は、初期設定処理(#41)
を行なった後、内部タイマのセット処理(#42)、現
像・転写系の制御処理(#43)、搬送系の制御処理
(#44)、定着系の制御処理(#45)、印字処理部
の制御処理(#46)、その他の制御処理(#47)、
および内部タイマのタイムアップ確認処理(#48)を
繰返し実行する。
【0058】用紙のJAM検出は、搬送系の制御処理
(#44)の中で行なわれる。定着ヒータのヒータ切れ
等のトラブル検出は定着系の制御処理(#45)の中で
行なわれる。また収納用紙の残量検出によるニアエンプ
ティ、エンプティの検出は、その他の処理(#47)の
中で行なわれる。さらにその他の処理(#47)では、
電源オフ制御が行なわれ、電源オフ要求情報が他のCP
Uへ伝達される。なお、後述する出力インターバル制御
は、搬送系の制御処理(#44)の中で行なわれる。こ
れらについては後述する。符号メモリ306のジョブ登
録状態は、通信ラインを通してCPU103から情報が
送られる。
【0059】また、収納用紙検出処理はその他の処理
(#47)で実行される。図12では、複写機の制御を
統括するCPU105のメインフローチャートが示され
る。図12を参照して、CPU105は、初期設定処理
(#51)を行なった後、内部タイマのセット処理(#
52)、他のCPUからの入力データをチェックする入
力データ解析処理(#53)、操作内容に応じて動作モ
ードを定めるモード設定処理(#54)、割込切換処理
(#55)、モードに応じたコマンド設定処理(#5
6)、コマンドを通信ポートに待機させる出力データセ
ット処理(#57)、その他の処理(#58)、および
内部タイマのタイムアップ確認処理(#59)を繰返し
て実行する。
【0060】図13では、メモリユニット部30の制御
を担うCPU103のメインフローチャートが示され
る。図13を参照して、CPU103は、初期設定処理
(#61)を行なった後、コマンド受信処理(#6
2)、ステータス送信処理(#63)、画像メモリ書込
処理(#64)、圧縮制御処理(#65)、伸長制御処
理(#66)、画像メモリ読出処理(#67)、および
その他の処理(#68)を繰返し実行する。
【0061】次に図14〜図16を参照して、ペーパー
エンプティの発生の予告の制御について説明する。図1
4および図15は本実施の形態に係る複写機のペーパー
エンプティ予告処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。図16は本実施の形態に係る複写機のペーパーエ
ンプティ予告の表示態様を示す図である。
【0062】図14を参照して、この処理は図11で前
述したCPU104の処理のその他の処理(#47)と
して実行される。まずコピー動作のステータスが判断さ
れる(#100)。コピー動作の内容が「なし」であれ
ばその他の処理(#106)を実行して終了する。コピ
ー動作のステータスが「開始」(コピー動作がスタート
した時点でセットされるステータス)である場合には、
用紙枚数を確定するために必要な情報、たとえば片面/
両面原稿、片面/両面コピー、Nin1(用紙1頁に原
稿何枚分のデータが形成されるかという情報)を記憶す
る(#101)。次に操作パネルで入力されたコピー部
数を記憶する(#102)。次にコピー動作のステータ
スを「継続」に変更しておく(#103)。その後その
他の処理を実行した後(#106)処理を終了する。コ
ピー動作のステータスの内容が「継続」である場合に
は、原稿枚数が確定したか否かを判断する(#10
4)。これはあるジョブのすべての原稿の読取完了時に
そのジョブを構成している原稿枚数が何枚であるのか判
断することに相当する。原稿枚数が確定した場合には、
給紙カセットチェック処理を行なう(#105)。原稿
枚数が確定していない場合には、その他の処理を実行後
(#106)、処理を終了する。
【0063】給紙カセットチェック処理では、まずその
ジョブのコピーに必要な用紙枚数を計算する(#20
0)。この計算式は以下に示すものである。
【0064】(必要用紙枚数)=(((原稿枚数)*
(原稿面数)/N)/プリント面数) なお計算結果による端数は切上げる。
【0065】ここではNはNin1のときのプリント用
紙の1枚に形成すべき原稿枚数を表わす。
【0066】また、原稿面数とは、原稿において画像が
形成されている面を表わし、たとえば、原稿の両面に画
像が形成されている場合は、原稿面数は「2」であり、
原稿の片面のみに画像が形成されている場合は、原稿面
数は「1」である。
【0067】また、プリント面数とは、プリントされる
用紙に対して、原稿画像が複写される面を表わし、たと
えば、両面複写の場合は、プリント面数は「2」であ
