JPH09302972A - 立体駐車装置 - Google Patents

立体駐車装置

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Publication number
JPH09302972A
JPH09302972A JP12198396A JP12198396A JPH09302972A JP H09302972 A JPH09302972 A JP H09302972A JP 12198396 A JP12198396 A JP 12198396A JP 12198396 A JP12198396 A JP 12198396A JP H09302972 A JPH09302972 A JP H09302972A
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JP
Japan
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saddle
floor
pallet
lifting
arms
Prior art date
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Pending
Application number
JP12198396A
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English (en)
Inventor
Tomokatsu Arakawa
友勝 荒川
Tsuneshi Fujisawa
恒志 藤澤
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ARATOMO SEISAKUSHO KK
Original Assignee
ARATOMO SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 傾斜したフロア上にも容易に設置でき、且つ
安定して車両を立体駐車可能とする。 【解決手段】 フロア15から立設された支柱1、1
と、支柱に沿って上下動自在に取り付けられたサドル
2、サドルから前方に延設された一対のサドルアーム1
2a、12b、サドルアームに支承され、車両を搭載可
能な盤状に形成された昇降パレット3、サドルを支柱に
沿って昇降させる昇降機構20とを有する。一対のサド
ルアームのフロアからの高さをほぼ等しくし、且つそれ
らサドルアームが昇降パレット3を支承する高さを車両
搭載面に対して上下にずらす。サドルアームがフロアの
上から上昇するとき、一方のサドルアームが他方のサド
ルアームより先行して昇降パレットを支承し、上昇させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両を搭載できる
盤状の昇降パレットを有し、この昇降パレットが地面か
らその地面に駐車される他の車両より高い位置まで昇降
することができる立体駐車装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の立体駐車装置は、フロアから支
柱を立設し、支柱に沿って上下動自在にサドルを取り付
け、このサドルから支柱の前方に延設した一対のサドル
アームサドルアームに、車両を搭載可能な盤状に形成さ
れた昇降パレットを支承し、昇降機構により、このサド
ルを支柱に沿って昇降させるようにしたものである。昇
降機構によりサドルアームをフロア上に降ろし、昇降パ
レットをフロア上に下げた状態で車両を昇降パレットの
上に搭載し、車両から運転者が降りた後、昇降機構でサ
ドルを上昇し、昇降パレットを上昇させる。そして、昇
降パレットがフロアから適当な高さまで上昇した状態
で、その下のフロア上に他の車両を駐車する。また、昇
降パレット上の車両を出車させるときは、その下のフロ
ア上の車両を昇降パレットの下から移動させた後、昇降
パレットをフロア位置まで降ろし、その後昇降パレット
から車両を取り出す。 【0003】例えば、このような立体駐車装置は、主に
家屋やビル等のカーポートに設置されるが、このような
カーポートでは、雨天時の水はけのため、フロア面に適
当な勾配を形成するのが通常である。従って、このよう
