JPH05183706A - 複写機 - Google Patents

複写機

Info

Publication number
JPH05183706A
JPH05183706A JP34594691A JP34594691A JPH05183706A JP H05183706 A JPH05183706 A JP H05183706A JP 34594691 A JP34594691 A JP 34594691A JP 34594691 A JP34594691 A JP 34594691A JP H05183706 A JPH05183706 A JP H05183706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
mode
image
cpu
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34594691A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Nakajima
昭夫 中島
Munehiro Nakatani
宗弘 中谷
Hideo Muramatsu
英男 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP34594691A priority Critical patent/JPH05183706A/ja
Priority to US07/995,057 priority patent/US5491557A/en
Publication of JPH05183706A publication Critical patent/JPH05183706A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はデジタル式の複写機に関し、コピー動
作中に直結モードとメモリモードとを切り換えるように
し、画像形成以外に要する時間をできるだけ削減して全
体のコピー速度を向上させることを目的とする。 【構成】原稿の画像を読み取って画像データを得るため
の画像読取り部と、画像データに基づいて画像形成を行
うためのプリンタ部と、画像データを記憶する画像メモ
リとを有した複写機において、画像読取り部で得た画像
データをプリンタ部に転送して読み取り動作とプリント
動作とを同時に行う直結モードと、画像読取り部で得た
画像データを画像メモリに一旦記憶し、記憶した画像デ
ータを画像メモリから読み出してプリント動作を行うメ
モリモードとを、コピー動作中に切り換えるモード切換
え手段と、直結モードとメモリモードとの切り換えタイ
ミングを制御するタイミング制御手段とを有して構成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の画像を読み取る
画像読取り部、画像形成を行うプリンタ部、及び画像記
憶部などを有して構成された複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル式の複写機において
は、CCDなどのイメージセンサーにより読み取って得
た画像データをメモリに記憶させることができるので、
例えばマルチコピーの際に、原稿を1回だけ読み取って
メモリに記憶させ、そのメモリから画像データを読み出
しながら必要枚数の画像を形成するという、いわゆるメ
モリモードコピーが可能となり、直結モードのみのアナ
ログ式の複写機と比較して原稿の読み取り回数が少なく
なりコピー速度が向上するという大きな利点がある。
【0003】さて、複写機では、片面原稿からの両面コ
ピー、両面原稿からの両面コピー、両面原稿からの片面
コピー、2枚の原稿を1枚の用紙上に合成する合成コピ
ー、これらとマルチコピーとの組み合せなど、種々のコ
ピー動作を行うためのモードの設定が可能となってい
る。
【0004】これらのコピーモード、例えば両面コピー
モードでは、片面にコピーが行われた用紙を中間トレイ
などに一旦収納し、その用紙の表裏を反転させた状態で
転写位置へ再給紙する必要がある。また、両面原稿のモ
ードでは、片面を読み取った原稿を自動原稿送り装置
(ADF)内で再度搬送して表裏を反転させる必要があ
る。
【0005】従来のデジタル式の複写機において、例え
ば複数枚の両面原稿から1枚づつの両面コピーを行うモ
ードでは、1枚目の表面、裏面、2枚目の表面、裏面、
というように、1枚目から順番に原稿を読み取るととも
に、それぞれの読み取り動作と同時にそれぞれ読み取っ
た画像の形成を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、原稿の表
面のコピーが終了した後に裏面のコピーを開始するに
は、それぞれの原稿毎に、表裏を反転し且つそれぞれの
用紙について表裏を反転して再給紙の準備が完了するま
で待つ必要がある。
【0007】そのため、従来の複写機においては、画像
形成動作と画像形成動作との間のインターバルが長くな
り、全部のコピーを終えるまでに多くの時間を要し、全
体としてコピー速度が遅くなっていた。
【0008】また、複数枚の両面原稿から複数枚づつの
マルチコピーをメモリモードによって行う場合には、原
稿の全部を順次読み取ってメモリへの記憶が完了した後
に、メモリから画像データを順次読み出して用紙上に画
像を形成するようになっている。
【0009】そのため、やはり全部のコピーを終えるま
でに多くの時間を要し、全体としてコピー速度が遅くな
っていた。本発明は、上述の問題に鑑み、コピー動作中
に直結モードとメモリモードとを切り換えるようにし、
画像形成以外に要する時間をできるだけ削減して全体の
コピー速度を向上させることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る複
写機は、上述の課題を解決するため、原稿の画像を読み
取って画像データを得るための画像読取り部と、画像デ
ータに基づいて画像形成を行うためのプリンタ部と、画
像データを記憶する画像記憶部とを有した複写機におい
て、前記画像読取り部で得た画像データを前記プリンタ
部に転送して読み取り動作とプリント動作とを同時に行
う直結モードと、前記画像読取り部で得た画像データを
前記画像記憶部に一旦記憶し、記憶した画像データを前
記画像記憶部から読み出してプリント動作を行うメモリ
モードとを、コピー動作中に切り換えるモード切換え手
段と、前記直結モードと前記メモリモードとの切り換え
タイミングを制御するタイミング制御手段とを有して構
成される。
【0011】
【作用】複写機は直結モードとメモリモードとを有して
おり、これらのモードがコピー動作中に切り換えられ
る。例えば、メモリモードによるコピー動作中に、一時
的に直結モードとなるように切り換えられる。
【0012】直結モードとメモリモードの切り換えタイ
ミングは、例えば原稿のサイズ、コピーモードの種類、
コピー枚数などに応じて、例えばメモリモードによる適
当枚数のコピーの後に1回の直結モードによるコピーを
行うなど、最も全体のコピー速度が速くなるように切り
換えられる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る複写機1の全体の構成を
示す断面正面図、図2は操作パネルOPの正面図であ
る。
【0014】これらの図において、複写機1は、原稿を
読み取って画像信号に変換する走査系10、走査系10
から送られる画像信号を処理する画像信号処理部20、
画像信号処理部20から入力される画像データをそのま
まプリンタ装置に出力するか又はメモリに記憶するかな
どの切り換えなどを行うメモリユニット部30、メモリ
ユニット部30から入力される画像データに基づいて2
つの半導体レーザ61,62を駆動する印字処理部4
0、半導体レーザ61,62からの2本のレーザ光を感
光体ドラム71上の互いに異なった露光位置に導く光学
系60、露光により形成された潜像を現像し用紙上に転
写し且つ定着して画像を形成する作像系70、本体の上
面に設けられた操作パネルOP、原稿を搬送し必要に応
じて表裏の反転を行う原稿搬送部500、及び、用紙を
再度転写位置に供給するための再給紙部600から構成
されている。
【0015】なお、走査系10及び画像信号処理部20
などによって読取り装置IRが、また印字処理部40、
光学系60、及び作像系70などによってプリンタ装置
PRTが、それぞれ構成されている。
【0016】走査系10は、原稿台ガラス18の下方を
移動するスキャナ19に組付けられた露光ランプ11及
び第1ミラー12、第2及び第3ミラー13a,13
b、集光用のレンズ14、ダイクロイックミラー15、
CCDアレイなどを用いた光電変換素子16,17、及
びスキャンモータM2などから構成されている。
【0017】ダイクロイックミラー15は、原稿からの
反射光のうち、例えば赤色などの特定色の光を反射し、
特定色の補色の光を透過させる。光電変換素子16,1
7は、原稿内の黒色を主とした非特定色の画像と、特定
色(赤色)の画像とをそれぞれ個別に電気信号に変換す
る。
【0018】画像信号処理部20は、2つの光電変換素
子16,17から出力される画像信号を処理し、原稿画
像の各画素を特定色(第2色)とそれ以外の色(第1
色)とに識別し、メモリユニット部30に対して色デー
タ付きの画像データを出力する。メモリユニット部30
については後で詳述する。
【0019】印字処理部40は、送られてきた色データ
