JPH09298127A - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

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JPH09298127A
JPH09298127A JP8114832A JP11483296A JPH09298127A JP H09298127 A JPH09298127 A JP H09298127A JP 8114832 A JP8114832 A JP 8114832A JP 11483296 A JP11483296 A JP 11483296A JP H09298127 A JPH09298127 A JP H09298127A
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JP
Japan
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dielectric
capacitor
dielectric breakdown
layers
electrode
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Application number
JP8114832A
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Inventor
Yoichi Kuroda
誉一 黒田
Yukio Honda
幸雄 本田
Kazumi Osuge
一美 大菅
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部電極の端縁での電界強度をより低くし、
表面絶縁破壊を防止し得る、積層コンデンサを得る。 【解決手段】 複数の内部電極15,16と複数の誘電
体層17とが交互に積層されてなる容量形成部18と、
この容量形成部18の上下面上にそれぞれ積み重ねられ
る誘電体からなる外層部19,20とを含む、コンデン
サ本体12と、コンデンサ本体12の外表面上に形成さ
れかつ内部電極15,16の特定のものに接続される、
外部電極13,14とを備える、積層コンデンサ11に
おいて、外層部19,20に、比誘電率εが誘電体層1
7の比誘電率より低くかつ300以下であって、厚みd
〔μm〕がd>0.2×ε+20の式を満たしている絶
縁破壊防止層21,22を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層コンデンサ
に関するもので、特に、積層コンデンサの表面絶縁破壊
を防止するための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、積層セラミックコンデンサのよ
うな積層コンデンサは、小型でありながら、大きな静電
容量を取得できるという利点を有し、耐電圧の比較的低
い定格のコンデンサとしては適しているが、たとえば数
百V以上の定格電圧を有する、いわゆる中高圧用コンデ
ンサとしては必ずしも適しているとは言えない。中高圧
用コンデンサを設計する場合、内部電極間の誘電体層に
おける破壊値を上げることは、取得静電容量を犠牲にす
れば、当該誘電体層の厚みを増すことで対応できるが、
それでもなお外部電極とこれと逆の電位が与えられる最
外層の内部電極との間に生じ得る気中での表面絶縁破壊
を防止することは難しい。
【0003】このような気中での表面絶縁破壊を防止し
得る技術が、たとえば特開昭57−17615号公報に
記載されている。図5を参照して、この従来技術を説明
すると、積層コンデンサ1は、コンデンサ本体2とこの
コンデンサ本体2の外表面上の相対向する位置に形成さ
れる第1および第2の外部電極3および4とを備える。
コンデンサ本体2においては、複数の内部電極5および
6と複数の誘電体層7とが交互に積層されている。これ
ら内部電極5および6は、組をなして互いの間に静電容
量を形成するようにされた第1の内部電極5と第2の内
部電極6とに分類され、第1の内部電極5は第1の外部
電極3に電気的に接続され、第2の内部電極6は第2の
外部電極4に電気的に接続される。ここまで述べた構成
は、一般的な積層コンデンサにおいても採用されてい
る。
【0004】このような積層コンデンサ1において、気
中での表面絶縁破壊を防止するため、最外層に位置する
内部電極5aおよび6aの長手方向寸法が、コンデンサ
本体2の長手方向寸法のほぼ半分となる程度にまで、他
の内部電極5および6の長手方向寸法より短くされてい
る。これによって、一方の外部電極3または4とこれと
は逆の電位が与えられる最外層の内部電極6aまたは5
aとの間隔を広げることができ、そのため、これらの間
での電界強度を下げることができる結果、気中での表面
絶縁破壊が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示した積層コンデンサ1には、次のような解決されるべ
き問題がある。
【0006】すなわち、この積層コンデンサ1にあって
は、最外層の内部電極5aおよび6aが他の内部電極5
および6に比べて小さい面積しか有していないので、そ
の取得静電容量が通常の積層コンデンサに比べて小さく
なる。
【0007】また、積層コンデンサ1の製造におけるセ
ラミックシートの積み重ね工程において、それぞれパタ
ーンの異なる2種類の内部電極5と5a、および6と6
