JP3111621B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3111621B2
JP3111621B2 JP04096197A JP9619792A JP3111621B2 JP 3111621 B2 JP3111621 B2 JP 3111621B2 JP 04096197 A JP04096197 A JP 04096197A JP 9619792 A JP9619792 A JP 9619792A JP 3111621 B2 JP3111621 B2 JP 3111621B2
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英一 吉田
昭夫 中島
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばデジタル複写機
として用いられる画像形成装置に関し、特に原稿台にセ
ットして読み取る原稿とメモリに記憶した原稿とを指定
した頁順序でプリントするようにした画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル式の複写機において
は、CCDなどのイメージセンサーにより読み取って得
た画像データをメモリに記憶(又は格納)させることが
できるので、1頁又は複数頁からなる1セットの原稿
(1つの原稿セット)から読み取った画像データをメモ
リに記憶させておき、そのメモリから画像データを読み
出すことによって必要部数の画像を必要なときに用紙上
にコピー(又はプリント)するという、いわゆるメモリ
モードコピーが可能となる(特開平3ー97372号公
報)。
【0003】また、メモリに記憶された画像データを読
み出して用紙上にコピーするメモリモードと、原稿から
読み取った画像データを直接的に用紙上にコピーする直
接モードとを備え、これら両モードを同期させて1枚の
用紙上に画像を合成してコピーする複写機も提案されて
いる(特開昭60−114080号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のいずれの複写機においても、例えば会議の出席者にそ
れぞれ配付する資料として、互いに共通な原稿を含む複
数の原稿セットを複写する場合に、共通な原稿であるに
も係わらず何回もその読み取りを行わなければならない
という問題があった。
【0005】つまり、例えば、それぞれ頁数がa、b、
cの原稿からなる3種類の原稿セットA、B、Cがあ
り、それらの原稿セットのうち特定のm頁分の原稿が互
いに共通である場合に、これらの原稿セットのコピー1
部を得るためには、(a+b+c)回の読み取りを行う
必要があった。このとき、共通のm頁分の各原稿につい
ては、同一内容のものを3回にわたって読み取らなけれ
ばならず、(m×2)回の読み取りが結果的に無駄とな
っていた。
【0006】また、例えば、頁数がdの原稿セットDが
あり、そのうちの第x頁のみが異なる原稿セットEと第
y頁のみが異なる原稿セットFがあった場合に、これら
の原稿セットのコピー1部を得るためには、内容の異な
る頁が僅か2頁分であって大半が同一であるにも係わら
ず、上述と同様に(d×3)回の読み取りを行う必要が
あった。
【0007】このような無駄をなくすため、それぞれの
原稿セットについて共通原稿と共通でない原稿とに仕分
けし、共通原稿については1回の読み取りで3回のマル
チコピーを行い、共通でない原稿についてはそれぞれ1
回づつのコピーを行い、全部のコピーが終了した後で各
原稿セット毎にコピーが揃うように用紙の並べ替えや差
込みを行うことが考えられる。
【0008】しかし、この場合には、コピー後の用紙の
並べ替えなどに多くの時間と労力を要し、その作業のた
めの場所も確保しなければならないという問題がある。
特に原稿セットによって共通部分が異なる場合には、用
紙の順番や差込み位置を間違えやすく、作業者に多くの
負担が掛かることとなる。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑み、共通原稿を
有する複数の原稿セットについてのコピーを行う場合な
どにおいて、共通原稿を何回も読み取る必要がなく、し
かもコピー後に用紙の並べ替えや差込みを行う必要のな
い画像形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、上述の課題を解決するため、1頁又は複数頁の原
稿の画像を順次読み取って画像データを出力する画像読
取り部と、原稿の画像データを頁単位で記憶する画像記
憶部と、画像データに基づいて画像形成を行うためのプ
リンタ部とを有した画像形成装置において、前記画像記
憶部に予め記憶された1頁又は複数頁の原稿のうちから
1頁又は複数頁の原稿を選択するための記憶原稿選択手
段と、前記画像読取り部により読み取られる原稿と前記
記憶原稿選択手段により選択される原稿との相互配列順
序を頁単位で指定するための原稿順序指定手段と、前記
画像読取り部から出力される画像データと、前記記憶原
稿選択手段により選択されて前記画像記憶部から読み出
される画像データとを、前記原稿順序指定手段により指
定された順序で切り換えて前記プリンタ部に出力する出
力切換え手段とを有して構成される。
【0011】請求項2の発明に係る装置は、前記記憶原
稿選択手段により選択される原稿を、前記画像読取り部
により読み取られる複数頁の原稿に対して挿入する頁位
置を指定するための差込モード表示画面を有して構成さ
れる。
【0012】請求項3の発明に係る装置は、前記画像記
憶部に記憶された原稿のうちから1頁又は複数頁の特定
の1セットの原稿を指定して選択するとともに、指定さ
れた1セットの原稿に対して前記画像読取り部により読
み取られる原稿を部分的に差し替えるべく、前記1セッ
トの原稿のうちから選択しない1頁又は複数頁の原稿を
指定するための差替モード表示画面を有して構成され
る。
【0013】請求項4の発明に係る装置は、前記画像記
憶部に予め記憶された1頁又は複数頁の原稿のうちから
1頁又は複数頁の原稿を選択するための記憶原稿選択手
段と、前記記憶原稿選択手段により選択された原稿の画
像データを、前記画像読取り部により読み取られる原稿
の画像データによって差し替えるための原稿差替え手段
とを有して構成される。
【0014】
【作用】記憶原稿選択手段によって、画像記憶部に予め
記憶された原稿のうちから、読み出すべき原稿が選択さ
れる。原稿順序指定手段によって、画像読取り部により
読み取られる原稿と記憶原稿選択手段により選択される
原稿との相互配列順序が頁単位で指定される。
【0015】出力切換え手段は、画像読取り部から出力
される画像データと、画像記憶部から読み出される画像
データとを、指定された順序で切り換えてプリンタ部に
出力し、プリンタ部はその順序でプリントする。
【0016】差込モード表示画面によって、記憶原稿選
択手段により選択される原稿を、画像読取り部により読
み取られる原稿に対して挿入する頁位置が指定される。
差替モード表示画面によって、画像記憶部に記憶された
原稿のうちの1セットの原稿に対して、画像読取り部に
より読み取られる原稿と差し替えられる原稿が指定され
る。
【0017】原稿差替え手段によって、記憶原稿選択手
段により選択された原稿の画像データが、画像読取り部
により読み取られる原稿の画像データによって差し替え
られる。
【0018】
【実施例】まず、本明細書において用いる字句について
説明する。画像の読み取りのために原稿台(原稿ガラス
18)上にセットされる原稿を「読取り原稿」、画像デ
ータとしてメモリ(画像メモリ304又は符号メモリ3
06)に格納された原稿を「メモリ原稿」ということが
ある。
【0019】1頁又は複数頁からなる1セットの原稿を
「原稿セット」「文章」などということがある。特に、
装置によって1セットの原稿として管理されているメモ
リ原稿であることを強調する場合には「文章」という。
【0020】図1は本発明に係る複写機1の全体の構成
を示す断面正面図、図2は操作パネルOPの正面図であ
る。これらの図において、複写機1は、原稿を読み取っ
て画像信号に変換する走査系10、走査系10から送ら
れる画像信号を処理する画像信号処理部20、画像信号
処理部20から入力される画像データをそのままプリン
タ装置に出力するか又はメモリに記憶するかなどの切り
換えなどを行うメモリユニット部30、メモリユニット
部30から入力される画像データに基づいて2つの半導
体レーザ61,62を駆動する印字処理部40、半導体
レーザ61,62からの2本のレーザ光を感光体ドラム
71上の互いに異なった露光位置に導く光学系60、露
光により形成された潜像を現像し用紙上に転写し且つ定