り、片面複写の場合は、プリント面数は「1」である。
【0068】なお、上記の式で得られた必要用紙枚数
は、あるジョブに対する1部あたり、すなわち、操作者
により操作パネルで設定されたコピー部数が1部である
場合に必要とされる必要用紙枚数に相当するものであ
り、実際には、上記の式に、操作者により操作パネルで
設定されたコピー部数を乗算する必要がある。それを表
したのが下式である。
【0069】(必要用紙枚数)=(1部あたりの必要用
紙枚数)*(部数) なお、本実施の形態では、画像を読取り、そのデータを
メモリに格納する動作と、メモリに格納されているデー
タを順次読出してプリントする動作は同時に行なわれて
いるため、ジョブの原稿枚数が多い場合には、すべての
原稿に対する読取が完了した時点で、たとえば、1枚目
の原稿に対するプリント動作が既に完了してしまい、機
外に排出されている場合もある。もしくは、1枚目の原
稿に対するプリント動作のために、用紙が給紙されてい
る最中である場合がある。
【0070】したがって、このような場合のために、給
紙中、もしくは、排紙済の用紙の枚数を引いて必要用紙
枚数の補正を行ない、読取完了時点で、これから必要と
なる正確な用紙の枚数を求める(#201)。次にCP
U104により送信されてきている給紙カセットの残量
と必要用紙枚数とを比較する(#202)。ここで給紙
カセットの残量とは、現在選択されている給紙カセット
内の残量と、現在選択されている給紙カセット内の用紙
サイズ・方向・属性(表紙・給紙カセット・裏面コピー
禁止紙・再生紙等)のいずれもが一致する用紙が収納さ
れている他の給紙カセットの残量を足し合わせたものを
考慮する。この残量と必要枚数とを比較し、枚数不足を
検出した場合には(#202)、「必要枚数不足」なる
ステータスをセットする(#203)。枚数不足を検出
しなかった場合、または「必要枚数不足」のステータス
をセットした場合(#203)には、コピー動作ステー
タスを「なし」にセットして(#204)、給紙カセッ
トチェック処理は終了する。
【0071】必要枚数不足のステータスは、図12で前
述したCPU105のメインフローの出力データセット
処理(#57)によりCPU101(操作パネル)へ送
信される。
【0072】必要枚数不足のステータスを受取った操作
パネルは、CPU101の制御により、液晶タッチパネ
ル91に図16に示すようなペーパーエンプティの予告
表示を行ない、オペレータに必要用紙の補給を促す。
【0073】このためオペレータは原稿を持ち帰る前に
用紙を補給することができるので、原稿を持ち帰る際に
もペーパーエンプティの心配をする必要がない。この結
果読取った原稿のすべてを連続的かつ自動的に出力する
ことのできる。使い勝手を大きく向上させた複写機を提
供することができる。
【0074】図17は、本実施の形態に係る複写機の収
納用紙状態検出処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。この処理は、図11のCPU104のメインフロ
ーチャートのその他の処理(#47)の中で実行され
る。収納用紙状態検出処理に入ると、まず収納用紙状態
検出センサ10E、11Eの状態を確認する処理が実行
される(#700)。次に収納用紙のニアエンプティ検
出処理を実行する(#800)。この処理については後
述する。その後エンプティ検出処理を実行後(#90
0)、本サブルーチンを終了する。
【0075】図18は、本実施の形態に係る複写機のニ
アエンプティ検出処理の処理手順を示すフローチャート
である。これらはそれぞれ図17に示したニアエンプテ
ィ検出処理(#800)の各種の処理の一例を示すもの
である。まずニアエンプティ検出処理サブルーチンへ入
ると(#800a)、まず現在プリント中のジョブに必
要な用紙サイズと前述した式で求められた必要用紙枚数
(図15のステップ#200参照)とをCPU103か
ら入手する処理が実行される(#802a)。次に前記
各ジョブの必要用紙枚数とサイズ情報から現在本複写機
の用紙カセットに収納されている用紙サイズと用紙残量
とを比較し、各ジョブのプリント完了までに用紙が不足
するおそれがあるかどうかを確認する処理が実行される
(#804a)。
【0076】用紙が不足しないと判断した場合には(#
804aでYES)、出力インターバル延長要求フラグ
を“0”とする処理を実行後(#806a)、本サブル
ーチンを終了する。
【0077】一方用紙が不足すると判断された場合には
(#804aでNO)、出力インターバル延長要求フラ
グを“1”とする処理すなわち、出力インターバルを長
くする処理を実行後(#808a)、本サブルーチンを
終了する。