aを取り扱うことになるので、積み重ね工程が煩雑にな
る。
【0008】また、表面絶縁破壊特性が最外層の内部電
極5aおよび6aと外部電極4および3との各間の距離
に左右されるが、これら距離は積み重ね工程等において
ばらつきやすいため、表面絶縁破壊特性のばらつきが生
じやすい。
【0009】また、最外層の内部電極5aまたは6aの
長手方向寸法が短くされ、それによって外部電極4およ
び3に対する距離が長くされても、積層コンデンサ1を
回路基板上に実装したときには、最外層の内部電極5a
または6aが回路基板上の導電ランドに接近する状況に
もたらされることがあるため、この導電ランドの影響に
より表面絶縁破壊レベルが低下することがある。
【0010】そこで、この発明の目的は、上述のような
問題を解決し得る積層コンデンサを提供しようとするこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の内部
電極と複数の誘電体層とが交互に積層されてなる容量形
成部と、この容量形成部の上下面上にそれぞれ積み重ね
られる誘電体からなる外層部とを含む、コンデンサ本
体、ならびに、このコンデンサ本体の外表面上の相異な
る位置に形成される第1および第2の外部電極を備え、
複数の内部電極は組をなして互いの間に静電容量を形成
するようにされた第1の内部電極と第2の内部電極とに
分類され、第1の内部電極は第1の外部電極に電気的に
接続され、第2の内部電極は第2の外部電極に電気的に
接続されている、積層コンデンサに向けられるものであ
って、上述した技術的課題を解決するため、次のような
構成を備えることを特徴としている。
【0012】すなわち、この発明は、上述の各外層部に
おいて、その比誘電率εが前記容量形成部の誘電体層の
比誘電率より低くかつ300以下であるとともに、その
厚みd〔μm〕がd>0.2×ε+20の式を満たす絶
縁破壊防止層がそれぞれ形成されていることを特徴とし
ている。
【0013】上述の絶縁破壊防止層は、これによって各
外層部全体を構成するようにしても、各外層部の一部を
構成するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる積層コンデンサ11を示す図解的断面図である。
【0015】この積層コンデンサ11は、コンデンサ本
体12と、このコンデンサ本体12の外表面上の相異な
る位置たとえば相対向する位置に形成される第1および
第2の外部電極13および14とを備えている。コンデ
ンサ本体12は、複数の内部電極15および16と複数
の誘電体層17とが交互に積層されてなる容量形成部1
8と、この容量形成部18の上下面上にそれぞれ積み重
ねられる誘電体からなる外層部19および20とを含ん
でいる。
【0016】上述の複数の内部電極15および16は組
をなして互いの間に静電容量を形成するようにされた第
1の内部電極15と第2の内部電極16とに分類され、
第1の内部電極15は第1の外部電極13に電気的に接
続され、第2の内部電極16は第2の外部電極14に電
気的に接続される。
【0017】ここまで述べた構成は、従来の一般的な積
層コンデンサにおいても採用されている。以下に、この
実施形態にとって特徴ある構成について説明する。
【0018】外層部19および20の各々において、ハ
ッチングでその領域を示すように、絶縁破壊防止層21
および22が形成される。これら絶縁破壊防止層21お
よび22は、その比誘電率εが容量形成部18の誘電体
層17の比誘電率より低くかつ300以下に選ばれる。
また、絶縁破壊防止層21および22の各厚みd〔μ
m〕は、d>0.2×ε+20の式を満たすように選ば
れる。これらの限定理由は、後述する実施例の説明から
明らかとなる。
【0019】このように、特定的な比誘電率および厚み
を有する絶縁破壊防止層21および22を外層部19お
よび20に設けることにより、外部電極13および14
の端縁部での電界強度が低く抑えられる。そのため、気
中での電圧印加による表面絶縁破壊を防止することがで
きる。
【0020】この発明は、典型的には、積層セラミック
コンデンサに適用されるが、セラミック以外の誘電体を
用いる積層コンデンサにも適用することができる。
【0021】図2には、図1に示した積層コンデンサ1
1を回路基板23上に実装した状態が示されている。
【0022】積層コンデンサ11は、外部電極13およ
び14が回路基板23上の導電ランド24および25に
対して半田26および27を用いてそれぞれ半田付けさ
れることにより実装されている。
【0023】一般に、積層コンデンサ1は、回路基板2
3上に実装されると、実装前に比べて、表面絶縁破壊の
レベルが低下する。なぜなら、実装状態において、たと
えば、一方の導電ランド25の先端28とこれと逆電位
であって最も下の内部電極15aの先端29との距離
が、対応の外部電極14の端縁30と当該内部電極15
aの先端29との距離に比べて短くなり、導電ランド2
5の先端28での電界強度がより高くなるためである。
【0024】これに対して、図1に示した積層コンデン
サ11では、コンデンサ本体12の外層部19および2
0に絶縁破壊防止層21および22をそれぞれ設けてい
る。そのため、図2に示すように実装されたときに回路
基板23側に位置する絶縁破壊防止層22が、前述のよ
うに低い比誘電率を有していることから、導電ランド2
5の先端28と最も下の内部電極15aの先端29との
間の電界強度を低くするように作用し、その結果、表面
