JP2998538B2 - 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
積層セラミックコンデンサおよびその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層セラミックコンデン
サおよびその製造方法に関するものであり、特に中高圧
用積層セラミックコンデンサに関するものである。
サおよびその製造方法に関するものであり、特に中高圧
用積層セラミックコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に積層セラミックコンデンサはセラ
ミックグリーンシートならびにセラミックグリーンシー
ト上に内部電極ペーストを印刷したシートを積み重ねた
後、加圧させて積層体とし、次に焼成し焼結体の両端部
に内部電極と接続される外部電極を設けた構造である。
ミックグリーンシートならびにセラミックグリーンシー
ト上に内部電極ペーストを印刷したシートを積み重ねた
後、加圧させて積層体とし、次に焼成し焼結体の両端部
に内部電極と接続される外部電極を設けた構造である。
【0003】中高圧積層セラミックコンデンサ(1KV
級以上)では、誘電体セラミック表面の沿面放電が起こ
りやすくなるため、誘電体セラミックの寸法を長くする
ことにより電極間距離を大きくし沿面放電を防止してい
た。
級以上)では、誘電体セラミック表面の沿面放電が起こ
りやすくなるため、誘電体セラミックの寸法を長くする
ことにより電極間距離を大きくし沿面放電を防止してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では高電圧で使用する場合、誘電体セラミッ
ク表面での沿面放電を防止するために電極間距離を長く
しなければならず、そのために形状が大きくなり、コス
トが高くなるという問題点を有していた。また内部電極
と接続していない外部電極との間で放電しやすく絶縁抵
抗不良を起こしやすいという問題点を有していた。
従来の構成では高電圧で使用する場合、誘電体セラミッ
ク表面での沿面放電を防止するために電極間距離を長く
しなければならず、そのために形状が大きくなり、コス
トが高くなるという問題点を有していた。また内部電極
と接続していない外部電極との間で放電しやすく絶縁抵
抗不良を起こしやすいという問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、誘電体セラミック層の表面での沿面放電を防止し、
また内部電極と接続していない外部電極との間での放電
を防止することにより、絶縁抵抗不良を減少した積層セ
ラミックコンデンサを作成することを目的とする。
で、誘電体セラミック層の表面での沿面放電を防止し、
また内部電極と接続していない外部電極との間での放電
を防止することにより、絶縁抵抗不良を減少した積層セ
ラミックコンデンサを作成することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、積層された内部電極が一層おきに所定の外
部電極と接続し、対向する内部電極の間の部分は誘電体
セラミック層からなり、対向する内部電極の間以外の絶
縁体部分は前記誘電体セラミック層よりも高耐圧である
絶縁物で構成している。
に本発明は、積層された内部電極が一層おきに所定の外
部電極と接続し、対向する内部電極の間の部分は誘電体
セラミック層からなり、対向する内部電極の間以外の絶
縁体部分は前記誘電体セラミック層よりも高耐圧である
絶縁物で構成している。
【0007】
【作用】したがって本発明の構成によれば、誘電体セラ
ミック層表面で沿面放電が起こりにくく、また内部電極
と接続していない外部電極との間で放電が起こりにくく
なり、積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗不良が減少
する。
ミック層表面で沿面放電が起こりにくく、また内部電極
と接続していない外部電極との間で放電が起こりにくく
なり、積層セラミックコンデンサの絶縁抵抗不良が減少
する。
【0008】
(実施例1)図1,図2には本発明の一実施例の積層セ
ラミックコンデンサの断面図が示されている。図1,図
2において、1は誘電体セラミック層、2は内部電極、
3は誘電体セラミック層1より高耐圧である絶縁物から
なるガラス層、4は外部電極を示し、積層された内部電
極2が一層おきに所定の外部電極4に接続され、対向す
る内部電極2間には誘電体セラミック層1が形成され、
対向する内部電極2間以外はガラス層3で構成されてい
る。また、両外表面にもガラス層3が形成されている。
ラミックコンデンサの断面図が示されている。図1,図
2において、1は誘電体セラミック層、2は内部電極、
3は誘電体セラミック層1より高耐圧である絶縁物から
なるガラス層、4は外部電極を示し、積層された内部電
極2が一層おきに所定の外部電極4に接続され、対向す
る内部電極2間には誘電体セラミック層1が形成され、
対向する内部電極2間以外はガラス層3で構成されてい
る。また、両外表面にもガラス層3が形成されている。
