JPH09300774A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH09300774A
JPH09300774A JP8114649A JP11464996A JPH09300774A JP H09300774 A JPH09300774 A JP H09300774A JP 8114649 A JP8114649 A JP 8114649A JP 11464996 A JP11464996 A JP 11464996A JP H09300774 A JPH09300774 A JP H09300774A
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platen
shaft
pressure shaft
head
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Yukihiro Mori
幸博 森
Sumio Watanabe
寿美男 渡辺
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J25/00Actions or mechanisms not otherwise provided for
    • B41J25/304Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface
    • B41J25/312Bodily-movable mechanisms for print heads or carriages movable towards or from paper surface with print pressure adjustment mechanisms, e.g. pressure-on-the paper mechanisms

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルプリンタに関し、小形軽量であり、
印字の信頼度が高く、且つサーマルヘッドの保守交換が
容易なサーマルプリンタを提供する。 【解決手段】 筐体10内に擺動自在に装着され後倒する
とサーマルヘッドがプラテン2に弾接するヘッド支持部
材30と、プラテン2を介して対向配置されそれぞれの一
方の端部がプラテン軸21に嵌合した一対の連結アーム4
1,42 と、連結アーム41,42 のそれぞれの他方の端部に
設けた孔に嵌合しプラテン2に平行するよう一対の連結
アーム41,42 に橋架された加圧シャフト45と、加圧シャ
フト45とヘッド支持部材30との間に介在するばね部材4
と、ばね部材4との係合を解除する係合解除手段とを備
え、ヘッド支持部材30は、ばね部材4の着座部4Bが加圧
シャフト45に係合しているときにヘッドダウンし、着座
部4Bと加圧シャフト45との係合が解除されているときに
ヘッドアップするものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリンタに
係わり、特にラインドット式のサーマルヘッドを備えた
サーマルプリンタに関する。
【0002】近年、情報化社会の進展により、情報の出
力装置であるプリンタの需要は益々増大しているが、サ
ーマルプリンタは小形軽量で、印字速度も程々に速く、
低騒音、無保守といった多くの特長をもっている。
【0003】サーマルプリンタの中で、発熱ドットが副
走査方向に一列に並んだラインドット方式のプリンタ
は、サーマルヘッドが固定していて移動しないので機構
がより簡単でサーマルプリンタの特長が活かせる。
【0004】したがって、水道,ガス等の検診機器の出
力用プリンタ、或いはPOS(ポイント・オブ・セール
ス)機器の出力用プリンタの分野で広く使用されてい
る。ところで、このようなサーマルプリンタは、記録用
紙の紙送りにフリクション(摩擦)駆動が行われてい
る。そのため、サーマルヘッドは、回転駆動されるプラ
テンに対して記録用紙を挟んで押圧され、弾接した構成
になっている。
【0005】このようなサーマルプリンタは、小型で軽
量であり、印字の信頼度が高いこと及びサーマルヘッド
の交換が容易なことが要求されている。
【0006】
【従来の技術】図8は、従来例の図で (A)は斜視図、
(B) は断面図であり、図9は従来例の側面図で (A)はヘ
ッドダウン時の図、(B) はヘッドアップ時の図である。
【0007】図において、10は筐体、2はプラテン、3
はサーマルヘッド、4はばね部材、5は記録用紙、6は
プラテンを駆動するモーター、30はヘッド支持部材であ
る。筐体10は、プラスチックモールドで一体構成され、
対向する一対の側壁11を有する上方が開口した箱形であ
る。この一対の側壁11にプラテン2を回動自在に軸支す
るために、プラテン軸受孔を設けている。
【0008】筐体10は小形化, 軽量化のためにその肉厚
はできるだけ薄くしてある。プラテン2は、金属製の芯
にゴム等の弾性部材を被覆した構成で、プラテン軸21の
両端部は、筐体の側壁11に設けたプラテン軸受孔によっ
て軸支されている。
【0009】このようなプラテン2は、連続回転したり
間欠回転したりしながら、熱によって直接発色する感熱
紙等の記録用紙5を紙送りするもので、その記録用紙5
の送りピッチに連動してサーマルヘッド3が電気的に作
動するようになっている。
【0010】筐体10の一方の側壁11の外側にギヤボック
ス19を設け、このギヤボックス19内に突出したプラテン
