JPH09263021A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH09263021A
JPH09263021A JP7614796A JP7614796A JPH09263021A JP H09263021 A JPH09263021 A JP H09263021A JP 7614796 A JP7614796 A JP 7614796A JP 7614796 A JP7614796 A JP 7614796A JP H09263021 A JPH09263021 A JP H09263021A
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JP
Japan
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platen
head
thermal
shaft
paper feed
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Application number
JP7614796A
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English (en)
Inventor
Sumio Watanabe
寿美男 渡辺
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Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルプリンタに関し、小型化・軽量化を
推進できるサーマルプリンタ、及び給紙に際して記録用
紙が斜行実装される恐れのないサーマルプリンタを提供
する。 【解決手段】 筐体内に回転自在に軸支されたプラテン
と、サーマルヘッドが装着され後倒するとサーマルヘッ
ドがプラテンに弾接するよう筐体内に擺動自在に装着さ
れたヘッド支持部材と、支持部材軸の両先端側部に設け
たピンと、ヘッド支持部材が後倒するとピンが嵌入する
よう筐体の側壁に設けたガイド溝と、プラテンを挟んで
ヘッド支持部材に対向して擺動自在に装着されたヘッド
加圧部材と、ヘッド支持部材が後倒してピンがガイド溝
に嵌入した際に、ヘッド加圧部材が前倒するとピンに係
合するようヘッド加圧部材の側板の両先端側部に設けた
係合溝とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルプリンタに
係わり、特にラインドット式のサーマルヘッドを有する
サーマルプリンタのヘッドを、板ばねを備えずプラテン
に弾接/開離できる小形・軽量なサーマルプリンタに関
する。
【0002】近年、情報化社会の進展により、情報の出
力装置であるプリンタの需要は益々増大しているが、サ
ーマルプリンタは小形軽量で、印字速度も程々に速く、
低騒音、無保守といった多くの特長をもっている。そこ
で、パーソナルコンピュータを中心としたいわゆるパー
ソナルユースはもちろん、乗車券やラベル、バーコード
などの印刷装置として、或いは計測器、医療器、金融端
末、POS(ポイント・オブ・セールス)端末といった
業務用の印字装置の分野で多用されている。
【0003】サーマルプリンタの中で、発熱ドットが副
走査方向に一列に並んだラインドット方式のプリンタ
は、サーマルヘッドが固定していて移動しないので機構
がより簡単でサーマルプリンタの特長が活かせる。
【0004】ところで、記録用紙の紙送りにフリクショ
ン(摩擦)駆動が行われている。そのため、サーマルヘ
ッドは、回転駆動されるプラテンに対して記録用紙を挟
んで押圧され、弾接した構成になっている。このために
記録用紙をプリンタにセットする際には、サーマルヘッ
ドをプラテンから開離(ヘッドアップ)する必要があ
る。
【0005】また、サーマルプリンタは小型で軽量なこ
とが要求されている。
【0006】
【従来の技術】図6はラインドット式サーマルプリンタ
の従来例の斜視図であり、図7は断面図である。
【0007】図において、10は筐体、2はプラテン、3
はサーマルヘッド、4は側面視がUの字形の板ばね、5
は記録用紙、6はプラテンを駆動するモーター、30はヘ