着して画像を形成する作像系70、本体の上面に設けら
れた操作パネルOP、原稿を搬送し必要に応じて表裏の
反転を行う原稿搬送部500、及び、用紙を再度転写位
置に供給するための再給紙部600から構成されてい
る。
【0021】なお、走査系10及び画像信号処理部20
などによって読取り装置IRが、また印字処理部40、
光学系60、及び作像系70などによってプリンタ装置
PRTが、それぞれ構成されている。
【0022】走査系10は、原稿台ガラス18の下方を
移動するスキャナ19に組付けられた露光ランプ11及
び第1ミラー12、第2及び第3ミラー13a,13
b、集光用のレンズ14、ダイクロイックミラー15、
CCDアレイなどを用いた光電変換素子16,17、及
びスキャンモータM2などから構成されている。
【0023】ダイクロイックミラー15は、原稿からの
反射光のうち、例えば赤色などの特定色の光を反射し、
特定色の補色の光を透過させる。光電変換素子16,1
7は、原稿内の黒色を主とした非特定色の画像と、特定
色(赤色)の画像とをそれぞれ個別に電気信号に変換す
る。
【0024】画像信号処理部20は、2つの光電変換素
子16,17から出力される画像信号を処理し、原稿画
像の各画素を特定色(第2色)とそれ以外の色(第1
色)とに識別し、メモリユニット部30に対して色デー
タ付きの画像データを出力する。メモリユニット部30
については後で詳述する。
【0025】印字処理部40は、送られてきた色データ
付きの画像データに応じてそれらを2つの半導体レーザ
61,62へ振り分けるとともに、2つの半導体レーザ
61,62に対応する露光位置の違いに応じて、一方の
半導体レーザ62に与える画像データを遅延させる。
【0026】光学系60は、半導体レーザ61,62、
2本のレーザビームを合成するためのダイクロイックミ
ラー63、合成レーザビームを偏向するポリゴンミラー
65、主レンズ69、反射ミラー67a、合成レーザビ
ームを元の2本のレーザビームに分離するためのダイク
ロイックミラー68、反射ミラー67b,67cなどか
ら構成されている。
【0027】作像系70は、現像転写系70A、搬送系
70B、及び定着系70Cから構成されている。現像転
写系70Aは、図1の反時計方向に回転駆動される感光
体ドラム71、及びその周囲に回転方向の上流側から順
に配置された第1帯電チャージャ72a、第1現像器7
3a、第2帯電チャージャ72b、第2現像器73b、
転写チャージャ74、分離チャージャ75、クリーニン
グ部76などからなる。
【0028】第1現像器73aには、第2色に対応した
赤色トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が収納さ
れ、第2現像器73bには第1色に対応した黒色トナー
とキャリアとからなる2成分現像剤が収納されている。
【0029】搬送系70Bは、用紙を収納するカセット
80a,80b、用紙サイズを検出するサイズ検出セン
サSE11,12、用紙ガイド81、タイミングローラ
82、搬送ベルト83、及び、再給紙部600から搬入
された用紙を搬送する水平搬送ローラ86a〜cなどか
らなる。
【0030】定着系70Cは、用紙を熱圧着しながら搬
送する定着ローラ84,84、排出ローラ85、及び用
紙の排出を検出する排出センサSE62などからなる。
再給紙部600は、排出ローラ85から排出された用紙
を一旦収納し、両面モードのときには表裏を反転して、
合成モードのときには表裏反転を行わずに、再度の画像
形成(プリント)のために搬送系70Bの水平搬送ロー
ラ86aに搬入する循環式のものである。再給紙部60
0は、排紙トレイ621への排出と再給紙とを切り換え
るための切換え爪601、搬送ローラ602、反転ロー
ラ603、及び反転センサSE61などから構成されて
いる。
【0031】両面モードにおいては、図示しないソレノ
イドによって切換え爪601の左端部が上方へ移動し、
これによって排出ローラ85から排出された用紙が搬送
ローラ602の方へと誘導され、搬送ローラ602を通
って反転ローラ603に達する。
【0032】用紙の後端が反転センサSE61に達する
と、反転ローラ603が反転し、これによって用紙は水
平搬送ローラ86aの方へと搬送され、水平搬送ローラ
86b,cを通ってタイミングローラ82まで達して待
機する。このとき、次の用紙も順次所定の間隔で搬送さ
れてきており、片面にコピーされた用紙が待機できる枚
数は、画像データの遅延がないとした場合には用紙の長
さに依存することになる。
【0033】原稿搬送部500は、原稿給紙トレイ51
0上にセットされた原稿を自動的に原稿ガラス18上に
搬送し、スキャナ19によって原稿を読み取った後には
原稿排紙部511へ排出する。
【0034】原稿搬送部500は、給紙ローラ501、
捌きローラ502、捌きパッド503、中間ローラ50
4、レジストローラ505、搬送ベルト506、反転ロ
ーラ507、切換え爪508、排出ローラ509、給紙
トレイ510、排紙トレイ511、原稿スケール51
2、給紙センサSE51、及び排出センサSE52など
から構成されている。
【0035】給紙トレイ510上には、1枚又は複数枚
からなる1セットの原稿がセットされ、片面モードでは
それらの片面が、両面モードでは各原稿が反転されてそ
れぞれの両面が読み取られる。
【0036】例えば片面モードでは、セットされた原稿
の最下部の原稿から順に給紙ローラ501によって搬送
され、捌きローラ502と捌きパッド503によって搬
送された原稿が捌かれ、中間ローラ504を通り、レジ
ストローラ505によって斜行を補正され、搬送ベルト
506によって原稿ガラス18上に搬送され、原稿の後
端が原稿スケール512の左端を通過した直後に搬送ベ
ルト506が僅かに逆転して停止する。これによって、
原稿の右端(後端)が原稿スケール512の端縁に当た
り、原稿が原稿ガラス18上に正確に位置決めされる。
【0037】その状態で、スキャナ19がスキャンを行
って原稿の表面(下面)を読み取る。原稿の読み取りが
終了すると、原稿は搬送ベルト506によって左方へ搬
送され、反転ローラ507でUターンし、切換え爪50
8の上方を通って排出ローラ509により排紙トレイ5
11上に排出される。これらの動作が給紙トレイ510
上の原稿が無くなるまで繰り返される。
【0038】なお、メモリモード又はストアモード(後
述)においては、原稿の読み取りと同時にその画像デー
タがメモリ(画像メモリ304又は符号メモリ306)
に格納され、セットされた一連の原稿の全部を読み取る
ことによって原稿セットの読取りジョブが終了する。メ
モリに格納された原稿セットの画像データは1文章とし
て管理される。
【0039】次に、図2において、操作パネルOPに
は、液晶タッチパネル91、置数や倍率を入力するテン
キー92、置数を標準値「1」に戻したりするためのク
リアーキー93、複写機1内における設定値などを標準
値に戻すためのパネルリセットキー94、コピー動作を
中止させるためのストップキー95、コピー動作を開始
させるためのスタートキー96、コピーモードを設定す
るためのモード設定キー97、ストアモードを設定する
ためのストアキー99、及びコピーモードを表示するモ
ード表示部97a〜97dが設けられている。
【0040】液晶タッチパネル91は、JAM発生、サ
ービスマンコール発生、ペーパーエンプティ発生などの
複写機1の各種の状態、露光レベル、倍率、用紙などの
複写機1の動作モード、その他の種々の情報を表示する
とともに、動作モードの選択のための入力を行う。
【0041】液晶タッチパネル91には、その初期画面
HG0において、読取り原稿のコピー出力の間にメモリ
原稿のコピー出力を差し込む(挿入する)文章差込モー
ドを選択するための文章差込ボタン98a、メモリ原稿
のコピー出力のうちの一部を読取り原稿のコピー出力に
差し替える文章差替モードを選択するための文章差替ボ
タン98b、メモリに格納されている原稿の一部を差し
替える原稿差替モードを選択するための原稿差替ボタン
98cなどが表示される。
【0042】また、これらのボタン98a〜cが押され
て(タッチされて)それぞれのモードが選択された際に
は、それぞれ次の画面が表示され、種々のボタンと指定
された文章の内容を確認するための画像が表示されるよ
うになっている。
【0043】ここで、文章差込モード、文章差替モー
ド、原稿差替モード、及びストアモードについて説明す
る。図15は文章差込モードの動作を説明するための図
である。
【0044】文章差込モードでは、j頁分(この例では
2頁分)の読取り原稿を順次コピー(プリント)し、そ
の後にk頁分(この例では3頁分)のメモリ原稿を順次
コピーし、さらにm頁分(この例では3頁分)の読取り