【0078】出力インターバル延長要求フラグは、本複
写機で処理する用紙の給紙間隔を延ばすための要求フラ
グであり、“0”のときは、その要求がなく、“1”の
ときには要求があることを示す。本フラグは初期状態で
は“0”にセットされている。本フラグは図19で後述
する出力インターバル制御処理において利用される。
【0079】なお、この出力インターバル制御処理の処
理手順を示すフローチャートを図19に示す。この処理
は、図11で前述した、プリンタ部の制御を担うCPU
104のメインフローチャートの中の1つのサブルーチ
ンである搬送系の制御(#44)の中の1つのサブルー
チン処理として実行されるものである。出力インターバ
ル制御処理(#808)へ入ると、まず図18で説明し
た出力インターバル延長要求フラグが“1”であるか否
かのチェック処理が実行される(#8081)。出力イ
ンターバル延長要求フラグが“0”である場合には(#
8081でNO)、給紙間隔を所定値とする処理が実行
され(#8082)、その後本サブルーチンを終了す
る。給紙間隔は初期値としては、所定値たとえば100
mmがセットされている。給紙間隔とは、用紙の後端か
ら次の用紙の先端までの距離である。ここでは距離で表
現したが、用紙搬送速度は通常は一定であるので、その
距離はそれに相当する時間で表現してもよい。一方出力
インターバル延長要求フラグが“1”である場合には
(#8081でYES)、給紙間隔を所定値よりも大き
い値たとえば200mmとか300mmとする処理を実
行後(#8083)、本サブルーチンを終了する。ここ
で給紙間隔(用紙間隔ともいう)を大きくすれば、装置
からの画像形成された出力用紙の排出される処理速度は
全体として遅くなる。したがって出力速度を遅くするこ
とができる。なお、出力インターバル延長要求フラグ
“1”のときの給紙間隔は、200mm、300mmに
限定するものではなく、本発明と同様の効果を生ずるも
のも含む。
【0080】図20は、本実施の形態に係る複写機の電
源オフ制御処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。この処理は、図11で前述したCPU104の処理
のその他の処理(#47)で実行される。電源オフ制御
処理に入ると、まず装置がプリント停止状態であるか否
かのチェックが実行される(#1200)。プリント停
止状態とは、出力処理がすべて終わっている待機状態を
いい、用紙のエンプティ、装置のトラブル、JAM等で
出力が停止した状態をも含む。停止状態ではないと判断
された場合には(#1200)、ステートを“0”とす
る処理が実行される(#1210)。次に電源オフタイ
マをストップし、値をクリアする処理を実行する(#1
215)。電源オフ要求をクリアした後(#122
0)、本サブルーチンを終了する。このステートは電源
オフタイマの作動状況に対応して設定される。非作動時
には“0”が設定され、作動時には“1”が設定され
る。
【0081】一方停止状態であると判断された場合には
(#1200)、操作パネルへのユーザによるキー操作
がないか否かがチェックされる(#1205)。操作パ
ネルへのキー操作があったと判断された場合には、ステ
ート“0”とする処理が実行され(#1210)、次に
電源オフタイマをストップし、値をクリアする処理を実
行する(#1215)。電源オフ要求をクリアした後
(#1220)、本サブルーチンを終了する。
【0082】キー操作がないと判断された場合には(#
1205)、ステートの状態確認が実行される(#12
25)。なお、装置の電源投入時には、別の処理におい
てステート“0”の状態にイニシアライズされる。
【0083】一方ステートが“0”状態であると判断さ
れた場合には(#1225)、電源オフタイマをスター
トする処理を実行し(#1230)、ステート“1”と
する処理を実行後(#1235)、本サブルーチンを終
了する。
【0084】ステートが“1”の状態であると判断され
た場合には(#1225)、電源オフタイマのタイマ値
が所定値より小さいか否かがチェックされる(#124
0)。タイマ値が所定値よりも小さいと判断された場合
には(#1240)、電源オフタイマのカウントアップ
処理を実行後(#1245)、本サブルーチンを終了す
る。一方タイマ値が所定値よりも大きいと判断された場
合には、電源オフ要求を出す処理を実行後(#125
0)、本サブルーチンを終了する。
【0085】以上の処理により電源オフ要求が出される
と、図示しない電源制御処理部において装置の電源をオ
フする処理が実行される。電源制御処理部により電源が
オフされると、符号メモリ306に格納されているジョ
ブの登録内容が消滅してしまう。
【0086】図21は本実施の形態に係る複写機の出力