絶縁破壊を防止することができる。
【0025】図3は、この発明の他の実施形態による積
層コンデンサ11aを示す図解的断面図である。図3に
おいて、図1に示す要素に相当する要素には同様の参照
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0026】図3に示す積層コンデンサ11aでは、絶
縁破壊防止層21および22が、コンデンサ本体12の
外層部19および20の各々のすべてを構成するのでは
なく、各一部を構成していることを特徴としている。よ
り詳細には、外層部19および20の各々の外側の半層
部が、絶縁破壊防止層21および22によって与えられ
ている。そして、外層部19および20の各々の内側の
半層部は、無効層31および32とされ、容量形成部1
8における誘電体層17と同じ誘電体をもって構成され
る。
【0027】このように、絶縁破壊防止層21および2
2は、外層部19および20の各々の一部のみを構成す
るように設けられても、前述のような特定の厚みさえ確
保されれば、表面絶縁破壊防止効果を同様に発揮するこ
とができる。
【0028】なお、図3では、容量形成部18における
内部電極15および16と誘電体層17との積層数が、
図1における積層数より多くなっているが、このことは
本質的な相違ではない。
【0029】また、図3では、絶縁破壊防止層21およ
び22が、外層部19および20の各々の外側に位置す
るように設けられたが、内側に位置するように設けられ
ても、あるいは、中間部に位置するように設けられても
よい。
【0030】なお、このことに関連して、絶縁破壊防止
層21および22が、図3に示すように外層部19およ
び20の各々の外側、あるいは中間部に位置するように
設けられると、無効層31および32が絶縁破壊防止層
21および22の各々と容量形成部18との各間にそれ
ぞれ介在することになり、このことは、以下のような利
点をもたらす。
【0031】すなわち、積層コンデンサ11aが積層セ
ラミックコンデンサである場合、コンデンサ本体12を
得るため、焼成工程が必要であり、また、絶縁破壊防止
層21および22を構成する誘電体と容量形成部18の
誘電体層17を構成する誘電体とは、比誘電率および温
度特性等が互いに異なっている。このような場合、焼成
工程において、このように特性の互いに異なる誘電体が
相互拡散し、焼成の結果、絶縁破壊防止層21および2
2ならびに誘電体層17のそれぞれにおいて目標とする
特性が得られないことがある。しかしながら、無効層3
1および32が絶縁破壊防止層21および22の各々と
容量形成部18との各間にそれぞれ介在していると、上
述の相互拡散の生じる領域をこれら無効層31および3
2の部分に留めることができ、絶縁破壊防止層21およ
び22ならびに誘電体層17のそれぞれにおいて目標と
する特性が得られやすくなる。
【0032】図4は、この発明のさらに他の実施形態に
よる積層コンデンサ11bを示す図解的断面図である。
図4において、図1または図3に示した要素に相当する
要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0033】図4に示した積層コンデンサ11bでは、
内部電極として、第1の外部電極13に電気的に接続さ
れる第1の引出し内部電極33と、第2の外部電極14
に電気的に接続される第2の引出し内部電極34と、こ
れら第1の引出し内部電極33および第2の引出し内部
電極34間に複数の直列容量を形成する複数の浮き内部
電極35とが設けられている。
【0034】なお、この実施形態では、互いの間に静電
容量を形成するようにされた1組の第1および第2の引
出し内部電極33および34の間に、8連の直列容量が
形成されるように、7つの浮き内部電極35が配置され
たが、たとえば、2連、3連、4連、5連、6連という
ように、他の連数の直列容量が形成されるように浮き内
部電極の数が変更されてもよい。
【0035】この実施形態によれば、容量分担効果によ
り、耐電圧レベルが高められるとともに、前述した実施
形態と同様、外層部19および20に絶縁破壊防止層2
1および22がそれぞれ形成されているので、表面絶縁
破壊レベルをより高めることができる。
【0036】
【実施例1】図1に示した実施形態に従って、積層セラ
ミックコンデンサ11を次のような要領で作製した。
【0037】すなわち、容量形成部18において、比誘
電率が2500、厚みが100μmの誘電体層17を各
々2つの内部電極15および16とともに積層した。そ
して、絶縁破壊防止層21および22において、比誘電
率を100、200、および300というように変える
とともに、厚みを20、40、60、80、100、1
20、および140というように変えた種々の試料を作
製した。
【0038】得られた各試料について、AC−BVD試
験により気中放電の有無を判定することにより、表面絶
縁破壊レベルを評価した。すなわち、この表面絶縁破壊
は、積層セラミックコンデンサ11の周囲を空気とし、
昇圧200V・AC/秒で交流電圧を外部電極13およ
び14間に印加し、気中放電が発生することで確認し
た。
【0039】以下の表1に、絶縁破壊防止層21および
22の比誘電率および厚みと表面絶縁破壊の発生率(発
生数/試料数)との関係が示されている。
【0040】
【表1】
【0041】表1から、絶縁破壊防止層21および22
の比誘電率εが300以下のとき、それらの各厚みd
〔μm〕が以下の式を満たすとき、表面絶縁破壊を有利
