JP2600840Y2 - 立体駐車装置 - Google Patents
立体駐車装置Info
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- JP2600840Y2 JP2600840Y2 JP1993075951U JP7595193U JP2600840Y2 JP 2600840 Y2 JP2600840 Y2 JP 2600840Y2 JP 1993075951 U JP1993075951 U JP 1993075951U JP 7595193 U JP7595193 U JP 7595193U JP 2600840 Y2 JP2600840 Y2 JP 2600840Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は立体駐車装置に関す
る。特に、車両載置用のパレットを複数段に連結してな
る昇降体を地下格納部内に設け、各パレットが地面と連
続するように前記昇降体を停止させて各パレット上への
車両の入庫及び各パレット上からの車両の出庫を行う立
体駐車装置に関する。
る。特に、車両載置用のパレットを複数段に連結してな
る昇降体を地下格納部内に設け、各パレットが地面と連
続するように前記昇降体を停止させて各パレット上への
車両の入庫及び各パレット上からの車両の出庫を行う立
体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駐車装置の一つとして、車両載置用のパ
レットを等間隔で複数段に連結してなる昇降体を、屋外
に設けた地下格納部内に昇降自在に配設してなる構成の
ものが知られている(例えば、特公昭62−40496
号公報、特公平4−44756号公報等参照)。
レットを等間隔で複数段に連結してなる昇降体を、屋外
に設けた地下格納部内に昇降自在に配設してなる構成の
ものが知られている(例えば、特公昭62−40496
号公報、特公平4−44756号公報等参照)。
【0003】この種の駐車装置は、前記昇降体を構成す
る一番上のパレットの上面が地面と面一となっている状
態をホームポジション(車両格納状態)としている。そ
して、それぞれのパレットの上面が地面と面一となるよ
うに前記昇降体を昇降及び停止させて各パレット上への
車両の入庫及び各パレット上からの車両の出庫を行うよ
うにしたものである。
る一番上のパレットの上面が地面と面一となっている状
態をホームポジション(車両格納状態)としている。そ
して、それぞれのパレットの上面が地面と面一となるよ
うに前記昇降体を昇降及び停止させて各パレット上への
車両の入庫及び各パレット上からの車両の出庫を行うよ
うにしたものである。
【0004】ところで、前記のような駐車装置では、そ
の構造上、前記地下格納部に雨水が溜り易い欠点があ
り、また、昇降体の昇降作動時の振動等によってパレッ
ト上の駐車車両が移動し、あるいはさらに落下しないよ
うに留意する必要があった。
の構造上、前記地下格納部に雨水が溜り易い欠点があ
り、また、昇降体の昇降作動時の振動等によってパレッ
ト上の駐車車両が移動し、あるいはさらに落下しないよ
うに留意する必要があった。
【0005】そこで、従来、前記地下格納部の底面の中
央部に窪みを設け、地下格納部の底面を前記窪みに向っ
てわずかに下方傾斜するようにすり鉢状に構成してい
た。そして、前記窪みの中に排水ポンプを設置してい
た。このようにすれば、前記窪みに雨水が集まり、前記
排水ボンプによって窪み内の水を地下格納部の外へ排出
することができた。また、パレットの後部側表面に車輪
止めを設けて駐車車両の定位置駐車とともに、昇降体の
昇降作動時の振動等によって駐車車両が移動しないよう
に構成していた。
央部に窪みを設け、地下格納部の底面を前記窪みに向っ
てわずかに下方傾斜するようにすり鉢状に構成してい
た。そして、前記窪みの中に排水ポンプを設置してい
た。このようにすれば、前記窪みに雨水が集まり、前記
排水ボンプによって窪み内の水を地下格納部の外へ排出
することができた。また、パレットの後部側表面に車輪
止めを設けて駐車車両の定位置駐車とともに、昇降体の
昇降作動時の振動等によって駐車車両が移動しないよう
に構成していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】地下格納部内に流れ込
む雨水の量が正常な範囲内であるときには、前記のよう
な排水方法で十分対処でき、地下格納部内に雨水が溜っ
てしまうことはなかった。
む雨水の量が正常な範囲内であるときには、前記のよう
な排水方法で十分対処でき、地下格納部内に雨水が溜っ
てしまうことはなかった。
【0007】しかし、集中豪雨などで排水ポンプの排水
能力を超える量の水が流れ込むと、地下格納部内に大量
の水が溜ってしまい、電気系統の故障の原因となってい
た。
能力を超える量の水が流れ込むと、地下格納部内に大量
の水が溜ってしまい、電気系統の故障の原因となってい
た。
【0008】これは、前記従来の駐車装置では、最上段
パレットがホームポジションにおいて水平状態で地面と
接続することにも起因していた。すなわち、最上段パレ
ットが水平状態で地面と接続していたため、前記最上段
パレット上に降った雨水が、最上段パレットの前後の縁
から前記地下格納部内に流れ落ち易かったからである。
パレットがホームポジションにおいて水平状態で地面と
接続することにも起因していた。すなわち、最上段パレ
ットが水平状態で地面と接続していたため、前記最上段
パレット上に降った雨水が、最上段パレットの前後の縁
から前記地下格納部内に流れ落ち易かったからである。
【0009】本考案は前記のような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題とするところは、前記最上段パレッ
ト上に降った雨水が地下格納部内に流れ落ちないように
するとともに電気系統が浸水しないようにすること、及
び昇降体の昇降作動時の振動等によってパレット上の車
両が移動することがないようにするにはどのような手段
を講ずればよいか、という点にある。
たもので、その課題とするところは、前記最上段パレッ
ト上に降った雨水が地下格納部内に流れ落ちないように
するとともに電気系統が浸水しないようにすること、及
び昇降体の昇降作動時の振動等によってパレット上の車
両が移動することがないようにするにはどのような手段
を講ずればよいか、という点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案に係る立体駐車装置は、車両載置用パレット
を複数段に連結してなる昇降体を、最下段パレットが着
