JPH09306540A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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JPH09306540A
JPH09306540A JP8152832A JP15283296A JPH09306540A JP H09306540 A JPH09306540 A JP H09306540A JP 8152832 A JP8152832 A JP 8152832A JP 15283296 A JP15283296 A JP 15283296A JP H09306540 A JPH09306540 A JP H09306540A
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organic
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solvent
secondary battery
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Shigeru Sakai
酒井  茂
Masahiro Yamamoto
真裕 山本
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Furukawa Battery Co Ltd
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Furukawa Battery Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0025Organic electrolyte
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高率放電特性を有し、且つ、サイクル特性、
安全性に優れるリチウム二次電池を提供する。 【解決手段】 以下の構造式を有する有機溶媒を混合し
てリチウム二次電池の電解液の溶媒として使用した。 【化1】 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウム二次電池に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクス分野の急速な進
展により、電子機器の高性能化、小型化、ポータブル化
が進み、これら電子機器に使用される再充電可能な高エ
ネルギー密度二次電池の要求が強まっている。
【0003】これらの電子機器に搭載される二次電池と
しては、従来からある鉛蓄電池、Ni−Cd(ニツケル
−カドミウム)蓄電池、Ni−MH(ニツケル−水素)
蓄電池が挙げられるが、これらに加え、最近、負極活物
質に金属リチウムや電気化学的にリチウムイオンを吸蔵
・放出できる炭素材料を用い、正極活物質に電気化学的
にリチウムイオンを吸蔵・放出できるリチウム含有酸化
物を用いたリチウム二次電池が実用化され広く用いられ
るようになりつつある。この種のリチウム二次電池は放
電電圧が高く、従来の電池に比べ重量或いは体積あたり
のエネルギー密度が大きい二次電池として、今後最も期
待されている電池である。
【0004】この種のリチウム二次電池に使用される電
解液には、現在、プロピレンカーボネート等の高い誘電
率を有する環状エステル系有機溶媒とメチルエチルカー
ボネート等の低粘度な有機溶媒との混合溶媒を主成分と
する非水混合溶媒にLiPF等のリチウム塩を溶解さ
せたもの等が用いられている(例えば特開平6−131
09号公報)。
【0005】しかしながらこの種のリチウム二次電池
は、充電中に電解液中の有機溶媒が分解しサイクルを繰
り返す度に電池容量が低下する問題があり、更なる電池
寿命の向上が求められている。
【0006】又、これら従来の電解液は可燃性であり、
このような電解液を用いたリチウム二次電池は従来から
ある鉛電池、Ni−Cd電池、Ni−MH電池と水溶液
系電解液を用いた電池に比べて、使用方法を誤ると、発
火、破裂の危険性を有する。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明が解決しよう
とする課題は、従来型電解液に比べ化学的及び電気化学
的に安定性が高い混合溶媒を用いた有機電解液を使用
し、従来のリチウム二次電池に比べ、従来提案されてい
る電解液を用いたリチウム二次電池と同等以上の高率放
電特性を有し、且つ、サイクル特性が優れるリチウム二
次電池を提供するものである。又、該電解液を特定の範
囲で限定する事によりサイクル特性に加え、電解液に自
