JP4111819B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字後の用紙を巻取る巻取り機構を有するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にロール形態から巻戻されて印刷又は印字された用紙を巻取る機構を有するプリンタ(いわゆるジャーナルプリンタ)は、多くは印字部にサーマルヘッドを用いたサーマルプリンタの形態で、主にPOS端末、ATM等に使用されている。
【0003】
従来型の巻取り機構付きプリンタすなわちジャーナルプリンタ(本例ではサーマルプリンタ)の概略を図5に示す。
従来のプリンタ10は一般に、本体12内に配置される給紙部14、印字部16及び巻取り部18から構成される。給紙部14に配置された印字前のロール状の用紙(以下、ロール紙と称する)20は、巻戻されて、例えばラインドット式サーマルヘッドを有する印字装置24が配置される印字部16によって印字される。印字後の用紙22は、巻取り部18に配置された巻取り軸26に巻取られる。巻取り部18は、印字後の用紙22のガイドとして機能するフランジ28を巻取り軸26の片端又は両端に有する(図では片端)。従来のプリンタにおいては、ロール紙20及び巻取り軸26は、用紙22が送られる方向に対して垂直な方向すなわち軸方向に、巻取り軸26及びそれが取付けられる本体12の製作・組立精度に応じたガタつきを有する。従って、印字後の用紙22は、このガタつきに相当する長さだけ幅方向に不規則に進路を変えながら巻取られることになり、これが巻乱れ等の不具合となる。
【0004】
巻取り機構付きプリンタすなわちジャーナルプリンタにおいては、印字後の用紙を斜行、蛇行又は捩れ等の不具合なく安定して巻取り、巻乱れや巻取り後の用紙ばらけ等の不具合のない巻姿を有する用紙ロールを得ることが望まれる。しかし、従来のジャーナルプリンタは、上述したようにロール紙及び巻取り軸において軸方向すなわち用紙幅方向のガタつきを有し、このために印字後の用紙を安定して巻取ることが困難となっていた。
【0005】
これらの不具合を解消するために、用紙をフランジに沿って巻取ることを容易にする装置が提唱されている(特許文献1参照)。この装置においては、印字後の用紙の側端に当接される巻取り軸のフランジの当接面が、巻取り軸よりも用紙送り方向上流側において用紙の走行経路を規制する部材が有する規制面を含む平面と同一平面上又はより用紙側に位置するように配置されている。
【0006】
また、用紙を良好な巻姿にて巻取るために、フランジの用紙との当接面にリブ状の突起を設け、フランジと用紙との接触抵抗を小さくする方法も提唱されている(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−314811号公報(第1〜6頁、図1〜4)
【特許文献2】
実開平5−22456号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
印字後の用紙を不具合なく巻取るためには、巻取り部に送られる用紙の端面を極力正確に揃えて巻取る必要があり、そのために、ロール紙及び巻取り軸が有する軸方向のガタつきの影響を排除する必要があった。このため、各構成部品及びそれらの組立てにおいて高い精度が要求され、コスト面で大きな不利が生じていた。
【0009】
また、一般にジャーナルプリンタにおいては、各構成部品の製作精度やプリンタの使用環境等の要因により、印字後の用紙張力が安定しない場合がある。具体的には、用紙幅方向に張力バラつきが生じる場合、用紙張力が経時変動する場合等があるが、いずれの場合も印字後の用紙の巻取りに悪影響を与える。
【0010】
本発明は、印字後の用紙を巻取る機構を有するプリンタにおいて、各構成部品及びそれらの組立てに関して高い精度を必要とせずに、上述した巻取り面での不具合を解消し、安定した巻取りを行うプリンタを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ロール状の用紙が配置される給紙部と、該給紙部から送られる用紙に印字する印字部と、該印字部にて印字された用紙を巻取る巻取り軸及び前記用紙の幅方向の一方の側端が当接される当接面を備えて前記巻取り軸の一方の端部に設置されるフランジを有する巻取り部とを具備し、前記給紙部、前記印字部及び前記巻取り部が、用紙が前記給紙部から前記ロール状の用紙の軸線に対して垂直に送り出されたときの予定経路に沿って前記印字部を経て前記巻取り部に至るような相対位置関係を有するプリンタにおいて、