軸21の端部にプラテン軸ギヤを装着し、このプラテン軸
ギヤをモーター6の軸に装着した駆動ギヤに噛合させ、
モーター6によりプラテン2を連続回転したり間欠回転
したりしている。
【0011】また、プラテン2の手前側の斜め下方の位
置に、相対する側壁11を橋架しプラテン2に平行するよ
うに、支持シャフト32を装着している。ヘッド支持部材
30は、アルミニウム板等からなるほぼ平板状の主板31を
有し、主板31の下側縁部を支持シャフト32に跨乗させ、
支持シャフト32を軸にして上方が擺動自在のように、筐
体10内に実装されている。
【0012】サーマルヘッド3は、例えばセラミック基
板に厚膜や薄膜の形成プロセスによって製造された数
百,数千個の発熱ドットを、記録用紙5の進行方向と直
角の幅方向に並列したラインドット式と呼ばれる構成で
ある。
【0013】サーマルヘッド3は、裏面側をヘッド支持
部材30の主板31の表面(プラテン側の面)に密着させ
て、ヘッド支持部材30に装着されている。支持シャフト
32がプラテン軸21に平行しているので、ヘッド支持部材
30を後倒すると(プラテン2方向に擺動する)サーマル
ヘッド3がプラテン2の外周面に当接する。
【0014】また、フレキシブルケーブル7の一方の端
部を、図示省略した機器本体(検診機器,POS機器
等)に接続し、他方の端部をサーマルヘッド3の下側縁
部分に接続して、電気的信号をサーマルヘッド3に送信
するようにしている。
【0015】また、筐体10には、ヘッド支持部材30の手
前側(プラテン2とは反対側)に、側壁11に直交するよ
うに内壁12を設けている。ばね部材4は、細幅の着座部
4Bと、先端部が拡開して2股に分岐した一対の圧接座部
4Aとからなり、着座部4Bの下部と圧接座部4Aの下部とが
屈曲部で連結した側面視がU字形である。
【0016】着座部4Bが内壁12の後面(プラテン2側の
面)に係合し、圧接座部4Aがヘッド支持部材30の裏面に
着接するよう、ばね部材4を内壁12とヘッド支持部材30
との間に介在させ、ばね部材4の弾力によりサーマルヘ
ッド3をプラテン2に弾接させている。
【0017】なお、筐体10には、プラテン2の下方の位
置に、表面がプラテン2の外周面に沿った円弧状の用紙
ガイド部材を設けている。ところで、上述のように構成
されたサーマルプリンタは、サーマルヘッド3がばね部
材4によってプラテン2に押圧され弾接しているので、
記録用紙5のセット時, 或いは交換時, 或いは記録用紙
のジャム時等には、ばね部材4の弾力に抗してサーマル
ヘッド3をプラテン2から開離(ヘッドアップという)
し、新しい記録用紙5を手動でプラテン2の後方から用
紙ガイド部材とプラテン2との間に押し込み、プラテン
2を手動回転させる等して記録用紙5の先縁部分をプラ
テン2とサーマルヘッド3との間に挿入し、その後サー
マルヘッド3をヘッドダウンして、サーマルヘッド3を
記録用紙5を介してプラテン2に弾接させなければなら
ない。
【0018】サーマルヘッド3をヘッドアップする方法
として、ヘッド支持部材30の上部を指で内壁12方向に引
起す方法があるが、このような手動のヘッドアップ方法
は、ばね部材4の弾力が強いので、大きい引起し力を必
要とするので、好ましいことではない。
【0019】したがって、図8の(A) 及び図9に図示し
たように、カム機構によるヘッドアップ手段が採用され
ている。ヘッドアップ手段は、ヘッド支持部材30の上側
縁の一方の側部から外側に突出して、支持シャフト32に
平行するように設けたピン35と、ピン35を引起す方向に
操作する側壁11の外側に設けたカム付円筒体70とから構
成されている。
【0020】カム付円筒体70は、円筒本体の外周に板カ
ムが突出したカム71と、円筒本体の側部の軸部から放射
状に突出したレバー72とから構成されている。カム付円
筒体70の軸孔をプラテン軸21に遊嵌し、レバー72を把持
してカム付円筒体70を回転させ、カム71のカム輪郭に沿
ってピン35を引起して、ヘッド支持部材30を前倒(プラ
テン2とは反対方向に擺動する)させ、サーマルヘッド
3をヘッドアップさせている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーマルプリン
タは、図8,9に図示したように、筐体10の内壁12とヘ
ッド支持部材30との間にばね部材4を介在させ、ばね部
材4のばね力によりサーマルヘッド3をプラテン2に圧
接させている。
【0022】この際ばね部材の形状を左右対称にしてい
るので、ヘッドダウン時にサーマルヘッドの全接触面が
等しい力でプラテンに弾接している。よって印字にむら
が発生しないようにしている。
【0023】一方、筐体10の内壁12とヘッド支持部材30
との間にばね部材4を介在させているので、筐体10の内
壁12には、手前側(プラテン2から遠のく方向)方向の
押圧力が付与され、側壁11のプラテン軸受孔部分には、
ヘッド支持部材30,プラテン2,プラテン軸21を介して
後方押す押圧力が付与されている。
【0024】ばね部材4の形状を左右対称にしてあるの
で、左右のそれぞれの側壁11に付与される力は、ヘッド
ダウン時にはほぼ等しくてバランスが取れている。しか
しながら、従来は前述のようにレバー72を用いて、ヘッ
ド支持部材30の上部の一方の端部(ギヤボックス19とは
反対側の端部)を持ち上げて、ヘッドアップしている。
【0025】したがって、レバー72に近いプラテン軸受
孔には、ギヤボックス19側のプラテン軸受孔よりもより
大きい押圧力が付与され、このことに伴い左右の側壁11