ッド支持部材である。
【0008】筐体10は、プラスチックモールドで一体構
成されるか、又は鋼板,アルミニウム板を板金加工や切
削加工等によって構成された、対向する一対の側壁11を
有する上方が開口した箱形である。
【0009】筐体10のそれぞれの側壁11にプラテン軸22
を軸支する一対のプラテン軸受12を設け、さらにプラテ
ン軸受12の手前側の斜め下方の位置に、支持部材軸31を
軸支する一対の支持部材軸受13を設けている。また一方
の側壁11の外側にギヤボックス18を設けている。
【0010】プラテン2は、連続回転したり間欠回転し
たりしながら、熱によって直接発色する感熱紙等の記録
用紙5を紙送りするもので、その記録用紙5の送りピッ
チに連動してサーマルヘッド3が電気的に作動するよう
になっている。
【0011】プラテン2は金属製の芯にゴムなどの弾性
部材を被覆した構成で、プラテン軸22の両端部は、側壁
11のプラテン軸受12によって軸支されている。ギヤボッ
クス18内に突出したプラテン軸22の端部にプラテン軸ギ
ヤを装着し、このプラテン軸ギヤをモーター6の軸に装
着した駆動ギヤに噛合させ、モーター6によりプラテン
2を連続回転したり間欠回転したりできるようにしてい
る。
【0012】ヘッド支持部材30は、鋼板,プラスチック
等からなるほぼ平板状の主板35と、主板35の下側の側縁
に沿って設けた支持部材軸31とからなり、支持部材軸31
の左右の両端部を側壁11に設けた支持部材軸受13に軸支
させることで、筐体内で擺動自在に筐体10に装着してい
る。
【0013】サーマルヘッド3は、例えばセラミック基
板に厚膜や薄膜の形成プロセスによって製造された数
百,数千個の発熱ドットを、記録用紙5の進行方向と直
角の幅方向に並列したラインドット式と呼ばれる構成で
ある。
【0014】サーマルヘッド3は、その裏面をヘッド支
持部材30の主板35の表面(プラテン側の面)に密着させ
て、ヘッド支持部材30に装着している。支持部材軸31を
プラテン軸22に平行しているので、ヘッド支持部材30を
後倒する(プラテン2方向に擺動する)とサーマルヘッ
ド3がプラテン2の外周面に当接する。
【0015】一方、プラテン軸ギヤを装着した端部とは
反対側のプラテン軸22の端部を側壁11の外側に突出さ
せ、この端部につまみ7を固着し、つまみ7を回転する
ことでプラテン2を手動回転できるようにしている。し
たがって、つまみ7を回転すると記録用紙5をプラテン
2とサーマルヘッド3との間に挿入することができ、ま
たジャムした記録用紙5を取り除くことができる。
【0016】詳細を図7に図示したように、ヘッド支持
部材30の手前側(プラテン2とは反対側)に側壁11に直
交するように内壁17を設けている。この内壁17とヘッド
支持部材30の主板の間に側面視がUの字形の板ばね4を
装着し、板ばね4の弾力によりサーマルヘッド3をプラ
テン2に弾接させている。
【0017】また、プラテン2の下方の位置に、表面が
プラテン2の外周面に沿った円弧状の用紙ガイド部材19
を設けている。ところで、上述のように構成された従来
のサーマルプリンタは、サーマルヘッド3が板ばね4に
よってプラテン2に押圧され弾接しているので、サーマ
ルヘッド3をヘッドアップさせるには、ヘッド支持部材
30の上部を指で内壁17方向に引っ張るか、図示省略した
例えばカム等を用いたヘッド持ち上げ機構によって、板
ばね4の押圧力に抗して、ヘッド支持部材30を支持部材
軸31を支点にして後倒し(プラテン2とは反対方向に擺
動する)て、サーマルヘッド3とプラテン2を開離させ
ている。
【0018】記録用紙5をセットするには、サーマルヘ
ッド3をプラテン2から開離させた状態で、記録用紙5
を手動でプラテン2の後方から用紙ガイド部材19とプラ
テン2との間に押し込み、プラテン2を手動回転させる
等して記録用紙5の先縁部分をプラテン2とサーマルヘ
ッド3との間に挿入し、その後サーマルヘッド3をヘッ
ドダウンしてサーマルヘッド3を記録用紙5を介してプ
ラテン2に弾接させている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に板ばねによってサーマルヘッドをプラテンに押圧して