インターバル延長動作の説明図である。図21における
横軸は時間レンジを表わす。なお、図21ではプリント
中のジョブにおいて必要な用紙枚数よりも用紙カセット
の用紙残量が少ない場合の例が示されている。
【0087】図21において上部に示すものは従来の動
作例である。プリント動作のAポイントで用紙のニアエ
ンプティたとえば、残り、後20枚が検出されたとす
る。この従来の動作例ではニアエンプティが検出されて
も、出力インターバル延長制御が行なわれないので、そ
のまま動作させていると、Bポイントすなわち、20枚
目のプリント後に用紙エンプティ状態になり、装置の動
作が停止する。装置が停止した状態で、オペレータが来
ず、そのままの状態で放置されていた場合には、Cポイ
ントたとえば、装置の動作停止後120分で装置の電源
がオフされるモードが動作し、電源がオフされる。この
結果メモリに登録されている情報が消滅してしまう。
【0088】図21において下部に示すものは本発明の
実施の形態における複写機の動作例である。プリント中
の動作A′ポイントで用紙のニアエンプティが検出され
たとする。前述したAとA′のポイントは同じタイミン
グとする。本実施の形態ではニアエンプティが検出され
ると、用紙間隔を延ばすための出力インターバル延長制
御が行なわれる。すなわち、ニアエンプティ検出後の2
0枚の用紙に対し、各用紙の給紙間隔を長くして各用紙
が排出されるまでの速度を遅くする。したがってオペレ
ータが来ず、そのまま動作していても前述したBポイン
トからは、大きく遅れたB′ポイントにおいて、用紙エ
ンプティ状態が発生する。そこで装置の動作が停止す
る。その後装置が停止した状態で、オペレータが来ず、
そのままの状態で放置されていた場合には、B′のポイ
ントより120分後のC′のポイントで装置の電源がオ
フされるモードが働き、電源がオフされる。この結果メ
モリに登録されている情報が消滅してしまう。なおBポ
イントからCポイントに至る時間とB′ポイントから
C′ポイントに至る時間は120分で同一である。
【0089】ここで、AポイントおよびA′ポイントを
起点に考えると、本実施の形態の場合は、A′ポイント
からC′ポイントに至る時間は、AポイントからCポイ
ントに至る時間に比べて大幅に延びることがわかる。す
なわち、電源がオフされ、メモリに登録されている情報
が消滅してしまうまでの時間が延びるということは、そ
れだけオペレータが本複写機の状況を見にくる機会が増
えるということである。このことは前述したメモリに登
録されている情報の消滅を防止することに繋がる。これ
を示すのが図21の右下に示す部分である。
【0090】これは装置の停止状態になっているDのポ
イントでオペレータが本装置の状況を見に来て、用紙の
エンプティを発見し、用紙の補給を行なってプリント操
作を再開させた例である。このDのポイントは、従来の
動作例では、既に電源がオフされている状態である。こ
のようにメモリに登録されている情報を消滅させること
なく、プリントを再開することができる可能性が大きく
向上する。
【0091】本実施の形態では電源オフモードを有する
複写機を例に挙げて説明したが、これに限るものではな
く、たとえばオートクリアのように、操作パネルの表示
が初期状態に戻ってメモリがクリアされてしまうものに
対しても本発明は適用することができる。
【0092】以上のように本実施の形態によれば、収容
用紙状態検出センサにより検出された用紙カセットの用
紙残量と、CPU103により算出されたジョブの出力
に必要な用紙枚数とがCPU104により比較される。
用紙残量が必要用紙枚数よりも少ないことに応答して、
CPU104により用紙の出力インターバルを長くする
制御が行なわれる。この結果用紙の出力速度は下がる。
【0093】したがって用紙残量が必要用紙枚数よりも
少ないためにペーパーエンプティが発生する場合には、
ニアエンプティの検出に応答して出力速度が下げられ、
ペーパーエンプティの発生が先送りされる。このためペ
ーパーエンプティの発生前にオペレータが、ペーパーエ
ンプティ発生のおそれを発見して用紙を補給する可能性
を高めることができる。すなわち、読取った原稿のすべ
てを連続的かつ自動的に出力することのできる複写機を
提供することができる。
【0094】次に、ニアエンプティ検出処理の別の例に
ついて説明する。まず、図22は、図18で示したニア
エンプティ検出処理の変形例を示すものであり、図18
に対して、ステップ#805bのステップが追加されて
いる点が異なる。すなわち、図22に示す例では、ジョ
ブの必要用紙枚数が用紙カセットの残量枚数よりも少な
く、用紙が不足するおそれがない場合でも(ステップ#