に、アンバランスした力が付与されるので、筐体10に捩
じれが発生する。
【0026】なお、ヘッドアップ時に、ばね部材4はヘ
ッドダウン時よりもより大きく弾性変形しているので、
側壁に付与される力はヘッドダウン時よりも大きい。ヘ
ッドアップ時間が短い時間であれば、ヘッドダウンする
とこの捩じれは元に戻り、印字品質には殆ど影響しな
い。
【0027】しかし、サーマルプリンタの通常の使用方
法は、印字以外はプラテン2のゴムの変形を避けるため
に、ヘッドアップしている。例えばサーマルプリンタの
出荷時、或い夜間,休日等には、長時間ヘッドアップ状
態にあり、筐体が永久変形しヘッドダウンしても元の状
態に戻らず、最悪の場合には印字むらが発生するという
問題点があった。
【0028】一方、従来のサーマルプリンタはヘッドア
ップ時でもヘッドダウン時でも、常にばね部材の弾力が
ヘッド支持部材に付与されている。したがって、ヘッド
支持部材を筐体から取外してサーマルヘッドの点検或い
は交換を実施するこが困難であるという問題点があっ
た。
【0029】本発明はこのような点に鑑みて創作された
もので、小形軽量であり、印字の信頼度が高く、且つサ
ーマルヘッドの保守交換が容易なサーマルプリンタを提
供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図1,2に例示したように、筐体10内に
回転自在に軸支されたプラテン2と、プラテン2に平行
に筐体10内に装着された支持シャフト32と、主板31の下
側縁部が支持シャフト32に跨乗して筐体10内に擺動自在
に装着され、後倒すると主板31の表面に搭載したサーマ
ルヘッドがプラテンに弾接するヘッド支持部材30と、プ
ラテン2を介して対向配置されそれぞれの後端部がプラ
テン軸21に嵌合した一対の連結アーム41,42 とを備え
る。
【0031】また、連結アーム41,42 のそれぞれの前端
部に設けた孔に嵌入し、プラテン2に平行するよう一対
の連結アーム41,42 に橋架された加圧シャフト45を有す
る。さらに、一方の端部に圧接座部4Aを有し、他方の端
部に着座部4Bを有するU字形で、圧接座部4Aがヘッド支
持部材30の裏面に着接し、着座部4Bが加圧シャフト45に
係合するよう加圧シャフト45とヘッド支持部材30間に介
在するばね部材4を備える。また、加圧シャフト45とば
ね部材4との係合を解除する係合解除手段を備える。
【0032】そして、ヘッド支持部材30は、ばね部材4
の着座部4Bが加圧シャフト45に係合しているときにヘッ
ドダウンしてサーマルヘッド3がプラテン2に弾接し、
着座部4Bと加圧シャフト45との係合が解除されていると
きに、ヘッドアップする構成とする。
【0033】本発明は上述のようプラテン2及びヘッド
支持部材30の左右の両側に、一対の連結アーム41,42 を
対向配置し、それぞれの連結アーム41,42 の後端部をプ
ラテン軸21に嵌合させ、前端部を加圧シャフト45に嵌入
させている。
【0034】このことによりヘッドダウンして印字して
いるときは、ばね部材4の圧接座部4Aがヘッド支持部材
30,サーマルヘッド3,プラテン2を介してプラテン軸
21を押圧し、ばね部材4の着座部4Bは加圧シャフト45を
反対方向に押圧している。
【0035】即ちばね部材4の弾力は左右一対の連結ア
ーム41,42 が負担して、筐体10には殆ど負荷されない。
したがって、筐体10の肉厚を薄くして軽量化を進めて
も、筐体10が捩じれることがなく、印字にむらが発生し
ない。
【0036】また、係合解除手段を駆動して、加圧シャ
フト45をばね部材4から外してヘッドアップさせてい
る。即ち、ヘッドアップ時には、ばね部材4は筐体10の
いずれの部分も押圧してない。
【0037】したがって、ヘッドアップ状態を長時間続
けても、筐体10には永久歪みが発生することがない。一
方、主板31の下側縁部を支持シャフト32に跨乗させて、
ヘッド支持部材30を筐体10内に擺動自在に装着してい
る。そしてヘッドアップ時には、加圧シャフト45とばね
部材4との係合が解除されているので、ヘッド支持部材
30にばね部材4の弾力は付与されていない。
【0038】したがって、ヘッド支持部材30を引き上げ
て支持シャフト32から引き離すことで、ヘッド支持部材
30(即ちサーマルヘッド3) を筐体10から簡単に取り外
すことができる。
【0039】請求項2の発明の係合解除手段は、加圧シ
ャフト45の一方の端部を押下することで、一対の連結ア
ーム41,42 がプラテン軸21を軸にして回転し、加圧シャ
フト45がばね部材4の屈曲部方向に平行移動して、加圧
シャフト45がばね部材4の着座部4Bから開離する構成と
したものである。
【0040】請求項3の発明の係合解除手段は、図3に
例示したように、加圧シャフト45の一方の端部を押下す
ることで、一方の連結アーム41のみがプラテン軸21を軸
にして回転し、加圧シャフト45が他方の連結アーム42の
嵌入部を支点にして傾倒し、加圧シャフト45の一方の端
部がばね部材4の屈曲部方向に移動して、加圧シャフト
45がばね部材4の着座部4Bから開離する構成としたもの
である。
【0041】請求項4の発明は、図4に図示したよう
に、ギヤボックス19とは反対側に装着する一方の連結ア
ーム51は、加圧シャフト45の一方の端部が滑動するガイ
ド溝52を有する。
【0042】加圧シャフト45は、一方の端部がガイド溝
52の始端部に位置するときに、ばね部材4の着座部4Bに
係合するものとする。そして、係合解除手段は、加圧シ
