JP4595089B2 - 印画位置決め機構及びプリンタ - Google Patents
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Description
そこで、こうしたサーマルヘッドの押付け力のバラつきを補正するため、プラテンの固定位置にサーマルヘッドを追従させ、プラテンとサーマルヘッドとの平行状態を維持することができるように、サーマルヘッドに対して調心機構を付与した種々の技術が提案されている。
このように、いずれの先行技術も、サーマルヘッドに調心機構を付与してプラテンへの押付け力を均一化し、印画品質の向上を目指すものではあるが、信頼性とコスト面に問題のあるものであった。
本発明の1つである請求項1に記載の発明は、支持軸と、前記支持軸によって支持されたプラテンと、前記プラテンと対向し、前記プラテンに接近又は離反するように移動する印画ヘッドとを備え、前記印画ヘッドを前記プラテンに接近させた際に、前記印画ヘッドと前記プラテンとの位置関係を調整する印画位置決め機構であって、前記支持軸の外径よりも大きく形成された軸穴を備え、前記支持軸は、前記支持軸の軸方向と垂直な平面内で前記軸穴内を移動可能であり、前記支持軸の外周と当接し、前記支持軸が前記印画ヘッドに接近するように押圧する押圧部材を備えるとともに、前記印画ヘッドは、前記印画ヘッドと連動し、前記プラテンに対する前記印画ヘッドの接近時に前記支持軸の外周と当接する調心部材を備え、前記押圧部材は、前記支持軸を前記調心部材の移動方向に変位できるように持ち上げており、前記支持軸の外周に前記調心部材を当接させることで前記押圧部材を押し下げ、前記支持軸を前記軸穴内の所定の位置に移動させ、前記支持軸と前記軸穴とが接することなく前記押圧部材と前記調心部材とによって前記支持軸を保持するように構成されている。
上記発明においては、プラテンに対する印画ヘッドの接近(ヘッドダウン)に伴って、プリンタのシャーシにフリーな状態で取り付けられたプラテンが印画ヘッドによって押し付けられ、プラテンの支持軸が所定の位置に移動して、プラテンが自動調心されるようになっている。すなわち、上記発明では、印画ヘッドではなく、プラテンの移動が主体となって自動調心されるようになっている。
なお、本発明における印画位置決め機構は、プリンタに実装されており、このプリンタは、印画ヘッドとしてサーマルヘッドを備えるサーマルプリンタである。
図1は、本実施形態のプリンタ1を示す外観斜視図である。プリンタ1は、筐体部2と、筐体部2の前面に取り付けられたドア部3とを備える。また、筐体部2の前面側には、電源スイッチ4が設けられている。さらにまた、ドア部3には、ドアパネル5が取り付けられており、その前面に各種スイッチを有する操作パネル6と、各種メッセージを表示するための液晶パネル7とが設けられている。またドア部3の下端部には、排紙口8を有する排紙トレイ9が取り付けられている。なお、筐体部2の後面側には、外部接続用の複数のコネクタからなるコネクタ接続部(図示せず)が配設されている。
そこで、本実施形態のプリンタ1には、サーマルヘッド10の調心機能として、印画位置決め機構を設けている。
図5に示すように、プラテン11の下側には、プラテン11の支持軸19に嵌入されたボールベアリング21の外周に接し、バネ22によって付勢されたヘッドアップレバー23が取り付けられている。
(1)本実施形態では、サーマルヘッド10をヘッド支持部材17によって支持し、ヘッド支持部材17が回動してサーマルヘッド10とプラテン11とが接近又は離反するようにした。しかし、これに限ることなく、サーマルヘッド10自体が回動するようにしても良い。
11 プラテン
17 ヘッド支持部材
19 支持軸
20 軸穴
21 ボールベアリング(第2当接環)
23 ヘッドアップレバー(押圧部材)
24 ボールベアリング(第1当接環)
25 調心部材
Claims (9)
- 支持軸と、
前記支持軸によって支持されたプラテンと、
前記プラテンと対向し、前記プラテンに接近又は離反するように移動する印画ヘッドと を備え、
前記印画ヘッドを前記プラテンに接近させた際に、前記印画ヘッドと前記プラテンとの位置関係を調整する印画位置決め機構であって、
前記支持軸の外径よりも大きく形成された軸穴を備え、
前記支持軸は、前記支持軸の軸方向と垂直な平面内で前記軸穴内を移動可能であり、
前記支持軸の外周と当接し、前記支持軸が前記印画ヘッドに接近するように押圧する押圧部材を備えるとともに、
前記印画ヘッドは、前記印画ヘッドと連動し、前記プラテンに対する前記印画ヘッドの接近時に前記支持軸の外周と当接する調心部材を備え、
前記押圧部材は、前記支持軸を前記調心部材の移動方向に変位できるように持ち上げており、
前記支持軸の外周に前記調心部材を当接させることで前記押圧部材を押し下げ、前記支持軸を前記軸穴内の所定の位置に移動させ、前記支持軸と前記軸穴とが接することなく前記押圧部材と前記調心部材とによって前記支持軸を保持するように構成されている
印画位置決め機構。 - 請求項1に記載の印画位置決め機構において、
前記印画ヘッドは、ヘッド支持部材に支持されており、前記ヘッド支持部材が回動して前記印画ヘッドと前記プラテンとが接近又は離反する
印画位置決め機構。 - 請求項1に記載の印画位置決め機構において、
前記調心部材は、側面視がL字状であり、L字状の内側の2点が前記支持軸の外周に当接する
印画位置決め機構。 - 請求項3に記載の印画位置決め機構において、
前記調心部材は、前記支持軸との当接部が傾斜面となっている
印画位置決め機構。 - 請求項1に記載の印画位置決め機構において、
前記支持軸は、前記支持軸に回転可能に取り付けられた第1当接環を有しており、前記調心部材は、前記第1当接環の外周と当接する
印画位置決め機構。 - 請求項1に記載の印画位置決め機構において、
前記押圧部材は、前記支持軸との当接部が傾斜面となっている
印画位置決め機構。 - 請求項1に記載の印画位置決め機構において、
前記支持軸は、前記支持軸に回転可能に取り付けられた第2当接環を有しており、前記押圧部材は、前記第2当接環の外周と当接する
印画位置決め機構。 - 支持軸によって支持されたプラテンと、
前記プラテン上に搬送された被記録媒体を押圧して印画を行う印画ヘッドと
を備え、
印画の際に、前記印画ヘッドと前記プラテンとの位置関係を調整する印画位置決め機構を有するプリンタであって、
前記印画位置決め機構は、
前記支持軸の外径よりも大きく形成された軸穴を備え、
前記支持軸が前記支持軸の軸方向と垂直な平面内で前記軸穴内を移動可能であり、
前記支持軸の外周と当接し、前記支持軸が前記印画ヘッドに接近するように押圧する押圧部材を備えるとともに、
前記印画ヘッドに、前記印画ヘッドと連動し、印画の際に前記支持軸の外周と当接する調心部材を備え、
前記押圧部材は、前記支持軸を前記調心部材の移動方向に変位できるように持ち上げており、
前記支持軸の外周に前記調心部材を当接させることで前記押圧部材を押し下げ、前記支持軸を前記軸穴内の所定の位置に移動させ、前記支持軸と前記軸穴とが接することなく前記押圧部材と前記調心部材とによって前記支持軸を保持するようにした
プリンタ。 - 請求項8に記載のプリンタにおいて、
前記押圧部材は、前記支持軸との当接部が被記録媒体の搬送方向の上流側から下流側に向かって上りの傾斜面となっている
プリンタ。
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