な立体駐車場は、傾斜しているフロア上に設置されるこ
とがきわめて多い。従来において、このように立体駐車
装置を設置するフロアが傾斜している場合、最も簡便な
対策として、フロアにプラッホームのような水平な床面
を設けて、フロアの勾配を一部だけほぼ水平に修正して
しまい、そこに立体駐車装置を設置する手段がある。そ
の勾配の修正の結果、立体駐車装置への車両の進入側に
フロアとプラッホームとの段差が生じてしまう場合、ス
ロープ等でその段差を解消する。 【0004】さらに、このようなフロアの勾配の修正を
行なわない対策としては、主として2つある。一つは、
あくまでも支柱を垂直に立設し、一対のサドルアーム
を、フロアの勾配に合わせて互いに上下にずらせてセッ
トするという対策であ。二つは、支柱を立設するフロア
面に対して支柱を直交して立設し、一対のサドルアーム
のフロア面からの高さを等しくしてフロアの勾配に対処
するという対策である。 【0005】これらの場合、昇降パレットがフロア上に
降りたときも、昇降するときも、さらには所定の高さま
で上昇したときも、昇降パレットは常にフロアの勾配と
ほぼ等しい勾配だけ常に傾斜していることになる。そこ
で、このような昇降パレットが傾斜した状態を解消する
ため、昇降パレットを上昇するとき、または上昇を終っ
たとき、一方または双方のサドルアームの高さを変え
て、昇降パレットの傾きを修正する機構を設けたものも
ある。 【0006】 【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記のように、立体駐車装置を設置するフロアの勾配を調
整する第一の対策では、フロアの勾配を修正するプラッ
トホームの設置工事に資材と手数がかかり、立体駐車装
置の設置コストが高くなる。また、フロアと立体駐車装
置との間で車両を乗降する時に、乗降口で勾配が変わる
ため、車両の乗降もしずらくなる。また、フロアの勾配
を修正した結果、段差が生じる場合は、スロープ板等を
設置してその段差を解消しなければならないため、立体
駐車装置が占める床面積が広くなってしまうという課題
があった。 【0007】さらに、昇降パレットが常に傾斜した状態
で昇降するものでは、設置が簡便ではあるが、車両は常
に傾斜した昇降パレット上に搭載されることになる結
果、車両の駐車姿勢が不安定になりやすい。他方、この
昇降パレットの傾斜を調整する機構を設けたものでは、
車両はほぼ水平な昇降パレット上に搭載されるため、車
両の駐車姿勢は安定する。しかし、一方または双方のサ
ドルアームの高さを変える修正機構が必要となり、昇降
機構が複雑となって、やはり立体駐車装置のコスト高を
招くことになる。 【0008】本発明は、このような従来の立体駐車装置
における課題に鑑み、昇降パレットに車両を搭載して昇
降する際に、簡便な手段でフロアに対して昇降パレット
を傾斜させることができ、これにより勾配のあるフロア
上にも容易に設置でき、且つ安定して車両を立体駐車で
きる立体駐車装置を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明では、昇降パレット3を支承する一対のサド
ルアーム12a、12bの昇降パレット3を支承する高
さを、同昇降パレット3の車両搭載面に対して上下にず
らすことにより、前記一対のサドルアーム12a、12
bがフロア15の上から上昇するとき、一方のサドルア
ーム12aが他方のサドルアーム12bより先行して昇
降パレット3を支承するようにした。 【0010】すなわち、立体駐車装置は、フロア15か
ら立設された支柱1、1と、この支柱1、1に沿って上
下動自在に取り付けられたサドル2と、このサドル2か
ら前方に延設された一対のサドルアーム12a、12b
と、これらサドルアーム12a、12bに支承され、車
両を搭載可能な盤状に形成された昇降パレット3と、前
記サドル2、2を支柱1、1に沿って昇降させる昇降機
構20とを有する。 【0011】本発明では、前記のような立体駐車装置に
おいて、前記の一対のサドルアーム12a、12bのフ
ロア15からの高さをほぼ等しくし、且つそれらサドル
アーム12a、12bが昇降パレット3を支承する高さ
を、同昇降パレット3の車両搭載面に対して上下にずら
したものである。具体的には、一方のサドルアーム12