ャフト45の一方の端部を操作してガイド溝52の終端部に
移動することで、加圧シャフト45が他方の連結アーム42
の嵌入部を支点にして斜倒し、加圧シャフト45がばね部
材4の着座部4Bから開離するものとする。
【0043】請求項5の発明は、図5,6に図示したよ
うに、筐体10の一方の側壁11に、加圧シャフト45の一方
の端部が滑動するガイド溝15を有する。また、軸心から
偏倚した位置にピン65を有しプラテン軸21の一方の端部
に回動自在に嵌合するレバー付部材60を有する。
【0044】また、前端部が加圧シャフト45の一方の端
部に嵌合し、後端部がレバー付部材60のピン65に嵌合す
る連結アーム55を有する。後端部がプラテン軸21に嵌合
し、後端部の孔に加圧シャフト45の他方の端部が嵌入す
る他の連結アーム42を有する。
【0045】加圧シャフト45は、一方の端部がガイド溝
15の始端部に位置するときに、ばね部材4の着座部4Bに
係合するするものとする。そして、係合解除手段は、レ
バー付部材60を操作回転し連結アーム55を介して加圧シ
ャフト45の一方の端部をガイド溝15の終端部に移動する
ことで、加圧シャフト45が他方の連結アーム42の嵌入部
を支点にして斜倒し、加圧シャフト45がばね部材4の着
座部4Bから開離するものとする。
【0046】請求項2〜5の何れの発明に係わる係合解
除手段は、簡単な操作で加圧シャフト45とばね部材4と
の係合を解除できるという機能を備えている。またヘッ
ドアップ状態からヘッドダウン状態に移行することも簡
単である。
【0047】請求項6の発明は、図7に例示したよう
に、筐体10に嵌脱自在に被嵌するカバー80と、カバー80
の天井板81内側に突設した係合板85とを備える。そし
て、加圧シャフト45の一方の端部が、請求項4記載の連
結アーム51のガイド溝52の終端部に位置している場合、
或いは側壁11に設けた請求項5記載のガイド溝15の終端
部に位置する場合は、係合板85が加圧シャフト45に衝突
して、カバー80の被嵌が阻止される構成とする。
【0048】上述のように、サーマルヘッド3がヘッド
アップしている時には、カバー80を被嵌することができ
ず、ヘッドダウンしている時にカバー80が筐体10に被嵌
できるようにしている。
【0049】したがって、サーマルプリンタの誤操作の
防止に効果を奏する。
【0050】
【発明の実施の形態】以下図を参照しながら、本発明を
具体的に説明する。なお、全図を通じて同一符号は同一
対象物を示す。
【0051】図1は本発明の実施形態(1)の斜視図、
図2は本発明の実施形態(1)の断面図で、(A) はヘッ
ドダウン時の図、(B) はヘッドアップ時の図である。図
3は本発明の実施形態(2)の斜視図、図4は実施形態
(3)の図で、(A)は斜視図、(B) は連結アームの正面
図であり、図5は実施形態(4)の斜視図である。
【0052】図6は、実施形態(4)の要所を示す図
で、(A) はヘッドダウン時の側面図、(B) はヘッドアッ
プ時の側面図であり、図7は実施形態(5)の断面図
で、(A)はヘッドダウン時の図、(B) はヘッドアップ時
の図である。
【0053】図1,2において、10は筐体、2はプラテ
ン、3はサーマルヘッド、4はばね部材、5は記録用
紙、6はプラテンを駆動するモーター、30はヘッド支持
部材、41及び42は連結アーム、32は支持シャフト、45は
加圧シャフトである。
【0054】筐体10は、小形化, 軽量化のために、プラ
スチックモールドで一体構成されたもので、対向する一
対の側壁11を有する上方が開口した箱形である。この一
対の側壁11にプラテン2を回動自在に軸支するプラテン
軸受孔を設けている。
【0055】プラテン2は、金属製の芯にゴム等の弾性
部材を被覆した構成で、プラテン軸21の両端部は、筐体
の側壁11に設けたプラテン軸受孔によって軸支されてい
る。プラテン2は、連続回転したり間欠回転したりしな
がら、熱によって直接発色する感熱紙等の記録用紙を紙
送りするもので、その記録用紙の送りピッチに連動して
サーマルヘッド3が電気的に作動するようになってい
る。
【0056】筐体10の一方の側壁11の外側にギヤボック
ス19を設け、このギヤボックス19内に突出したプラテン
軸21の端部にプラテン軸ギヤを装着し、このプラテン軸
ギヤをモーター6の軸に装着した駆動ギヤに噛合させ、
モーター6によりプラテン2を連続回転したり間欠回転
したりしている。
【0057】また、プラテン2の手前側の斜め下方の位
置に、相対する側壁11を橋架しプラテン2に平行するよ
うに、支持シャフト32を装着している。ヘッド支持部材
30は、アルミニウム板等からなるほぼ平板状の主板31を
有し、主板31の下側縁部を支持シャフト32に跨乗させ、
支持シャフト32を軸にして上方が擺動自在のように、筐
体10内に実装されている。
【0058】サーマルヘッド3は、例えばセラミック基
板に厚膜や薄膜の形成プロセスによって製造された数
百,数千個の発熱ドットを、記録用紙5の進行方向と直
角の幅方向に並列したラインドット式と呼ばれる構成で
ある。
【0059】サーマルヘッド3は、裏面側をヘッド支持
部材30の主板31の表面(プラテン側の面)に密着させ
て、ヘッド支持部材30に装着されている。支持シャフト
32がプラテン軸21に平行しているので、ヘッド支持部材
30を後倒する(プラテン2方向に擺動する)とサーマル
ヘッド3がプラテン2の外周面に当接する。
【0060】ばね部材4は、細幅の着座部4Bと、先端部
が拡開して2股に分岐した左右対照構造の圧接座部4Aと