地したときに最上段パレットが地面と連続するように地
下格納部内に昇降可能に設け、各パレットが地面と連続
するように前記昇降体を停止させて各パレット上への車
両の入庫及び各パレット上からの車両の出庫を行う立体
駐車装置において、前記昇降体の昇降を行う後側吊上げ
チェ−ンの長さが前側吊上げチェ−ンより長く構成さ
れ、前記各パレットの後部側表面に車輪止めが設けら
れ、さらに前記地下格納部の底部の後部の左右両側に前
記最上段パレットの車両出入口側が低くなるように傾斜
して地面と連続するように前記昇降体を傾いた状態に支
持する枕部材を前記地下格納部に設けたものである。
め、本考案に係る立体駐車装置は、車両載置用パレット
を複数段に連結してなる昇降体を、最下段パレットが着
地したときに最上段パレットが地面と連続するように地
下格納部内に昇降可能に設け、各パレットが地面と連続
するように前記昇降体を停止させて各パレット上への車
両の入庫及び各パレット上からの車両の出庫を行う立体
駐車装置において、前記昇降体の昇降を行う後側吊上げ
チェ−ンの長さが前側吊上げチェ−ンより長く構成さ
れ、前記各パレットの後部側表面に車輪止めが設けら
れ、さらに前記地下格納部の底部の後部の左右両側に前
記最上段パレットの車両出入口側が低くなるように傾斜
して地面と連続するように前記昇降体を傾いた状態に支
持する枕部材を前記地下格納部に設けたものである。
【0011】前記枕部材は、その高さを自在に調整でき
るように構成すると好適である。
るように構成すると好適である。
【0012】また、前記昇降体が昇降する際には、前記
各パレットの車両出入口側が高くなるように傾斜した状
態のまま前記昇降体が昇降するように構成され、前記各
パレットの後部側表面に車輪止めが設けられる。
各パレットの車両出入口側が高くなるように傾斜した状
態のまま前記昇降体が昇降するように構成され、前記各
パレットの後部側表面に車輪止めが設けられる。
【0013】さらに、前記地下格納部の上部に前記昇降
体の昇降の基礎となる梁部材を設け、この梁部材には前
記昇降体の昇降駆動源及びこの昇降駆動源の作動を制御
する制御盤その他の電装部品が前記地下格納部の内部上
方に位置するようにあらかじめ取り付けられてなる構成
とすることもできる。
体の昇降の基礎となる梁部材を設け、この梁部材には前
記昇降体の昇降駆動源及びこの昇降駆動源の作動を制御
する制御盤その他の電装部品が前記地下格納部の内部上
方に位置するようにあらかじめ取り付けられてなる構成
とすることもできる。
【0014】
【作用】本考案によれば、前記昇降体は、地下格納部内
での着地状態においては、地下格納部内に設けた枕部材
の作用によって、傾斜状態となっている。このとき、最
上段パレットは、その車両出入口側が低くなるように傾
斜して地面と連続している。このため、最上段パレット
上に降った雨水は地下格納部内に流れ落ちることはな
く、最上段パレットの傾斜にしたがってほとんど地面上
へ排水される。
での着地状態においては、地下格納部内に設けた枕部材
の作用によって、傾斜状態となっている。このとき、最
上段パレットは、その車両出入口側が低くなるように傾
斜して地面と連続している。このため、最上段パレット
上に降った雨水は地下格納部内に流れ落ちることはな
く、最上段パレットの傾斜にしたがってほとんど地面上
へ排水される。
【0015】なお、前記枕部材を高さ調整自在に構成す
れば、前記最上段パレットの上に降り注いだ雨水の排水
効率を適宜に調整することができる。
れば、前記最上段パレットの上に降り注いだ雨水の排水
効率を適宜に調整することができる。
【0016】また、前記各パレットの車両出入口側が高
くなるように傾斜した状態のまま前記昇降体を昇降せし
め、前記各パレットの後部側表面に車輪止めを設けた構
成であるため、前記昇降体が昇降する際に振動等が発生
しても駐車された車両が移動し、あるいはさらに落下す
る危険がない。
くなるように傾斜した状態のまま前記昇降体を昇降せし
め、前記各パレットの後部側表面に車輪止めを設けた構
成であるため、前記昇降体が昇降する際に振動等が発生
しても駐車された車両が移動し、あるいはさらに落下す
る危険がない。
【0017】さらに、前記地下格納部の上部に前記昇降
体の昇降の基礎となる梁部材を設け、この梁部材には前
記昇降体の昇降駆動源及びこの昇降駆動源の作動を制御
する制御盤その他の電装部品が前記地下格納部の内部上
方に位置するようにあらかじめ取り付けられてなる構成
としたものによれば、駐車装置設置現場において地下格
納部を形成し、この地下格納部の上に前記梁部材を設置
するだけで駐車装置の基礎部分が容易且つ確実にでき上
がる。前記昇降駆動源等は前記地下格納部の内部に隠れ
ているので、駐車装置の外観もよい上に、前記昇降駆動
源等は前記地下格納部の内部の上方にあるので、それら
のメンテナンスにも便利である。
体の昇降の基礎となる梁部材を設け、この梁部材には前
記昇降体の昇降駆動源及びこの昇降駆動源の作動を制御
する制御盤その他の電装部品が前記地下格納部の内部上
方に位置するようにあらかじめ取り付けられてなる構成
としたものによれば、駐車装置設置現場において地下格
納部を形成し、この地下格納部の上に前記梁部材を設置
するだけで駐車装置の基礎部分が容易且つ確実にでき上
がる。前記昇降駆動源等は前記地下格納部の内部に隠れ
ているので、駐車装置の外観もよい上に、前記昇降駆動
源等は前記地下格納部の内部の上方にあるので、それら
のメンテナンスにも便利である。
【0018】
【実施例】本考案に係る立体駐車装置の一実施例を図面
に基づいて説明すると、まず、地表面を掘削して直方体
形状の地下格納部1が設けられる。この地下格納部1の
底部には、従来通り、その広さ方向中央部に窪み2が設
けられ、この窪み2内には、侵入してきた雨水を地下格
納部1の外へ排出するための排水ポンプ3が配置され
る。前記地下格納部1の底面は、前記窪み2に向かって
下方傾斜状態に構成され、前記窪み2内に水が集まり易
くなっている。
に基づいて説明すると、まず、地表面を掘削して直方体
形状の地下格納部1が設けられる。この地下格納部1の
底部には、従来通り、その広さ方向中央部に窪み2が設
けられ、この窪み2内には、侵入してきた雨水を地下格
納部1の外へ排出するための排水ポンプ3が配置され
る。前記地下格納部1の底面は、前記窪み2に向かって
下方傾斜状態に構成され、前記窪み2内に水が集まり易
くなっている。
【0019】次に、前記地下格納部1の上部に、二本の
梁部材4,5が互いに平行となるように配設される。こ
れらの梁部材4,5は、地下格納部1を上から見て前後