いる従来のサーマルプリンタは、大きい弾力を備えた板
ばねを必要とするので、筐体が強固であることが要求さ
れ、これに伴いサーマルプリンタの小型化・軽量化が阻
害されるという問題点があった。
【0020】また、記録用紙の給紙が手動であるため
に、記録用紙セットの個人差により、記録用紙が斜めに
差し込まれて、プラテンの回転に伴い記録用紙が斜行し
て進行しジャムが発生する恐れがあった。
【0021】本発明はこのような点に鑑みて創作された
もので、小型化・軽量化を推進できるサーマルプリン
タ、及び給紙に際して記録用紙が斜行実装される恐れの
ないサーマルプリンタを提供することを目的としてい
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、筐体10内に回転自在に軸支されたプラテ
ン2と、サーマルヘッド3が装着され後倒するとサーマ
ルヘッド3がプラテン2に弾接するよう筐体内に擺動自
在に装着されたヘッド支持部材30と、ヘッド支持部材30
の先端側部に支持部材軸31に平行に設けたピン32とを備
える。
【0023】また、ヘッド支持部材30が後倒するとピン
32の左右の端部のそれぞれが嵌入するよう、筐体10の左
右の側壁11に設けたガイド溝14を備える。さらに、左右
一対の側板41と側板41に橋架する背面板42を有し、プラ
テン2を挟んでヘッド支持部材30に対向して擺動自在に
装着されたヘッド加圧部材40を備える。
【0024】さらに、ヘッド支持部材30が後倒してピン
32がガイド溝14に嵌入した際に、ヘッド加圧部材40が前
倒するとピン32に係合するよう、ヘッド加圧部材40の側
板41の両先端側部に設けた係合溝44とを備える。
【0025】ヘッド加圧部材40は、前倒して係合溝44を
ピン32に係合することで、ヘッド支持部材30の擺動運動
の終端位置が規制され、サーマルヘッド3を記録用紙5
を介してプラテン2に弾接させた状態に保持する構成と
する。
【0026】上述のように構成されたサーマルプリンタ
は、側板41に設けた係合溝44の円弧運動が、ピン32が嵌
入する側壁11に設けたガイド溝14と交叉しているので、
係合溝44の底部分がヘッド支持部材30のピン32に完全に
係合した時にピン32の位置、即ちヘッド支持部材30の前
倒の角度が規制される。
【0027】したがって、係合溝44の中心線とヘッド加
圧部材40の擺動軸の中心との距離、及び係合溝44の奥行
寸法を所定の寸法に設定すると、係合溝44の底部分がヘ
ッド支持部材30のピン32に完全に係合した時に、サーマ
ルヘッド3が所定の圧力でプラテン2に弾接し、その状
態を保持する。
【0028】よって、従来のように大形の強度の大きい
板ばね等を筐体に設けることなく、サーマルヘッド3を
プラテン2に所定の押圧力で弾接することができる。ま
た板ばね等を必要としないので、サーマルプリンタの小
型化・軽量化を推進できる。
【0029】ヘッド加圧部材40が、プラテン2のプラテ
ン軸22に擺動自在に装着された構成とすることで、別に
ヘッド加圧部材40の軸を設ける必要がなくなり、さらに
構造が簡単になる。
【0030】またこのようにすることで、ピンに係合し
押圧する係合溝44の内側の曲面の中心が、プラテン2の
軸心に一致することになるので、ピン32はプラテン2の
軸心に向かって押圧される。したがって、サーマルヘッ
ド3を効率良くプラテン2に押圧することができる。
【0031】請求項3は、係合溝44を側面視円弧形にし
たものである。係合溝44の対向する内側の曲面が円弧形
であるので、ヘッド加圧部材を後倒すると係合溝44の下
側の内面がピン32を引き起こす。したがって、ヘッド支
持部材がわずかに後倒しサーマルヘッドがヘッドアップ
する。
【0032】したがって、従来のように特別にヘッドア
ップ機構を設ける必要がなく、サーマルプリンタの構造
が簡単となる。また、ヘッド加圧部材40を後倒するとサ
ーマルヘッド3がヘッドアップして、サーマルヘッド3
の押圧力が消滅する。したがって、記録用紙5を手差し
でプラテン2とサーマルヘッド3との間隙に挿入するこ
とができて、記録用紙のセットが簡単になる。
【0033】請求項4は、筐体10内に回転自在に軸支さ
れたプラテン2と、サーマルヘッド3が装着され後倒す
