JPH09306766A - トランスコアの製造方法 - Google Patents

トランスコアの製造方法

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JPH09306766A
JPH09306766A JP11586996A JP11586996A JPH09306766A JP H09306766 A JPH09306766 A JP H09306766A JP 11586996 A JP11586996 A JP 11586996A JP 11586996 A JP11586996 A JP 11586996A JP H09306766 A JPH09306766 A JP H09306766A
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勝仁 永井
Homare Tanimori
誉 谷森
Mineo Sato
峰雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円柱状の中脚部1bが立設された平板状の基
板部1aにコの字状のフランジ部1cが当該中脚部1b
を包囲する形で立設された構造を有するトランスコア1
を製造する際に、その生産性を高める。 【解決手段】 所定の形状に焼成した焼成体7の上面お
よび下面を研磨する。その後、中央凸砥面2aの両側に
それぞれ端部凹砥面2bが所定の段差H2で形成された
円盤状の砥石2を回転させつつ焼成体7の上面に対して
平行に移動させて、焼成体7のフランジ相当部7cの上
端面を当該砥石2の端部凹砥面2bで仕上げ研磨すると
同時に、焼成体7の中脚相当部7bの上端面を当該砥石
2の中央凸砥面2aで仕上げ研磨してギャップ加工を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
のメイントランス等のトランスを構成するEPコア等の
トランスコアの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のトランスコアの一例を示す
図であり、(a)はその斜視図、(b)はその底面図で
ある。
【0003】この種のトランスは、ボビンにコイルを巻
回し、これに一対のトランスコアを組み合わせて構成さ
れる。このトランスコア1としては、図6に示すよう
に、平板状の基板部1aに円柱状の中脚部1bとコの字
状のフランジ部1cとが立設された構造を有するものが
知られているが、トランスとして機能する際の磁束の漏
れを抑制するため、図6(b)に示すように、中脚部1
bの上端面をフランジ部1cの上端面より所定の高低差
H1(例えば、H1=90〜100μ)だけ低くして、
一対のトランスコア1を組み合わせたときに中脚部1b
相互間にギャップが生じるようにしている。
【0004】従来、このトランスコア1を製造する際に
は、所定の形状に焼成した焼成体の上面(トランスコア
1の中脚部1bおよびフランジ部1cの上端面に相当す
る面)を粗く研磨し、この上面を基準として下面(トラ
ンスコア1の基板部1aの底面に相当する面)を研磨
し、さらにこの下面を基準として上面を仕上げ研磨した
後、トランスコア1の中脚部1bに相当する部分の上端
面のみを仕上げ研磨してギャップ加工をしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トランスコア
1はその中脚部1bがフランジ部1cに囲まれた構造と
なっているため、連続ラインでのギャップ加工ができ
ず、バッチ方式で1個ずつギャップ加工を行なわざるを
得ない。その結果、トランスコア1のギャップ加工に手
間がかかり、生産性を高めることが困難であるという不
都合があった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、バッチ方式に
よるギャップ加工を不要とすることによって容易に生産
性を高めることが可能なトランスコアの製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明によるト
ランスコアの製造方法は、円柱状の中脚部(1b)が立
設された平板状の基板部(1a)にコの字状のフランジ
部(1c)が当該中脚部を包囲する形で立設された構造
を有するトランスコア(1)を製造する際に、前記トラ
ンスコアの基板部、中脚部およびフランジ部にそれぞれ
相当する基板相当部(7a)、中脚相当部(7b)およ
びフランジ相当部(7c)からなる所定の形状を有する
焼成体(7)の上面および下面を研磨し、その後、中央
凸砥面(2a)の両側にそれぞれ端部凹砥面(2b)が
所定の段差(H2)で形成された円盤状の砥石(2)を
回転させつつ前記焼成体の上面に対して平行に移動させ
て、前記焼成体のフランジ相当部の上端面を当該砥石の
端部凹砥面で仕上げ研磨すると同時に、前記焼成体の中
脚相当部の上端面を当該砥石の中央凸砥面で仕上げ研磨
してギャップ加工を行なうようにして構成される。
【0008】なお、括弧内の番号等は図面における対応
する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発明
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ
とは「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明によるトランスコアの
製造方法が適用されたトランスコアの一例を示す図であ
り、(a)はその斜視図、(b)はその正面図、(c)
はその底面図、図2は図1に示すトランスコアの仕上げ
研磨方法を示す正面図、図3は図1に示すトランスコア
の仕上げ研磨方法を示す側面図、図4は一対のトランス
コアを組み合わせた状態を示す底面図、図5はトランス
の組立半断面図である。
【0010】トランスコア1は、図1に示すように、平
板状の基板部1aを有しており、基板部1a上には、円
柱状の中脚部1bが立設されていると共に、この中脚部
1bを包囲する形でコの字状のフランジ部1cが立設さ
れている。フランジ部1cの上部には凹部1dが形成さ
れており、この凹部1dを除くフランジ部1cの上端面
は、図1(c)に示すように、中脚部1bの上端面より
所定の高低差H1(例えば、H1=80μ)だけ高くな