aが昇降パレット3の車両搭載面より下の位置で同昇降
パレット3を支承し、他方のサドルアーム12bが昇降
パレット3の車両搭載面より上の位置で同昇降パレット
3を支承するようにした。これにより、前記一対のサド
ルアーム12a、12bがフロア15の上から上昇する
とき、一方のサドルアーム12aが他方のサドルアーム
12bより先行して昇降パレット3を支承し、上昇させ
ることになる。 【0012】例えば、昇降パレット3の車両搭載面より
上の位置で同昇降パレット3を支承する他方のサドルア
ーム12bが昇降パレット3を支承する部分の車両搭載
面が帯状に切れており、その開口部からサドルアーム1
2bが昇降パレット3の車両搭載面より上に進入し、同
昇降パレット3を支承する。従って、この分だけ前記他
方のサドルアーム12bは、一方サドルアーム12aよ
り車両搭載面に対して上方で昇降パレット3を支承する
ことになる。従って、この高さの差の分だけ、一方のサ
ドルアーム12aが他方のサドルアーム12bより先行
して昇降パレット3を支承し、上昇させることになり、
双方のサドルアーム12a、12bのフロア15からの
高さをほぼ等しくした場合でも、昇降パレット3に傾斜
を付与することができる。 【0013】このような本発明による立体駐車装置にお
いて、昇降パネル3を支承するサドルアーム12a、1
2bが最も下降したとき、昇降パネル3もフロア15の
上に降り、その車両搭載面をフロア15の傾斜角に合わ
せた角度とすることができる。他方、フロア15の上か
ら昇降パレット3が上昇するとき、まず一方のサドルア
ーム12a側のみが先行して上昇し、その後他方のサド
ルアーム12b側が遅れて上昇する。これにより、昇降
パレット3はフロア15に対して一定の角度が付与され
た状態で上昇する。従って、フロア15に勾配がある場
合、その下方にあるサドルアーム12a側を先行して上
昇させることにより、昇降パレット3の上昇時に、フロ
ア15の傾斜を調整し、水平あるいは水平に近い姿勢を
昇降パレット3を上昇し、所定の高さに保持することが
できる。 【0014】 【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について具体的且つ詳細に説明する。図
1及び図2に示すように、断面矩形状の鋼材からなる一
対の梁状のベースフレーム16、16がフロア15の上
に平行に敷かれ、アンカーボルト等の定着手段によりフ
ロア15に固定されている。さらに、断面矩形状の鋼材
からなる一対の支柱1、1が、前記ベースフレーム1
6、16の一端から垂直に立設されており、この支柱
1、1の下端は、溶接、ボルト止め等の手段でベースフ
レーム16、16の一端に固定されている。2つのベー
スフレーム16、16にわたってそれらの上に、上面に
滑り止めをエンボス加工した鋼板からなるフロアパレッ
ト5が、前記2つのベースフレーム16、16にわたっ
てそれらの上に乗せられ、固定されている。そして、こ
のフロアパレット5の両側、すなわち図1において左右
の部分に、車両aがこのフロアパレット5を乗り越える
ための勾配を形成したスロープ6、6が形成されてい
る。 【0015】前記支柱1、1を挟むようにしてその両側
に一対のサドル2、2が取り付けられている。このサド
ル2、2は、サドルローラ8を介して支柱1、1の縦方
向に案内され、支柱1、1に沿って上下動自在に取り付
けられていると共に、2本のビーム21、21によって
相互に連結されている。サドル2、2の図1において隠
れた下端は、両側に延び、その先端から平行に一対のサ
ドルアーム12a、12bが前記ベースフレーム16、
16と平行に支柱の前方に延設され、これらサドルアー
ム12a、12bの先端は、ビーム12により連結され
ている。これらサドルアーム12a、12bの間隔は、
前記ベースフレーム16、16の間隔より広く、平面投
影位置において、一対のサドルアーム12a、12b
は、各々一対のベースフレーム16、16の外側に位置
する。 【0016】支柱1、1の上部に上端ビーム22が架設
され、この上端ビーム22と前記サドル2のビーム21
との間に、前記サドル2を昇降するための昇降機構20
が構成されている。図示の例による昇降機構20は、駆
動源としてのモータ11と、このモータ11により回転
駆動されるドラム9と、このドラム9により駆動される