に防止できることがわかる。
【0042】d>0.2×ε+20
【0043】
【実施例2】次に、図4に示した実施形態に従って、積
層セラミックコンデンサ11bを以下の要領で作製し
た。
【0044】すなわち、容量形成部18において、引出
し内部電極33および34ならびに浮き内部電極35に
よって与えられる内部電極の層数が40となるように、
比誘電率が2500、厚みが30μmの複数の誘電体層
17をこれら内部電極とともに積層した。また、無効層
31および32は、それぞれ、誘電体層17と同一の誘
電体から構成し、その厚みを50μmとした。そして、
絶縁破壊防止層21および22において、(1)比誘電
率を2500および厚みを300μm、(2)比誘電率
を300および厚みを50μm、(3)比誘電率を30
0および厚みを100μmというようにそれぞれ変えた
種々の試料を作製した。
【0045】得られた各試料について、前述の実施例1
と同様に表面絶縁破壊レベルを評価した。以下の表2
に、試料数20における表面絶縁破壊レベル(AC−B
VD)の平均値(X)、最大値(MAX)、最小値(M
IN)、および偏差(σ)が示されている。
【0046】
【表2】
【0047】表2において、(1)比誘電率を2500
および厚みを300μmとしたものは従来例に相当する
が、(3)比誘電率を300および厚みを100μmと
したものは、前述した式:d>0.2×ε+20を満た
しており、表面絶縁破壊レベルにおいて、(1)のもの
より優れた結果を示している。このように、この発明
は、直列容量を形成する積層コンデンサに対しても有効
であることがわかる。
【0048】なお、(1)のものと(2)比誘電率を3
00および厚みを50μmとしたものとを比較すればわ
かるように、絶縁破壊防止層21および22において、
比誘電率を2500から300にまで低くすれば、厚み
を300μmから50μmにまで薄くしても、ほぼ同等
の表面絶縁破壊レベルが得られている。これは、直列容
量が効いているためであると推測される。
【0049】
【発明の効果】このように、この発明によれば、コンデ
ンサ本体の各外層部は絶縁破壊防止層を備えている。こ
の絶縁破壊防止層は、その比誘電率εが容量形成部の誘
電体層の比誘電率より低くかつ300以下であるととも
に、その厚みd〔μm〕がd>0.2×ε+20の式を
満たしているので、上述した実施例からわかるように、
外部電極の端縁部の電界強度が低く抑えられ、その結
果、気中での電圧印加による表面絶縁破壊を防止するこ
とができ、また、同様の理由により、回路基板上への実
装時の表面絶縁破壊を防止することができる。したがっ
て、この発明によれば、中高圧用として適した積層コン
デンサを得ることができる。なお、この発明において、
絶縁破壊防止層の比誘電率が300以下とされたのは、
これを超えると、絶縁破壊防止層にとって必要な厚みが
増すため、積層コンデンサ全体としての厚みが増し、実
用上好ましくない結果を招くからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による積層コンデンサ1
1を示す図解的断面図である。
【図2】図1に示した積層コンデンサ11が回路基板2
3上に実装された状態を示す図解的断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態による積層コンデンサ
11aを示す図解的断面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態による積層コン
デンサ11bを示す図解的断面図である。
【図5】この発明にとって興味ある従来の積層コンデン
サ1を示す図解的断面図である。
【符号の説明】
11,11a,11b 積層コンデンサ 12 コンデンサ本体 13 第1の外部電極 14 第2の外部電極 15 第1の内部電極 16 第2の内部電極 17 誘電体層 18 容量形成部 19,20 外層部 21,22 絶縁破壊防止層 31,32 無効層 33 第1の引出し内部電極 34 第2の引出し内部電極 35 浮き内部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の内部電極と複数の誘電体層とが交
    互に積層されてなる容量形成部と、前記容量形成部の上
    下面上にそれぞれ積み重ねられる誘電体からなる外層部
    とを含む、コンデンサ本体と、 前記コンデンサ本体の外表面上の相異なる位置に形成さ
    れる第1および第2の外部電極とを備え、 前記複数の内部電極は組をなして互いの間に静電容量を
    形成するようにされた第1の内部電極と第2の内部電極
    とに分類され、前記第1の内部電極は前記第1の外部電
    極に電気的に接続され、前記第2の内部電極は前記第2
    の外部電極に電気的に接続されている、積層コンデンサ
    において、 各前記外層部は、その比誘電率εが前記容量形成部の誘
    電体層の比誘電率より低くかつ300以下であるととも
    に、その厚みd〔μm〕がd>0.2×ε+20の式を
    満たす絶縁破壊防止層をそれぞれ備えていることを特徴
    とする、積層コンデンサ。
JP8114832A 1996-05-09 1996-05-09 積層コンデンサ Pending JPH09298127A (ja)

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