長さ方向に延びている。前記梁部材4,5は、前記地下
格納部1の左右両側壁に沿って前後二本ずつ立設された
基礎支柱6,6,7,7の上端に掛け渡されて水平に固
定されている。
梁部材4,5が互いに平行となるように配設される。こ
れらの梁部材4,5は、地下格納部1を上から見て前後
長さ方向に延びている。前記梁部材4,5は、前記地下
格納部1の左右両側壁に沿って前後二本ずつ立設された
基礎支柱6,6,7,7の上端に掛け渡されて水平に固
定されている。
【0020】前記梁部材4,5は、後述するように、昇
降体8の昇降の基礎となるものである。したがって、適
宜の形鋼材を用いて、前記各基礎支柱6,6,7,7と
ともに頑丈に構成されている。
降体8の昇降の基礎となるものである。したがって、適
宜の形鋼材を用いて、前記各基礎支柱6,6,7,7と
ともに頑丈に構成されている。
【0021】前記地下格納部1の内部には、上中下三段
構成の昇降体8が配設される。この昇降体8は、それぞ
れ車両Cを載置し得る広さを有する長方形の上段パレッ
ト8a、中段パレット8b及び下段パレット8cを、そ
れらの前後長さ方向に見て左右両側部においてそれぞれ
二か所ずつ、適当長さの連結柱9で上下に車両Cの高さ
以上の等間隔を開けて連結してなるものである。
構成の昇降体8が配設される。この昇降体8は、それぞ
れ車両Cを載置し得る広さを有する長方形の上段パレッ
ト8a、中段パレット8b及び下段パレット8cを、そ
れらの前後長さ方向に見て左右両側部においてそれぞれ
二か所ずつ、適当長さの連結柱9で上下に車両Cの高さ
以上の等間隔を開けて連結してなるものである。
【0022】前記各梁部材4,5の側部には、前記昇降
体8が昇降する際に前記連結柱9が通過するための凹部
10がそれぞれ切欠形成されている。これらの凹部10
は、前記連結柱9が多少傾いても該連結柱9と接触しな
いように、余裕を持って大きく形成されている。
体8が昇降する際に前記連結柱9が通過するための凹部
10がそれぞれ切欠形成されている。これらの凹部10
は、前記連結柱9が多少傾いても該連結柱9と接触しな
いように、余裕を持って大きく形成されている。
【0023】さらに、下段パレット8cの前部及び後部
の下面の左右両側対向位置に、互いに同形同大の前側吊
上げ用スプロケット11,11及び後側吊上げ用スプロ
ケット12,12がそれぞれ軸支される。これら前側吊
上げ用スプロケット11,11及び後側吊上げ用スプロ
ケット12,12には、ピッチが互いに等しい前側吊上
げチェーン13と後側吊上げチェーン14とが互いに平
行に巻き掛けられる。
の下面の左右両側対向位置に、互いに同形同大の前側吊
上げ用スプロケット11,11及び後側吊上げ用スプロ
ケット12,12がそれぞれ軸支される。これら前側吊
上げ用スプロケット11,11及び後側吊上げ用スプロ
ケット12,12には、ピッチが互いに等しい前側吊上
げチェーン13と後側吊上げチェーン14とが互いに平
行に巻き掛けられる。
【0024】そして、該各吊上げチェーン13,14の
各一端13a,14a側が前記梁部材(図示例では符号
4のもの)の下面にそれぞれ止着され、各他端13b,
14b側が巻上げ自在に構成される。
各一端13a,14a側が前記梁部材(図示例では符号
4のもの)の下面にそれぞれ止着され、各他端13b,
14b側が巻上げ自在に構成される。
【0025】すなわち、図2に示すように、前記梁部材
4,5の内の一方のもの(図示例では5のもの)には、
駆動軸16が回転自在に支持されている。この駆動軸1
6は、その両端を軸受け17,17で支持され、この軸
受け17,17は、前記梁部材5の前後両端側の裏面か
ら下方へ向けてそれぞれ設けられた図示しないブラケッ
トに固着されている。そして、前記駆動軸16は、前記
地下格納部1の内部において前記梁部材5と同方向に延
びている。
4,5の内の一方のもの(図示例では5のもの)には、
駆動軸16が回転自在に支持されている。この駆動軸1
6は、その両端を軸受け17,17で支持され、この軸
受け17,17は、前記梁部材5の前後両端側の裏面か
ら下方へ向けてそれぞれ設けられた図示しないブラケッ
トに固着されている。そして、前記駆動軸16は、前記
地下格納部1の内部において前記梁部材5と同方向に延
びている。
【0026】なお、前記駆動軸16は、前記梁部材5を
工場で製造する際に、あらかじめ梁部材5に組み付けら
れる。
工場で製造する際に、あらかじめ梁部材5に組み付けら
れる。
【0027】前記駆動軸16の前後適位置には、互いに
同形同大の巻上げスプロケット19,20がそれぞれ固
着されている。この巻上げスプロケット19,20に
は、前記吊上げチェーン13,14の他端13b,14
b側がそれぞれ巻き掛けられる。
同形同大の巻上げスプロケット19,20がそれぞれ固
着されている。この巻上げスプロケット19,20に
は、前記吊上げチェーン13,14の他端13b,14
b側がそれぞれ巻き掛けられる。
【0028】また、前記駆動軸16が設けられた梁部材
5には、前記駆動軸16に回転駆動力を付与する昇降駆
動源としての減速機付き電動モータ21が取り付けられ
ている。このモータ21は、前記梁部材5の下方に設け
られた取付ブラケット22に対して取り付けられ、前記
梁部材5の下方であって前記車両格納部1の内部の上方
に位置している。前記モータ21も、前記駆動軸16と
同様に、梁部材5に対して工場であらかじめ組み付けら
れる。
5には、前記駆動軸16に回転駆動力を付与する昇降駆
動源としての減速機付き電動モータ21が取り付けられ
ている。このモータ21は、前記梁部材5の下方に設け
られた取付ブラケット22に対して取り付けられ、前記
梁部材5の下方であって前記車両格納部1の内部の上方
に位置している。前記モータ21も、前記駆動軸16と
同様に、梁部材5に対して工場であらかじめ組み付けら
れる。
【0029】そして、前記モータ21を正逆いずれかの
方向に回転させることにより、前記各吊上げチェーン1
3,14を均等に巻き取り又は巻き解きして、前記昇降
体8を昇降させることができる。
方向に回転させることにより、前記各吊上げチェーン1
3,14を均等に巻き取り又は巻き解きして、前記昇降
体8を昇降させることができる。
【0030】本考案では、各パレットの車両出入口側
(前部側)が若干高くなるように傾斜した状態で前記昇
降体8が昇降するようになっている。これは、前記各パ
レット8a、8b,8c上にすでに入庫していいる車両
Cが、前記昇降体8の昇降作動時の振動等によって車両
出入口側に移動し、あるいはさらに落下することを防止
するためである。
(前部側)が若干高くなるように傾斜した状態で前記昇