るとサーマルヘッド3がプラテン2に弾接するよう筐体
内に擺動自在に装着されたヘッド支持部材30と、ヘッド
支持部材30の先端側部に支持部材軸31に平行に設けたピ
ン32とを備える。
【0034】また、ヘッド支持部材30が後倒するとピン
32の左右の端部のそれぞれが嵌入するよう、筐体10の左
右の側壁11に設けたガイド溝14を備える。さらに、左右
一対の側板41と側板41に橋架する背面板42を有し、プラ
テン2を挟んでヘッド支持部材30に対向して擺動自在に
装着されたヘッド加圧部材40を備える。
【0035】さらに、ヘッド支持部材30が後倒してピン
32がガイド溝14に嵌入した際に、ヘッド加圧部材40が前
倒するとピン32に係合するよう、ヘッド加圧部材40の側
板41の両先端側部に設けた係合溝44と、ヘッド加圧部材
40の背面板42に、プラテン2に平行するよう搭載したピ
ンチローラ45とを備える。
【0036】さらにまた、ピンチローラ45に弾接した際
に、プラテン2の回転に追動する給紙ローラ55を備えた
構成とする。そして、給紙ローラ55は、プラテン2とサ
ーマルヘッド3との間に、記録用紙5を自動給紙するも
のとする。
【0037】上述のように構成されているので記録用紙
5の先側縁を給紙ローラ55とピンチローラ45との間に差
し込むと、給紙ローラ55が回転しているので記録用紙5
が紙送りされプラテン2とサーマルヘッド3との間に給
紙される。
【0038】この際、給紙ローラ55がプラテン2に平行
しているので、記録用紙5が斜行することがない。した
がって、記録用紙にジャムが発生しない。このような自
動給紙構造のサーマルプリンタは、記録用紙が単票の場
合に特に効果がある。
【0039】またプラテン2の周速度と給紙ローラの周
速度を一致させることで、ロール状の記録用紙に適用し
て効果がある。請求項5は、前倒するとヘッド加圧部材
40に着脱可能に係着するよう、ヘッド加圧部材40の背面
側に擺動自在に装着された給紙部材50を備える。
【0040】そしてこの給紙部材50に給紙ローラ55が搭
載されたものとする。また、給紙ローラは、給紙部材50
をヘッド加圧部材40に係着した際に、プラテン2のプラ
テン軸22に装着したプラテン軸ギヤに噛合するローラ軸
ギヤを、ローラ軸55a に有するものとする。
【0041】上述のように構成されているので、給紙部
材50をヘッド加圧部材40に係着して給紙ローラ55を回転
させた後に、記録用紙5の先側縁を給紙ローラ55とピン
チローラ45との間に差し込むと、記録用紙5が紙送りさ
れプラテン2とサーマルヘッド3との間に給紙される。
【0042】記録用紙5が紙送りされ、記録用紙5の先
側縁がプラテン2とサーマルヘッド3との間に給紙され
た後に給紙部材50を後倒してヘッド加圧部材40との係着
を解除すると給紙部材50は空転状態になる。したがっ
て、記録用紙5はプラテン2のフリクション(摩擦)駆
動のみで紙送りされることになる。
【0043】このようなサーマルプリンタは、ロール状
の記録用紙に適用して特に効果がある。なお、給紙ロー
ラ55が給紙ローラ55に平行しているので、記録用紙5が
斜行することがない。
【0044】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態(1)
の図で、(A) は稼働前の断面図、(B) は稼働時の断面図
である。図2は本発明のヘッド支持部材の斜視図であ
り、図3は実施形態(1) のヘッド加圧部材の斜視図であ
る。
【0045】図4は実施形態(1) の斜視図、図5は実施
形態(2)の図で、(A) は稼働前の断面図、(B) は稼働
時の断面図である。図において、2はプラテン、3はサ
ーマルヘッド、5は記録用紙、6はプラテンを駆動する
モーター、10は筐体、11は筐体の側壁、14は側板41に設
けたガイド溝、22はプラテン軸、30はヘッド支持部材、
32はヘッド支持部材に設けたピン、40 はヘッド加圧部
材、41はヘッド加圧部材の側板、42はヘッド加圧部材の
背面板、44は側板に設けた係合溝である。
【0046】45はヘッド加圧部材に搭載したピンチロー
ラ、50は給紙部材、55は給紙ローラであり、48,58 はヘ
ッド加圧部材と給紙部材との係着手段である。図1〜図