付きの画像データに応じてそれらを2つの半導体レーザ
61,62へ振り分けるとともに、2つの半導体レーザ
61,62に対応する露光位置の違いに応じて、一方の
半導体レーザ62に与える画像データを遅延させる。
【0020】光学系60は、半導体レーザ61,62、
2本のレーザビームを合成するためのダイクロイックミ
ラー63、合成レーザビームを偏向するポリゴンミラー
65、主レンズ69、反射ミラー67a、合成レーザビ
ームを元の2本のレーザビームに分離するためのダイク
ロイックミラー68、反射ミラー67b,67cなどか
ら構成されている。
【0021】作像系70は、現像転写系70A、搬送系
70B、及び定着系70Cから構成されている。現像転
写系70Aは、図1の反時計方向に回転駆動される感光
体ドラム71、及びその周囲に回転方向の上流側から順
に配置された第1帯電チャージャ72a、第1現像器7
3a、第2帯電チャージャ72b、第2現像器73b、
転写チャージャ74、分離チャージャ75、クリーニン
グ部76などからなる。
【0022】第1現像器73aには、第2色に対応した
赤色トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が収納さ
れ、第2現像器73bには第1色に対応した黒色トナー
とキャリアとからなる2成分現像剤が収納されている。
【0023】搬送系70Bは、用紙を収納するカセット
80a,80b、用紙サイズを検出するサイズ検出セン
サSE11,12、用紙ガイド81、タイミングローラ
82、搬送ベルト83、及び、再給紙部600から搬入
された用紙を搬送する水平搬送ローラ86a〜cなどか
らなる。
【0024】定着系70Cは、用紙を熱圧着しながら搬
送する定着ローラ84,84、排出ローラ85、及び用
紙の排出を検出する排出センサSE62などからなる。
再給紙部600は、排出ローラ85から排出された用紙
を一旦収納し、両面モードのときには表裏を反転して、
合成モードのときには表裏反転を行わずに、再度の画像
形成(プリント)のために搬送系70Bの水平搬送ロー
ラ86aに搬入する循環式のものである。再給紙部60
0は、排紙トレー621への排出と再給紙とを切り換え
るための切換え爪601、搬送ローラ602、反転ロー
ラ603、及び反転センサSE61などから構成されて
いる。
【0025】両面モードにおいては、図示しないソレノ
イドによって切換え爪601の左端部が上方へ移動し、
これによって排出ローラ85から排出された用紙が搬送
ローラ602の方へと誘導され、搬送ローラ602を通
って反転ローラ603に達する。
【0026】用紙の後端が反転センサSE61に達する
と、反転ローラ603が反転し、これによって用紙は水
平搬送ローラ86aの方へと搬送され、水平搬送ローラ
86b,cを通ってタイミングローラ82まで達して待
機する。このとき、次の用紙も順次所定の間隔で搬送さ
れてきており、片面にコピーされた用紙が待機できる枚
数は、画像データの遅延がないとした場合には用紙の長
さに依存することになる。
【0027】原稿搬送部500は、原稿給紙トレイ51
0上にセットされた原稿を自動的に原稿ガラス18上に
搬送し、スキャナ19によって原稿を読み取った後には
原稿排紙部511へ排出する。
【0028】原稿搬送部500は、給紙ローラ501、
捌きローラ502、捌きパッド503、中間ローラ50
4、レジストローラ505、搬送ベルト506、反転ロ
ーラ507、切換え爪508、排出ローラ509、給紙
トレイ510、排紙トレイ511、原稿スケール51
2、給紙センサSE51、及び排出センサSE52など
から構成されている。
【0029】原稿搬送部500の動作は原稿の読み取り
モードによって異なる。原稿の読み取りモードには、ス
キャナ19のスキャン動作によって原稿を読み取るスキ
ャンモードと、スキャナ19が停止した状態で原稿の搬
送中に原稿を読み取る流し撮りモードとがある。
【0030】したがって、原稿搬送部500の動作とし
ては、原稿の片面のみを読み取るか又は両面を読み取る
かによって、スキャン片面モード(単に「片面モード」
ということがある)、流し撮り片面モード、及び流し撮
り両面モードなどがある。
【0031】片面モードにおいては、1枚又は複数枚の
原稿を読み取りたい面を上に向けて給紙トレイ510上
にセットする。動作が開始すると、セットされた原稿の
最下部の原稿から順に給紙ローラ501によって搬送さ
れ、捌きローラ502と捌きパッド503によって搬送
された原稿が捌かれ、中間ローラ504を通り、レジス
トローラ505によって斜行を補正され、搬送ベルト5
06によって原稿ガラス18上に搬送され、原稿の後端
が原稿スケール512の左端を通過した直後に搬送ベル
ト506が僅かに逆転して停止する。
【0032】これによって、原稿の右端(後端)が原稿
スケール512の端縁に当たり、原稿が原稿ガラス18
上に正確に位置決めされる。このとき、次の原稿の先端
はレジストローラ505に達しており、次の原稿の搬送
に要する時間が短縮されるようになっている。
【0033】その状態で、スキャナ19がスキャンを行
って原稿の表面(下面)を読み取る。原稿の読み取りが
終了すると、原稿は搬送ベルト506によって左方へ搬
送され、反転ローラ507でUターンし、切換え爪50
8の上方を通って排出ローラ509により排紙トレイ5
11上に排出される。このとき、原稿の読み取り面(表
面)が上を向いた状態で排出される。
【0034】次に、流し撮り片面モードについて説明す
る。流し撮り片面モードは例えばシングルコピーを行う
場合に可能であり、走査系10と連動した動作を行う。
つまり、原稿がレジストローラ505を通過するまでは
上述の片面モードの場合と同様であるが、その後は、搬
送ベルト506により複写倍率に応じた一定の速度で原
稿が搬送され、そのまま反転ローラ507などを通って
排紙トレイ511上に排出される。この間において、ス
キャナ19は原稿ガラス18の右端に停止しており、原
稿がその上方を通過するので、これによって搬送中の原
稿の表面が読み取られる。
【0035】したがって、片面モードのような原稿の逆
転位置決め、スキャナ19のスキャン及びリターンとい
った動作が行われず、読み取りが高速に行わる。次に、
流し撮り両面モードについて説明する。流し撮り両面モ
ードにおいては、原稿の表面の読み取りまでは上述の流
し撮り片面モードの場合と同様であるが、その間に切換
え爪508がその左端が上方を向くように切り換えられ
ており、表面が読み取られた搬送中の原稿は、反転ロー
ラ507でUターンした後、切換え爪508の下方を通
り、表裏が反転した状態で再度搬送ベルト506の下方
に導かれる。
【0036】その間に、スキャナ19は、原稿の表面の
読み取りが終了した時点で左方へ移動し、原稿の長さに
応じた裏面読取り位置で待機している。裏面読取り位置
とは、原稿が反転ローラ507でUターンする際に原稿
の先端と後端とが一致する位置、つまり反転ローラ50
7を一周して戻って来た長さが原稿の長さと一致する位
置よりも若干右方の位置である。
【0037】したがって、裏面読取り位置は、原稿の長
さに応じて変わるが、原稿が短いために原稿ガラス18
の上面において先端と後端とが一致しない場合には、原
稿ガラス18の左端が裏面読取り位置となる。なお、原
稿の長さは、原稿の搬送中において給紙センサSE51
により検出される。
【0038】さて、搬送ベルト506の下方に再度導か
れた原稿は、逆転した搬送ベルト506によって複写倍
率に応じた一定の速度で右方へ搬送され、その搬送中に
裏面読取り位置に待機したスキャナ19の上方を通過す
るので、これによって搬送中の原稿の裏面が読み取られ
る。
【0039】原稿の裏面の読み取りが終了した時点で、
搬送ベルト506が逆転して原稿が左方へ搬送され、反
転ローラ507により反転されてまた搬送ベルト506
の下方に導かれ、右方に搬送されて原稿の左端が搬送ベ
ルト506に達した後、今度はまた左方へ搬送され、反
転ローラ507及び切り換えられた切換え爪508の上
方を通って排出ローラ509により排紙トレイ511上
に排出される。これによって、原稿の表面が上を向いた
状態で排出される。
【0040】ここで、上述の複写機1の走査系10とは
異なり、原稿の表面と裏面をそれぞれ専用に読み取る原
稿読取り部10a,10bを有した複写機1aについて
簡単に説明する。
【0041】図3は他の実施例の複写機1aの要部を示
す断面正面図である。複写機1aにおいて、それぞれの
原稿読取り部10a,10bは、原稿照明用の露光ラン
プ11a、ランプガイド11b、セルフォックレンズア
レイ14a、及び密着型のCCDイメージセンサからな
る光電変換素子16aから構成されている。
【0042】一方の原稿読取り部10aは、原稿の表面
を読み取るためのものであり、原稿ガラス18の下方に
おいてスキャン可能である。他方の原稿読取り部10b
は、原稿の裏面を読み取るためのものであり、原稿搬送
部500a内においてレジストローラ505の直後に固
定配置されている。
【0043】この複写機1aによる流し撮り片面モード
では、上述の複写機1の流し撮り片面モードの場合のス
キャナ19の位置に原稿読取り部10aが待機した状態
で、その上方を原稿が搬送されることにより読み取られ
る。
【0044】また、スキャン片面モードでは、原稿が原
稿ガラス18上に搬送されて位置決めされた後、原稿読