前記巻取り部は、前記巻取り軸に巻取る用紙に対し、前記当接面が、前記用紙の前記一方の側端に対応する前記予定経路の側端を含みかつ前記ロール状の用紙の軸線に垂直な平面よりも、前記用紙の中心側に僅かにずらされて配置されており、前記給紙部は、前記ロール状の用紙を、前記ロール状の用紙の軸線方向であって前記巻取り部の前記当接面が位置する側に押付けるロール紙押付け手段を有することを特徴とするプリンタを提供する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプリンタにおいて、前記ロール紙押付け手段が板ばねを含むプリンタを提供する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のプリンタにおいて、前記給紙部は、前記ロール状の用紙の近傍であって前記ロール紙押付け手段とは軸方向に関して反対側に配置されるロール紙受け止め手段をさらに有し、該ロール紙受け止め手段は、前記用紙の前記一方の側端に対応する前記ロール状の用紙の軸方向端面に対して、前記ロール状の用紙の最内層から最外層まで連続して接触する受け面を有することを特徴とするプリンタを提供する。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリンタにおいて、前記巻取り部は、前記フランジを、前記用紙の中心側に押付けるように構成されたフランジ押付け手段を有することを特徴とするプリンタを提供する。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のプリンタにおいて、前記フランジ押付け手段がはすば歯車を含むプリンタを提供する。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプリンタにおいて、前記巻取り部は、前記巻取り軸の両端に該巻取り軸の軸受部をさらに有し、該軸受部の各々は、前記巻取り軸の各々の端部を担持する軸受部材と、該軸受部材を相対移動可能に受容する支持部材と、該軸受部材の各々を該支持部材に接続する保持部材とを有し、該保持部材の各々は、前記軸受部材の各々を前記巻取り軸に垂直かつ用紙張力が作用する方向に概ね等しい方向について個別的に移動可能に保持可能であることを特徴とするプリンタを提供する。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のプリンタにおいて、前記保持部材がコイルばねを含むプリンタを提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の一実施形態であるジャーナルプリンタ30を示す。プリンタ30は、本体32内に配置される給紙部34、印字部36及び巻取り部38から構成される。ロール紙20は給紙部34に配置される。ロール紙20は、本実施形態のようにフランジ21を備えた軸を有するが、軸を有さない構造であってもよい。ロール紙20は、巻戻されて印字装置40が配置される印字部36によって印字される。印字後の用紙22は、巻取り部38に配置された巻取り軸42に巻取られる。巻取り部38は、印字後の用紙22のガイドとして機能するフランジ44を巻取り軸42の片端に有する。本実施形態では、巻取り部38において、用紙22との当接面48を有するフランジ44は、当接面48が用紙の予定経路の側端50よりも用紙22の中心線52側に僅かに(好ましくは0.1mm〜0.5mmで、約0.3mm程度が適切)ずらされて配置すなわちオフセット配置されるように設けられる。また、当接面48は、側端50を含みかつロール紙20の回転軸54に垂直な平面と同一平面内に配置されていても、上述のオフセット配置と同等の効果を得ることができる。ここで用紙の予定経路とは、用紙22が、ロール紙20の回転軸54に対して正確に垂直に送り出され、かつ送り出された後に用紙幅方向に何らずらされないとしたときに通過する経路のことをいう。このことにより、送られてくる印字後の用紙22の側端の一方がフランジ44の当接面48に常に当接された状態で巻取り軸42に巻取られることになるため、前述したロール紙20及び巻取り軸42が有する軸方向のガタつきによる悪影響を低減することができる。