原稿を順次コピーし、合計n頁分(この例では8頁分)
の原稿のコピーを得ることができる。
【0045】つまり、文章差込モードでは、給紙トレイ
510上に(j+m)頁分の原稿をセットし、操作パネ
ルOPによってメモリ原稿の文章番号及びそのうちのk
頁分の頁と挿入位置とを指定することによって、セット
された読取り原稿のコピーの途中にメモリ原稿が差し込
まれてコピーされ、その順にコピー済の用紙が排紙トレ
イ621上に排出される。
【0046】図16は文章差替モードの動作を説明する
ための図である。文章差込モードでは、n頁分(この例
では8頁分)のメモリ原稿を第1頁から最終頁までコピ
ーする際に、その第g頁(この例では第5頁)の原稿を
読取り原稿と差し替えてコピーし、結局、第g頁の原稿
が差し替えられた合計n頁分のコピーを得ることができ
る。差し替える原稿及び差し替えられる原稿は複数頁で
あってもよい。
【0047】つまり、文章差替モードでは、操作パネル
OPによって文章番号を指定することによってメモリ原
稿を選択し、且つそのメモリ原稿のうちの第g頁のメモ
リ原稿を選択しない原稿として指定するとともに、給紙
トレイ510上に所定頁分の原稿をセットしておくこと
によって、メモリ原稿のコピーの途中に読取り原稿が差
し替えられてコピーされ、コピー済の用紙が排紙トレイ
621上に排出される。
【0048】なお、読取り原稿のコピー時においては、
そのコピーと同時にその画像データがメモリに格納され
る。しかしメモリ領域に余裕がない場合には格納しな
い。その切り換えは画像切換え部301によって行われ
る。また、差し替えられたメモリ原稿は消去されること
なくそのまま保存される。
【0049】図17は原稿差替モードの動作を説明する
ための図である。なお、図17においては、原稿差替モ
ードでの動作時における画像メモリ304、符号メモリ
306、及び管理テーブルMT1の相互関係が示されて
いる。
【0050】原稿差替モードでは、指定された文章の第
h頁の原稿を読取り原稿と差し替えることができる。差
し替える原稿及び差し替えられる原稿は複数頁であって
もよい。
【0051】つまり、原稿差替モードでは、操作パネル
OPによって文章番号と第h頁を指定し、且つ給紙トレ
イ510上に所定頁分の原稿をセットしておくことによ
って、セットされた原稿が読み取られて第h頁の原稿と
差し替えて格納される。原稿差替モードではプリントは
行われない。
【0052】例えば、第2頁を差し替える場合には、図
17に示すように、符号メモリ306に既に格納されて
いる第2頁の原稿の画像データが消去された後、画像メ
モリ304に読取り原稿の画像データを書き込まれ、そ
れが符号化されて符号メモリ306の別の領域に新規に
書き込まれる。管理テーブルMT1では、消去した第2
頁の領域の登録が抹消され、新規に書き込んだ第2頁の
領域が登録される。これによって、以降において第2頁
については新規に書き込まれた画像データが使用される
ことになる。
【0053】ストアモードは、共通の原稿を読み取って
予めメモリに格納しておくためのモードである。したが
って、上述の文章差込モード又は文章差替モードなどに
おいて使用するメモリ原稿は、その元となる原稿をスト
アモードで読み込んで格納しておく。ストアモードにお
いては、メモリに格納すべき原稿をオペレータが選定し
た上で給紙トレイ510上にセットし、ストアキー99
を押すことによって処理が行われる。
【0054】次に、それぞれのモードにおいて液晶タッ
チパネル91に表示される画面に基づいて、その操作方
法及び動作をさらに詳しく説明する。図3及び図4は文
章差込モードにおいて液晶タッチパネル91に表示され
る画面HG1〜3を示す図、図5及び図6は文章差替モ
ードにおいて液晶タッチパネル91に表示される画面H
G4〜6を示す図、図7は原稿差替モードにおいて液晶
タッチパネル91に表示される画面HG7を示す図であ
る。
【0055】図2に示す画面HG0において、文章差込
ボタン98aを押すと、図3(a)に示すように、差込
みを行う文章及びその開始頁を選択するための画面HG
1が表示される。
【0056】画面HG1では、指定された文章番号及び
頁数が左上方に表示され、その内容が中央部に表示され
るとともに、次の画面に進むための実行ボタン98a
1、初期画面に戻るための中止ボタン98a2、文章を
指定するための前文章ボタン98a3及び次文章ボタン
98a4、及び頁を指定するための前頁ボタン98a5
及び次頁ボタン98a6が表示される。
【0057】したがって、画面HG1において、これら
のボタン98a3〜98a6を操作することによって、
差込みを行う文章とその開始頁を選択することができ
る。中央部に選択された頁の内容が表示される。
【0058】画面HG1において実行ボタン98a1を
押すと、選択した文章と開始頁が入力されて確定すると
ともに、図3(b)に示すように、差込みを行う最終頁
を選択し且つ読取り原稿に対する差込み頁位置を指定す
るための画面HG2が表示される。
【0059】画面HG2では、実行ボタン98a7、中
止ボタン98a8、カーソルCUを交互に移動させるた
めの画像選択ボタン98a9、頁変更ボタン98a1
0、98a11が表示される。
【0060】したがって、画面HG2において、画像選
択ボタン98a9でカーソルCUをそれぞれの位置に持
っていき、頁変更ボタン98a10、98a11を操作
することによって、差込みを行う最終頁を選択し、且つ
差込み頁位置を指定することができる。
【0061】画面HG2において実行ボタン98a7を
押すと、最終頁と差込み頁位置が入力されて確定すると
ともに、図4に示すように、指定した内容を確認するた
めの画面HG3が表示される。図4に示す画面HG3で
は、文章3の第1〜3頁が、これから読み取られる原稿
の第2頁の後に挿入される旨が表示されている。つま
り、差込み原稿は差込み頁位置の後に挿入される。
【0062】ここでスタートキー96を押すことによっ
て、給紙トレイ510上にセットされた原稿が順に読み
取られてコピーされるとともに、その第2頁の後に、画
像メモリ304から読み出される文章3の第1〜3頁が
挿入されてコピーされ、その後に再度給紙トレイ510
上の原稿がコピーされ、その順にコピー済みの用紙が排
紙トレイ621上に排出される。
【0063】次に、図2に示す画面HG0において、文
章差替ボタン98bを押すと、図5(a)に示すよう
に、差替えを行う文章を選択するための画面HG4が表
示される。
【0064】画面HG4では、画面HG1とほぼ同様
に、指定された文章番号及び頁数が左上方に表示され、
その内容が中央部に表示されるとともに、実行ボタン9
8a21、中止ボタン98a22、前文章ボタン98a
23及び次文章ボタン98a24、前頁ボタン98a2
5及び次頁ボタン98a26が表示される。
【0065】したがって、画面HG4において、前文章
ボタン98a23及び次文章ボタン98a24を操作す
ることによって、差替えが行われる文章を選択すること
ができる。画面HG4において実行ボタン98a21を
押すと、選択した文章が入力されて確定するとともに、
図5(b)に示すように、差替え頁位置(差替えられる
メモリの頁)を指定するための画面HG5が表示され
る。
【0066】画面HG5では、選択された文章に含まれ
る頁のリストLT1が中央部に表示されるとともに、実
行ボタン98a27、中止ボタン98a28、画像確認
ボタン98a29、カーソルCUを移動させるためのカ
ーソルボタン98a30、98a31が表示される。
【0067】したがって、画面HG5において、カーソ
ルボタン98a30、98a31でカーソルCUを指定
したい頁の位置に持っていくことによって、差替え頁位
置を指定することができ、その頁数が左上に表示され
る。実行ボタン98a27を押すと、差替え頁位置が入
力されて確定するとともに、図6に示すように、指定し
た内容を確認するための画面HG6が表示される。図6
に示す画面HG6では、文章3が選択されるとともに、
そのうちの第5頁が、これから読み取られる原稿と差し
替えられる旨が表示されている。
【0068】ここでスタートキー96を押すことによっ
て、文章3が画像メモリ304から読み出されて第1頁
から順にコピーされるとともに、第4頁のコピーが終わ
ると次の第5頁に代えて給紙トレイ510上にセットさ
れた原稿が読み取られ、それが第5頁としてコピーさ
れ、その後に、元の文章3の第6頁以降がコピーされ、
その順にコピー済みの用紙が排紙トレイ621上に排出
される。
【0069】次に、図2に示す画面HG0において、原
稿差替ボタン98cを押すと、図7に示すように、原稿
差替えを行う文章及び頁を選択するための画面HG7が
表示される。
【0070】画面HG7では、画面HG1とほぼ同様