取り部10aが左方へスキャンすることによって原稿の
表面が読み取られる。
【0045】流し撮り両面モードでは、まず、原稿がレ
ジストローラ505を通過した直後から、原稿読取り部
10bによって原稿の裏面が読み取られ、その後、上述
のスキャン片面モードと同じ動作によって原稿読取り部
10aにより表面が読み取られる。
【0046】このように、原稿の両面を読み取る場合に
おいて、各原稿読取り部10a,10bは時系列に動作
するため、それぞれの光電変換素子16aからの画像信
号を切換え回路により切り換えて出力すればよく、その
ため画像信号処理部20の処理回路は1系統でよい。
【0047】さて、説明は図2に戻って、操作パネルO
Pには、液晶タッチパネル91、置数や倍率を入力する
テンキー92、置数を標準値「1」に戻したりするため
のクリアーキー93、複写機1内における設定値などを
標準値に戻すためのパネルリセットキー94、コピー動
作を中止させるためのストップキー95、コピー動作を
開始させるためのスタートキー96、コピーモードを設
定するためのモード設定キー97、及び、コピーモード
を表示するモード表示部97a〜97dが設けられてい
る。
【0048】液晶タッチパネル91は、JAM発生、サ
ービスマンコール発生、ペーパーエンプティ発生などの
複写機1の各種の状態、露光レベル、倍率、用紙などの
複写機1の動作モード、その他の種々の情報を表示する
とともに、動作モードの選択のための入力を行う。
【0049】次に、制御部100について説明する。図
4及び図5は複写機1の制御部100の構成を示すブロ
ック図である。制御部100は、8個のCPU101〜
108を中心に構成され、これら各CPU101〜10
8には、それぞれプログラムを格納したROM111〜
118、及びプログラム実行のワークエリアとなるRA
M121〜128が設けられている。なお、CPU10
6はメモリユニット部30内に設けられている(図6参
照)。
【0050】CPU101は、操作パネルOPの各種操
作キーからの信号の入力、及び表示に係わる制御を行
う。CPU102は画像信号処理部20の各部の制御を
行い、CPU103は走査系10の駆動制御を行う。ま
た、CPU104は、印字処理部40、光学系60、及
び作像系70の制御を行い、CPU105は、制御部1
00の全体的なタイミング調整や動作モードの設定のた
めの処理を行う。
【0051】CPU106は、メモリユニット部30を
制御することによって、読み取った画像データをメモリ
(画像メモリ304)に一旦格納し、これを読み出して
印字処理部40へ出力する。これにより、読取り装置I
Rとプリンタ装置PRTとを独立して制御し、コピー速
度の向上を図っている。詳細は後述する。
【0052】CPU107は原稿搬送部500の制御を
行い、CPU108は再給紙部600の制御を行う。こ
れらCPU101〜108の間では、割り込みによるシ
リアル通信が行われ、コマンド、レポート、その他のデ
ータが授受される。
【0053】次に、画像データを処理する各処理部につ
いて説明する。まず、画像信号処理部20は、A/D変
換器、シェーディング補正部、画像データに基づいて原
稿の画素の色を判別する色判別部、変倍処理部、及び、
画質補正部などからなる。
【0054】画像信号処理部20によって、光電変換素
子16,17から入力される画像信号が画素毎に8ビッ
トの画像データに量子化され、種々の処理が施された後
に画像データD2として出力される。これとともに、画
像データD2のそれぞれの画素に対応して、指定された
特定色かどうかを示す1ビットの色データDCが出力さ
れる。
【0055】次に、メモリユニット部30について説明
する。図6はメモリユニット部30のブロック図、図7
はメモリユニット部30の切換え部301のブロック図
である。
【0056】メモリユニット部30は、切換え部30
1、CPU106からのパラメータ設定に基づいて2値
データを作成する2値化処理部302、400dpiで
A4サイズの2ページ分の容量を有したマルチポートの
画像メモリ304、それぞれ独立に動作可能な圧縮器3
11及び伸長器312を有した符号処理部305、マル
チポートを有した符号メモリ306、回転処理部30
7、CPU106からのパラメータ設定に基づいて多値
データを作成する多値化処理部308、及びこれらの全
体を制御するCPU106などから構成されている。
【0057】図7(a)において、切換え部301は、
それぞれの制御信号SG1〜5によってオン(接続)と
オフ(遮断)とが制御される5つのバスゲート321〜
325からなっている。図7(b)に示すように、各制
御信号SG1〜5は、動作モードに応じてアクティブ
(A)又はノンアクティブ(N)となり、それらの組み
合わせによって切換え部301の接続状態が設定され画
像データの流れが制御される。
【0058】符号処理部305は、画像メモリ304に
画像データD2が書き込まれると、そのデータを読み出
し且つ圧縮して符号データを作成し、これを符号メモリ
306に書き込む。また、CPU106の指令により、
符号メモリ306に書き込まれた符号データを読み出し
且つ伸長して画像データを作成し、これを画像メモリ3
04に書き込む。
【0059】伸長によって画像メモリ304に1ページ
分の画像データが生成されると、それが読み出され、回
転処理部307において必要に応じて回転処理され、多
値化処理部308において多値の画像データが生成さ
れ、これが画像データD3として出力される。なお、圧
縮器311及び伸長器312は互いに独立して且つ並行
に動作可能となっており、これらと符号メモリ306と
の間では、データがそれぞれ図示しないDMACにより
DMA転送されるようになっている。
【0060】ところで、符号メモリ306は、RAM1
26に格納された管理テーブルMT1によって管理され
ている。図8は管理テーブルMT1と符号メモリ306
との関係を示す図である。
【0061】符号メモリ306は、32Kバイト単位の
メモリ領域に区分されており、書き込み(読み取り時)
と読み出し(プリント時)との同時制御を可能とするこ
とを考慮して、それぞれの領域にはページ毎の符号デー
タが格納される。
【0062】管理テーブルMT1には、符号メモリ30
6の領域を示す番号、ページ番号、連結されている領域
の番号、及び、圧縮方式及びデータ長などの圧縮伸長処
理に必要な各種の付加情報が格納されており、これらの
情報に基づいて符号メモリ306を動的に管理するよう
になっている。
【0063】CPU106は、画像メモリ304から画
像データを読み出して圧縮する際に、管理テーブルMT
1の情報を作成しながら、圧縮器311を制御して符号
メモリ306に格納していく。また、画像データを出力
する際には、それと逆の動作により符号メモリ306か
ら符号データを読み出していく。管理テーブルMT1内
の情報は、該当ページの情報が必要部数全て正常に排出
されたときに消去される。
【0064】さて、メモリユニット部30の動作モード
には、直結モード、メモリモード、及び直結メモリ混在
モードがある。また、メモリモードには、メモリモード
書込み動作とメモリモード読出し動作の2つの動作があ
る。直結メモリ混在モードは、直結モードとメモリモー
ドとが混在するモードである。
【0065】直結モードでは、画像信号処理部20から
出力される画像データD2をそのまま印字処理部40に
画像データD3として出力する。つまり、直結モードに
おいては、切換え部301のバスゲート322、32
4、及び325がオンし、これによって画像信号処理部
20のバスと印字処理部40のバスが直結され、画像デ
ータD2及び色データDCがそのまま画像データD3及
び色データDCとして出力される。
【0066】メモリモードでは、画像データD2を2値
化した後に画像メモリ304に取り込んで所定の処理を
行い、必要に応じて画像メモリ304から読み出して印
字処理部40へ画像データD3として出力する。
【0067】つまりメモリモードにおいては、メモリモ
ード書込み動作時(読取り装置からメモリへ)にはバス
ゲート321及び324がオンし、画像データD2及び
色データDCが2値化処理部302へ出力され、2値化
された後に画像メモリ304に書き込まれ、さらに圧縮
されて符号メモリ306に書き込まれる。
【0068】また、メモリモード読出し動作時(メモリ
からプリンタ装置へ)には、バスゲート323及び32
5がオンし、画像メモリ304から伸長された画像デー
タが読み出され、画像データD3及び色データDCとし
て出力される。
【0069】また、直結メモリ混在モードにおいては、
バスゲート321,322,324,及び325がオン
し、画像データD2及び色データDCがそのまま画像デ
ータD3及び色データDCとして印字処理部40に出力
され、これと同時に画像データD2及び色データDCが
2値化処理部302を経て画像メモリ304に書き込ま
れる。
【0070】このようなメモリユニット部30の動作モ
ードは、コピーモードに応じて自動的に選択される。例
えば、通常の複写モードにおいては直結モードが選択さ
れる。片面原稿からのマルチコピーモードにおいては、
1枚目は直結メモリ混在モードが、2枚目以降はメモリ
モード読出し動作が選択される。これによって、プリン
ト動作中に原稿の交換を行うことができ、全体のスルー
プットが向上する。
【0071】また、両面原稿からのマルチコピーモード