己消火性があり、安全性にも優れるリチウム二次電池を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的の内、サイクル
特性に優れるリチウム二次電池を提供するために、本発
明においては、有機電解液に溶媒として以下の構造式I
に示す有機溶媒に、構造式II及び構造式IIIに示す
有機溶媒から選択される1種又は2種を混合した混合溶
媒を主成分として構成することを特徴とするリチウム二
次電池が提供される。
【0009】構造式I
【0010】
【化1】
【0011】構造式II
【0012】
【化2】
【0013】構造式III
【0014】
【化3】
【0015】特に、該構造式Iに示す有機溶媒に構造式
II及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1
種又は2種を混合した混合溶媒が有機電解液の全溶媒に
占める割合が25℃の環境下で測定した場合、体積率で
65%以上であり、且つ、該構造式Iに示す有機溶媒に
構造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択さ
れる1種又は2種を混合した混合溶媒中に構造式Iで示
す有機溶媒が占める割合が、25℃の環境下で測定した
場合、体積率で35%以上であるものがサイクル特性に
加え、電解液に自己消火性があり、安全性にも優れるリ
チウム二次電池の例として提供される。
【0016】又、該構造式Iに示す有機溶媒に構造式I
I及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種
又は2種を混合した混合溶媒が有機電解液の全溶媒に占
める割合が25℃の環境下で測定した場合、体積率で8
0%以上であるものが特にサイクル特性に優れるリチウ
ム二次電池の好適例として提供される。
【0017】又、構造式Iに示す有機溶媒に構造式II
及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又
は2種を混合した混合溶媒が有機電解液の全溶媒に占め
る割合が25℃の環境下で測定した場合、体積率で80
%以上であり、且つ、構造式Iに示す有機溶媒に構造式
II及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1
種又は2種を混合した混合溶媒中に構造式Iで示す有機
溶媒が占める割合が、25℃の環境下で測定した場合、
体積率で35〜65%であるものが特に高率放電性に優
れ、サイクル特性に特に優れ、安全性にも優れるリチウ
ム二次電池の最も好適な例として提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のリチウム二次電池は、従
来型電解液に比べ化学的及び電気化学的に安定性が高い
混合溶媒にリチウム塩を溶解してなる有機電解液を用い
ていることを除いては、従来から知られているリチウム
二次電池の構成と変わることはない。
【0019】ここで、従来型電解液に比べ化学的及び電
気化学的に安定性が高い混合溶媒は構造式Iに示す有機
溶媒に、構造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒か
ら選択される1種又は2種を混合した混合溶媒を主成分
として構成する混合有機溶媒である。
【0020】ここで選択する高誘電率溶媒はその溶媒自
体が化学的及び電気化学的に安定性が高いことが重要で
はあるが、他の溶媒と混合した場合の混合溶媒としての
該安定性がそれ以上に重要であることから、種種検討を
重ねた結果、構造式Iに示す有機溶媒に、構造式II及
び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又は
2種を混合した混合溶媒用いたとき、優れたサイクル特
性が得られることを見出した。
【0021】このような特性が得られる詳細な作用は不
明ではあるが、構造式Iに示す有機溶媒自体が化学的及
び電気化学的に高い安定性を有しており、且つ、構造式
Iに示す有機溶媒と、構造式II及び構造式IIIに示
す有機溶媒から選択される1種又は2種とを混合したこ
とによる各溶媒間の相互作用によるものと推測する。
【0022】有機溶媒中に構造式Iに示す有機溶媒に構
造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択され
る1種又は2種を混合した混合溶媒が主成分として存在
すればその優れたサイクル特性がられるが、該混合溶媒
が有機電解液中の全溶媒に占める割合が25℃の環境下
で測定した場合、体積率で65%以上であり、且つ、構
造式Iに示す有機溶媒に構造式II及び構造式IIIに