に、指定された文章番号及び頁数が左上方に表示され、
その内容が中央部に表示されるとともに、中止ボタン9
8a42、前文章ボタン98a43及び次文章ボタン9
8a44、前頁ボタン98a45、及び次頁ボタン98
a46が表示される。
【0071】したがって、画面HG7において、これら
のボタン98a43〜98a46を操作することによっ
て、原稿差替えを行う文章及び頁を選択することができ
る。図7に示す画面HG7では、文章3の第1頁の画像
データが、これから読み取られる原稿の画像データと差
し替えられる旨が表示されている。
【0072】ここでスタートキー96を押すことによっ
て、それまでメモリに格納されている文章3の第1頁の
画像データが消去されるとともに、給紙トレイ510上
にセットされた原稿が読み取られてその画像データが新
規にメモリに格納され、文章3の第1頁として差し替え
られる。なおプリントは行われない。
【0073】次に、制御部100について説明する。図
8及び図9は複写機1の制御部100の構成を示すブロ
ック図である。制御部100は、8個のCPU101〜
108を中心に構成され、これら各CPU101〜10
8には、それぞれプログラムを格納したROM111〜
118、及びプログラム実行のワークエリアとなるRA
M121〜128が設けられている。なお、CPU10
6はメモリユニット部30内に、CPU101はメモリ
ユニット部30内に、それぞれ設けられている(図10
及び図13参照)。
【0074】CPU101は、操作パネルOPの各種操
作キー及び操作ボタンからの信号の入力、及び表示に係
わる制御を行う。CPU102は画像信号処理部20の
各部の制御を行い、CPU103は走査系10の駆動制
御を行う。また、CPU104は、印字処理部40、光
学系60、及び作像系70の制御を行い、CPU105
は、制御部100の全体的なタイミング調整や動作モー
ドの設定のための処理を行う。
【0075】CPU106は、メモリユニット部30を
制御することによって、読み取った画像データをメモリ
(画像メモリ304又は符号メモリ306)に一旦格納
し、これを読み出して印字処理部40へ出力する。
【0076】CPU107は原稿搬送部500の制御を
行い、CPU108は再給紙部600の制御を行う。こ
れらCPU101〜108の間では、割り込みによるシ
リアル通信が行われ、コマンド、レポート、その他のデ
ータが授受される。
【0077】次に、画像データを処理する各処理部につ
いて説明する。まず、画像信号処理部20は、A/D変
換器、シェーディング補正部、画像データに基づいて原
稿の画素の色を判別する色判別部、変倍処理部、及び、
画質補正部などからなる。
【0078】画像信号処理部20によって、光電変換素
子16,17から入力される画像信号が画素毎に8ビッ
トの画像データに量子化され、種々の処理が施された後
に画像データD2として出力される。これとともに、画
像データD2のそれぞれの画素に対応して、指定された
特定色かどうかを示す1ビットの色データDCが出力さ
れる。
【0079】次に、メモリユニット部30について説明
する。図10はメモリユニット部30のブロック図であ
る。メモリユニット部30は、画像切換え部301、C
PU106からのパラメータ設定に基づいて2値データ
を作成する2値化処理部302、マルチポートを有した
画像メモリ304、それぞれ独立に動作可能な圧縮器3
11及び伸長器312を有した符号処理部305、マル
チポートを有した符号メモリ306、回転処理部30
7、CPU106からのパラメータ設定に基づいて多値
データを作成する多値化処理部308、及びこれらの全
体を制御するCPU106などから構成されている。
【0080】画像切換え部301は、制御信号によって
内部の接続状態が切り換えられて画像データの流れを制
御する。メモリユニット部30に入力される画像データ
D2は、画像切換え部301によって、画像メモリ30
4に送られるか否かが切り換えられる。メモリに画像デ
ータを蓄える必要が無い場合には、画像データD2は画
像データD3として、色データDC2は色データDC3
として、それぞれ直接出力される。
【0081】また、操作パネルOPにメモリ内の画像を
表示する場合は、画像メモリ304から読み出された画
像データが、画像データD4(及び色データDC4)の
側に切り換えられて出力される。但しこれは操作パネル
部130からその要求があったときのみであり、通常の
コピー動作中は画像データD3(及び色データDC3)
の側に切り換えられて出力される。
【0082】2値化処理部302は、多値の画像データ
D2を復元可能な形で2値の画像データに一旦変換する
処理を行なう。例えばディザ法などによる2値のパター
ンデータに変換することにより、全体のデータ量を減少
させる。多値化処理部308では、2値化処理部302
とは逆に、2値データのドットの並びから復元されるべ
き多値の値を推測し、もとの画像データに戻す処理を行
なう。
【0083】なお、操作パネル部130に対して画像デ
ータD4を出力する場合には、2値データのままで良い
ので、多値化処理部308をそのままスルーで通過し、
多値化処理部308での処理は行われない。
【0084】図11はメモリユニット部30の画像切換
え部301のブロック図である。図11(a)におい
て、画像切換え部301は、それぞれの制御信号SG1
〜6によってオン(接続)とオフ(遮断)とが制御され
る6つのバスゲート321〜326からなっている。図
11(b)に示すように、各制御信号SG1〜6は、動
作モードに応じてアクティブ(A)又はノンアクティブ
(N)となり、それらの組み合わせによって切換え部3
01の接続状態が設定され画像データの流れが制御され
る。
【0085】符号処理部305は、画像メモリ304に
画像データD2が書き込まれると、そのデータを読み出
し且つ圧縮して符号データを作成し、これを符号メモリ
306に書き込む。また、CPU106の指令により、
符号メモリ306に書き込まれた符号データを読み出し
且つ伸長して画像データを作成し、これを画像メモリ3
04に書き込む。
【0086】伸長によって画像メモリ304に1頁分の
画像データが生成されると、それが読み出され、回転処
理部307において必要に応じて回転処理され、多値化
処理部308において多値の画像データが生成され、こ
れが画像データD3として出力される。なお、圧縮器3
11及び伸長器312は互いに独立して且つ並行に動作
可能となっており、これらと符号メモリ306との間で
は、データがそれぞれ図示しないDMACによりDMA
転送されるようになっている。
【0087】ところで、符号メモリ306は、RAM1
26に格納された管理テーブルMT1によって管理され
ている。図12は管理テーブルMT1と符号メモリ30
6との関係を示す図である。
【0088】符号メモリ306は、32Kバイト単位の
メモリ領域に区分されており、書き込み(読み取り時)
と読み出し(プリント時)との同時制御を可能とするこ
とを考慮して、それぞれの領域には頁毎の符号データが
格納される。
【0089】管理テーブルMT1には、符号メモリ30
6の領域を示す番号、非圧縮の状態の場合に格納されて
いるアドレス領域を示す番号、文章番号、頁番号、属
性、圧縮状態、圧縮方式やデータ長などの圧縮伸長処理
に必要な各種の付加情報が格納されており、読み取った
画像データを頁単位で管理できるようになっている。
【0090】このように、メモリユニット部30を用い
ることにより、原稿の画像を記憶させ、またそれを読み
出すことによって、原稿を読みなおすことなく、再コピ
ーを行なうことができる。
【0091】図13は操作パネル部130のブロック図
である。メモリユニット部30から出力された画像デー
タD4及び色データDC4は、表示調整処理部131に
おいて、液晶タッチパネル91に表示しやすいようにデ
ータが間引かれ且つ表示位置が調整され、表示メモリ1
32に書き込まれる。ここでの画像データD4のデータ
転送は、CPU101によることなくDMA転送される
構成となっている。
【0092】また、表示メモリ132には、CPU10
1の制御によって、液晶タッチパネル91上に表示する
操作ボタンなどの図形や文字が書き込まれる。表示メモ
リ132に書き込まれた内容は、I/Oポートを通じて
液晶タッチパネル91に送られて表示される。
【0093】さらにCPU101は、I/Oポートを通
じて知らさせる各種キー92〜99及び液晶タッチパネ
ル91からの入力も定期的にスキャンし、その状態を内
部パラメータに設定している。
【0094】図14は印字処理部40のブロック図であ
る。印字処理部40は、色データDCに基づいて画像デ
ータD3の出力先を切り換える色分離セレクタ401、