4に図示したように、筐体10は、プラスチックモールド
で一体構成されるか、又は鋼板,アルミニウム板を板金
加工や切削加工等によって構成された、対向する一対の
側壁11を有する上方が開口した箱形である。
【0047】筐体10のそれぞれの側壁11にプラテン軸22
を軸支する一対のプラテン軸受12を設け、さらにプラテ
ン軸受12の手前側の斜め下方の位置に、支持部材軸31を
軸支する一対の支持部材軸受13を設けている。また一方
の側壁11の外側にギヤボックス18を設けている。
【0048】プラテン2は、連続回転したり間欠回転し
たりしながら、熱によって直接発色する感熱紙等の記録
用紙5を紙送りするもので、その記録用紙5の送りピッ
チに連動してサーマルヘッド3が電気的に作動するよう
になっている。
【0049】プラテン2は金属製の芯にゴムなどの弾性
部材を被覆した構成で、プラテン軸22の両端部は、側壁
11のプラテン軸受12によって軸支されている。そして、
プラテン2の下方の位置に、表面がプラテン2の外周面
に沿った円弧状の用紙ガイド部材19を筐体10内に設けて
いる。
【0050】また、ギヤボックス18内に突出したプラテ
ン軸22の端部にプラテン軸ギヤ18a(図3参照)を装着
し、このプラテン軸ギヤ18a をモーター6の軸に装着し
た駆動ギヤに噛合させ、モーター6によりプラテン2を
連続回転したり間欠回転したりできるようにしている。
【0051】ヘッド支持部材30は、鋼板,プラスチック
等からなるほぼ平板状の主板35と、主板35の下側の側縁
に沿って設けた支持部材軸31とからなり、支持部材軸31
の左右の両端部を側壁11に設けた支持部材軸受13に軸支
させることで、筐体内で擺動自在に筐体10に装着してい
る。
【0052】ヘッド支持部材30の先端部に、ヘッド支持
部材30を貫通し、支持部材軸31に平行するピン32を設け
ている。一方、ヘッド支持部材30を後倒(プラテン2方
向に擺動することを言う)した時に、ピン32の左右の両
端部がそれぞれ嵌入する円弧状のガイド溝14を、筐体10
の左右の側壁11の上部に設けている。
【0053】サーマルヘッド3は、例えばセラミック基
板に厚膜や薄膜の形成プロセスによって製造された数
百,数千個の発熱ドットを、記録用紙5の進行方向と直
角の幅方向に並列したラインドット式と呼ばれる構成で
ある。
【0054】サーマルヘッド3は、その裏面をヘッド支
持部材30の主板35の表面(プラテン側の面)に密着させ
て、ヘッド支持部材30に装着している。支持部材軸31を
プラテン軸22に平行にしているので、ヘッド支持部材30
を後倒しピン32をガイド溝14に嵌入すると、サーマルヘ
ッド3がプラテン2の外周面に当接する。
【0055】一方、プラテン軸ギヤを装着した端部とは
反対側のプラテン軸22の端部を側壁11の外側に突出さ
せ、この端部につまみ7を固着し、つまみ7を回転する
ことでプラテン2を手動回転できるようにしている。
【0056】ヘッド加圧部材40は、詳細を図3に図示し
たように、左右一対の側板41と側板41に橋架する背面板
42を有し、プラスチックモールドで一体構成されるか、
又は鋼板,アルミニウム板を板金加工や切削加工等によ
って構成されたものである。
【0057】それぞれの側板41の下部にプラテン軸22に
跨嵌する軸受部43を設け、ヘッド加圧部材40をプラテン
2の背面(ヘッド支持部材30とは反対側)になるよう
に、筐体10内に差込み、軸受部43をプラテン軸22に嵌合
させて、プラテン軸22を軸心にして擺動運動自在のよう
にヘッド加圧部材40を装着している。
【0058】この際、ヘッド加圧部材40は、側板41の先
端の円弧運動がヘッド支持部材30のピン32の円弧運動に
交叉するような擺動運動するものとする。さらにヘッド
支持部材30を後倒しヘッド支持部材30のピン32が、側壁
11のガイド溝14に嵌入した状態で、ヘッド加圧部材40を
前倒(ヘッド支持部材30方向に擺動すること言う)する
と、ピン32に係合する円弧状の係合溝44を、ヘッド加圧
部材40の側板41の先端部分にそれぞれ設けている。
【0059】ピン32は係合溝44に嵌入しており、且つ係
合溝44の円弧とガイド溝14の円弧が交叉するようになっ
ているので、係合溝44の底部分にピン32に係合した状態