示す有機溶媒から選択される1種又は2種を混合した混
合溶媒中に構造式Iで示す有機溶媒が占める割合が、2
5℃の環境下で測定した場合、体積率で35%以上であ
るとき、サイクル特性に加え、電解液に自己消火性があ
り、安全性にも優れるリチウム二次電池が提供できるこ
とを本発明者らは見出した。この特性は構造式Iに示す
有機溶媒と、構造式II及び構造式IIIに示す有機溶
媒から選択される1種又は2種とを混合したことによる
各溶媒間の相互作用によるものと推測する。
【0023】有機溶媒中に構造式Iに示す有機溶媒に構
造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択され
る1種又は2種を混合した混合溶媒が主成分として存在
すれば優れたサイクル特性が得られるが、該混合溶媒が
有機電解液中の全溶媒に占める割合が25℃の環境下で
測定した場合、体積率で80%以上であるとき、特に優
れたサイクル特性を有するリチウム二次電池が提供でき
ることを本発明者らは見出した。この理由は本発明者ら
は、該混合溶媒が有機電解液中の全溶媒に占める割合が
25℃の環境下で測定した場合、体積率で80%以上で
あれば構造式I、II、III以外の溶媒の作用(影
響)が殆ど現れない為であると推測する。
【0024】ここで構造式I、II、III以外の溶媒
としては例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカ
ーボネート、ブチレンカーボネート、γ−ブチロラクト
ン、ビニレンカーボネート、2メチル−γ−ブチロラク
トン、アセチル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラク
トン等の環状エステル類、ジメチルカーボネート、メチ
ルエチルカーボネート、プロピルメチルカーボネート、
メチルブチルカーボネート、ジエチルカーボネート、プ
ロピルエチルカーボネート、エチルブチルカーボネー
ト、ジプロピルカーボネート、プロピルブチルカーボネ
ート、ジブチルカーボネート、プロピオン酸アルキルエ
ステル、マロン酸ジアルキルエステル、酢酸アルキルエ
ステル等の鎖状エステル類、テトラヒドロフラン、アル
キルテトラヒドロフラン、ジアルキルテトラヒドロフラ
ン、アルコキシテトラヒドロフラン、ジアルコキシテト
ラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、アルキル−
1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン等の環状
エーテル類、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエ
トキシエタン、ジエチルエーテル、エチレングリコール
ジアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキル
エーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテ
ル、テトラエチレングリコールジアルキルエーテル等の
鎖状エーテル類等があるが特に限定されるものではな
い。
【0025】有機溶媒中に構造式Iに示す有機溶媒に構
造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択され
る1種又は2種を混合した混合溶媒が主成分として存在
すれば優れたサイクル特性が得られるが、構造式Iに示
す有機溶媒に構造式II及び構造式IIIに示す有機溶
媒から選択される1種又は2種を混合した混合溶媒が有
機電解液の全溶媒に占める割合が25℃の環境下で測定
した場合、体積率で80%以上であり、且つ、該構造式
Iに示す有機溶媒に構造式II及び構造式IIIに示す
有機溶媒から選択される1種又は2種を混合した混合溶
媒中に構造式Iで示す有機溶媒が占める割合が、25℃
の環境下で測定した場合、体積率で35〜65%である
ことが好ましいことを本発明者らは見出した。これは、
この範囲で特に高い比導電率が得られ、上述の特に優れ
たサイクル特性と、電解液に自己消火性があることによ
る高い安全性に加え、0.2CA〜2.5CAの広範な
電流で放電しても大きな放電容量が得られるリチウム二
次電池が提供できることを本発明者らが見出した。又、
35%未満の量ではリチウム塩を十分に解離させること
ができず、比導電率の低下、内部抵抗の増大で十分な容
量を取り出し難くなり、65%を越えた場合には粘度が
高くなり、リチウムイオンの移動度が低下し、比導電率
の低下、内部抵抗の増大を招いた。
【0026】該混合溶媒に溶解するリチウム塩として
は、有機溶媒中で解離し、リチウムイオンを供給するも