2個のバッファ411,412、遅延メモリ421、半
導体レーザ61,62を駆動するためのLDドライバ4
31,432から構成されている。
【0095】メモリユニット部30から入力される画像
データD3が第2色(赤色)に対応するときには、画像
データD3は色分離セレクタ401からバッファ411
を介してLDドライバ431へ送られ、これに基づいて
半導体レーザ61の駆動制御が行われる。これに対し、
画像データD3が第1色(黒色)に対応するときには、
上述したように感光体ドラム71上の露光位置の違いに
応じた遅延のために、画像データD3はバッファ411
及び遅延メモリ421を介してLDドライバ432へ送
られ、これに基づいて半導体レーザ62の駆動制御が行
われる。
【0096】次に、コピー動作(プリント動作)を行う
場合の複写機1の全体の動作シーケンスについて、各C
PU101〜106の間で遣り取りされる要求コマンド
(Q)、レポート(A)、又はデータの流れを中心に簡
単に説明する。
【0097】ここでは、読取り原稿の画像データをその
ままプリンタ装置PRTに出力してコピーを行う直結モ
ードと、メモリに画像データを一旦格納してそれを読み
出してコピーを行うメモリモードとについて説明する。
文章差込モード及び文章差替モードでは、直結モードと
メモリモードとを指定されたタイミングで切り換えて動
作させている。
【0098】図18は直結モードにおける動作シーケン
スを示す図である。上述したように、直結モードにおい
ては、読取り装置IRからの画像データによってプリン
タ装置PRTで同時にプリントが行われる。
【0099】スタートキー96を押すことによってCP
U101からCPU105にスタート要求が出され、こ
れを受けて、CPU105から102に対して読取り要
求が、CPU104に対してプリント要求が、それぞれ
出され、CPU104からCPU105に用紙の搬送状
態を知らせる給紙レポートが出される。
【0100】読取り装置IRの動作は、プリンタ装置P
RTの動作に合わせるようになっているため、スキャナ
19による実際の読み取りタイミングは、作像系70に
おいて用紙が所定位置に達し印字可能な状態となったこ
とを示す露光準備完了がCPU104からCPU102
に出された後になる。
【0101】露光準備完了が出されると、CPU102
からCPU103に対してスキャン要求が出される。こ
れによってスキャンが開始され、原稿の画像領域に達す
ると、CPU102により設定された画像処理モード
(例えば、変倍処理、γ補正、画質補正処理など)に応
じて、読取りデータ(画像データ)がプリンタ装置PR
Tに出力され、用紙にプリントが行われる。
【0102】スキャンによる読み取りが終了すると、C
PU103からCPU102にスキャン完了レポートが
出され、CPU102からCPU105に対して読取り
完了レポートが出され、またCPU104からCPU1
05にイジェクト完了レポートが出される。
【0103】図19はメモリモード書込み動作の動作シ
ーケンスを示す図である。上述したように、メモリモー
ド書込み動作では、読取り装置IRから画像メモリ30
4へ画像データが転送される。まず、全体のシーケンス
を管理しているCPU105からCPU106に対して
メモリ準備要求を出す。これを受けて、CPU106は
内部ハードウェアに対し、画像信号処理部20からの画
像データD2を画像メモリ304へ転送させるための画
像切換え部301の接続状態の設定、2値化処理のため
のモード(例えば、誤差分散法、地肌消去のための閾
値、2値化閾値など)の設定、画像メモリ304への書
き込み領域の開始アドレス及びXYレングス情報などの
設定を行う。
【0104】これらの設定が終わって準備が完了する
と、CPU106からCPU105に対してメモリ準備
完了レポートを出す。これを受けて、CPU105から
CPU106及び102に対して読取り要求が出され、
さらにCPU102からCPU103に対してスキャン
要求が出され、これによってスキャンが開始される。
【0105】スキャンによって原稿の画像領域に達する
と、CPU102により設定された画像処理モードに応
じて、読取りデータ(画像データD2)がメモリユニッ
ト部30に出力される。
【0106】スキャンによる読み取りが終了すると、C
PU106及び102からCPU105に対して読取り
完了レポートがそれぞれ出される。その後、CPU10
5からCPU106に対して圧縮要求が出され、これを
受けて、CPU106は、画像メモリ304からの読み
出しアドレス、XYレングス情報、符号メモリ306へ
の書き込みアドレス、及び圧縮器311のモード(例え
ばMH方式)などを設定し起動をかける。これによって
圧縮処理が行われ、符号データが符号メモリ306に格
納される。
【0107】圧縮処理が完了すると、CPU106から
CPU105に圧縮完了レポートが出される。図20は
メモリモード読出し動作の動作シーケンスを示す図であ
る。
【0108】上述したように、メモリモード読出し動作
では、画像メモリ304から画像データが読み出されて
プリンタ装置PRTへ出力され用紙にプリントされる。
まず、CPU105からCPU106に対して伸長要求
を出す。これを受けて、CPU106は符号メモリ30
6からの読み出しアドレス、データ量、画像データ30
4への書き込みアドレス、XYレングス情報、及び伸長
器312のモード(例えばMH方式)などを設定し起動
をかける。これによって伸長処理が行われ、画像データ
が画像メモリ304に書き込まれる。
【0109】伸長処理が完了すると、CPU106から
CPU105に伸長完了レポートが出される。次に、C
PU105からCPU106に対し、画像メモリ304
から画像データを読み出すためのメモリ準備要求を出
す。これを受けて、CPU106は内部ハードウェアに
対して、画像メモリ304から印字処理部40へ画像デ
ータD3を出力するための画像切換え部301の接続状
態の設定、回転処理のための設定、画像メモリ304の
読み出し領域の開始アドレス及びXYレングス情報など
の設定を行う。
【0110】これらの設定が終わって準備が完了する
と、CPU106からCPU105に対してメモリ準備
完了レポートを出す。これを受けて、CPU105から
CPU106及び104に対してプリント要求が出さ
れ、CPU104からCPU105に用紙の搬送状態を
知らせる給紙レポートが出され、その後、画像メモリ3
04から読み出された画像データD3がプリンタ装置P
RTに出力され、プリントが行われる。
【0111】プリントが終了すると、CPU106及び
CPU104からCPU105に対してプリント完了レ
ポート及びイジェクト完了レポートが出される。これを
受けて、CPU105は、動作モードとの関連からCP
U106に対するメモリクリアー要求などを出す。
【0112】次に、フローチャートに基づいて複写機1
の動作を説明する。説明の順序は、CPU101〜10
8の実行するメインルーチンを順番に説明し、その後、
各メインルーチンにおいて実行されるサブルーチンにつ
いて説明する。なお、各サブルーチンにおいて用いられ
る種々のステートについて、単に「ステート」というこ
とがある。
【0113】図21はCPU101のメインルーチンの
フローチャートである。初期設定を行った後(ステップ
#11)、内部タイマーをスタートさせてルーチンの時
間が一定となるように監視し(ステップ#12,1
6)、操作パネルOPなどに対して入力制御処理及び表
示制御処理を行い(ステップ#13,14)、その他の
処理を行う(ステップ#15)。なお、割り込み処理に
よって他のCPU102〜108との通信を行う。
【0114】図22はCPU102のメインルーチンの
フローチャートである。画像データの入力処理を行った
後(ステップ#23)、光電変換素子16,17の位置
のズレによる時間差を合わすための位置合わせ処理を行
い(ステップ#24)、色判別処理、画像処理、画像デ
ータの出力処理、その他の処理を行う(ステップ#25
〜28)。
【0115】図23はCPU103のメインルーチンの
フローチャートである。CPU103は走査系10を制
御する。走査制御を行い(ステップ#33)、1回のス
キャンが終わる度毎にスキャンした頁数を数える(ステ
ップ#34、35)。
【0116】また、スキャンモータM2の回転に同期し
て発生するモータパルスによるモータパルス割り込みが
発生すると、そのモータパルスの割り込み間隔時間の測
定(ステップ#37)、モータへの通電のオンオフ(ス
テップ#38)、モータパルス数のカウント(ステップ
#39)などを行う。
【0117】図24はCPU104のメインルーチンの
フローチャートである。CPU104はプリンタ装置P
RTを制御する。現像転写系70Aを制御し(ステップ
