JPH09301344A

JPH09301344A - 化粧箱

Info

Publication number: JPH09301344A
Application number: JP11997596A
Authority: JP
Inventors: Shigetoshi Sugita; 田重利杉
Original assignee: SUGITA KK
Current assignee: SUGITA KK
Priority date: 1996-05-15
Filing date: 1996-05-15
Publication date: 1997-11-25

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の貼箱等の高級化粧箱は偏平状に折畳むこ
とが困難であるために、完全に組立られた状態で保管及
び搬送をしていたが、場所を取り不経済である問題があ
った。【解決手段】蓋板２、第１背板３、底板４、第２背板
５、上縁板６とよりなる化粧カバー１と、４辺の側板
８，９，１０，１１とよりなる折畳自在な枠体７とより
構成され、該枠体７の側板８を第１背板３に貼着して枠
体７を化粧カバー１に取付けた構造である。保管及び搬
送時には化粧カバー１を開却し、かつ枠体７をこの化粧
カバー１の上に偏平状に折畳んで構成することが出来、
使用時には化粧カバー１の底板４上に枠体７を起立し、
かつ枠体７の側板９を化粧カバー１の第２背板５に貼着
して組立ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は菓子等の贈答品を収
納し得る貼箱等の体裁良く包装し得る化粧箱に係り、特
に保管及び搬送時に偏平状に折畳み、かつ使用時にワン
タッチで起立組立てることが出来る構造の化粧箱に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の貼箱等より構成される化
粧箱は、箱全体が予め組立てられて構成されているの
で、商品を収納する際はそのまま収納出来るので便利で
あるが、箱が嵩張り、トラック等で搬送する場合には多
数の箱を搬送することが出来ずに不経済的であり、かつ
箱を保管するためには極めて広いスペースが必要である
等の問題があった。

【０００３】また、従来の前述の化粧箱の欠点を改善す
るために、厚紙を打抜機で所定の形状に打抜くと共にそ
の所定位置に折曲線を設けたブランク板を形成し、これ
等のブランク板を自動製函機に通して、所定形状に折畳
むと共に所定部分を糊付けした折畳箱が広く利用される
ようになって来た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然るに、前述の構造を
有する自動製函機で製造された折畳箱は、全体が偏平状
に折畳まれているので、場所を取らず、搬送及び保管に
便利ではあるが、箱の紙厚が十分でなく、強度的にも弱
く、かつブランク板の打抜時の端面の切口が表に現れる
ので、体裁が悪く、高級な化粧箱としては使用出来ない
問題があった。

【０００５】本発明に係る化粧箱は、前述の従来の問題
点に鑑み開発れた全く新しい技術であって、特に化粧箱
全体を化粧カバーとこの化粧カバーの中に組み込まれる
枠体とで形成し、かつ該枠体の一部を化粧カバーに貼着
すると共に、該枠体を折畳自在に構成することによっ
て、搬送及び保管時には偏平状に折畳むことが出来、か
つワンタッチで組立構成することが出来る極めて体裁の
良い化粧箱の技術を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る化粧箱は、
前述の従来の問題点を根本的に改善した技術であって、
その第１発明の要旨は、底板、背板及び蓋板を折曲線を
介して順に連設した化粧カバーと４個の側板を折曲線を
介して順に連設して形成した折畳自在の枠体とよりな
り、該枠体の第１側板を前記化粧箱の背板内面に貼着し
て枠体を化粧カバーに組み込み構成した化粧箱である。
また、第２発明の要旨は、前記化粧カバーの底板に第２
背板を連設し、かつこの第２背板を前記枠体の第２側板
に貼着して構成したことを特徴とした第１発明の化粧箱
である。

【０００７】更に、本発明の化粧箱の第３発明の要旨
は、前記枠体の側板の下縁に貼着片を設けると共に該貼
着片を底板に貼着して構成したことを特徴とした第１発
明の化粧箱である。かつ、第４発明の要旨は、前記枠体
の側板の下縁に貼着片を設け、かつ該枠体内に挿入した
内底板を底板に貼着すると共に、前記貼着片を内底板と
底板とで挟持固定して構成したことを特徴とした第１発
明の化粧箱である。

【０００８】

【発明の実施の形態】図により本発明に係る化粧箱の一
実施例を具体的に説明すると、図１は本発明に係る化粧
箱を偏平状にした状態の斜視図、図２は図１の化粧箱の
構成部品を示す斜視説明図、図３は図１の化粧箱の組立
途中の斜視図、図４は図１の化粧箱の組立完成図、図５
は第２実施例の化粧箱の構成部品を示す斜視説明図、図
６は第３実施例の化粧箱の構成部品を示す斜視説明図、
図７は第４実施例の化粧箱の構成部品を示す斜視説明図
である。

【０００９】図１乃至図４に於いて、１は厚紙製の化粧
カバーであって、折曲線を介して蓋板２、第１背板３、
底板４、第２背板５及び上縁板６が順に連結されて構成
されている。７は折畳自在の枠体であって、折曲線を介
して４個の第１側板８、第２側板９、第３側板１０、第
４側板１１を連設することによって構成されている。ま
た前記第１背板３及び第２背板５の所定の位置には両面
接着テープ１２が夫々設けられている。

【００１０】本発明に係る化粧箱の組立構成に当たって
は、図１乃至図３に示す如く、枠体７を化粧カバー１の
底板４上に載置し、枠体７の第１側板８を両面接着テー
プ１２で化粧カバー１の第１背板３に貼着して、化粧カ
バー１と枠板７とを連結して一体的に構成する。また、
この段階では、第２背板５の両面接着テープ１２には離
形紙が貼着されており、両面接着テープ１２の表面は接
着しないように構成されている。