からなり、着座部4Bの下部と圧接座部4Aの下部とが屈曲
部で連結した側面視がU字形である。
【0061】一対の連結アーム41,42 は、プラテン2及
びヘッド支持部材30を介して対向配置されるもので、連
結アーム41,42 のそれぞれの後端部に設けた孔をプラテ
ン軸21に嵌合させて、プラテン軸21を軸に回動自在に連
結アーム41,42 をプラテン軸21に装着している。
【0062】この一対の連結アーム41,42 のそれぞれの
前端部に孔を設け、これらの孔に加圧シャフト45を嵌入
にして、加圧シャフト45がプラテン軸21に平行するよう
に、加圧シャフト45を一対の連結アーム41,42 に橋架し
ている。
【0063】なお、少なくともギヤボックス19とは反対
側の側壁11には、連結アーム41,42の外側に突出した加
圧シャフト45の端部が滑動する、プラテン軸21を中心点
とする弧形溝13を設けている。
【0064】この弧形溝13の始端部(上方の端部をい
う)は、プラテン軸21を含む水平面上か、水平面よりも
上にある。ばね部材4の屈曲部が下方に位置するよう
に、ばね部材4をヘッド支持部材30と加圧シャフト45の
間に介在させ、圧接座部4Aをヘッド支持部材30の主板31
の裏面(サーマルヘッドとは反対側の面)に当接させ、
接着剤またはねじを用いて、圧接座部4Aをヘッド支持部
材30に着接している。
【0065】サーマルヘッド3のヘッドダウン時には、
加圧シャフト45の左右の端部が、対応する弧形溝13の始
端部に位置して、ばね部材4の着座部4Bの外側表面が加
圧シャフト45に係合している。
【0066】ヘッドダウン時には上述のように左右対称
構造の圧接座部4Aで、ヘッド支持部材30を押圧している
ので、サーマルヘッド3の全接触面が等しい力でプラテ
ン2に弾接している。
【0067】また、ヘッドダウンして印字しているとき
は、ばね部材4の圧接座部4Aがヘッド支持部材30,サー
マルヘッド3,プラテン2を介してプラテン軸21を押圧
し、ばね部材4の着座部4Bは加圧シャフト45を反対方向
に押圧している。即ちばね部材4の弾力は左右一対の連
結アーム41,42 が負担して、筐体10には殆ど負荷されな
い。
【0068】したがって、筐体10の肉厚を薄くして軽量
化を進めても、筐体10が捩じれることがなく、印字にむ
らが発生しない。また、始端部がプラテン軸21を含む水
平面上か、水平面よりも上にあるように弧形溝13を設け
てあるので、ヘッドダウン状態では、ばね部材4の押圧
力で始端部に位置する加圧シャフト45が終端部方向に移
動することがない。よって、所定の圧力でサーマルヘッ
ド3がプラテン2に弾接している。
【0069】一方、加圧シャフト45とばね部材4との係
合を解除するには、ギヤボックス19とは反対側の側壁11
の外側に突出した加圧シャフト45の端部を下方に押下す
る。このことにより、一対の連結アーム41,42 がプラテ
ン軸21を軸にして回転し、加圧シャフト45がばね部材4
の屈曲部方向に平行移動して、弧形溝13の終端部に移
り、加圧シャフト45がばね部材4の着座部4Bから開離す
る。
【0070】したがって、ヘッド支持部材30を押圧する
力が消滅し、サーマルヘッド3はプラテン2に接触して
いるだけとなりヘッドアップ状態になる。このようにヘ
ッドアップ状態では、ばね部材4は筐体10のいずれの部
分も押圧してないので、ヘッドアップ状態を長時間続け
ても、筐体10に永久歪みが発生することがない。
【0071】また、ヘッドアップ状態の位置にある加圧
シャフト45の一端を引き上げると、加圧シャフト45がば
ね部材4の着座部4Bの外側面を摺動しながら引き上げら
れ、弧形溝13の始端部に移動する。したがって加圧シャ
フト45がばね部材4に係合しヘッドダウン状態に移行す
る。
【0072】一方、主板31の下側縁部を支持シャフト32
に跨乗させて、ヘッド支持部材30を筐体10内に擺動自在
に装着している。そしてヘッドアップ時には、加圧シャ
フト45とばね部材4との係合が解除されているので、ヘ
ッド支持部材30にばね部材4の弾力は付与されていな
い。
【0073】よって、ヘッド支持部材30を引き上げて支
持シャフト32から引き離すことで、サーマルヘッド3を
筐体10から簡単に取り外すことができる。図3を参照し
ながら、他の係合解除手段を説明する。
【0074】図3において、ギヤボックス19側の連結ア
ーム42の上・下の側縁を、側壁の内側に突出した一対の
突起17B で挟んで、この連結アーム42が回転しないよう
にしている。
【0075】加圧シャフト45の一方の端部を、一方の回
転自在の連結アーム41(ギヤボックス19とは反対側の連
結アーム)の孔を遊貫し、他方の端部を他方の回転が阻
止された連結アーム42(ギヤボックス19側の連結アー
ム)の孔に嵌入して、プラテン軸21に平行するように、
加圧シャフト45を一対の連結アーム41,42 に橋架してい
る。
【0076】また、ギヤボックス19とは反対側の側壁11
に、連結アーム41の外側に突出した加圧シャフト45の端
部が滑動する、プラテン軸21を中心点とする弧形溝(図
示省略)を設けている。
【0077】上述のように構成されているので、側壁11
の外側に突出した加圧シャフト45の端部を押下すると、
一方の連結アーム41のみがプラテン軸21を軸にして回転
し、加圧シャフト45が他方の連結アーム42の嵌入部を支
点にして傾倒する。
【0078】このことにより、加圧シャフト45の一方の
端部がばね部材4の屈曲部方向に移動するので、加圧シ