で、ピン32の位置が規制され、ヘッド支持部材30の擺動
運動の終端位置が所定に設定される。
【0060】したがって、係合溝44の中心線とヘッド加
圧部材40の擺動軸の中心との距離、及び係合溝44の奥行
寸法を所定の寸法に設定すると、係合溝44の底部分がヘ
ッド支持部材30のピン32に完全に係合した時に、サーマ
ルヘッド3が所定の圧力でプラテン2に弾接し、その状
態を保持する。
【0061】よって、従来のように大形の強度の大きい
板ばね等を筐体にを設けることなく、サーマルヘッド3
をプラテン2に所定の押圧力で弾接することができる。
また板ばね等を必要としないので、サーマルプリンタの
小型化・軽量化を推進できる。
【0062】なお、図示省略したが、側壁11を貫通する
軸を設け、この軸にヘッド加圧部材40の軸受部43を嵌合
させて、ヘッド加圧部材40の擺動運動の軸心をプラテン
2の回転軸の軸心に一致させないヘッド加圧部材40の擺
動方法にしても良い。
【0063】このような擺動方法でもヘッド支持部材30
の傾斜角度を所定に設定することができる。しかし、図
1に図示したように擺動運動の軸をプラテン2のプラテ
ン軸22としたものとし、ヘッド加圧部材40を、プラテン
2のプラテン軸22に擺動自在に装着したことにより、別
にヘッド加圧部材40の軸を設ける必要がなくなり、より
サーマルプリンタの構造が簡単になる。
【0064】またこのようにすることで、ピンに係合し
押圧する係合溝44の内側の曲面の中心が、プラテン2の
軸心に一致することになるので、ピン32はプラテン2の
軸心に向かって押圧される。したがって、サーマルヘッ
ド3を効率良くプラテン2に押圧することができるとい
う効果を有する。
【0065】一方、係合溝44を図3に図示したように側
面視円弧形にしている。このことにより、ヘッド加圧部
材40を後倒すると、係合溝44の下側の側面が、ピン32を
引き起こすので、ヘッド支持部材30がヘッドアップす
る。
【0066】上述のような円弧形の係合溝44の形状とす
ることで、特別にヘッドアップ機構を設けなくても、ヘ
ッド加圧部材40をヘッドアップすることができ、サーマ
ルプリンタの構造が簡単となる。
【0067】したがって、ヘッド加圧部材40を僅かに後
倒してサーマルヘッド3をプラテン2から開離させた状
態で、記録用紙5を手動でプラテン2の後方から用紙ガ
イド部材19とプラテン2との間に押し込み、つまみ7を
回転してプラテン2を手動回転させるか、プラテン2を
モーター6により回転駆動すると、記録用紙5の先縁部
分がプラテン2とサーマルヘッド3との間に挿入するこ
とができる。
【0068】本発明の他の実施形態を図5に示す。図5
に図示したように、ヘッド加圧部材40の背面板42に、軸
受を設けピンチローラ45の軸をこの軸受に嵌入してピン
チローラ45を、プラテン2に平行するように、ヘッド加
圧部材40の背面板42部分に搭載している。
【0069】50は、ヘッド加圧部材40の後方に擺動運動
可能に装着するる、モールド成形等されて構成された側
面視がほぼ逆Lの字形の給紙部材である。給紙部材50の
下部を貫通する給紙部材軸(プラテン2に平行する給紙
部材軸)51を設け、この給紙部材軸51の左右の端部を、
ヘッド加圧部材40の左右の側板41の下部を後方に延伸し
て設けて軸受孔に嵌入して、給紙部材50が給紙部材軸51
を軸心にして擺動運動自在にしている。
【0070】給紙部材50の所定の位置(給紙部材軸51の
上方でピンチローラ45に対向する位置)に軸受を設け、
この軸受にローラ軸55a の左右の端部を嵌合して、ピン
チローラ45に平行するように給紙ローラ55を給紙部材50
に搭載している。
【0071】一方、ヘッド加圧部材40の背面板42の上部
に切込み48を設け、給紙部材50の上部にこの切込み48に
着脱自在に係着する爪58を設けている。そして、給紙部
材50を前倒(ヘッド加圧部材40方向に擺動することを言
う)して、給紙ローラ55がピンチローラ45に弾接した状
態で、爪58が切込み48に係着するようにしている。
【0072】一方、給紙ローラ55のローラ軸55a に、給
紙部材50をヘッド加圧部材40に係着した際に、プラテン
軸22に装着したプラテン軸ギヤ(図示省略)に噛合する