降体8が昇降するようになっている。これは、前記各パ
レット8a、8b,8c上にすでに入庫していいる車両
Cが、前記昇降体8の昇降作動時の振動等によって車両
出入口側に移動し、あるいはさらに落下することを防止
するためである。
【0031】すなわち、前記前側吊上げチェーン13の
一端13a(前記梁部材4に対して止着された端部)か
ら前記前側巻上げ用スプロケット19への巻き掛け部ま
での長さをM、前記後側吊上げチェーン14の一端14
aから前記後側巻上げ用スプロケット20への巻き掛け
部までの長さをNとすれば、M<Nとなるように、前記
各吊上げチェーン13,14が前記各巻上げ用スプロケ
ット19,20に巻き掛けられている。その結果、前記
昇降体8は、前記モータ21の作動に伴う前記駆動軸1
6の回転によって、常に一定角度傾斜した状態のままで
昇降する。傾斜角度は、前記各パレット8a,8b,8
cが普通乗用車を載置し得る前後長さを有している場合
に、前記各パレット8a,8b,8cの車両出入口側が
その後部より10mm程度位置高となる程度である。
一端13a(前記梁部材4に対して止着された端部)か
ら前記前側巻上げ用スプロケット19への巻き掛け部ま
での長さをM、前記後側吊上げチェーン14の一端14
aから前記後側巻上げ用スプロケット20への巻き掛け
部までの長さをNとすれば、M<Nとなるように、前記
各吊上げチェーン13,14が前記各巻上げ用スプロケ
ット19,20に巻き掛けられている。その結果、前記
昇降体8は、前記モータ21の作動に伴う前記駆動軸1
6の回転によって、常に一定角度傾斜した状態のままで
昇降する。傾斜角度は、前記各パレット8a,8b,8
cが普通乗用車を載置し得る前後長さを有している場合
に、前記各パレット8a,8b,8cの車両出入口側が
その後部より10mm程度位置高となる程度である。
【0032】前記のような構成とすれば、前記各パレッ
ト8a,8b,8c上に入庫した車両Cに、万一、駐車
ブレーキのかけ忘れがあっても、前記昇降体8の昇降作
動中に車両出入口側へ車両Cが落下する心配はない。な
お、前記各パレット8a,8b,8cの後部側(前記車
両出入口と反対側)の上面にはあらかじめ車輪止め23
が設けられているので、車両Cが前記各パレット8a,
8b,8cの後部側へ落下することもない。
ト8a,8b,8c上に入庫した車両Cに、万一、駐車
ブレーキのかけ忘れがあっても、前記昇降体8の昇降作
動中に車両出入口側へ車両Cが落下する心配はない。な
お、前記各パレット8a,8b,8cの後部側(前記車
両出入口と反対側)の上面にはあらかじめ車輪止め23
が設けられているので、車両Cが前記各パレット8a,
8b,8cの後部側へ落下することもない。
【0033】一方、前記昇降体8は、前記地下格納部1
内に着床した状態(この状態を、昇降体8のホ−ムポジ
ションという。)においては、その車両出入口側が若干
低くなるように下方へ傾斜している。このとき、前記上
段パレット8aの車両出入口側の端部は、駐車装置の前
方の車両走行路G上に接地している(図5参照)。
内に着床した状態(この状態を、昇降体8のホ−ムポジ
ションという。)においては、その車両出入口側が若干
低くなるように下方へ傾斜している。このとき、前記上
段パレット8aの車両出入口側の端部は、駐車装置の前
方の車両走行路G上に接地している(図5参照)。
【0034】すなわち、前記地下格納部1の底部の後部
の左右両側には、枕部材24,24が配置されている。
この枕部材24,24は、前記昇降体8を構成する前記
下段パレット8cの底面後部を受けて、この下段パレッ
ト8cの後部側を前記地下格納部1の底面から一定高さ
に支えるものである。
の左右両側には、枕部材24,24が配置されている。
この枕部材24,24は、前記昇降体8を構成する前記
下段パレット8cの底面後部を受けて、この下段パレッ
ト8cの後部側を前記地下格納部1の底面から一定高さ
に支えるものである。
【0035】前記枕部材24,24は、詳細には図示し
ていないが、ねじ又はスペーサー等を利用して高さ調整
可能に構成された台材と、この台材の表面に取り付けら
れたゴム等の緩衝材とからなる。そして、前記台材を必
要に応じて適宜に高さ調整することによって、前記昇降
体8がホームポジションにある場合の傾斜の程度を調整
することができる。前記枕部材24,24の高さは、例
えば、25mm程度とされる。
ていないが、ねじ又はスペーサー等を利用して高さ調整
可能に構成された台材と、この台材の表面に取り付けら
れたゴム等の緩衝材とからなる。そして、前記台材を必
要に応じて適宜に高さ調整することによって、前記昇降
体8がホームポジションにある場合の傾斜の程度を調整
することができる。前記枕部材24,24の高さは、例
えば、25mm程度とされる。
【0036】ホームポジションにおいて前記昇降体8の
車両出入口側(前部側)を下方傾斜させることとしたの
は、次の理由による。
車両出入口側(前部側)を下方傾斜させることとしたの
は、次の理由による。
【0037】すなわち、ホ−ムポジションにおいて前記
昇降体8の車両出入口側が下方傾斜した状態となるよう
にしておけば、上段パレット8aもその車両出入口側が
下方傾斜した状態になり、上述のように該上段パレット
8aの車両出入口側の端部が駐車装置の前方の車両走行
路G上に接地する。その結果、雨天の場合に、前記上段
パレット8aの上に降り注いだ雨は、前記上段パレット
8aの車両出入口側へと自然流下し、前記車両走行路G
上に流れ出る。したがって、前記上段パレット8aの上
に降り注いだ雨が前記地下格納部1内に流れ落ちて溜る
ことが防止される。
昇降体8の車両出入口側が下方傾斜した状態となるよう
にしておけば、上段パレット8aもその車両出入口側が
下方傾斜した状態になり、上述のように該上段パレット
8aの車両出入口側の端部が駐車装置の前方の車両走行
路G上に接地する。その結果、雨天の場合に、前記上段
パレット8aの上に降り注いだ雨は、前記上段パレット
8aの車両出入口側へと自然流下し、前記車両走行路G
上に流れ出る。したがって、前記上段パレット8aの上
に降り注いだ雨が前記地下格納部1内に流れ落ちて溜る
ことが防止される。
【0038】前記昇降体8は、前記モータ21の作動を
制御するリミットスイッチ25,26,27の開閉によ
って、常に所定の高さに停止させられる。
制御するリミットスイッチ25,26,27の開閉によ
って、常に所定の高さに停止させられる。
【0039】前記駆動軸16が設けられた梁部材5に
は、三つのリミットスイッチ25,26,27が取り付
けられている。これらのリミットスイッチ25,26,
