JPH09277574A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH09277574A
JPH09277574A JP8656296A JP8656296A JPH09277574A JP H09277574 A JPH09277574 A JP H09277574A JP 8656296 A JP8656296 A JP 8656296A JP 8656296 A JP8656296 A JP 8656296A JP H09277574 A JPH09277574 A JP H09277574A
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JP
Japan
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platen
head
support member
bearing
side wall
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Application number
JP8656296A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Funada
邦彦 舟田
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Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルプリンタに関し、環境温度が変化し
ても印字の信頼度が高いサーマルプリンタを提供する。 【解決手段】 筐体10内に回転自在に軸支されたプラテ
ン2と、主板にサーマルヘッドが装着され、主板の下側
縁部を貫通する支持部材軸31の両端部が、それぞれ筐体
の左右の側壁11に設けた軸受部に軸支されて筐体内に擺
動自在に装着され、後倒するとサーマルヘッド3がプラ
テン2に弾接するヘッド支持部材30とを備え、軸受部は
支持部材軸31の中心とプラテン2の回転中心を結ぶ直線
に平行する方向に長い、軸受長孔15-1であるものとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリンタに
係わり、特にラインドット式のサーマルヘッドを備えた
サーマルプリンタに関する。
【0002】近年、情報化社会の進展により、情報の出
力装置であるプリンタの需要は益々増大しているが、サ
ーマルプリンタは小形軽量で、印字速度も程々に速く、
低騒音、無保守といった多くの特長をもっている。
【0003】サーマルプリンタの中で、発熱ドットが副
走査方向に一列に並んだラインドット方式のプリンタ
は、サーマルヘッドが固定していて移動しないので機構
がより簡単でサーマルプリンタの特長が活かせる。
【0004】したがって、水道,ガス等の検診機器の出
力用プリンタ、或いはPOS(ポイント・オブ・セール
ス)機器の出力用プリンタの分野で広く使用されてい
る。ところで、このようなサーマルプリンタは、記録用
紙の紙送りにフリクション(摩擦)駆動が行われてい
る。そのため、サーマルヘッドは、回転駆動されるプラ
テンに対して記録用紙を挟んで押圧され、弾接した構成
になっている。
【0005】このようなサーマルプリンタは、小型で軽
量で機器本体に簡単に搭載し得ることと、印字の信頼度
が高いことが要求されている。
【0006】
【従来の技術】図4はラインドット式サーマルプリンタ
の従来例の斜視図であり、図5は従来例の側面図、図6
は従来例の断面図である。
【0007】図において、1は検診機器,POS機器等
の機器本体、10は筐体、2はプラテン、3はサーマルヘ
ッド、4は側面視がUの字形の板ばね、5は記録用紙、
6はプラテンを駆動するモーター、30はヘッド支持部
材、40はヘッドアップ部材である。
【0008】筐体10は、プラスチックモールドで一体構
成されるか、又は鋼板,アルミニウム板を板金加工や切
削加工等によって構成された、対向する一対の側壁11を
有する上方が開口した箱形である。
【0009】側壁11に対向して一対のプラテン軸受を設
け、さらにプラテン軸受の手前側の斜め下方の位置に、