【0020】
しかし、例えば比較的低精度に製作されたプリンタにおいて、ロール紙20及び巻取り軸26が有する幅方向のガタつきがかなり大きい場合には、安定した巻取りを行うためには上述のオフセット配置されたフランジ44の構造のみでは不十分な場合がある。そこで本発明に係るプリンタ30の本体32は、フランジ44の構造に加えて、給紙部34において、ロール紙20の軸方向のガタつきの影響を実質的に排除するために、ロール紙20を軸方向の一方に押付けるロール紙押付け手段46を、ロール紙20の近傍に有する。このロール紙押付け手段46は、構造が簡易で多くの設置場所を必要としないことが好ましく、例えば板ばねが好適である。板ばね46は、図1又は拡大図2のようにロール紙20がフランジ21を備えた軸を有する場合はフランジ21を押圧し、ロール紙20が軸を有さない場合はロール紙20の軸方向端面を押圧する。ここで板ばね46は、用紙幅方向に関してフランジ44が配置される側(図1では左側)とは反対側(図1では右側)に配置されるため、ロール紙20はフランジ44がある側に常時押付けられることになる。
【0021】
ロール紙20の軸方向端面は、プリンタに装填される前から既に、実質的平面でない場合がある。すなわち、ロール紙によっては、用紙の側端をぴったりと揃えて巻かれずに、軸方向にいくらかの誤差を有しつつ巻重ねられるため、結果としてロール紙端面は、印字後の用紙を安定して巻取ることができなくなる一定高低差以上の凹凸を有する場合がある。このようなロール紙を使用すると、上述の板ばね46を用いても印字後の用紙22の走行経路が一定しない場合がある。すなわち、ロール紙20が端面に凹凸を有することにより、巻戻される用紙の位置はその凹凸に相当する長さだけ用紙幅方向に変位する。これは巻乱れの一因となる。
【0022】
そこで、プリンタ30は、給紙部34において、このロール紙端面の凹凸による影響を排除する手段として、ロール紙の軸方向端面に接触するロール紙受け止め手段すなわち受け板56を有することができる。この受け板56は、本体32の内側かつロール紙20の近傍であって板ばね46とは反対側(図1では左側)に配置され、ロール紙20端面の凹凸による用紙22の幅方向変動を抑制するように構成される。この目的のために、受け板56は、ロール紙20の軸方向端面に対して、ロール紙20の最内層から最外層まで連続して部分的に(端面全面ではなく)当接する受け面58を有する。この受け面58を有する受け板56により、ロール紙20の端面に凹凸がある場合であっても、ロール紙がフル巻である初期からロール紙が全て印字・巻取りされる終期まで一貫して、用紙の走行経路が安定する。また、当接板がロール紙20の軸方向端面に対して全面的にではなく部分的に接することにより、ロール紙20の回転時に生ずる接触抵抗が抑制される。
【0023】
ロール紙20の場合と同様に、巻取り部38についても幅方向のガタつきの影響を排除することが可能である。図3は、本発明の第2の実施形態であって、巻取り軸42の軸方向のガタつきの影響を排除するためのフランジ押付け手段62を巻取り部38に有するプリンタ60を示す図である。ここでフランジ押付け手段62は、はすば歯車を有することが好ましい。はすば歯車は、回転時は軸方向に推力を生じるという特徴を有し、本発明ではこの推力を利用する。
【0024】
図3に示す実施形態においては、フランジ押付け手段62は、各々がはすば歯車である駆動歯車64、中間歯車66及び従動歯車68を有する。駆動歯車64は、駆動源(図示せず)からのトルクを中間歯車66に伝達する。中間歯車66は、そのトルクを従動歯車68に適切なギヤ比にて伝達する。従動歯車68は、巻取り軸42に取付けられ、中間歯車66からのトルクによって巻取り軸42を回転させる。従動歯車68は、巻取り軸42が回転している間は、巻取り軸42及びフランジ44を、従動歯車68が設置されている側とは反対側(図3では右側)の軸方向に押付けるように構成されている。これにより、フランジ44は、巻取り軸42が回転しているときは常に一方の軸方向に押付けられる。またフランジ44の押付け手段としては、はすば歯車62の代わりに、巻取り軸42の軸端部を軸方向に押圧できる構造を有する板ばね又は皿ばね等であってもよいが、はすば歯車の方がより好ましい。なぜなら、巻取り軸42は、一般には印字部に送られる用紙の張力によって回転するロール紙20とは異なり、駆動源から歯車等のトルク伝達手段から与えられるトルクによって回転するので、そのトルク伝達手段を兼用する形ではすば歯車を使用すれば、他の押付け手段を別途設置する必要がないからである。