#43)、搬送系70Bを制御し(ステップ#44)、
定着系70Cを制御し(ステップ#45)、印字処理部
40を制御し(ステップ#46)、コピー終了か否かを
判断してコピー頁数の確認を行い(ステップ#47、4
8)、その他の処理を行う(ステップ#49)。
【0118】上述のステップ#44の制御では、サイズ
検出センサSE11,12によって用紙サイズを検出し
た後、再給紙パス長、用紙間距離、及び用紙サイズをC
PU104で演算し、演算結果から再給紙パスへのスタ
ック可能枚数Mの決定が行われる。なお、再給紙パス長
及び用紙間距離は一定であるから、検出された用紙サイ
ズから通紙パスの枚数が決定される。
【0119】図25はCPU105のメインルーチンの
フローチャートである。CPU105は、他のCPUに
対して、起動、停止のコマンド及び動作モードのセット
などを行い、複写機1の全体の動作を制御する。割り込
みによる通信で入力されたデータをチェックした後に内
容を解析し(ステップ#53)、その内容に応じて、次
に動作させるものがある場合又は倍率が変更された場合
など、起動のコマンド又は倍率のモードデータなどを新
たに設定するモード/コマンド設定処理を行い(ステッ
プ#54)、通信によって出力するためにそのデータを
出力エリアにセットする(ステップ#55)。
【0120】図26はCPU106のメインルーチンの
フローチャートである。CPU106はメモリユニット
部30を制御する。他のCPUからのコマンド受信処理
を行い(ステップ#62)、ステータス送信処理を行い
(ステップ#63)、画像メモリ304への書込み制御
を行い(ステップ#64)、圧縮制御を行い(ステップ
#65)、伸長制御を行い(ステップ#66)、画像メ
モリ304からの読出し制御を行い(ステップ#6
7)、不要画像の消去処理を行い(ステップ#68)、
データの登録処理を行う(ステップ#69)。
【0121】図27はCPU107のメインルーチンの
フローチャートである。CPU107は原稿搬送部50
0を制御する。原稿を捌いて斜行補正し搬送ベルト50
6までの搬送を制御する原稿給紙処理を行い(ステップ
#73)、搬送ベルト506による所定の読み取り位置
への原稿の位置決めと反転ローラ507までの搬送を制
御する原稿搬送処理を行い(ステップ#74)、反転ロ
ーラ507に達した原稿をそのまま排出するか又は搬送
ベルト506の方へ再度搬送するかなどを制御する原稿
反転排出処理を行う(ステップ#75)。
【0122】図28はCPU108のメインルーチンの
フローチャートである。CPU108は再給紙部600
を制御する。作像系70から排出されてきたプリント済
の用紙の裏面にプリントを行うために一旦収納し又は排
紙トレイ621へそのまま排出する収納排出処理を行い
(ステップ#83)、収納された用紙の表裏を反転する
反転処理を行う(ステップ#84)。
【0123】なお、収納排出処理において、作像系70
から用紙が排出されているか否かは、その排出口に設け
られた排出センサSE62によって検出し、排出中にお
いては搬送ローラ602を回転し排出が終われば一定の
時間後に搬送ローラ602を停止する。
【0124】また、反転処理において、反転センサSE
61が用紙を検出している間は反転ローラ603を正転
させ、反転センサSE61がオフとなった時点で反転ロ
ーラ603を反転させ、一定時間後に停止する。
【0125】図29はステップ#13の入力制御処理の
フローチャートである。操作パネルOPの各種操作キー
92〜99又は液晶タッチパネル91の各種ボタン98
から入力されたデータを読み込む(ステップ#10
1)。
【0126】文章差込ボタン98aが押されたら文章差
込モードを「1」に設定し(ステップ#102、10
3)、文章差替ボタン98bが押されたら文章差替モー
ドを「1」に設定し(ステップ#104、105)、原
稿差替ボタン98cが押されたら、メモリに差し替えら
れるべき画像データがある場合にのみ原稿差替モードを
「1」に設定する(ステップ#106〜108)。スト
アキー99が押されたら、ストアモードを「1」に設定
する(ステップ#109、110)。
【0127】その他のモードに変更された場合又は数値
などのパラメータが変更された場合にも、これと同様に
内部パラメータの変更を行う(ステップ#111、11
2)。上述の図2〜図7で説明した各種ボタン98によ
って指定される内容は、このようにパラメータの形で保
持される。
【0128】これらの処理により内部パラメータが変更
された場合は、シリアルI/Oを通じてCPU105に
知らされる(ステップ#114)。図30はステップ#
54のモード/コマンド設定処理のフローチャートであ
る。
【0129】操作パネルOPから文章差込モードが指示
されていた場合には文章差込処理を行い(ステップ#2
01、202)、文章差替モードが指示されていた場合
には文章差替処理を行い(ステップ#203、20
4)、原稿差替モードが指示されていた場合には原稿差
替処理を行い(ステップ#205、206)。ストアモ
ードが指示されていた場合にはストア処理を行う(ステ
ップ#207、208)。その他、倍率の設定、コピー
モードの指定があった場合もその処理を行なう(ステッ
プ#209)。
【0130】図31はステップ#202の文章差込処理
のフローチャートである。まず、現在の処理の状態を示
す文章差込ステートをチェックする(ステップ#50
1)。最初はステートが「0」であるから、操作パネル
OPから指定された差込み頁位置及び差込み原稿のメモ
リ内の画像データ(差込み画像)を確認し、ステートを
「1」とする(ステップ#502〜504)。
【0131】ステート「1」では、コピー開始が指示さ
れるまで待ち、コピーが開始されるとステートを「2」
とする(ステップ#505、506)。コピーが開始さ
れると、現在コピーする頁はどの頁であるかを、CPU
103、CPU104、CPU107、CPU108な
どから送られてくる情報をもとに確認し(ステップ#5
07)、まだ最終頁までコピーされていなければ(ステ
ップ#509でノー)、ステップ#502及び503で
確認した頁に基づいて直結モード又はメモリモードのい
ずれかを選択的に設定する。
【0132】すなわち、現在コピーを行っている頁が差
込み頁位置よりも後であり(ステップ#510でイエ
ス)、現在メモリから読み出してコピー動作を行ってお
り(ステップ#511でイエス)、差込み画像を全て出
力し終わっていなければ(ステップ#512でノー)、
画像切換え部301を切り換えてメモリモード読み出し
動作によりコピーを行う(ステップ#515)。
【0133】また、差込み頁位置よりも前であるか(ス
テップ#510でノー)、又は差込み画像を全て出力し
終わっていれば(ステップ#512でイエス)、直結モ
ードによりコピーを行う(ステップ#514)。なお、
メモリモードによるコピー動作中においては原稿の読み
取りが中断されており、直結モードに切り換わった時点
で再開される。
【0134】全てのコピーが終了すると(ステップ#5
09でイエス)、ステート及び文章差込モードを「0」
とする(ステップ#516、517)。図32はステッ
プ#204の文章差替処理のフローチャートである。
【0135】まず、現在の処理の状態を示す文章差替ス
テートをチェックする(ステップ#521)。最初はス
テートが「0」であるから、操作パネルOPから指定さ
れた差替え頁位置を確認し、ステートを「1」とする
(ステップ#522、523)。
【0136】ステート「1」では、コピー開始が指示さ
れるまで待ち、コピーが開始されるとステートを「2」
とする(ステップ#524、525)。コピーが開始さ
れると、現在コピーする頁はどの頁であるかを確認し
(ステップ#526)、まだ最終頁までコピーされてい
なければ(ステップ#527でノー)、次にコピーを行
う頁が差替え頁位置であるか否かを確認し(ステップ#
528)、そうであれば直結モードを設定し(ステップ
#529)、そうでなければメモリモードを設定する
(ステップ#530)。
【0137】全てのコピーが終了すると(ステップ#5
27でイエス)、ステート及び文章差替モードを「0」
とする(ステップ#531、532)。図33はステッ
プ#206の原稿差替処理のフローチャートである。
【0138】まず、現在の処理の状態を示す原稿差替ス
テートをチェックする(ステップ#541)。最初はス
テートが「0」であるから、操作パネルOPから指定さ
れた原稿の画像データを消去するよう、メモリユニット
部30に指示し(ステップ#542)、ステートを
「1」とする(ステップ#543)。
【0139】ステート「1」では、ステップ#542で
指示した消去が終了したか否かをチェックし(ステップ