支持部材軸を軸支する軸受孔15を設けている。プラテン
2は、金属製の芯にゴムなどの弾性部材を被覆した構成
で、プラテン軸22の両端部は、筐体の側壁11に設けたプ
ラテン軸受によって軸支されている。
【0010】このようなプラテン2は、連続回転したり
間欠回転したりしながら、熱によって直接発色する感熱
紙等の記録用紙5を紙送りするもので、その記録用紙5
の送りピッチに連動してサーマルヘッド3が電気的に作
動するようになっている。
【0011】筐体10の一方の側壁11の外側にギヤボック
ス18を設け、このギヤボックス18内に突出したプラテン
軸22の端部にプラテン軸ギヤを装着し、このプラテン軸
ギヤをモーター6の軸に装着した駆動ギヤに噛合させ、
モーター6によりプラテン2を連続回転したり間欠回転
したりしている。
【0012】ヘッド支持部材30は、鋼板,プラスチック
等からなるほぼ平板状の主板35と、主板35の下側縁部を
貫通する支持部材軸31とからなり、支持部材軸31の左右
の両端部を側壁11に設けた軸受孔15にそれぞれ軸支さ
せ、プラテン2の手前側で擺動自在に筐体10内に装着さ
れている。
【0013】サーマルヘッド3は、例えばセラミック基
板に厚膜や薄膜の形成プロセスによって製造された数
百,数千個の発熱ドットを、記録用紙5の進行方向と直
角の幅方向に並列したラインドット式と呼ばれる構成で
ある。
【0014】サーマルヘッド3は、裏面側をヘッド支持
部材30の主板35の表面(プラテン側の面)に密着させ
て、ヘッド支持部材30に装着されている。支持部材軸31
がプラテン軸22に平行しているので、ヘッド支持部材30
を後倒する(プラテン2方向に擺動する)とサーマルヘ
ッド3がプラテン2の外周面に当接する。
【0015】詳細を図6に図示したように、ヘッド支持
部材30の手前側(プラテン2とは反対側)に側壁11に直
交するように内壁12を設け、この内壁12とヘッド支持部
材30の主板の間に側面視がUの字形の板ばね4を装着
し、板ばね4の弾力によりサーマルヘッド3をプラテン
2に弾接させている。
【0016】また、プラテン2の下方の位置に、表面が
プラテン2の外周面に沿った円弧状の用紙ガイド部材19
を設けている。一方、プラテン軸ギヤを装着した端部と
は反対側のプラテン軸22の端部を側壁11の外側に突出さ
せ、この端部につまみ(図示省略)を固着し、つまみを
回転することでプラテン2を手動回転できるようにして
いる。
【0017】上述のような構成のサーマルプリンタは、
簡単に機器本体1に着脱できることを、顧客から要望さ
れている。機器本体1に取り付ける手段は、筐体10の手
前側の面の上縁の両端部から、それぞれ爪16を突出させ
て設けるとともに、筐体10の手前側の面の下側の一方の
端部(モーター6寄りの端部) 近傍に、ねじ用孔を穿孔
した固着座17を突出させて設けている。
【0018】それぞれの爪16を機器本体1の対応する凹
部に係合させ、固着座17の上面を機器本体1の底面に密
着させねじ50をねじ用孔に差込み、機器本体1のねじ孔
に螺着して、サーマルプリンタを機器本体1に取り付け
ている。
【0019】上述のように比較的に重いモーター寄り部
分の底を一箇所だけねじ止めするという、取り付け構造
としたことで、簡単に着脱できるという顧客の要望に答
えている。
【0020】一方、記録用紙5をセットするには、サー
マルヘッド3をプラテン2から開離(ヘッドアップとい
う)した状態で、記録用紙5を手動でプラテン2の後方
から用紙ガイド部材19とプラテン2との間に押し込み、
プラテン2を手動回転させる等して記録用紙5の先縁部
分をプラテン2とサーマルヘッド3との間に挿入し、そ
の後サーマルヘッド3をヘッドダウンして、サーマルヘ
ッド3を記録用紙5を介してプラテン2に弾接させてい
る。
【0021】ところで、上述のように構成されたサーマ
ルプリンタは、サーマルヘッド3が板ばね4によってプ
ラテン2に押圧され弾接しているので、板ばね4の弾力
に抗してサーマルヘッド3をヘッドアップして、記録用
紙5をセットしなければならない。
【0022】サーマルヘッド3をヘッドアップする方法
として、ヘッド支持部材30の上部を指で内壁12方向に引
起す方法があるが、このような手動のヘッドアップ方法