においては、原稿の裏面の読み取り時にメモリモード書
込み動作が行われ、その後原稿を表裏反転し、原稿の表
面の読み取り時に直結モードとし、裏面のプリントはメ
モリモード読出し動作により行う。これによって、原稿
の反転を1回のみで済ますことができる。
【0072】また、後述するように、複数枚の両面原稿
からそれぞれ1枚ずつの両面コピーを行うモードにおい
ては、適当枚数毎にメモリモードと直結モードとが切り
換えられ、またメモリモードにおいて、適時、メモリモ
ード書込み動作とメモリモード読出し動作とが並行して
行われる。
【0073】このように、コピーモードに応じてメモリ
ユニット部30の動作モードが選択され、また同一のコ
ピーモード中において動作モードが切り換えられ、又は
2つの動作が並列的に行われることにより、コピー速度
の向上が図られ、且つ複写機1の使い勝手が向上してい
る。
【0074】また、メモリモード及び直結メモリ混在モ
ードにおいて、画像データD2を2値化し且つ圧縮して
符号メモリ306に格納しており、これによって少ない
メモリ容量で大量の画像データを蓄えることができる。
しかし、圧縮することなく、さらには2値化することな
く、画像データのままで適当なメモリに格納することも
可能である。
【0075】図9は印字処理部40のブロック図であ
る。印字処理部40は、色データDCに基づいて画像デ
ータD3の出力先を切り換える色分離セレクタ401、
2個のバッファ411,412、遅延メモリ421、半
導体レーザ61,62を駆動するためのLDドライバ4
31,432から構成されている。
【0076】メモリユニット部30から入力される画像
データD3が第2色(赤色)に対応するときには、画像
データD3は色分離セレクタ401からバッファ411
を介してLDドライバ431へ送られ、これに基づいて
半導体レーザ61の駆動制御が行われる。これに対し、
画像データD3が第1色(黒色)に対応するときには、
上述したように感光体ドラム71上の露光位置の違いに
応じた遅延のために、画像データD3はバッファ411
及び遅延メモリ421を介してLDドライバ432へ送
られ、これに基づいて半導体レーザ62の駆動制御が行
われる。
【0077】次に、各動作モードにおける複写機1の全
体の動作シーケンスについて、各CPU101〜106
の間で遣り取りされる要求コマンド(Q)、レポート
(A)、又はデータの流れを中心に説明する。なお以下
の図において、重要でない要求コマンド又はレポートが
省略されている場合がある。
【0078】図10は直結モードにおける動作シーケン
スを示す図である。上述したように、直結モードにおい
ては、読取り装置IRからの画像データによってプリン
タ装置PRTで同時にプリントが行われる。
【0079】スタートキー96を押すことによってCP
U101からCPU105にスタート要求が出され、こ
れを受けて、CPU105から102に対して読取り要
求が、CPU104に対してプリント要求が、それぞれ
出され、CPU104からCPU105に用紙の搬送状
態を知らせる給紙レポートが出される。
【0080】読取り装置IRの動作は、プリンタ装置P
RTの動作に合わせるようになっているため、スキャナ
19による実際の読み取りタイミングは、作像系70に
おいて用紙が所定位置に達し印字可能な状態となったこ
とを示す露光準備完了がCPU104からCPU102
に出された後になる。
【0081】露光準備完了が出されると、CPU102
からCPU103に対してスキャン要求が出される。こ
れによってスキャンが開始され、原稿の画像領域に達す
ると、CPU102により設定された画像処理モード
(例えば、変倍処理、γ補正、画質補正処理など)に応
じて、読取りデータ(画像データ)がプリンタ装置PR
Tに出力され、用紙にプリントが行われる。
【0082】スキャンによる読み取りが終了すると、C
PU103からCPU102にスキャン完了レポートが
出され、CPU102からCPU105に対して読取り
完了レポートが出され、またCPU104からCPU1
05にイジェクト完了レポートが出される。
【0083】図11はメモリモード書込み動作の動作シ
ーケンスを示す図である。上述したように、メモリモー
ド書込み動作では、読取り装置IRから画像メモリ30
4へ画像データが転送される。
【0084】まず、全体のシーケンスを管理しているC
PU105からCPU106に対してメモリ準備要求を
出す。これを受けて、CPU106は内部ハードウェア
に対し、画像信号処理部20からの画像データD2を画
像メモリ304へ転送させるための切換え部301の接
続状態の設定、2値化処理のためのモード(例えば、誤
差分散法、地肌消去のための閾値、2値化閾値など)の
設定、画像メモリ304への書き込み領域の開始アドレ
ス及びXYレングス情報などの設定を行う。
【0085】これらの設定が終わって準備が完了する
と、CPU106からCPU105に対してメモリ準備
完了レポートを出す。これを受けて、CPU105から
CPU106及び102に対して読取り要求が出され、
さらにCPU102からCPU103に対してスキャン
要求が出され、これによってスキャンが開始される。
【0086】スキャンによって原稿の画像領域に達する
と、CPU102により設定された画像処理モードに応
じて、読取りデータ(画像データD2)がメモリユニッ
ト部30に出力される。
【0087】スキャンによる読み取りが終了すると、C
PU106及び102からCPU105に対して読取り
完了レポートがそれぞれ出される。その後、CPU10
5からCPU106に対して圧縮要求が出され、これを
受けて、CPU106は、画像メモリ304からの読み
出しアドレス、XYレングス情報、符号メモリ306へ
の書き込みアドレス、及び圧縮器311のモード(例え
ばMH方式)などを設定し起動をかける。これによって
圧縮処理が行われ、符号データが符号メモリ306に格
納される。
【0088】圧縮処理が完了すると、CPU106から
CPU105に圧縮完了レポートが出される。図12は
メモリモード読出し動作の動作シーケンスを示す図であ
る。
【0089】上述したように、メモリモード読出し動作
では、画像メモリ304から画像データが読み出されて
プリンタ装置PRTへ出力され用紙にプリントされる。
まず、CPU105からCPU106に対して伸長要求
を出す。これを受けて、CPU106は符号メモリ30
6からの読み出しアドレス、データ量、画像データ30
4への書き込みアドレス、XYレングス情報、及び伸長
器312のモード(例えばMH方式)などを設定し起動
をかける。これによって伸長処理が行われ、画像データ
が画像メモリ304に書き込まれる。
【0090】伸長処理が完了すると、CPU106から
CPU105に伸長完了レポートが出される。次に、C
PU105からCPU106に対し、画像メモリ304
から画像データを読み出すためのメモリ準備要求を出
す。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに
対して、画像メモリ304から印字処理部40へ画像デ
ータD3を出力するための切換え部301の接続状態の
設定、回転処理のための設定、画像メモリ304の読み
出し領域の開始アドレス及びXYレングス情報などの設
定を行う。
【0091】これらの設定が終わって準備が完了する
と、CPU106からCPU105に対してメモリ準備
完了レポートを出す。これを受けて、CPU105から
CPU106及び104に対してプリント要求が出さ
れ、CPU104からCPU105に用紙の搬送状態を
知らせる給紙レポートが出され、その後、画像メモリ3
04から読み出された画像データD3がプリンタ装置P
RTに出力され、プリントが行われる。
【0092】プリントが終了すると、CPU106及び
CPU104からCPU105に対してプリント完了レ
ポート及びイジェクト完了レポートが出される。これを
受けて、CPU105は、動作モードとの関連からCP
U106に対するメモリクリアー要求などを出す。
【0093】図13は直結メモリ混在モードにおける動
作シーケンスを示す図である。直結メモリ混在モードに
おいては、読取り装置IRからの画像データD2をプリ
ンタ装置PRTに出力してプリントを行うと同時に画像
メモリ304に格納する。
【0094】CPU105からCPU106に対し、メ
モリ準備要求を出す。これを受けて、CPU106は内
部ハードウェアに対して種々の設定を行う。それらの設
定が終わって準備が完了すると、CPU106からCP
U105に対してメモリ準備完了レポートを出す。これ
を受けて、CPU105からCPU106及び102に
対して読取り要求が、CPU104に対してプリント要
求が、それぞれ出される。
【0095】CPU104からCPU105及び102
に給紙レポート又は露光準備完了が出されると、CPU
102からCPU103に対してスキャン要求が出され
る。これによってスキャンが開始され、読取りデータ
(画像データ)がプリンタ装置PRTに出力されて用紙
にプリントが行われると同時に、2値化されて画像メモ
リ304に格納される。
【0096】スキャンによる読み取りが終了すると、C
PU106及び102からCPU105に対して読取り
完了レポートがそれぞれ出され、またCPU103から
CPU102にスキャン完了レポートが出される。
【0097】図14はメモリモード書込み動作とメモリ