#544)、終了していれば、走査系10を制御するC
PU103に対して原稿をスキャンして読み取るように
指示し(ステップ#545)、ステートを「2」とする
(ステップ#546)。
【0140】原稿の読取りが終了したか否かをチェック
し(ステップ#547)、終了していれば、管理テーブ
ルMT1に登録するよう指示する(ステップ#54
8)。登録が終われば(ステップ#550でイエス)、
ステート及び原稿差替モードを「0」とする(ステップ
#551、552)。なお、ここでは全て、メモリユニ
ット部30へ動作を指示している。
【0141】図34はステップ#208のストア処理の
フローチャートである。初期化を行い(ステップ#56
1)、コマンド受信処理を行い(ステップ#562)、
ステータス送信処理を行い(ステップ#563)、画像
メモリ書込み制御処理を行い(ステップ#564)、圧
縮制御処理を行う(ステップ#565)。
【0142】図35はステップ#62のコマンド受信処
理のフローチャートである。コマンド受信が有ると(ス
テップ#301でイエス)、それが読み取りコマンドで
ある場合には画像メモリ304の書込みステートを
「1」とし(ステップ#302、303)、圧縮コマン
ドであれば圧縮ステートを「1」とし(ステップ#30
4、305)、伸長コマンドであれば伸長ステートを
「1」とし(ステップ#306、307)、プリントコ
マンドであれば読出しステートを「1」とし(ステップ
#308、309)、消去コマンドであれば消去ステー
トを「1」とし(ステップ#310、311)、登録コ
マンドであれば登録ステートを「1」とする(ステップ
#312、313)。
【0143】図36はステップ#63のステータス送信
処理のフローチャートである。送信ステータスが有る場
合に、それを送信する(ステップ#321、322)。
【0144】図37はステップ#64の画像メモリ書込
み制御処理のフローチャートである。ステート「1」
で、画像メモリ304への書き込み開始アドレス、XY
レングス情報、画像処理パラメータなどを設定し(ステ
ップ#332)、メモリ準備完了ステータスをセットし
(ステップ#333)、ステートを「2」とする(ステ
ップ#334)。
【0145】ステート「2」では、画像メモリ304へ
の書き込みが終了すると(ステップ#335でイエ
ス)、読取り完了ステータスをセットし(ステップ#3
36)、ステートを「0」とする(ステップ#33
7)。
【0146】図38はステップ#65の圧縮制御処理の
フローチャートである。ステート「1」で、画像メモリ
304からの読み出しアドレス、XYレングス情報、符
号メモリ306への書き込みアドレス、及び圧縮方式な
ど、圧縮処理のための設定を行い、これにともなって管
理テーブルMT1の内容を変更して圧縮処理を開始させ
(ステップ#352)、ステートを「2」とする(ステ
ップ#353)。
【0147】ステート「2」では、32Kバイト毎に区
分された1つのメモリ領域分の圧縮処理が終了する毎に
設定を行い(ステップ#358)、1ぺージ分の圧縮処
理が終了すると圧縮完了ステータスをセットし(ステッ
プ#356)、ステートを「0」とする(ステップ#3
57)。
【0148】図39はステップ#66の伸長制御処理の
フローチャートである。ステート「1」で、指定された
頁が既に圧縮済か否かを判断し(ステップ#372)、
イエスであればメモリユニット部30の設定を行って伸
長処理を開始し(ステップ#373)、ステートを
「2」とする(ステップ#374)。
【0149】ステップ#372でノーであれば、伸長エ
ラーステータスをセットし(ステップ#375)、ステ
ートを「0」とする(ステップ#376)。ステート
「2」では、伸長処理が終了したときに伸長完了ステー
タスをセットし(ステップ#377、378)、ステー
トを「0」とする(ステップ#379)。
【0150】図40はステップ#67の画像メモリ読出
し制御処理のフローチャートである。ステート「1」
で、画像メモリ304への読み出し開始アドレス、デー
タ量、その他のパラメータを設定して読み出しを開始し
(ステップ#392)、ステートを「2」とする(ステ
ップ#393)。
【0151】ステート「2」では、画像メモリ304か
らの読み出しが終了すると(ステップ#394でイエ
ス)、プリント完了ステータスをセットし(ステップ#
395)、ステートを「0」とする(ステップ#39
6)。
【0152】図41はステップ#68の消去処理のフロ
ーチャートである。ステート「1」で、画像メモリ30
4及び符号メモリ306に格納された画像データを消去
するよう、消去開始アドレス、データ量、その他のパラ
メータを設定して消去処理を開始し(ステップ#40
1)、ステートを「2」とする(ステップ#402)。
【0153】ステート「2」では、画像データが消去さ
れたか否かをチェックし(ステップ#403)、消去が
されていればその旨を示す消去完了ステータスをセット
し(ステップ#404)、管理テーブルMT1から登録
を消去し(ステップ#405)、ステートを「0」とす
る(ステップ#406)。
【0154】図42はステップ#69の登録処理のフロ
ーチャートである。ステート「1」で、既に画像データ
が有るか否かチェックし(ステップ#410)、有る場
合には、管理テーブルMT1の指定された頁に対して、
画像データの有るアドレスなどをセットし(ステップ#
411)、ステートを「0」とする(ステップ#41
2)。
【0155】上述の実施例の複写機1によると、共通原
稿をストアモードによって予めメモリに読み込んでお
き、文章差込モード又は文章差替モードによって共通で
ない原稿のみを読み取ることによって全部の原稿又は原
稿セットのコピーが行えるので、共通原稿の読み取りは
1回のみでよいこととなり、コピーに要する時間と労力
が大幅に削減される。
【0156】しかも、共通原稿と共通でない原稿とが、
元の原稿の順序でコピーされて排紙トレイ621上に排
出されるので、コピー後に用紙の並べ替えや差込みを行
う必要がなく、並べ替えなどのための時間と労力を削減
することができ、しかもその作業場所の確保の必要もな
いという利点を有する。
【0157】また、読み取った原稿の画像データをメモ
リに残すようにした場合に、共通原稿についても同一の
画像データが重複して格納されるということがないの
で、メモリを有効に使用することができる。
【0158】特に、文章差込モードによると、全原稿の
途中に共通原稿が有る場合、又は全原稿に対して共通原
稿の頁数が少ない場合などにおいて、共通原稿の差込み
頁位置や頁数などを容易に間違いなく設定することがで
きる。
【0159】また文章差替モードによると、全原稿に対
して共通原稿の頁数が多い場合、又は原稿セットが互い
に部分的に異なる場合などにおいて、共通でない原稿の
差替え頁位置や頁数などを容易に間違いなく設定するこ
とができる。
【0160】また原稿差替モードによると、メモリ原稿
の一部を容易に他の原稿に差し替えることができるの
で、メモリに格納した原稿の一部にミスがあった場合、
原稿の読み込み時にミスがあった場合などにおいて、全
部の原稿を読み込み直す必要がなく、ミスのあった原稿
のみを再読み込みすればよく、その時間と労力を軽減す
ることができる。さらに、他のモードと組み合わせて用
いることによって、部分的な共通原稿が有る場合、又は
以前に使用した原稿の改定版をコピーする場合など、互
いに似通ってはいるがそれぞれ異なる種々の資料を容易
に作成することができる。
【0161】上述の実施例において、ストアモードの際
に、原稿セットの全部の原稿を原稿給紙トレイ510上
にセットし、液晶タッチパネル91から共通原稿又は共
通でない原稿の頁を指定できるようにし、共通原稿のみ
を自動的に読み取ってメモリ原稿に格納するようにして
もよい。
【0162】上述の実施例において、メモリユニット部
30に設けられた画像メモリ304及び符号メモリ30
6は、複数のメモリチップを用いてもよく、また1つの
メモリチップの領域を分割して用いてもよい。
【0163】上述の実施例においては、原稿をスキャナ
19の移動によって読み取ったが、原稿の移動中に流し
撮りによって読み取ってもよい。原稿搬送部500を用
いることなく、原稿台ガラス18の上に原稿を手動で順
次セットして読み取ってもよい。
【0164】上述の実施例においては、複数の文章をメ
モリに格納可能としたが、1文章のみを格納するように
してもよい。その場合には文章の指定を行う必要はな
い。その他、メモリユニット部30を始めとする制御部
100の回路構成、各CPU101〜108の処理内
容、処理分担、ソフト構造、その他複写機1の各部の構
造などは、本発明の主旨に反しない範囲で種々変更する
ことができる。
【0165】
【発明の効果】本発明によると、共通原稿を有する複数