【００１１】本発明に係る化粧箱は、前述のように枠体
７が折畳自在に形成されると共に、その第１側板８が化
粧カバー１の第１背板３に貼着されているので、図１に
示す如く、平板状に開却された化粧カバー１の上に、枠
体７を偏平状に折畳み、化粧箱全体を偏平状に構成する
ことが出来る。従って化粧箱を保管したり、搬送する際
には、この状態で処理出来るので、場所を取らずに、極
めて多数のものを積み重ねて移動することが出来る。

【００１２】次に、前述の化粧箱に商品を収納する場合
には、図３に示す如く、枠体７を起立すると共に第２背
板５の両面接着テープ１２の離形紙を除去し、この第２
背板５の内面に枠体７の第２側板９を貼着し、この状態
で枠体７を化粧カバー１内に安定させ、菓子等の商品
（図示せず）を収納し、かつ図４に示す如く、化粧箱の
開口部に蓋板２及び上縁板６を順に折り曲げ、体裁の良
い化粧箱を完成せしめることが出来る。

【００１３】上記実施例に於いては、化粧カバー１の第
１背板３に両面接着テープ１２を取り付けたが、図５に
示す如く、枠体７の第１側板８の外面に両面接着テープ
１２を取付けて構成することも可能である。更に、図５
に示す如く、枠体７の内径とほぼ等しい外径を有す底板
１３を用意し、この内底板１３を枠体７内に挿入しなが
ら、両面接着テープ１２等を介して底板４に貼着するこ
とによって、化粧カバー１内に起立された枠体７の周壁
をより安定せしめることが出来る。

【００１４】枠体７を化粧カバー１により安定させて強
固に取付固定する場合には、図６に示す如く、枠体７の
各側板８，９，１０，１１の夫々の下縁に貼着片１４を
連設し、かつこれ等の貼着片１４に両面接着テープ１２
を取付けておき、枠体７を最終的に化粧カバー１に取付
固定する場合には、両面接着テープ１２を介して前記貼
着片１４を化粧カバー１の底板４に貼着することによっ
て、枠体７を化粧カバー１に強固に安定した状態で取付
固定することが出来る。

【００１５】更に、図７に示す如く、内底板１３を使用
し、かつこの内底板１３を枠体７内に挿入しながら化粧
カバー１の底板４に貼着した場合には、枠体７の各側板
８，９，１０，１１に設けられた貼着片１４を該内底板
１３と底板４とで強く挟持することが出来、これによっ
て枠体７を化粧カバー１に安定した状態で取付固定する
ことも可能である。

【００１６】図６及び図７に示す場合には、枠体７の下
縁に貼着片１４を設け、この貼着片１４を化粧カバー１
の底板４に取付固定するように構成したので、前記図１
乃至図５に示す実施例と異なり、前記実施例の化粧カバ
ー１の第２背板５と上縁板６とを全て省略することが出
来る。

【００１７】本発明に係る化粧箱は、ブランク板の外表
面及び端縁に化粧紙が貼着された所謂化粧箱に特に有効
であるが、この技術を従来の前述の折畳箱に応用するこ
とも可能である。

【００１８】

【発明の効果】本発明に係る化粧箱は、前述の構造と作
用とを有するので、次のような多大な効果を有してい
る。

【００１９】（１）偏平状に折畳むことが出来る枠体を
化粧カバー内に組み込んだので、枠体を折り畳むことに
よって、箱全体を偏平状に折畳むことが出来る。（２）
枠体を化粧カバー内に於いて起立することによって、ワ
ンタッチで箱を組立構成することが出来る。

【００２０】（３）枠体に貼着片を設けて底板に貼着し
たり、枠体内に内底板を挿入して構成することによっ
て、化粧箱をより強固に構成することが出来る。（４）
化粧箱は化粧カバーと枠体とのみによって構成されるの
で、構成部品が少なく、組立解体が容易であり、かつ安
価に大量生産することが出来る。（５）また、全体が偏
平状に折畳まれるので、保管及び搬送に場所を取らず、
経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る化粧箱を偏平状にした状態の斜視
図である。

【図２】図１の化粧箱の構成部品を示す斜視説明図であ
る。

【図３】図１の化粧箱の組立途中の斜視図である。

【図４】図１の化粧箱の組立完成図である。

【図５】第２実施例の化粧箱の構成部品を示す斜視説明
図である。

【図６】第３実施例の化粧箱の構成部品を示す斜視説明
図である。

【図７】第４実施例の化粧箱の構成部品を示す斜視説明
図である。

【符号の説明】

１化粧カバー２蓋板３第１背板４底板５第２背板６上縁板９第２側板 10 第３側板 11 第４側板 12 両面接着
テープ 13 内底板 14 貼着片

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】底板、背板及び蓋板を折曲線を介して順に
連設した化粧カバーと４個の側板を折曲線を介して順に
連設して形成した折畳自在の枠体とよりなり、該枠体の
第１側板を前記化粧箱の背板内面に貼着して枠体を化粧
カバーに組み込み構成した化粧箱。
【請求項２】前記化粧カバーの底板の側縁に第２背板を
連設し、かつこの第２背板を前記枠体の第２側板に貼着
して構成したことを特徴とした請求項１の化粧箱。
【請求項３】前記枠体の側板の下縁に貼着片を設けると
共に該貼着片を底板に貼着して構成したことを特徴とし
た請求項１の化粧箱。
【請求項４】前記枠体の側板の下縁に貼着片を設け、か
つ該枠体内に挿入した内底板を底板に貼着すると共に、
前記貼着片を内底板と底板とで挟持固定して構成したこ
とを特徴とした請求項１の化粧箱。