モード読出し動作とが並行して行われたときの動作シー
ケンスを示す図である。この動作シーケンスは、上述し
たメモリモード書込み動作及びメモリモード読出し動作
を同時並行して行っているものであり、後述する図17
に示す「4ー2W」「1ー2R」のような場合に行われ
る。なお、この動作シーケンスの内容は上述の図11及
び図12において説明したところと同様であるから、こ
こでの説明は省略する。
【0098】ところで、コピー動作中に用紙のジャムが
発生することがある。次にジャムの発生に対する処置
(ジャム処理)について説明する。ジャム処理は、メモ
リユニット部30の動作モードに応じて、ジャム処理A
モードとジャム処理Bモードがある。
【0099】直結モード(図10参照)において、読み
取りデータが出力されている最中にジャムが発生する
と、CPU104からCPU105に対してJAM発生
が知らさせ、CPU104からCPU102に対して停
止要求が出される。また、CPU102からCPU10
3及び105に対して、停止要求又は読取り完了レポー
トがそれぞれ出される。
【0100】CPU105からCPU101にジャム発
生が知らされ、操作パネルOPにジャムの発生が表示さ
れる。これによって、オペレータはジャムの発生を知
り、複写機1のフロントカバーを開けて適当な処置を行
い、処置の終了を確認するためリセットキーSW11
(図1参照)を押す。そして、再度スタートキー96を
押すことによってコピーを再開する。これがジャム処理
Bモードである。
【0101】メモリモード読出し動作(図12参照)に
おいて、画像メモリ304か画像データの読み出し中に
ジャムが発生すると、CPU104からCPU105に
対してJAM発生が知らされ、CPU105からCPU
106に対して停止要求が出される。
【0102】また、操作パネルOPにジャムの発生が表
示され、オペレータがフロントカバーを開けて適当な処
置を行った後にカバーを閉めると、それがカバーセンサ
SE13(図1参照)によって検出され、CPU104
からCPU105にready信号が出される。これを
受けて、CPU105は図12に示す伸長要求を出し、
メモリモード読出し動作を自動的に再開する。これがジ
ャム処理Aモードである。
【0103】つまり、ジャム処理Aモードでは、メモリ
モード読出し動作においてジャムが発生した場合に、ジ
ャム処理後にオペレータがスタートキー96を押下する
のを特に待つことなく、メモリモード読出し動作を再開
するので、ジャム処理後の復帰が早く使い勝手が向上す
る。
【0104】次に、具体的な例として、10枚の両面原
稿からそれぞれ1枚ずつ合計10枚の両面コピーを行う
場合について、タイミングチャートを参照して説明す
る。図15〜図20は複写機1におけるコピー動作の例
を示すタイミングチャートである。
【0105】これらの図において、枠内の数字は原稿の
番号と表裏の別(表面は1、裏面は2)、符号「W」は
画像メモリ304への書き込み動作、符号「R」は画像
メモリ304からの読み出し動作、排紙についての数字
は用紙の番号(原稿の番号と一致)をそれぞれ示す。
【0106】また、読取り装置IRについての2重線部
分は原稿搬送部500による原稿の搬送動作、プリンタ
装置PRTについての2重線部分はプリンタ装置PRT
の内部の用紙搬送動作、1重線は待機状態をそれぞれ示
す。なお、データの圧縮処理動作及び伸長処理動作は図
示されておらず、それぞれ書き込み動作の後又は読み出
し動作の前に行われる。
【0107】まず、コピー動作が開始されると、第1番
の原稿が搬送され(所要時間t1)、その表面が読み取
られてメモリモード書込み動作によって画像メモリ30
4に格納され(所要時間t2)、その原稿が搬送され
(所要時間t3)、その裏面が読み取られて画像メモリ
304に格納される(所要時間t2)。
【0108】第1番の原稿が排出されるとともに第2番
の原稿が搬送され(所要時間t4)、その表面が読み取
られ、第1番の原稿の場合と同様に画像メモリ304に
格納される。
【0109】第3番の原稿の搬送中に、画像メモリ30
4から第1番の原稿の表面の画像データがメモリモード
読出し動作によって読み出されて第1番の用紙の表面に
プリントされる(所要時間t11)。そして、第2番の
用紙が搬送され(所要時間t12)、画像メモリ304
から第2番の原稿の表面の画像データが読み出されて第
2番の用紙の表面に同様にプリントされる。このとき、
第3番の表面についてメモリモード読出し動作が行われ
ており、その一部分について動作が並行して行われる。
また、第4番の裏面の読み取り(メモリモード書込み動
作)と第1番の裏面のプリント(メモリモード読出し動
作)、及び第8番の裏面の読み取りと第5番の裏面のプ
リントは、それぞれ全部が並行して行われる。
【0110】このタイミングチャートにおいて、ほとん
どの動作はメモリモードによって行われているが、第4
番と第8番の原稿を読み取る際には、つまり毎4枚目の
原稿を読み取る際には、動作モードが切り換えられて直
結モードによって動作し、原稿の読み取りと同時に用紙
へのプリントが行われる。第1番及び第5番の原稿の表
面にプリントを行う前に時間を要しているのは、上述の
直結モードを行うためのタイミング合わせのためであ
る。
【0111】これらの画像メモリ304への書き込み動
作及び読み出し動作は、それぞれのページに対して生成
されたタスクによって順番に実行される。直結モードで
は、読取り装置IRとプリンタ装置PRTとが同期タイ
ミングで動作するのでタスクは生成されない。
【0112】なお、それぞれの所要時間の実測値の例
は、原稿サイズがA4Yである場合において、t1=
2.05秒、t2=1.27秒、t3=1.25秒、t
4=2.15秒、t11=1.27秒、t12=1.2
6秒であり、10枚の両面コピーに要した時間は約75
秒であった。
【0113】これとの比較例として、第1番の表面、裏
面、第2番の表面、裏面、というように、第1番から順
番に原稿の搬送と反転及び用紙の再給紙を行って原稿の
読み取りとプリントとを同時に行う従来の両面コピーを
行った場合には、原稿の反転及び用紙の再給紙に多くの
時間を要するため、10枚の両面コピーを終えるのに2
倍近い時間である135秒程度を要する。
【0114】また、例えば、読取り装置IRが30枚/
分、プリンタ装置PRTが35枚/分の能力である場合
に、両面原稿の両面コピーを行うと、従来の複写機では
数枚/分程度まで能力が低下してしまうのに対し、本実
施例の複写機1では従来の数倍の能力が得られることと
なる。
【0115】このように、本実施例に係る複写機1で
は、読取り装置IRとプリンタ装置PRTとがそれぞれ
独立して動作することが可能となっており、且つメモリ
ユニット部30における書き込み(原稿の読み取り時)
と読み出し(プリント時)とを独立した回路ブロックで
行い、符号メモリ306を管理テーブルMT1を用いて
動的に管理することによって、原稿の読み取りと用紙へ
のプリントとを並行して行うことが可能となっている。
また、同一のコピーモード中において動作モードが切り
換えられることとあいまって、コピー速度が速くなり生
産性の向上が図られている。
【0116】次に、フローチャートに基づいて複写機1
の動作を説明する。説明の順序は、CPU101〜10
8の実行するメインルーチンを順番に説明し、その後、
各メインルーチンにおいて実行されるサブルーチンにつ
いて説明する。
【0117】図21はCPU101のメインルーチンの
フローチャートである。初期設定を行った後(ステップ
#11)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時
間が一定となるように監視し(ステップ#12,1
6)、操作パネルOPなどに対して入力制御処理及び表
示制御処理を行い(ステップ#13,14)、その他の
処理を行う(ステップ#15)。なお、割り込み処理に
よって他のCPU102〜108との通信を行う。
【0118】図22はCPU102のメインルーチンの
フローチャートである。画像データの入力処理を行った
後(ステップ#23)、光電変換素子16,17の位置
のズレによる時間差を合わすための位置合わせ処理を行
い(ステップ#24)、色判別処理、画像処理、画像デ
ータの出力処理、その他の処理を行う(ステップ#25
〜28)。
【0119】図23はCPU103のメインルーチンの
フローチャートである。CPU103は走査系10を制
御する。スキャンモードである場合には(ステップ#3
3でイエス)、スキャナ19をスキャンさせる走査制御
を行い(ステップ#34)、流し撮りモードの場合には
(ステップ#33でノー)、スライダ位置決め制御が実
行される(ステップ#35)。
【0120】また、スキャンモータM2の回転に同期し
て発生するモータパルスによるモータパルス割り込みが
発生すると、そのモータパルスの割り込み間隔時間の測
定(ステップ#37)、モータへの通電のオンオフ(ス
テップ#38)、モータパルス数のカウント(ステップ
#39)などを行う。
【0121】図24はCPU104のメインルーチンの
フローチャートである。CPU104はプリンタ装置P
RTを制御する。現像転写系70Aを制御し(ステップ
#43)、搬送系70Bを制御し(ステップ#44)、
定着系70Cを制御し(ステップ#45)、印字処理部
40を制御し(ステップ#46)、その他の処理を行う
(ステップ#47)。