は、板ばね4の弾力が強いので、引起す力が大きいこと
が要求される。
【0023】したがって、オペレターの疲労が増加する
ので好ましいことではない。したがって、図5に図示し
たように、カム機構によるヘッドアップ手段が採用され
ている。
【0024】ヘッドアップ手段40は、 ヘッド支持部材
30の上側縁の一方の側部から外側に突出して、支持部材
軸31に平行するように設けたピン32と、ピン32を引起す
方向に操作する側壁11の外側に設けたカム付円筒体40A
とから構成されている。
【0025】カム付円筒体40A は、円筒体の外周に板カ
ムが突出したカム41と、円筒体の側部の軸部から放射状
に突出したレバー42とから構成されている。カム付円筒
体40A の軸孔を、側壁11の外側に突出するように設けた
軸に遊嵌し、レバー42を把持してカム付円筒体40A を回
転させ、カム41のカム輪郭に沿ってピン32を引起して、
ヘッド支持部材30を前倒(プラテン2とは反対方向に擺
動する)させ、サーマルヘッド3をヘッドアップさせて
いる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のサ
ーマルプリンタは、筐体の手前側壁の表面(以下筐体前
面という)を機器本体の後面に密着させ、筐体の上部の
一対の爪を機器本体の対応する凹部に係合し、下縁の一
方の端部近傍に設けた固着座の上面を機器本体の底面に
密着させてねじを用いて機器本体の底部分に固着してい
る。
【0027】したがって、ねじ止めされた側の筐体前面
の部分は、機器本体の後面に強固に密着し締めつけられ
ているが、ねじ止めされた側とは反対側の筐体前面の部
分と機器本体の後面との間にわずかながら間隙がある。
【0028】このために、夏になり環境温度が上昇し筐
体が熱膨張すると、図7に図示したように、筐体のねじ
止めされた側の側壁11の熱膨張長よりも、反対側の側壁
はより大きく熱膨張し、ねじ止めされ側の側壁のプラテ
ン軸受と軸受孔の距離よりも、非ねじ止め側の側壁のプ
ラテン軸受と軸受孔の距離が大きくなる。
【0029】即ち、図7の(A)に示したように、常温
時における非ねじ止め側の側壁の軸受孔は、孔初期位置
Kに位置しているが、温度上昇によりプラテン軸22の軸
心から離れる方向に移動する。
【0030】したがって、常温時に初期支持部材軸心N
sとプラテン軸心Mは平行していたが、高温時にはプラ
テン軸心Mと支持部材軸心Nとが平行でなくなる。した
がって、図7の(B)に図示したように、ねじ止めされ
側のサーマルヘッド3の面はプラテン2の外周面に所定
の圧力で弾接しているが、非ねじ止め側ののサーマルヘ
ッド3の面に形成した発熱ドットがプラテン2の外周面
から離れることになり、この部分では印字されなくなる
という問題点があった。
【0031】また、離れなくとも非ねじ止め側のサーマ
ルヘッド3の面はプラテン2の外周面に弱い力で当接す
ることになり、この部分の印字が薄くなるという問題点
があった。
【0032】本発明はこのような点に鑑みて創作された
もので、環境温度が変化しても印字の信頼度が高いサー
マルプリンタを提供することを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、図1に例示したように、筐体10内に回転
自在に軸支されたプラテン2を有する。
【0034】また、主板35にサーマルヘッド3が装着さ
れ、主板35の下側縁部を貫通する支持部材軸31の両端部
が、それぞれ筐体10の左右の側壁11に設けた軸受孔に軸
支され筐体内に擺動自在に装着され、後倒するとサーマ
ルヘッド3がプラテン2に弾接するヘッド支持部材30を
有する。
【0035】そして、軸受部は、支持部材軸31の中心と
プラテン2の回転中心を結ぶ直線に平行する方向に長
い、軸受長孔15-1とする。上述の構成によれば、支持部
材軸31を軸支する軸受部は、軸受長孔15-1であるので、
環境温度が上昇し一方の側壁が他方の側壁よりもより長
く熱膨張することがあっても、膨張量が短い側壁側の支
持部材軸31の端部は、軸受長孔15-1の基準端部15S に軸
支され、膨張量が長い側壁側の支持部材軸31の端部は、
支持部材軸心がプラテン軸心Mに平行になるように、軸