804bでYES)、符号メモリ306内に現在プリン
ト中のジョブ以外にジョブが登録されているか否かを判
断する。そして、給紙カセットの残量に余裕があって
も、現在プリント中のジョブ以外にジョブが登録されて
いる場合(ステップ#805bでYES)は、その登録
されているジョブに対するプリント動作により用紙が不
足するおそれがあるため、前述した出力インターバル延
長要求フラグを1にし(ステップ#808b)、前述し
た出力インターバルを長くする処理を行なった後、リタ
ーンする。
【0095】なお、符号メモリ306内に現在プリント
中のジョブ以外にジョブが登録されている場合、前述し
た出力インターバルを長くする処理は行なわず、液晶タ
ッチパネル91にその旨を表示して操作者に警告する構
成にしてもよい。なお、前記表示と前述した出力インタ
ーバルを長くする処理を同時に行なうとさらによいのは
言うまでもない。
【0096】また、図23は、図22で示したニアエン
プティ検出処理のさらに別の例を示すものである。ここ
で、図23と図22の差異は、図22のステップ#80
2bの必要用紙枚数演算、および、#804bで判別さ
れていた必要用紙枚数と残量とを比較する代わりに、給
紙カセット内の残量枚数が所定枚数以上あるか否かを判
別する点である(ステップ#803c)。
【0097】そして収容用紙状態検出センサにより検出
された用紙カセットの用紙残量が所定量以下であると判
断された場合には、用紙の出力インターバルを長くする
制御が行なわれる。この結果、用紙の出力速度は下が
る。
【0098】したがって用紙残量が所定枚数よりも少な
い場合には、ニアエンプティの検出に応答して出力速度
が下げられ、ペーパーエンプティの発生する場合にはそ
の発生が先送りされる。このためジョブの出力に必要な
必要用紙枚数を算出することなく、収容用紙状態検出セ
ンサにより検出された用紙残量と所定値とのみに基づい
た簡単な構成で、ペーパーエンプティの発生タイミング
の先送りを簡易的に実現することができる。
【0099】またCPU104により、停止状態が所定
時間続いた場合には電源制御処理部が装置の電源をオフ
するように制御される。
【0100】したがってペーパーエンプティの発生が先
送りされることにより、オペレータが用紙を補給する可
能性が高められる結果、メモリに格納されるジョブが破
壊されるおそれを極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る複写機の全体構成図であ
る。
【図2】本実施の形態に係る複写機の制御部のブロック
図である。
【図3】本実施の形態に係る複写機の制御部のブロック
図である。
【図4】本実施の形態に係る複写機の画像信号処理部の
ブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る複写機のメモリユニット部
のブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る複写機の管理テーブルの説
明図である。
【図7】本実施の形態に係る複写機のメモリ書込動作の
説明図である。
【図8】本実施の形態に係る複写機のメモリ読出動作の
説明図である。
【図9】本実施の形態に係る複写機の操作パネルの説明
図である。
【図10】本実施の形態に係る複写機のCPUの処理手
順を示すフローチャートである。
【図11】本実施の形態に係る複写機のCPUの処理手
順を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態に係る複写機のCPUの処理手
順を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態に係る複写機のCPUの処理手
順を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態に係る複写機のペーパーエンプ
ティ予告処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】本実施の形態に係る複写機のペーパーエンプ
ティ予告処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態に係る複写機のペーパーエンプ
ティ予告の表示態様を示す図である。
【図17】本実施の形態に係る複写機の収容用紙状態検
出処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】本実施の形態に係る複写機のニアエンプティ
検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】本実施の形態に係る複写機の出力インターバ