の原稿セットについてのコピーを行う場合などにおい
て、共通原稿を何回も読み取る必要がなく、しかもコピ
ー後に用紙の並べ替えや差込みを行う必要がない。
【0166】請求項2の発明によると、全原稿の途中に
共通原稿が有る場合、又は全原稿に対して共通原稿の頁
数が少ない場合などにおいて、共通原稿の差込み頁位置
や頁数などを容易に間違いなく設定することができる。
【0167】請求項3の発明によると、全原稿に対して
共通原稿の頁数が多い場合、又は原稿セットが部分的に
異なる場合などにおいて、共通でない原稿の差替え頁位
置や頁数などを容易に間違いなく設定することができ
る。
【0168】請求項4の発明によると、メモリに格納し
た原稿の一部にミスがあった場合、原稿の読み込み時に
ミスがあった場合などにおいて、ミスのあった原稿のみ
を再読み込みすればよく、その時間と労力を軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の全体の構成を示す断面正
面図である。
【図2】操作パネルの正面図である。
【図3】文章差込モードにおいて液晶タッチパネルに表
示される画面を示す図である。
【図4】文章差込モードにおいて液晶タッチパネルに表
示される画面を示す図である。
【図5】文章差替モードにおいて液晶タッチパネルに表
示される画面を示す図である。
【図6】文章差替モードにおいて液晶タッチパネルに表
示される画面を示す図である。
【図7】原稿差替モードにおいて液晶タッチパネルに表
示される画面を示す図である。
【図8】複写機の制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】複写機の制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】メモリユニット部のブロック図である。
【図11】メモリユニット部の画像切換え部のブロック
図である。
【図12】管理テーブルと符号メモリとの関係を示す図
である。
【図13】操作パネル部のブロック図である。
【図14】印字処理部のブロック図である。
【図15】文章差込モードの動作を説明するための図で
ある。
【図16】文章差替モードの動作を説明するための図で
ある。
【図17】原稿差替モードの動作を説明するための図で
ある。
【図18】直結モードの動作シーケンスを示す図であ
る。
【図19】メモリモード書込み動作の動作シーケンスを
示す図である。
【図20】メモリモード読出し動作の動作シーケンスを
示す図である。
【図21】CPU101のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図22】CPU102のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図23】CPU103のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図24】CPU104のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図25】CPU105のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図26】CPU106のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図27】CPU107のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図28】CPU108のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図29】入力制御処理のフローチャートである。
【図30】モード/コマンド設定処理のフローチャート
である。
【図31】文章差込処理のフローチャートである。
【図32】文章差替処理のフローチャートである。
【図33】原稿差替処理のフローチャートである。
【図34】ストア処理のフローチャートである。
【図35】コマンド受信処理のフローチャートである。
【図36】ステータス送信処理のフローチャートであ
る。
【図37】画像メモリ書込み制御処理のフローチャート
である。
【図38】圧縮制御処理のフローチャートである。
【図39】伸長制御処理のフローチャートである。
【図40】画像メモリ読出し制御処理のフローチャート
である。
【図41】消去処理のフローチャートである。
【図42】登録処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置) 98a 文章差込ボタン(記憶原稿選択手段、原稿順序
指定手段) 98a3 前文章ボタン(記憶原稿選択手段) 98a4 次文章ボタン(記憶原稿選択手段) 98a5 前頁ボタン(記憶原稿選択手段) 98a6 次頁ボタン(記憶原稿選択手段) 98a10 頁変更ボタン(原稿順序指定手段) 98a11 頁変更ボタン(原稿順序指定手段) 98b 文章差替ボタン(記憶原稿選択手段、原稿順序
指定手段) 98b3 前文章ボタン(記憶原稿選択手段) 98b4 次文章ボタン(記憶原稿選択手段) 98b10 カーソルボタン(記憶原稿選択手段、原稿
順序指定手段) 98b11 カーソルボタン(記憶原稿選択手段、原稿
順序指定手段) 100 制御部(記憶原稿選択手段、原稿順序指定手
段、出力切換え手段、原稿差替手段) 301 画像切換え部(出力切換え手段) 304 画像メモリ(画像記憶部) 306 符号メモリ(画像記憶部) IR 読取り装置(画像読取り部) PRT プリンタ装置(プリンタ部) HG2 画面(差込モード表示画面) HG4、HG5 画面(差替モード表示画面)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/21 G03G 15/00 104 H04N 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1頁又は複数頁の原稿の画像を順次読み取
    って画像データを出力する画像読取り部と、原稿の画像
    データを頁単位で記憶する画像記憶部と、画像データに
    基づいて画像形成を行うためのプリンタ部とを有した画
    像形成装置において、 前記画像記憶部に予め記憶された1頁又は複数頁の原稿
    のうちから1頁又は複数頁の原稿を選択するための記憶
    原稿選択手段と、 前記画像読取り部により読み取られる原稿と前記記憶原
    稿選択手段により選択される原稿との相互配列順序を頁
    単位で指定するための原稿順序指定手段と、 前記画像読取り部から出力される画像データと、前記記
    憶原稿選択手段により選択されて前記画像記憶部から読
    み出される画像データとを、前記原稿順序指定手段によ
    り指定された順序で切り換えて前記プリンタ部に出力す
    る出力切換え手段とを有してなることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 前記記憶原稿選択手段により選択される原稿を、前記画
    像読取り部により読み取られる複数頁の原稿に対して挿
    入する頁位置を指定するための差込モード表示画面を有
    してなることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、 前記画像記憶部に記憶された原稿のうちから1頁又は複
    数頁の特定の1セットの原稿を指定して選択するととも
    に、指定された1セットの原稿に対して前記画像読取り
    部により読み取られる原稿を部分的に差し替えるべく、
    前記1セットの原稿のうちから選択しない1頁又は複数
    頁の原稿を指定するための差替モード表示画面を有して
    なることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】1頁又は複数頁の原稿の画像を順次読み取
    って画像データを出力する画像読取り部と、原稿の画像
    データを頁単位で記憶する画像記憶部と、画像データに
    基づいて画像形成を行うためのプリンタ部とを有した画
    像形成装置において、 前記画像記憶部に予め記憶された1頁又は複数頁の原稿
    のうちから1頁又は複数頁の原稿を選択するための記憶
    原稿選択手段と、 前記記憶原稿選択手段により選択された原稿の画像デー
    タを、前記画像読取り部により読み取られる原稿の画像
    データによって差し替えるための原稿差替え手段とを有
    してなることを特徴とする画像形成装置。
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