ローラ軸ギヤを装着している。
【0073】上述のように構成されているので、給紙部
材50をヘッド加圧部材40に係着して給紙ローラ55を回転
させた後に、記録用紙5の先側縁を給紙ローラ55とピン
チローラ45との間に差し込むと、記録用紙5が紙送りさ
れプラテン2とサーマルヘッド3との間に給紙される。
【0074】記録用紙5が紙送りされ、記録用紙5の先
側縁がプラテン2とサーマルヘッド3との間に給紙され
た後に、給紙部材50を後倒して、給紙部材50とヘッド加
圧部材40との係着を解除すると給紙部材50は空転状態に
なる。したがって、記録用紙5はプラテン2のフリクシ
ョン(摩擦)駆動のみで紙送りされることになる。
【0075】このようなサーマルプリンタは、ロール状
の記録用紙に適用して特に効果がある。なお、給紙ロー
ラ55が給紙ローラ55に平行しているので、記録用紙5が
斜行することがない。
【0076】請求項4の発明は、図示省略したが、給紙
部材を設けることなく、給紙ローラのローラ軸を側壁に
設けた軸受に嵌合させ、常時給紙ローラピンチローラに
弾接しているようにしたものである。
【0077】そして、ローラ軸に挿入したローラ軸ギヤ
が、プラテン軸ギヤに噛合して、プラテンの回転に追動
して給紙ローラが回転するようにする。上述のように構
成されているので、モーターを駆動しプラテンを回転さ
せ、給紙ローラが回転している状態で、記録用紙の先側
縁を給紙ローラとピンチローラとの間に差し込むと、記
録用紙が紙送りされプラテンとサーマルヘッドとの間に
給紙される。
【0078】この際、給紙ローラが給紙ローラに平行し
ているので、記録用紙が斜行することがない。このよう
な自動給紙方法を備えたサーマルプリンタは、給紙部材
を必要としないので、構造が簡単であるという利点があ
る。
【0079】このように給紙部材を設けることなく給紙
ローラを筐体に装着したサーマルプリンタは、記録用紙
が単票の場合に特に効果がある。なお、プラテンの周速
度と給紙ローラの周速度を一致させることで、ロール状
の記録用紙に適用して効果がある。
【0080】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0081】従来のように大形の強度の大きい板ばね等
を筐体にを設けることなく、サーマルヘッドをプラテン
に所定の押圧力で弾接することができるので、サーマル
プリンタの小型化・軽量化を推進できる。
【0082】ヘッド加圧部材の擺動の軸心をプラテンの
回転軸の軸心に一致させた発明によれば、サーマルヘッ
ドを効率良くプラテンに押圧することができるので、ヘ
ッド加圧部材の強度を小さくすることができ、ヘッド加
圧部材の軽量化が進展する。
【0083】ヘッド加圧部材に設けた係合溝を側面視円
弧形にしたものは、ヘッド加圧部材を後倒すると、サー
マルヘッドがヘッドアップする。したがって、従来のよ
うに特別にヘッドアップ機構を設ける必要がなく、サー
マルプリンタの構造が簡単となる。
【0084】また、ヘッド加圧部材を後倒するとサーマ
ルヘッドがヘッドアップして、サーマルヘッドの押圧力
が消滅するので、記録用紙を手差しでプラテンとサーマ
ルヘッドとの間隙に挿入することができて、記録用紙の
セットが簡単になる。
【0085】請求項4の発明によれば、記録用紙の先側
縁を給紙ローラとピンチローラとの間に差し込むと、給
紙ローラの回転により記録用紙が紙送りされプラテンと
サーマルヘッドとの間に自動給紙される。
【0086】この際、給紙ローラがプラテンに平行して
いるので、記録用紙が斜行することがなくて、記録用紙
にジャムが発生しない。このような自動給紙構造のサー
マルプリンタは、記録用紙が単票の場合に特に効果があ
る。
【0087】請求項5の発明によれば、ロール状の記録
用紙に適用して記録用紙にジャムが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態(1)の図で、(A) は稼働
前の断面図、(B) は稼働時の断面図である。
【図2】 本発明のヘッド支持部材の斜視図である。
【図3】 実施形態(1) のヘッド加圧部材の斜視図であ
る。
【図4】 実施形態(1) の斜視図である。
【図5】 実施形態(2)の図で、(A) は稼働前の断面