27は、前記昇降体8を構成するパレットの数に対応し
て設けられる。前記各リミットスイッチ25,26,2
7は、前記各パレット8a,8b,8cの車両出入口側
の端部が地面(車両走行路G)と滑らかに連続した状態
(すなわち、車両Cの入庫又は出庫状態)で前記昇降体
8の昇降を停止せしめるためのものである。
は、三つのリミットスイッチ25,26,27が取り付
けられている。これらのリミットスイッチ25,26,
27は、前記昇降体8を構成するパレットの数に対応し
て設けられる。前記各リミットスイッチ25,26,2
7は、前記各パレット8a,8b,8cの車両出入口側
の端部が地面(車両走行路G)と滑らかに連続した状態
(すなわち、車両Cの入庫又は出庫状態)で前記昇降体
8の昇降を停止せしめるためのものである。
【0040】前記三つのリミットスイッチ25,26,
27は、前記上段パレット8aの車両出入口側の端部が
下方へ傾斜して地面と連続した状態となったとき(すな
わち、前記昇降体8がホームポジションに位置したと
き)に前記モータ21の作動を停止せしめる上段検知リ
ミットスイッチ25と、前記中段パレット8bの車両出
入口側の端部が上方へ傾斜した状態で地面と連続したと
きに前記モータ21の作動を停止せしめる中段検知リミ
ットスイッチ26と、前記下段パレット8cの車両出入
口側の端部が上方へ傾斜した状態で地面と連続したとき
に前記モータ21の作動を停止せしめる下段検知リミッ
トスイッチ27である。
27は、前記上段パレット8aの車両出入口側の端部が
下方へ傾斜して地面と連続した状態となったとき(すな
わち、前記昇降体8がホームポジションに位置したと
き)に前記モータ21の作動を停止せしめる上段検知リ
ミットスイッチ25と、前記中段パレット8bの車両出
入口側の端部が上方へ傾斜した状態で地面と連続したと
きに前記モータ21の作動を停止せしめる中段検知リミ
ットスイッチ26と、前記下段パレット8cの車両出入
口側の端部が上方へ傾斜した状態で地面と連続したとき
に前記モータ21の作動を停止せしめる下段検知リミッ
トスイッチ27である。
【0041】前記中段検知リミットスイッチ26は、前
記昇降体8が下降途上にあるときにはたらくリミットス
イッチ26aと前記昇降体8が上昇途上にあるときには
たらくリミットスイッチ26bとからなる。
記昇降体8が下降途上にあるときにはたらくリミットス
イッチ26aと前記昇降体8が上昇途上にあるときには
たらくリミットスイッチ26bとからなる。
【0042】前記三つのリミットスイッチ25,26,
27のうち、上段検知リミットスイッチ25は、図4に
示すように、前記梁部材5に下方へ向けて取り付けられ
た取付ブラケット28に対して取り付けられている。前
記上段検知リミットスイッチ25は、そのスイッチレバ
ー25aが前記巻上げ用スプロケット20に向かって延
びている。そして、この巻上げ用スプロケット20に巻
き掛けられた前記後側吊上げチェーン14に固着された
チェーンブラケット29と接触して作動するようになっ
ている。
27のうち、上段検知リミットスイッチ25は、図4に
示すように、前記梁部材5に下方へ向けて取り付けられ
た取付ブラケット28に対して取り付けられている。前
記上段検知リミットスイッチ25は、そのスイッチレバ
ー25aが前記巻上げ用スプロケット20に向かって延
びている。そして、この巻上げ用スプロケット20に巻
き掛けられた前記後側吊上げチェーン14に固着された
チェーンブラケット29と接触して作動するようになっ
ている。
【0043】また、前記中段検知リミットスイッチ26
(26a,26b)は、そのスイッチレバー30(30
a,30b)が前記梁部材5の前側の前記凹部10内に
前方へ向けて突き出すようにして前記梁部材5に対して
上下に並べて取り付けられている。この中段検知リミッ
トスイッチ26は、そのスイッチレバー30が、前記中
段パレット8bと前記連結柱9とに渡って取り付けられ
た平板状の中段キッカー31と接触したときに前記モー
タ21を停止せしめるように作動する。
(26a,26b)は、そのスイッチレバー30(30
a,30b)が前記梁部材5の前側の前記凹部10内に
前方へ向けて突き出すようにして前記梁部材5に対して
上下に並べて取り付けられている。この中段検知リミッ
トスイッチ26は、そのスイッチレバー30が、前記中
段パレット8bと前記連結柱9とに渡って取り付けられ
た平板状の中段キッカー31と接触したときに前記モー
タ21を停止せしめるように作動する。
【0044】前記下段検知リミットスイッチ27は、そ
のスイッチレバー27aが前記梁部材5の前側の前記凹
部10内に後方へ向けて突き出すようにして前記梁部材
5に対して取り付けられている。この下段検知リミット
スイッチ27は、そのスイッチレバー27aが、前記下
段パレット8cと前記連結柱9とに渡って取り付けられ
た平板状の下段キッカー32と接触したときに前記モー
タ21を停止せしめるように作動する。
のスイッチレバー27aが前記梁部材5の前側の前記凹
部10内に後方へ向けて突き出すようにして前記梁部材
5に対して取り付けられている。この下段検知リミット
スイッチ27は、そのスイッチレバー27aが、前記下
段パレット8cと前記連結柱9とに渡って取り付けられ
た平板状の下段キッカー32と接触したときに前記モー
タ21を停止せしめるように作動する。
【0045】なお、前記各キッカー31,32は、前記
昇降体8の昇降作動に伴って前記凹部10内を上下方向
に通過し、前記凹部10内に前記連結柱9と接触しない
ように突き出した前記中段検知リミットスイッチ26及
び前記下段検知リミットスイッチ27の各スイッチレバ
ー30,27aと接触するものである。
昇降体8の昇降作動に伴って前記凹部10内を上下方向
に通過し、前記凹部10内に前記連結柱9と接触しない
ように突き出した前記中段検知リミットスイッチ26及
び前記下段検知リミットスイッチ27の各スイッチレバ
ー30,27aと接触するものである。
【0046】前記各リミットスイッチ25,26,27
は、前記駆動軸16及び前記モータ21とともに、工場
であらかじめ前記梁部材5に対して組み付けられてお
り、前記モータ21との間の配線もすでに工場において
終了している。したがって、駐車装置設置現場において
は、運搬されてきた梁部材5(前記駆動軸16及び前記
モータ21等からなる昇降駆動部並びに前記各リミット
スイッチ25,26,27、昇降体8の図示しない落下
防止装置、その他の電装部品が工場においてすでに組み
付けられた状態のもの)を前記地下格納部1の上部に据
え付けて固定するだけでよい。よって、現場作業を簡易