のであれば特に限定されるものではないが、例えば、L
iClO、LiBF、LiPF、LiAsF
LiCl、LiBr等の無機リチウム塩、及びLiB
(C、LiN(SOCF、LiC
(SOCF、LiOSOCF等の有機リチ
ウム塩がある。そしてフッ素を含有したリチウム塩の方
が安全性の面で好ましく、特にLiPFは導電率が高
いことから、LiPF単独或いはLiPFを主成分
として他のリチウム塩との混合リチウム塩を用いること
が好ましい。
【0027】又、正極活物質には例えばLiCoO
LiNiO、LiMnO、LiMn等のリチ
ウム含有複合酸化物、TiO、MnO、MoO
、TiS、MoS等のカルコゲン化合物等
が用いられ、放電電圧が高く、電気化学的安定性の高
い、LiCoO、LiNiO、LiMnO等のα
−NaCrO構造を有するリチウム化合物やLiMn
等が特に好ましい。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。
【0029】正極活物質としてLiCoO粉末、導電
剤としてグラファイト粉末、結着剤としてポリフッ化ビ
ニリデン樹脂、結着剤の溶剤としてN−メチル−2−ピ
ロリドンをホモジナイザイーで撹拌混合してスラリー状
正極活物質合剤を得、これをアルミニウム箔からなる集
電体の片面にスロットダイコーターを用いて塗布した
後、130℃のオーブンで乾燥し、溶剤を除去した後、
同様の方法でもう片面に塗布及び溶剤を除去して集電体
の両面に正極活物質合剤を塗布した。これをローラープ
レスで圧延処理し、その後、真空オーブン中で乾燥処理
を行い水分を除去して正極を得た。
【0030】一方、負極は、リチウムイオンを電気化学
的に吸蔵・放出できる炭素材料粉末とスチレン・ブタジ
エンゴム系樹脂及び酢酸エチルとをホモジナイザイーで
撹拌混合してスラリー状負極活物質合剤を得、これを銅
箔からなる集電体にスロットダイコーターを用いて片面
に塗布した後130℃のオーブンで乾燥して溶剤を除去
した。同様の操作でもう片面に塗布及び溶剤を除去し集
電体の両面に負極活物質合剤を塗布した。これを加熱処
理により合剤中のスチレン・ブタジエンゴム系樹脂を硬
化させ、加熱ローラープレスにより圧延処理し、正極同
様乾燥処理を行い水分を除去して負極を得た。
【0031】1.サイクル特性評価 このようにして得た正極と負極と三次元空孔構造(海面
状)を有するポリオレフィン系(ポリプロピレン、ポリ
エチレン又はこれらの重合体)の微多孔性フィルムから
なるセパレーターを介して積層し、これを巻回して極板
群を構成し、有底円筒状ステンレス容器に挿入して容器
の開口部を閉塞してAAサイズの定格容量500mAh
のリチウム二次電池を組み立てた。
【0032】この電池には、それぞれ、25℃に於ける
体積率が表1に記載する組成を有する実施例A−AG、
比較例A、及び従来例A−Cの構成を有する混合溶媒に
リチウム塩としてLiPFを1mol/lの濃度にな
るように溶解した電解液を注入した。
【0033】尚、表1中〔A〕は構造式Iに示す有機溶
媒に、構造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒から
選択される1種又は2種を混合した混合溶媒の25℃に
おける全溶媒に対する体積率を示し、〔B〕は構造式
I、構造式II、構造式IIIに示す有機溶媒以外の有
機溶媒の25℃における全溶媒に対する体積率を示し、
〔A1〕は構造式Iに示す有機溶媒の25℃Cにおける
構造式I、II、IIIの混合溶媒に対する体積率を示
し、〔A2〕は構造式II及び構造式IIIに示す有機
溶媒から選択される1種又は2種の25℃における有機
溶媒の構造式I、II、IIIの混合溶媒に対する体積
率を示し、〔II〕は構造式IIに示す有機溶媒の25
℃における構造式IIとIIIの合計溶媒に対する体積
率を示し、〔III〕は構造式IIIに示す有機溶媒の
25℃における構造式IIとIIIの合計溶媒に対する
体積率を示た。尚、PCはプロピレンカーボネートを示
し、MECはメチルエチルカーボネートを示す。
【0034】
【表1】
【0035】これらの電池を25℃の温度で0.2CA
の電流で、電池電圧が4.2Vになるまで充電し、10
分間の休止後、同一電流で2.75Vになるまで放電
し、10分間の休止後再び充電するという充放電サイク
ルを初期活性化として10サイクル行い、その後、サイ
クル特性を測定するために、電池寿命測定試験として2
5℃の温度で、0.2CAの電流で電池電圧が4.2V
になるまで充電し、10分間の休止後、0.7CAの電
流で、2.75Vになるまで放電し、10分間の休止後
再び充電すると言う充放電サイクル繰り返し、それぞれ