滑車機構となからる。モータ11は支柱11に架設され
た前記上端ビーム22に設置され、滑車機構を構成する
プーリ7、17に巻き掛けされたワーヤロープ10をド
ラム9に巻き込み、或は巻き戻しする。この滑車機構
は、前記上端ビーム22から垂下させたブラケットに回
転自在に取り付けられた固定プーリ17と、前記サドル
2のビーム21から立設されたブラケットに回転自在に
軸支された遊動プーリ7とからなり、ドラム9に巻かれ
たワーヤロープ10をこれらプーリ7、17に巻き掛け
し、前記モータ11によるドラム9の回転によってサド
ル2、2を上下動させる。 【0017】モータ11は、起動スイッチ、停止スイッ
チ等の手動スイッチの他、サドル2、2が所定の高さに
達すると動作するリミットスイッチ(これらスイッチ類
は図示を省略した。)により起動、停止の制御がなさ
れ、これにより、サドル2、2は所定のストロークで上
下動し、サドルアーム12a、12bがフロア15とそ
れから所定の高さまで昇降動作される。さらに、サドル
アーム12a、12bが図1及び図2に実線で示すよう
に所定の高さで停止したとき、安全のため、それが落下
しないようサドル2、2をロックするストッパ(図示せ
ず)を装備しておくのが好ましい。 【0018】前記サドルアーム12a、12bの上に
は、昇降パレット3が支承される。この昇降パレット3
は両側に主たる側フレーム26、26とそれより短い側
フレーム23、23とを各々平行に対向させてそれらを
ビームで互いに固定し、これら側フレーム26、26と
側フレーム23、23との間に各々床プレート18、2
4を張ったものである。床プレート18、24は何れも
表面に滑り止め用の凹凸をエンボス加工してある。その
うち、図1において右方の主たる床プレート18は前後
に長く、平坦であるのに対し、図1において左方の床プ
レート24は左右に短く、且つ図1において左方が低く
なるように傾斜している。この図1において左方の床プ
レート24の後端は垂直に立ち上がり、図1において左
方の側フレーム23、23の後端の間に架設された後部
車止め25に固定されている。 【0019】これら前後の床プレート18、24を各々
両側で支持する主たる側フレーム26、26と側フレー
ム23、23とは、若干離れて設けられ、それらの上辺
が矩形断面の鋼材等からなるサドル受14、14で連結
されている。従って、この側フレーム26、26と側フ
レーム23、23が切れた部分は、その部分のみが下方
に凹となるような溝状の凹欠部13、13となってお
り、その間の床プレート18、24は帯状に切れて開口
している。さらに、この昇降プレート3の先端部にブレ
ード状のスロープ板4が設けられ、その上面に床プレー
ト18の先端部に連なる前下がりの勾配が形成されてい
る。 【0020】前記サドルアーム12a、12bのうち、
図1において右方のサドルアーム12aは、図1におい
て右方の長い側フレーム26、26の下に当てられ、そ
の側フレーム26、26を介して昇降パレット3を支承
する。他方、図1において左方のサドルアーム12b
は、図1において右方の長い側フレーム26、26と図
1において左方の短い側フレーム23との間の凹欠部1
3、13に挿入され、その部分のサドル受14、14の
下に当てられ、そのサドル受14、14を介して昇降パ
レット3を支承する。従って、図1において左方のサド
ルアーム12bが昇降パレット3を支承する位置と、図
1において右方のサドルアーム12aが昇降パレット3
を支承する位置とは、互いに高さが異なる。すなわち、
図1において右方のサドルアーム12aは、床プレート
18のほぼ下面の高さで昇降パレット3を支承するのに
対し、図1において左方のサドルアーム12bは、床プ
レート18、24の上面よりさらに高い位置で昇降パレ
ット3を支承することになる。 【0021】図3では、前述のフロアパレット5、サド
ルアーム12a、12b、昇降パレット3との関係を分
離して示してある。すなわち、サドルアーム12a、1
2bの間隔は、フロアパレット5の前後幅より広く、サ
ドルアーム12a、12bは、フロアパレット5の各々
前後に位置し、その外側にある。このサドルアーム12
a、12bに支承される昇降パレット3は、図1におい
て左方寄りの位置に側フレーム26、26と側フレーム