・迅速・正確に行うことができる。
は、前記駆動軸16及び前記モータ21とともに、工場
であらかじめ前記梁部材5に対して組み付けられてお
り、前記モータ21との間の配線もすでに工場において
終了している。したがって、駐車装置設置現場において
は、運搬されてきた梁部材5(前記駆動軸16及び前記
モータ21等からなる昇降駆動部並びに前記各リミット
スイッチ25,26,27、昇降体8の図示しない落下
防止装置、その他の電装部品が工場においてすでに組み
付けられた状態のもの)を前記地下格納部1の上部に据
え付けて固定するだけでよい。よって、現場作業を簡易
・迅速・正確に行うことができる。
【0047】図2中、符号33は、前記各リミットスイ
ッチ25,26,27及び前記モ−タ21の作動を制御
する制御盤である。この制御盤33は、前記梁部材5か
ら下方へ向けて設けた取付ブラケット34に対して取り
付けられ、前記梁部材5の下方であって前記地下格納部
1の内部上方に位置している。この制御盤33もまた、
前記駆動軸16や前記モ−タ21等と同じく、前記梁部
材5に対して工場等であらかじめ取り付けられたもので
ある。
ッチ25,26,27及び前記モ−タ21の作動を制御
する制御盤である。この制御盤33は、前記梁部材5か
ら下方へ向けて設けた取付ブラケット34に対して取り
付けられ、前記梁部材5の下方であって前記地下格納部
1の内部上方に位置している。この制御盤33もまた、
前記駆動軸16や前記モ−タ21等と同じく、前記梁部
材5に対して工場等であらかじめ取り付けられたもので
ある。
【0048】以上のように構成される本実施例に係る駐
車装置は、次のように作動する。
車装置は、次のように作動する。
【0049】いま、前記昇降体8が完全に下降し終わ
り、前記地下格納部1内に完全に納まっているとする。
すなわち、図5に示したホ−ムポジションの状態であ
る。このとき、前記昇降体8は前記枕部材24の働きに
よって、その車両出入口側が低くなるように全体が少し
傾斜している。そして、上段パレット8aの車両出入口
側の端部は、駐車装置の前方の車両走行路G上に傾斜し
て載って地面と滑らかに接続している。このため、前記
上段パレット8a上に降り注いだ雨は、前記車両走行路
Gの方向に流れ落ちる。よって、前記地下格納部1内に
大量の雨水が流入することはない。なお、前記上段パレ
ット8aが傾斜していても、該上段パレット8a上への
車両Cの乗り込み作業には何ら支障はない。
り、前記地下格納部1内に完全に納まっているとする。
すなわち、図5に示したホ−ムポジションの状態であ
る。このとき、前記昇降体8は前記枕部材24の働きに
よって、その車両出入口側が低くなるように全体が少し
傾斜している。そして、上段パレット8aの車両出入口
側の端部は、駐車装置の前方の車両走行路G上に傾斜し
て載って地面と滑らかに接続している。このため、前記
上段パレット8a上に降り注いだ雨は、前記車両走行路
Gの方向に流れ落ちる。よって、前記地下格納部1内に
大量の雨水が流入することはない。なお、前記上段パレ
ット8aが傾斜していても、該上段パレット8a上への
車両Cの乗り込み作業には何ら支障はない。
【0050】前記後側吊上げチェ−ン14には、前記昇
降体8が前記ホ−ムポジションにあるときのたるみを防
止するため、前記後側吊上げチェ−ン14を例えば前記
地下格納部1の内方へ付勢する等の適宜のチェ−ン緊張
状態保持手段が働いている。
降体8が前記ホ−ムポジションにあるときのたるみを防
止するため、前記後側吊上げチェ−ン14を例えば前記
地下格納部1の内方へ付勢する等の適宜のチェ−ン緊張
状態保持手段が働いている。
【0051】ここで、中段パレット8b上に車両Cを乗
り込ませるべく、中断パレット8bが地面と同一レベル
となるように前記昇降体8を上昇させるとする。この場
合、運転手は、車両出入口の付近であって車両Cの入出
庫の邪魔にならない適位置に設けた操作盤上に配設され
た操作スイッチ(図示せず)の内、中段パレット呼び寄
せ用のスイッチボタンを押す。
り込ませるべく、中断パレット8bが地面と同一レベル
となるように前記昇降体8を上昇させるとする。この場
合、運転手は、車両出入口の付近であって車両Cの入出
庫の邪魔にならない適位置に設けた操作盤上に配設され
た操作スイッチ(図示せず)の内、中段パレット呼び寄
せ用のスイッチボタンを押す。
【0052】すると、前記モータ21が正転方向に作動
して前記駆動軸16が回転し、前記吊上げチェーン1
3,14が均等に巻き取られる。このとき、前記のよう
にM<Nとなっている。このため、前記駆動軸16の回
転に応じて前記前側吊上げチェーン13は前記昇降体8
の前側を吊り上げはじめるが、一方、前記後側吊上げチ
ェーン14は、前記昇降体8の前部側が前記枕部材24
に支えられた後部側より高くなったときに初めて、前記
昇降体8の後部側を吊り上げはじめる。すなわち、前記
駆動軸16が回転したとき、まず前記昇降体8の前部側
が持ち上がり、時間差をおいて後部側が持ち上がりはじ
めることとなる(図6参照)。
して前記駆動軸16が回転し、前記吊上げチェーン1
3,14が均等に巻き取られる。このとき、前記のよう
にM<Nとなっている。このため、前記駆動軸16の回
転に応じて前記前側吊上げチェーン13は前記昇降体8
の前側を吊り上げはじめるが、一方、前記後側吊上げチ
ェーン14は、前記昇降体8の前部側が前記枕部材24
に支えられた後部側より高くなったときに初めて、前記
昇降体8の後部側を吊り上げはじめる。すなわち、前記
駆動軸16が回転したとき、まず前記昇降体8の前部側
が持ち上がり、時間差をおいて後部側が持ち上がりはじ
めることとなる(図6参照)。
【0053】そして、前記昇降体8は、その車両出入口
側(前部側)が後部側より若干位置高となるように傾斜
した状態のままで上昇する。このため、前記各パレット
8a,8b,8c上に載置された車両Cが車両出入口側
へ落下する危険が防止される。もちろん、前記各パレッ
ト8a,8b,8cの後部表面上には車輪止め23がそ
れぞれ設けられているので、車両Cが後方へ落下する危
険もない。
側(前部側)が後部側より若干位置高となるように傾斜
した状態のままで上昇する。このため、前記各パレット
8a,8b,8c上に載置された車両Cが車両出入口側
へ落下する危険が防止される。もちろん、前記各パレッ
ト8a,8b,8cの後部表面上には車輪止め23がそ
れぞれ設けられているので、車両Cが後方へ落下する危
険もない。
【0054】前記昇降体8が上昇すると、前記中段パレ
ット8bの車両出入口側の端部が地面と滑らかに連続す
る直前に、前記中段パレット8bと前記連結柱9とに渡