【0025】
図3の実施形態では3つのはすば歯車を用いているが、巻取り軸42又はフランジ44を軸方向に押付けられる構成であれば、歯車数は3つでなくともよく、また従動歯車以外の歯車はウォームギヤ等の他の歯車であってもよい。
【0026】
図4は、本発明の第3の実施形態であるプリンタ70を示す図である。プリンタ70は、巻取り軸42の両端に、巻取り軸42の軸受部72をさらに有し(1つのみ図示)、各々の軸受部72は、巻取り軸42の端部を担持する軸受部材74と、軸受部材74を相対移動可能に受容する凹部を有する支持体(図示された実施形態では本体32)と、軸受部材74の各々を本体32に接続する保持部材76とを有する。各々の保持部材76は、本体32に対して相対的に移動可能に構成された軸受部材74の各々を、巻取り軸42の軸線に垂直かつ用紙張力が作用する方向に概ね等しい方向(図4では左右方向)に関して、各々個別的に移動可能に保持可能である。保持部材76の各々は、用紙の張力変化に応じて、軸受部材74の各々の位置を瞬時に変えられるような機能を有する。具体的には、このような機能を有しかつ構造上も簡易である、コイルばねが好ましい。なお、図示された実施形態では各軸受部材74に対し、移動方向前後一対のコイルばね76が設けられている。
【0027】
各コイルばね76は、図示されるように、一方の端部は軸受部材74に、他方の端部は本体32に接続される。軸受部材74の各々には、印字後の用紙が送られる方向と概ね同じ方向に延びる長孔78が設けられ、さらに、本体32に取付けられたピン80が長孔78に係合する。コイルばね76、長孔78及びピン80の構成により、軸受部材74の各々は、巻取り軸42の軸線に垂直かつ用紙張力が作用する方向に概ね等しい方向に関して、各々個別的に移動可能となる。
【0028】
コイルばね76により、用紙22の張力の適正化が図られる。すなわち、コイルばね76のばね定数を適切に選定することにより、用紙巻取り中に発生し得る用紙張力の用紙幅方向のバラつきが自動的に低減される。具体的には、用紙幅方向に関して用紙張力が高い側すなわち「張り気味」である側の軸受部は、適切なばね定数のコイルばね76の作用によって、もう一方の側にある軸受部に比べ僅かに用紙走行方向と反対側(図4では左)に瞬時に移動することができる。このことにより、張り気味の側の用紙張力が低減されて、用紙幅方向に関してより均一かつ適正な張力分布が得られる。
【0029】
また、上記コイルばね76を有する構造は、用紙張力が用紙幅方向にバラつきを有することの他に経時変動を有する場合にも有効である。すなわち、用紙張力が全体的に高いときは、双方の側の軸受部材74が用紙走行方向と反対側(図4では左)に瞬時に移動し、用紙張力が全体的に低減される。このように、コイルばねを有する構造は、張力の経時変動に対しても迅速かつ適切な調節を可能にする。
【0030】
第1〜第3の実施形態における巻取り不具合解決策すなわちロール紙押付け手段、ロール紙受け止め手段及びフランジ押付け手段は、適宜組み合わせて1つのプリンタに適用することができる。また本発明は、主として巻取り機構を有するジャーナルプリンタに適用可能であるが、ロール状に巻かれた紙やフィルム等を巻戻して何らかの処置を行い、再び巻取るような他のプロセス・装置にも適用可能であることは明らかである。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係るプリンタにより、従来のプリンタが有するロール紙及び巻取り軸の軸方向のガタつきに起因する巻乱れや巻取り後の用紙のばらけ等の不具合が実質的に排除されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の巻取り機構付きプリンタの上面図である。