23、23が切れて形成された凹欠部13、13を有
し、その部分に図1において左方のサドルアーム12b
が挿入され、そのサドルアーム12bがサドル受14、
14に当たって昇降パレット3を支承する。他方、図1
において右方のサドルアーム12aは側フレーム26、
26の下面に当たり、昇降パレット3を支承する。 【0022】次に、このような構成を有する立体駐車装
置の使用方法とその動作について説明する。図1及び図
2に実線で示したのは、サドルアーム12a、12bで
昇降パレット3を支承した状態で、サドル2、2を所定
の高さまで上昇させた状態である。この状態から昇降パ
レット3に車両aを乗せるには、まず、昇降パレット3
がこの位置にある状態から前述の安全用のロックを外
し、モータ11を起動させ、ドラム9、それに巻かれた
ワイヤーロープ10及びプーリ7、17を含む昇降機構
20を動作させ、サドル2、2を下降させ、二点鎖線で
示すように、サドルアーム12a、12bをフロア15
上に降ろす。このサドルアーム12a、12bがフロア
15上に降りたときのサドル2、2の高さにおいて、例
えば前述のリミットスイッチ等が動作し、モータ11が
停止される。 【0023】この状態では、サドルアーム12a、12
bがフロアパレット6より外側、すなわちその前後の位
置でフロア15上に各々着地する。そして、サドルアー
ム12a、12bに支承された昇降パレット3もフロア
15側に降ろされ、その中央部がフロアパレット6上に
直接搭載される。この状態では、フロアパレット6の上
に、昇降パレット3の床プレート18を直接乗せること
ができるため、昇降パレット3が下降したときのその車
両aが乗る床プレート18、24の車両搭載面とフロア
15との段差は、フロアパレット6の高さに昇降パレッ
ト3の床プレート18の厚さ分を足しただけの高さとな
る。また、昇降パレット3は、フロアパレット6と同じ
傾斜角度、すなわわちフロア15と同じ傾斜角度でフロ
ア15上に乗る。 【0024】さらに、この状態では、図1において右方
のサドルアーム12aが昇降パレット3の側フレーム2
6、26の下面にほぼ接触した状態でフロア15上に乗
っている。これに対し、図1において左方のサドルアー
ム12bが昇降パレット3のサドル受け14、14から
離れると共に、凹欠部13、13からその下方に外れ、
フロア15上に乗っている。他方、昇降パネル3の前部
にあるスロープ板4は、その先端縁がフロア15に達
し、そのスロープ板4の上面の勾配面が、フロア15と
昇降パレット3の床プレート18とを連絡している。 【0025】この状態で、車両aを前記スロープ板4側
から昇降パレット3の床プレート18上に乗り入れる。
そして、車両の前輪は、前後の床プレート18、24の
切れ目を越えて、図1において左方の床プレート24の
上に乗せる。このとき、図1において左方のサドルアー
ム12bの上面が床プレート18、24の切れ目にあっ
て、それら床プレート18、24の車両搭載面より僅か
に低い位置にあるため、車両aの前輪は、床プレート1
8、24の切れ目を容易に越えることができる。さら
に、車両aの前輪が図1において左方の床プレート24
の最後部に達すると、後部車止め25に当たって停止す
るため、それ以上車両aは後退できない。 【0026】この状態で車両aから運転者が降り、その
後モータ11を起動してプーリ7、10に巻き掛けした
ワイヤロープ10を巻き上げ、サドル2、2を支柱1、
1に沿って上昇させる。すると、図4(a)に示すよう
に、まず図1において右方のサドルアーム12aが昇降
パレット3の側フレーム26、26を支承し、昇降パネ
ル3を持ち上げる。従って、昇降パネル3は図1におい
て左方のみが先に上昇し、右上がりの状態で傾斜する。
これと同時に図1において左方のサドルアーム12bが
図1において右方の側フレーム26、26と図1におい
て左方の側フレーム23、23との切れ目の凹欠部13
に入り込む。そして、図4(b)に示すように、サドル
2、2が次第に上昇し、前後のサドルアーム12a、1
2bが上昇すると、図1において左方のサドルアーム1
2bがサドル受け14に当り、その時点から昇降パレッ
ト3の図1において左方もサドルアーム12bに支承さ
れ、上昇が開始される。従って、昇降パレット3は、そ