受長孔15-1内を滑動し終端部15E 方向に移動する。
【0036】このことにより、サーマルヘッド3の発熱
ドットが配列した面が、プラテン2の外周面に弾接した
状態に保持されるので、環境温度が変化しても印字の信
頼度が高い。
【0037】請求項2は、ヘッド支持部材30をプラテン
2方向に付勢する付勢手段を備え、また、ヘッド支持部
材30の上側縁の一方の端部側に、付勢手段の弾力に抗し
てヘッド支持部材30を前倒するヘッドアップ手段を備え
る。
【0038】そして、筐体10のヘッドアップ手段を設け
た一方の側壁に、支持部材軸31の一方の端部を軸支する
軸受長孔15-1を設け、他方の側壁に支持部材軸31の他方
の端部を軸支する軸受円孔15-2を設けた構成である。
【0039】ヘッドアップ手段をヘッド支持部材の上側
縁の一方の端部側のみに設けたサーマルプリンタは、ヘ
ッドアップする際に、支持部材軸のヘッドアップ手段と
は反対側の軸受部により大きい力が付与され、この軸受
部を支点として擺動しようとする。
【0040】いま仮に、支持部材軸を軸支する軸受部が
軸受長孔であると、支持部材軸の端部が軸受長孔の終端
部方向にずれ落ち、ヘッド支持部材が傾いた状態でヘッ
ドアップされる。このように傾いた状態でヘッドアップ
されたヘッド支持部材は、ヘッドダウンすると、ばね手
段により押圧されサーマルヘッドの軸受長孔側の面が先
にプラテンに当接し、その後サーマルヘッドの全面がプ
ラテンに当接しても後で当接した部分の押圧力は、先に
当接した部分の押圧力よりも小さい。したがって印字が
かすれる恐れがある。
【0041】しかしながら、請求項2のようにヘッドア
ップ手段を設けた側壁とは反対側の側壁の軸受孔を軸受
円孔とすると、ヘッドアップし次にヘッドダウンして
も、サーマルヘッドが偏ってプラテンに弾接しないの
で、印字がかすれる恐れがない。
【0042】
【発明の実施の形態】以下図を参照しながら、本発明を
具体的に説明する。なお、全図を通じて同一符号は同一
対象物を示す。
【0043】図1は、本発明の実施形態(1)の一部破
断側面図、図2は本発明の実施形態(2)の斜視図であ
り、図3は本発明の作用を説明する図である。図1に図
示した10は、対向する左右一対の側壁11を有し、上方が
開口した箱形の筐体である。
【0044】プラテン2は、金属製の芯にゴムなどの弾
性部材を被覆した構成で、プラテン軸22の両端部は、筐
体の左右の側壁11のそれぞれに設けたプラテン軸受によ
って軸支されている。
【0045】このようなプラテン2は、連続回転したり
間欠回転したりしながら、熱によって直接発色する感熱
紙等の記録用紙5を紙送りするもので、その記録用紙5
の送りピッチに連動してサーマルヘッド3が電気的に作
動するようになっている。
【0046】ヘッド支持部材30は、鋼板,プラスチック
等からなるほぼ平板状の主板35と、主板35の下側縁部を
貫通する支持部材軸31とからなる。サーマルヘッド3
は、例えばセラミック基板に厚膜や薄膜の形成プロセス
によって製造された数百,数千個の発熱ドットを、記録
用紙5の進行方向と直角の幅方向に並列したラインドッ
ト式と呼ばれる構成である。
【0047】サーマルヘッド3は、裏面側をヘッド支持
部材30の主板35の表面(プラテン側の面)に密着させ
て、ヘッド支持部材30に装着されている。左右の側壁11
のプラテン軸受の手前側の斜め下方の位置に、それぞれ
軸受長孔15-1を設け、この軸受長孔15-1に支持部材軸31
の両端部をそれぞれ軸支させ、後倒するとサーマルヘッ
ド3がプラテン2に当接するよう、ヘッド支持部材30を
擺動自在に筐体10内に装着している。
【0048】この軸受長孔15-1は、その長軸方向が支持
部材軸31の中心とプラテン2の回転中心を結ぶ直線に平
行するものであって、常温時に支持部材軸31の端部が位
置する半円形の基準端部15S と、基準端部15S に対向す
る半円形の終端部15E とを有する。
【0049】また、ヘッド支持部材30の手前側(プラテ
ン2とは反対側)に側壁11に直交するように内壁12を設
け、この内壁12とヘッド支持部材30の主板35の間に側面
視がUの字形の板ばね4を装着し、板ばね4の弾力によ
りサーマルヘッド3をプラテン2に弾接させている。