【0122】上述のステップ#44の制御では、サイズ
検出センサSE11,12によって用紙サイズを検出し
た後、再給紙パス長、用紙間距離、及び用紙サイズをC
PU104で演算し、演算結果から再給紙パスへのスタ
ック可能枚数Mの決定が行われる。なお、再給紙パス長
及び用紙間距離は一定であるから、検出された用紙サイ
ズから通紙パスの枚数が決定される。
【0123】図25はCPU105のメインルーチンの
フローチャートである。CPU105は、他のCPUに
対して、起動、停止のコマンド及び動作モードのセット
などを行い、複写機1の全体の動作を制御する。割り込
みによる通信で入力されたデータをチェックした後に内
容を解析し(ステップ#53)、その内容に応じて、次
に動作させるものがある場合又は倍率が変更された場合
など、起動のコマンド又は倍率のモードデータなどを新
たに設定するモード/コマンド設定処理を行い(ステッ
プ#54)、通信によって出力するためにそのデータを
出力エリアにセットする(ステップ#55)。
【0124】図26はCPU106のメインルーチンの
フローチャートである。CPU106はメモリユニット
部30を制御する。他のCPUからのコマンド受信処理
を行い(ステップ#62)、ステータス送信処理を行い
(ステップ#63)、画像メモリ304への書込み制御
を行い(ステップ#64)、圧縮制御を行い(ステップ
#65)、伸長制御を行い(ステップ#66)、画像メ
モリ304からの読出し制御を行い(ステップ#6
7)、シーケンス制御を行う(ステップ#68)。
【0125】図27はCPU107のメインルーチンの
フローチャートである。CPU107は原稿搬送部50
0を制御する。原稿を捌いて斜行補正し搬送ベルト50
6までの搬送を制御する原稿給紙処理を行い(ステップ
#73)、搬送ベルト506による所定の読み取り位置
への原稿の位置決めと反転ローラ507までの搬送を制
御する原稿搬送処理を行い(ステップ#74)、反転ロ
ーラ507に達した原稿をそのまま排出するか又は搬送
ベルト506の方へ再度搬送するかなどを制御する原稿
反転排出処理を行う(ステップ#75)。
【0126】図28はCPU108のメインルーチンの
フローチャートである。CPU108は再給紙部600
を制御する。作像系70から排出されてきたプリント済
の用紙の裏面にプリントを行うために一旦収納し又は排
出トレイ621へそのまま排出する収納排出処理を行い
(ステップ#83)、収納された用紙の表裏を反転する
反転処理を行う(ステップ#84)。
【0127】なお、収納排出処理において、作像系70
から用紙が排出されているか否かは、その排出口に設け
られた排出センサSE62によって検出し、排出中にお
いては搬送ローラ602を回転し排出が終われば一定の
時間後に搬送ローラ602を停止する。
【0128】また、反転処理において、反転センサSE
61が用紙を検出している間は反転ローラ603を正転
させ、反転センサSE61がオフとなった時点で反転ロ
ーラ603を反転させ、一定時間後に停止する。
【0129】図29はステップ#13の入力制御処理の
フローチャートである。モード設定キー97のオンエッ
ジが検出される度毎に(ステップ#101でイエス)、
「片面−片面」「両面−片面」「片面−両面」「両面−
両面」のそれぞれのコピーモードを循環式に切り換え、
それぞれのモード表示部97a〜97dを順に点灯する
(ステップ#102〜108)。
【0130】その際に、「片面−片面」以外のコピーモ
ードとなった場合には(ステップ#103,105,1
07)、メモリモードを設定する(ステップ#10
9)。「片面−片面」のコピーモードとなった場合には
(ステップ#108)、マルチコピーモードであれば
(ステップ#110でイエス)、直結メモリ混在モード
を設定し(ステップ#111)、シングルコピーモード
であれば(ステップ#110でノー)、直結モードを設
定する(ステップ#112)。
【0131】モード設定キー97のオンエッジが検出さ
れない場合には(ステップ#101でノー)、オートク
リアを行った後に直結モードを設定する(ステップ#1
13)。
【0132】図30はステップ#54のモード/コマン
ド設定処理のフローチャートである。メモリモードであ
る場合には(ステップ#201でイエス)、ジャムが発
生したときにカバーセンサSE13によってカバーの開
閉を検出し、ジャム処理後に自動的に復帰してメモリモ
ードを再開するジャム処理Aモードとし(ステップ#2
02)、メモリモードでない場合には(ステップ#20
1でノー)、ジャム処理後にオペレータがリセットキー
SW11を押すことによって復帰するジャム処理Bモー
ドとする(ステップ#203)。
【0133】図31はステップ#62のコマンド受信処
理のフローチャートである。コマンド受信が有ると(ス
テップ#301でイエス)、それが読み取りコマンドで
ある場合には画像メモリ304の書き込みステートを
「1」とし(ステップ#302,303)、圧縮コマン
ドであれば圧縮ステートを「1」とし(ステップ#30
4,305)、伸長コマンドであれば伸長ステートを
「1」とし(ステップ#306,307)、プリントコ
マンドであれば読み出しステートを「1」とする(ステ
ップ#308,309)。
【0134】図32はステップ#63のステータス送信
処理のフローチャートである。送信ステータスが有る場
合に、それを送信する(ステップ#321,322)。
【0135】図33はステップ#64の画像メモリ書込
み制御処理のフローチャートである。ステート「1」
で、画像メモリ304への書き込み開始アドレス、XY
レングス情報、画像処理パラメータなどを設定し(ステ
ップ#332)、メモリ準備完了ステータスをセットし
(ステップ#333)、ステートを「2」とする(ステ
ップ#334)。
【0136】ステート「2」では、画像メモリ304へ
の書き込みが終了すると(ステップ#335でイエ
ス)、読み取り完了ステータスをセットし(ステップ#
336)、ステートを「0」とする(ステップ#33
7)。
【0137】図34はステップ#65の圧縮制御処理の
フローチャートである。ステート「1」で、画像メモリ
304からの読み出しアドレス、XYレングス情報、符
号メモリ306への書き込みアドレス、及び圧縮方式な
ど、圧縮処理のための設定を行い、これにともなって管
理テーブルMT1の内容を変更し(ステップ#35
2)、ステートを「2」とする(ステップ#353)。
【0138】ステート「2」では、32Kバイト毎に区
分された1つのメモリ領域分の圧縮処理が終了する毎に
設定を行い(ステップ#358)、1ぺージ分の圧縮処
理が終了すると圧縮完了ステータスをセットし(ステッ
プ#356)、ステートを「0」とする(ステップ#3
57)。
【0139】図35はステップ#66の伸長制御処理の
フローチャートである。ステート「1」で、指定された
ページが既に圧縮済か否かを判断し(ステップ#37
2)、イエスであればメモリユニット部30の設定を行
い(ステップ#373)、ステートを「2」とする(ス
テップ#374)。
【0140】ステップ#372でノーであれば、伸長エ
ラーステータスをセットし(ステップ#375)、ステ
ートを「0」とする(ステップ#376)。ステート
「2」では、伸長処理が終了したときに伸長完了ステー
タスをセットし(ステップ#377,378)、ステー
トを「0」とする(ステップ#379)。
【0141】図36はステップ#67の画像メモリ読出
し制御処理のフローチャートである。ステート「1」
で、画像メモリ304への読み出し開始アドレス、デー
タ量、その他のパラメータを設定し(ステップ#39
2)、ステートを「2」とする(ステップ#393)。
【0142】ステート「2」では、画像メモリ304か
らの読み出しが終了すると(ステップ#394でイエ
ス)、プリント完了ステータスをセットし(ステップ#
395)、ステートを「0」とする(ステップ#39
6)。
【0143】図37はステップ#68のシーケンス制御
処理のフローチャートである。操作パネルOPの操作に
よる設定状態、例えばコピーモード、用紙サイズ、コピ
ー枚数など、メモリユニット部30の動作モードに関連
する情報を記憶し(ステップ#401)、その内容を判
断し、直結モードであれば直結モード処理を行い(ステ
ップ#402,403)、メモリモードであればメモリ
モード処理を行い(ステップ#404,405)、直結
メモリ混在モードであれば直結メモリ混在モード処理を
行う(ステップ#406,407)。
【0144】図38はステップ#403の直結モード処
理のフローチャートである。ステート「0」で、コピー
コマンドがある場合に(ステップ#421でイエス)、
切換え部301の接続状態が直結モードとなるように各
制御信号SG1〜5をアクティブ又はノンアクティブに
設定し〔ステップ#422、なお図7(b)参照〕、ス
テートを「1」とする(ステップ#423)。
【0145】ステート「1」で、プリンタ装置PRTへ
給紙命令を出し(ステップ#424)、ステートを
「2」とする(ステップ#425)。ステート「2」
で、プリンタ装置PRTから給紙開始信号が出力される
とステートを「3」とする(ステップ#426,42
7)。
【0146】ステート「3」で、スキャナへスキャン要
求を出し、ステートを「4」とする(ステップ#42
9,430)。ステート「4」で、プリンタ装置PRT
とスキャナからそれぞれの終了信号があった場合に、ス