ャフト45がばね部材4の着座部4Bから開離する。したが
って、ヘッド支持部材30を押圧する力が消滅してサーマ
ルヘッド3はプラテン2に接触しているだけとなり、ヘ
ッドアップ状態になる。
【0079】ヘッドアップの位置にある加圧シャフト45
の一端を引き上げると、加圧シャフト45がばね部材4の
着座部4Bの外側面を摺動しながら引き上げられて水平状
態になり、加圧シャフト45がばね部材4に係合しヘッド
ダウン状態に移行する。
【0080】このように、加圧シャフト45の一方の端部
のみを上下してヘッドアップ,ヘッドダウン操作を実施
するものは、図1に図示したものよりも、操作が簡単で
あるというメリットがある。
【0081】図4に図示した係合解除手段は、加圧シャ
フト45の一方の端部を後退させて、ばね部材4との係合
を解除させるものである。図4に図示したように、プラ
テン2及びヘッド支持部材30を介して対向配置する連結
アーム51,42 のなかで、ギヤボックス19とは反対側に装
着する連結アーム51は、ギヤボックス19側の連結アーム
42もより長くしている。
【0082】そしてこの長い方の連結アーム51の中心線
上に、凹部にした始端部52A とストレート部52B の先端
が終端部になったガイド溝52を設け、加圧シャフト45の
一方の端部(ギヤボックス19とは反対側の端部) が滑動
自在のようにしている。
【0083】このガイド溝52は、加圧シャフト45の一方
の端部が始端部52A に係合して位置している時に、加圧
シャフト45とプラテン2とが平行になるように設けてあ
る。一方、ギヤボックス19側の連結アーム42の上・下の
側縁を、側壁の内側に突出した一対の突起17B で挟んで
この連結アーム42が回転しないようにしている。
【0084】また、ギヤボックス19と反対側のガイド溝
52を有する連結アーム51の上・下の側縁を、側壁の内側
に突出した一対の突起17A で挟んでこの連結アーム51が
回転しないようにしている。
【0085】なお、連結アーム51側の側壁11には、ガイ
ド溝52に対応してそれよりも大きい直線状の溝(図示省
略)を設け、この溝から外側に加圧シャフト45の端部を
突出させている。
【0086】加圧シャフト45の一方の端部が連結アーム
51のガイド溝52の始端部52A の凹部に係合し、加圧シャ
フト45の他方の端部は連結アーム42の孔に嵌入してい
て、加圧シャフト45がプラテン2に平行に維持されてい
る。
【0087】したがって、ばね部材4の着座部4Bの裏面
が加圧シャフト45に係合して、ばね部材4の弾力により
所定の圧力でサーマルヘッド3がプラテン2に弾接し、
ヘッドダウン状態になっている。
【0088】側壁11の外側に突出した加圧シャフト45の
端部をわずかに上方に引き上げて、始端部52A の係合を
解除した後に、加圧シャフト45の端部をプラテン2とは
反対側に引張り、加圧シャフト45を他方の連結アーム42
の嵌入部を支点にして斜倒させて、ガイド溝52の終端部
に移動させる。
【0089】このように加圧シャフト45が斜倒して後退
すると、加圧シャフト45がばね部材4の着座部4Bから開
離するので、ばね部材4がヘッド支持部材30を押圧する
力が消滅して、サーマルヘッド3はプラテン2に接触し
ているだけとなり、ヘッドアップ状態になる。
【0090】図5,6を参照しながら、さらに他の係合
解除手段の実施形態を説明する。図において、60はプラ
テン軸21のギヤボックス19とは反対側の端部に嵌合させ
るレバー付部材、42は前端部の孔に加圧シャフト45の端
部が嵌入し後端部の孔がプラテン軸21に嵌合するようギ
ヤボックス19側に装着する連結アームである。
【0091】55はギヤボックス19とはプラテン2を介し
て反対側に装着するへの字形の連結アーム、15はギヤボ
ックス19とは反対側の側壁11に設けたガイド溝である。
レバー付部材60は、側壁11の外側に突出したプラテン軸
21の端部に中心孔を嵌合して回動自在にプラテン軸21に
装着する円板状本体61と、円板状本体61の外周から放射
状に突出したレバー62と、プラテン軸21の軸心から離れ
た偏倚した位置で円板状本体61の端面に突出したピン65
とから構成されている。
【0092】ガイド溝15は、筐体の底板に平行する直線
状の溝であって、このガイド溝15の始端部に加圧シャフ
ト45の端部が位置するときに、加圧シャフト45がプラテ
ン2に平行し、ばね部材4の着座部4Bに係合するもので
ある。
【0093】への字形の連結アーム55の前端部の孔を側
壁11の外側に突出した加圧シャフト45の端部に嵌合さ
せ、後端部の孔をレバー付部材60のピン65に嵌合させ
て、連結アーム55を介して加圧シャフト45とレバー付部
材60とを連結している。
【0094】図6の(A) に図示したようにレバー62を後
倒してレバー付部材60を回転し、連結アーム55 をプラ
テン2方向に移動すると、加圧シャフト45の一方の端部
がガイド溝15の始端部に移行し、加圧シャフト45がばね
部材4の着座部4Bをプラテン2方向に押し、サーマルヘ
ッドが所定の圧力でプラテンに弾接する。
【0095】このヘッドダウン時には、連結アーム55の
後端部が嵌合しているレバー付部材60のピン65は、プラ
テン軸21を挟んで加圧シャフト45の端部とは反対側にあ
り、且つ加圧シャフト45の中心とプラテン軸21の中心を
結ぶ直線よりも角度θだけ過回転した位置にある。
【0096】したがって、ばね部材4の反力によりレバ
ー付部材60が逆回転することがなくて、ヘッドダウン状