【0009】このように内部電極2の対向する部分以外
は誘電体セラミック層1より高耐圧のガラス層3で形成
しているため、耐湿負荷試験においても絶縁抵抗不良が
低減でき、誘電体セラミック層1の表面で沿面放電が発
生しにくくなる。
は誘電体セラミック層1より高耐圧のガラス層3で形成
しているため、耐湿負荷試験においても絶縁抵抗不良が
低減でき、誘電体セラミック層1の表面で沿面放電が発
生しにくくなる。
【0010】次に、この積層セラミックコンデンサの製
造方法について説明する。まず、キャリアフィルム上に
誘電体セラミックペースト9をスクリーン印刷により長
方形状に連続的にパターニングしたスクリーンにより印
刷乾燥し、次に、誘電体セラミックペースト9を印刷し
なかった部分にガラスペースト3を印刷乾燥し、図3に
示すようなグリーンシート5を構成した。次に図3のグ
リーンシート5上に内部電極ペースト2をスクリーン印
刷により印刷乾燥し図4に示すように内部電極2を有す
るグリーンシート5を構成した。次に図5に示すような
位置関係を持って複数の内部電極2を有するグリーンシ
ート5を積層した。このように積層したグリーンシート
5の上側および下側に必要に応じて内部電極2が形成さ
れていないガラスペーストのみで作製したグリーンシー
トを所定枚数積層した。積層したグリーンシートはプレ
スしてお互いに圧着し積層体を構成した。次に切断し、
バインダアウト、焼成を行い、その後外部電極4を塗
布、焼き付けしNiメッキ、Sn−Pbメッキを行い、
積層セラミックコンデンサとした。
造方法について説明する。まず、キャリアフィルム上に
誘電体セラミックペースト9をスクリーン印刷により長
方形状に連続的にパターニングしたスクリーンにより印
刷乾燥し、次に、誘電体セラミックペースト9を印刷し
なかった部分にガラスペースト3を印刷乾燥し、図3に
示すようなグリーンシート5を構成した。次に図3のグ
リーンシート5上に内部電極ペースト2をスクリーン印
刷により印刷乾燥し図4に示すように内部電極2を有す
るグリーンシート5を構成した。次に図5に示すような
位置関係を持って複数の内部電極2を有するグリーンシ
ート5を積層した。このように積層したグリーンシート
5の上側および下側に必要に応じて内部電極2が形成さ
れていないガラスペーストのみで作製したグリーンシー
トを所定枚数積層した。積層したグリーンシートはプレ
スしてお互いに圧着し積層体を構成した。次に切断し、
バインダアウト、焼成を行い、その後外部電極4を塗
布、焼き付けしNiメッキ、Sn−Pbメッキを行い、
積層セラミックコンデンサとした。
【0011】得られた積層セラミックコンデンサは静電
容量10000pF、Tanδ1.0%、絶縁抵抗1×
1011Ωであった。
容量10000pF、Tanδ1.0%、絶縁抵抗1×
1011Ωであった。
【0012】この積層セラミックコンデンサを用いて6
0℃95%の環境下で500Vの電圧を印加する耐湿負
荷試験を行った結果を(表1)に示す。なお、5×10
8Ω以下を絶縁抵抗不良とした。
0℃95%の環境下で500Vの電圧を印加する耐湿負
荷試験を行った結果を(表1)に示す。なお、5×10
8Ω以下を絶縁抵抗不良とした。
【0013】(比較例1)キャリアフィルム上に誘電体
ペーストをリバースロールコータにより塗布、印刷しセ
ラミックグリーンシートを作製した。次にキャリアフィ
ルムから剥離したセラミックグリーンシート上に内部電
極ペーストをスクリーン印刷により印刷、乾燥し、その
上にセラミックグリーンシートを積層した。その後、内
部電極ペーストの印刷、乾燥と、セラミックグリーンシ
ートの積層を繰り返し、プレスしてお互いに圧着し積層
体とした。以降は実施例1と同様である。
ペーストをリバースロールコータにより塗布、印刷しセ
ラミックグリーンシートを作製した。次にキャリアフィ
ルムから剥離したセラミックグリーンシート上に内部電
極ペーストをスクリーン印刷により印刷、乾燥し、その
上にセラミックグリーンシートを積層した。その後、内
部電極ペーストの印刷、乾燥と、セラミックグリーンシ
ートの積層を繰り返し、プレスしてお互いに圧着し積層
体とした。以降は実施例1と同様である。
【0014】得られた積層セラミックコンデンサを用い
て実施例1と同様に耐湿負荷試験を行った結果を(表
1)に示す。
て実施例1と同様に耐湿負荷試験を行った結果を(表
1)に示す。
【0015】
【表1】
【0016】この(表1)から明らかなように、本発明
の積層セラミックコンデンサは耐湿負荷試験における絶
縁抵抗不良を防止することができた。
の積層セラミックコンデンサは耐湿負荷試験における絶
縁抵抗不良を防止することができた。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は対向する内部電極
間以外の絶縁体部分を誘電体セラミック層よりも高耐圧
である絶縁物にすることにより、耐湿負荷試験において
絶縁抵抗不良を防止することができ、かつ切断マージン
および無効層厚みを小さくできることにより小型で高容
量の積層セラミックコンデンサを作製することができ
る。