れ以降図1において右方が高くなった右上がりの一定の
傾斜角を維持したまま上昇される。 【0027】このような動作から明かなように、フロア
15の上から昇降パレット3が上昇するとき、まず一方
のサドルアーム12a側のみが先行して上昇し、その後
他方のサドルアーム12b側が遅れて上昇するので、昇
降パレット3はフロア15に対して一定の角度が付与さ
れた状態で上昇する。図1では、フロア15に勾配があ
るように作図はしてないが、仮にフロア15に図1にお
いて右側が低くなるような勾配がある場合、その右側に
あるサドルアーム12a側を先行して上昇させることに
より、昇降パレット3の上昇時に、フロア15の傾斜を
調整し、水平あるいは水平に近い姿勢で昇降パレット3
を上昇し、所定の高さに保持することができる。 【0028】また、この状態では、図5に示すように、
図1において左方のサドルアーム12bが前後の床プレ
ート18、24の切れ目からその上に入り込む。この前
後の床プレート18、24の切れ目からその上に入り込
んだサドルアーム12bは、図1において左方の床プレ
ート24の上に乗った車両aの前輪より図1において右
方にあり、車止めとしての機能を有する。従って、この
前輪は、サドルアーム12bと後部車止め25との間に
挟まれ、車両aの前後動が完全に規制される。 【0029】このようにして昇降パレット3が傾いた状
態で上昇し、図1及び図2に実線で示すように、所定の
高さに達すると、前述のリミットスイッチによりモータ
11が停止され、昇降パレット3が所定の高さで停止
し、前述のストッパの動作により、昇降パレット3がロ
ックされる。その後、昇降パレット3の真下のフロア1
5上に別の車両aを駐車することが出来る。この車両a
は、その前輪または後輪がスロープ6、6を利用してフ
ロアパレット5を乗り越えるようにして駐車位置に導入
することができる。 【0030】その後、昇降パレット3に駐車中の車両a
を出車させるときは、その真下のフロア15から車両a
を移動させた後、前述のロックを外し、モータ10を起
動させて、プーリ7、17に巻き掛けしたワイヤロープ
10を巻き出し、ドラム9、それに巻かれたワイヤーロ
ープ10及びプーリ7、17を含む昇降機構20を動作
させ、サドル2、2を下降させ、二点鎖線で示すよう
に、サドルアーム12a、12bをフロア15上に降ろ
す。 【0031】このとき、昇降パネル3は、その図1にお
いて左方が下に傾いた状態で下降するので、その側フレ
ーム26、26は、図1において左方のサドルアーム1
2bに近い側が先にフロアパレット6の上に乗る。そし
てさらにサドルアーム12a、12bが下降し、それら
がフロア15上に着地するとほぼ同時に、昇降パレット
3の側フレーム26、26の図1において右方側もフロ
ア15側に降ろされ、その中央部がフロアパレット6上
に搭載される。従って、この最後の着地に際して、昇降
パレット3は、その前下がりの傾きを修正しながらフロ
ア15上に着地する。 【0032】この状態から、昇降パレット3のスロープ
板4を使用して車両aを昇降パレット3から発進させる
ことができる。なお、図示の例では、昇降パレット3に
車両aを前進で乗り、後退で降りるようにしたが、車両
aの乗降の方向は任意であって、図示の例と逆方向に乗
降してもよいことはもちろんである。 【0033】 【発明の効果】以上説明した通り、本発明による立体駐
車装置では、フロア15の傾斜に対し、昇降パレット3
が上昇したときのその傾斜角度を変更するような特別な
機構を設けることなく、昇降パレット3をフロア15か
ら昇降するだけで、その昇降パレット3にフロア15に
対する所要の角度を付与することができる。これによ
り、簡便な構成により、昇降パレット3をフロア15上
に降ろしたときは、昇降パレット3がフロア15と同じ
傾斜角とし、昇降パレット3がフロア15から上昇した
ときは、昇降パレット3の傾斜角をフロア15の傾斜角
から変更することができる立体駐車装置が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のよる立体駐車装置の例を一部切り欠い
て示した側面図である。 【図2】同立体駐車装置の例を示した正面図である。 【図3】同立体駐車装置の例のフロアパレット、サドル
及び昇降パレットを上下に分離して示した要部分離斜視