【0050】また、プラテン2の下方の位置に、表面が
プラテン2の外周面に沿った円弧状の用紙ガイド部材19
を設けている。このようなサーマルプリンタは、図4を
参照して説明したように、筐体の手前側の面の上縁の両
端部から、それぞれ爪を突出させて設けるとともに、筐
体の手前側の面の下側の一方の端部(モーター寄りの端
部) 近傍に、ねじ用孔を穿孔した固着座を突出させて設
けている。
【0051】そして、それぞれの爪を機器本体の対応す
る凹部に係合させ、固着座の上面を機器本体の底面に密
着させねじをねじ用孔に差込み、機器本体のねじ孔に螺
着して、機器本体に取り付けられる。
【0052】上述のようにサーマルプリンタの筐体10
は、四周が平等の力で機器本体に密着して固着されてい
ない。したがって、夏になり環境温度が上昇すると、筐
体のねじ止めされた側の側壁11の熱膨張長よりも、反対
側の側壁はより大きく熱膨張し、ねじ止めされ側の側壁
のプラテン軸受と支持部材軸受部の距離よりも、非ねじ
止め側の側壁のプラテン軸受と支持部材軸受部の距離が
大きくなる。
【0053】しかしながら、本発明では支持部材軸31の
両端部を軸支する軸受部のそれぞれを、軸受長孔15-1と
しているので、図3に図示したように膨張量が短い側壁
側の支持部材軸31の端部は、軸受長孔15-1の基準端部15
S に軸支され、膨張量が長い側壁11側の支持部材軸31の
端部は、支持部材軸心がプラテン軸心Mに平行になるよ
うに、軸受長孔15-1内を滑動し終端部15E 方向に移動す
る。
【0054】したがって、サーマルヘッド3の発熱ドッ
トを形成した面がプラテン2の外周面に弾接した状態に
保持され、印字の信頼度が高い。図2に示す請求項2の
発明は、ヘッド支持部材30の上側縁の一方の端部側に、
付勢手段の弾力に抗してヘッド支持部材30を前倒するヘ
ッドアップ手段を設けたサーマルプリンタに適用される
ものである。
【0055】ヘッド支持部材30の支持部材軸31の端部を
軸支する軸受長孔15-1を、ヘッドアップ手段を設けた側
壁11に設け、他方の側壁11に支持部材軸31の他方の端部
を軸支する軸受円孔15-2を設けた構成としている。
【0056】ヘッドアップ手段40は、詳細を図1に図示
したように、ヘッド支持部材30の上側縁の一方の側部か
ら外側に突出して、支持部材軸31に平行するように設け
たピン32と、ピン32を引起す方向に操作する側壁11の外
側に設けたカム付円筒体とから構成されている。
【0057】カム付円筒体は、円筒体の外周に板カムが
突出したカムと、円筒体の側部の軸部から放射状に突出
したレバーとから構成され、カム付円筒体の軸孔を、側
壁11の外側に突出するように設けた軸に遊嵌させてい
る。
【0058】このようなヘッドアップ手段40は、レバー
を把持してカム付円筒体を回転することで、カムのカム
輪郭に沿ってピン32を引起し、板ばね4の弾力に抗して
ヘッド支持部材30を、プラテン2とは反対方向に擺動さ
せて、サーマルヘッド3をヘッドアップさせるものであ
る。
【0059】なお、筐体10の一方の側壁寄り箇所に、図
1に図示したようにモーターを搭載し、モーターを搭載
した側壁11の外側にギヤボックス18を設けている。たの
ために、前述のヘッドアップ手段40は、ギヤボックスと
は反対側の側壁11に設けている。
【0060】前述のようにヘッドアップ手段40を設けた
側壁とは反対側の側壁部分は、機器本体に強固に固着さ
れていいるので、夏になり環境温度が上昇し筐体が熱膨
張すると、機器本体にねじ止めされた側の側壁(ヘッド
アップ手段40とは反対側の側壁)熱膨張長よりも、ヘッ
ドアップ手段40を設けた方の側壁はより大きく熱膨張し
て、この側壁側では、プラテン軸受と支持部材軸31の軸
受部との距離がより大きく離れる。
【0061】しかし、請求項2の発明では、ヘッドアッ
プ手段40を設けた側壁11に形成した軸受部は軸受長孔15
-1としている。このことにより、支持部材軸心がプラテ
ン軸心Mに平行になるように、支持部材軸31の端部は軸
受長孔15-1内を滑動し終端部15E 方向に移動する。
【0062】したがって、サーマルヘッド3の発熱ドッ
トを形成した面がプラテン2の外周面に弾接した状態に
保持され、印字の信頼度が高い。一方、ヘッドアップ手