【図2】プリンタが有する板ばね付近を示す部分拡大図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の巻取り機構付きプリンタの概略斜視図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態の巻取り機構付きプリンタの概略側面図である。
【図5】従来型の巻取り機構付きプリンタの概略斜視図である。
【符号の説明】
10、30、60、70…プリンタ
12…本体
14…給紙部
16…印字部
18…巻取り部
20…ロール紙
24…印字装置
26…巻取り軸
28…フランジ
46…板ばね
56…受け板
62…はすば歯車
72…軸受部
74…軸受部材
76…コイルばね

Claims (7)

  1. ロール状の用紙が配置される給紙部と、該給紙部から送られる用紙に印字する印字部と、該印字部にて印字された用紙を巻取る巻取り軸及び前記用紙の幅方向の一方の側端が当接される当接面を備えて前記巻取り軸の一方の端部に設置されるフランジを有する巻取り部とを具備し、前記給紙部、前記印字部及び前記巻取り部が、用紙が前記給紙部から前記ロール状の用紙の軸線に対して垂直に送り出されたときの予定経路に沿って前記印字部を経て前記巻取り部に至るような相対位置関係を有するプリンタにおいて、
    前記巻取り部は、前記巻取り軸に巻取る用紙に対し、前記当接面が、前記用紙の前記一方の側端に対応する前記予定経路の側端を含みかつ前記ロール状の用紙の軸線に垂直な平面よりも、前記用紙の中心側に僅かにずらされて配置されており、前記給紙部は、前記ロール状の用紙を、前記ロール状の用紙の軸線方向であって前記巻取り部の前記当接面が位置する側に押付けるロール紙押付け手段を有し、
    前記巻取り部は、前記巻取り軸の両端に該巻取り軸の軸受部をさらに有し、該軸受部の各々は、前記巻取り軸の各々の端部を担持する軸受部材と、該軸受部材を相対移動可能に受容する支持体と、該軸受部材の各々を該支持部材に接続する保持部材とを有し、該保持部材の各々は、前記軸受部材の各々を前記巻取り軸に垂直かつ用紙張力が作用する方向に概ね等しい方向について個別的に移動可能に保持可能であることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記ロール紙押付け手段が板ばねを含む請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記給紙部は、前記ロール状の用紙の近傍であって前記ロール紙押付け手段とは軸方向に関して反対側に配置されるロール紙受け止め手段をさらに有し、該ロール紙受け止め手段は、前記用紙の前記一方の側端に対応する前記ロール状の用紙の軸方向端面に対して、前記ロール状の用紙の最内層から最外層まで連続して接触する受け面を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
  4. 前記巻取り部は、前記フランジを、前記用紙の中心側に押付けるように構成されたフランジ押付け手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリンタ。
  5. 前記フランジ押付け手段がはすば歯車を含む請求項4に記載のプリンタ。
  6. ロール状の用紙が配置される給紙部と、該給紙部から送られる用紙に印字する印字部と、該印字部にて印字された用紙を巻取る巻取り軸を有する巻取り部とを具備し、前記給紙部、前記印字部及び前記巻取り部が、用紙が前記給紙部から前記ロール状の用紙の軸線に対して垂直に送り出されたときの予定経路に沿って前記印字部を経て前記巻取り部に至るような相対位置関係を有するプリンタにおいて、
    前記巻取り部は、前記巻取り軸の両端に該巻取り軸の軸受部をさらに有し、該軸受部の各々は、前記巻取り軸の各々の端部を担持する軸受部材と、該軸受部材を相対移動可能に受容する支持体と、該軸受部材の各々を該支持部材に接続する保持部材とを有し、該保持部材の各々は、前記軸受部材の各々を前記巻取り軸に垂直かつ用紙張力が作用する方向に概ね等しい方向について個別的に移動可能に保持可能であることを特徴とするプリンタ。
  7. 前記保持部材がコイルばねを含む請求項1〜6のいずれか1項に記載のプリンタ。
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