って取り付けられた前記中段キッカー31が、前記中段
検知リミットスイッチ26のうち、下側のもの26bの
スイッチレバー30bに下から接触する。すると、前記
モータ21の作動が停止され、前記昇降体8の上昇が停
止する。この状態が図7に示されている。このときも、
前記昇降体8はその車両出入口側が高くなるように若干
傾斜している。
ット8bの車両出入口側の端部が地面と滑らかに連続す
る直前に、前記中段パレット8bと前記連結柱9とに渡
って取り付けられた前記中段キッカー31が、前記中段
検知リミットスイッチ26のうち、下側のもの26bの
スイッチレバー30bに下から接触する。すると、前記
モータ21の作動が停止され、前記昇降体8の上昇が停
止する。この状態が図7に示されている。このときも、
前記昇降体8はその車両出入口側が高くなるように若干
傾斜している。
【0055】次に、例えば下段パレット8c上の車両C
を出庫させるべく、当該車両Cの運転手が前記操作盤上
に配設された操作スイッチのうち下段パレット呼び寄せ
用のスイッチボタンを押したとする。すると、前記昇降
体8がその車両出入口側が高くなるように傾斜したまま
上昇する。そして、前記下段パレット8cの車両出入口
側が地面と滑らかに連続する直前に、前記下段パレット
8cと前記連結柱9とに渡って取り付けられた前記下段
キッカー32が、前記下段検知リミットスイッチ27の
スイッチレバー27aに下から接触する。すると、前記
モータ21の作動が停止され、前記昇降体8の上昇が停
止する。この状態が図8に示されている。このときも、
前記昇降体8はその車両出入口側が高くなるように若干
傾斜している。
を出庫させるべく、当該車両Cの運転手が前記操作盤上
に配設された操作スイッチのうち下段パレット呼び寄せ
用のスイッチボタンを押したとする。すると、前記昇降
体8がその車両出入口側が高くなるように傾斜したまま
上昇する。そして、前記下段パレット8cの車両出入口
側が地面と滑らかに連続する直前に、前記下段パレット
8cと前記連結柱9とに渡って取り付けられた前記下段
キッカー32が、前記下段検知リミットスイッチ27の
スイッチレバー27aに下から接触する。すると、前記
モータ21の作動が停止され、前記昇降体8の上昇が停
止する。この状態が図8に示されている。このときも、
前記昇降体8はその車両出入口側が高くなるように若干
傾斜している。
【0056】前記昇降体8が図8に示した状態にあると
きに、前記操作盤上に配設された操作スイッチのうち、
前記昇降体8をホームポジションに戻すためのスイッチ
ボタンを押すと、前記モータ21が逆回転して前記駆動
軸16が前記各吊上げチェーン13,14を巻き解く方
向に回転し、前記昇降体8がその車両出入口側が高くな
るように傾斜した状態のまま下降しはじめる。
きに、前記操作盤上に配設された操作スイッチのうち、
前記昇降体8をホームポジションに戻すためのスイッチ
ボタンを押すと、前記モータ21が逆回転して前記駆動
軸16が前記各吊上げチェーン13,14を巻き解く方
向に回転し、前記昇降体8がその車両出入口側が高くな
るように傾斜した状態のまま下降しはじめる。
【0057】そして、まず、下段パレット8cの車両出
入口側より位置低となっている後部底面が前記枕部材2
4に当接し、下段パレット8cの後部側の下降が止む。
入口側より位置低となっている後部底面が前記枕部材2
4に当接し、下段パレット8cの後部側の下降が止む。
【0058】さらに、前記駆動軸16は、前記下段パレ
ット8cの車両出入口側の端部が地下格納部1の底面に
当接するまで回転し続ける。このとき、前記チェ−ン緊
張状態保持手段が働いているので、前記後側吊上げチェ
−ン14がたるんで前記後側吊上げ用スプロケット1
2,12から外れることはない。前記昇降体8は、その
後部側を前記枕部材24で支持されて、昇降作動時とは
逆に、その車両出入口側が低くなるように緩やかに傾斜
する。
ット8cの車両出入口側の端部が地下格納部1の底面に
当接するまで回転し続ける。このとき、前記チェ−ン緊
張状態保持手段が働いているので、前記後側吊上げチェ
−ン14がたるんで前記後側吊上げ用スプロケット1
2,12から外れることはない。前記昇降体8は、その
後部側を前記枕部材24で支持されて、昇降作動時とは
逆に、その車両出入口側が低くなるように緩やかに傾斜
する。
【0059】そして、前記下段パレット8cの車両出入
口側の端部が地下格納部1の底面に当接する直前に、前
記後側吊上げチェ−ン14に設けられた前記チェ−ンブ
ラケット29が前記上段検知リミットスイッチ25のス
イッチレバ−25aに接触する。すると、前記モ−タ2
1が停止し、前記駆動軸16の回転が止み、前記昇降体
8が停止してホ−ムポジションに復帰する。このとき、
前記上段パレット8aは、その車両出入口側が低くなる
ように傾斜しており、その車両出入口側の端部が駐車装
置の前方の車両走行路G上に載って地面と滑らかに接続
している。
口側の端部が地下格納部1の底面に当接する直前に、前
記後側吊上げチェ−ン14に設けられた前記チェ−ンブ
ラケット29が前記上段検知リミットスイッチ25のス
イッチレバ−25aに接触する。すると、前記モ−タ2
1が停止し、前記駆動軸16の回転が止み、前記昇降体
8が停止してホ−ムポジションに復帰する。このとき、
前記上段パレット8aは、その車両出入口側が低くなる
ように傾斜しており、その車両出入口側の端部が駐車装
置の前方の車両走行路G上に載って地面と滑らかに接続
している。
【0060】前記のように、前記昇降体8は、その車両
出入口側が高くなるように傾斜した状態のまま昇降作動
し、逆に、ホームポジションにあるときには、その車両
出入口側が低くなるように傾斜するものであるが、前記
梁部材4,5に形成された前記凹部10は前記連結柱9
が通過するのに十分なだけの広さを有するように大きく
形成されているので、前記連結柱9が若干傾斜しても、
互いに干渉し合うことはない。
出入口側が高くなるように傾斜した状態のまま昇降作動
し、逆に、ホームポジションにあるときには、その車両
出入口側が低くなるように傾斜するものであるが、前記
梁部材4,5に形成された前記凹部10は前記連結柱9
が通過するのに十分なだけの広さを有するように大きく
形成されているので、前記連結柱9が若干傾斜しても、
互いに干渉し合うことはない。
【0061】なお、以上には、前記昇降体8が三枚のパ
レット8a,8b,8cからなる駐車装置を取り上げて
説明したが、本考案の適用範囲は、これに限るものでな
いことは勿論である。
レット8a,8b,8cからなる駐車装置を取り上げて
説明したが、本考案の適用範囲は、これに限るものでな