態を維持する。レバー62を前倒してレバー付部材60を逆
回転すると、図6の(B) に図示したように、連結アーム
55を介して加圧シャフト45の一方の端部がガイド溝15の
終端部に移動する。
【0097】このことにより、加圧シャフト45が他方の
連結アーム42の嵌入部を支点にして斜倒して後退する
と、加圧シャフト45がばね部材4の着座部4Bから開離す
る。よって、ばね部材4がヘッド支持部材30を押圧する
力が消滅して、サーマルヘッド3はプラテン2に接触し
ているだけとなり、ヘッドアップ状態になる。
【0098】上述のように、プラテン軸21に嵌合するレ
バー付部材60を操作して、ヘッド支持部材30のヘッドア
ップ, ヘッドダウンを切り換えるサーマルプリンタは、
切り換え操作が簡単で、且つヘッドダウン時に付与する
力が小さいというメリットがある。
【0099】図7に図示したサーマルプリンタは、加圧
シャフト45の一方の端部が、側壁に設けたガイド溝15の
始端部に位置するときに、加圧シャフト45とプラテン2
とが平行になり、加圧シャフト45がばね部材の着座部に
係合し、ヘッド支持部材30がプラテン2に弾接してヘッ
ドダウン状態を維持するものである。
【0100】そして、加圧シャフト45の端部をガイド溝
15の終端部に移動すると、加圧シャフト45が斜倒して後
退して加圧シャフト45とばね部材との係合が解除してヘ
ッドアップするものである。
【0101】図7において、80は、サーマルプリンタの
筐体10に嵌脱自在に被嵌する、前後一対の側板と天井板
81とからなる逆Uの字形のカバーである。85はカバー80
の天井板81内側に突設した係合板である。
【0102】カバー80は、筐体10内に収容したプラテン
2を駆動するモーター6側の側板の下側縁が、筐体10の
底板部材に枢支され、天井板81が筐体10の上開口面を掩
覆するような擺動運動自在に筐体10に装着されている。
【0103】係合板85は、加圧シャフト45の一端がガイ
ド溝15の始端部にあって加圧シャフト45とプラテン2と
が平行している場合、即ちサーマルヘッドがヘッドダウ
ンしている場合は、図7の(A) のように下端面が加圧シ
ャフト45に衝突しない。
【0104】そして、加圧シャフト45の一端がガイド溝
15の終端部に移動して斜倒している場合は、即ちサーマ
ルヘッドがヘッドアップしている場合は、図7の(B) の
ように、下端面が加圧シャフト45に衝突するような位置
に突設させてある。
【0105】上述のような係合板85を備えたカバー80
は、ヘッドダウンしている場合は、即ちサーマルプリン
タの稼働時には、筐体10に掩覆して筐体10に収容したサ
ーマルヘッド3, プラテン2等の収容部品を保護する。
【0106】しかし、ヘッドアップ時には、係合板85が
加圧シャフト45に衝突するので、カバー80の被嵌が阻止
される。したがって、オペレータはサーマルヘッドがヘ
ッドアップしていることに気付くので、誤操作が防止で
きる。
【0107】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0108】プラテン及びヘッド支持部材の左右の両側
に、一対の連結アームを対向配置し、それぞれの連結ア
ームの後端部をプラテン軸に嵌合させ、前端部を加圧シ
ャフトに嵌入させ、この加圧シャフトとヘッド支持部材
との間にばね部材を介在させたことにより、ヘッドダウ
ン時にはばね部材の弾力は左右一対の連結アームが負担
して、筐体には殆ど負荷されない。
【0109】またヘッドアップ時にはばね部材の弾力は
消滅しているので、筐体の肉厚を薄くしても、筐体に永
久歪みが発生することがない。したがって、本発明のサ
ーマルプリンタは筐体の軽量化が進めても、印字にむら
が発生しなくて、印字品質が向上する。
【0110】ヘッド支持部材を支持シャフトに跨乗さ
せ、且つヘッドアップ時にはヘッド支持部材に何らのば
ね圧力が負荷されていないので、サーマルヘッドの保守
交換が容易である。
【0111】何れの係合解除手段も、簡単な操作で加圧
シャフト45とばね部材4との係合を解除できる、且つヘ
ッドアップ状態からヘッドダウン状態に移行することも
簡単である。
【0112】また、プラテン軸に嵌合するレバー付部材
を備えた係合解除手段は、ヘッドダウン時に付与する力
が小さいというメリットがある。筐体に嵌脱自在に被嵌
するカバーを設け、このカバーにヘッドアップ時には加
圧シャフトに係止して、カバーの被嵌を阻止する係合板
を設けたサーマルプリンタは、サーマルプリンタの誤操
作の防止に効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態(1)の斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態(1)の断面図で、(A) は
ヘッドダウン時の図、(B) はヘッドアップ時の図であ
る。
【図3】 本発明の実施形態(2)の斜視図である。
【図4】 実施形態(3)の図で、(A) は斜視図、(B)
は連結アームの正面図である。
【図5】 実施形態(4)の斜視図である。
【図6】 実施形態(4)の要所を示す図で、(A) はヘ
ッドダウン時の側面図、(B) はヘッドアップ時の側面図
である。
【図7】 実施形態(5)の断面図で、(A) はヘッドダ
ウン時の図、(B) はヘッドアップ時の図である。
【図8】 従来例の図で、(A)は斜視図、(B) は断面図
である。
【図9】 従来例の側面図で、(A)はヘッドダウン時の
図、(B) はヘッドアップ時の図である。