テートを「5」とする(ステップ#431,432)。
【0147】ステート「5」で、次コピーが有る場合に
は、1枚コピーの終了としてステートを「1」とする
(ステップ#434,435)。次コピーがない場合に
は、全コピーの終了としてステートを「0」とする(ス
テップ#436,437)。
【0148】図39はステップ#405のメモリモード
処理のフローチャートである。読取り装置IRを制御す
るIR制御を行い(ステップ#451)、プリンタ装置
PRTを制御するPRT制御を行い(ステップ#45
2)、切換え制御を行う(ステップ#453)。
【0149】図40はステップ#451のIR制御処理
のフローチャートである。ステート「0」で、読取り装
置IRのCPU105から画像メモリ304に対するコ
マンドが有る場合には、ステートを「1」とする(ステ
ップ#471,472)。
【0150】ステート「1」で、画像メモリ304への
書込み要求を出し、ステートを「2」とする(ステップ
#473,474)。ステート「2」で、メモリ準備完
了であれば(ステップ#475でイエス)、切換え部3
01の接続状態がメモリモード書込み動作となるように
設定し(ステップ#476)、ステートを「3」とする
(ステップ#477)。
【0151】ステート「3」で、スキャナへスキャン要
求を出し、ステートを「4」とする(ステップ#47
8,479)。ステート「4」で、スキャナからスキャ
ン終了信号が出力されたら、ステートを「5」とする
(ステップ#481,482)。
【0152】ステート「5」で、圧縮要求を出し、ステ
ートを「6」とする(ステップ#483,484)。ス
テート「6」で、圧縮完了であれば、ステートを「7」
とする(ステップ#485,486)。
【0153】ステート「7」で、スキャナ読み取り終了
とし、タスクNを生成し(ステップ#491,49
2)、次原稿有りの場合にはステートを「1」とし(ス
テップ#493,494)、無い場合にはステートを
「0」とする(ステップ#495)。
【0154】図41はステップ#452のPRT制御処
理のフローチャートである。ステート「0」で、プリン
ト要求が有れば、タスクNminを生成し、ステートを
「1」とする(ステップ#501〜503)。なお、こ
のプリンタ装置PRTを制御するためのタスクは各プリ
ント毎に生成される。
【0155】ステート「1」で、伸長要求を出し、ステ
ートを「2」とする(ステップ#504,505)。ス
テート「2」で、伸長完了であれば、ステートを「3」
とする(ステップ#506,507)。
【0156】ステート「3」で、プリンタ装置PRTへ
プリント要求を出し、切換え部301の接続状態がメモ
リモード読出し動作となるように設定し、ステートを
「4」とする(ステップ#511,512,513)。
【0157】ステート「4」で、用紙の給紙が開始され
ると、ステートを「5」とする(ステップ#514,5
15)。ステート「5」で、印字が完了すると、ステー
トを「6」とする(ステップ#516,518)。
【0158】ステート「6」で、排紙が完了すると、1
枚の用紙に対する印字動作が全て完了したため、タスク
を消滅させ、ステートを「7」とする(ステップ#52
1〜523)。
【0159】ステート「7」で、プリント終了とし、ス
テートを「0」とする(ステップ#524,525)。
図42はステップ#453の切換え制御処理のフローチ
ャートである。
【0160】ステート「0」で、プリンタ装置PRTか
らnM枚目の給紙が開始されると、切換え部301の接
続状態が直結モードとなるように設定し、ステートを
「1」とする(ステップ#531〜533)。
【0161】ステート「1」で、スキャナへスキャン要
求を出し、ステートを「2」とする(ステップ#53
4,535)。ステート「2」で、プリンタ装置PRT
とスキャナからそれぞれの終了信号があった場合に、ス
テートを「0」とする(ステップ#536,537)。
【0162】図43及び図44はステップ#407の直
結メモリ混在モード処理のフローチャートである。ステ
ート「0」で、コピーコマンドが有る場合には、ステー
トを「1」とする(ステップ#551,552)。
【0163】ステート「1」で、画像メモリ304への
書込み要求を出し、切換え部301の接続状態がメモリ
モード書込み動作となるように設定し、ステートを
「2」とする(ステップ#553〜555)。
【0164】ステート「2」で、メモリ準備完了であれ
ば、ステートを「3」とする(ステップ#556,55
7)。ステート「3」で、プリンタ装置PRTへ給紙命
令を出し、ステートを「4」とする(ステップ#56
1,562)。
【0165】ステート「4」で、プリンタ装置PRTか
ら給紙開始信号が出力されたら、ステートを「5」とす
る(ステップ#563,564)。ステート「5」で、
スキャナへスキャン要求を出し、ステートを「6」とす
る(ステップ#565,566)。
【0166】ステート「6」で、プリンタ装置PRTと
スキャナからそれぞれの終了信号が有った場合に、ステ
ートを「7」とする(ステップ#567,568)。ス
テート「7」で、圧縮要求を出し、ステートを「8」と
する(ステップ#571,572)。
【0167】ステート「8」で、圧縮完了であれば、ス
テートを「9」とする(ステップ#573,574)。
ステート「9」で、スキャナ読取り終了であれば、ステ
ートを「10」とする(ステップ#575,576)。
【0168】ステート「10」で、プリンタ装置PRT
へプリント要求を出し、切換え部301の接続状態がメ
モリモード読出し動作となるように設定し、ステートを
「11」とする(ステップ#577〜579)。
【0169】ステート「11」で、伸長要求が出される
と、ステートを「12」とする(ステップ#581,5
82)。ステート「12」で、伸長が完了すると、ステ
ートを「13」とする(ステップ#583,584)。
【0170】ステート「13」で、プリンタ装置PRT
へプリント要求を出し、ステートを「14」とする(ス
テップ#585,586)。ステート「14」で、用紙
の給紙が開始されると、ステートを「15」とする(ス
テップ#587,588)。
【0171】ステート「15」で、印字が完了すると、
ステートを「16」とする(ステップ#591,59
2)。ステート「16」で、プリント終了とし、設定枚
数のプリントが終了した場合にはステートを「0」と
し、未だ残っている場合にはステートを「10」とする
(ステップ#593〜596)。
【0172】このように、上述の実施例の複写機1,1
aにおいては、メモリユニット部30を始めとする制御
部100のハード回路ブロック及びソフト構造によっ
て、メモリモード書込み動作とメモリモード読出し動作
とを独立且つ並行に行えるようにし、メモリモードによ
るコピー動作中に適当枚数毎に直結モードに切り換える
ことによって、複数枚の原稿をより高速にコピーするこ
とが可能となり、複写機による生産性の向上が図られて
いる。
【0173】なお、メモリモードにおいて、最初のコピ
ーの一群を排紙した後、次のコピーの一群を90度回転
させて排紙するよう、メモリ上で画像データのソート作
業を行うメモリソーティングを行ってもよい。
【0174】上述の実施例において、メモリユニット部
30に設けられた画像メモリ304は、複数のメモリチ
ップを用いてもよく、また1つのメモリチップの領域を
分割して用いてもよい。
【0175】上述の実施例において、メモリユニット部
30を始めとする制御部100の回路構成、各CPU1
01〜108の処理内容、処理分担、ソフト構造、その
他複写機1,1aの各部の構造などは、本発明の主旨に
反しない範囲で種々変更することができる。
【0176】
【発明の効果】本発明によると、コピー動作中に直結モ
ードとメモリモードとを切り換えることにより、画像形
成以外に要する時間をできるだけ削減して全体のコピー
速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の全体の構成を示す断面正
面図である。
【図2】操作パネルの正面図である。
【図3】他の実施例の複写機の要部を示す断面正面図で
ある。
【図4】複写機の制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】複写機の制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】メモリユニット部のブロック図である。
【図7】メモリユニット部の切換え部のブロック図であ
る。
【図8】管理テーブルと符号メモリとの関係を示す図で
ある。
【図9】印字処理部のブロック図である。
【図10】直結モードにおける動作シーケンスを示す図
である。
【図11】メモリモード書込み動作の動作シーケンスを
示す図である。
【図12】メモリモード読出し動作の動作シーケンスを
示す図である。
【図13】直結メモリ混在モードにおける動作シーケン
スを示す図である。
【図14】メモリモード書込み動作とメモリモード読出
し動作とが並行して行われたときの動作シーケンスを示
す図である。
【図15】複写機におけるコピー動作の例を示すタイミ
ングチャートである。
【図16】複写機におけるコピー動作の例を示すタイミ
ングチャートである。
【図17】複写機におけるコピー動作の例を示すタイミ
ングチャートである。
【図18】複写機におけるコピー動作の例を示すタイミ