図、(B) は稼働時の断面図である。
【図6】 従来例の斜視図である。
【図7】 従来例の断面図である。
【符号の説明】
2 プラテン 3 サーマルヘッド 4 板ばね 5 記録用紙 6 モーター 10 筐体 11 側壁 12 プラテン軸受 13 支持部材軸受 18 ギヤボックス 19 用紙ガイド部材 22 プラテン軸 30 ヘッド支持部材 31 支持部材軸 32 ピン 40 ヘッド加圧部材 41 側板 42 背面板 43 軸受部 44 係合溝 45 ピンチローラ 48 切込み 50 給紙部材 51 給紙部材軸 55 給紙ローラ 58 爪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に回転自在に軸支されたプラテン
    と、 サーマルヘッドが装着され、後倒すると該サーマルヘッ
    ドが該プラテンに弾接するよう該筐体内に擺動自在に装
    着されたヘッド支持部材と、 該ヘッド支持部材の両先端側部に、ヘッド支持部材軸に
    平行に設けたピンと、 該ヘッド支持部材が後倒すると該ピンの左右の端部のそ
    れぞれが嵌入するよう、該筐体の左右の側壁に設けたガ
    イド溝と、 左右一対の側板と該側板に橋架する背面板を有し、該プ
    ラテンを挟んで該ヘッド支持部材に対向して擺動自在に
    装着されたヘッド加圧部材と、 該ヘッド支持部材が後倒して該ピンが該ガイド溝に嵌入
    した際に、該ヘッド加圧部材が前倒すると該ピンに係合
    するよう、該ヘッド加圧部材の側板の両先端側部に設け
    た係合溝とを備え、 該ヘッド加圧部材は、前倒して該係合溝を該ピンに係合
    することで、該ヘッド支持部材の擺動運動の終端位置が
    規制され、該サーマルヘッドを記録用紙を介して該プラ
    テンに弾接させた状態に保持するものであることを特徴
    とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド加圧部材が、前記プラテンの
    プラテン軸に擺動自在に装着されていることを特徴とす
    る請求項1記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記係合溝が、側面視が円弧形であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド加圧部材の背面板に、前記プ
    ラテンに平行するよう搭載したピンチローラと、 該ピンチローラに弾接した際に、該プラテンの回転に追
    動する給紙ローラとを備え、 該給紙ローラは、該プラテンと前記サーマルヘッドとの
    間に、前記記録用紙を自動給紙するものであることを特
    徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】 前倒すると前記ヘッド加圧部材方向に着
    脱可能に係着するよう、該ヘッド加圧部材の背面側に擺
    動自在に装着された給紙部材を備え、 前記給紙ローラは、該給紙部材に搭載されたものであ
    り、 該給紙ローラは、ローラ軸に、該給紙部材を該ヘッド支
    持部材に係着した際に、前記プラテンのプラテン軸に装
    着したプラテン軸ギヤに噛合するローラ軸ギヤを有する
    ものであることを特徴とする請求項4記載のサーマルプ
    リンタ。
JP7614796A 1996-03-29 1996-03-29 サーマルプリンタ Pending JPH09263021A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223753A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給紙ローラカバーおよびこれを備えた画像形成装置
CN112297645A (zh) * 2020-11-24 2021-02-02 宁波精芯科技有限公司 热敏打印机机芯
CN112549787A (zh) * 2020-12-07 2021-03-26 宁波精芯科技有限公司 热敏打印机芯

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