っている。なお、凹部1dの高さは中脚部1bの高さに
一致している。
【0011】また、このトランスコア1の製造に用いる
円盤状の砥石2は、図2および図3に示すように、中央
凸砥面2aを有しており、中央凸砥面2aの両側にはそ
れぞれ端部凹砥面2bが形成されている。ここで、中央
凸砥面2aと各端部凹砥面2bとは、トランスコア1の
高低差H1に等しい段差H2が設けられている。
【0012】トランスコア1および砥石2は以上のよう
な構成を有するので、次の手順によってトランスコア1
を連続ラインで効率的に製造することができる。
【0013】まず、図3に示すように、製造すべきトラ
ンスコア1の形状に対応した所定の形状(トランスコア
1の基板部1a、中脚部1bおよびフランジ部1cにそ
れぞれ相当する基板相当部7a、中脚相当部7bおよび
フランジ相当部7cからなる形状)を有する焼成体7を
作製する。
【0014】次に、この焼成体7の上面を粗く研磨した
後、この上面を基準として下面を研磨する。
【0015】最後に、上述の砥石2を用いて、この焼成
体7の仕上げ研磨を行なう。それには、図3に示すよう
に、砥石2を軸心CT1を中心として矢印M方向に所定
の回転数で回転させ、その状態で焼成体7を図3右側へ
水平に移動させる。すると、図2および図3に示すよう
に、焼成体7のフランジ相当部7cの上端面が砥石2の
端部凹砥面2bで仕上げ研磨されると同時に、焼成体7
の中脚相当部7bの上端面が砥石2の中央凸砥面2aで
仕上げ研磨される。その結果、砥石2の段差H2に等し
い高低差H1のギャップを有するトランスコア1が出来
上がる。
【0016】このように、焼成体7の中脚相当部7bの
仕上げ研磨はフランジ相当部7cの仕上げ研磨と同時に
行なわれるので、連続ラインでのギャップ加工が可能と
なり、そのためトランスコア1の生産性を高めることが
容易となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 <実施例1>本発明によるトランスコアの製造方法を適
用して連続ラインでトランスコアの製造を行なったとこ
ろ、20000個のトランスコアを製造するのに10時
間(1個当たりに換算すると1.8秒)かかった。
【0018】なお、この製造に使用した砥石の材質その
他は次のとおりである。
【0019】材質:ダイヤモンド砥石(メタルボンド) 直径:φ175mm 回転数:5000rpm 段差:70μ <比較例1>従来のトランスコアの製造方法を適用して
バッチ方式でトランスコアの製造を行なったところ、2
0000個のトランスコアを製造するのに66時間(1
個当たりに換算すると11.88秒)かかった。これ
は、実施例1の所要時間の6.6倍に相当する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、円
柱状の中脚部1bが立設された平板状の基板部1aにコ
の字状のフランジ部1cが当該中脚部1bを包囲する形
で立設された構造を有するトランスコア1を製造する際
に、前記トランスコア1の基板部1a、中脚部1bおよ
びフランジ部1cにそれぞれ相当する基板相当部7a、
中脚相当部7bおよびフランジ相当部7cからなる所定
の形状を有する焼成体7の上面および下面を研磨し、そ
の後、中央凸砥面2aの両側にそれぞれ端部凹砥面2b
が所定の段差H2で形成された円盤状の砥石2を回転さ
せつつ前記焼成体7の上面に対して平行に移動させて、
前記焼成体7のフランジ相当部7cの上端面を当該砥石
2の端部凹砥面2bで仕上げ研磨すると同時に、前記焼
成体7の中脚相当部7bの上端面を当該砥石2の中央凸
砥面2aで仕上げ研磨してギャップ加工を行なうように
して構成したので、焼成体7の中脚相当部7bの仕上げ
研磨がフランジ相当部7cの仕上げ研磨と同時に行なわ
れることから、連続ラインでのギャップ加工が可能とな
り、容易にトランスコア1の生産性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトランスコアの製造方法が適用さ
れたトランスコアの一例を示す図であり、(a)はその
斜視図、(b)はその正面図、(c)はその底面図であ
る。
【図2】図1に示すトランスコアの仕上げ研磨方法を示
す正面図である。
【図3】図1に示すトランスコアの仕上げ研磨方法を示
す側面図である。
【図4】一対のトランスコアを組み合わせた状態を示す
底面図である。
【図5】トランスの組立半断面図である。
【図6】従来のトランスコアの一例を示す図であり、
(a)はその斜視図、(b)はその底面図である。
【符号の説明】
1……トランスコア 1a……基板部 1b……中脚部 1c……フランジ部 2……砥石 2a……中央凸砥面 2b……端部凹砥面 7……焼成体 7a……基板相当部 7b……中脚相当部 7c……フランジ相当部 H2……段差

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の中脚部(1b)が立設された平
    板状の基板部(1a)にコの字状のフランジ部(1c)
    が当該中脚部を包囲する形で立設された構造を有するト
    ランスコア(1)を製造する際に、 前記トランスコアの基板部、中脚部およびフランジ部に
    それぞれ相当する基板相当部(7a)、中脚相当部(7
    b)およびフランジ相当部(7c)からなる所定の形状
    を有する焼成体(7)の上面および下面を研磨し、 その後、中央凸砥面(2a)の両側にそれぞれ端部凹砥
    面(2b)が所定の段差(H2)で形成された円盤状の
    砥石(2)を回転させつつ前記焼成体の上面に対して平
    行に移動させて、前記焼成体のフランジ相当部の上端面
    を当該砥石の端部凹砥面で仕上げ研磨すると同時に、前
    記焼成体の中脚相当部の上端面を当該砥石の中央凸砥面
    で仕上げ研磨してギャップ加工を行なうことを特徴とす
    るトランスコアの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009105465A (ja) * 2009-02-16 2009-05-14 Sumida Corporation 磁性素子

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