図である。 【図4】同立体駐車装置の例において、サドルアームの
上昇によって昇降パレットが傾斜し、上昇させられる過
程の初期の状態を示す要部側面図である。 【図5】同立体駐車装置の例において、サドルアームの
上昇によって昇降パレットが傾斜し、上昇させられる初
期の状態を示す要部拡大側面図である。 【符号の説明】 1 支柱 2 サドル 3 昇降パレット 4 スロープ板 5 フロアパレット 6 スロープ 12a サドルアーム 12b サドルアーム 13 凹欠部 15 フロア 16 ベース 18 床パネル 24 床パネル 20 昇降機構 a 車両

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 フロア(15)から立設された支柱
    (1)、(1)と、この支柱(1)、(1)に沿って上
    下動自在に取り付けられたサドル(2)と、このサドル
    (2)から前方に延設された一対のサドルアーム(12
    a)、(12b)と、これらサドルアーム(12a)、
    (12b)に支承され、車両を搭載可能な盤状に形成さ
    れた昇降パレット(3)と、前記サドル(2)、(2)
    を支柱(1)、(1)に沿って昇降させる昇降機構(2
    0)とを有する立体駐車装置において、前記一対のサド
    ルアーム(12a)、(12b)のフロア(15)から
    の高さがほぼ等しく、且つそれらサドルアーム(12
    a)、(12b)が昇降パレット(3)を支承する高さ
    が、同昇降パレット(3)の車両搭載面に対して上下に
    ずれていることを特徴とする立体駐車装置。 【請求項1】 フロア(15)から立設された支柱
    (1)、(1)と、この支柱(1)、(1)に沿って上
    下動自在に取り付けられたサドル(2)と、このサドル
    (2)から前方に延設された一対のサドルアーム(12
    a)、(12b)と、これらサドルアーム(12a)、
    (12b)に支承され、車両を搭載可能な盤状に形成さ
    れた昇降パレット(3)と、前記サドル(2)、(2)
    を支柱(1)、(1)に沿って昇降させる昇降機構(2
    0)とを有する立体駐車装置において、前記一対のサド
    ルアーム(12a)、(12b)がフロア(15)の上
    から上昇するとき、一方のサドルアーム(12a)が他
    方のサドルアーム(12b)より先行して昇降パレット
    (3)を支承することを特徴とする立体駐車装置。 【請求項3】 一方のサドルアーム(12a)は、昇降
    パレット(3)の車両搭載面より下の位置で同昇降パレ
    ット(3)を支承し、他方のサドルアーム(12b)が
    昇降パレット(3)の車両搭載面より上の位置で同昇降
    パレット(3)を支承し、上昇させることを特徴とする
    請求項1または2に記載の立体駐車装置。 【請求項4】 昇降パレット(3)の車両搭載面より上
    の位置で同昇降パレット(3)を支承する他方のサドル
    アーム(12b)が昇降パレット(3)を支承する部分
    の車両搭載面が帯状に切れており、その開口部からサド
    ルアーム(12b)が昇降パレット(3)の車両搭載面
    より上に進入し、同昇降パレット(3)を支承すること
    を特徴とする請求項3に記載の立体駐車装置。
JP12198396A 1996-05-16 1996-05-16 立体駐車装置 Pending JPH09302972A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107575064A (zh) * 2017-09-08 2018-01-12 西南石油大学 一种新型停车装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107575064A (zh) * 2017-09-08 2018-01-12 西南石油大学 一种新型停车装置
CN107575064B (zh) * 2017-09-08 2023-04-28 西南石油大学 一种新型停车装置

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