の電池の寿命を測定した。尚、ここで、電池の寿命は各
電池の放電容量が寿命測定試験1サイクル目の放電容量
の70%に低下するまでに要した充放電サイクル数とし
た。
【0036】
【表2】
【0037】表2は各電池の寿命を示したものである。
本発明品である実施例A〜AGは従来品である従来例A
〜C及び比較品である比較例Aを上回る電池寿命を示
し、本発明がリチウム二次電池のサイクル特性の向上に
効果があることが判る。
【0038】又、実施例A〜Rにおいて、構造式Iに示
す有機溶媒に構造式II及び構造式IIIに示す有機溶
媒から選択される1種又は2種を混合した混合溶媒が有
機電解液の全溶媒に占める割合が25℃Cの環境下で測
定した場合、体積率で80%以上である場合の例である
実施例D〜F、実施例J〜L、実施例P〜Rはどの電池
も500サイクルを超え、その他の80%未満の例であ
る電池より優れた電池寿命を示し、構造式Iに示す有機
溶媒に構造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒から
選択される1種又は2種を混合した混合溶媒が有機電解
液の全溶媒に占める割合が25℃の環境下で見た場合、
体積率で80%以上のとき、リチウム二次電池のサイク
ル特性の向上に特に大きな効果があることが判る。
【0039】2.放電容量評価 前述の正極と負極と三次元空孔構造(海面状)を有する
ポリオレフィン系(ポリプロピレン、ポリエチレン又は
これらの重合体)の微多孔性フィルムからなるセパレー
ターを介して積層し、これを巻回して極板群を構成し、
有底円筒状ステンレス容器に挿入して容器の開口部を閉
塞してAAサイズのリチウム二次電池を組み立てた。
【0040】この電池には、それぞれ、25℃に於ける
体積率が表1に記載する実施例F、L、R〜AG及び従
来例Aの組成を有する混合溶媒にリチウム塩としてLi
PFを1mol/lの濃度になるように溶解した電解
液を注入した。
【0041】これらの電池を25℃の温度で0.2CA
の電流で、電池電圧が4.2Vになるまで充電し、10
分間の休止後、同一電流で2.75Vになるまで放電
し、10分間の休止後再び充電するという充放電サイク
ルを初期活性化として10サイクル行い、その後、放電
容量測定試験として、25℃の温度で、0.2CAの電
流で電池電圧が4.2Vになるまで充電し、10分間の
休止後、1CAの電流で、2.75Vになるまで放電
し、その放電容量を比較し表3に示した。尚、これらリ
チウム二次電池は、正、負極活物質量等をそれぞれ同量
にして同一の容量が得られる様設計したものである。
【0042】
【表3】
【0043】本発明品である実施例F、L、R〜AGは
どれも1CAという大きな放電電流であるにも関わら
ず、従来電池と同等或いはそれ以上の、実用的に十分許
容できる放電容量が得られ、特に、構造式Iに示す有機
溶媒に構造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒から
選択される1種又は2種を混合した混合溶媒が有機電解
液の全溶媒に占める割合が25℃の環境下で測定した場
合、体積率で80%以上であり、且つ、該構造式Iに示
す有機溶媒に構造式II及び構造式IIIに示す有機溶
媒から選択される1種又は2種を混合した混合溶媒中に
構造式Iで示す有機溶媒が占める割合が、25℃の環境
下で測定した場合、体積率で35〜65%である実施例
F、L、R、T〜V、Y〜AA、AD〜AFは500m
Ahを上回る程の特に大きな放電容量を示し、前述の評
価で得られた優れたサイクル特性に加え、高率放電性に
も優れるリチウム二次電池が提供できることが判る。
【0044】3.自己消火評価 本発明の電池に使用される電解液の自己消火性を確認す
るために次に示す試験を行った。
【0045】25℃に於ける体積率が表4〜表7に記載
する組成を有する実施例AH〜ERの混合溶媒にリチウ
ム塩としてLiPFを1mol/lの濃度になるよう
に溶解し、電解液を調製した。尚、各表中、〔A〕、
〔B〕、〔A1〕、〔A2〕、〔II〕、〔III〕は
それぞれ表1と同一の内容を示す。又、PCはプロピレ
ンカーボネートを示し、MECはメチルエチルカーボネ
ートを示す。
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】
【表7】
【0050】又、表1の実施例C、D、E、F、L、
R、T、比較例A及び従来例A〜Cの構成を有する混合
溶媒に、リチウム塩としてLiPFを1mol/lの
濃度になるように溶解し、電解液を調製した。
【0051】この様に調合した電解液の自己消火性を確
認する為に、各電解液を紙に含浸させ、これをバーナー
の火炎に当てた後、火炎を止めた時に含浸された電解液