ングチャートである。
【図19】複写機におけるコピー動作の例を示すタイミ
ングチャートである。
【図20】複写機におけるコピー動作の例を示すタイミ
ングチャートである。
【図21】CPU101のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図22】CPU102のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図23】CPU103のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図24】CPU104のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図25】CPU105のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図26】CPU106のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図27】CPU107のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図28】CPU108のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図29】入力制御処理のフローチャートである。
【図30】モード/コマンド設定処理のフローチャート
である。
【図31】コマンド受信処理のフローチャートである。
【図32】ステータス送信処理のフローチャートであ
る。
【図33】画像メモリ書込み制御処理のフローチャート
である。
【図34】圧縮制御処理のフローチャートである。
【図35】伸長制御処理のフローチャートである。
【図36】画像メモリ読出し制御処理のフローチャート
である。
【図37】シーケンス制御処理のフローチャートであ
る。
【図38】直結モード処理のフローチャートである。
【図39】メモリモード処理のフローチャートである。
【図40】IR制御処理のフローチャートである。
【図41】PRT制御処理のフローチャートである。
【図42】切換え制御処理のフローチャートである。
【図43】直結メモリ混在モード処理のフローチャート
である。
【図44】直結メモリ混在モード処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
1,1a 複写機 106 CPU(モード切換え手段,タイミング制御手
段) 304 画像メモリ(画像記憶部) IR 読取り装置(画像読取り部) PRT プリンタ装置(プリンタ部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 英男 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を読み取って画像データを得る
    ための画像読取り部と、画像データに基づいて画像形成
    を行うためのプリンタ部と、画像データを記憶する画像
    記憶部とを有した複写機において、 前記画像読取り部で得た画像データを前記プリンタ部に
    転送して読み取り動作とプリント動作とを同時に行う直
    結モードと、前記画像読取り部で得た画像データを前記
    画像記憶部に一旦記憶し、記憶した画像データを前記画
    像記憶部から読み出してプリント動作を行うメモリモー
    ドとを、コピー動作中に切り換えるモード切換え手段
    と、 前記直結モードと前記メモリモードとの切り換えタイミ
    ングを制御するタイミング制御手段とを有してなること
    を特徴とする複写機。
JP34594691A 1991-12-27 1991-12-27 複写機 Pending JPH05183706A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34594691A JPH05183706A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 複写機
US07/995,057 US5491557A (en) 1991-12-27 1992-12-22 Image forming apparatus having a memory and two operating modes, and method of using same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34594691A JPH05183706A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 複写機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05183706A true JPH05183706A (ja) 1993-07-23

Family

ID=18380078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34594691A Pending JPH05183706A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 複写機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05183706A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5818602A (en) * 1994-03-04 1998-10-06 Minolta Co., Ltd. Digital copy machine having efficient duplexing capabilities
EP0962833A1 (en) * 1998-05-22 1999-12-08 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming method
US9077870B2 (en) 2012-08-02 2015-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Copy machine with controlling of printing unit

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5818602A (en) * 1994-03-04 1998-10-06 Minolta Co., Ltd. Digital copy machine having efficient duplexing capabilities
EP0962833A1 (en) * 1998-05-22 1999-12-08 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming method
US6611352B2 (en) 1998-05-22 2003-08-26 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming method
US9077870B2 (en) 2012-08-02 2015-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Copy machine with controlling of printing unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5491557A (en) Image forming apparatus having a memory and two operating modes, and method of using same
JPH0686030A (ja) 複写機
JP3368749B2 (ja) 画像形成装置
JPH09146428A (ja) 画像形成装置
JP3982175B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理方法を実現させるためのプログラムを記録した記録媒体
JPH05181330A (ja) 画像読取り装置
JPH06178053A (ja) 画像読取装置
JP3277672B2 (ja) ディジタル複写機
JPH09163068A (ja) 複写機
JPH066541A (ja) 複写機
JPH05183706A (ja) 複写機
JPH11138956A (ja) 画像形成装置
JP3111621B2 (ja) 画像形成装置
JP3163735B2 (ja) 画像読取り装置
JPH0750738A (ja) デジタル画像形成装置
JPH05183705A (ja) 複写機
JPH05292267A (ja) 画像形成装置
JP3200906B2 (ja) 画像読取り装置
JP3530874B2 (ja) 画像形成装置
JPH07240835A (ja) デジタル複写機
JPH06113056A (ja) ディジタル複写機
JPH05207295A (ja) 画像読取り処理方法及び画像読取り装置
JP3671584B2 (ja) 画像形成装置
JPH06105084A (ja) 画像処理装置
JP3254942B2 (ja) ディジタル複写機