段40をヘッド支持部材の上側縁の一方の端部側のみに設
けたサーマルプリンタは、ヘッドアップする際に、ヘッ
ドアップ手段40とは反対側の支持部材軸31の軸受部によ
り大きい力が付与され、この軸受部を支点として擺動し
ようとする。
【0063】しかし、請求項2の発明においてはこの軸
受部を軸受円孔15-2としている。したがって、ヘッドア
ップ手段40を操作して、ヘッド支持部材30を前倒(ヘッ
ドアップ)する際に、より大きい力が付与される軸受部
が軸受円孔であるので、支持部材軸31の軸が傾くことな
く、プラテン2の軸に平行した状態で、ヘッド支持部材
30がヘッドアップしてサーマルヘッド3がプラテン2の
外周面から開離する。
【0064】即ち、サーマルヘッド3とプラテン2の外
周面の間隙は、いずれの箇所でも等しい。よって、次に
ヘッドダウンしても、サーマルヘッドがプラテンに偏っ
た状態で弾接しない。
【0065】よって、印字がかすれる恐れがない。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0067】サーマルヘッドを装着したヘッド支持部材
の支持部材軸を軸支する軸受部を、軸受長孔としたこと
により、環境温度が上昇し筐体が歪んだ状態に熱膨張し
ても、サーマルヘッドの発熱ドットが配列した面が、プ
ラテンの外周面に弾接した状態に保持され印字の信頼度
が高い。
【0068】一方、ヘッド支持部材の上側縁の一方の端
部側に、ばね手段の弾力に抗してヘッド支持部材を前倒
するヘッドアップ手段を備え、支持部材軸の端部を軸支
する軸受長孔を、ヘッドアップ手段を設けた側壁に設
け、他方の側壁に支持部材軸の他方の端部を軸支する軸
受円孔を設けた構成のものは、環境温度が変化しても、
印字の精度が低下しない。
【0069】さらに、ヘッドアップし次にヘッドダウン
しても、サーマルヘッドがプラテンに偏った状態で弾接
しなくて印字の精度が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態(1)の一部破断側面図で
ある。
【図2】 本発明の実施形態(2)の斜視図である。
【図3】 本発明の作用を説明する図である。
【図4】 従来例の斜視図である。
【図5】 従来例の側面図である。
【図6】 従来例の断面図である。
【図7】 従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1 機器本体 2 プラテン 3 サーマルヘッド 4 板ばね 5 記録用紙 10 筐体 11 側壁 12 内壁 15 軸受部 15-1 軸受長孔 15-2 軸受円孔 16 爪 17 固着座 22 プラテン軸 30 ヘッド支持部材 31 支持部材軸 32 ピン 40 ヘッドアップ手段 40A カム付円筒体 41 カム 42 レバー 45 カム軸 50 ねじ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に回転自在に軸支されたプラテン
    と、 主板にサーマルヘッドが装着され、該主板の下側縁部を
    貫通する支持部材軸の両端部が、それぞれ該筐体の左右
    の側壁に設けた軸受部に軸支されて該筐体内に擺動自在
    に装着され、後倒すると該サーマルヘッドが該プラテン
    に弾接するヘッド支持部材とを備え、 該軸受部は、該支持部材軸の中心と該プラテンの回転中
    心を結ぶ直線に平行する方向に長い、軸受長孔であるこ
    とを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド支持部材を前記プラテン方向
    に付勢する付勢手段と、 該ヘッド支持部材の上側縁の一方の端部側に、該付勢手
    段の弾力に抗して該ヘッド支持部材を前倒するヘッドア
    ップ手段とを備え、 筐体の該ヘッドアップ手段を設けた一方の側壁に、前記
    支持部材軸の一方の端部を軸支する前記軸受長孔を設
    け、他方の側壁に該支持部材軸の他方の端部を軸支する
    軸受円孔を設けたことを特徴とするサーマルプリンタ。
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