が燃え続けるか消えるかによって、自己消火性を確認し
た結果を表8と表9に示す。
【0052】
【表8】
【0053】
【表9】
【0054】表8、9から明らかな如く、比較例A及び
従来の電池に使用されている電解液を用いた従来例A〜
Cのものはバーナーの火炎を止めても燃え続けたのに対
し、本発明電池に使用される電解液を用いた実施例AH
〜DZ及び実施例C、D、E、F、L、R、Tのものは
何れも火炎を止めた後は炎が上がることがなく消え、自
己消火性が確認された。しかし、実施例EA〜ERを用
いた電解液は燃え続け自己消火性が確認できず、従っ
て、構造式Iに示す有機溶媒に構造式II及び構造式I
IIに示す有機溶媒から選択される1種又は2種を混合
した混合溶媒が有機電解液の全溶媒に占める割合が25
℃の環境下で測定した場合、体積率で65%以上であ
り、且つ、該構造式Iに示す有機溶媒に構造式II及び
構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又は2
種を混合した混合溶媒中に構造式Iで示す有機溶媒が占
める割合が、25℃の環境下で測定した場合、体積率で
35%以上である混合溶媒を用いた電解液は、更に自己
消火性があり、この電解液を用いることにより高い安全
性を有するリチウム二次電池を供給できることが判る。
【0055】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、充放電サイ
クル特性に優れれるリチウム二次電池を得ることができ
る。又、電解液を特定の範囲で限定する事によりサイク
ル特性に加え、電解液に自己消火性があり安全性にも優
れるリチウム二次電池を得ることができ、更に高率放電
特性にも優れるリチウム二次電池を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属リチウム、リチウム合金及び電気化
    学的にリチウムイオンを吸蔵・放出できる材料からなる
    群より選択される1種又は2種以上を活物質とする負極
    と、電気化学的にリチウムイオンを吸蔵・放出できる化
    合物から選択される1種又は2種以上を活物質とする正
    極と、有機電解液とからなるリチウム二次電池におい
    て、該有機電解液の溶媒が、以下に示す構造式Iに示す
    有機溶媒と構造式II及び構造式IIIに示す有機溶媒
    から選択される1種又は2種とを混合した混合溶媒を主
    成分とする事を特徴とするリチウム二次電池。 構造式I 【化1】 構造式II 【化2】 構造式III 【化3】
  2. 【請求項2】 該構造式Iに示す有機溶媒に構造式II
    及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又
    は2種を混合した混合溶媒が有機電解液の全溶媒中に占
    める割合が25℃の環境下で、体積率で65%以上であ
    り、且つ、該構造式Iに示す有機溶媒に構造式IIび構
    造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又は2種
    を混合した混合溶媒中に構造式Iで示す有機溶媒が占め
    る割合が、25℃の環境下で、体積率で35%以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次電池。
  3. 【請求項3】 該構造式Iに示す有機溶媒に構造式II
    及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又
    は2種を混合した混合溶媒が有機電解液の全溶媒に占め
    る割合が25℃の環境下で、体積率で80%以上である
    ことを特徴とする請求項1及び請求項2記載のリチウム
    二次電池。
  4. 【請求項4】 該構造式Iに示す有機溶媒に構造式II
    及び構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又
    は2種を混合した混合溶媒が有機電解液の全溶媒に占め
    る割合が25℃の環境下で、体積率で80%以上であ
    り、且つ、該構造式Iに示す有機溶媒に構造式II及び
    構造式IIIに示す有機溶媒から選択される1種又は2
    種を混合した混合溶媒中に構造式Iで示す有機溶媒が占
    める割合が、25℃の環境下で、体積率で35〜65%
    であることを特徴とする請求項1及び請求項2記載のリ
    チウム二次電池。
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