いことは勿論である。
【0062】
【考案の効果】以上のように構成される本考案に係る立
体駐車装置によれば、最上段パレット上に降った雨は地
面上へと自然に排水されるので、地下格納部内に大量の
雨水が流入して溜ることがなく、水に弱い電気系統が浸
水する心配もない。
体駐車装置によれば、最上段パレット上に降った雨は地
面上へと自然に排水されるので、地下格納部内に大量の
雨水が流入して溜ることがなく、水に弱い電気系統が浸
水する心配もない。
【0063】さらに、昇降体の昇降作動時の振動等によ
って、車両がパレット上を移動し、あるいはさらに落下
する危険もない。
って、車両がパレット上を移動し、あるいはさらに落下
する危険もない。
【0064】さらに、請求項2に係るものによれば、枕
部材の高さを適宜に調整することにより、最上段パレッ
ト上の雨水の排水効率を適宜に調整することができる。
部材の高さを適宜に調整することにより、最上段パレッ
ト上の雨水の排水効率を適宜に調整することができる。
【0065】請求項3に係るものによれば、駐車装置設
置現場において地下格納部を形成し、梁部材を設置する
だけで駐車装置の基礎部分ができ上がるので、細かな配
線作業等を現場で行う手間が省け、駐車装置の設置作業
を簡易且つ正確・迅速に行うことができる。さらに、駐
車装置の外観もよくメンテナンスも容易である。
置現場において地下格納部を形成し、梁部材を設置する
だけで駐車装置の基礎部分ができ上がるので、細かな配
線作業等を現場で行う手間が省け、駐車装置の設置作業
を簡易且つ正確・迅速に行うことができる。さらに、駐
車装置の外観もよくメンテナンスも容易である。
【図1】本考案に係る立体駐車装置の一実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1に示した立体駐車装置の分解斜視図であ
る。
る。
【図3】図1に示した立体駐車装置における、中段検知
リミットスイッチ及び下段検知リミットスイッチ部分の
要部斜視図である。
リミットスイッチ及び下段検知リミットスイッチ部分の
要部斜視図である。
【図4】図1に示した立体駐車装置における、上段検知
リミットスイッチ部分の要部斜視図である。
リミットスイッチ部分の要部斜視図である。
【図5】図1に示した立体駐車装置の動作を示す概略側
面図である。
面図である。
【図6】図1に示した立体駐車装置の動作を示す概略側
面図である。
面図である。
【図7】図1に示した立体駐車装置の動作を示す概略側
面図である。
面図である。
【図8】図1に示した立体駐車装置の動作を示す概略側
面図である。
面図である。
1 地下格納部 5 梁部材 8 昇降体 8a 最上段パレット 8c 最下段パレット 21 昇降駆動源 23 車輪止め 24 枕部材 33 制御盤
Claims (3)
- 【請求項1】 車両載置用パレット(8a,8b,8
c)を複数段に連結してなる昇降体(8)を、最下段パ
レット(8c)が着地したときに最上段パレット(8
a)が地面と連続するように地下格納部(1)内に昇降
可能に設け、各パレット(8a,8b,8c)が地面と
連続するように前記昇降体(8)を停止させて各パレッ
ト(8a,8b,8c)上への車両(C)の入庫及び各
パレット(8a,8b,8c)上からの車両(C)の出
庫を行う立体駐車装置において、前記昇降体(8)の昇
降を行う後側吊上げチェ−ン(14)の長さが前側吊上
げチェ−ン(13)より長く構成され、前記各パレット
(8a,8b,8c)の後部側表面に車輪止め(23)
が設けられ、さらに前記地下格納部(1)の底部の後部
の左右両側に前記最上段パレット(8a)の車輌出入口
側が低くなるように傾斜して地面と連続するように前記
昇降体(8)を傾いた状態に支持する枕部材(24)を
前記地下格納部(1)内に設けてなる立体駐車装置。 - 【請求項2】 前記枕部材(24)が高さ調整可能に構
成されてなる請求項1に記載の立体駐車装置。 - 【請求項3】 前記地下格納部(1)の上部に前記昇降
体(8)の昇降の基礎となる梁部材(5)を設け、この
梁部材(5)には前記昇降体(8)の昇降駆動源(2
1)及びこの昇降駆動源(21)の作動を制御する制御
盤(33)その他の伝送部品が前記地下格納部(1)の
内部上方に位置するようにあらかじめ取り付けられてな
る請求項1又は2に記載の立体駐車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993075951U JP2600840Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 立体駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993075951U JP2600840Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 立体駐車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740924U JPH0740924U (ja) | 1995-07-21 |
JP2600840Y2 true JP2600840Y2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=13591042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993075951U Expired - Fee Related JP2600840Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 立体駐車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600840Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010281100A (ja) * | 2009-06-04 | 2010-12-16 | Shinmaywa Industries Ltd | ピット多段昇降式駐車装置 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP1993075951U patent/JP2600840Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0740924U (ja) | 1995-07-21 |
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