ル制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】本実施の形態に係る複写機の電源オフ制御処
理の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】本実施の形態に係る複写機の出力インターバ
ル延長動作の説明図である。
【図22】本実施の形態に係る複写機のニアエンプティ
検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図23】本実施の形態に係る複写機のニアエンプティ
検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10E、11E センサ 20 画像処理ユニット 30 メモリユニット部 40 印字処理ユニット 101〜107 CPU 121〜127 RAM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジョブを実行して画像が形成された用紙
    を出力するための出力手段と、 収容用紙の残量を検出する検出手段と、 ジョブの出力が完了するまでに必要な用紙枚数を算出す
    る必要用紙枚数算出手段と、 前記必要用紙枚数算出手段で算出された前記用紙枚数
    と、前記検出手段で検出された前記残量とを比較する比
    較手段と、 前記残量が前記用紙枚数より少ないと判別されたとき、
    予測される用紙不足を警告する警告手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 ジョブを実行して画像が形成された用紙
    を出力するための出力手段と、 収容用紙の残量を検出する検出手段と、 ジョブの出力が完了するまでに必要な用紙枚数を算出す
    る必要用紙枚数算出手段と、 前記必要用紙枚数算出手段で算出された前記用紙枚数
    と、前記検出手段で検出された前記残量とを比較する比
    較手段と、 前記残量が前記用紙枚数より少ないと判別されたとき、
    出力手段による用紙の出力速度を遅くする制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、出力手段における用紙
    の給紙間隔を大きくすることにより出力速度を遅くする
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置の動作が所定時間以上
    停止していた場合には、電源を自動的に遮断する電源遮
    断手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載の画像形成装置。
JP8309283A 1996-11-20 1996-11-20 画像形成装置 Pending JPH10149066A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8309283A JPH10149066A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 画像形成装置
US08/974,730 US5966555A (en) 1996-11-20 1997-11-19 Image forming apparatus permitting whether or not input image can be formed as desired to be known

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8309283A JPH10149066A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 画像形成装置

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Family

ID=17991138

Family Applications (1)

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JP (1) JPH10149066A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7675639B2 (en) 2005-04-15 2010-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and method of controlling the same

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