間以外の絶縁体部分を誘電体セラミック層よりも高耐圧
である絶縁物にすることにより、耐湿負荷試験において
絶縁抵抗不良を防止することができ、かつ切断マージン
および無効層厚みを小さくできることにより小型で高容
量の積層セラミックコンデンサを作製することができ
る。
【図1】本発明の一実施例における積層セラミックコン
デンサの縦断面図
デンサの縦断面図
【図2】同積層セラミックコンデンサの横断面図
【図3】同積層セラミックコンデンサを作るためにグリ
ーンシートを作成した状態の平面図
ーンシートを作成した状態の平面図
【図4】同積層セラミックコンデンサを作るためにグリ
ーンシート上に内部電極を形成した状態の平面図
ーンシート上に内部電極を形成した状態の平面図
【図5】同積層セラミックコンデンサを作るための積層
状態を示す説明図
状態を示す説明図
1 誘電体セラミック層 2 内部電極 3 ガラス層 4 外部電極
Claims (2)
- 【請求項1】 積層された内部電極が一層おきに所定の
外部電極と接続され、対向する内部電極間は誘電体セラ
ミック層からなり、対向する内部電極間以外の絶縁体部
分は前記誘電体セラミック層よりも高耐圧である絶縁物
からなる積層セラミックコンデンサ。 - 【請求項2】 長方形状に連続的にパターニングしたス
クリーンにより誘電体セラミックペーストを印刷し、次
に前記誘電体セラミックペーストを印刷しなかった部分
に前記誘電体セラミックよりも高耐圧である絶縁体ペー
ストを印刷、乾燥してグリーンシートを作成する工程
と、前記グリーンシート中の誘電体セラミック層上と、
誘電体セラミック層の長手方向の間隙上を一つおきに内
部電極ペーストを印刷、乾燥し、その内部電極を印刷し
たグリーンシートならびに絶縁物シートを積み重ねた後
加圧させて積層体として焼成し、その焼結体の両端部に
内部電極と接続される外部電極を塗布する工程からなる
積層セラミックコンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33612693A JP2998538B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33612693A JP2998538B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07201633A JPH07201633A (ja) | 1995-08-04 |
JP2998538B2 true JP2998538B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=18295968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33612693A Expired - Fee Related JP2998538B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2998538B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11087923B2 (en) | 2018-11-02 | 2021-08-10 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multi-layered ceramic capacitor |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09298127A (ja) * | 1996-05-09 | 1997-11-18 | Murata Mfg Co Ltd | 積層コンデンサ |
JP4985989B2 (ja) * | 2008-12-17 | 2012-07-25 | Tdk株式会社 | 積層型セラミック電子部品 |
WO2016152990A1 (ja) * | 2015-03-25 | 2016-09-29 | 京セラ株式会社 | 電子部品 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33612693A patent/JP2998538B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11087923B2 (en) | 2018-11-02 | 2021-08-10 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multi-layered ceramic capacitor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07201633A (ja) | 1995-08-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071105 Year of fee payment: 8 |
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