【符号の説明】
2 プラテン 3 サーマルヘッド 4 ばね部材 5 記録用紙 10 筐体 11 側壁 12 内壁 13 弧形溝 15 ガイド溝 21 プラテン軸 30 ヘッド支持部材 31 主板 32 支持シャフト 35 ピン 41,42,51 連結アーム 45 加圧シャフト 52 ガイド溝 52B ストレート部 55 連結アーム 60 レバー付部材 61 円板状本体 62,72 レバー 65 ピン 70 カム付円筒体 71 カム 80 カバー 81 天井板 85 係合板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に回転自在に軸支されたプラテン
    と、 該プラテンに平行に該筐体内に装着された支持シャフト
    と、 主板の下側縁部が該支持シャフトに跨乗して該筐体内に
    擺動自在に装着され、後倒すると該主板の表面に搭載し
    たサーマルヘッドが該プラテンに弾接するヘッド支持部
    材と、 該プラテンを介して対向配置され、それぞれの後端部が
    プラテン軸に嵌合した一対の連結アームと、 左右のそれぞれの端部を該連結アームのそれぞれの前端
    部に設けた孔に嵌入し、該プラテンに平行するよう該一
    対の連結アームに橋架した加圧シャフトと、 一方の端部に圧接座部を有し、他方の端部に着座部を有
    するU字形で、該圧接座部が該ヘッド支持部材の裏面に
    着接し、該着座部が該加圧シャフトに係合するよう該加
    圧シャフトと該ヘッド支持部材間に介在するばね部材
    と、 該ばね部材と該加圧シャフトとの係合を解除する係合解
    除手段とを備え、 該ヘッド支持部材は、該ばね部材の着座部が該加圧シャ
    フトに係合しているときにヘッドダウンして該サーマル
    ヘッドが該プラテンに弾接し、該着座部と該加圧シャフ
    トとの係合が解除されているときにヘッドアップするも
    のであることを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記係合解除手段は、前記加圧シャフト
    の一方の端部を押下することで、前記一対の連結アーム
    が前記プラテン軸を軸にして回転し、該加圧シャフトが
    前記ばね部材の屈曲部方向に平行移動して、該加圧シャ
    フトが該ばね部材の着座部から開離するものであること
    を特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の係合解除手段は、前記加
    圧シャフトの一方の端部を押下することで、一方の前記
    連結アームのみが前記プラテン軸を軸にして回転し、該
    加圧シャフトが他方の前記連結アームの嵌入部を支点に
    して傾倒し、一方の端部が前記ばね部材の屈曲部方向に
    移動し、該加圧シャフトが該ばね部材の着座部から開離
    するものであることを特徴とするサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記一方の連結アームは、前記加圧シャ
    フトの一方の端部が滑動するガイド溝を有し、 該加圧シャフトは、一方の端部が該ガイド溝の始端部に
    位置するときに、前記ばね部材の着座部に係合するもの
    であり、 請求項1記載の係合解除手段は、該加圧シャフトの一方
    の端部を操作して該ガイド溝の終端部に移動すること
    で、該加圧シャフトが他方の前記連結アームの嵌入部を
    支点にして斜倒し、該加圧シャフトが該ばね部材の着座
    部から開離するものであることを特徴とするサーマルプ
    リンタ。
  5. 【請求項5】 前記加圧シャフトの一方の端部が滑動す
    る、前記筐体の一方の側壁に設けたガイド溝と、 軸心から偏倚した位置にピンを有し、前記プラテン軸の
    一方の端部に回動自在に嵌合するレバー付部材と、 前端部の孔が該加圧シャフトの一方の端部に嵌合し、後
    端部が該レバー付部材のピンに嵌合する一方の連結アー
    ムと、 前端部の孔に該加圧シャフトの他方の端部が嵌入し、後
    端部が該プラテン軸の他方の端部に嵌合する他の連結ア
    ームとを備え、 該加圧シャフトは、一方の端部が該ガイド溝の始端部に
    位置するときに、前記ばね部材の着座部に係合するする
    ものであり、 請求項1記載の係合解除手段は、該レバー付部材を操作
    回転し該連結アームを介して該加圧シャフトの一方の端
    部を該ガイド溝の終端部に移動することで、該加圧シャ
    フトが他方の前記連結アームの嵌入部を支点にして斜倒
    し、該加圧シャフトが該ばね部材の着座部から開離する
    ものであることを特徴とするサーマルプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記筐体に嵌脱自在に被嵌するカバー
    と、 該カバーの天井板の内側に突設した係合板とを備え、 前記加圧シャフトの一方の端部が、請求項4記載の連結
    アームのガイド溝の終端部、又は側壁に設けた請求項5
    記載のガイド溝の終端部に位置する場合は、該係合板が
    該加圧シャフトに衝突して、該カバーの被嵌が阻止され
    るよう構成されたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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